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JP3176693B2 - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP3176693B2
JP3176693B2 JP07836092A JP7836092A JP3176693B2 JP 3176693 B2 JP3176693 B2 JP 3176693B2 JP 07836092 A JP07836092 A JP 07836092A JP 7836092 A JP7836092 A JP 7836092A JP 3176693 B2 JP3176693 B2 JP 3176693B2
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Japan
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hollow
methyl
heat
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JP07836092A
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幹夫 後藤
邦彦 羽田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録材料に関し、更
に詳しくは支持体と感熱発色層との間にアンダコート層
を設けることにより、感度の向上とアンダーコート層塗
布液の液性及び塗工性の改良に関するもである。
【0002】
【従来の技術】最近、情報の多様化並びに増大、省資
源、無公害等の社会の要請に伴って情報記録分野におい
ても種々の記録材料が研究・開発され実用に供されてい
る。中でも感熱記録材料は、(1)単に加熱するだけで
発色画像が記録され煩雑な現像工程が不要であること、
(2)比較的簡単でコンパクトな装置を用いて製造でき
ること、更に得られた記録材料の取扱いが容易で維持費
が安価であること、(3)支持体として紙が用いられる
場合が多く、この際には支持体コストが安価であるのみ
でなく、得られた記録物の感触も普通紙に近いこと等の
利点故に、コンピュータのアウトプット、電卓等のプリ
ンター分野、医療計測用のレコーダー分野、低速並びに
高速ファクシミリ分野、自動券売機分野、感熱複写分野
等において広く用いられている。
【0003】上記感熱記録材料は、通常、紙、合成紙又
は合成樹脂フィルム等の支持体上に、加熱によって発色
反応を起し得る発色成分を含有する感熱発色層塗布液を
塗布・乾燥することにより製造されており、このように
して得られた感熱記録材料は熱ペン又は熱ヘッドで加熱
することにより発色画像が記録される。
【0004】このような感熱記録材料の従来例として
は、例えば特公昭43-4160号公報又は特公昭45-14039号
公報開示の感熱記録材料が挙げられるが、このような従
来の感熱記録材料は、例えば熱応答性が低く、高速記録
の際十分な発色濃度が得られなかった。
【0005】かかる欠点を改善する方法として、ロイコ
染料として3-N-メチル-N-シクロヘキシルアミノ-6-メチ
ル-7-アニリノフルオラン(特開昭49-109120号公報参
照)や、3-ジブチルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオ
ラン(特開昭59-190891号公報参照)などの高感度染料
の開発、更に顕色剤として発色性のよい物質 1,7-ビス
(4-ヒドロキシフェニルチオ)-3,5-ジオキサヘプタン
(特開昭59-106456号公報参照)、1,5-ビス(4-ヒドロキ
シフェニルチオ)-3-オキサペンタン(特開昭59-116262
号公報参照)を用いることにより高速化、高感度化をは
かることが提案されている。また特開昭61-123584、特
開昭61-215087、特開昭61-242889号公報などにも前記で
挙げた物質を組合せた高速化・高感度の試みがなされて
いる。
【0006】一方、アンダーコート層の断熱性を向上さ
せ高感度化させる技術として微小中空粒子を用いたもの
(特開昭59-5093号公報参照)、更に加熱による発泡倍
率が異なる2種のフィラーを用いたもの(特開平1-9768
0号公報参照)等の試みがある。
【0007】しかしながら、これらのように中空フィラ
ーとして粒径が3〜10μmと大きく、中空率80%以上と
高いものは空気を多く含むためにアンダーコート層の塗
布液中に入れた場合、コート層の塗りが浮いてしまい塗
工しにくいという欠点がある。また粒径が1μm以下、
中空率80%以下の中空フィラーを用いた感熱記録材料は
以前であれば充分高感度であったが、最近においては更
に高感度の感熱記録材料が要求されるようになった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記し
