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JP2006170169A - 燃料供給ポンプ - Google Patents

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JP2006170169A
JP2006170169A JP2004367697A JP2004367697A JP2006170169A JP 2006170169 A JP2006170169 A JP 2006170169A JP 2004367697 A JP2004367697 A JP 2004367697A JP 2004367697 A JP2004367697 A JP 2004367697A JP 2006170169 A JP2006170169 A JP 2006170169A
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Toshikazu Watanabe
寿和 渡辺
Katsumi Mori
克己 森
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Denso Corp
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Abstract

【課題】 フレッティング摩耗を防止することが可能なサプライポンプ1を提供する。
【解決手段】 サプライポンプ1においては、電磁弁2をシリンダヘッド5にねじ締結した際のねじ締結軸力で、ストッパ7を介して電磁弁2の密着面とシリンダヘッド5の密着面とを密着させてシール部を形成している。そして、電磁弁2の先端平面部の端面全体でストッパ7と面接触させることで、電磁弁2のねじ締付時に電磁弁2が外径側に変形し難くなり、高圧と低圧とがシール部に繰り返し作用しても、電磁弁2とストッパ7とにおけるフレッティング摩耗を抑制できる。また、シリンダヘッド5の先端平面部にストッパ7の角部への応力集中を防止するための逃がし溝44を設けても良い。また、電磁弁2の密着面とシリンダヘッド5の密着面とのシール面圧を向上させるため、ストッパ7の第1、第2ストッパ側接触部51、52に凹溝54、55を設けて接触面積を削減しても良い。【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関用燃料噴射弁としてのインジェクタのノズル噴孔部内に高圧燃料を圧送供給する燃料供給ポンプに関するもので、特にシリンダに電磁弁をねじ締結することで、シリンダと電磁弁との間に金属プレートを挟持する高圧サプライポンプに係わる。
[従来の技術]
従来より、図6に示したように、電磁弁101の開弁時にプランジャ102が下降することにより燃料加圧室103内に燃料を吸入し、電磁弁101の閉弁時にプランジャ102が上昇することにより燃料加圧室103内に吸入した燃料を加圧する高圧供給ポンプ(サプライポンプ)100が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなサプライポンプ100により加圧されて高圧化された燃料は、サプライポンプ100に設けられた吐出弁から吐出ポートを経由してコモンレールに吐出される。そして、コモンレールに蓄圧された高圧燃料は、分岐通路を介してエンジンの各気筒毎に搭載されたインジェクタに分配供給される。そして、インジェクタから高圧燃料がエンジンの気筒の燃焼室内に噴射供給される。
なお、電磁弁101は、バルブハウジング104の先端側に組み付けられたバルブボデー105と、このバルブボデー105に形成された燃料通路106を開閉するバルブ107と、図示しないソレノイドコイルへの通電時に磁化されてバルブ107を弁座側に移動させるアーマチャ108等の電磁駆動部とによって構成されている。また、プランジャ102は、図示しないポンプハウジングに組み付けられたシリンダヘッド109内を往復摺動することで燃料加圧室103内に吸入された燃料を加圧するように構成されている。ここで、電磁弁101とシリンダヘッド109との間には、電磁弁101の開弁位置(バルブ107のフルリフト量)を規制するストッパ110が介装されている。
このストッパ110は、電磁弁101のバルブボデー105とシリンダヘッド109との間に挟まれた状態で、電磁弁101のバルブハウジング104をシリンダヘッド109に締め付け固定(ねじ締結)する際に発生する中心軸線方向の締結軸力(締付軸力)によって保持固定されている。また、電磁弁101の座面(接触面)とストッパ110の図示上端面(接触面)には、ねじ締結による締結軸力を両接触面に加えることで、燃料加圧室103内から低圧側への高圧燃料の漏れを防止して高圧シール性を確保している。また、シリンダヘッド109の座面(接触面)とストッパ110の図示下端面(接触面)には、ねじ締結による締結軸力を両接触面に加えることで、燃料加圧室103内から低圧側への高圧燃料の漏れを防止して高圧シール性を確保している。なお、図中の113はバルブ107を収容するバルブ室114と燃料加圧室103とを連通する連通路であり、図中の115は燃料通路106と燃料ギャラリ(図示せず)とを連通する燃料流路である。
[従来の技術の不具合]
ところが、従来のサプライポンプ100においては、電磁弁101のバルブボデー105の電磁弁側接触部111がストッパ110の角部から半径方向の外径側にはみ出すように設けられている。このため、電磁弁101のバルブハウジング104をシリンダヘッド109に締め付け固定(ねじ締結)する時に、図7(a)に示したように、初期締結軸力F1が電磁弁側接触部111とストッパ110の角部との間に加わることにより、ストッパ110の角部が変形して、電磁弁側接触部111が半径方向の外径側に滑り、電磁弁側接触部111が半径方向の外径側に変形する。
また、電磁弁101の閉弁時にプランジャ102が上昇して燃料加圧室103内に吸入した燃料を加圧することで、燃料加圧室103内の燃料圧力が高くなると、図7(b)に示したように、圧力作用力Pにより電磁弁101が図示上方に持ち上がり、締結軸力F2が相殺されて減少する。このため、初期締結軸力F1により半径方向の外径側に変形していた電磁弁側接触部111が今度は半径方向の内径側に変形して、電磁弁側接触部111の変形が戻される。これにより、電磁弁側接触部111の接触面とストッパ110の角部の接触面との間で微少な相対滑りが発生する。
一方、シリンダヘッド109において、燃料加圧室103内の燃料圧力が低い時(燃料吸入時、低圧作用時)には、ストッパ110の角部に密着するシリンダ側接触部112が半径方向の内径側に変形し、また、燃料加圧室103内の燃料圧力が高い時(燃料圧送時、高圧作用時)には、シリンダ側接触部112が半径方向の外径側に変形する。これにより、ストッパ110の角部の接触面とシリンダ側接触部112との間でも微少な相対滑りが発生する。これらは、サプライポンプ100の吸入行程、圧送行程を繰り返すことで、電磁弁側接触部111の接触面とストッパ110の角部の接触面との間、およびシリンダ側接触部112の接触面とストッパ110の角部の接触面との間で摺動が繰り返される。このため、各接触面間で摩擦力を伴った微少な繰り返しの相対滑りが生じ、所謂フレッティング摩耗が発生するという問題があった。
