JP5067019B2 - 力学量検出センサの製造方法 - Google Patents
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Description
ここで、メンブレンとは、金属または半導体材料からなる少なくとも一つの層から構成される自立薄膜であり、例えば数nm(ナノメートル)〜数十μmの厚みを有する機能部分のことを指す。メンブレンは、例えば、上述の半導体基板をエッチングすることによって形成される。このようなエッチング方法としてドライエッチング法を用いる。力学量検出センサの検出感度は、梁部の可撓性に依存し、高感度な製品を製造するために梁部の厚みを薄くするなどの設計的試みがなされる。
上記に鑑み、本発明は力学量検出センサ素子内に作製されたメンブレンの破損を抑制するでき、かつプロセス性能の低下を低減することが可能な力学量検出センサの製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明に係る力学量検出センサの製造方法は、半導体材料からなる第1の層、絶縁材料からなる第2の層、半導体材料からなる第3の層が順に積層されてなる半導体基板を用いて、前記第1の層に開口を有する固定部と、この開口内に配置され、かつ前記固定部に対して変位する変位部と、前記固定部と前記変位部とを接続する接続部とを含む第1の構造体を形成する第1の構造体形成工程と、前記第1の構造体側に水溶性高分子材料又は有機溶媒可溶性高分子材料からなる保護層を設ける保護層配設工程と、前記半導体基板を前記保護層と一体の状態で、その厚み方向にエッチングして前記第3の層に前記変位部に接合される重量部と、前記重量部を囲んで配置され、かつ前記固定部に接合される枠部とを含む第2の構造体を形成する第2の構造体形成工程と、前記第2の構造体形成工程後に前記保護層を除去する保護層除去工程とを含み、前記保護層配設工程において、前記半導体基板を支持し、かつ剛体板よりなる支持基板を、該支持基板と前記半導体基板とで前記保護層を挟むように配置され、前記保護層を前記半導体基板あるいは前記支持基板の少なくとも一方に設けて、前記保護層を介して前記半導体基板と前記支持基板とが接合されるように配設する工程をさらに備え、前記支持基板はスルーホールを有し、前記保護層除去工程において前記保護層を除去する分離液が前記スルーホールに侵入することを特徴とする。
<実施例1>
本発明は、力学量検出センサの製造方法に関するものである。まず、本発明の方法により製造される加速度センサの構造等およびその製造方法について述べる。また力学量検出センサの他の態様として角速度センサの構造等およびその製造方法については後述する。
図1から図3は本発明の実施形態に係る加速度センサを示す図であり、図1は加速度センサの斜視図、図2は加速度センサの分解斜視図、図3は加速度センサの上面図(a)と、その上面図におけるA−Aの断面図(b)を示したものである(但し配線部分等は図面の見易さのため、図示せず)。図3(a)に示すように、加速度センサ100の上面図は略正方形であり、例えば1mm正方の大きさを有するものとする。
加速度センサは、半導体材料からなる第1の層、絶縁材料からなる第2の層、半導体材料からなる第3の層が順に積層されてなる半導体基板から構成される。半導体基板は例えば、SOI(Silicon On Insulator)基板であり、その場合、第1の層はシリコンからなる活性層3、第2の層は二酸化珪素からなるBOX(埋め込み酸化膜)層4、第3の層はシリコンからなる支持層5であり、それぞれ、例えば、2μm〜10μm、0.5〜3μm、300〜800μmの厚さを有する。SOI基板1の下面(支持層5側)と、ガラス基板2の上面は接合されて一体に構成されている。
次に上述の構造等を踏まえ、加速度センサ100の作製工程について説明する。
図4は本発明に係る実施形態に係る加速度センサの作製手順の一例を表すフロー図である。また、図5は図4の作製手順における加速度センサの状態を表す断面図である。