た従来の欠点を改善した感熱記録材料を提供すること、
即ち、高感度で、アンダーコート層塗布液の安定性が改
善された感熱記録材料を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は支持体上にプラ
スチック球状中空フィラーを含有するアンダーコート層
とロイコ染料及び顕色剤を主成分とする感熱発色層を設
けた感熱記録材料において、前記中空フィラーとして粒
径が1μm以下、中空率が80%以下のフィラーAと粒径
が3〜10μm、中空率が80%以上のフィラーBを混合し
て用いることを特徴とする感熱記録材料である。
【0010】一般的に感熱記録材料に用いられるアンダ
ーコート層のフィラーは、炭カル、シリカ、カオリン、
タルク、クレー、焼成カオリン等安価で無機の顔料が用
いられる。これらは、原紙の凹凸を埋め、感熱紙として
の平滑度を向上させるため、多少、感度向上に寄与して
いるが、断熱性が不充分であるため大きな感度向上は期
待できない。
【0011】一方断熱性がよい中空フィラーは粒径が1
μm以下、中空率が80%以下の中空フィラーが一般に用
いられているが、さらに断熱性を向上させるためには粒
径はさらに大きな3〜10μmで中空率が80%以上の中空
フィラーを用いることが理論的にも望まれてきた。しか
しながら、このような大粒径、高中空率の中空フィラー
はアンダーコート層塗工液中に入れた場合、液中で浮い
てしまい液になじまないため、実際に大量生産できない
という欠点があった。
【0012】しかしながら粒径が1μm以下、中空率が8
0%以下の中空フィラーと粒径が3〜10μm、中空率が80
%以上の中空フィラーを9:1〜1:9の比率で混合して
用いることにより、アンダーコート層の断熱性も良く、
アンダーコート層塗布液として中空粒子のなじみの良い
感熱記録材料が提供できることがわかった。
【0013】なお、ここで言う中空率とは中空粒子の外
径と内径の比であり、下記式で表わされるものである。
【数1】
【0014】本発明で用いるこのプラスチック球状中空
粒子は、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、ポ
リアクリルニトリル、ポリブタジェン、あるいはそれら
の共重合体が挙げられる。また殻内に含まれる気体とし
ては、プロパンやブタン、空気等が一般的である。
【0015】支持体上に前記アンダーコート層を設ける
には、前記のプラスチック球状中空粒子を公知の水溶性
高分子、水性高分子エマルジョンなどのバインダーとと
もに水に分散し、これを支持体表面に塗布し、乾燥する
ことによって得られる。この場合、プラスチック球状中
空粒子の塗布量は支持体1m2当り少くとも1g、好まし
くは2〜15g程度であり、またバインダー樹脂の塗布量
はアンダーコート層を支持体に強く結合させるような量
でよく、通常は該プラスチック球状中空粒子とバインダ
ー樹脂との合計量に対して2〜50重量%である。
【0016】粒径が1μm以下、中空率が80%以下の中
空フィラーの具体例として、 ローム&ハース社製 OP−62 HV−91 三井東圧化学社製 ミューティクル1103E 粒径が3〜10μm以下、中空率が80%以上の中空フィラ
ーの具体例として、 松本油脂製薬社製 中空フィラーR−3 などが挙げらけるが、これらに限定されるものでない。
【0017】本発明において、前記アンダーコート層を
形成する際に使用されるバインダーとしては、従来公知
の水溶性高分子及び(又は)水性高分子エマルジョンか
ら適宜選択される。その具体例としては、水溶性高分子
として、例えばポリビニルアルコール、デンプン及びそ
の誘導体、メトキシセルロース、ヒドロキシエチルセロ
ルース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロー
ス、エチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリアク
リル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド
/アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド/アク
リル酸エステル/メタクリル酸三元共重合、スチレン/
無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無
水マレイン酸共重合体アルカル塩、ポリアクリルアミ
ド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン等が挙げら
れる。また水性高分子エマルジョンとしては、スチレン
/ブタジエン共重合体、スチレン/ブタジエン/アクリ
ル系共重合体等のラテックスや酢酸ビニル樹脂、酢酸ビ
ニル/アクリル酸共重合体、スチレン/アクリル酸エス
テル共重合体、アクリル酸エステル樹脂、ポリウレタン