フレッティング摩耗が発生すると、生成された摩耗粉が容易に排出されず、各接触面間での摩耗および摩擦挙動に大きな影響を及ぼし、大きな摩擦力を生じる。したがって、フレッティング作用位置において、締結軸力が低下し、燃料加圧室103内から低圧側への高圧燃料の漏れが発生する可能性があった。また、フレッティング摩耗が発生している時の接触応力による応力集中や、発生した摩耗粉が堆積して部分的に盛り上がり強い片当たり状態となることによる応力集中等により疲労破壊に至る現象(フレッティング疲労)が発生する可能性があった。
特開平3−219178号公報(第1−5頁、第1図−第7図)
本発明の目的は、ハウジングの密着面またはシリンダの密着面とプレート部材のプレート側接触部とにおけるフレッティング摩耗を防止することで、ハウジングの密着面とシリンダの密着面との間のシール性の低下、またはハウジングの密着面またはシリンダの密着面とプレート部材のプレート側接触部との間のシール性の低下、および疲労破壊に至る現象の発生を防止することのできる燃料供給ポンプを提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、プレート部材の板厚方向の少なくとも一端面に、ハウジングの密着面またはシリンダの密着面に液密的に面接触するプレート側接触部を設けている。そして、そのプレート部材のプレート側接触部を、プレート部材の最も外側に設けられる外壁面と両端面とが交差する角部に至るまで略平面形状に形成している。これによって、ハウジングをシリンダに締め付ける際に、締結軸力がハウジングの密着面またはシリンダの密着面とプレート部材のプレート側接触部との間に加わっても、プレート部材の最も外側に設けられる外壁面と両端面とが交差する角部が変形し難くなり、ハウジングまたはシリンダが外側に変形し難くなる。
したがって、ハウジングの密着面またはシリンダの密着面とプレート部材のプレート側接触部との間で摩擦力を伴った微少な繰り返しの相対滑りが発生し難くなるので、ハウジングの密着面またはシリンダの密着面とプレート部材のプレート側接触部とにおけるフレッティング摩耗を抑制することができる。これにより、ハウジングの密着面とシリンダの密着面との間のシール性の低下、またはハウジングの密着面またはシリンダの密着面とプレート部材のプレート側接触部との間のシール性の低下、および疲労破壊に至る現象の発生を抑制することができる。
請求項2に記載の発明によれば、弁装置に、ハウジングの密着面とシリンダの密着面とを、所定の締結軸力でプレート部材を介して密着させるための工具と係合する係合部を設けても良い。また、請求項3に記載の発明によれば、弁装置に、ハウジングの密着面とシリンダの密着面とを所定の締結軸力で直接的に密着させるための工具と係合する係合部を設けても良い。
請求項4に記載の発明によれば、ハウジングの密着面またはシリンダの密着面に、プレート部材のプレート側接触部に液密的に面接触する略平面形状の接触部を設けている。そして、ハウジングまたはシリンダの接触部に、プレート部材の角部との接触を避けるための逃がし部を設けることにより、プレート部材の角部への局所的な応力集中によるプレート部材の疲労破壊に至る現象を防止することができる。これにより、フレッティング作用位置において、締結軸力が低下することはなく、加圧室内から低圧側への高圧燃料の漏れが発生することもない。
請求項5に記載の発明によれば、ハウジングの密着面またはシリンダの密着面に、プレート部材のプレート側接触部に液密的に面接触する略平面形状の接触部を設けている。そして、プレート部材のプレート側接触部にハウジングまたはシリンダの接触部とプレート部材のプレート側接触部との接触面積を低減させるための凹状部を設けることにより、ハウジングの密着面とシリンダの密着面とのシール面圧を向上させることができる。これにより、加圧室内から低圧側への高圧燃料が漏れ出ることはない。
請求項6に記載の発明によれば、ハウジングまたはシリンダに、プレート部材の外壁面を圧入嵌合してプレート部材の自由度を制限するための嵌合部を設けることにより、プレート部材が中心軸線方向に締結軸力にて締め付け固定され、また、プレート部材が周方向に圧入抵抗力にて保持固定される。これにより、プレート部材に対するハウジングまたはシリンダのがたつきを低減することができるので、ハウジングまたはシリンダがプレート部材に片当たり状態となることによる応力集中を抑制することができる。
請求項7に記載の発明によれば、シリンダの、加圧室の開口端側の周囲に、環状部を設けている。そして、プレート部材に、シリンダの環状部の外壁面を圧入嵌合してシリンダの変形を制限する嵌合部を設けることにより、高圧が作用することで、シリンダの環状部が外周方向に変形するのを制限することができるので、シリンダの密着面とプレート部材のプレート側接触部との間の微少な相対滑り量を低減することができる。
請求項8に記載の発明によれば、弁装置として、弁体を閉弁方向に駆動する電磁駆動部を有する電磁弁を用いても良い。そして、電磁弁のハウジングに、プレート部材の板厚方向の一端面との間に弁室を形成するバルブボデーを設けても良い。そして、電磁弁のバルブボデーの内部に、燃料吸入経路から燃料が送り込まれる燃料通路、およびこの燃料通路と弁室とを連通すると共に、弁体により開閉される弁孔を形成しても良い。
請求項9に記載の発明によれば、弁装置として、加圧室から燃料吸入経路側への燃料の逆流を防止する逆止弁機能を備えた吸入弁を用いても良い。そして、吸入弁のハウジングに、プレート部材の板厚方向の一端面との間に弁室を形成するバルブボデーを設けても良い。そして、吸入弁のバルブボデーの内部に、燃料吸入経路から燃料が送り込まれる燃料通路、およびこの燃料通路と弁室とを連通すると共に、弁体により開閉される弁孔を形成しても良い。
請求項10に記載の発明によれば、プレート部材として、金属材料によって略円環形状に形成された金属プレートを用いても良い。そして、金属プレートの板厚方向の一端面に、弁体の移動を、弁体の全開位置にて規制するための規制面を設けても良い。そして、金属プレートの板厚方向の他端面とプランジャの端面とシリンダの摺動孔の開口端側の内壁面との間に囲まれた空間を、加圧室としても良い。この場合には、電磁弁や吸入弁等の弁装置の弁体が開弁した時に、シリンダの摺動孔内をプランジャが下降することにより、加圧室内の内容積が拡げられるため、弁室から連通路を経由して加圧室内に燃料を吸入し、電磁弁や吸入弁等の弁装置の弁体が閉弁した時に、シリンダの摺動孔内をプランジャが上昇することにより、加圧室内の内容積が狭くなるため、加圧室内の燃料を加圧して高圧化する。
