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JP5186457B2 - 測色値算出方法、プロファイル生成方法並びに色変換方法、その装置及びプログラム - Google Patents

測色値算出方法、プロファイル生成方法並びに色変換方法、その装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、透過光源及び反射光源が併存する観察環境下において、透過メディアに画像が形成された印刷物の測色値を算出する測色値算出方法、プロファイル生成方法並びに色変換方法、その装置及びプログラムに関する。
近年のインクジェット技術の飛躍的進歩に伴い、インクジェット方式の印刷機による高速・高画質を両立したカラー大判印刷が可能になりつつある。この印刷機は、個人的・家庭的用途だけでなく、最近では、特に商業用途において幅広い分野で用いられている。この印刷機を用いることにより、例えば、店頭POP(Point of Purchase)や壁面ポスターのみならず、屋外広告・看板等の大サイズメディア、ロールメディア、厚手の硬質メディアに対しても印刷が可能である。
このような多様な商業的需要に応えるため、印刷に用いられる印刷媒体(以下「メディア」という場合がある。)も多種多彩である。例えば、ユポ・厚紙・アルミ蒸着紙等の紙類、塩化ビニル・PET等の樹脂、繊維織物の両面に合成樹脂フイルムを貼り合わせたターポリン等が用いられる。
広告印刷には需要者の視覚を通じてその購買意欲を喚起させる効果が期待されることから、印刷物(印刷された印刷媒体)の色の仕上がりは特に重要である。従来から、印刷物の色管理手段として、ICC(International Color Consortium)プロファイルの作成方法や、指定色の調整方法等の様々なカラーマッチング技術が多数開示されている。
ところで、この印刷物が掲示される場所も多種多彩であり、屋外のみならず、室内や、スポットライト照明に晒される展示場に掲示される場合もある。一般的には、印刷物の掲示場所の差異に応じて、観察光源としての環境光が有する分光特性(分光エネルギー分布)が変化する。このため、同一の印刷物であっても観察光源が異なる場合は、人間の眼の網膜に最終的に到達する光の分光特性が変化するので、程度の多少はあるが、観察者にとっての印刷物の見え(色の印象)が変動し得る。よって、印刷物形成下の観察環境(つまり、印刷機の設置場所)と掲示場所の観察環境とが著しく相違する場合は、所望の色を有する印刷物が得られないという問題が起こり得る。
この問題を解決する方法の一つとして、特許文献1には、印刷物の分光データ及び複数の光源分光データを独立に記憶しておき、観察光源を設定する都度その光源に適切なプロファイルを作成する方法及び装置が開示されている。このように構成すれば、少ない測色作業工数の中で各観察光源に対応するプロファイルを作成可能であり、観察光源に応じた適切な印刷物の色管理を行うことができる旨が記載されている。
また、特許文献2には、プロファイル生成に用いられる分光データとして、印刷物の分光反射率に替えて、フイルム等の分光透過率を用いることができる旨が記載されている(明細書の段落[0070]参照)。
特開2007−81586号公報 特開2003−298854号公報
しかしながら、例えば、透過メディアに画像が形成された印刷物が、透過光源及び反射光源が併存する観察環境下、すなわち、透過光源及び反射光源の両方の影響下で掲示される場合、この印刷物の色を適切に管理できないという問題がある。
特許文献1及び2に開示された方法及び装置によっても、このような透過光源及び反射光源が併存する観察環境下を何ら想定していない。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、透過光源と反射光源の両方の影響下で観察される印刷物の適切なカラーマネジメントを行うことができる測色値算出方法、プロファイル生成方法並びに色変換方法、その装置及びプログラムを提供することを目的とする。
この発明は、透過光源及び反射光源が併存する観察環境下において、透過メディアに画像が形成された印刷物の測色値を算出する測色値算出方法に関する。
そして、前記印刷物の分光透過率と前記印刷物の分光反射率を取得する第1の取得処理と、前記透過光源の分光分布と前記反射光源の分光分布とを取得する第2の取得処理と、取得された前記印刷物の分光透過率、前記印刷物の分光反射率、前記透過光源の分光分布及び前記反射光源の分光分布を用いて前記観察環境下における前記印刷物の測色値を算出する算出処理とを備える。
このように構成したので、透過光源と反射光源の両方の影響下で観察される印刷物に適切なプロファイルを生成することが可能となり、適切なカラーマネジメントを行うことができる。
また、前記透過光源と前記反射光源の影響度を取得する第3の取得処理をさらに備え、前記算出処理は、前記影響度をさらに用いて前記観察環境下における前記印刷物の測色値を算出することが好ましい。
さらに、保護膜の光学物性値を推定する推定処理と、前記保護膜の分光透過率を取得する第4の取得処理と、前記印刷物の分光透過率と取得された前記保護膜の分光透過率とを用いて、前記印刷物に前記保護膜が被覆された保護膜付印刷物の分光透過率を予測する第1の予測処理と、前記印刷物の分光反射率と推定された前記保護膜の光学物性値とを用いて前記保護膜付印刷物の分光反射率を予測する第2の予測処理と、をさらに備え、前記算出処理は、前記観察環境下における前記保護膜付印刷物の測色値を算出することが好ましい。
さらに、前記第の取得処理は、光源を測定する手段又はデータベースから取得する手段を用いて行われることが好ましい。
さらに、前記第3の取得処理は、ユーザの指定により前記影響度を取得する手段又は前記透過光源と前記反射光源の測定により前記影響度を取得する手段を用いて行われることが好ましい。
この発明は、上記の測色値算出方法を用いて印刷のプロファイルを生成する方法に関する。前記算出処理により、前記透過メディアに印刷されたカラーチャートの測色値を算出し、算出された前記カラーチャートの測色値に基づいて前記印刷のプロファイルを生成する生成処理を備えることが好ましい。
この発明は、プロファイル生成方法を用いて画像を色変換する色変換方法に関する。任意のプロファイルを入力プロファイルとして用い、前記プロファイル生成方法により生成された前記印刷のプロファイルを出力プロファイルとして用いて、印刷しようとする前記画像を表す画像データを色変換することが好ましい。
また、前記印刷のプロファイルを入力プロファイルとして用い、色校正装置のプロファイルを出力プロファイルとして用いて、前記色変換された前記画像データをさらに色変換して色校正装置に入力する処理と、前記色校正装置により出力された画像を参照しながら前記透過光源と前記反射光源の影響度を調整する調整処理とをさらに備えることが好ましい。