樹脂等のエマルジョン等が挙げられる。
【0018】なお本発明のアンダーコート層においては
前記プラスチック球状中空粒子及びバインダーととも
に、必要に応じて、更にこの種の感熱記録材料に慣用さ
れる補助添加成分、例えば、フィラー、熱可融性物質、
界面活性剤等を併用することができる。この場合、フィ
ラー及び熱可融性物質の具体例としては、後記において
感熱発色層成分との関連で示された各種のものが挙げら
れる。
【0019】前記のようにして支持体上に形成されたア
ンダーコート層の表面はかなりの凹凸が生じているた
め、アンダーコート層形成後キャレンダー処理により平
面を平滑にすることもある。
【0020】本発明において発色層に用いられるロイコ
染料は、単独又は2種以上混合して適用されるが、この
ようなロイコ染料としては、この種の感熱記録材料に適
用されているものが任意に使用され、例えば、トリフェ
ニルメタン系、フルオラン系、フエノチアジン系、オー
ラミン系、スピロピラン系、インドリノフタリド系等の
染料のロイコ化合物が好ましく用いられる。このような
ロイコ染料の具体例としては、例えば、以下に示すよう
にものが挙げられる。3,3-ビス(p-ジメチルアミノフェ
ニル)-フタリド、3,3-ビス(p-ジメチルアミノフェニ
ル)-6-ジメチルアミノフタリド(別名クリスタルバイ
オレットラクタン)、3,3-ビス(p-ジメチルアミノフェ
ニル)-6-ジエチルアミノフタリド、3,3-ビス(p-ジメ
チルアミノフェニル)-6-クロルフタリド、3,3-ビス(p
-ジブチルアミノフェニル)フタリド、3-シクロヘキシ
ルアミノ-6-クロロフルオラン、3-ジメチルアミノ-5,7-
ジメチルフルオラン、3-(N,N-ジエチルアミノ)-5-メチ
ル-7-(N,N-ジベンジルアミノ)フルオラン、ベンゾイル
ロイコメチレンブルー、6'-クロロ-8'-メトキシ-ベンゾ
インドリノ-ピリロスピラン、6'-ブロモ-3'-メトキシ-
ベンゾインドリノ-ピリロスピラン、3-(2'-ヒドロキシ
-4'-ジメチルアミノフェニル)-3-(2'-メトキシ-5'-ク
ロルフェニル)フタリド、3-(2'-ヒドロキシ-4'-ジメ
チルアミノフェニル)-3-(2'-メトキシ-5'-ニトロフェ
ニル)フタリド、3-(2'-ヒドロキシ-4'-ジエチルアミ
ノフェニル)-3-(2'-メトキシ-5'-メチルフェニル)フ
タリド、3-(2'-メトキシ-4'-ジメチルアミノフェニ
ル)-3-(2'-ヒドロキシ-4'-クロロ-5'-メチルフェニ
ル)フタリド、3-モルホリノ-7-(N-プロピルートリフ
ルオロメチルアニリノ)フリオラン、3-ピロリジノ-7-
トリフルオロメチルアニリノフルオラン、3-ジエチルア
ミノ-5-クロロ-7-(N-ベンジルートリフルオロメチルア
ニリノ)フルオラン、3-ジエチルアミノ-7-クロロフル
オラン、3-ジエチルアミノ-7-メチルフルオラン、3-ジ
エチルアミノ-7,8-ベンズフルオラン、3-ジエチルアミ
ノ-6-メチル-7-クロロフルオラン、3-(N-p-トリル-N-
エチルアミノ)-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-ピ
ロリジノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、2-{N-(3'-
トリフルオロメチルフェニル)アミノ}-6-ジエチルアミ
ノフルオラン、2-{3,6-ビス(ジエチルアミノ)-9-(o
-クロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタム}、3-
ジエチルアミノ-6-メチル-7-(m-トリクロロメチルアニ
リノ)フルオラン、3-ジエチルアミノ-7-(o-クロルア
ニリノ)フルオラン、3-ジブチルアミノ-7-(o-クロル
アニリノ)フルオラン、3-N-メチル-N-アミルアミノ-6-
メチル-7-アニリノフルオラン、3-N-メチル-N-シクロヘ
キシルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-ジエ
チルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-ピロリ
ジノ-7-(ジ-p-クロルフェニル)メチルアミノフルオラ
ン、3-ジエチルアミノ-5-クロル-7-(α-フェニルエチ
ルアミノ)フルオラン、3-(N-エチル-p-トルイジノ)-
7-(α-フェニルエチルアミノ)フルオラン、3-ジエチ
ルアミノ-7-(o-メトキシカルボニルフェニルアミノ)
フルオラン、3-ジエチルアミノ-5-メチル-7-(α-フェ
ニルエチルアミノ)フルオラン、3-ジエチルアミノ-7-
ピぺリジノフルオラン、2-クロロ-3-(N-メチルトルイ
ジノ)-7-(p-n-ブチルアニリノ)フルオラン、3-(N-
メチル-N-イソプロピルアミノ)-6-メチル-7-アニリノ