図5(a)に示すように、支持層5、BOX層4、活性層3からなるSOI基板1を用意する。SOI基板は、SIMOX(Separated by Implanted Oxygen)法ないし、貼り合せ法等により作製される。
第1の構造体形成は以下のa〜eのようにして行われる。
a.拡散層の形成
拡散層は、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により、活性層3上にSiN(シリコン窒化膜)を積層し、レジストをマスクとしてRIE(Reactive Ion Etching)で拡散層パターン開口(図示せず)を形成する。パターン開口部に対して例えば、B(ボロン)を含む不純物層をスピンコートにより塗布し、その後約1000℃の熱処理し、不純物層に含まれる不純物を活性層内に拡散させ、拡散層11を形成する。不要な拡散マスク(SiN)は熱リン酸によって、これをエッチングし除去する。(図5(b))
配線層の形成は、活性層3上に絶縁層12を形成する。絶縁層12は例えば、活性層3の表面を熱酸化することで二酸化珪素の層を形成できる。絶縁層12に、例えばレジストをマスクとしたRIEによって、コンタクトホール(開口)13を形成する。
次に、例えば、スパッタ法や蒸着法により、活性層3上にAlもしくはNdを含むAl層を形成する。配線等にAl−Nd合金を用いると、後の加熱工程においてヒロック(球状突起物)の発生が抑えられ、好適である。この堆積により形成される金属層を、レジストをマスクとして、例えばウエットエッチングすることで活性層3上に配線15、コンタクトホール13内に層間接続体14が形成される。
次に、CVD法によりSiN層を堆積し、活性層3上に防護層16を形成し、SOI基板1を380℃あるいは400℃程度に熱処理し、拡散層11と配線15をオーミック接触させる。その後、例えば、レジストをマスクとするRIEによって、防護層16をエッチングして、防護層16にパッド開口17を形成する(図5(c))。
活性層3をエッチングすることにより、開口部3dを形成し、変位部3a、接続部3b、固定部3cを形成する。例えば、このようなエッチングとして活性層3のに対して侵食性を有し、BOX層4に対して侵食性を有しない(もしくは活性層3の侵食性に比して低い)エッチング方法を用いることにより可能である。これにより、開口部3dに対してBOX層4の上面が露出するまで厚み方向にエッチングし、第1の構造体を形成する(図5(c))。
絶縁層12にレジストをマスクとするRIEによって貫通孔18に対応する開口を形成する。その後、この開口から上面が露出した活性層3を、BOX層4の上面が露出するまで厚み方向にエッチングし、貫通孔18を形成する。
貫通孔18内に、例えばAlを蒸着法やスパッタ法等により堆積させて導通部19を形成する(図5(d))。
活性層3側に保護層を形成する。
保護層6は、例えば水溶性高分子材料を水に溶解させた液体を塗布することで形成できる。水溶性高分子材料として、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)を用いることができる。ポリビニルアルコールの塗布は、周知の塗布法により行われ、例えば、膜厚3〜5μmの厚さで塗布する。
ポリビニルアルコールは、プラズマエッチング耐性に富み、かつエッチング時に発泡等が起こらないため、プロセス異常を起こすことがない。本実施例ではポリビニルアルコールを用いるが、これに限定されるわけではなく、水またはアルコール等の水溶性液体で容易に剥離可能な水溶性高分子材料を用いることができる。また、上記水溶性高分子材料以外に、有機溶媒可溶性高分子を用いることも可能である。
保護層6の別の態様として、エネルギー照射(加熱または紫外線照射)により剥離可能な粘着面を有するシートを保護層として用いることができる。そのようなシートとして、例えば、UV(紫外線)剥離シート(セルファBG(耐熱タイプ) 積水化学工業株式会社製)、もしくは、熱剥離シート(リバアルファ(型番:319Y−4H) 日東電工株式会社製)を用いることができる。
上記のいずれかの材料、方法により、活性層3の上面に保護層6を形成する(図5(e))。