この発明は、透過光源及び反射光源が併存する観察環境下において、透過メディアに画像が形成された印刷物の色変換を行う色変換装置に関する。前記印刷物の分光透過率と前記印刷物の分光反射率を取得する第1の取得部と、前記透過光源の分光分布と前記反射光源の分光分布とを取得する第2の取得部と、前記第1の取得部により取得された前記印刷物の分光透過率及び前記印刷物の分光反射率、並びに前記第2の取得部により取得された前記透過光源の分光分布及び前記反射光源の分光分布を用いて前記観察環境下における前記印刷物の測色値を算出する算出部と、前記算出部により算出された前記観察環境下における前記印刷物の測色値に基づいて印刷プロファイルを生成するプロファイル生成部と、任意のプロファイルを入力プロファイルとして用い、前記プロファイル生成部により生成された前記印刷プロファイルを出力プロファイルとして用いて、印刷しようとする前記画像を表す画像データを色変換する色変換処理部とを有する。
この発明は、透過光源及び反射光源が併存する観察環境下において、透過メディアに画像が形成された印刷物の色変換を行うための色変換プログラムに関する。コンピュータを、前記印刷物の分光透過率と前記印刷物の分光反射率を取得する処理、前記透過光源の分光分布と前記反射光源の分光分布とを取得する処理、前記印刷物の分光透過率、前記印刷物の分光反射率、前記透過光源の分光分布及び前記反射光源の分光分布を用いて前記観察環境下における前記印刷物の測色値を算出する処理、算出された前記観察環境下における前記印刷物の測色値に基づいて印刷プロファイルを生成する処理、任意のプロファイルを入力プロファイルとして用い、生成された前記印刷プロファイルを出力プロファイルとして用いて、印刷しようとする前記画像を表す画像データを色変換する処理として機能させる。
本発明に係る測色値算出方法、プロファイル生成方法並びに色変換方法、その装置及びプログラムによれば、印刷物の分光透過率と印刷物の分光反射率を取得し、透過光源の分光分布と反射光源の分光分布とを取得し、取得された前記印刷物の分光透過率、前記印刷物の分光反射率、前記透過光源の分光分布及び前記反射光源の分光分布を用いて観察環境下における前記印刷物の測色値を算出するようにしたので、透過光源と反射光源の両方の影響下で観察される印刷物に適切なプロファイルを生成することが可能となり、適切なカラーマネジメントを行うことができる。
本実施形態に係る色変換装置としての画像処理装置が組み込まれた印刷システムの斜視説明図である。 本実施形態に係るカラーチャートの概略正面図である。 本実施形態に係るプロファイル生成装置の機能ブロック図である。 本実施形態に係る出力プロファイル管理部の機能ブロック図である。 図5A〜図5Dは、本実施形態に係るプロファイル生成条件の設定画面の一例を示す図である。 本実施形態に係るプロファイル生成条件の設定画面の一例を示す図である。 本実施形態に係る印刷システムを用いて適切な印刷物を得るためのフローチャートである。 本実施形態に係るプロファイルの生成方法に関するフローチャートである。 図9Aは、透過光源単体の輝度を測定する方法を説明する斜視図である。図9Bは、反射光源単体の輝度を測定する方法を説明する斜視図である。 保護膜の光学物性値を推定するために作製された測定試料の概略断面図である。 分光感度分布の変化を考慮した色変換処理部の詳細機能ブロック図である。 本実施形態に係る色校正装置が組み込まれた印刷色校正システムの斜視説明図である。
以下、本発明に係る測色値算出方法、プロファイル生成方法及び色変換方法についてそれを実施する測色値算出装置(色変換装置)並びに印刷システムとの関係において好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る測色値算出装置としての画像処理装置16が組み込まれた印刷システム10の斜視説明図である。
印刷システム10は、LAN12と、編集装置14と、測色値算出装置としての画像処理装置16と、印刷機18と、第1の取得部としての測色計20とを基本的に備える。
LAN12は、イーサネット(登録商標)等の通信規格に基づいて構築されているネットワークである。編集装置14と、画像処理装置16と、データベースDBとは、前記LAN12を介して有線又は無線により相互に接続されている。
編集装置14は、文字、図形、絵柄や写真等から構成されるカラー画像の配置をページ毎に編集が自在であり、ページ記述言語(以下、PDLという。)による電子原稿、例えば、4色(CMYK)や3色(RGB)のカラーチャンネルからなる8ビット画像データを生成する。
ここで、PDLとは、印刷や表示等の出力単位である「ページ」内で文字、図形等の書式情報、位置情報、色情報(濃度情報を含む)等の画像情報を記述する言語である。例えば、PDF(Portable Document Formatの略で、ISO32000−1:2008に規定)、AdobeSystems社のPostScript(登録商標)やXPS(XML Paper Specification)等が知られている。
また、編集装置14には図示しないカラースキャナが接続されており、該カラースキャナは、所定の位置にセットされたカラー原稿を光学的に読み取ることで、前記電子原稿の構成要素となるカラー画像データを取得可能である。
画像処理装置16は、PDLによる電子原稿をビットマップ形式(ラスタ画像の一種)に展開し、所望の画像処理、例えば、色変換処理、画像拡縮処理や配置処理等を行い、印刷機18の印刷方式に適した印刷信号に変換し、前記印刷機18に前記印刷信号を送信する各機能を有している。
また、画像処理装置16は、CPU・メモリ等を有する本体22と、カラー画像を表示する表示装置24と、入力部としての入力装置26(キーボード28及びマウス30)を備えている。さらに、画像処理装置16には、電子データの記録・消去が自在な可搬型メモリ32や測色計20が接続されている。
印刷機18は、C、M、Y、Kの各色(プロセスカラー)からなる標準インクと、LC、LM等の淡色やW(白色)等のオプションインクとを組み合わせてカラー画像を形成するインクジェット方式の印刷装置である。この印刷機18は、外部(例えば、画像処理装置16)から受信した印刷信号に基づいて各色のインクの射出制御を行うことにより、印刷媒体としてのメディア34(図1では、ロール状の未印刷のメディア34)上にカラー画像を印刷し、印刷物36(印刷物36の一種であるカラーチャート36cが含まれる。)を形成する。
メディア34の基材には、ユポ・厚紙・アルミ蒸着紙等の紙類、塩化ビニル・PET等の樹脂やターポリン等を用いることができる。
測色計20は、測定対象物の測色値を測定する。ここで測色値とは、三刺激値XYZ、均等色空間の座標値L***等のみならず、波長に対する光学物性値の分布(以下、「分光データ」という。)、例えば、分光放射分布(分光分布)、分光感度分布、分光反射率又は分光透過率が含まれる。
このようにして得られた印刷物36は、観察光源としての透過光源TS及び反射光源RSの下で、所定の場所に掲示される。
図2は、本実施形態に係るカラーチャート36cの概略正面図である。
カラーチャート36cは、メディア34上に印刷された、色の異なる100個の略同形状のカラーパッチ38と、該カラーパッチ38の行方向及び列方向の配列位置を特定する数字列40及びアルファベット文字列42と、前記カラーチャート36cの印刷条件を識別する情報からなる印刷情報44とから構成される。
