JP5029477B2 - ローラリフタ構造 - Google Patents
ローラリフタ構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5029477B2 JP5029477B2 JP2008106542A JP2008106542A JP5029477B2 JP 5029477 B2 JP5029477 B2 JP 5029477B2 JP 2008106542 A JP2008106542 A JP 2008106542A JP 2008106542 A JP2008106542 A JP 2008106542A JP 5029477 B2 JP5029477 B2 JP 5029477B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lifter
- roller
- cam
- outer peripheral
- peripheral surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
Description
(1)リフタのコッキング
先ず、リフタがカムからの押圧力を受ける際、ローラに対するカムの接触位置は、カムの回転位相に応じて変化する。このため、リフタには、その往復移動方向に対して略直交する方向の荷重(分力)を受け、この荷重によってリフタがリフタガイドの内部で傾くことになる。図12は、上記加圧行程時に、カムaからの押圧力を受けてリフタbがリフタガイドcの内部で傾いている状態を示している。この傾きは、リフタガイドcの内面とリフタbの外面との間の隙間(以下、ガイドクリアランスと呼ぶ)が存在していることで生じるものであり、このガイドクリアランスが大きいほど傾きも大きくなる。そして、このようにしてリフタbが傾くと、リフタbの外周面のうち、リフタガイドcの軸心に対して直交する方向(図中の左右方向)の一方側(図中の右側)の上端縁b1と他方側(図中の左側)の下端縁b2とがそれぞれリフタガイドcの内面に片当たりする状態となる。逆に、上記吸入行程時には、リフタbがカムaから受ける荷重(カムaからの反力)の方向が切り換わり、リフタbの外周面のうち、リフタガイドcの軸心に対して直交する方向の一方側(図中の右側)の下端縁b3と他方側(図中の左側)の上端縁b4とがそれぞれリフタガイドcの内面に片当たりする状態となる。このような状況は、コッキングと呼ばれ、各片当たり部分で異音が生じたり、各片当たり部分での摺動抵抗が極端に大きくなってリフタbの円滑な往復移動を阻害する原因となる。
(2)カムに対するローラの片当たり
上記カムの回転軸心とローラの回転軸心との平行度が良好に得られていない場合、例えば各部品の加工精度や組み付け精度が十分に得られていないために、これらの平行度が良好に得られていない場合には、カムの外周面に対してローラの外周面の一部分のみが接触する片当たりが生じることになる。図13は、カムaの回転軸心が傾斜している状態であって、ガイドクリアランスが存在する分だけリフタbも僅かに傾くものの、カムaの傾きには追従できておらず、カムaの回転軸心とローラdの回転軸心との平行度が得られていないために、ローラdの一端縁部(ローラdの軸線方向の一端縁部d1)のみがカムaの外周面に当接している状態を示している。このような状況では、カムaとローラdとの接触部分での面圧が大幅に上昇することになり、場合によってはカムaの外周面にピッチング等の損傷を招いてしまう可能性がある。
上記の目的を達成するために講じられた本発明の解決原理は、リフタの周方向における位相に応じて、リフタガイドに対するリフタの傾きの許容量を異ならせる。つまり、上記コッキングの発生する方向の位相に対してはリフタの傾き許容量を制限し、カムの傾きに追従させる必要がある方向の位相に対してはリフタの傾き許容量を大きくすることで、リフタのコッキングの抑制とカムに対するローラの片当たりの抑制とを両立できるようにしている。
具体的に、本発明は、カムの外周面に接触してカムからの押圧力を受けるローラと、このローラを回転自在に支持すると共にリフタガイドの内部空間に往復移動自在に収容されたリフタとを備えたローラリフタ構造を前提とする。このローラリフタ構造に対し、上記リフタに、略筒状に形成されたリフタ本体を備えさせる。そして、リフタ本体の外周面の周方向位相におけるローラ軸心延長方向での位相位置では、リフタガイドの内面に接触する部分の上記往復移動方向での嵌合長さ寸法を短く設定し、このローラ軸心延長方向でのリフタガイドに対するリフタの傾き許容量を拡大すると共に、上記リフタ本体の外周面の周方向位相におけるローラ軸心延長方向に直交する方向での位相位置では、リフタガイドの内面に接触する部分の上記往復移動方向での嵌合長さ寸法を長く設定することで、このローラ軸心延長方向に直交する方向でのリフタガイドに対するリフタの傾き許容量を制限するリフタ傾き許容量調整手段を備えさせている。つまり、ローラの軸心に沿う方向でのリフタガイドに対するリフタの傾き許容量を、ローラの軸心に直交する方向でのリフタガイドに対するリフタの傾き許容量よりも大きくする構成としている。逆に言えば、ローラの軸心に直交する方向でのリフタガイドに対するリフタの傾き許容量を、ローラの軸心に沿う方向でのリフタガイドに対するリフタの傾き許容量よりも小さくする構成としている。
高圧燃料ポンプのローラリフタ構成について説明する前に、この高圧ポンプが適用される燃料供給装置100の概略構成について、図1を参照して説明する。
次に、高圧燃料ポンプ1の具体構成について、図3を参照して説明する。
次に、本実施形態の特徴部分であるローラリフタ構造についての複数の実施形態を説明する。
図4は、本実施形態におけるリフタ51を示す斜視図である。また、図5および図6は、上記加圧行程時に、カム111からの押圧力を受けてリフタ51がリフタガイド52の内部で傾いている状態を示しており、図5はローラ53の軸心に沿った方向から見た図であり、図6はローラ53の軸心に直交する方向から見た断面図である。
次に、参考例について説明する。本参考例は、リフタ傾き許容量調整手段の構成が上述した実施形態のものと異なっている。その他の構成は実施形態のものと同様であるので、ここではリフタ傾き許容量調整手段の構成およびその機能について主に説明する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、ここに示した実施形態は一例であり、さまざまに変形することが可能である。
51 リフタ
51a リフタ本体
52 リフタガイド
53 ローラ
54,55 傾斜面
58 スリット
111 カム
Claims (3)
- カムの外周面に接触してカムからの押圧力を受けるローラと、このローラを回転自在に支持すると共にリフタガイドの内部空間に往復移動自在に収容されたリフタとを備えたローラリフタ構造において、
上記リフタは、略筒状に形成されたリフタ本体を備えており、
上記リフタ本体の外周面の周方向位相におけるローラ軸心延長方向での位相位置では、リフタガイドの内面に接触する部分の上記往復移動方向での嵌合長さ寸法が短く設定されて、このローラ軸心延長方向でのリフタガイドに対するリフタの傾き許容量を拡大すると共に、上記リフタ本体の外周面の周方向位相におけるローラ軸心延長方向に直交する方向での位相位置では、リフタガイドの内面に接触する部分の上記往復移動方向での嵌合長さ寸法が長く設定されて、このローラ軸心延長方向に直交する方向でのリフタガイドに対するリフタの傾き許容量を制限するリフタ傾き許容量調整手段を備えていることを特徴とするローラリフタ構造。 - 上記請求項1記載のローラリフタ構造において、
