JP5056450B2 - 動力出力装置および車両 - Google Patents
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Description
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
所定の回転要素に動力を出力可能な内燃機関と、
入力軸に入力される動力を無段階に変速して出力軸に出力可能な無段変速装置と、
前記無段変速装置の前記出力軸に接続される第1の入力要素と、前記回転要素と連動して該回転要素とは逆方向に回転可能な第2の入力要素と、前記駆動軸に接続される出力要素とを含む遊星歯車機構と、
前記無段変速装置の前記入力軸に少なくとも動力を出力可能な第1の電動機と、
前記回転要素に動力を入出力可能な第2の電動機と、
前記第1および第2の電動機と電力をやり取り可能な蓄電手段と、
前記回転要素と前記無段変速装置の前記入力軸との接続および該接続の解除を実行する第1の接続断接手段と、
前記回転要素と前記内燃機関の機関軸との接続および該接続の解除を実行する第2の接続断接手段と、
前記遊星歯車機構の前記第1の入力要素と一体に回転可能な第1のギヤと、前記第1のギヤが前記内燃機関の回転方向とは逆方向に回転するときに前記機関軸と一体に回転可能な第2のギヤとを含む機関始動用ギヤ列と、
を備えるものである。
駆動軸に連結された駆動輪を有する車両であって、
所定の回転要素に動力を出力可能な内燃機関と、
入力軸に入力される動力を無段階に変速して出力軸に出力可能な無段変速装置と、
前記無段変速装置の前記出力軸に接続される第1の入力要素と、前記回転要素と連動して該回転要素とは逆方向に回転可能な第2の入力要素と、前記駆動軸に接続される出力要素とを含む遊星歯車機構と、
前記無段変速装置の前記入力軸に少なくとも動力を出力可能な第1の電動機と、
前記回転要素に動力を入出力可能な第2の電動機と、
前記第1および第2の電動機と電力をやり取り可能な蓄電手段と、
前記回転要素と前記無段変速装置の前記入力軸との接続および該接続の解除を実行する第1の接続断接手段と、
前記回転要素と前記内燃機関の機関軸との接続および該接続の解除を実行する第2の接続断接手段と、
前記遊星歯車機構の前記第1の入力要素と一体に回転する第1のギヤと、前記内燃機関の前記機関軸に前記第1のギヤと噛合するように取り付けられると共に該第1のギヤにより該内燃機関の回転方向に回転させられるときにのみ前記機関軸と一体に回転可能な第2のギヤとからなる機関始動用ギヤ列と、
を備えるものである。
Ts = ρ・Tc / (1+ρ) …(2)
Td = Ts /γ-Tr …(3)
Nd = γ・Ns …(5)
Nr = -Nd …(6)
Tc = Td・(1+ρ) / (ρ/γ-1) …(8)
Ts = Td・ρ / (ρ/γ-1) …(9)
Tr = Td / (ρ/γ-1) …(10)
ニュートラル状態のもとで運転者によりRポジションが設定されてアクセルペダル83が踏み込まれた場合、ハイブリッドECU70は、CVT40による変速比γが遊星歯車機構50のギヤ比ρよりも小さくなるように、すなわちCVT40によってセカンダリシャフト42および遊星歯車機構50のサンギヤ51がより増速されるようにCVTECU49に制御信号を与える。CVTECU49は、ハイブリッドECU70からの制御信号に従ってCVT40のセカンダリプーリ44の溝幅が大きく(径が小さく)なったり、プライマリプーリ43の溝幅が小さく(径が大きく)なったりするように油圧回路48を制御する。これにより、図7において二点鎖線で示すように、ドライブギヤ25の回転方向と同方向におけるサンギヤ51の回転速度Nsが高まり、遊星歯車機構50の出力要素であるキャリア54(キャリア軸55)は、ドライブギヤ25の回転方向と同方向に回転することになるので、駆動軸としてのキャリア軸55を逆転させてハイブリッド自動車20を後進方向に走行させることが可能となる。