各カラーパッチ38は、縦方向には10個のカラーパッチ38が隙間なく配置され、横方向には10個のカラーパッチ38が所定間隔の隙間を設けながら配置されている。各カラーパッチ38の色は、CMYK値の各信号レベルの範囲(百分率では0%〜100%、8ビット階調である場合は0〜255)の所定の値が設定されている。
数字列40は、上から順に(01)〜(10)の文字列として、各カラーパッチ38の左方部にその位置に対応するように設けられている。一方、アルファベット文字列42は、左から順番に(A)〜(J)の文字列として、各カラーパッチ38の上方部にその位置に対応するように設けられている。
印刷情報44には、印刷機18の機種、シリアル番号若しくは登録名、後述する印刷モード、メディア34の種類、印刷日時等が印刷されている。
図3は、本実施形態に係る画像処理装置16の機能ブロック図である。なお、電子原稿は白抜実線矢印の方向に、カラーチャート36c用の画像データは白抜破線矢印の方向に、その他の各種データは実線矢印の方向にそれぞれ供給されることを表す。
画像処理装置16の本体22は、編集装置14側から供給される電子原稿を入力するI/F46と、該I/F46を介して供給された電子原稿のPDL形式をビットマップ形式に展開するRIP48(ラスタイメージングプロセッサ)と、該RIP48により展開された電子原稿のCMYK値(あるいはRGB値)に対して所定の色変換処理を施して新たなCMYK値の画像データを得る色変換処理部50と、該色変換処理部50により色変換されて得られた新たなCMYK値の画像データを印刷機18に適した印刷信号(インク射出制御データ)に変換する印刷機ドライバ52と、該印刷機ドライバ52により変換された印刷信号を印刷機18側に出力するI/F54とを備える。
また、本体22は、印刷機18毎にプロファイルを管理する色管理部56と、カラーチャート36cを印刷するための画像データを生成する画像データ生成部58と、後述するラミネートフイルムの光学物性値を推定する光学物性値推定部60と、表示装置24との接続を可能とするI/F62と、入力装置26(マウス30及びキーボード28)との接続を可能とするI/F64と、測色計20との接続を可能とするI/F66と、可搬型メモリ32との接続を可能とするI/F68とを備える。
さらに、本体22は、その内部の各構成要素から供給される各種データを記憶し、あるいは記憶している各種データを各構成要素に供給する記憶部70を備えている。該記憶部70は、RIP48と、色変換処理部50と、色管理部56と、画像データ生成部58と、光学物性値推定部60と、I/F62と、I/F64と、I/F66と、I/F68とにそれぞれ接続されている。
なお、色変換処理部50は、デバイス依存データからデバイス非依存データに変換する入力プロファイル処理部72と、デバイス非依存データからデバイス依存データに変換する出力プロファイル処理部74とを備える。ここで、デバイス依存データとは、各種デバイスを適切に駆動するためのCMYK値、RGB値等で定義されるデータである。また、デバイス非依存データとは、HSV(Hue−Saturation−Value)、HLS(Hue−Lightness−Saturation)、CIELAB、CIELUV、XYZ等の表色系で定義されるデータである。
なお、色管理部56は、印刷機18毎に入力プロファイルを生成する入力プロファイル生成部76と、印刷機18毎に出力プロファイルを生成する出力プロファイル生成部78とを備える。
また、RIP48は、電子原稿のビットマップ形式化の際に、印刷機18の解像度等に対応した画像拡縮処理や、印刷フォーマットに対応した回転・反転処理等の種々の画像処理を行うことができる。
さらに、印刷機ドライバ52は、CMYK値からインク各色(CMYK、LC、LM、又はW)に対応するインク射出制御用データを作成する。このインク射出制御用データは、印刷機18のインク射出動作(ON・OFFやインクドット径の大小等)との間でその印刷機18固有のデータ定義に従って関連付けられている。その際、8ビット多階調画像から2値画像等の低階調画像への変換を要するが、ディザマトリクス法や誤差拡散法等の公知のアルゴリズムを用いることができる。
さらに、入力プロファイル処理部72又は出力プロファイル処理部74は、印刷機18の印刷モードに応じてプロファイルを補正することができる。ここで、印刷モードとは、印刷ヘッドのノズル数、印刷ヘッドの走査時におけるインク射出タイミング(片方向/双方向)、パス数、搭載インク色数及びその種類、インク射出制御用データ作成のアルゴリズム等の、印刷に関する各種設定をいう。
さらに、CPU等で構成される制御部(不図示)は、この画像処理に関するすべての制御を行う。すなわち、本体22内部の各構成要素の制御(例えば、記憶部70のデータ読出し・書込み)のみならず、I/F62を介して表示装置24に表示信号を送信する制御や、I/F66を介して測色計20から測色データを取得する制御等も含まれる。
第1の実施形態に係る画像処理装置16は以上のように構成され、上述した各画像処理機能は、基本プログラム(オペレーティングシステム)上で動作する応用プログラムを用いて実現することができる。
図4は、本実施形態に係る出力プロファイル生成部78の機能ブロック図である。
出力プロファイル生成部78は、データ選択部90と、測色値算出部92と、LUT生成部94とから基本的に構成される。
データ選択部90は、記憶部70から読み出された、設定データ96と、メディアの分光透過率データ群98と、メディアの分光反射率データ群100と、透過光源の分光放射分布データ群102と、反射光源の分光放射分布データ群104とに基づいて、プロファイル生成条件におけるメディア34の分光透過率データ(以下、第1の分光データ106という。)、メディア34の分光反射率データ(以下、第2の分光データ108という。)、透過光源TSの分光放射分布データ(以下、第3の分光データ110という。)及び反射光源RSの分光放射分布データ(以下、第4の分光データ112という。)を選択する。ここで、設定データ96は、作業者により設定されるメディア34、透過光源TS及び反射光源RSの種類であり、プロファイル生成条件に関する設定データである。
測色値算出部92は、データ選択部90により選択された第1、第2、第3及び第4の分光データ106、108、110及び112と、印刷物36の見え方に対する透過光源TS及び反射光源RSの寄与率を表す影響度データ114とに基づいて、プロファイル生成条件における測色値データ116を算出する。
LUT生成部94は、測色値算出部92により算出された測色値データ116と、各カラーパッチ38(図2参照)に対応するCMYK値データ118とに基づいて、プロファイル生成条件におけるLUT120を生成する。
本実施形態では、100個のカラーパッチ38(パッチ番号は0〜99)に対するそれぞれの分光データが設けられており、光波長はλ1〜λ41である41点のデータを有している。例えば、λ1=400nm、……、λ41=800nmの10nm間隔とすることができる。
図5A〜図5Dは、本実施形態に係るプロファイル生成条件の設定画面の一例を示す図である。
設定画面130は、上から順番に、3個のプルダウンメニュー132、134、136と、テキストボックス138と、[生成]、[中止]と表示されたボタン140、142とを備える。
