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JP2003298854A - 画像処理装置及びその方法 - Google Patents

画像処理装置及びその方法

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JP2003298854A
JP2003298854A JP2002100470A JP2002100470A JP2003298854A JP 2003298854 A JP2003298854 A JP 2003298854A JP 2002100470 A JP2002100470 A JP 2002100470A JP 2002100470 A JP2002100470 A JP 2002100470A JP 2003298854 A JP2003298854 A JP 2003298854A
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JP2002100470A
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English (en)
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Takuya Shimada
卓也 島田
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般に印刷物を扱う画像出力装置のプロファ
イルは、標準照明下における色再現特性に基づいて作成
されるため、実際の出力画像の観察環境によっては適切
な色再現結果は得られなかった。 【解決手段】 UI部603より画像出力装置による出力画
像の観察環境における照明情報を取得して照明データ保
持部605に格納し、分光データ取得部800より該出力画像
の分光データを取得して分光データ保持部604に格納
し、測色値計算部606で前記照明情報および分光データ
に基づき、前記観察環境における前記画像出力装置の色
再現特性を示す3次元LUTを算出して3次元LUT保持部607
に格納する。そして制御部608で該3次元LUTに基づき、
前記画像出力装置のプロファイルを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色変換用のプロフ
ァイルを作成する画像処理装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラーマネージメントシステム
(CMS)を導入した画像出力装置においては、該装置の
色再現特性を格納したカラープロファイル(以下、プロ
ファイルと称する)を利用した色変換を行うことによっ
て、高度な色再現を実現している。このような色再現の
精度は、プロファイルが画像出力装置の色再現特性をど
の程度正確に反映しているか、に大きく依存する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
印刷物を扱う画像出力装置のプロファイルは、標準照明
下における色再現特性に基づいて作成される。従って、
実際に出力画像を観察する環境における色再現特性を反
映しているものではないため、観察環境によっては適切
な色再現結果は得られなかった。本発明は上記問題を鑑
みてなされたものであり、出力画像の観察環境を考慮し
た、より高精度なプロファイルを作成する画像処理装置
及びその方法を提供することを目的とする。
【0004】また、このプロファイルを用いた高精度の
色再現を可能とする画像処理装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の一手段として、本発明の画像処理装置は以下の構成を
備える。
【0006】すなわち、画像出力装置の色再現特性を示
すプロファイルを作成する画像処理装置であって、画像
出力装置による出力画像の観察環境における照明情報を
取得する照明情報取得手段と、前記画像出力装置におけ
る出力画像の分光データを取得する分光データ取得手段
と、前記照明情報および前記分光データに基づき、前記
観察環境における前記画像出力装置の色再現特性を算出
する特性算出手段と、該色再現特性に基づき、前記画像
出力装置のプロファイルを作成するプロファイル作成手
段と、を有することを特徴とする。
【0007】例えば、前記分光データ取得手段は、前記
画像出力装置による所定の色信号に基づく出力画像の分
光データを取得することを特徴とする。
【0008】例えば、前記照明情報は、前記観察環境に
おける照明の分光分布を示す情報であることを特徴とす
る。
【0009】例えば、前記分光データは、前記出力画像
の分光反射率を示すデータであることを特徴とする。
【0010】例えば、前記分光データは、前記出力画像
の分光透過率を示すデータであることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態に
ついて、図面を参照して詳細に説明する。
【0012】<第1実施形態> ●カラーマッチングシステム 本実施形態の説明を開始するに先立ち、一般的なカラー
マッチングシステム(以下、CMS)について、図1を参