そして、この際には、上記式(8)からわかるように、エンジン22等からドライブギヤ軸26に出力されるトルク(Td)が増幅されて駆動軸としてのキャリア軸55に図7おいて上向きに出力されることになる。このように、実施例のハイブリッド自動車20では、その後進走行に際して、効率よくエンジン22を運転しながら駆動軸としてのキャリア軸55に大きなトルクを出力することが可能となる。従って、実施例のハイブリッド自動車20では、後進走行時のエネルギ効率やトルク特性をより向上させることができる。もちろん、後進走行モードのもとでも、例えば運転者によりアクセルペダル83が大きく踏み込まれて大きなトルクが要求されたような場合等には、エンジン22をアシストするようにモータMG1およびMG2の少なくとも何れかに駆動トルクを出力させてもよい。なお、後進走行モードのもとでは、遊星歯車機構50のサンギヤ51およびそれと一体に回転する機関始動用ギヤ列60の第1ギヤ58は、図7に示すようにエンジン22のクランクシャフト23と同方向に回転することから、機関始動用ギヤ列の第2ギヤ59の回転方向は、エンジン22(クランクシャフト23)と逆方向になる。従って、第2ギヤ59は、クランクシャフト23に対して空転し、クランクシャフト23やドライブギヤ軸26が第2ギヤ59の回転の影響を受けることはない。
ニュートラル状態のもとで運転者によりDポジションが設定されてアクセルペダル83が踏み込まれた場合、ハイブリッドECU70は、CVT40による変速比γが遊星歯車機構50のギヤ比ρよりも大きくなるように、すなわちCVT40によってセカンダリシャフト42および遊星歯車機構50のサンギヤ51がより減速されるようにCVTECU49に制御信号を与える。CVTECU49は、ハイブリッドECU70からの制御信号に従ってCVT40のセカンダリプーリ44の溝幅が小さく(径が大きく)なったり、プライマリプーリ43の溝幅が大きく(径が小さく)なったりするように(図6における白抜矢印参照)油圧回路48を制御する。これにより、図7において破線で示すように、ドライブギヤ25の回転方向と同方向におけるサンギヤ51の回転速度Nsが低下し、遊星歯車機構50の出力要素であるキャリア54(キャリア軸55)は、ドライブギヤ25の回転方向とは逆方向に回転することになるので、駆動軸としてのキャリア軸55を正転させてハイブリッド自動車20を前進方向に発進させることが可能となる。そして、この際には、上記式(8)からわかるように、エンジン22等からドライブギヤ軸26に出力されるトルク(Td)が増幅されて駆動軸としてのキャリア軸55に図7において下向きに出力されることになる。このように、実施例のハイブリッド自動車20では、前進方向への発進に際して、効率よくエンジン22を運転しながら駆動軸としてのキャリア軸55に大きなトルクを出力することが可能となる。従って、実施例のハイブリッド自動車20では、発進時のエネルギ効率やトルク特性をより向上させることができる。そして、発進後には、変速比γがより大きくなるようにCVT40を制御することで、駆動軸としてのキャリア軸55に大きなトルクを出力しながら、図6において細い実線で示すようにハイブリッド自動車20を前進方向に加速させていくことができる。更に、低速前進走行モードのもと、CVT40の変速比γを調整しつつエンジン22の運転ポイントを変更してエンジン22からのトルクを増加させたり、モータMG1およびMG2の少なくとも何れかからエンジン22をアシストするように駆動トルクを出力させたりすれば、低速前進走行モードにおけるトルク特性をより一層向上させることができる。なお、低速前進走行モードのもとでも、遊星歯車機構50のサンギヤ51およびそれと一体に回転する機関始動用ギヤ列60の第1ギヤ58は、図7に示すようにエンジン22のクランクシャフト23と同方向に回転することから、例えば同図において細い実線で示すように、機関始動用ギヤ列の第2ギヤ59の回転方向は、エンジン22(クランクシャフト23)と逆方向になる。従って、第2ギヤ59は、クランクシャフト23に対して空転し、クランクシャフト23やドライブギヤ軸26が第2ギヤ59の回転の影響を受けることはない。このような低速前進走行モードは、例えばCVT40による変速比γが所定値(例えば最大変速比)まで低下したことを含む第1の移行条件が成立するまで継続され、当該移行条件が成立すると、ハイブリッド自動車20の運転モードは、低速前進走行モードから中速移行モードへと移行する。