プルダウンメニュー132の左方部には、「メディア」なる文字列が表示されている。マウス30の所定の操作により、図5Bに示すように、プルダウンメニュー132の下方部に選択欄144が併せて表示され、その右側にスクロールバー146が設けられている。
プルダウンメニュー134の左方部には、「透過光源」なる文字列が表示されている。マウス30の所定の操作により、図5Cに示すように、プルダウンメニュー134の下方部に選択欄148が併せて表示され、その右側にスクロールバー150が設けられている。
プルダウンメニュー136の左方部には、「反射光源」なる文字列が表示されている。マウス30の所定の操作により、図5Dに示すように、プルダウンメニュー136の下方部に選択欄152が併せて表示され、その右側にスクロールバー154が設けられている。
図5Aに示すテキストボックス138の左方部には、「プロファイル名」なる文字列が表示されている。キーボート30の所定の操作により、文字情報の入力が自在である。
図6は、本実施形態に係るプロファイル生成条件の設定画面の一例を示す図である。
設定画面160は、上から順に、矢印162、ゲージ164、スライダ166、2つのテキストボックス168、170、[決定]、[中止]と表示されたボタン172、174とを備える。
矢印162は、設定画面160の左右方向に延在して設けられており、左方部の先端には「透過光」と表示され、右方部の先端には「反射光」と表示されている。ゲージ164は、設定画面160の左右方向に延在して設けられており、このゲージ164上に左右方向に移動が自在であるスライダ166が設けられている。
ゲージ164左端の下方部には、数字の入力が自在なテキストボックス168が設けられており、「0.4」なる数字を表示している。ゲージ164右端の下方部には、数字の入力が自在なテキストボックス170が設けられており、「0.6」なる数字を表示している。
本実施形態に係る印刷システム10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作について説明する。
図7は、本実施形態に係る印刷システム10を用いて適切な印刷物36を得るためのフローチャートである。主に図1を参照しながら説明する。
先ず、作業者は、形成しようとする印刷物36に関する印刷条件やその観察態様を調査する(ステップS1)。ここで、印刷条件とは、印刷に使用する印刷機18の種類、メディア34の種類や前述した印刷モード等である。また、観察態様とは、透過光源TS又は反射光源RSの分光放射分布や印刷物36の掲示態様(反射、透過、又はその混合)等である。
次いで、作業者は、印刷機18に適切なプロファイルを選定する(ステップS2)。通常、入力プロファイル又は出力プロファイルは、本体22の記憶部70に保存されている。印刷機18に適切なプロファイルが登録(記憶部70に記憶)されていない場合は、出力プロファイルを別途生成することができる。
次いで、印刷機18を用いて電子原稿を印刷し、印刷物36を得る(ステップS3)。ここで、図示しないラミネート処理装置を用いて印刷物36にラミネート処理を施し、その画像形成面上に保護膜を設けてもよい。そうすれば、画像の擦過性・堅牢性を向上させることができる。
次いで、印刷物36のカラー画像の色を評価し(ステップS4)、画像の色が適切か否かを判断する(ステップS5)。所望の色合いが得られたか否かについての評価方法としては、画像の全体的外観又は部分的外観に着目し、作業者等の目視により良否を判断する方法、あるいは、測色計20を用いて印刷物36の所定の箇所を測色し、その値が所望の範囲内に収まるか否かで判断する方法等が使用される。
この画像評価の結果、印刷物36の画像の色が適切でないと判断された場合は、プロファイルの変更を行うことにより色の微調整を行う(ステップS6)。この具体的方法としては、プロファイルの再設定・再生成や、プロファイルの微調整(現在設定されているプロファイルの補正)等が挙げられる。
以下、印刷と評価を繰り返すことにより(ステップS3〜S6)、所望の色の印刷物36が得られる。
ここで、電子原稿の印刷(ステップS3)の際の、画像処理装置16による画像処理の流れについて、図3を参照しながら詳細に説明する。
編集装置14から供給された電子原稿(PDL形式)が、LAN12及びI/F46を介して画像処理装置16に入力されると、前記電子原稿は、RIP48によりそれぞれ8ビットのCMYKビットマップ形式(デバイス依存の画像データ)に展開され、入力プロファイル処理部72によりXYZ(デバイス非依存の画像データ)に変換され、出力プロファイル処理部74によりCMYK値(デバイス依存の画像データ)に変換され、印刷機ドライバ52により印刷信号(すなわち、インク射出制御データ)に変換され、I/F54を介して印刷機18に供給される。必要に応じて、RIP48で展開されたCMYKビットマップ形式の画像データを記憶部70に一時的に保存する。その後、印刷機18により所望の印刷物36が印刷される。
このとき、複数の設定条件に対応する入力プロファイル及び出力プロファイルが予め記憶部70に記憶されているので、予め設定された各種条件に応じて選択的に、入力プロファイルが入力プロファイル処理部72に供給され、出力プロファイルが出力プロファイル処理部74に供給される。ここで、各プロファイルに対して印刷機18の印字モード等を加味した補正を適宜行うように構成すれば、さらに適切な色変換処理を行うことができる。
以上、本実施形態に係る印刷システム10を用いて適切な印刷物36を得るためのフローチャートを説明した。次いで、プロファイルの生成方法(ステップS2)について、図8に示すフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
先ず、作業者は、光源の影響度のデータの有無を確認する(ステップS21)。影響度のデータが無い場合は、その観察下の影響度を取得する(ステップS22)。前述のように、影響度は、印刷物36の見え方に対する透過光源TS及び反射光源RSの寄与率を表す。例えば、各光源からの放射光のうち、印刷物36を介して人間の網膜に到達する光量の比率が「影響度」に相当する。
図9Aは、観察下における透過光源TS単体の輝度Ltを測定する方法を説明する斜視図である。先ず、予め決定された印刷物36の掲示場所に未印刷のメディア34を配置し、その裏面側に平板状の拡散板188を密着させておく。ここで、裏面とは、メディア34に画像が形成された場合におけるその観察面(表面)の反対の面である。
一方、メディア34の表面側には分光放射輝度計190(第2の取得部)が設けられており、該分光放射輝度計190の光軸上にはメディア34、拡散板188及び透過光源TSが配置されている。また、分光放射輝度計190は、メディア34に対して、印刷物36の観察態様を想定した距離(例えば、一般的な観察距離である350mm)だけ離間されている。
さらに、反射光源RSからメディア34の表面側に入射する放射光を完全に遮断するため、分光放射輝度計190を覆うように暗幕192が設けられている。
このような配置関係下で、分光放射輝度計190によりメディア34の表面側の輝度(cd/m2)を測定する。そうすると、反射光源RSの影響を除外した状態における透過光源TS単体の輝度Ltを測定することができる。
