JP4995976B1 - 回転軸のインポジションチェックを行う数値制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転軸のインポジション幅を回転半径に応じて変更することにより、工具先端点におけるインポジションチェックを、所望の精度で行うことができる数値制御装置を提供すること。
【解決手段】回転軸を有する工作機械の軸構成や工具長等の機械条件を設定する機械条件設定部20と、各軸の指令座標値または実座標値を取得する座標値取得部21と、機械条件設定部20から得られる機械条件と、回転軸の回転中心軸から制御対象とする点までの距離(回転半径)を算出する回転半径算出部22と、各軸のインポジション幅を設定するインポジション幅設定部23と、回転半径算出部22から出力される回転半径と、インポジション幅設定部23から得られる回転軸のインポジション幅とを用いて第二のインポジション幅を算出する第二のインポジション幅を算出し、第二のインポジション幅算出部24より出力される第二のインポジション幅でインポジションチェックを行う。
【選択図】図4
【解決手段】回転軸を有する工作機械の軸構成や工具長等の機械条件を設定する機械条件設定部20と、各軸の指令座標値または実座標値を取得する座標値取得部21と、機械条件設定部20から得られる機械条件と、回転軸の回転中心軸から制御対象とする点までの距離(回転半径)を算出する回転半径算出部22と、各軸のインポジション幅を設定するインポジション幅設定部23と、回転半径算出部22から出力される回転半径と、インポジション幅設定部23から得られる回転軸のインポジション幅とを用いて第二のインポジション幅を算出する第二のインポジション幅を算出し、第二のインポジション幅算出部24より出力される第二のインポジション幅でインポジションチェックを行う。
【選択図】図4
Description
本発明は、工作機械の制御を行う数値制御装置に関し、特に、回転軸のインポジションチェック(位置決め完了確認)を行う数値制御装置に関する。
工作機械等の各軸を駆動するサーボモータは数値制御装置等の制御装置で駆動され、位置及び速度が制御されるようになっている。また、サーボモータを急激に駆動もしくは停止することが困難なことから、一般に移動指令に対して加減速制御を行って、加速時には移動指令を徐々に増大させ、また、減速時には除々に移動指令を減少させるようにしている。
このような加減速制御を行いサーボモータを駆動制御する方法において、サーボモータが指令位置まで達したことを確認する方法として、従来から行われている方法は、移動指令Xが零となり、かつ加減速制御を終了し該加減速制御部からの移動指令Yが零になった後、サーボ回路のエラーレジスタに記憶する位置偏差を読み取り、この位置偏差が設定されたインポジション幅内に入っているか否かを判断し(インポジションチェック)、インポジション幅に入っているときに位置決め完了としている。
工作機械では一般的に早送り動作から切削送り動作へ切り替える際に、工具位置が指令位置に到達したことのチェック(インポジションチェック)を行う。インポジションチェックでは、各サーボ軸の位置偏差があらかじめ設定したレベル以下に収束したことにより到達をチェックしている。
特許文献1には、インポジション幅を加工ブロック毎に任意に設定する技術が開示されている。
特許文献2には、各軸の移動方向に応じて合成した位置偏差にて、インポジションチェックを行う技術が開示されている。
特許文献3には、複数のインポジション幅を指令の種類に応じて選択的に使用する技術が開示されている。
特許文献2には、各軸の移動方向に応じて合成した位置偏差にて、インポジションチェックを行う技術が開示されている。
特許文献3には、複数のインポジション幅を指令の種類に応じて選択的に使用する技術が開示されている。
回転軸を含む工作機械では、直線軸と回転軸を合成し動作を行っている。回転軸の回転角に対する工具位置の移動量は、回転の中心軸から工具位置までの距離(回転半径)に比例する。したがって、回転軸のインポジション幅を一定の角度とした場合、工具位置における移動量換算のチェック幅は、回転の中心軸から工具位置までの距離(回転半径)に応じて変化する(図1参照)。
背景技術で説明したように早送りから切削送りへの切り換え時などに行われるインポジションのチェックは、加工開始時および終了時の加工精度を保証するための機能である。この精度は、本来ワーク上での精度を保証するためのものであるが、回転軸の場合には回転半径を考慮しないとワーク上の直線移動距離換算にはならない。このため、回転軸のインポジションチェックを一定の角度で行うと、工具先端点におけるチェック幅は回転半径に依存して変化する。回転半径が大きい場合にはチェック幅も大きくなり、指令位置に到達したことを精度よく判定することができなくなる。