照して簡単に説明する。
【0013】CMSは、同一のカラー画像を複数の画像入
出力装置(例えばカラーコピー機11、カラーモニタ12、
デジタルカメラ13、カラープリンタ14等)のいずれにお
いても良好に再現するための色処理技術である。
【0014】CMSによれば、入力系の色信号が出力系の
色信号へ変換される。具体的には、まず入力系装置に関
する所定の変換式もしくは変換テーブルによって、入力
系装置に依存する入力色信号を、装置に依存しないカラ
ーマッチ色空間上の信号に変換する。このように、装置
に依存する色空間上の信号とカラーマッチ色空間上の信
号を相互に変換するための所定の変換式もしくは変換テ
ーブルを、該装置のプロファイルと称する。
【0015】そして、カラーマッチ色空間上に変換され
た信号に対して、所定の色処理を施すことによって出力
すべき信号値を得た後、該信号値を出力系である各装置
のプロファイルを参照して、該出力系装置に依存する色
空間上の信号に変換する。
【0016】このようにCMSによれば、各装置のプロフ
ァイルに基づき、各装置に依存する色空間とカラーマッ
チ色空間との間において色信号を変換することにより、
複数装置間における色合わせが実現される。
【0017】一般にカラーマッチ色空間としては、測色
に用いられる色空間であるCIEXYZやCIELABなどが用いら
れる。そして、画像入出力装置のプロファイルとして
は、該装置によって出力又は入力される可視像(例えば
印刷物)の測色値と色信号との対応関係、すなわち該装
置の色再現特性を格納する。プロファイル作成装置にお
いては例えば、画像出力装置で所定の色信号に基づく画
像を出力し、該色信号と該画像の測色値との関係に基づ
いて、プロファイルを作成する。
【0018】●画像出力装置における色処理 図2は、CMSを導入した画像出力装置における、一般的
な色処理を行う構成を示すブロック図である。この例に
おいては、画像出力装置としてシアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)のインクやトナーによっ
て紙面上に画像を形成するカラープリンタを想定してい
る。
【0019】入力装置に依存する色信号は、入力装置モ
デル変換部21によって、カラーマッチ色空間上の色信号
に変換され、次にカラーマッピング部22によって出力装
置で再現可能な色信号に変換され、さらに出力装置モデ
ル変換部23によって出力装置に依存した色信号に変換さ
れる。
【0020】同図に示す例によれば、入力装置モデル変
換部21は、入力装置の色再現特性を格納した入力プロフ
ァイル24に基づいて、入力色信号RGBをCIELAB上の色信
号Labに変換する。カラーマッピング部22は、入力色信
号Labを出力装置で再現できる色信号L'a'b'へ変換す
る。出力プロファイル変換部23は、出力装置の色再現特
性を格納した出力プロファイル25に基づいて、入力色信
号L'a'b'を出力装置に依存した出力色信号CMYKに変換す
る。
【0021】●出力装置モデル変換 図3は、図2に示した出力装置モデル変換部23の詳細構
成例を示すブロック図である。同図に示すように入力色
信号L'a'b'は、出力プロファイル変換部31と色分解変換
部32によって、出力色信号CMYKに変換される。
【0022】出力プロファイル変換部31においては、プ
ロファイル33に格納された3次元ルックアップテーブル
(以下LUT)を用いて、測色色空間であるCIELAB色空間
上の入力色信号L'a'b'を、出力装置に依存した色信号R'
G'B'に変換する。なお、同図におけるプロファイル33
は、図2に示す出力プロファイル25の一例である。
【0023】ここで、プロファイル33に格納された3次
元LUTは、離散的なR'G'B'色信号に対応するL'a'b'色信
号、例えば、格子点{R',G',B'} = {0,0,0}、{0,0,3
2}、...、{0,0,224}、{0,0,255}、{0,32,0}、{0,32,3
2}、...、{255,255,255}の色信号を出力装置で出力した
画像の測色値(CIELAB値)を示す。
【0024】出力プロファイル変換部31においては、該
3次元LUTにおいて入力色信号L'a'b'近傍の格子点を検索
し、該格子点のデータと該入力色信号とから、周知の補
間方法を用いて出力色信号R'G'B'を求める。
【0025】また、色分解変換部32においては、色分解
LUT34を用いた周知の方法により、入力色信号R'G'B'を
出力色信号CMYKに変換する。
【0026】●測色値の計算方法 プロファイル33に格納される測色値(CIELAB値)は、出
力画像の分光反射率から以下のように求められる。
【0027】すなわち、まず出力画像の分光反射率R
(λ)と光源の分光分布S(λ)から、以下の式によってCI
EXYZの値が算出される。
【0028】
【数1】
【0029】但し、x(λ)、y(λ)、z(λ)は、JIS Z878
2で示されている等色関数である。
【0030】次に、このX、Y、Zの値から、JIS Z8729で
示されている変換式に基づいてCIELABの値が算出され
る。
【0031】図4は、式(1)の概念を示す図である。同
図に示すように、観察者の目に入射する出力画像からの