また、後述するような支持基板を備える構成において、保護層6を支持基板側に設ける場合にも上記の材料、方法により配設することができる。
支持層5の加工は2段階に区分して作製される。
1)ギャップの作製
支持層5の下面に、枠部5bに対応するパターンをもったレジスト層を形成し、このレジスト層で被覆されていない露出部分を垂直上方へと侵食させる。この結果、支持層5の下面にギャップ(例えば、5〜10μm)が形成される。
支持層5の下面に、重量部5a、枠部5bに対応するパターンを持ったレジスト層を形成し、このレジスト層が被覆されてない露出部分を、後述するエッチング方法により、シリコン酸化膜4の下面が露出されるまでエッチングを行う。これにより、重量部5a、枠部5b(第2の構造体)を形成する(図5(f))。
プラズマ源としては上記のICP型の他に、容量結合型プラズマ(CCP型:Capacitively-Coupled Plasma)、電子サイクロトロン共鳴プラズマ(ECP型:Electron-Coupled Plasma)、マイクロ波励起表面波プラズマ(SWP:Surface Wave Plasma)、ヘリコン波励起プラズマ(HWP:Helicon Wave Plasma)などを用いても同様の効果を得ることができる。
次に、真空ポンプ66を作動し、電磁バルブ67の開閉を行い、チャンバ61の内部を所望の真空度に維持する。プロセスガスをチャンバ61内に導入し、高周波電源63をオンにする。プロセスガスは電磁コイル62の高周波によって励起されて、プラズマを発生し、ラジカル、イオンを生成する。このラジカル、イオンは、SOI基板1の所望の加工面をエッチングし、重量部5a、接続部3b、枠部5cを形成する。上記のエッチングは一般に製造されているICP型ドライエッチング装置を用いて行うことが可能である。エッチング中、SOI基板1は、加工に付される面の裏側からヘリウムなどのガスが供給される。該ガスはSOI基板1を冷却する役割を果たす。
しかし本発明において、メンブレンを有するSOI基板1は保護層6により保護され、メンブレンの破損を抑制することが可能である。特に、エッチング中にメンブレン破損が起こると、冷却用ガスがリークしてプロセス性能が低下する。また、エッチングガスによる第1の層の腐食損傷を防ぐことが可能である。
保護層6が水溶性高分子材料からなる場合には、SOI基板1を分離液(例えば、純水)に浸水させることにより、保護層6を溶解させ、除去する。分離液を加熱することで、除去に要する時間を短縮させることができる。また、別の態様として熱剥離シート及びUV剥離シートを保護層6として用いた場合には、それぞれ加熱およびUV光照射により保護層6を除去することができる。
このようなエッチング方法としては、例えば、バッファド弗酸(例えばHF=5.5wt%、NH4F=20wt%の混合水溶液)をエッチング液として用いるウエットエッチングを挙げることができる。
SOI基板1とガラス基板2とを陽極接合により接合する。ガラス基板2と枠部5bとを接触させて加熱した状態で、これらの間に電圧を印加することで、枠部5bを接点としてSOI基板1とガラス基板2が接合され、一体となった加速度センサ100が製造される。
ガラス基板2は、上述した材料からなる基板を用いることができ、例えば、シリコンからなる基板等を用いた場合、SOI基板と直接接合により接合することができる。
支持基板は、例えば、シリコンやガラス等の材料からなる薄板状平板(ウエハ)である。さらには、支持層5と同質材料、つまり、シリコンウエハを用いることが生産性の面で優れる。一般に、ドライエッチング装置における静電チャックを用いたウエハステージは、載置するウエハの材料に合わせて選択されるため、半導体材料(主にシリコン)からなる力学量検出センサの製造をするにあたりステージ交換等の必要が無く、生産上効率上優れる。高アスペクト比を有する第1の構造体の開口内に保護層を形成することが困難である場合に、メンブレン破損に伴うエッチング時の冷却用ガスのリークを防ぐことができ、さらに好適である。
支持基板7に溝部20を形成し、例えば、水溶性高分子材料からなる保護層6を介してSOI基板1と支持基板7を接着した際に、図6(b)に示すように溝部20の底面と接着層との間に空洞部30が形成される。空洞部により、分離時に分離液の侵入を容易にする。溝部はアスペクト比の高い切片部として形成されることが好ましく、その場合、保護層6が溝部の底部まで到達せず、空洞部が形成される。
支持基板7に形成される溝部20はエッチングもしくはサンドブラスト法により形成できる。
図9は角速度センサ200を分解した状態を示す分解斜視図である。図10は、図9の力学量検出センサにおける半導体基板を分解した分解斜視図である(図の見易さのため第2の層は図示せず)。
角速度センサ200は、一対の支持基板(ガラス基板)と、該一対のガラス基板の間に挟持された状態で陽極接合により接合された半導体基板より構成される。半導体基板は、例えば、SOI(Silicon On Insulator)基板1である。その場合、第1、第2、第3の層はそれぞれ、活性層、BOX(埋め込み酸化膜)層、支持層である。力学量検出センサ100はその外形が、例えば、3〜5mm辺の略正方形状である。
SOI基板1は、シリコンからなる支持層5に二酸化珪素からなるBOX層4、シリコンからなる活性層3が順に積層されてなる。活性層3、BOX層4、支持層5、ガラス基板2はそれぞれ、例えば、5〜100μm、1〜5μm、300〜800μm、300〜600μmの厚みを有する。
図9および図10では、固定部3cより4本の接続部が伸び、固定部3cと変位部3aとを接続する。変位部3aの周囲には4つの開口部3dが存在し、この開口部3d内にブロック上層部3eが配置されている。
変位部3aは密閉室内において、接続部3bによりガラス基板2に接触しないように中空状態で存在している。重量部5aは変位部3aに接合されており、質量を有し、角速度に起因するコリオリ力および加速度に起因する慣性力を受ける重錘、あるいは作用体として機能する。重量部5aは図10に示すように、例えば、鉛直視略クローバー形状をしており、質量を分散配置することでセンサの小型化と高感度化の両立を図っている。
(1)変位部3aの振動
駆動用電極E1a、変位部3a上面の駆動電極E(図示せず)に電圧を印加すると、静電引力によって互いに引合い、変位部3a(重量部5aも)はZ軸正方向に変位する。同様に、駆動用電極E1b、重量部5a下面の駆動電極E(図示せず)に電圧を印加すると、静電引力によって互いに引合い、変位部3a(重量部5aも)はZ軸負方向に変位する。即ち、電圧印加を交互に行うことで、変位部3a(重量部5aも)はZ軸方向に振動する。この電圧の印加は正又は負の直流波形(非印加時も考慮するとパルス波形)、半波波形等を用いることができる。
重量部5a(変位部3a)がZ軸方向に速度vzで移動しているときに角速度ωが印加されると重量部5aにコリオリ力Fが作用する。具体的には、X軸方向の角速度ωxおよびY軸方向の角速度ωyそれぞれに応じて、Y軸方向のコリオリ力Fy(=2・m・vz・ωx)およびX軸方向のコリオリ力Fx(=2・m・vz・ωy)が重量部5aに作用する(mは、重量部5aの質量)。
変位部3aの傾きは、検出用電極E2a、E2bによって検出できる。変位部3aにコリオリ力が印加されると、検出用電極E2aと変位部3a上面に設けられた検出用電極E(図示せず)との距離、および検出用電極E2bと重量部5aの下面に設けられた検出用電極E(図示せず)との距離が変化し、その結果、両電極の容量は変化することになる。即ち、この容量変化(具体的には、両電極間の容量差)に基づいて変位部3aの傾きの変化を検出し、検出信号として取り出すことができる。
検出用電極から出力される信号は、重量部5aに印加される角速度ωy、ωxに起因する成分のみではない。この信号には重量部5aに印加されるX軸、Y軸方向の加速度αx、αyに起因する成分も含まれる。加速度αx、αyによっても変位部5aの変位が生じうるからである。
図12は、角速度センサ200の作成手順の一例を表すフロー図である。また図13は、図12の作成手順における角速度センサ200の状態を表す断面図である(図9においてA−Aで切断した断面図に相当する)。