そこで本発明の目的は、回転軸のインポジション幅を回転半径に応じて変更することにより、工具先端点におけるインポジションチェックをワーク上の所望の精度で行うことができる数値制御装置を提供することである。
本願の請求項1に係る発明は、少なくとも1つの回転軸を有する工作機械において、前記工作機械の軸構成や工具長等の機械条件を設定する機械条件設定部と、ある時刻における各軸の指令座標値または実座標値を取得する座標値取得部と、前記機械条件設定部から得られる機械条件と、前記座標値取得部から出力される各軸の指令座標値または実座標値とを用いて、回転軸の回転中心軸から制御対象とする点までの距離(回転半径)を算出する回転半径算出部と、各軸のインポジション幅を設定するインポジション幅設定部と、前記回転半径算出部から出力される回転半径と、前記インポジション幅設定部から得られる回転軸のインポジション幅とを用いて第二のインポジション幅を算出する第二のインポジション幅算出部とを具備し、回転軸のインポジションチェックにおいて、前記第二のインポジション幅算出部より出力される第二のインポジション幅を用いることを特徴とする数値制御装置である。
請求項2に係る発明は、前記第二のインポジション幅算出部において、第二のインポジション幅を回転半径に反比例するように算出することを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置である。
請求項3に係る発明は、前記インポジション幅設定部において、回転軸のインポジション幅を制御対象点における周長(弧の長さ)で設定することを特徴とする請求項1または2のいずれか一つに記載の数値制御装置である。
請求項4に係る発明は、前記第二のインポジション幅算出部において、第二のインポジション幅の上限値または下限値を設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の数値制御装置である。
請求項5に係る発明は、前記第二のインポジション幅算出部において、計算に使用する回転半径の上限値または下限値を設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の数値制御装置である。
請求項2に係る発明は、前記第二のインポジション幅算出部において、第二のインポジション幅を回転半径に反比例するように算出することを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置である。
請求項3に係る発明は、前記インポジション幅設定部において、回転軸のインポジション幅を制御対象点における周長(弧の長さ)で設定することを特徴とする請求項1または2のいずれか一つに記載の数値制御装置である。
請求項4に係る発明は、前記第二のインポジション幅算出部において、第二のインポジション幅の上限値または下限値を設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の数値制御装置である。
請求項5に係る発明は、前記第二のインポジション幅算出部において、計算に使用する回転半径の上限値または下限値を設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の数値制御装置である。
本発明により、回転軸のインポジション幅を回転半径に応じて変更することで、工具先端点におけるインポジションチェックをワーク上の所望の精度で行うことができ、この結果、回転軸のインポジション幅を最大半径に合わせて小さく設定する必要がなくなり、ワーク上での精度を保証した上でインポジションチェックのための時間を最短にすることができ、サイクルタイムを短縮可能な数値制御装置を提供できる。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1を用いて、本発明に係る回転軸のインポジション幅の算出方法を説明する。回転軸のインポジション幅を一定の角度とした場合、工具先端点32が指令位置に到達(インポジション)と判断する位置から指令位置までの距離(弧の長さ)は回転半径rの大きさによって変化する。ここで、回転半径rは回転軸の回転中心から工具先端点の位置までの距離である。
図1を用いて、本発明に係る回転軸のインポジション幅の算出方法を説明する。回転軸のインポジション幅を一定の角度とした場合、工具先端点32が指令位置に到達(インポジション)と判断する位置から指令位置までの距離(弧の長さ)は回転半径rの大きさによって変化する。ここで、回転半径rは回転軸の回転中心から工具先端点の位置までの距離である。