光(反射光)は、光源の分光分布S(λ)と、出力画像の
反射率R(λ)の積で与えられる。また、観察者の目が有
する3種類のセンサ(光応答機構)の出力に関係する3
刺激値XYZの値は、上記観察者の目に入射する光の分光
分布S(λ)・R(λ)と、各センサの分光感度に関係する
等色関数x(λ)、y(λ)、z(λ)の積の積分で与えられ
る。つまり、観察者の目に入射する出力画像からの光は
光源によって変化し、その結果、3刺激値XYZの値も光源
によって異なった値となる。
【0032】しかしながら、一般にプロファイルに格納
される測色値の算出においては、式(1)における光源S
(λ)として、標準光源(例えば、JIS Z8720で規定され
るD65もしくはD50等)が使用される。そのため、出力画
像を観察する環境の照明が標準光源と異なる場合、プロ
ファイル33に格納される測色値は、実際に観察される出
力画像の色を反映しないことになってしまう。本実施形
態においては、印刷物を観察する環境の情報を利用する
ことで、該環境下における出力画像の色を反映した高精
度なプロファイルを提供する。
【0033】●出力プロファイル変換 図5は、本実施形態における高度な色再現を実現する、
出力プロファイル変換部31の詳細構成を示すブロック図
である。同図に示すように入力色信号L'a'b'は、色空間
変換部51と色順応変換部52、およびプロファイル変換部
53によって、出力装置に依存した出力色信号R'G'B'に変
換される。
【0034】色空間変換部51は、JIS Z8729で示されて
いる変換式に基づいて、CIELAB色空間上の入力色信号L'
a'b'をCIEXYZ色空間上の色信号XYZに変換する。
【0035】色順応変換部52は、観察環境の違いによる
色順応の影響を、周知の方法によって補正する。すなわ
ち、標準観察環境下の3刺激値である入力色信号XYZを、
実際の印刷物観察環境下において同じ色の見えが得られ
る三刺激値X'Y'Z'に変換する。色順応補正方法としては
例えば、von Kries則、色順応モデル、色の見えモデル
等が利用可能である。
【0036】プロファイル変換部53は、プロフィル54に
格納された3次元LUTを用いて、CIEXYZ色空間上の入力色
信号X'Y'Z'を出力色信号R'G'B'に変換する。本実施形態
においては、プロファイル54を適切に作成することを特
徴とする。
【0037】●プロファイル作成装置 図6は、本実施形態におけるプロファイル54を作成する
プロファイル作成装置の構成例を示すブロック図であ
る。
【0038】同図に示すように本実施形態のプロファイ
ル作成装置600は、データ入力部601、データ出力部60
2、ユーザインタフェース(以下UI)部603、分光データ
保持部604、照明データ保持部605、測色値計算部606、3
次元LUT保持部607および制御部608からなる。
【0039】UI部603は、データの入出力およびプロフ
ァイル作成処理において、オペレータとの情報交換を行
う。
【0040】分光データ保持部604は、離散的なR'G'B'
色信号に対応する出力画像の分光データを格納する。こ
こで出力画像とは、プロファイルが対象とする画像出力
装置で出力された画像である。また、R'G'B'色信号は、
図3における出力プロファイル変換部31の出力色信号、
または、図5におけるプロファイル変換部53の出力色信
号に相当する。図7に、分光データ保持部604に格納さ
れるデータの一例を示す。分光データは、例えば、波長
380nmから780nmまで5nm間隔の分光反射率R(λ)(λ=38
0、385、...、780)である。分光データ保持部604に格
納されるデータは、あらかじめ設定しておくか、もしく
は分光データ取得部800で取得したデータをデータ入力
部601を介して入力する。
【0041】照明データ保持部605は、上記出力画像を
観察する環境の照明情報をデータ入力部601、またはUI
部603を介して入力し、格納する。この照明情報は、典
型的には照明光の相対分光分布であり、例えば、波長38
0nmから780nmまで5nm間隔の分光放射輝度値で、波長560
nmの分光放射輝度値を100とした相対値S(λ)(λ=38
0、385、...、780)である。
【0042】測色値計算部606は、分光データ保持部604
に格納された分光データR(λ)と、照明データ保持部60
5に格納された照明データS(λ)とを用いて、離散的な
R'G'B'色信号に対応するCIEXYZの値を式(1)によって算
出し、3次元LUT保持部607に格納する。
【0043】制御部608は、内部のCPU等によってプロフ
ァイル作成装置600全体の動作を制御する。例えば、3次
元LUT保持部607に格納されたデータ、つまり離散的なR'
G'B'色信号に対応するCIEXYZの値により、図5に示すプ
ロファイル変換部53において入力色信号X'Y'Z'を出力色
信号R'G'B'に変換する際に利用される3次元LUTが作成さ
れる。この該3次元LUTを定められた形式に変換すること
によってプロファイル54が作成され、データ出力部602
を介して出力される。
【0044】●プロファイル作成手順 図8は、本実施形態におけるプロファイル作成手順を示
すフローチャートである。
【0045】まずステップS901において、所定の色信号
に対応する出力画像の分光データR(λ)を取得し、分光
データ保持部604に格納する。ここで出力画像とは、プ
ロファイル54が対象とする画像出力装置の出力画像を示
す。
【0046】次にステップS902において、出力画像観察
環境における照明データS(λ)を取得し、照明データ保
持部605に格納する。
【0047】次にステップS903において、上記分光デー
タR(λ)と照明データS(λ)を用いてCIEXYZ値を算出
し、3次元LUT保持部607に格納する。
【0048】そして最後にステップS904において、3次
元LUT保持部607に格納された3次元LUTを定められた形式
に変換し、プロファイル54として出力する。
【0049】●UI部 図9は、本実施形態において印刷物観察環境の照明デー
タS(λ)を取得するための、UI部603におけるUI例を示
す図であり、照明データ取得方法を指定するためのラジ
オボタン1001と、照明データファイルを指定するための
テキストボックス1002と、照明データファイルを参照す
るためのボタン1003と、照明ランプを指定するためのリ
ストボックス1004と、OKボタン1005およびキャンセルボ
タン1006からなる。
【0050】ラジオボタン1001によって、照明データを
ファイルから取得するか、もしくは照明ランプのリスト
から取得するか、のいずれかが選択される。
【0051】照明データをファイルから取得する場合、
テキストボックス1002に直接ファイル名を入力するか、
または、ボタン1003を選択することによって表示される
リストの中からファイルを指定する。そしてOKボタン10
05が選択されると、指定されたファイルから照明データ
が読み込まれ、照明データ保持部605に格納される。
【0052】一方、照明データを照明ランプのリストか
ら取得する場合、リストボックス1004のプルダウンリス
トの中から印刷物観察環境の照明ランプを指定する。そ
してOKボタン1005が選択されると、指定された照明ラン
プに対応する照明データが照明データ保持部605に格納
される。
【0053】なお、いずれの場合でもキャンセルボタン
1006が選択されると設定は無視され、照明データ保持部
605のデータは更新されない。
【0054】●分光データ取得部 図10は、図6に示す分光データ取得部800の詳細構成
例を示すブロック図である。同図に示すように分光デー
タ取得部800は、データ入力部801、データ出力部802、U
I部803、色票画像保持部804、分光データ保持部805、分
光測色器806および画像出力装置807からなる。上述した
プロファイル作成装置600において作成されるプロファ
イル54はすなわち、画像出力装置807のプロファイルで
ある。
【0055】UI部803は、データの入出力および分光デ
ータ取得処理において、オペレータとの情報交換を行
う。
【0056】色票画像保持部804は、離散的なR'G'B'色
信号の色票で構成される画像データを格納する。図11
に、該色票画像の一例を示す。色票画像は例えば、格子
点{R',G',B'} = {0,0,0}、{0,0,32}、...、{0,0,224}、
{0,0,255}、{0,32,0}、{0,32,32}、...、{255,255,255}
の各色信号の色票によって構成される。
【0057】該色票画像データは、データ出力部802を
介して画像出力装置807に出力される。この時、画像出
力装置807はプロファイル作成モードで色処理を実施
し、図2に示す入力装置モデル変換部21およびカラーマ
ッピング部22における処理、および図3に示す出力プロ
ファイル変換部31における処理はスルーされる。すなわ
ち、入力されてきた色票画像データを、図3に示す出力
プロファイル変換部31の出力色信号(図5に示すプロフ
ァイル変換部53の出力色信号)R'G'B'と見なして、色処
理を行う。
【0058】画像出力装置807より上記色票画像データ
に基づいて出力された出力画像は、分光測色器806で測
定され、該測色値はデータ入力部801を介して分光デー
タ保持部805に分光データR(λ)として格納される。分
光データ保持部805に格納された分光データR(λ)は、
所定の管理情報等を含む形式に変換された後、データ出
力部802を介してプロファイル作成装置600またはデータ
記録媒体850へ出力される。なお、分光データの管理情
報とは例えば、分光データの取得日、測定器の種類、格
子点数等である。
【0059】●分光データ取得手順 図12は、分光データ取得部800における分光データの
取得手順を示すフローチャートである。
【0060】まずステップS1401において、色票画像保
持部804に格納された色票画像を画像出力装置807で出力
する。この時、画像出力装置807は、上述したプロファ
イル作成モードで該画像を出力する。
【0061】次にステップS1402において、上記画像出
力装置807で出力した色票画像の各色票の色を、分光測
色器806で測定する。
【0062】次にステップS1403において、測定した各
色票の分光データをデータ入力部801を介して分光デー
タ保持部805に格納する。
【0063】そして最後にステップS1404において、分
光データ保持部805に格納されたデータを所定の形式に