運転者によるアクセルペダル83の操作等に応じて上記移行条件が成立すると、ハイブリッドECU70は、ドライブギヤ軸26とCVT40のプライマリシャフト41との接続が解除されるようにクラッチC1のアクチュエータに制御信号を与える。こうして、クラッチC1がオフされてドライブギヤ軸26とCVT40のプライマリシャフト41との接続が解除されれば、プライマリシャフト41をドライブギヤ軸26とは独立に回転させることが可能となり、ハイブリッドECU70は、CVT40による変速比γが上記所定値に保たれると共にモータMG1の回転速度Nm1(回転速度Ni)が低下し、かつ要求トルクに基づくトルクが駆動軸としてのキャリア軸55に出力されるようにエンジン22の運転ポイントやモータMG1およびモータMG2のトルク指令、CVT40の目標変速比を設定する。また、エンジンECU24やモータECU30、CVTECU49は、それぞれハイブリッドECU70からの制御信号に従ってエンジン22やモータMG1およびMG2,CVT40を制御する。これにより、図8において破線で示すようにモータMG1の減速に伴って、CVT40を介してモータMG1に接続された遊星歯車機構50のサンギヤ51の回転速度Nsが低下していくことから、キャリア軸55の回転速度(車速V)を正転側(前進側)に増加させながら、同図において実線で示すようにモータMG1を一旦停止させることによりCVT40のセカンダリシャフト42に接続された遊星歯車機構50のサンギヤ51の回転速度Nsを値0にすることができる。なお、かかる中速移行モードのもとでは、モータMG1は、図8において下向きのトルクを出力することから発電を実行し、モータMG1により発電された電力は、主にバッテリ35の充電に供され、必要に応じてモータMG2の駆動用に供される。また、中速移行モードのもとでも、遊星歯車機構50のサンギヤ51およびそれと一体に回転する機関始動用ギヤ列60の第1ギヤ58は、図8に示すようにエンジン22のクランクシャフト23と同方向に回転することから、第2ギヤ59は、クランクシャフト23に対して空転し、クランクシャフト23やドライブギヤ軸26が第2ギヤ59の回転の影響を受けることはない。また、中速移行モードのもとでハイブリッド自動車20を減速させる場合、ハイブリッドECU70は、CVT40による変速比γが上記所定値に保たれると共にモータMG1の回転速度Nm1(回転速度Ni)が高まり(加速され)、かつ要求トルクに基づくトルクが駆動軸としてのキャリア軸55に出力されるようにエンジン22の運転ポイントやモータMG1およびモータMG2のトルク指令、CVT40の目標変速比を設定する。
上述の中速移行モードのもとで、CVT40のプライマリシャフト41に接続されたモータMG1が停止されると共にCVT40のセカンダリシャフト42に接続された遊星歯車機構50のサンギヤ51の回転が停止されると、図9に示すように、ブレーキB1をオンしてセカンダリシャフト42およびサンギヤ51を回転不能に固定すると共にCVT40をロックすることができる。そして、このように遊星歯車機構50のサンギヤ51を回転不能に固定すれば、図8において実線で示すように、CVT40を用いることなくエンジン22等によりドライブギヤ軸26に出力されるトルクをドライブギヤ25および遊星歯車機構50を介して駆動軸としてのキャリア軸55に伝達することが可能となる。このため、実施例のハイブリッド自動車20では、中速移行モードのもとでモータMG1と遊星歯車機構50のサンギヤ51との回転が停止された際の走行状態や運転者の要求(例えばアクセル開度Accやその変動度合等)が第2の移行条件を満たしている場合、モータMG1が停止されたままハイブリッドECU70によりブレーキB1がオンされてCVT40がロックされ、運転モードが中速移行モードから巡航移行モードへと移行する。