工具先端点32におけるインポジション幅(弧の長さ)Laが回転半径rによらず一定値となるようにするには、回転軸のインポジションチェックで使用する角度を回転半径rに反比例するように変化させる必要がある。
回転半径をr[mm]、工具先端点における弧の長さをLa[mm]とすると、回転軸のインポジションチェックで使用する角度θ[rad]は、数1式がなりたつ。
θ=La/r (数1)
実際に適用する場合には、インポジション幅Laの計算結果を上限値及び下限値でクランプしたり、計算で使用する回転半径を上限値及び下限値でクランプすることによって、インポジション幅Laを実用的な範囲内に制限することができる。ここで、θが第二のインポジション幅である。
回転半径をr[mm]、工具先端点における弧の長さをLa[mm]とすると、回転軸のインポジションチェックで使用する角度θ[rad]は、数1式がなりたつ。
θ=La/r (数1)
実際に適用する場合には、インポジション幅Laの計算結果を上限値及び下限値でクランプしたり、計算で使用する回転半径を上限値及び下限値でクランプすることによって、インポジション幅Laを実用的な範囲内に制限することができる。ここで、θが第二のインポジション幅である。
次に、図2に示される工具ヘッド回転型の5軸加工機を例として本発明に係るインポジションチェック方法を説明する。5軸加工機を制御する数値制御装置ではX,Y,Z,A,B軸の各軸毎にインポジションチェックを行う機能を備えている。本発明は、回転軸に関するインポジションチェックの方法に関する。図2に示される5軸加工機において、X,Y,Z軸が直線軸、A,B軸が回転軸である。時刻tにおけるこれら5軸の座標をそれぞれ、x(t),y(t),z(t),a(t),b(t)とする。テーブル上に加工されるワークが載置される。工具の先端点は、X,Y,Zの直線軸、および、A軸,B軸の回転軸によってワークに対して相対的に移動する。
図2に示す機械構成が工具ヘッド回転型である5軸加工機において、2つの軸の回転軸(A軸,B軸)は直交するものとし、その交点をMとする。A軸の回転半径をRaとし、交点Mから工具先端点までの距離をLとすると、数2式がなりたつ。
Ra=L (数2)
次に、B軸の回転半径をRbとすると、Rbは、A軸の座標値a(t)によって変化し、数3式がなりたつ。
Rb=L*cos(a(t))
=Ra*cos(a(t))(数3)
ただし、A軸の座標値は図2のように工具が鉛直方向の下向きを向いた状態のとき0となるとする。
上述したように、各駆動軸の位置関係や工具31の長さ情報と、各軸の座標値の情報から、各回転軸に対する工具先端点の回転半径を計算することができる。工具ヘッド回転型以外の機械構成の回転軸を備えた加工機においても各回転軸の回転半径を算出することができる。
Ra=L (数2)
次に、B軸の回転半径をRbとすると、Rbは、A軸の座標値a(t)によって変化し、数3式がなりたつ。
Rb=L*cos(a(t))
=Ra*cos(a(t))(数3)
ただし、A軸の座標値は図2のように工具が鉛直方向の下向きを向いた状態のとき0となるとする。
上述したように、各駆動軸の位置関係や工具31の長さ情報と、各軸の座標値の情報から、各回転軸に対する工具先端点の回転半径を計算することができる。工具ヘッド回転型以外の機械構成の回転軸を備えた加工機においても各回転軸の回転半径を算出することができる。
図3は、本発明の一実施形態の数値制御装置の要部ブロック図である。数値制御装置10は、プロセッサ1、制御プログラムを記憶するROM2、データの一時記憶等に利用されるRAM3、各種加工プログラムを記憶する不揮発性のメモリ4、液晶表示装置付き手動入力装置であるLCD/MDI5、工作機械の各駆動軸を駆動するサーボモータMのサーボ回路6−1〜6−nがバス7で接続されている。なお、サーボ回路の詳細は省略して図示している。サーボ回路6−1〜6−n中のERは位置偏差を記憶するエラーレジスタである。符号9は各サーボモータMに取り付けられ、位置・速度を検出する検出装置である。
工作機械を制御する数値制御装置10では、ワークに対し工具が進む経路が加工プログラムによって記憶されていて、この加工プログラムに従って工作機械等を制御して加工を行う。その際、数値制御装置10は、加工プログラムを1ブロックずつ読み取り、このブロックの指令が位置決めや切削等の移動指令であると、この指令に従って各軸のサーボモータ8を駆動し、位置決めあるいは切削等の加工を行わせる。