図9Bは、観察下における反射光源RS単体の輝度Lrを測定する方法を説明する斜視図である。図9Aと比較して、メディア34、拡散板188及び分光放射輝度計190並びにその配置関係が同一の構成である。
一方、図9Aと比較して、暗幕192を取り外され、且つ、透過光源TSが消灯されている点で構成が異なる。
このような配置関係下で、分光放射輝度計190によりメディア34の表面側の輝度(cd/m2)を測定する。そうすると、透過光源TSの影響を除外した状態における反射光源RS単体の輝度Lrを測定することができる。
その後、測定された輝度Lt、Lrを用いて影響度を求めることができる。最も簡便で高精度な算出式として、(1)式及び(2)式のように、輝度の相対比をもって影響度Ct、Crとすることができる。
Ct=Lt/(Lt+Lr) …(1)
Cr=Lr/(Lt+Lr) …(2)
なお、(1)式及び(2)式より自明であるが、Ct+Cr=1の関係を満たしているので、Ct、Crは規格化されている。以降、本実施形態では、透過光源TS(反射光源RS)の寄与率Ct(Cr)を影響度とする。
この影響度のデータを取得した後、図6に示す設定画面160により影響度を設定する。ここで、テキストボックス168、170に表示される数値は、透過光源TS、反射光源RSに対応する影響度Ct、Crをそれぞれ表す。
例えば、マウス30(図1参照)のドラッグ操作により、スライダ166をゲージ164に沿って左右方向に移動させると影響度の設定が変更される。このとき、ゲージ164上でのスライダ166の停止位置に応じて影響度が決定され、その数値がテキストボックス168、170に表示される。
同様に、キーボード28(図1参照)の操作によりテキストボックス168、170に所定の数字を入力し、影響度を設定することもできる。
設定画面160の下方部に設けられた[決定]ボタン172を押下すると影響度の値の設定が保存され、[中止]ボタン174を押下すると設定画面が閉じられて設定作業が終了する。
このようにして、観察下の光源の影響度が設定される(ステップS23)。
次いで、作業者は、印刷に用いられるメディア34の種類が登録されているか否かを確認する(ステップS24)。
もし、登録されていなければ、そのメディア34による印刷物36の分光データを取得する(ステップS25)。一例として、作業者は、分光データ(メディア34による印刷物36の分光透過率及び分光反射率)が格納された可搬型メモリ32を準備し、画像処理装置16の本体22に接続する。そうすると、自動又は手動により分光データが新たに記憶部70に記憶される。また、データベースDB(図1参照)に分光データを管理させておき、必要に応じて該データベースDBから所望の分光データを取得できる構成であってもよい。
さらに、本体22に接続された測色計20を用いて、メディア34による印刷物36の分光データを直接取得することができる。この方法について、主に図3を参照しながら説明する。
作業者は、表示装置24に表示された図示しない設定画面上からカラーチャート36cの印刷の要求を行う。すると、本体22の画像データ生成部58によりカラーチャート36cを印刷するための画像データ(CMYK値)が生成され、白抜破線矢印の経路から印刷機ドライバ52に供給され、電子原稿の印刷と同様の動作により印刷機18側に供給される。このように、カラーチャート36c(図2参照)が印刷される。
なお、各カラーパッチ38の画素値に対応するCMYK値データ118(図4参照)は、予め記憶部70に記憶されており、画像データの生成の際に前記記憶部70から読み出される。
作業者は、画像処理装置16に接続された測色計20を用いて、カラーチャート36c(図2参照)の各カラーパッチ38の分光透過率及び分光反射率を測定する。なお、測定に用いられる測色計20は、測定モードの切り替えによって分光透過率又は分光反射率のいずれも測定できることが好ましい。
また、同一のカラーチャート36cを2回測定するので、図2のように、数字列40及びアルファベット文字列42で示される(A)列の(01)〜(10)、(B)列の(01)〜(10)のように、各カラーパッチ38を測色する順番を予め決定しておくことが好ましい。
作業者による測色完了の通知に基づいて、各カラーパッチ38に対応する分光データが、I/F66を介して、メディア34の種類と関連付けて記憶部70に保存される(図3参照)。
この分光データを保存した後、図5Bに示すプルダウンメニュー132の選択欄144から新たなメディア34の種類として選択できるようになる。なお、本図では、[塩ビA](ここで、「塩ビ」は塩化ビニル(PVC)を意味する。)が設定されている。
このようにして、メディア34の種類が設定される(ステップS26)。
次いで、作業者は、観察下の光源(透過光源TS及び反射光源RS)の種類が登録されているか否かを確認する(ステップS27)。登録されていなければ、その光源の分光データを取得する(ステップS28)。上述のように、分光データ(すなわち、透過光源TS及び反射光源RSの分光放射分布)が格納された可搬型メモリ32を用いることができる。
この分光データを保存した後、図5Cに示すプルダウンメニュー134の選択欄148から新たな透過光源TSの種類として選択できるようになる。なお、本図では、[F8](光源)が設定されている。
また、図5Dに示すプルダウンメニュー136の選択欄152から新たな反射光源RSの種類として選択できるようになる。なお、本図では、[A](光源)が設定されている。
このようにして、観察下の光源(透過光源TS及び反射光源RS)の種類が設定される(ステップS29)。
最後に、ステップS23で設定された影響度Ct(=1−Cr)と、ステップS26で設定されたメディア34の種類と、ステップS29で設定された透過光源TS及び反射光源RSの種類とからなる各々のプロファイル生成条件を保存する(ステップS30)。
作業者は、図5Aにおいて、生成・登録しようとするプロファイル名をテキストボックス138に入力した後、[生成]ボタン140を押下することにより、各種設定(設定データ96)が自動的に記憶部70に格納される。
その後、図4に示すように、記憶部70から供給された設定データ96と、メディアの分光透過率データ群98と、メディアの分光反射率データ群100と、透過光源の分光放射分布データ群102と、反射光源の分光放射分布データ群104の中から、設定データ96と対応付けられた第1、第2、第3及び第4の分光データ106、108、110及び112がデータ選択部90により選択される。なお、第1の分光データ106及び第2の分光データ108は、同一のメディア34の種類として選択されることはいうまでもない。
測色値算出部92により、第1、第2、第3及び第4の分光データ106、108、110及び112と、影響度データ114とに基づきプロファイル生成条件における測色値データ116が算出される。
ここで、プロファイル生成条件における測色値データ116は、実測データに基づいて算出された、透過光源TS及び反射光源RSが併存する環境下で印刷物36を観察する場合におけるXYZである。
透過光源TS下における各カラーパッチ38の三刺激値を(Xt,Yt,Zt)とする。この値は、透過光源TSの分光放射分布と、印刷物36の分光透過率と、等色関数とを乗算し、可視光波長の範囲内で積分した値に相当する。