かかる巡航移行モードのもとでは、ハイブリッドECU70は、要求トルクに基づくトルクが駆動軸としてのキャリア軸55に出力されるようにエンジン22の運転ポイントやモータMG2に対するトルク指令を設定し、エンジンECU24やモータECU30は、それぞれハイブリッドECU70からの制御信号に従ってエンジン22やモータMG2を制御する。これにより、巡航走行モードのもとでは、CVT40での損失を無くしながらエンジン22等によりドライブギヤ軸26に出力される動力を比較的効率よく駆動軸としてのキャリア軸55に伝達することができるので、エネルギ効率をより向上させることが可能となる。なお、かかる巡航走行モードでは、バッテリ35の残容量を確保する観点から、基本的にはエンジン22を効率よく運転可能な運転ポイントで運転して当該エンジン22のみから動力を出力させてもよく、必要に応じてエンジン22をアシストするようにモータMG2に駆動トルクを出力させてもよい。またモータMG2にエンジン22からの動力の一部(あるいはすべて)を用いた発電を実行させてモータMG2により発電された電力でバッテリ35を充電してもよい。また、巡航走行モードのもとでは、遊星歯車機構50のサンギヤ51および機関始動用ギヤ列60の第1ギヤ58の回転が停止することから、第2ギヤ59は、クランクシャフト23に対して空転し、クランクシャフト23やドライブギヤ軸26が第2ギヤ59の回転の影響を受けることはない。
上述の中速移行モードのもとでモータMG1が停止されると共に遊星歯車機構50のサンギヤ51の回転が停止された際に上記第2の移行条件とは異なる第3の移行条件が成立した場合や、巡航走行モードのもとで運転者により加速要求がなされたような場合、ハイブリッド自動車20の運転モードは、中速移行モードまたは巡航走行モードから高速走行モードへと移行する。ハイブリッド自動車20の運転モードを高速走行モードへと移行させる場合、ハイブリッドECU70は、ブレーキB1がオンされていれば遊星歯車機構50のサンギヤ51やCVT40のロックが解除されるようにブレーキB1のアクチュエータに制御信号を与える。こうしてブレーキB1がオフされた状態で(図10参照)、ハイブリッドECU70は、モータMG1が上述の前進低速モード等とは逆方向すなわち遊星歯車機構50のリングギヤ52やキャリア54と同方向に回転すると共に要求トルクに基づくトルクが駆動軸としてのキャリア軸55に出力されるようにエンジン22の運転ポイントやモータMG1およびMG2に対するトルク指令、CVT40の目標変速比を設定する。また、エンジンECU24やモータECU30、CVTECU49は、それぞれハイブリッドECU70からの制御信号に従ってエンジン22やモータMG1およびMG2、CVT40を制御する。すなわち、クラッチC1によりドライブギヤ軸26とCVT40のプライマリシャフト41との接続が解除されている状態では、モータMG1によりプライマリシャフト41をドライブギヤ軸26とは逆方向に回転させることが可能であり、図11において実線で示すように、モータMG1の回転速度Nm1(回転速度Ni)をドライブギヤ25の回転方向とは逆方向すなわち遊星歯車機構50のリングギヤ52等と同方向に高くしていけば、CVT40のセカンダリシャフト42に接続された遊星歯車機構50のサンギヤ51をドライブギヤ25の回転方向とは逆方向すなわちリングギヤ52やキャリア54と同方向に回転させると共にその回転速度Nsを高くしていくことができる。そして、遊星歯車機構50のサンギヤ51のドライブギヤ25とは逆方向における回転速度Nsが高くなれば、ドライブギヤ25と遊星歯車機構50の出力要素であるキャリア54すなわち駆動軸としてのキャリア軸55との間の変速比αをより小さくしてキャリア軸55の正転側における回転速度すなわち車速Vをより高くすることが可能となる。また、かかる高速走行モードのもとでは、駆動軸としてのキャリア軸55に大きなトルクを出力する必要が少ないとき等に、バッテリ35の残容量を確保する観点から、モータMG2にエンジン22からの動力の一部(あるいはすべて)を用いた発電を実行させてモータMG2により発電された電力でモータMG1を駆動したり、バッテリ35を充電したりしてもよい。