請求項11に記載の発明によれば、ハウジングまたはシリンダに、プレート部材の外壁面を圧入嵌合してプレート部材の自由度を制限するための嵌合部を設けることにより、プレート部材が中心軸線方向に締結軸力にて締め付け固定され、また、プレート部材が周方向に圧入抵抗力にて保持固定される。これにより、プレート部材に対するハウジングまたはシリンダのがたつきを低減することができるので、ハウジングまたはシリンダがプレート部材に片当たり状態となることによる応力集中を抑制することができる。
本発明を実施するための最良の形態は、ハウジングの密着面とシリンダの密着面との間のシール性の低下、またはハウジングの密着面またはシリンダの密着面とプレート部材のプレート側接触部との間のシール性の低下、および疲労破壊に至る現象の発生を防止するという目的を、ハウジングの密着面またはシリンダの密着面とプレート部材のプレート側接触部とにおけるフレッティング摩耗を防止することで実現した。
[実施例1の構成]
図1および図2は本発明の実施例1を示したもので、図1は電磁弁とストッパをシリンダヘッドに組み付けた状態を示した図で、図2はサプライポンプの全体構造を示した図である。
本実施例の内燃機関用燃料噴射装置は、多気筒ディーゼルエンジン等の内燃機関(以下エンジンと言う)用の燃料噴射システムとして知られるコモンレール式燃料噴射システム(蓄圧式燃料噴射装置)であり、燃料供給ポンプとしてのサプライポンプ1と、このサプライポンプ1より吐出された高圧燃料を蓄圧するコモンレール(図示せず)と、エンジンの各気筒毎に対応して搭載された複数のインジェクタ(電磁式燃料噴射弁等:図示せず)と、サプライポンプ1のアクチュエータ(電磁弁2等)および各インジェクタのアクチュエータ(電磁弁等)を電子制御するエンジン制御ユニット(以下ECUと呼ぶ)とを備えている。
本実施例のサプライポンプ1は、燃料吐出量を制御する電磁弁(弁装置)2とシリンダヘッド(シリンダ)5との間に、電磁弁2のバルブリフト量を規制するストッパ(プレート部材)7を設置している。そして、サプライポンプ1には、エンジンのクランクシャフトによって回転駆動されるポンプ駆動軸(カムシャフト)8を回転自在に軸支するポンプハウジング9が設けられている。また、サプライポンプ1よりも燃料流方向の上流側には、燃料タンクから低圧燃料を汲み上げるフィードポンプ(低圧供給ポンプ:図示せず)が接続されている。
ポンプハウジング9は、内部に潤滑油が充填されるカム室11を有している。このカム室11には、エンジンのクランクシャフトによって回転駆動されるカムシャフト8が挿入されている。このカムシャフト8の外周には、2つのカム山を有するカム12が一体的に組み付けられている。また、カムシャフト8の先端部の外周には、エンジンのクランクシャフトのクランクプーリとベルトを介して駆動連結されるドライブプーリ(図示せず)が取り付けられている。また、ポンプハウジング9に形成された円筒状部13a内には、図示上下方向に摺動するタペット14が配設され、このタペット14の図示下部には、ピン15を支軸にして回転自在なローラ16が配設されている。タペット14は、円筒状部13a内に収容されたコイルスプリング17の付勢力により常に図示下方に付勢されている。これにより、ローラ16は、常にカム12の外周面に当接している。
また、ポンプハウジング9の内周円筒状部13bには、シリンダヘッド5が液密的に嵌め込まれている。そして、ポンプハウジング9の内周円筒状部13bとシリンダヘッド5の外周との間には、フィードポンプから図示しないインレット部を経由して低圧燃料が導入される燃料吸入経路(燃料ギャラリ)20が形成されている。ここで、シリンダヘッド5の摺動孔21の開口側の内壁面(シリンダ壁面)とストッパ7の図示下端面とプランジャ6の図示上端面とで囲まれた空間は、燃料吸入経路20を経由して内部に吸入された燃料をプランジャ6の往復移動に伴って加圧して高圧化する燃料加圧室22として機能する。
電磁弁2は、常開型(ノーマリオープンタイプ)の電磁式制御弁であって、燃料吸入経路20と燃料加圧室22とを連通する燃料通路23を開閉するバルブ(弁体)24と、このバルブ24を閉弁方向に駆動する電磁駆動部(ソレノイドコイル等)と、バルブ24を閉弁方向に付勢する弁体付勢手段(コイルスプリング等)と、内部にバルブ24を往復移動自在に収容する弁室(バルブ室)25を有するハウジングとによって構成されている。なお、ソレノイドコイルは、ハウジングの図示上端側に内蔵されたコイルボビンの外周に巻装されており、バルブ24と連動するアーマチャ(可動側の磁性体)26を電磁力によってステータ(固定側の磁性体)の吸引部に吸引するものである。また、バルブ24は、ソレノイドコイルへ通電しない状態では、コイルスプリングの付勢力によって開弁し、また、ソレノイドコイルを通電すると、コイルスプリングの付勢力に抗して閉弁する。
ここで、本実施例の電磁弁2のハウジングは、バルブハウジング3およびバルブボデー4等によって構成されている。バルブハウジング3の内部には、電磁駆動部が収容されている。そして、バルブハウジング3の外周には、電磁弁2をシリンダヘッド5の内周にねじ締め付けするための雄ねじ部27が形成されている。また、バルブハウジング3の外周には、電磁弁2のバルブボデー4の密着面とシリンダヘッド5の密着面とを、所定の締結軸力でストッパ7を介して密着させるための工具(例えばトルクレンチやラチェットレンチ等)と係合する係合部28が設けられている。なお、バルブハウジング3の外周面とシリンダヘッド5の電磁弁保持部40の内周面との間には、燃料の外部への漏洩を防止するためのOリング29が装着されている。
バルブボデー4は、例えば軸受鋼(SUJ2等)よりなる金属材料によって所定の形状に形成されており、バルブハウジング3の先端側(図示下端側)にかしめ等により結合されている。このバルブボデー4の内部には、燃料通路23と弁室25とを連通する弁孔30が形成されている。また、バルブボデー4の弁孔30の出口部は、円錐形状に拡径されており、電磁弁2の閉弁時、つまりバルブ24が弁孔30を閉じる際に着座する第1弁座として機能する。この第1弁座は、電磁弁2のソレノイドコイルへの通電(ON)時におけるバルブ24の閉弁方向(図示上方)への移動を、バルブ24の全閉位置にて規制するための第1規制面となる。また、バルブボデー4の中心軸線上に設けられた弁孔30の半径方向には、弁孔30と燃料吸入経路20とを連通する燃料孔としての燃料通路23が形成されている。
また、バルブボデー4の先端側(図示下端側)には、電磁弁2の弁室25の周囲を取り囲むように円筒状部が設けられている。そして、本実施例では、バルブボデー4の円筒状部の外周とシリンダヘッド5の内周との間に、燃料吸入経路20と燃料通路23とを連通する環状流路32が形成されている。また、バルブボデー4の円筒状部の内周とストッパ7の板厚方向の一端面(図示上端面)とによって周囲を囲まれた空間は、バルブ24の鍔状シート部33を往復移動自在に収容する弁室25として機能する。
