JP4968833B2 - 感熱記録材料 - Google Patents
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Description
20μm、中空率80%以上の非発泡性微小中空粒子を使用すること(特許文献3)が提案され、非常に高い発色感度を有する感熱記録材料が得られている。
これを回避する技術として、Tg値の低い(やわらかい)バインダーを用いることが提案されている。例えば、特許文献4には中空重合体粒子とTgが−40〜+40℃のラテックス、特許文献5には中空重合体粒子とTg−55〜−25℃のスチレン−ブタジエン共重合体ラテックスからなるアンダーコート層を形成することが提案されているが、この場合、層がやわらかくなることでクッション性が過剰に増し、感熱記録材料への印字あるいは印刷加工後の印字においてサーマルヘッドと感熱記録材料とが張り付くスティック現象が起き、バーコード読み取り機での読み取り不良などの障害が発生する。
生じにくくなるが、層の結着性は低下し、また層の結着性の問題がなくなるまでバインダーの添加量を増やした場合は、低エネルギーでの高感度化が困難となる。
従って、高感度化させる中でヘッドマッチング性機能と層間結着性を両立させることは、技術課題として難易度の高いものであるが、実現された時のメリットは大きい。
これより本発明の構成について説明する。
2)前記水溶性高分子及び/又は水性高分子エマルジョン(由来)の樹脂のTgが50〜60℃であることを特徴とする請求項1に記載の感熱記録材料。
3)前記水溶性高分子及び/又は水性高分子エマルジョン(由来)の樹脂の含有量が中空粒子100重量部に対して30〜200重量部であることを特徴とする上記1)又は2)に記載の感熱記録材料。
4)前記水性高分子エマルジョン(由来)の樹脂がカルボン酸変性スチレン―ブタジエン系共重合体であることを特徴とする上記1)〜3)のいずれかに記載の感熱記録材料。
5)前記アンダーコート層に重合度100〜400であり、且つ、カルボン酸変性度が0.5〜1.0%であるポリビニルアルコールを含有することを特徴とする上記1)〜4)のいずれかに記載の感熱記録材料。
6)前記保護層にジアセトン変性ポリビニルアルコールと共にヒドラジド化合物を使用することを特徴とする上記1)〜5)のいずれかに記載の感熱記録材料。
本発明の感熱記録材料は、前記の如く、支持体上にプラスチック球状中空粒子を含有するアンダーコート層と感熱発色層と保護層とを順次積層してなる感熱記録材料において、前記中空粒子として平均粒子径が1μm以下、中空率80%以下の中空粒子Aと平均粒子径が2〜10μm、中空率80%以上の中空粒子Bを混合して用い、且つ、該アンダーコート層にTg値が40℃以上の水溶性高分子及び/又は水性高分子エマルジョン(由来)の樹脂を含有することを特徴とする。
脂を殻とし、内部に空気その他の気体を含有するもので、既に発泡状態となっている微小中空粒子であり、平均粒子径は10μm以下のものが用いられる。この平均粒子径が10μmより大きいものは、ブレード塗工によるストリークやスクラッチ等のトラブルの原因となる。従って、このような粒子分布は粒子径が前記範囲にあると同時に、バラツキの少ない分布ピークの均一なものが望ましい。
ここで平均粒子径の上記範囲を超えると断念効果が不十分であるためサーマルヘッドからの熱エネルギーが支持体を通じて外へ放出され、高感度効果が劣る。また平均粒子径が10μmより大きいと、表面の平滑性が確保しにくくなり、サーマルヘッドからの熱エネルギーが効率的に伝わらず、印字濃度が低下する。また80%以上の中空粒子の混合率が1割未満になると、層クッション性が増し、印字においてサーマルヘッドと感熱記録材料への印字においてサーマルヘッドと感熱記録材料とが張り付くスティック現象が起き、バーコード読み取り機での読み取り不良などの障害が発生する。また、9割以上になると高感度熱活性化効果が劣ることになる。
尚、ここで言う中空粒子の中空率とは、中空粒子の体積と空隙の体積の比であり、百分率(%)で表される。中空粒子はほぼ球形とみなせるため、中空率は下記式で表わされる。
中空率={[空隙の体積]/[中空粒子の体積]}×100(%)
また、熱可塑性物質としては、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂類、フラン樹脂類等や付加重合によって生成する不飽和ポリエステル樹脂や架橋MMA樹脂等が挙げられる。このうち、塩化ビニリデンとアクリルニトリルを主体とする共重合体樹脂やイソボニルメタクリレートとアクリルニトリルを主体とする共重合体樹脂が中空率が高く、且つ粒子径のバラツキが小さいことからブレード塗工に適している。また殻内に含まれる気体としては、プロパンやブタン、空気等が一般的である。
水溶性高分子としては、例えば、澱粉及びその誘導体、メトキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸三元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン等が挙げられる。また、水性高分子エマルジョンとしては、スチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/ブタジエン/アクリル系共重合体等のラテックスや酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル/アクリル酸共重合体、スチレン/アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸エステル樹脂、ポリウレタン樹脂等のエマルジョン等が挙げられるが、これらに限らない。又これらを組合せて使用してもよい。
尚、本発明で用いられる水性高分子及び/又は水性高分子エマルジョン(由来)の樹脂の含有量は、該中空粒子100重量部に対して30〜200重量部であることが好ましい。前記水溶性高分子及び/又は水性高分子エマルジョン(由来)の樹脂添加量が30重量部未満では、充分な層の結着性とヘッドマッチング性が得られず、また200重量部より多くなると、高感度の感熱記録材料とはなり得ない。