上記リフタ傾き許容量調整手段は、上記嵌合長さが、リフタ本体の外周面の周方向位相におけるローラ軸心延長方向での位相位置からリフタ本体の外周面の周方向位相におけるローラ軸心延長方向に直交する方向での位相位置に向けて次第に長く設定されていることを特徴とするローラリフタ構造。 - 上記請求項1または2記載のローラリフタ構造において、
上記リフタ傾き許容量調整手段は、リフタ本体の軸心方向の両端の外周縁部が面取り加工されることにより構成されており、リフタ本体の外周面の周方向位相におけるローラ軸心延長方向での位相位置では面取り寸法が大きく設定されている一方、リフタ本体の外周面の周方向位相におけるローラ軸心延長方向に直交する方向での位相位置では面取り寸法が小さく設定されていることを特徴とするローラリフタ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008106542A JP5029477B2 (ja) | 2008-04-16 | 2008-04-16 | ローラリフタ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008106542A JP5029477B2 (ja) | 2008-04-16 | 2008-04-16 | ローラリフタ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009257451A JP2009257451A (ja) | 2009-11-05 |
JP5029477B2 true JP5029477B2 (ja) | 2012-09-19 |
Family
ID=41385128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008106542A Expired - Fee Related JP5029477B2 (ja) | 2008-04-16 | 2008-04-16 | ローラリフタ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5029477B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5593134B2 (ja) * | 2010-06-16 | 2014-09-17 | 株式会社オティックス | 内燃機関用のローラリフタ |
JP5885992B2 (ja) * | 2011-10-14 | 2016-03-16 | 株式会社オティックス | リフタ構造 |
DE102013218260A1 (de) * | 2013-09-12 | 2015-03-12 | Continental Automotive Gmbh | Rollenstößel |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06173620A (ja) * | 1992-12-08 | 1994-06-21 | Riken Corp | アルミニウム合金製バルブリフタの製造方法およびアルミニウム合金製バルブリフタ |
JP2004353543A (ja) * | 2003-05-29 | 2004-12-16 | Toyota Motor Corp | 高圧ポンプの取付け構造及びその取付け方法 |
JP2006105090A (ja) * | 2004-10-08 | 2006-04-20 | Toyota Motor Corp | 燃料ポンプ |
JP2008038604A (ja) * | 2006-08-01 | 2008-02-21 | Toyota Motor Corp | 燃料供給装置 |
-
2008
- 2008-04-16 JP JP2008106542A patent/JP5029477B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009257451A (ja) | 2009-11-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10851767B2 (en) | Pump for supplying high-pressure fuel | |
US9951734B2 (en) | Actuator equipped component | |
JP6308921B2 (ja) | 高圧燃料供給ポンプ | |
KR20070110446A (ko) | 연료공급용 펌프 및 태핏 구조체 | |
JP2008286124A (ja) | 高圧燃料ポンプ | |
JP2009236041A (ja) | 燃料ポンプのローラリフタ構造 | |
JP2012188954A (ja) | 高圧燃料ポンプ | |
JP2006207451A (ja) | 燃料ポンプ及びその燃料ポンプに備えられる吐出弁 | |
JP5029477B2 (ja) | ローラリフタ構造 | |
JP5176947B2 (ja) | 高圧ポンプ | |
JP2010248974A (ja) | 高圧燃料ポンプ | |
JP5218246B2 (ja) | 高圧燃料ポンプ | |
KR20080065305A (ko) | 내연기관의 연료 분사 시스템 | |
JP2011231652A (ja) | 高圧燃料ポンプ | |
JP2006170169A (ja) | 燃料供給ポンプ | |
JP2009103008A (ja) | 燃料ポンプ | |
JP2015137578A (ja) | 高圧ポンプ | |
JP2008291764A (ja) | 高圧燃料ポンプ | |
US11131282B2 (en) | Fuel injection pump | |
JP2004360675A (ja) | 燃料噴射ポンプ用逆止弁 | |
JP2010150965A (ja) | 燃料ポンプ | |
JP2013096328A (ja) | 高圧燃料ポンプ | |
JP2007332842A (ja) | 燃料供給システム及びその燃料供給システムに備えられた燃料フィルタ | |
JP2008038646A (ja) | 高圧燃料ポンプ | |
JP6311575B2 (ja) | 燃料ポンプ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100816 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111027 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111108 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111125 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20111125 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120529 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120611 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5029477 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150706 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |