JP4917986B2 - 二輪車のフロントフォーク - Google Patents
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Description
(a)フロントフォークは、アンチダイブ装置と減衰力発生装置を併せ備えた。これにより、フロントフォークは、アンチダイブ装置によりアンチダイブ機能を果たすとともに、減衰力発生装置により減衰力を発生する。従って、対をなす他のフロントフォークが備える減衰力発生装置が発生する減衰力に加え、このフロントフォークの減衰力発生装置が発生する減衰力を得て、操縦安定性を向上するに十分な減衰力を確保できる。
(b)車輪側チューブの底部にボトムホルダを固定し、ボトムホルダに中間シリンダとダンパシリンダを取付け、ボトムホルダにアンチダイブ通路の一部を形成した。従って、ボトムホルダを用いて、車輪側チューブ内に中間シリンダとダンパシリンダを簡易に立設できる。また、アンチダイブ通路の一部をボトムホルダに形成し、このアンチダイブ通路を中間シリンダとダンパシリンダの間のリザーバ室に簡易に開口できる。
(c)ボトムホルダを用いて第2減衰力発生装置をダンパシリンダ内に簡易に配置できる。また、減衰通路の一部をダンパシリンダ内における第2減衰力発生装置の背面側に形成し、この減衰通路を中間シリンダとダンパシリンダの間のリザーバ室に簡易に開口できる。
(d)アンチダイブ通路の中間部であって、アンチダイブ装置よりもリザーバ室寄りに位置する中間部に、アンチダイブ通路をアンチダイブ圧力室の側に向けて開く逆止弁を設けた。従って、ブレーキの解除後、リザーバ室の油をアンチダイブ通路から、アンチダイブ装置に通さず、逆止弁を開いて直ちにアンチダイブ圧力室に返送でき、アンチダイブ機能の応答性を向上できる。
(e)左右のフロントフォークからなるフロントフォーク装置において、一方のフロントフォークとして上述(a)〜(d)のフロントフォークを用い、他方のフロントフォークとして少なくとも減衰力発生装置を備えたフロントフォークを用いることにより、一方のフロントフォークによりアンチダイブ機能を果たし、左右両方のフロントフォークにより十分な減衰力を発生し、操縦安定性を向上できる。
フロントフォーク10は、図2〜図5に示す如く、車体側チューブ11を車輪側チューブ12に密封状態で摺動可能に挿入する。車体側チューブ11の外周には車体側取付ブラケット13が取付けられ、車輪側チューブ12の下端部には車軸取付ブラケット14が設けられている。
(1)アンチダイブ装置60のプランジャ64は、ブレーキ解除時には、プランジャスプリング64Aにより原位置に設定され、同じくバルブスプリング65Aによって原位置に設定されているアンチダイブバルブ65と隙間を介し、アンチダイブ通路61を導通状態に保つ。フロントフォーク10が圧縮行程にある、車体側チューブ11のアンチダイブ圧力室22への進入時に、アンチダイブ圧力室22に進入した車体側チューブ11の体積分の作動油がアンチダイブ圧力室22からアンチダイブ通路61経由でリザーバ室50に流出する(図9の矢印A1)。フロントフォーク10が伸長行程にある、車体側チューブ11のアンチダイブ圧力室22からの退出時に、アンチダイブ圧力室22から退出する車体側チューブ11の体積分の作動油がリザーバ室50からアンチダイブ通路61、逆止弁66経由でアンチダイブ圧力室22に戻る(図10の矢印B1)。
フロントフォーク110は、図11に示す如く、車体側チューブ111を車輪側チューブ112に密封状態で摺動可能に挿入する。車体側チューブ111の外周には車体側取付ブラケット113が取付けられ、車輪側チューブ112の下端部には車軸取付ブラケット114が設けられている。
フロントフォーク装置1にあっては、フロントフォーク装置10とフロントフォーク110が同期して伸縮し、フロントフォーク10の懸架スプリング19、フロントフォーク110の懸架スプリング119(フロントフォーク10、110のリザーバ室50の空気室52が生成する空気ばねも含む)により車両が路面から受ける衝撃力を緩衝する。そして、これらの懸架スプリング19、119の伸縮振動を、フロントフォーク10の第1と第2の減衰力発生装置40、70、フロントフォーク110の第1と第2の減衰力発生装置124、125が発生する減衰力により制振する。更に、車両のブレーキ操作に伴う車体の前部の沈み込みをフロントフォーク10のアンチダイブ装置60により防止する。
(a)フロントフォーク10は、アンチダイブ装置60と減衰力発生装置40、70を併せ備えた。これにより、フロントフォーク10は、アンチダイブ装置60によりアンチダイブ機能を果たすとともに、減衰力発生装置40、70により減衰力を発生する。従って、対をなす他のフロントフォーク110が備える減衰力発生装置124、125が発生する減衰力に加え、このフロントフォーク10の減衰力発生装置40、70が発生する減衰力を得て、操縦安定性を向上するに十分な減衰力を確保できる。
10 フロントフォーク
11 車体側チューブ
12 車輪側チューブ
15 ボトムホルダ
20 中間シリンダ
22 アンチダイブ圧力室
30 ダンパシリンダ
31 ピストンロッド
33 ピストン
40 第1減衰力発生装置
41 作動油室
50 リザーバ室
60 アンチダイブ装置
61 アンチダイブ通路
65 アンチダイブバルブ
66 逆止弁
70 第2減衰力発生装置
71 減衰通路
74A 圧側減衰バルブ
74B 伸側減衰バルブ
110 減衰力発生装置
124 第1減衰力発生装置
125 第2減衰力発生装置
Claims (5)
- 車体側チューブを車輪側チューブ内に摺動自在に挿入し、アンチダイブ装置と減衰力発生装置を併せ備えてなる二輪車のフロントフォークであって、
車輪側チューブ内に中間シリンダを立設し、中間シリンダの外周側に車体側チューブを摺動自在に挿入し、車輪側チューブと中間シリンダの間を車体側チューブが進退するアンチダイブ圧力室とし、
中間シリンダ内にダンパシリンダを立設し、ダンパシリンダ内に車体側チューブの側に取付けたピストンロッドのピストンを挿入し、ダンパシリンダの内部にピストンが第1減衰力発生装置を備えて摺動自在に進退する作動油室を形成し、
中間シリンダとダンパシリンダの間を、車体側チューブの内部空間に連通するリザーバ室とし、
アンチダイブ圧力室とリザーバ室をアンチダイブ通路により連絡し、ブレーキ操作に応じて開閉されるアンチダイブ装置のアンチダイブバルブによりアンチダイブ通路を開閉可能にし、
作動油室とリザーバ室を減衰通路により連絡し、第2減衰力発生装置の減衰バルブにより減衰通路を開閉可能にする二輪車のフロントフォーク。 - 前記車輪側チューブの底部にボトムホルダを固定し、ボトムホルダに中間シリンダとダンパシリンダを取付け、ボトムホルダにアンチダイブ通路の一部を形成してなる請求項1に記載の二輪車のフロントフォーク。
- 前記ボトムホルダに第2減衰力発生装置を取付け、この第2減衰力発生装置をダンパシリンダ内に配置してなる請求項2に記載の二輪車のフロントフォーク。
- 前記アンチダイブ通路の中間部であって、アンチダイブ装置よりもリザーバ室寄りに位置する中間部に、アンチダイブ通路をアンチダイブ圧力室の側に向けて開く逆止弁を設けてなる請求項1〜3のいずれかに記載の二輪車のフロントフォーク。
- 左右のフロントフォークからなるフロントフォーク装置において、
一方のフロントフォークとして請求項1〜4のいずれかに記載のフロントフォークを用い、他方のフロントフォークとして少なくとも減衰力発生装置を備えたフロントフォークを用いることを特徴とするフロントフォーク装置。
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