また、バルブボデー4の円筒状部の先端部(図示下端部)には、図1に示したように、円環状の環状端面が形成されている。なお、電磁弁2の弁室25の開口端(出口部)は、バルブボデー4の環状端面で開口している。また、バルブボデー4の環状端面には、ストッパ7の板厚方向の一端面に面接触する円環状の先端平面部(電磁弁側接触部34)が設けられている。この電磁弁側接触部34は、端面全体でストッパ7の板厚方向の一端面に面接触するように周囲の環状端面よりもストッパ7側に若干円環状に突出している。なお、電磁弁側接触部34の端面全体は、ストッパ7を介してシリンダヘッド5の密着面に密着する密着面を形成している。
シリンダヘッド5は、例えば軸受鋼(SUJ2等)よりなる金属材料によって略円筒形状に形成されている。また、シリンダヘッド5の図示上方には、電磁弁2の図示上端側を突出した状態で、電磁弁2の図示下端側を収容保持する円筒状の電磁弁保持部40が一体的に形成されている。そのシリンダヘッド5の電磁弁保持部40の内周には、電磁弁2のバルブハウジング3の外周に形成された雄ねじ部27と螺合する雌ねじ部41が形成されている。そして、シリンダヘッド5の内部に形成された摺動孔21内には、プランジャ6が摺動自在に収容されている。そして、シリンダヘッド5の摺動孔21の開口端側には、燃料加圧室22が形成されている。
ここで、シリンダヘッド5の電磁弁保持部40の底側部(図示下端部)には、図1に示したように、ストッパ7を所定のクリアランスを持って収容する円筒状のストッパ保持穴42が設けられている。このストッパ保持穴42の底側部(図示下端部)には、円環状の環状端面(底壁面)が形成されている。なお、燃料加圧室22の開口端(入口部)は、シリンダヘッド5の環状端面で開口している。また、シリンダヘッド5の環状端面には、ストッパ7の板厚方向の他端面(図示下端面)に面接触する円環状の平面部(シリンダ側接触部43)が設けられている。このシリンダ側接触部43は、図1(a)、(b)に示したように、端面全体でストッパ7の板厚方向の他端面に面接触するように周囲の環状端面よりもストッパ7側に若干円環状に突出している。なお、シリンダ側接触部43の端面全体は、ストッパ7を介してバルブボデー4の密着面に密着する密着面を形成している。
また、シリンダ側接触部43の周囲には、図1(a)、(b)に示したように、ストッパ7の最も外側に設けられる外壁面と両端面とが交差する第2角部への応力集中を防止するための円環状の逃がし溝(逃がし部)44が形成されている。このとき、逃がし溝44の溝幅、あるいはストッパ7の外周面とシリンダヘッド5のストッパ保持穴42の穴壁面(ストッパ7の外周面に対向する対向面)との間にクリアランスを設けている(図1参照)。
プランジャ6は、燃料加圧室22内に吸入された燃料を加圧して高圧化するもので、シリンダヘッド5を伴ってポンプエレメント(高圧供給ポンプ)を構成する。このプランジャ6は、ストッパ7の板厚方向の他端面に対向するように、シリンダヘッド5の摺動孔21内に往復移動自在に支持されている。また、プランジャ6の図示下端部は、円環板形状のばね受け45に固定され、タペット14の図示上端面に当接している。ここで、プランジャ6の往復移動に伴って燃料加圧室22の内容積が拡縮することで加圧された燃料は、燃料加圧室22から燃料通路46、この燃料通路46よりも下流側に設置された吐出弁47、シリンダヘッド5の継ぎ手部に接続されたアウトレットパイプ48の吐出ポート49を経由してコモンレールへ圧送供給されるように構成されている。
ストッパ7は、例えば表面硬化熱処理を施した金属材料によって略円環板形状に形成された金属プレート(プレート部材)であって、電磁弁2をシリンダヘッド5にねじ締付軸力(ねじ締結する際に中心軸線方向(図示上下方向)に発生する締結軸力)で、電磁弁2のバルブボデー4の円筒状部の電磁弁側接触部34とシリンダヘッド5の電磁弁保持部40のシリンダ側接触部43との間に挟持されて固定されている。このストッパ7の板厚方向の一端面の外径側端部には、図1に示したように、電磁弁2の電磁弁側接触部34に液密的に面接触する第1ストッパ側接触部(プレート側接触部)51が設けられている。また、ストッパ7の板厚方向の他端面の外径側端部には、図1に示したように、シリンダヘッド5のシリンダ側接触部43に液密的に面接触する第2ストッパ側接触部(プレート側接触部)52が設けられている。
そして、これらの第1、第2ストッパ側接触部51、52は、ストッパ7の最も外側に設けられる外壁面とストッパ7の板厚方向の両端面とが交差する第1、第2角部に至るまで略平面形状に形成されている。なお、本実施例の第1、第2ストッパ側接触部51、52には、図1(c)、(d)に示したように、電磁弁2の電磁弁側接触部34と第1ストッパ側接触部51およびシリンダヘッド5のシリンダ側接触部43と第2ストッパ側接触部52との接触面積を低減させて、電磁弁2のバルブボデー4の密着面とシリンダヘッド5の密着面とのシール面圧を向上させるための凹溝(凹状部)54、55を設けている。また、本実施例の第1、第2角部には、R形状またはテーパ形状の面取りが施されているが、なくても良い。
そして、ストッパ7の板厚方向の一端面の内径側中央部は、バルブボデー4の円筒状部の内周面との間に弁室25を形成する。また、ストッパ7の板厚方向の一端面の内径側中央部は、電磁弁2の開弁時、つまり電磁弁2のバルブ24が弁孔30を開く際に着座する第2弁座として機能する。この第2弁座は、電磁弁2のソレノイドコイルへの通電停止(OFF)時におけるバルブ24の開弁方向(図示下方)への移動を、バルブ24の全開位置(フルリフト位置)にて規制するための第2規制面となる。また、ストッパ7の板厚方向の他端面の内径側中央部は、シリンダヘッド5のシリンダ壁面とプランジャ6の図示上端面との間に燃料加圧室22を形成する。
そして、ストッパ7には、電磁弁2のバルブ24の鍔状シート部33を往復移動自在に収容する弁室25とシリンダヘッド5の摺動孔21の開口端側に形成される燃料加圧室22とを連通する1個の連通路56および複数個の連通路57が、ストッパ7の板厚方向の両端面を板厚方向(軸線方向)に貫通するように略直線状に形成されている。連通路56は、電磁弁2のバルブ24の移動方向の中心軸線上に配置されている。また、連通路57は、電磁弁2のバルブ24の移動方向の中心軸線に対してオフセット配置されている。そして、連通路57は、ストッパ7の同一円周上に所定の間隔に(例えば90°の等間隔に4個)設けられている。これにより、電磁弁2のバルブ24が第2弁座に着座している時に、仮に連通路56がバルブ24により閉塞されていても、少なくとも複数個の連通路57は開口しているため、弁室25内から燃料加圧室22内への燃料の吸入を阻害することない。
[実施例1の作用]
次に、本実施例のサプライポンプ1の作用を図1および図2に基づいて簡単に説明する。