また本発明では、アンダーコート層に前記のバインダー樹脂の他に重合度100〜400であり、且つ、カルボン酸変性度が0.5〜1.0%であるポリビニルアルコールを含有することにより、更に層の結着性を高めることできる。重合度100より小さいポリビニルアルコールではブレードで計量する際のせん断力に耐えうる塗液が得られない。また400を超えると、それ自体の粘度やアンダーコード液の粘度が上がり、液の調合性、送液性等が落ちる傾向が見られる。
本発明の感熱記録材料の前記アンダーコート層には、必要に応じて従来から公知の水溶性高分子、耐水化剤充填剤、界面活性剤、熱可塑性物質、その他の助剤を含有させることができる。
ロキシ−4’−クロル−5’−メチルフェニル)フタリド、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル−N−(2−エトキシプロピル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−メチル−N−イソブチル−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−モルホリノ−7−(N−プロピル−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−m−トリフルオロメチルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−クロロ−7−(N−ベンジル−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−(ジ−p−クロルフェニル)メチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−クロル−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(O−メトキシカルボニルフェニルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラン、2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)−7−(p−n−ブチルアニリノ)フルオラン、3−(N−メチル−N−イソプロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,3’)−6’−ジメチルアミノフタリド、3−(N−ベンジル−N−シクロへキシルアミノ)−5,6−ベンゾ−7−α−ナフチルアミノ−4’−ブロモフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−メシチジノ−4’,5’−ベンゾフルオラン、3−N−メチル−3−イソプロピル−8−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル−N−イソアミル−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2’,4’−ジメチルアニリノ)フルオラン等。
クロロジフェニルスルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、2−ヒドロキシ−p−トルイル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸亜鉛、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸スズ、酒石酸、シュウ酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、ステアリン酸、4−ヒドロキシフタル酸、ホウ酸、チオ尿素誘導体、4−ヒドロキシチオフェノール誘導体、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸エチル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸n−プロピル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸m−ブチル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸フェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸フェネチル、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)酢酸n−プロピル、1,7−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)3,5−ジオキサへプタン、1,5−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)3−オキサヘプタン、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4−ヒドロキシ−4’−メトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−エトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−プロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ブトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソブトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4−ブトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−tert−ブトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ベンジロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−フェノキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−(m−メチルベンジロキシ)ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−(p−メチルベンジロキシ)ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−(O−メチルベンジロキシ)ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−(p−クロロベンジロキシ)ジフェニルスルホンなど。