もちろん、高速走行モードのもとでも、バッテリ35の残容量に余裕があるような場合には、バッテリ35からの電力によりモータMG1を駆動すると共に、エンジン22を効率よく運転可能な運転ポイントで運転し、常時あるいは必要に応じてエンジン22をアシストするようにモータMG2に駆動トルクを出力させてもよい。なお、実施例のハイブリッド自動車20では、上述のように機関始動用ギヤ列60の第1ギヤ58の回転に伴って第2ギヤ59のエンジン22の回転方向の回転速度がクランクシャフト23の回転速度Neよりも高くなると、第2ギヤ59がクランクシャフト23と一体に回転することになる。従って、高速走行モードのもとでは、遊星歯車機構50のサンギヤ51(第1ギヤ58)の回転数Nsがエンジン22の回転方向とは逆方向においてリングギヤ52の回転速度Nrを超えないようにする必要がある。この結果、実施例のハイブリッド自動車20において、ドライブギヤ25と駆動軸としてのキャリア軸55との間の変速比αは、最大で値1となる。
続いて、エンジン22を停止した状態で駆動軸としてのキャリア軸55にモータMG1およびMG2の少なくとも何れか一方から動力を出力しながらハイブリッド自動車20を走行させるモータ走行モードについて説明する。
実施例のハイブリッド自動車20は、モータMG1およびMG2を備えるものであるから、走行中に運転者によりブレーキペダル85が踏み込まれたときには、モータMG1およびMG2の少なくとも何れかの回生により運動エネルギを電気エネルギに変換することで駆動軸としてのキャリア軸55に制動力(制動トルク)を出力することができる。そして、運転者によりブレーキペダル85が踏み込まれたときにクラッチC1をオフしてドライブギヤ軸26とCVT40のプライマリシャフト41との接続を解除すれば、モータMG1とモータMG2とを独立に制御して両モータMG1およびMG2により効率よくエネルギを回収することが可能となる。すなわち、運転者によりブレーキペダル85が踏み込まれたときにクラッチC1をオフすると共にCVT40を用いてモータMG1の回転速度Nm1を高く保つことで、通常であれば回生制動が実行し得なくなる程度にまでキャリア軸55の回転速度すなわち車速Vが低下した時点においてもモータMG1によるエネルギ回収を続行し、それによりハイブリッド自動車20のエネルギ効率を向上させることが可能となる。
Claims (10)
- 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
所定の回転要素に動力を出力可能な内燃機関と、
入力軸に入力される動力を無段階に変速して出力軸に出力可能な無段変速装置と、
前記無段変速装置の前記出力軸に接続される第1の入力要素と、前記回転要素と連動して該回転要素とは逆方向に回転可能な第2の入力要素と、前記駆動軸に接続される出力要素とを含む遊星歯車機構と、
前記無段変速装置の前記入力軸に少なくとも動力を出力可能な第1の電動機と、
前記回転要素に動力を入出力可能な第2の電動機と、
前記第1および第2の電動機と電力をやり取り可能な蓄電手段と、
前記回転要素と前記無段変速装置の前記入力軸との接続および該接続の解除を実行する第1の接続断接手段と、
前記回転要素と前記内燃機関の機関軸との接続および該接続の解除を実行する第2の接続断接手段と、
前記遊星歯車機構の前記第1の入力要素と一体に回転可能な第1のギヤと、前記第1のギヤが前記内燃機関の回転方向とは逆方向に回転するときに前記機関軸と一体に回転可能な第2のギヤとを含む機関始動用ギヤ列と、
を備える動力出力装置。 - 請求項1に記載の動力出力装置において、
前記機関始動用ギヤ列の前記第1のギヤは、前記遊星歯車機構の前記第1の入力要素に接続されており、前記機関始動用ギヤ列の前記第2のギヤは、前記第1のギヤと噛合すると共に該第1のギヤの回転に伴って前記内燃機関の回転方向に前記機関軸の回転速度よりも高い回転速度で回転するときにのみ前記機関軸と一体に回転するように前記内燃機関の前記機関軸に取り付けられる動力出力装置。 - 請求項2に記載の動力出力装置において、