図13(a)に示すように、支持層5にBOX層4、活性層3を積層してなるSOI基板1を用意する。当該SOI基板1は、SIMOXないし、貼り合せ法等により作成される。
変位部3a、接続部3b、固定部3c、ブロック上層部3eに対応するパターンのレジストマスクを活性層3上面に設け、活性層3を厚み方向にエッチングすることにより、開口部3dを形成し、変位部3a、接続部3b、固定部3cを形成する。例えば、このようなエッチングとして活性層3に対して侵食性を有し、BOX層4に対して侵食性を有しない(もしくは活性層3の侵食性に比して低い)エッチング方法を用いることにより可能である。これにより、開口部3dに対してBOX層4の上面が露出するまで厚み方向にエッチングし、第1の構造体を形成する(図13(b))。
上述した加速度センサの製造方法に記載した材料、方法、構成に従い、ここでは説明を省略する。
重量部5a、枠部5b、ブロック下層部5eに対応するパターンのレジストマスクを支持層5下面に設け、支持層5を厚み方向にエッチングすることにより、重量部5a、枠部5b、ブロック下層部5eを形成する。例えば、このようなエッチングとして支持層5に対して侵食性を有し、BOX層4に対して侵食性を有しない(もしくは支持層5の侵食性に比して低い)エッチング方法を用いることにより可能である。これにより、BOX層4の下面が露出するまで厚み方向にエッチングし、第2の構造体を形成する(図13(d))。
上述した加速度センサの製造方法に記載した方法等に従い、ここでは説明を省略する。
活性層3およびBOX層4内に形成した貫通孔19(後述する導通部19)および、変位部3a上面、重量部5a下面に、例えば、スパッタ法や蒸着法により、導通部19および、駆動用電極E(図示せず)、検出用電極E(図示せず)を形成する。電極および配線の材料としては、例えば、Al、Cu、Ni、Au、Al−Nd等を用いることができる。
また変位部3aの上面と対向するガラス基板2には、変位部3aがガラス基板2に接触することを防ぐために、エッチングにより凹部(ギャップ)形成しておき、駆動用電極E1a、検出電極E2aおよび図示しない配線を形成する。
また重量部5aの下面と対向するガラス基板2には、配線用端子17に対応した位置に貫通孔(図示せず)が設けられており、該貫通孔に上述の金属を成膜することにより、配線用端子17を形成している。
SOI基板1と2枚のガラス基板2とを、例えば、陽極接合により接合する。
ガラス基板2は、可動イオンを多く含むガラス基板であることが好ましい。例えば、Naイオンを多く含むパイレックス(登録商標)ガラスを用いることができる。
一対のガラス基板2と、該一対のガラス基板2の間に挟持された状態で陽極接合により接合されたSOI基板1とから構成される力学量検出センサ200をダイシングソー等でダイシングし、個別の角速度センサに分離する。
本発明に係る力学量検出センサは、例えば、IC等の能動素子を搭載する回路基板上に実装される。ワイヤボンディング接続等の周知の方法および材料によってパッド開口17および配線用端子17と、電子回路基板もしくはIC等の能動素子とを接続し、一つの電子部品として機能する。該電子部品は、例えば、ゲーム機、携帯電話等のモバイル端末機に搭載されて市場に流通する。
1:SOI基板
2:ガラス基板
3:活性層(第1の層)
3a:変位部
3b:接続部
3c:固定部
3d:開口部
4:BOX層(第2の層)
4a:接合部
5:支持層(第3の層)
5a:重量部
5b:枠部
6:保護層
7:支持基板
11:拡散層
12:絶縁層
13:コンタクトホール
14:層間接続体
15:配線
16:防護膜
17:パッド開口
18:貫通孔
19:導通部
Rx1〜Rx4、Ry1〜Ry4、Rz1〜Rz4:ピエゾ抵抗
20:溝部
30:空洞部
40:スルーホール
50:結合部
60:プラズマエッチング装置
61:チャンバ
62:電磁コイル
63:高周波電源
64:磁場レンズ
65:ステージ
66:真空ポンプ
67:電磁バルブ
W:半導体基板
200:角速度センサ
1:SOI基板
2:ガラス基板
3:活性層(第1の層)
3a:変位部