そして、前記ブロックで指定された位置に達したか否かを、各軸のサーボモータ8を駆動するサーボ回路6−1〜6−n内のエラーレジスタERの偏差の値が所定値幅以内にあるか否か、すなわち、インポジション値内であるか否かで判断して、インポジション値内であると、加工プログラムの次のブロックの処理を開始する。以上のような手順で、加工プログラムで指定したとおりの形状に加工を行う。本発明の一実施形態の、少なくとも1つの回転軸を備えた工作機械を制御する数値制御装置10は、回転軸のインポジション幅を回転半径に応じて変更することにより、工具先端点におけるインポジションチェックをワーク上の所望の精度で行うことができる。
図4は本発明の実施形態を説明するブロック図である。本発明の実施形態の数値制御装置は、少なくとも1つの回転軸を有する工作機械の軸構成や工具長等の機械条件を設定する機械条件設定部20と、ある時刻における各軸の指令座標値または実座標値を取得する座標値取得部21と、機械条件設定部20から得られる機械条件と、座標値取得部21から出力される各軸の指令座標値または実座標値とを用いて、回転軸の回転中心軸から制御対象とする点までの距離(回転半径)を算出する回転半径算出部22と、各軸のインポジション幅を設定するインポジション幅設定部23と、回転半径算出部22から出力される回転半径と、インポジション幅設定部23から得られる回転軸のインポジション幅とを用いて第二のインポジション幅を算出する第二のインポジション幅算出部24とを具備し、
回転軸のインポジションチェック処理部25において、第二のインポジション幅算出部24より出力される第二のインポジション幅を用いてインポジションチェックを行っている。なお、インポジション幅のデータや工作機械の軸構成や工具長等の機械条件のデータは、図3のLCD/MDI5から入力してもよいし、予めメモリ4に格納しておいてもよい。
回転軸のインポジションチェック処理部25において、第二のインポジション幅算出部24より出力される第二のインポジション幅を用いてインポジションチェックを行っている。なお、インポジション幅のデータや工作機械の軸構成や工具長等の機械条件のデータは、図3のLCD/MDI5から入力してもよいし、予めメモリ4に格納しておいてもよい。
図5は、図4の本発明の実施形態におけるインポジションチェックの原理を説明する図である。回転軸について説明すると、分配制御部40において回転軸を含む各軸への移動指令の分配が行われ、移動指令値Xが加減速制御部41に入力され、加減速制御部41が行われて加減速制御部41からサーボ回路(図3参照)のエラーレジスタERに移動指令値として出力される。そして、残り移動量算出部42において分配された移動指令値Xから加減速制御部41に残る残り移動指令値Aが求められる。また、エラーレジスタERは位置偏差量αを記憶するものであるから、この位置偏差量αをエラーレジスタERから読み取り、加算部43において加減速制御部41に残る残り移動指令値Aに加算し、インポジションチェック部44において、この加算値(A+α)の値が第二のインポジション幅内であれば、位置決め完了とする。その結果、加減速制御が終了する前においても位置決め完了を確認することができ、サイクルタイムを短くすることができる。
図6は、本発明によるインポジションチェック処理のアルゴリズムを示すフローチャートを説明する図である。以下、各ステップに従って説明する。プロセッサ1は、各軸に移動指令が分配される分配周期毎に同期して図6に示されるフローチャートの処理を実行する。なお、図6は回転軸の場合のインポジションチェック処理のアルゴリズムを示すフローチャートである。
●[ステップSA01]分配により出力された移動指令値Xが「0」か否か判断し、「0」でなければ当該周期の処理を終了し、「0」であればステップSA02へ移行する。
●[ステップSA02]数値制御装置が制御する工作機械の機械構成のデータを該数値制御装置の記憶装置から読む。前記記憶装置に制御対象の機械構成のデータが格納されることは従来から行われていることである。
●[ステップSA03]数値制御装置の記憶装置に予め設定され記憶されたインポジション幅のデータを読む。
●[ステップSA04]工作機械の各駆動軸の現在位置のデータを読む。各軸の現在位置のデータが数値制御装置のレジスタに格納されることは従来から行われている。
●[ステップSA05]インポジションチェックの対象となる回転軸の回転半径を算出する。回転半径の算出は、ステップSA02、ステップSA04で読み取ったデータを用いて行う。
●[ステップSA06]ステップSA02で読み込んだインポジション幅のデータ,ステップSA05で算出した回転半径のデータを用いて第二のインポジション幅を算出する。
●[ステップSA07]エラーレジスタから位置偏差量αを読む。
●[ステップSA08]移動指令値Xから、当該周期に加減速制御によってサーボ回路に出力された移動指令値Yを減じた値を残り移動指令値Aに加算し、積算値を残り移動指令値Aとしてレジスタに格納する。なお、このレジスタは初期設定で0に設定されている。