サプライポンプ1のカムシャフト8がエンジンのクランクシャフトに駆動されて回転すると、タペット14およびローラ16がカム12の外周面(カムプロフィール)に沿って一体的に図示上下方向に往復運動する。そして、タペット14が図示上下方向に往復移動すると、タペット14と連動してプランジャ6も図示上下方向に往復移動する。このとき、電磁弁2のソレノイドコイルへの通電が停止(OFF)されており、ソレノイドコイルの起磁力が消磁されているため、コイルスプリングの付勢力によってバルブ24が全開位置(フルリフト位置、ストッパ7の第2弁座に着座している位置)に押し付けられている。これにより、バルブ24によって電磁弁2の弁孔30が開放される。また、プランジャ6がシリンダヘッド5の摺動孔21内を下降すると、燃料加圧室22内の内容積が拡大する。これによって、インレット部の吸入ポートからサプライポンプ1のポンプハウジング9内に吸入される燃料がプランジャ6の下降に伴い、燃料吸入経路20→環状流路32→燃料通路23→弁孔30→弁室25→連通路56、57を経由して燃料加圧室22内に導入される。
そして、プランジャ6がシリンダヘッド5の摺動孔21内を下降から上昇に移行するタイミングで、電磁弁2のソレノイドコイルへの通電が実施(ON)されると、ソレノイドコイルに起磁力が発生して、アーマチャ26やステータ等の複数の磁性体が磁化される。これにより、アーマチャ26がステータの吸引部に吸引され、これに伴いバルブ24が全閉方向に移動してバルブボデー4の第1弁座(全閉位置)に着座する。これにより、バルブ24によって電磁弁2の弁孔30が閉塞される。また、プランジャ6がシリンダヘッド5の摺動孔21内を更に上昇すると、燃料加圧室22内の内容積が狭くなる。これによって、燃料加圧室22内に導入された燃料がプランジャ6の上昇に伴い加圧されて高圧化される。このとき、燃料加圧室22内の燃料圧力が吐出弁47の開弁圧よりも高くなると吐出弁47が開弁して、燃料加圧室22から燃料通路46→吐出弁47→アウトレットパイプ48の吐出ポート49を経由してコモンレールに高圧燃料が圧送供給される。高圧燃料の圧送後には、電磁弁2のソレノイドコイルへの通電が停止(OFF)されてバルブ24が全開位置に戻り、燃料加圧室22内に再び燃料が吸入される。
ここで、サプライポンプ1からコモンレール内への燃料の吐出量は、ECUによって電磁弁2のソレノイドコイルへの通電時期および通電期間を制御することによって、燃料加圧室22内に燃料を吸入する実吸入期間を変更して、プランジャ6がシリンダヘッド5の摺動孔21内を下降する際の、燃料加圧室22内への燃料の吸入量を調整することで制御できる。これにより、エンジンの各気筒毎に対応して搭載されたインジェクタからエンジンの各気筒の燃焼室内に噴射供給される燃料の噴射圧力に相当(または対応)するコモンレール圧を、エンジンの運転条件に対応した最適値に制御することが可能となる。
[実施例1の特徴]
以上のように、本実施例のサプライポンプ1においては、電磁弁2をシリンダヘッド5にねじ締め付けし、このねじ締結によって発生する電磁弁2やシリンダヘッド5の中心軸線方向の所定の締結軸力で、電磁弁2のバルブボデー4の密着面とシリンダヘッド5の密着面とをストッパ7を介して密着させることで、電磁弁2のバルブボデー4の電磁弁側接触部34とストッパ7の第1ストッパ側接触部51との間で高圧燃料シール機能を有する第1シール部を形成し、また、ストッパ7の第2ストッパ側接触部52とシリンダヘッド5のシリンダ側接触部43との間で高圧燃料シール機能を有する第2シール部を形成している。これにより、本実施例のサプライポンプ1においては、上記の第1、第2シール部によって、近年の燃料の噴射圧力の高圧化に対応可能な高圧シール性を確保することができる。
また、本実施例のサプライポンプ1においては、図1に示したように、電磁弁2のバルブボデー4の先端平面部(電磁弁側接触部34)を周囲の環状端面よりもストッパ7側に若干円環状に突出させることで、電磁弁2のバルブボデー4の先端平面部(電磁弁側接触部34)の端面全体でストッパ7の第1ストッパ側接触部51に面接触するように構成している。つまり、電磁弁2のバルブボデー4の電磁弁側接触部34がストッパ7の第1角部よりも半径方向の外径側にはみ出していない。さらに、ストッパ7の第1、第2ストッパ側接触部51、52を、ストッパ7の最も外側に設けられる外壁面とストッパ7の板厚方向の両端面とが交差する第1、第2角部に至るまで平面部としている。これによって、電磁弁2をシリンダヘッド5にねじ締結する際に、所定の締結軸力が電磁弁2のバルブボデー4の電磁弁側接触部34とストッパ7の第1ストッパ側接触部51との間に加わっても、ストッパ7の第1角部が変形し難くなり、電磁弁2のバルブボデー4が半径方向の外径側に変形し難くなる。
したがって、電磁弁2のバルブボデー4の電磁弁側接触部34とストッパ7の第1ストッパ側接触部51とで構成される第1シール部に、バルブボデー4とストッパ7との間に形成される弁室25内の燃料圧力の変化に伴って高圧と低圧とが繰り返し作用しても、電磁弁2のバルブボデー4が半径方向の外径側に変形したり、また、電磁弁2のバルブボデー4の変形が戻ったりすることを抑制することができる。このため、電磁弁2のバルブボデー4の電磁弁側接触部34とストッパ7の第1ストッパ側接触部51との間で摩擦力を伴った微少な繰り返しの相対滑りが発生し難くなるので、電磁弁2のバルブボデー4の電磁弁側接触部34とストッパ7の第1ストッパ側接触部51とにおけるフレッティング摩耗を抑制することができる。これにより、摩耗粉が第1シール部に堆積することはなく、第1シール部の各接触面間で大きな摩擦力が発生しない。また、フレッティング摩耗の発生時の接触応力による応力集中や、フレッティング摩耗により発生した摩耗粉が堆積して部分的に盛り上がり強い片当たり状態となることによる応力集中等の発生も抑制することができる。したがって、第1シール部のシール性の低下、および電磁弁2のバルブボデー4またはストッパ7の疲労破壊に至る現象(フレッティング疲労)の発生を抑制することができる。これにより、弁室25内から第1シール部を経由して低圧側の環状流路32(および燃料吸入経路20)への高圧燃料の漏れが発生することもない。
また、本実施例のサプライポンプ1においては、図1(a)、(b)に示したように、シリンダヘッド5のシリンダ側接触部43の周囲に逃がし溝44を設けている。これによって、ストッパ7の第2ストッパ側接触部52とシリンダヘッド5のシリンダ側接触部43とで構成される第2シール部に、燃料加圧室22内の燃料圧力の変化に伴って高圧と低圧とが繰り返し作用しても、シリンダヘッド5のシリンダ側接触部43とストッパ7の第2ストッパ側接触部52の第2角部との間に微少な相対滑りが発生することはなく、シリンダヘッド5のシリンダ側接触部43とストッパ7の第2ストッパ側接触部52とにおけるフレッティング摩耗を抑制することができると共に、ストッパ7の第2角部への局所的な応力集中によるストッパ7の疲労破壊に至る現象(フレッティング疲労)を防止することができる。これにより、フレッティング作用位置において、電磁弁2とシリンダヘッド5とのねじ締結によって発生する締結軸力が低下することはなく、燃料加圧室22内から第2シール部を経由して低圧側の環状流路32(および燃料吸入経路20)への高圧燃料の漏れが発生することもない。なお、逃がし溝44を、電磁弁2のバルブボデー4の電磁弁側接触部34に設けても良い。この場合には、ストッパ7の第1角部への応力集中を防止することができる。