変換し、データ出力部802を介してプロファイル作成装
置600または、記録媒体850へ出力する。
【0064】以上説明したように本実施形態によれば、
画像出力装置807による出力画像を実際に観察する環境
における照明データS(λ)に基づいて、プロファイルを
作成することができる。すなわち、実際の印刷物観察環
境における色再現特性を正確に反映したプロファイルを
作成することができ、その結果、画像出力装置807は該
プロファイルを利用することで、より高精度な色再現を
実現することが可能となる。
【0065】<他の実施形態>本発明は、上述した実施
形態に限定されるものではなく、例えば以下に示すよう
な、様々な変形が可能である。
【0066】●分光データ 出力画像および照明の分光データR(λ),S(λ)は、上
記実施形態で示した波長範囲および波長間隔以外でも良
いことは言うまでもない。
【0067】また、分光データが良好に推定できれば、
マルチバンドカメラが出力する複数(例えば6種類)の
カラーセンサの出力値を利用することもできる。すなわ
ち、該カラーセンサの出力値(S1、S2、...、S6)か
ら分光データR(λ)(λ=380、385、...、780)を推定
し、この分光データR(λ)を用いてXYZ値を算出すれば
良い。
【0068】また、図9を参照したUI部の説明において
記述したように、照明の分光データは照明ランプの種類
によって指定しても良い。この場合、あらかじめ照明ラ
ンプの種類と分光データS(λ)の関係を保持しておき、
指定された照明ランプの種類に対応する分光データS
(λ)を使用して、XYZ値を算出する。
【0069】また、プロファイル作成装置600に照明の
分光データを取得するセンサを備えることによって、自
動的に照明情報を取得する構成としても良い。
【0070】さらに、分光データとしては、印刷物の分
光反射率のみならず、フィルム等の分光透過率であって
も良い。この場合、照明データはフィルムを観察する際
のバックライトの分光分布に対応する。
【0071】●色空間 上記実施形態においては、画像処理装置に依存しないカ
ラーマッチ色空間としてCIEXYZ色空間を適用する例につ
いて説明したが、本発明はこの例に限定されず、CIEXYZ
色空間から導かれるいかなる色空間を使用しても良い。
【0072】●プロファイルの統合 上述した実施形態においては、図5に示すプロファイル
54を作成するプロファイル作成装置600について説明を
行ったが、色空間変換部51と色順応変換部52と出力プロ
ファイル変換部53とから、離散的なR'G'B'色信号に対応
するL'a'b'色信号を求めて3次元LUTを作成することによ
って、図3に示すプロファイル33を作成することもでき
る。
【0073】さらに、図3に示す出力プロファイル変換
31と色分解変換32とから、離散的なL'a'b'色信号に対応
するCMYK色信号を求めて3次元LUTを作成することによっ
て、図2に示す出力プロファイル25を作成することもで
きる。
【0074】またさらに、図2における入力装置モデル
変換21とカラーマッピング22と出力装置モデル変換23と
から、離散的なRGB入力色信号に対応するCMYK出力色信
号を求めて3次元LUTを作成することによって、入力色信
号を直接出力色信号に変換するプロファイルを作成する
こともできる。
【0075】●ネットワークの利用 本発明のプロファイル作成装置を、ネットワーク上に設
置することも有効である。この場合、図6に示すプロフ
ァイル作成装置600の構成において、データ入力部601お
よびデータ出力部602が、ネットワークに接続される。
【0076】図13は、プロファイル作成サーバの概念
を示す図である。同図においてプロファイル作成サーバ
1201は、複数のクライアント(クライアントA1202、クラ
イアントB1203、...)から、各クライアントが保有する
画像出力装置の分光データと照明データをネットワーク
を介して受信し、各クライアントのプロファイルを作成
する。そして、作成したそれぞれのプロファイルをネッ
トワークを介してクライアントに送信する。各クライア
ントは、プロファイル作成サーバ1201から受信したプロ
ファイルを利用することで、それぞれが保有する画像出
力装置およびその照明環境に最適化した色再現が可能と
なる。すなわち、使用する画像出力装置の固体差や照明
の違いによらず、クライアント間で同様の色味によるカ
ラー画像を利用することが可能となる。
【0077】また、図14は、プロファイル作成サーバ
の他の概念を示す図である。同図においてプロファイル
作成サーバ1301は、クライアントA1302の照明データお
よびクライアントB1303の保有する画像出力装置の分光
データをネットワークを介して受信し、作成したプロフ
ァイルをクライアントB1303に送信する。クライアントB
1303は、プロファイル作成サーバ1301から受信したプロ
ファイルを利用することで、自身が保有する画像出力装
置の色再現を、クライアントA1302の照明環境に最適化
することができる。これにより、クライアントB1303か
ら出力された画像をクライアントA1302の設置場所にお
いて最適な色味で観察することができる。すなわち、出