●[ステップSA09]エラーレジスタERから読み込んだ位置偏差量αとステップSA08で算出しレジスタに格納された残り移動指令値Aとを加算した値が、ステップSA06で算出した第2のインポジション幅内に入ったか否か確認し、入ったときには、ステップSA10へ移行し、入っていない場合にはこの回の処理を終了する。
●[ステップSA10]ステップSA09で第二のインポジション幅内と確認されたので、インポジション確認信号を出力する。インポジション確認信号を基に加工プログラムの次のブロックの移動指令値を分配を開始する。
●[ステップSA01]分配により出力された移動指令値Xが「0」か否か判断し、「0」でなければ当該周期の処理を終了し、「0」であればステップSA02へ移行する。
●[ステップSA02]数値制御装置が制御する工作機械の機械構成のデータを該数値制御装置の記憶装置から読む。前記記憶装置に制御対象の機械構成のデータが格納されることは従来から行われていることである。
●[ステップSA03]数値制御装置の記憶装置に予め設定され記憶されたインポジション幅のデータを読む。
●[ステップSA04]工作機械の各駆動軸の現在位置のデータを読む。各軸の現在位置のデータが数値制御装置のレジスタに格納されることは従来から行われている。
●[ステップSA05]インポジションチェックの対象となる回転軸の回転半径を算出する。回転半径の算出は、ステップSA02、ステップSA04で読み取ったデータを用いて行う。
●[ステップSA06]ステップSA02で読み込んだインポジション幅のデータ,ステップSA05で算出した回転半径のデータを用いて第二のインポジション幅を算出する。
●[ステップSA07]エラーレジスタから位置偏差量αを読む。
●[ステップSA08]移動指令値Xから、当該周期に加減速制御によってサーボ回路に出力された移動指令値Yを減じた値を残り移動指令値Aに加算し、積算値を残り移動指令値Aとしてレジスタに格納する。なお、このレジスタは初期設定で0に設定されている。
●[ステップSA09]エラーレジスタERから読み込んだ位置偏差量αとステップSA08で算出しレジスタに格納された残り移動指令値Aとを加算した値が、ステップSA06で算出した第2のインポジション幅内に入ったか否か確認し、入ったときには、ステップSA10へ移行し、入っていない場合にはこの回の処理を終了する。
●[ステップSA10]ステップSA09で第二のインポジション幅内と確認されたので、インポジション確認信号を出力する。インポジション確認信号を基に加工プログラムの次のブロックの移動指令値を分配を開始する。
本発明に係るインポジションチェック方法は、図2に示される工具ヘッド回転型の工作機械を制御する数値制御装置に限定されない。例えば、テーブル回転型の5軸加工機を制御する数値制御装置にも適用できる。
図7は、本発明が適用されるテーブル回転型の5軸加工機の一例の外観斜視図である。X,Y,Z軸が直線軸、B,C軸が回転軸である。主軸ヘッド部はB軸の回転により角度が変化し、ワークを載せるテーブルはC軸の回転により角度が変化する。
まず、B軸周りの回転半径について説明する。図7に示す回転テーブル型の機械構成の場合、工具31の工具先端点32のB軸周りの回転半径Rbは固定値となり、工具先端点32からB軸の回転中心軸へ下ろした垂線の長さをLとすると、回転半径RbもLとなる。
次に、C軸周りの回転半径Rcについて説明する。C軸の回転中心軸上に原点をとり、機械のX,Y,Z軸と平行な座標系を考え、これを「座標系1」とする。座標系1は空間上に固定された座標系でC軸のテーブル30が回転しても動かないものとする。工具先端点32からB軸の回転中心軸に下ろした垂線の足を点Pとすると、点Pの座標値は機械のX,Y,Z軸の座標値に応じて変化する。時刻tにおける座標系1から見た点Pの座標値を(x(t),y(t),z(t))とし、B軸の座標値をb(t)とすると、座標系1から見た工具先端点の座標値は(x(t)+Lsin(b(t)),y(t),z(t)−Lcos(b(t)))となる。なお、B軸の座標値b(t)は、工具が真下を向いたときにb(t)=0とする。このとき、C軸周りの工具先端点の回転半径Rは数4式で表すことができる。
Rc=√((x(t)+Lsin(b(t))2+(y(t))2) (数4)
テーブル回転型の5軸加工機においても、機械条件である各駆動軸の位置関係や工具31の長さ情報と、各軸の座標値から、各加工点に対する工具先端点の回転半径Rを計算することができる。
図7は、本発明が適用されるテーブル回転型の5軸加工機の一例の外観斜視図である。X,Y,Z軸が直線軸、B,C軸が回転軸である。主軸ヘッド部はB軸の回転により角度が変化し、ワークを載せるテーブルはC軸の回転により角度が変化する。