また、反射光源RS下における各カラーパッチ38の三刺激値を(Xr,Yr,Zr)とする。この値は、反射光源RSの分光放射分布と、印刷物36の分光反射率と、等色関数とを乗算し、可視光波長の範囲内で積分した値に相当する。
混合環境下における各カラーパッチ38の三刺激値(X,Y,Z)は、影響度Ctを用いて、次の(3)〜(5)式により算出できる。
X=Ct・Xt+(1−Ct)・Xr …(3)
Y=Ct・Yt+(1−Ct)・Yr …(4)
Z=Ct・Zt+(1−Ct)・Zr …(5)
本実施形態では、100個のカラーパッチ38をそれぞれ測定したので、100組のXYZが得られる。
そして、LUT生成部94により、100組の測色値データ116(XYZ)及び100組のCMYK値データ118との対応関係に基づいて出力プロファイルとしての3次元データ(XYZ)を4次元データ(CMYK)に変換するLUT120を生成することができる。
なお、各プロファイル生成条件に対応する出力プロファイルを予め記憶部70に記憶しておき、電子原稿の印刷要求の際に、設定条件に応じて選択的に出力プロファイルを読み出す構成を採っている。そうすれば、一度生成した出力プロファイルを再度生成する必要がなくなるので、画像処理に要する演算時間を短縮できる。
一方、電子原稿の印刷要求の都度、印刷の設定条件に対応する出力プロファイルを生成し、該出力プロファイルを色変換処理部50に供給する構成を採ってもよい。そうすれば、記憶部70に記憶するデータ量を低減することができる。
以上のようにして、図7のステップS2に示すように、印刷機18のプロファイルを生成することができる。なお、以下の3点を考慮してプロファイルを生成することにより、色再現の精度がさらに向上するので好ましい。
[1.保護膜を被覆させた後の印刷物の分光反射率の予測]
保護膜としてのラミネートフイルム200(図10参照)等を印刷物36の画像形成面上に被覆させる場合、ラミネートフイルム200の有無によりカラー画像の見えが無視できない程度に変化する。以下、このように形成された印刷物を「保護膜付印刷物」という。
この保護膜付印刷物に対して厳密な色再現を行おうとする場合は、印刷物36及びラミネートフイルム200のすべての組み合わせに対してのカラーチャート36cの印刷、ラミネート処理及びその測色の作業を行わなければならず、その煩に堪えない。
保護膜付印刷物の分光透過率は、分光透過率の乗算則に従って、すなわち、印刷物36の分光透過率とラミネートフイルム200の分光透過率との乗算により、比較的容易に且つ高精度に予測される。
しかし、保護膜付印刷物の分光反射率は、このような乗算則が成立しない場合があるため、その予測は容易でない。そこで、クベルカ・ムンク(Kubelka−Munk)モデルを用いて、保護膜付印刷物の分光反射率を予測することが精度上好ましい。
具体的には、以下の(6)式に基づいて、保護膜付印刷物の分光反射率Rが予測される。なお、各変数とも光波長毎の関数であるが、説明の便宜のため省略する。
R=[(Rg−R∞)/R∞−R∞(Rg−1/R∞)exp{Sx(1/R∞−R∞)}]/[(Rg−R∞)−(Rg−1/R∞)exp{Sx(1/R∞−R∞)}] …(6)
ここで、[Rg]は印刷物36単体の分光反射率(第2の分光データ108)、[R∞]はラミネートフイルム200の分光固有反射率、[S]はラミネートフイルム200の単位厚さ当たりの散乱係数、[x]はラミネートフイルム200の厚さを表す。
ラミネートフイルム200の光学物理値であって、且つ、未知の変数であるR∞(固有反射率)及びSx(散乱係数)を実験的に推定する方法を具体的に説明する。
図10は、ラミネートフイルム200の光学物性値を推定するために作製された測定試料194の概略断面図である。
測定試料194は、白色の不透明体からなる分光反射率Rg1の基材196と、黒色材198と、測定対象としてのラミネートフイルム200とから構成される。
作業者は、測色計20を用いて測定試料194の各部位の分光反射率を測定する。その結果、基材196上にラミネートフイルム200を被覆したときの分光反射率をR1、前記基材196上に黒色材198を設けたときの分光反射率をRg2、前記基材196上に前記黒色材198を介してラミネートフイルム200を被覆したときの分光反射率をR2(R1>R2)とする測定値が得られたとする。
この測定値は、画像処理装置16(本体22)が備えるI/F66を介して、記憶部70に一旦記憶される。その後、光学物性値推定部60に供給され、以下に示す数式にしたがってのような演算処理が行われる。
ラミネートフイルム200の固有反射率R∞は、数学的解析により、
R∞={C−√(C2−4)}/2 …(7)
C={(R1+Rg2)(R2・Rg1−1)−(R2+Rg1)(R1・Rg2−1)}/(R2・Rg1−R1・Rg2) …(8)
として算出される。なお、R1<R2の場合は(8)式の添字1及び2を逆にする。ここで、固有反射率R∞は、試料が無限の厚みを有すると仮定した場合の反射率である。
次いで、実測値Rn(n=1又は2)と、実測値Rgn(n=1又は2)と、(5)式で算出したR∞とを用いて、ラミネートフイルム200の散乱係数S及び厚さxは、
S・x=ln[{(R∞−Rgn)(1/R∞−Rn)}/{(R∞−Rn)(1/R∞−Rgn)}]/(1/R∞−R∞) …(9)
として算出できる。
ここで、Sは単位厚さ当たりの散乱係数であり、xはラミネートフイルム200の厚さである。散乱係数の定義に関して、説明の便宜上、Sx(=S・x)を膜厚xでの散乱係数(つまり、1つの変数)として定義するが、S、Sxのいずれを用いてもよい。また、吸収係数Kも同様である。
なお、固有反射率R∞、散乱係数S及び吸収係数Kの間には、
K/S=(1−R∞)2/2R∞ …(10)
の関係があることから、固有反射率R∞や散乱係数S(又はSx)ではなく、吸収係数K(又はKx)を用いてもよい。これら3つの光学物性値のうちいずれか2つの値が決定されると、もう1つの値が一意に定まるからである。
さらに、Saundersonの補正式等を用いて、実測された分光反射率Rを補正した上で、Kubelka−Munkモデルを適用してもよい(“Calculation of the color of pigmented plastics”,JOURNAL OF THE OPTICAL SOCIETY OF AMERICA,VOLUME32,PP,727−736,1942 参照)。この補正により、ラミネートフイルム200と外部との界面における光反射がさらに考慮されるので、保護膜付印刷物の分光反射率をさらに高精度に予測できる。
このようにして、ラミネートフイルム200の光学物性値を用いて、保護膜付印刷物の分光透過率及び分光透過率が精度良く推定できる。
[2.分光感度分布の変化を考慮した色変換処理]
通常のICCプロファルによる色変換は、標準光源(D50)下でのカラーマッチングを前提としている。したがって、D50光源下での平均的な観察者の分光感度分布を参考にして等色関数が決定され、その関数に基づいて三刺激値XYZが算出される。