更に、本発明における帯電防止層には、この種の感熱記録材料に慣用される補助添加成分、例えば水溶性高分子及び/又は水性エマルジョン樹脂、フィラー、熱可融性物質、界面活性剤等を併用することができる。この場合、フィラーとしては、例えば炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、タルク、表面処理されたカルシウムやシリカ等の無機系粉末の他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、ポリスチレン樹脂等の有機系の微粉末を挙げることができる。
合体、アミノ基変性ポリビニルアルコール、エポキシ変性ポリビニルアルコール、ポリエチレンイミン、水性ポリエステル、水性ポリウルタン、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体及びその誘導体等の水溶性樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、アクリル酸エステル系(共)重合体、スチレン/アクリル系共重合体、エポキシ樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル及びこれらの共重合体が挙げられるが、好ましくは水溶性樹脂であり、より好ましくはジアセトン変性ポリビニルアルコールであり、更にその架橋剤としてヒドラジド化合物を使用することが好ましい。
実施例1
(1)アンダーコート層塗布液の調整
・アクリルエマルジョン樹脂(Tg40℃、固形分45%) : 6部
・中空粒子A :15部
(ロームアンドハース:OP−62、
中空率65%、平均粒子径0.4μm、固形分37.5%)
・中空粒子B :15部
(中空率90%、平均粒子径5μm、固形分33%)
・変性ポリビニルアルコール : 5部
(日本合成化学工業:ゴーセランL-3266、固形分30%)
・水 :59部
上記各液を攪拌混合して、アンダーコート層形成液〔A液〕を調製した。
〔B液〕染料分散液の調整
・2−アリニノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン :20部
・ポリビニルアルコールの10%水溶液 :20部
・水 :60部
〔C液〕顕色剤分散液
・4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン :20部
・シリカ :15部
・ポリビニルアルコールの10%水溶液 :20部
・水 :45部
分18%)を8部、水17部を混合攪拌し、感熱記録層液〔D液〕を調整した。
・水酸化アルミニウム :10部
・変性ポリビニルアルコール :56部
(クラレKポリマー:KL−318、固形分17%)
・ポリアミドエピクロルヒドリン :20部
(星光PMC株式会社:紙力剤WS-525、固形分10%)
・水 :14部
を混合攪拌し保護層液〔E液〕を調整した。
実施例1のアンダーコート液においてアクリルエマルジョン樹脂(Tg40℃、固形分45%)の使用量を70部に変更する以外は、実施例1と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
実施例3
実施例1のアンダーコート液においてアクリルエマルジョン樹脂をTg70℃、固形分45%のものに変更する以外は実施例1と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
実施例2のアンダーコート液においてアクリルエマルジョン樹脂をTg70℃、固形分45%のものに変更する以外は実施例2と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
実施例5
実施例1のアンダーコート液においてアクリルエマルジョン樹脂をTg50℃、固形分45%のものに変更する以外は実施例1と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
実施例6
実施例2のアンダーコート液においてアクリルエマルジョン樹脂をTg50℃、固形分45%のものに変更する以外は実施例2と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
実施例1のアンダーコート液においてアクリルエマルジョン樹脂をTg60℃、固形分45%のものに変更する以外は実施例1と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
実施例8
実施例2のアンダーコート液においてアクリルエマルジョン樹脂をTg60℃、固形分45%のものに変更する以外は実施例2と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
実施例5のアンダーコート液においてアクリルエマルジョン樹脂の使用量を10部に変更する以外は実施例5と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
実施例10
実施例5のアンダーコート液においてアクリルエマルジョン樹脂の使用量を60部に変更する以外は実施例5と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