まず、B軸周りの回転半径について説明する。図7に示す回転テーブル型の機械構成の場合、工具31の工具先端点32のB軸周りの回転半径Rbは固定値となり、工具先端点32からB軸の回転中心軸へ下ろした垂線の長さをLとすると、回転半径RbもLとなる。
次に、C軸周りの回転半径Rcについて説明する。C軸の回転中心軸上に原点をとり、機械のX,Y,Z軸と平行な座標系を考え、これを「座標系1」とする。座標系1は空間上に固定された座標系でC軸のテーブル30が回転しても動かないものとする。工具先端点32からB軸の回転中心軸に下ろした垂線の足を点Pとすると、点Pの座標値は機械のX,Y,Z軸の座標値に応じて変化する。時刻tにおける座標系1から見た点Pの座標値を(x(t),y(t),z(t))とし、B軸の座標値をb(t)とすると、座標系1から見た工具先端点の座標値は(x(t)+Lsin(b(t)),y(t),z(t)−Lcos(b(t)))となる。なお、B軸の座標値b(t)は、工具が真下を向いたときにb(t)=0とする。このとき、C軸周りの工具先端点の回転半径Rは数4式で表すことができる。
Rc=√((x(t)+Lsin(b(t))2+(y(t))2) (数4)
テーブル回転型の5軸加工機においても、機械条件である各駆動軸の位置関係や工具31の長さ情報と、各軸の座標値から、各加工点に対する工具先端点の回転半径Rを計算することができる。
1 プロセッサ
2 ROM
3 RAM
4 メモリ
5 LCD/MDI
6−1,・・,6−n サーボ回路
7 バス
8 サーボモータ
10 数値制御装置
20 機械条件設定部
21 座標値取得部
22 回転半径算出部
23 インポジション幅設定部
24 第二のインポジション幅算出部
25 回転軸のインポジションチェック処理部
30 テーブル
31 工具
32 工具先端点
33 工具ヘッド
40 分配制御部
41 加減速制御部
42 残り移動量算出部
43 加算部
44 インポジションチェック部
Ra 回転半径
La インポジション幅
2 ROM
3 RAM
4 メモリ
5 LCD/MDI
6−1,・・,6−n サーボ回路
7 バス
8 サーボモータ
10 数値制御装置
20 機械条件設定部
21 座標値取得部
22 回転半径算出部
23 インポジション幅設定部
24 第二のインポジション幅算出部
25 回転軸のインポジションチェック処理部
30 テーブル
31 工具
32 工具先端点
33 工具ヘッド
40 分配制御部
41 加減速制御部
42 残り移動量算出部
43 加算部
44 インポジションチェック部
Ra 回転半径
La インポジション幅
Claims (5)
- 少なくとも1つの回転軸を有する工作機械を制御する数値制御装置において、
前記工作機械の軸構成や工具長等の機械条件を設定する機械条件設定部と、
ある時刻における各軸の指令座標値または実座標値を取得する座標値取得部と、
前記機械条件設定部から得られる機械条件と、前記座標値取得部から出力される各軸の指令座標値または実座標値とを用いて、回転軸の回転中心軸から制御対象とする点までの距離(回転半径)を算出する回転半径算出部と、
各軸のインポジション幅を設定するインポジション幅設定部と、
前記回転半径算出部から出力される回転半径と、前記インポジション幅設定部から得られる回転軸のインポジション幅とを用いて第二のインポジション幅を算出する第二のインポジション幅算出部とを具備し、
回転軸のインポジションチェックにおいて、前記第二のインポジション幅算出部より出力される第二のインポジション幅を用いることを特徴とする数値制御装置。 - 前記第二のインポジション幅算出部において、第二のインポジション幅を回転半径に反比例するように算出することを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
- 前記インポジション幅設定部において、回転軸のインポジション幅を制御対象点における周長(弧の長さ)で設定することを特徴とする請求項1または2のいずれか一つに記載の数値制御装置。
- 前記第二のインポジション幅算出部において、第二のインポジション幅の上限値または下限値を設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の数値制御装置。
- 前記第二のインポジション幅算出部において、計算に使用する回転半径の上限値または下限値を設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の数値制御装置。
Priority Applications (4)
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