力画像が遠隔地で利用される場合においても、観察され
る場所に最適化した色再現を行うことが可能となる。
【0078】●その他 なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュー
タ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から
構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる
装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用し
ても良い。
【0079】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUまた
はMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み
出し実行することによっても達成されることは言うまで
もない。
【0080】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は本発明を構成することになる。
【0081】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディス
ク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD
-ROM、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、RO
Mなどを用いることが出来る。
【0082】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0083】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、出
力画像の観察環境を考慮した、より高精度なプロファイ
ルを作成することができる。
【0085】また、画像処理装置において該プロファイ
ルを用いることにより、高精度の色再現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるカラーマッチングシステム
(CMS)の概念を示す図である。
【図2】CMSを導入した画像出力装置における色処理
構成例を示すブロック図である。
【図3】出力装置モデル変換における色処理構成例を示
すブロック図である。
【図4】出力画像の分光反射率R(λ)と光源の分光分布
S(λ)からCIEXYZ値を算出する概念を示す図である。
【図5】本実施形態における画像出力装置の色処理構成
例を示すブロック図である。
【図6】本実施形態におけるプロファイル作成装置の構
成を示すブロック図である。
【図7】本実施形態における分光データ例を示す図であ
る。
【図8】本実施形態におけるプロファイル作成手順を示
すフローチャートである。
【図9】本実施形態における照明データ取得UI例を示す
図である。
【図10】本実施形態における分光データ取得部の詳細
構成を示すブロック図である。
【図11】本実施形態における色票画像例を示す図であ
る。
【図12】本実施形態における分光データ取得手順を示
すフローチャートである。
【図13】他の実施形態におけるプロフィル作成サーバ
の概念を示す図である。
【図14】他の実施形態におけるプロファイル作成サー
バの概念を示す図である。
【符号の説明】
600 プロファイル作成装置 601 データ入力部 602 データ出力部 603 UI部 604 分光データ保持部 605 照明データ保持部 606 測色値計算部 607 3次元LUT保持部 608 制御部 800 分光データ取得部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/60 B41J 3/00 B Fターム(参考) 2C262 AB11 BA01 BC01 BC17 BC19 EA05 EA14 FA12 GA01 GA02 2H300 EA12 EA14 EJ09 FF13 GG02 GG04 GG12 GG16 SS02 SS04 SS07 SS08 SS12 TT04 5B057 AA11 BA02 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE17 CE18 CH07 CH08 5C077 LL19 MM27 MP08 PP32 PP33 PP36 PP37 PP74 PQ12 PQ23 SS04 TT02 5C079 HB01 HB03 HB05 HB08 HB11 HB12 KA20 LB02 MA05 MA11 NA03 PA03

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像出力装置の色再現特性を示すプロフ
    ァイルを作成する画像処理装置であって、 画像出力装置による出力画像の観察環境における照明情
    報を取得する照明情報取得手段と、 前記画像出力装置における出力画像の分光データを取得
    する分光データ取得手段と、 前記照明情報および前記分光データに基づき、前記観察
    環境における前記画像出力装置の色再現特性を算出する