ところが、周囲の環境光に応じて観察者の分光感度分布が変化するので、その結果、主光源が同一であっても色の見え方が変化する現象(いわゆる色順応)が起こり得る。特に、暗所での透過画像と明所での反射画像とでは周囲の環境光の差は大きいので、適切なカラーマッチングが実現できないおそれがある。そこで、分光受光感度の変化をさらに考慮した色変換処理を行うことが好ましい。
図11は、分光感度分布の変化を考慮した色変換処理部50の詳細機能ブロック図である。なお、本図の左端及び右端に示される「A」、「D50」、「F8」の各レベルは、各種変換処理が施される各画像データに対応する分光感度分布(等色関数)の属性を表している。
CMYK値データ202は、入力プロファイル処理部72によりL***値データ204に変換され、出力プロファイル処理部74によりCMYK値データ206に変換される。以下、CMYK値データ202はA光源下で、CMYK値データ206はF8光源下で適切な画像データである場合について説明する。
先ず、CMYK値データ202は、CMYK−XYZ変換処理部208によりD50光源に対応するXYZ値データに一旦変換される。上述のように、ICCプロファイルによる色変換は、D50光源下でのカラーマッチングを前提としているからである。
次いで、色順応変換処理部210により、前記D50光源に対応するXYZ値データからA光源に対応するXYZ値データに変換される。この色順応変換には種々の変換モデルを用いることができる。例えば、Von−Kries変換を用いてもよいし、プロファイルに保存されている色順応行列を利用してもよい。
次いで、XYZ−L***変換処理部212により、A光源に対応するXYZ値データからL***値データ204に変換される。このL***値データ204は、デバイスや観察光源に依存しない色知覚空間上のデータである。なお、CIECAM97s、CIECAM02などのモデルを用いてもよい。
次いで、L***値データ204は、L***−XYZ変換処理部214によりF8光源に対応するXYZ値データに変換され、色順応変換処理部216によりD50光源に対応するXYZ値データに一旦変換される。上述と同様の理由による。
最後に、XYZ−CMYK変換処理部218により、前記D50光源に対応するXYZ値データからCMYK値データ206に変換される。このCMYK値データ206は、印刷機18により印刷されF8光源下で観察された場合、適切な色の印刷物36を得るためのCMYK値データである。
このようにして、分光感度分布の変化をさらに考慮した色変換処理を行うことが可能となり、周囲の環境光の差が大きい場合(例えば、暗所での透過画像と明所での反射画像)であっても、適切なカラーマッチングが実現できる。
[3.色校正装置を用いた印刷色予測シミュレーション]
透過光源TSと反射光源RSとの影響度を求める一例として、透過光源TS及び反射光源RSの単体の輝度Lt及びLrをそれぞれ測定する方法を開示した(図9A及び図9B参照)。しかし、輝度Lt及びLrの測定データを有していない場合や、取得した影響度Ctに対してさらに微調整したい場合がある。
そこで、印刷機18を用いることなく、透過光源TS及び反射光源RSが併存する観察下での印刷物36の色の見え方を予測し、最適な影響度を決定する印刷色校正システム300を構築することができる。
図12は、本実施形態に係る色校正装置としての高機能モニタ304が組み込まれた印刷色校正システム300の斜視説明図である。
印刷色校正システム300は、画像処理機能を備えるPC302と、色校正装置としての高機能モニタ304とから構成される。
PC302は、LAN12と接続されており、画像処理装置16と有線又は無線により相互に接続されている。高機能モニタ304は、高輝度、広域ガマット、高コントラスト比等の高い表示性能を有しており、印刷機18のガマットを略再現可能である。
PC302は、画像処理装置16側から供給される電子原稿を入力するI/F306と、該I/F306を介して供給された電子原稿のCMYK値に対して所定の色変換処理を施して新たなRGB値の画像データを得る色変換処理部308(入力プロファイル処理部310及び出力プロファイル処理部312)と、該色変換処理部308により色変換されて得られた新たなRGB値の画像データを高機能モニタ304に適した表示信号に変換するモニタドライバ314と、該モニタドライバ314により変換された表示信号を高機能モニタ304側に送信するI/F316とを備える。
また、PC302は、入力プロファイル及び出力プロファイルを記憶する記憶部318を備えている。記憶部318は、入力プロファイル処理部310に入力プロファイルを供給するとともに、力プロファイル処理部312に出力プロファイルを供給する。
このように構成しているので、次のような高機能モニタ304を用いた印刷色予測シミュレーションを行うことができる。これについて以下説明する。
図3に示す出力プロファイル処理部74により変換された画像データ(印刷機ドライバ52に供給される直前の画像データ)を図示しないI/Fを介して画像処理装置16の外部に送信する。その際、印刷機18の印刷プロファイルも同時に送信する。これらのデータは、LAN12を介し、図12に示すI/F306を介しPC302側に供給される。
印刷機18の印刷プロファイルは一旦記憶部318により記憶され、その後、入力プロファイル及び出力プロファイルは色変換処理部308に供給される。ここで、印刷機18の印刷プロファイルが入力プロファイル処理部310に供給され、高機能モニタ304の表示プロファイルが出力プロファイル処理部312に供給される。
一方、I/F306を介して供給されたCMYKビットマップ形式画像データは、入力プロファイル処理部310によりL***に変換され、出力プロファイル処理部312によりRGB値に変換され、モニタドライバ314により表示信号に変換され、I/F316を介して高機能モニタ304に供給される。その後、高機能モニタ304により所望の参照画像が表示される。
作業者は、高機能モニタ304に表示された参照画像の色合いを目視で確認する。この参照画像の色合いが適切でないと判断したとき、作業者は、表示装置24又は高機能モニタ304に表示された設定画面160(図6参照)のスライダ166を左右方向にスライドさせ、影響度データ114(図4参照)の値を変更させる。
この値の変更に従って、印刷機18の印刷プロファイル及び画像データ(印刷機ドライバ52に供給される直前の画像データ)が更新され、上述と同様にして参照画像が高機能モニタ304に即時に表示される。
このようにして、作業者は、参照画像の色合いを目視で確認しながら影響度を微調整することができる。すなわち、色校正装置としての高機能モニタ304を用いて印刷色予測シミュレーションを行った上で、最適な影響度を推定することができる。影響度の変更の都度に印刷物36を得ることなく参照画像の確認ができるので、効率的且つ経済的である。
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば、本実施形態では、カラーチャート36cが有するカラーパッチ38の個数を100個、分光データの数を41点、光波長の間隔を10nmとしているが、色再現精度、画像処理時間等を総合的に勘案し、これらを自由に変更できるように構成してもよい。