実施例9のアンダーコート液においてアクリルエマルジョン樹脂をTg55℃のカルボキシ変性スチレン−ブタジエン系共重合体に変更する以外は実施例9と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
実施例12
実施例11のアンダーコート液においてTg55℃のカルボキシ変性スチレン−ブタジエン系共重合体の使用量を60部に変更する以外は実施例11と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
実施例11のアンダーコート液において変性ポリビニルアルコール(日本合成化学工業:ゴーセランL-3266、固形分30%)5部追加した以外は実施例11と同様にして
、本発明の感熱記録材料を得た。
実施例14
実施例13の保護層液において変性ポリビニルアルコール(クラレKポリマー:KL−318、固形分17%)を変性ポリビニルアルコール(日本酢ビ・ポバール:D-700
VH、17%)に、ポリアミドエピクロルヒドリン(星光PMC株式会社:紙力剤WS-
525、固形分10%)をアジピン酸ジヒドラジド(日本ヒドラジン工業:ADH、固形分10%)に変更した以外は実施例13と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
実施例1のアンダーコート液において中空粒子A(ロームアンドハース:OP−62、
中空率65%、平均粒子径0.4μm、固形分37.5%)を添加していない以外は実施例1と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
比較例2
実施例1のアンダーコート液において中空粒子B(中空率90%、平均粒子径5μm、固形分33%)を添加していない以外は実施例1と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
比較例3
実施例1のアンダーコート液において中空粒子A、B共に添加していない以外は実施例1と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
実施例1のアンダーコート液においてアクリルエマルジョン樹脂をTg20℃、固形分45%のものに変更する以外は実施例1と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
比較例5
実施例1のアンダーコート液においてアクリルエマルジョン樹脂をTg−5℃のカルボキシ変性スチレン−ブタジエン系共重合体に変更する以外は実施例1と同様にして、本発明の感熱記録材料を得た。
以上、実施例1〜14、比較例1〜5の作製条件をまとめると、表1のようになる。
1)層間結着性:各感熱記録材料の表面にセロテープ(登録商標)を貼付/剥離し塗工層の剥がれの有無を目視にて判定する。
◎・・・90℃の方向に高速で剥がした場合にアンダーコート層の剥がれ無
○・・・90℃の方向に低速で剥がした場合にアンダーコート層の剥がれ無
△・・・180℃の方向に低速で剥がした場合にアンダーコート層の剥がれ無
×・・・180℃の方向に低速で剥がした場合にアンダーコート層の剥がれ有
(タイプFHT205B、富士通社製)を22℃、65%RHの低温低湿環境下に1時間放置して調湿した後、印字(印字条件は、モード6印字)した。印字長は、プリンターによって特定の印字パターンを印字した際の印字スタート部から印字ラスト部までの印字の長さであり、スティッキング性が優れている場合は印字パターンが正確に印字されるのに対し、スティッキング性が劣っている場合は感熱記録材料の同一部分に重複して印字され、また感熱記録材料の蛇行などが発生するため、スティッキング性が劣っている場合の印字長は、搬送性が優れている場合の印字長に比べ短くなる。また、目視による印字品質確認も実施し、下記の基準によりスティッキングの評価を行った。
スティッキングの目視評価
◎・・・スティッキングの発生がない。
○・・・スティッキングの発生がわずかある。
△・・・スティッキングの発生がやや多い。
×・・・スティッキングの発生がかなり多い。ヘッドマッチング性:
以上の確認、試験を行い、その結果を表2に示した。
Claims (6)
- 支持体上にプラスチック球状中空粒子を含有するアンダーコート層と感熱発色層と保護層とを順次積層してなる感熱記録材料において、該中空粒子として平均粒子径が1μm以下、中空率80%以下の中空粒子Aと平均粒子径が2〜10μm、中空率80%以上の中空粒子Bを混合して用い、且つ、該アンダーコート層にガラス転移点(Tg)が40℃以上の水溶性高分子及び/又は水性高分子エマルジョン(由来)の樹脂を含有することを特徴とする感熱記録材料。
- 前記水溶性高分子及び/又は水性高分子エマルジョン(由来)の樹脂のTgが50〜60℃であることを特徴とする請求項1に記載の感熱記録材料。
- 前記水溶性高分子及び/又は水性高分子エマルジョン(由来)の樹脂の含有量が中空粒子100重量部に対して30〜200重量部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の感熱記録材料。
- 前記水性高分子エマルジョン(由来)の樹脂がカルボン酸変性スチレン―ブタジエン系共重合体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の感熱記録材料。
- 前記アンダーコート層に重合度100〜400であり、且つ、カルボン酸変性度が0.5〜1.0%であるポリビニルアルコールを含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の感熱記録材料。
- 前記保護層にジアセトン変性ポリビニルアルコールと共にヒドラジド化合物を使用することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の感熱記録材料。
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