    特性算出手段と、 該色再現特性に基づき、前記画像出力装置のプロファイ
    ルを作成するプロファイル作成手段と、を有することを
    特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記分光データ取得手段は、前記画像出
    力装置による所定の色信号に基づく出力画像の分光デー
    タを取得することを特徴とする請求項1記載の画像処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記照明情報は、前記観察環境における
    照明の分光分布を示す情報であることを特徴とする請求
    項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記分光データは、前記出力画像の分光
    反射率を示すデータであることを特徴とする請求項1記
    載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記分光データは、前記出力画像の分光
    透過率を示すデータであることを特徴とする請求項1記
    載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記色再現特性は、前記画像出力装置に
    おける入力色信号と出力色信号との対応付けを示す多次
    元ルックアップテーブルであることを特徴とする請求項
    1記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記入力色信号は、前記画像出力装置に
    入力されるカラー画像を構成する色信号であり、 前記出力色信号は、前記画像出力装置から出力されるカ
    ラー画像を構成する色信号であることを特徴とする請求
    項6記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記入力色信号は、前記画像出力装置に
    依存しない色空間上の色信号であり、 前記出力色信号は、前記画像出力装置に依存する色空間
    上の色信号であることを特徴とする請求項6記載の画像
    処理装置。
  9. 【請求項9】 前記照明情報取得手段と前記分光データ
    取得手段は、ネットワークを介して遠隔地における前記
    照明情報および前記分光データを取得することを特徴と
    する請求項1記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記照明情報は、前記画像出力装置の
    設置場所とは異なる他所における照明情報であり、 前記プロファイル作成手段は、前記画像出力装置が出力
    する画像を前記他所において観察した際に最適化される
    ように、前記プロファイルを作成することを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記照明情報取得手段は、前記観察環
    境に設置した照明情報取得センサを用いて前記照明情報
    を自動取得することを特徴とする請求項1記載の画像処
    理装置。
  12. 【請求項12】 前記照明情報取得手段は、 所定の照明ランプのリストから、前記観察環境における
    照明ランプをユーザ指示に基づいて選択する選択手段
    と、 該選択された照明ランプの分光分布データを前記照明情
    報として取得する手段と、を有することを特徴とする請
    求項1記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 さらに、作成されたプロファイルを出
    力するプロファイル出力手段を有することを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13のいずれかに記載の
    画像処理装置によって作成されたプロファイルを用いて
    色変換処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  15. 【請求項15】 画像出力装置の色再現特性を示すプロ
    ファイルを作成する画像処理方法であって、 画像出力装置による出力画像の観察環境における照明情
    報を取得する照明情報取得工程と、 前記画像出力装置における出力画像の分光データを取得
    する分光データ取得工程と、 前記照明情報および前記分光データに基づき、前記観察
    環境における前記画像出力装置の色再現特性を算出する
    特性算出工程と、 該色再現特性に基づき、前記画像出力装置のプロファイ
    ルを作成するプロファイル作成工程と、を有することを
    特徴とする画像処理方法。
  16. 【請求項16】 コンピュータで実行されることによ
    り、該コンピュータを請求項1乃至13のいずれかに記
    載の画像処理装置として動作させることを特徴とするプ
    ログラム。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のプログラムを記録し
    たことを特徴とする記録媒体。
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