また、本実施例のサプライポンプ1においては、図1(c)、(d)に示したように、電磁弁2のバルブボデー4の密着面とシリンダヘッド5の密着面とのシール面圧を上げて高圧シール性を向上させるため、ストッパ7の第1、第2ストッパ側接触部51、52側に凹溝54、55を設けることにより、電磁弁2のバルブボデー4の電磁弁側接触部34と第1ストッパ側接触部51およびシリンダヘッド5のシリンダ側接触部43と第2ストッパ側接触部52との接触面積(シール面積)を削減することができる。これによって、シール面積の低減による少ない締結軸力での、電磁弁2のバルブボデー4の密着面とシリンダヘッド5の密着面とのシール面圧の向上を図ることができるため、燃料加圧室22内および弁室25内から第1、第2シール部を経由して低圧側の環状流路32(および燃料吸入経路20)への高圧燃料が漏れ出ることはない。したがって、近年の燃料の噴射圧力の高圧化に対するシール面圧の向上が可能となる。なお、これらの凹溝54、55をストッパ7の第1、第2ストッパ側接触部51、52側に設けずに、電磁弁2のバルブボデー4の電磁弁側接触部34側およびシリンダヘッド5のシリンダ側接触部43側に設けても良い。
図3は本発明の実施例2を示したもので、図3は電磁弁とストッパをシリンダヘッドに組み付けた状態を示した図である。
本実施例のサプライポンプ1は、図3に示したように、電磁弁2のバルブボデー4の円筒状部の先端平面部61の端面全体でシリンダヘッド5の先端平面部62の環状端面(密着面)に面接触するように構成されている。また、電磁弁2のバルブボデー4の円筒状部の先端側内周面には、ストッパ7の半径方向の外壁面(外周面)を圧入嵌合してストッパ7の自由度を制限するための嵌合部63を設けている。また、ストッパ7の外周面には、電磁弁2のバルブボデー4の嵌合部63の内周面(電磁弁側接触部34)に液密的に面接触するストッパ側接触部(プレート側接触部)53が設けられている。なお、本実施例では、ストッパ7の板厚方向の他端面は、シリンダヘッド5の先端平面部62の環状端面との間に所定の間隙を隔てて対向配置されている。
したがって、本実施例のサプライポンプ1は、ストッパ7を電磁弁2のバルブボデー4の嵌合部63内に圧入嵌合した後に、電磁弁2をシリンダヘッド5にねじ締め付けし、このねじ締結によって発生する電磁弁2やシリンダヘッド5の中心軸線方向の所定の締結軸力で、電磁弁2のバルブボデー4の先端平面部61の環状端面(密着面)とシリンダヘッド5の先端平面部62の環状端面とを直接的に密着させることで、電磁弁2のバルブボデー4の嵌合部63の内周とストッパ7の外周との圧入嵌合により高圧シールを行い、また、電磁弁2のバルブボデー4の先端平面部61の端面全体でシリンダヘッド5の先端平面部62の環状端面に面接触して高圧シールを行う。
また、ストッパ7に対する電磁弁2のバルブボデー4のがたつきを低減するために、ストッパ7を電磁弁2のバルブボデー4の嵌合部63内に圧入嵌合することにより、ストッパ7が、電磁弁2のバルブボデー4の嵌合部63の内周(周方向)に圧入抵抗力にて保持固定される。これにより、ストッパ7に対する電磁弁2のバルブボデー4のがたつきを低減することができるので、電磁弁2のバルブボデー4が、電磁弁2をシリンダヘッド5にねじ締め付けした際にストッパ7の板厚方向の一端面に片当たり状態となることによる、ストッパ7への応力集中を抑制することができる。
また、シリンダヘッド5の先端平面部62の環状端面の周囲には、図3(a)に示したように、電磁弁2のバルブボデー4の先端平面部61の角部への応力集中を防止するための円環状の逃がし溝(逃がし部)64が設けられている。なお、図3(b)に示したように、逃がし溝64を設けなくても良い。また、電磁弁2をシリンダヘッド5にねじ締め付けした際に中心軸線方向に締結軸力にて、ストッパ7の板厚方向の他端面(ストッパ7の第2ストッパ側接触部52:図1参照)が、シリンダヘッド5の先端平面部62の端面上に液密的に押圧固定されるように構成しても良い。
図4は本発明の実施例3を示したもので、図4は電磁弁とストッパをシリンダヘッドに組み付けた状態を示した図である。
本実施例のサプライポンプ1は、図4(a)、(b)に示したように、実施例2(図3(b)参照)に対して、電磁弁2のバルブボデー4の先端平面部61の環状端面(密着面)とシリンダヘッド5の先端平面部62の環状端面(密着面)とのシール面圧を上げて高圧シール性を向上させるため、電磁弁2のバルブボデー4の先端平面部61側に円環状の凹溝(凹状部)65を設けている。この場合には、電磁弁2のバルブボデー4の先端平面部61の環状端面とシリンダヘッド5の先端平面部62の環状端面との接触面積(シール面積)を削減することができる。これによって、シール面積の低減による少ない締結軸力での、電磁弁2のバルブボデー4の先端平面部61の環状端面とシリンダヘッド5の先端平面部62の環状端面とのシール面圧の向上を図ることができるため、燃料加圧室22内および弁室25内からシール部を経由して低圧側の環状流路32(および燃料吸入経路20)への高圧燃料が漏れ出ることはない。なお、凹溝65を電磁弁2のバルブボデー4の先端平面部61側に設けずに、シリンダヘッド5の先端平面部62側に設けても良い。
また、本実施例のサプライポンプ1は、図4(c)に示したように、電磁弁2のバルブボデー4の円筒状部の先端側内周面に、ストッパ7の半径方向の外壁面を圧入嵌合してストッパ7の自由度を制限するための嵌合部63を設けている。また、本実施例のサプライポンプ1においては、嵌合部63の図示上方側に円環状の段差部を設けることで、電磁弁2のバルブボデー4の嵌合部63の段差部の環状端面(電磁弁側接触部34)全体でストッパ7の第1ストッパ側接触部51に面接触するように構成されている。また、本実施例のストッパ7は、その板厚方向の一端面に、電磁弁2のバルブボデー4の嵌合部63の段差部の環状端面(電磁弁側接触部34)に液密的に面接触する第1ストッパ側接触部51が設けられており、また、その板厚方向の他端面に、シリンダヘッド5のシリンダ側接触部43に液密的に面接触する第2ストッパ側接触部52が設けられている。
また、本実施例のストッパ7は、図4(c)に示したように、電磁弁2をシリンダヘッド5に所定のねじ締付軸力で締め付け固定することで、電磁弁2のバルブボデー4の電磁弁側接触部34とシリンダヘッド5のシリンダ側接触部43との間に挟持されて固定されている。また、本実施例のストッパ7のプレート側接触部53は、実施例2と同様に、電磁弁2のバルブボデー4の嵌合部63の内周(周方向)に圧入抵抗力にて保持固定されている。なお、シリンダヘッド5のシリンダ側接触部43側に、電磁弁2のバルブボデー4とのシール面圧を上げて高圧シール性を向上させるための凹状部(凹溝)、あるいはストッパ7の第2角部への応力集中を防止するための逃がし部(逃がし溝)を設けても良い。
図5は本発明の実施例4を示したもので、図5は電磁弁とストッパをシリンダヘッドに組み付けた状態を示した図である。