前記機関始動用ギヤ列の前記第2のギヤは、2つの回転要素の回転方向が同一であるときに該2つの回転要素間でトルクが伝達されるようにすると共に前記2つの回転要素の回転方向が異なるときに該2つの回転要素間でトルクが伝達されないようにする連結要素を介して前記内燃機関の前記機関軸に取り付けられている動力出力装置。 - 請求項1に記載の動力出力装置において、
前記機関始動用ギヤ列の前記第1のギヤと前記遊星歯車機構の前記第1の入力要素との接続および該接続の解除を実行する第3の接続断接手段を更に備え、
前記機関始動用ギヤ列の前記第2のギヤは、前記内燃機関の前記機関軸に固定されている動力出力装置。 - 請求項1から4の何れか一項に記載の動力出力装置において、
前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記第1の接続断接手段により前記回転要素と前記無段変速装置の前記入力軸との接続が解除されると共に前記第2の接続断接手段により前記回転要素と前記内燃機関の前記機関軸との接続が解除された状態で、前記第1の電動機を前記内燃機関の回転方向と逆方向に回転させることによる前記内燃機関のクランキングを伴って前記設定された要求駆動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されると共に前記内燃機関が始動されるように前記第1および第2の電動機と前記無段変速装置とを制御する制御手段と、
を更に備える動力出力装置。 - 請求項5に記載の動力出力装置において、
前記制御手段は、前記内燃機関の始動後に該内燃機関と前記第2の電動機とが回転同期した時点で前記回転要素と前記内燃機関の機関軸とが接続されるように前記第2の接続断接手段を制御する動力出力装置。 - 請求項5に記載の動力出力装置において、
前記制御手段は、少なくとも前記第2の接続断接手段により前記回転要素と前記内燃機関の前記機関軸との接続が解除された状態で、前記設定された要求駆動力に基づく動力が出力されるように前記第1および第2の電動機の少なくとも何れかを制御可能である動力出力装置。 - 請求項1から7の何れか一項に記載の動力出力装置において、
前記駆動軸は、前記遊星歯車機構の前記出力要素が前記回転要素とは逆方向に回転するときに正転する動力出力装置。 - 請求項1から8の何れか一項に記載の動力出力装置において、
前記遊星歯車機構は、前記第1の入力要素としてのサンギヤと、前記第2の入力要素としてのリングギヤと、前記サンギヤと前記リングギヤとの双方と噛合するピニオンギヤを保持する前記出力要素としてのキャリアとを含むシングルピニオン式遊星歯車機構である動力出力装置。 - 駆動軸に連結された駆動輪を有する車両であって、
所定の回転要素に動力を出力可能な内燃機関と、
入力軸に入力される動力を無段階に変速して出力軸に出力可能な無段変速装置と、
前記無段変速装置の前記出力軸に接続される第1の入力要素と、前記回転要素と連動して該回転要素とは逆方向に回転可能な第2の入力要素と、前記駆動軸に接続される出力要素とを含む遊星歯車機構と、
前記無段変速装置の前記入力軸に少なくとも動力を出力可能な第1の電動機と、
前記回転要素に動力を入出力可能な第2の電動機と、
前記第1および第2の電動機と電力をやり取り可能な蓄電手段と、
前記回転要素と前記無段変速装置の前記入力軸との接続および該接続の解除を実行する第1の接続断接手段と、
前記回転要素と前記内燃機関の機関軸との接続および該接続の解除を実行する第2の接続断接手段と、
前記遊星歯車機構の前記第1の入力要素と一体に回転可能な第1のギヤと、前記第1のギヤが前記内燃機関の回転方向とは逆方向に回転するときに前記機関軸と一体に回転可能な第2のギヤとを含む機関始動用ギヤ列と、
を備える車両。
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