また、本実施形態では、印刷機18がインクジェット方式である構成を採っているがこれに限定されることなく、電子写真、感熱方式等であっても本発明の作用効果を得ることができる。
10…印刷システム 14…編集装置
16…画像処理装置 18…印刷機
20…測色計 22…本体
24…表示装置 26…入力装置
34…メディア 36…印刷物
36c…カラーチャート 38…カラーパッチ
46、54、62、64、66、68、306、316…I/F
48…RIP 50、308…色変換処理部
52…印刷機ドライバ 56…色管理部
58…画像データ生成部 60…光学物性値推定部
70、318…記憶部 72、310…入力プロファイル処理部
74、312…出力プロファイル処理部 76…入力プロファイル生成部
78…出力プロファイル生成部 90…データ選択部
92…測色値算出部 94…LUT生成部
96…設定データ 98…メディアの分光透過率データ群
100…メディアの分光反射率データ群 102…透過光源の分光放射分布データ群
104…反射光源の分光放射分布データ群 106…第1の分光データ 108…第2の分光データ 110…第3の分光データ 112…第4の分光データ 114…影響度データ 116…測色値データ
118、202、206…CMYK値データ 120…LUT
130、160…設定画面
132、134、136…プルダウンメニュー
138、168、170…テキストボックス 140、142、172、174…ボタン166…スライダ 204…L***値データ
210、216…色順応変換処理部 300…印刷色校正システム
302…PC 304…高機能モニタ
314…モニタドライバ

Claims (10)

  1. 透過光源及び反射光源が併存する観察環境下において、透過メディアに画像が形成された印刷物の測色値を算出する測色値算出方法であって、
    前記印刷物の分光透過率と前記印刷物の分光反射率を取得する第1の取得処理と、
    前記透過光源の分光分布と前記反射光源の分光分布とを取得する第2の取得処理と、
    取得された前記印刷物の分光透過率、前記印刷物の分光反射率、前記透過光源の分光分布及び前記反射光源の分光分布を用いて前記観察環境下における前記印刷物の測色値を算出する算出処理と
    を備えることを特徴とする測色値算出方法。
  2. 請求項1記載の測色値算出方法において、
    前記印刷物の見え方に対する前記透過光源及び前記反射光源の影響度を取得する第3の取得処理をさらに備え、
    前記算出処理は、前記影響度をさらに用いて前記観察環境下における前記印刷物の測色値を算出する
    ことを特徴とする測色値算出方法。
  3. 請求項1又は2に記載の測色値算出方法において、
    保護膜の光学物性値を推定する推定処理と、
    前記保護膜の分光透過率を取得する第4の取得処理と、
    前記印刷物の分光透過率と取得された前記保護膜の分光透過率とを用いて、前記印刷物に前記保護膜が被覆された保護膜付印刷物の分光透過率を予測する第1の予測処理と、
    前記印刷物の分光反射率と推定された前記保護膜の光学物性値とを用いて前記保護膜付印刷物の分光反射率を予測する第2の予測処理と、をさらに備え、
    前記算出処理は、前記観察環境下における前記保護膜付印刷物の測色値を算出する
    ことを特徴とする測色値算出方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の測色値算出方法において、
    前記第の取得処理は、光源を測定する手段又はデータベースから取得する手段を用いて行われる
    ことを特徴とする測色値算出方法。
  5. 請求項2又は3に記載の測色値算出方法において、
    前記第3の取得処理は、ユーザの指定により前記影響度を取得する手段又は前記透過光源と前記反射光源の測定により前記影響度を取得する手段を用いて行われる
    ことを特徴とする測色値算出方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の測色値算出方法を用いて、さらに、
    前記算出処理により、前記透過メディアに印刷されたカラーチャートの測色値を算出し、
    算出された前記カラーチャートの測色値に基づいて前記印刷のプロファイルを生成する生成処理を備える
    ことを特徴とするプロファイル生成方法。
  7. 請求項6記載のプロファイル生成方法を用いて、さらに、
    任意のプロファイルを入力プロファイルとして用い、前記プロファイル生成方法により生成された前記印刷のプロファイルを出力プロファイルとして用いて、印刷しようとする前記画像を表す画像データを色変換することを特徴とする色変換方法。
  8. 請求項7記載の色変換方法において、
    前記印刷のプロファイルを入力プロファイルとして用い、色校正装置のプロファイルを出力プロファイルとして用いて、前記色変換された前記画像データをさらに色変換して色校正装置に入力する処理と、
    前記色校正装置により出力された画像を参照しながら前記透過光源と前記反射光源の影響度を調整する調整処理と
    をさらに備えることを特徴とする色変換方法。
  9. 透過光源及び反射光源が併存する観察環境下において、透過メディアに画像が形成された印刷物の色変換を行う色変換装置であって、
    前記印刷物の分光透過率と前記印刷物の分光反射率を取得する第1の取得部と、
    前記透過光源の分光分布と前記反射光源の分光分布とを取得する第2の取得部と、
    前記第1の取得部により取得された前記印刷物の分光透過率及び前記印刷物の分光反射率、並びに前記第2の取得部により取得された前記透過光源の分光分布及び前記反射光源の分光分布を用いて前記観察環境下における前記印刷物の測色値を算出する算出部と、
    前記算出部により算出された前記観察環境下における前記印刷物の測色値に基づいて印刷プロファイルを生成するプロファイル生成部と、
    任意のプロファイルを入力プロファイルとして用い、前記プロファイル生成部により生成された前記印刷プロファイルを出力プロファイルとして用いて、印刷しようとする前記画像を表す画像データを色変換する色変換処理部と
    を有することを特徴とする色変換装置。
  10. 透過光源及び反射光源が併存する観察環境下において、透過メディアに画像が形成された印刷物の色変換を行うためにコンピュータを、
    前記印刷物の分光透過率と前記印刷物の分光反射率を取得する処理、
    前記透過光源の分光分布と前記反射光源の分光分布とを取得する処理、
    前記透過光源の分光分布、前記反射光源の分光分布、前記印刷物の分光透過率及び前記印刷物の分光反射率を用いて前記観察環境下における前記印刷物の測色値を算出する処理、
    算出された前記観察環境下における前記印刷物の測色値に基づいて印刷プロファイルを生成する処理、
    任意のプロファイルを入力プロファイルとして用い、生成された前記印刷プロファイルを出力プロファイルとして用いて、印刷しようとする前記画像を表す画像データを色変換する処理
    として機能させるための色変換プログラム。
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