3b:接続部
3c:固定部
3d:開口部
3e:ブロック上層部
4:BOX層(第2の層)
4a:接合部
5:支持層(第3の層)
5a:重量部
5b:枠部
5e:ブロック下層部
17:配線用端子
19:導通部
E:駆動電極、検出電極
E1a、E1b:駆動用電極
E2a、E2b:検出用電極
Claims (6)
- 半導体材料からなる第1の層、絶縁材料からなる第2の層、半導体材料からなる第3の層が順に積層されてなる半導体基板を用いて、
前記第1の層に開口を有する固定部と、この開口内に配置され、かつ前記固定部に対して変位する変位部と、前記固定部と前記変位部とを接続する接続部とを含む第1の構造体を形成する第1の構造体形成工程と、
前記第1の構造体側に水溶性高分子材料又は有機溶媒可溶性高分子材料からなる保護層を設ける保護層配設工程と、
前記半導体基板を前記保護層と一体の状態で、その厚み方向にエッチングして前記第3の層に前記変位部に接合される重量部と、前記重量部を囲んで配置され、かつ前記固定部に接合される枠部とを含む第2の構造体を形成する第2の構造体形成工程と、
前記第2の構造体形成工程後に前記保護層を除去する保護層除去工程とを含み、
前記保護層配設工程において、前記半導体基板を支持し、かつ剛体板よりなる支持基板を、該支持基板と前記半導体基板とで前記保護層を挟むように配置され、前記保護層を前記半導体基板あるいは前記支持基板の少なくとも一方に設けて、前記保護層を介して前記半導体基板と前記支持基板とが接合されるように配設する工程をさらに備え、
前記支持基板は前記半導体基板と対向する面に溝部を有し、前記溝部と前記保護層の間に空洞部が形成され、前記保護層除去工程において前記保護層を除去する分離液が前記空洞部に侵入することを特徴とする力学量検出センサの製造方法。 - 半導体材料からなる第1の層、絶縁材料からなる第2の層、半導体材料からなる第3の層が順に積層されてなる半導体基板を用いて、
前記第1の層に開口を有する固定部と、この開口内に配置され、かつ前記固定部に対して変位する変位部と、前記固定部と前記変位部とを接続する接続部とを含む第1の構造体を形成する第1の構造体形成工程と、
前記第1の構造体側に水溶性高分子材料又は有機溶媒可溶性高分子材料からなる保護層を設ける保護層配設工程と、
前記半導体基板を前記保護層と一体の状態で、その厚み方向にエッチングして前記第3の層に前記変位部に接合される重量部と、前記重量部を囲んで配置され、かつ前記固定部に接合される枠部とを含む第2の構造体を形成する第2の構造体形成工程と、
前記第2の構造体形成工程後に前記保護層を除去する保護層除去工程とを含み、
前記保護層配設工程において、前記半導体基板を支持し、かつ剛体板よりなる支持基板を、該支持基板と前記半導体基板とで前記保護層を挟むように配置され、前記保護層を前記半導体基板あるいは前記支持基板の少なくとも一方に設けて、前記保護層を介して前記半導体基板と前記支持基板とが接合されるように配設する工程をさらに備え、
前記支持基板はスルーホールを有し、前記保護層除去工程において前記保護層を除去する分離液が前記スルーホールに侵入することを特徴とする力学量検出センサの製造方法。 - 前記支持基板は、前記スルーホールを複数有し、前記スルーホール同士を結合する結合部を有することを特徴とする請求項2記載の力学量検出センサの製造方法。
- 前記支持基板は、前記第3の層と同質材料からなる薄板状平板であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の力学量検出センサの製造方法。
- 前記保護層を除去する分離液を加温して用いることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の力学量検出センサの製造方法。
- 前記力学量は加速度又は角速度であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の力学量検出センサの製造方法。
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