本実施例のサプライポンプ1は、図5に示したように、電磁弁2のバルブボデー4の電磁弁側接触部34を周囲の先端平面部71よりもストッパ7側に若干円環状に突出させることで、電磁弁2のバルブボデー4の電磁弁側接触部34の端面全体でストッパ7の第1ストッパ側接触部に面接触するように構成されている。つまり、電磁弁2のバルブボデー4の電磁弁側接触部34がストッパ7の第1角部よりも半径方向の外径側にはみ出していない。
また、本実施例のサプライポンプ1は、図5(a)に示したように、上記の実施例2、3と異なり、シリンダヘッド5の先端平面部72の内周部に、ストッパ7の半径方向の外壁面を圧入嵌合してストッパ7の自由度を制限するための嵌合部73を設けている。また、本実施例のサプライポンプ1においては、嵌合部73の図示下方側に円環状の段差部を設けることで、シリンダヘッド5の嵌合部73の段差部の環状端面(シリンダ側接触部43)全体でストッパ7の第2ストッパ側接触部に面接触するように構成されている。
また、本実施例のストッパ7は、図5(a)に示したように、その板厚方向の一端面に、電磁弁2のバルブボデー4の電磁弁側接触部34に液密的に面接触する第1ストッパ側接触部が設けられており、また、その板厚方向の他端面に、シリンダヘッド5のシリンダ側接触部43に液密的に面接触する第2ストッパ側接触部が設けられている。また、本実施例のストッパ7は、電磁弁2をシリンダヘッド5に所定のねじ締付軸力で締め付け固定することで、電磁弁2のバルブボデー4の電磁弁側接触部34とシリンダヘッド5のシリンダ側接触部43との間に挟持されて固定されている。また、本実施例のストッパ7のストッパ側接触部53は、シリンダヘッド5の嵌合部73の内周(周方向)に圧入抵抗力にて保持固定されている。
また、本実施例のサプライポンプ1は、図5(b)に示したように、シリンダヘッド5の先端平面部62の内周部に、つまり燃料加圧室22の開口端側の周囲に、円環状部74および円環状の周溝75を設けている。また、本実施例のサプライポンプ1は、ストッパ7の板厚方向の他端面の外径側端部より図示下方に向けて突出する円環状の嵌合部76を設けている。このストッパ7の嵌合部76は、シリンダヘッド5の円環状部74の外壁面を圧入嵌合することで、燃料加圧室22内の燃料圧力が高圧となってシリンダ壁面に高圧が作用した場合でも、シリンダヘッド5の円環状部74の半径方向の外径側への変形を制限することができる。これにより、シリンダヘッド5の円環状部74の図示上端面(シリンダ側接触部43)とストッパ7の第2ストッパ側接触部との間の微少な相対滑り量を低減することができる。また、本実施例のストッパ7は、図5(b)に示したように、その板厚方向の一端面に、電磁弁2のバルブボデー4の電磁弁側接触部34に液密的に面接触する第1ストッパ側接触部が設けられており、また、その板厚方向の他端面に、シリンダヘッド5のシリンダ側接触部43に液密的に面接触する第2ストッパ側接触部が設けられている。
そして、本実施例のサプライポンプ1は、図5(b)に示したように、シリンダヘッド5の円環状部74の外周をストッパ7の嵌合部76の内周に圧入嵌合した後に、電磁弁2をシリンダヘッド5にねじ締め付けし、このねじ締結によって発生する電磁弁2やシリンダヘッド5の中心軸線方向の所定の締結軸力で、電磁弁2のバルブボデー4の密着面とシリンダヘッド5の密着面とを、ストッパ7を介して密着させることで、電磁弁2のバルブボデー4の先端平面部(電磁弁側接触部34)の端面全体でストッパ7の第1ストッパ側接触部に面接触して高圧シールを行い、シリンダヘッド5の円環状部74の環状端面(シリンダ側接触部43)の端面全体でストッパ7の第2ストッパ側接触部に面接触して高圧シールを行うように構成されている。
[変形例]
本実施例では、本発明の燃料供給ポンプを、コモンレール式燃料噴射システムに使用されるサプライポンプ1に適用した例を説明したが、本発明の燃料供給ポンプを、内燃機関用燃料噴射装置に使用される分配型燃料噴射ポンプまたは列型燃料噴射ポンプに適用しても良い。図2のカム12のカム山の数は1つ以上の任意の数で良い。なお、ポンプエレメントの数、つまりプランジャやシリンダの本数は、1つでも、2つ以上でも良く、その数は任意である。また、電磁弁2等の弁装置の個数も、プランジャの本数に応じて、1つでも、2つ以上でも良く、その数は任意である。
本実施例では、サプライポンプ1の吸入ポートよりも燃料流方向の上流側にフィードポンプを接続しているが、エンジンのクランクシャフトの回転に伴ってカムシャフト8が回転することで、燃料タンクからサプライポンプ1の吸入ポートを経由して低圧燃料を汲み上げるフィードポンプを、サプライポンプ1のポンプハウジング9に内蔵しても良い。
本実施例では、本発明の弁装置のハウジングを、サプライポンプ1の燃料加圧室22内からコモンレールに圧送供給する燃料吐出量を制御する電磁弁2のバルブボデー4に適用した例を説明したが、本発明の弁装置のハウジングを、燃料供給ポンプのシリンダ内に摺動自在に保持されたプランジャの往復運動によって燃料を加圧して高圧化する加圧室内に、燃料吸入経路を経由して燃料を吸入させるための吸入弁のバルブボデーに適用しても良い。
この場合には、吸入弁のバルブボデー内に、加圧室から燃料吸入経路側への燃料の逆流を防止するための逆流防止機能を有する弁体(例えばボール弁)が弁孔を開閉する。また、プレート部材は、バルブボデーとの間に形成される弁室内における弁体の全閉位置から全開位置までの、弁体の移動距離を規制するストッパとして機能する。また、弁装置として、吸入弁を使用する場合には、フィードポンプと吸入弁との間に設けられる燃料吸入経路の途中に、電磁式流量制御弁よりなる吸入調量弁を設置したサプライポンプに本発明を適用することができる。
(a)は電磁弁とストッパをシリンダヘッドに組み付けた状態を示した断面図で、(b)は(a)の要部の拡大図で、(c)は電磁弁とストッパをシリンダヘッドに組み付けた状態を示した断面図で、(d)は(c)の要部の拡大図である(実施例1)。 サプライポンプの全体構造を示した断面図である(実施例1)。 (a)、(b)は電磁弁とストッパをシリンダヘッドに組み付けた状態を示した断面図である(実施例2)。 (a)は電磁弁とストッパをシリンダヘッドに組み付けた状態を示した断面図で、(b)は(a)の要部の拡大図で、(c)は電磁弁とストッパをシリンダヘッドに組み付けた状態を示した断面図である(実施例3)。 (a)、(b)は電磁弁とストッパをシリンダヘッドに組み付けた状態を示した断面図である(実施例4)。 (a)は電磁弁とストッパをシリンダヘッドに組み付けた状態を示した断面図で、(b)は(a)の要部の拡大図である(従来の技術)。 (a)、(b)はフレッティング摩耗の発生状況を示した説明図である(従来の技術)。
符号の説明
1 サプライポンプ
2 電磁弁(弁装置)
3 電磁弁のバルブハウジング(ハウジング)
4 電磁弁のバルブボデー(ハウジング)
5 シリンダヘッド(シリンダ)
6 プランジャ
7 ストッパ(プレート部材、金属プレート)
20 燃料吸入経路
21 シリンダヘッドの摺動孔
22 燃料加圧室
23 燃料通路
24 電磁弁のバルブ(弁体)
25 バルブボデーの弁室(バルブ室)
27 バルブハウジングの雄ねじ部
28 バルブハウジングの係合部
30 バルブボデーの弁孔
34 バルブボデーの電磁弁側接触部
41 シリンダヘッドの雌ねじ部
43 シリンダヘッドのシリンダ側接触部
44 シリンダヘッドの逃がし溝(逃がし部)
51 ストッパの第1ストッパ側接触部(プレート側接触部)
52 ストッパの第2ストッパ側接触部(プレート側接触部)
53 ストッパのストッパ側接触部(プレート側接触部)
54 ストッパの凹溝(凹状部)
55 ストッパの凹溝(凹状部)
56 ストッパの連通路
57 ストッパの連通路
63 バルブボデーの嵌合部
64 シリンダヘッドの逃がし溝(逃がし部)
65 バルブボデーの凹溝(凹状部)
73 シリンダヘッドの嵌合部
74 シリンダヘッドの円環状部(環状部)
76 ストッパの嵌合部

Claims (11)

  1. (a)内部に弁体を往復移動自在に収容する弁室を有するハウジングと、
    (b)内部にプランジャが往復移動自在に摺動する摺動孔、およびこの摺動孔の開口端側に前記プランジャの往復運動によって燃料を加圧する加圧室を有する筒状のシリンダと、
    (c)前記ハウジングと前記シリンダとの間に設置されて、前記弁室と前記加圧室とを連通する連通路を有するプレート部材と
    を備え、
    前記ハウジングを前記シリンダに締め付ける際に発生する締結軸力を用いて前記ハウジングの密着面と前記シリンダの密着面とを密着させるように構成した燃料供給ポンプにおいて、
    前記プレート部材の板厚方向の少なくとも一端面には、前記ハウジングの密着面または前記シリンダの密着面に液密的に面接触するプレート側接触部が設けられており、
    前記プレート側接触部は、前記プレート部材の最も外側に設けられる外壁面と両端面とが交差する角部に至るまで略平面形状に形成されていることを特徴とする燃料供給ポンプ。
  2. 請求項1に記載の燃料供給ポンプにおいて、
    前記ハウジングは、弁装置のハウジングであって、
    前記弁装置は、前記ハウジングの密着面と前記シリンダの密着面とを、所定の締結軸力で前記プレート部材を介して密着させるための工具と係合する係合部を有していることを特徴とする燃料供給ポンプ。
  3. 請求項1に記載の燃料供給ポンプにおいて、
    前記ハウジングは、弁装置のハウジングであって、
    前記弁装置は、前記ハウジングの密着面と前記シリンダの密着面とを所定の締結軸力で直接的に密着させるための工具と係合する係合部を有していることを特徴とする燃料供給ポンプ。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の燃料供給ポンプにおいて、
    前記ハウジングの密着面または前記シリンダの密着面には、前記プレート側接触部に液密的に面接触する略平面形状の接触部が設けられており、
    前記接触部には、前記プレート部材の角部との接触を避けるための逃がし部が設けられていることを特徴とする燃料供給ポンプ。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の燃料供給ポンプにおいて、
    前記ハウジングの密着面または前記シリンダの密着面には、前記プレート側接触部に液密的に面接触する略平面形状の接触部が設けられており、
    前記プレート側接触部には、前記ハウジングまたは前記シリンダの接触部との接触面積を低減させるための凹状部が設けられていることを特徴とする燃料供給ポンプ。
  6. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の燃料供給ポンプにおいて、
    前記ハウジングまたは前記シリンダには、前記プレート部材の外壁面を圧入嵌合して前記プレート部材の自由度を制限するための嵌合部が設けられていることを特徴とする燃料供給ポンプ。
  7. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載の燃料供給ポンプにおいて、
    前記シリンダには、前記加圧室の開口端側の周囲に環状部が設けられており、
    前記プレート部材には、前記環状部の外壁面を圧入嵌合して前記シリンダの変形を制限する嵌合部が設けられていることを特徴とする燃料供給ポンプ。
  8. 請求項2ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載の燃料供給ポンプにおいて、
    前記弁装置は、前記弁体を閉弁方向に駆動する電磁駆動部を有する電磁弁であって、
    前記ハウジングは、前記プレート部材の板厚方向の一端面との間に前記弁室を形成するバルブボデーを有し、
    前記バルブボデーの内部には、燃料吸入経路から燃料が送り込まれる燃料通路、およびこの燃料通路と前記弁室とを連通すると共に、前記弁体により開閉される弁孔が形成されていることを特徴とする燃料供給ポンプ。
  9. 請求項2ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載の燃料供給ポンプにおいて、
    前記弁装置は、前記加圧室から燃料吸入経路側への燃料の逆流を防止する逆止弁機能を備えた吸入弁であって、
    前記ハウジングは、前記プレート部材の板厚方向の一端面との間に前記弁室を形成するバルブボデーを有し、
    前記バルブボデーの内部には、前記燃料吸入経路から燃料が送り込まれる燃料通路、およびこの燃料通路と前記弁室とを連通すると共に、前記弁体により開閉される弁孔が形成されていることを特徴とする燃料供給ポンプ。
  10. 請求項1ないし請求項9のうちのいずれか1つに記載の燃料供給ポンプにおいて、
    前記プレート部材は、金属材料によって略円環形状に形成された金属プレートであって、
    前記金属プレートの板厚方向の一端面には、前記弁体の移動を、前記弁体の全開位置にて規制するための規制面が設けられており、
    前記加圧室は、前記金属プレートの板厚方向の他端面と前記プランジャの端面と前記シリンダの摺動孔の開口端側の内壁面との間に形成されていることを特徴とする燃料供給ポンプ。
  11. (a)内部に弁体を往復移動自在に収容する弁室を有するハウジングと、
    (b)内部にプランジャが往復移動自在に摺動する摺動孔、およびこの摺動孔の開口端側に前記プランジャの往復運動によって燃料を加圧する加圧室を有する筒状のシリンダと、
    (c)前記ハウジングと前記シリンダとの間に設置されて、前記弁室と前記加圧室とを連通する連通路を有するプレート部材と
    を備え、
    前記ハウジングを前記シリンダに締め付ける際に発生する締結軸力を用いて前記ハウジングの密着面と前記シリンダの密着面とを密着させるように構成した燃料供給ポンプにおいて、
    前記ハウジングまたは前記シリンダには、前記プレート部材の外壁面を圧入嵌合して前記プレート部材の自由度を制限するための嵌合部が設けられていることを特徴とする燃料供給ポンプ。
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