フルオラン、3-ジブチルアミノ-6-メチル-7-アニリノフ
ルオラン、3,6-ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピ
ロ(9,3')-6-ジメチルアミノフタリド、3-(N-ベンジ
ル-N-シクロヘキシルアミノ)-5,6-ベンゾ-7-α-ナフチ
ルアミノ-4'-ブロモフルオラン、3-ジエチルアミノ-6-
クロル-7-アニリノフルオラン、3-N-エチル-N-(2-エト
キシプロピル)アミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラ
ン、3-N-エチル-N-テトラヒドロフルフリルアミノ-6-メ
チル-7-アニリノフルオラン、3-ジエチルアミノ-6-メチ
ル-7-メシチジノ-4',5'-ベンゾフルオラン等。3-N-メチ
ル-N-イソブチル-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-N
-エチル-N-イソアミル-6-メチル-7-アニリノフルオラ
ン、3-N-ジエチルアミノ-6-メチル-7-(2',4'-ジメチル
アニリノ)フルオラン、
【0021】また、本発明においては顕色剤として電子
受容性の種々の化合物、例えば、フェノール性化合物、
チオフェノール性化合物、チオ尿素誘導体、有機酸及び
その金属塩等を必要に応じて併用することができ、以下
にその具体例を示す。4,4'-イソプロピリデンビスフェ
ノール、4,4'-イソプロピリデンビス(o-メチルフェノ
ール)、4,4'-セカンダリーブチリデンビスフェノール、
4,4'-イソプロピリデンビス(2-ターシャリーブチルフ
ェノール)、4,4'-シクロヘキシリデンジフェノール、4,
4'-イソプロピリデンビス(2-クロロフェノール)、2,2'
-メチレンビス(4-メチル-6-ターシャリーブチルフェノ
ール)、2,2'-メチレンビス(4-エチル-6-ターシャリー
ブチルフェノール)、4,4'-ブチリデンビス(6-tert-ブ
チル-2-メチル)フェノール、1,1,3-トリス(2-メチル-
4-ヒドロキシ-5-tert-ブチルフェニル)ブタン、1,1,3-
トリス(2-メチル-4-ヒドロキシ-5-tert-シクロヘキシ
ルフェニル)ブタン、4,4'-チオビス(6-tert-ブチル-2
-メチル)フェノール、4,4'-ジフェノールスルホン、4-
イソプロポキシ-4'-ヒドロキシジフェニルスルホン、4-
ベンジロキシ-4'-ヒドロキシジフェニルスルホン、4,4'
-ジフェノールスルホキシド、P-ヒドロキシ安息香酸イ
ソプロピル、P-ヒドロキシ安息香酸ベンジル、プロトカ
テキュ酸ベンジル、没食子酸ステアリル、没食子酸ラウ
リル、没食子酸オクチル、1,7-ビス(4-ヒドロキシフェ
ニルチオ)-3,5-ジオキサヘプタン、1,5-ビス(4-ヒド
ロキシフェニルチオ)-3-オキサペンタン、1,3-ビス(4
-ヒドロキシフェニルチオ)-プロパン、1,3-ビス(4-ヒ
ドロキシフェニルチオ)-2-ヒドロキシプロパン、N,N'-
ジフェニルチオ尿素、N,N'-ジ(m-クロロフェニル)チ
オ尿素、サリチルアニリド、5-クロロ-サリチルアニリ
ド、2-ヒドロキシ-3-ナフトエ酸、2-ヒドロキシ-1-ナフ
トエ酸、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、ヒドロキシナフ
トエ酸の亜鉛、アルミニウム、カルシウム等の金属塩
等。ビス(4-ヒドロキシフェニル)酢酸メチルエステ
ル、ビス(4-ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジルエステ
ル、1,3-ビス(4-ヒドロキシクミル)ベンゼン、1,4-ビ
ス(4-ヒドロキシクミル)ベンゼン、2,4'-ジフェノー
ルスルホン、3,3'-ジアリル-4,4'-ジフェノールスルホ
ン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-α-メチルトル
エン、チオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体、テトラブ
ロモビスフェノールA、テトラブロモビスフェノール
S、3,4-ジヒドロキシ-4'-メチル-ジフェニルスルホ
ン、
【0022】また、その熱応答性を改良するために熱可
融性物質を感熱発色層に含有させることができる。好ま
しい熱可融性物質の例としては、p-ベンジルオキシ安息
香酸ベンジル、β-ナフチル-ベンジルエーテル、ステア
リン酸アミド、ステアリル尿素、p-ベンジルビフェニ
ル、ジ(2-メチルフェノキシ)エタン、ジ(2-メトキシ
フェノキシ)エタン、β-ナフトール-(p-メチルベンジ
ル)エーテル、α-ナフチルベンジルエーテル、1,4-ブ
タンジオール-p-メチルフェニルエーテル、1,4-ブタン
ジオール-p-イソプロピルフェニルエーテル、1,4-ブタ
ンジオール-p-tert-オクチルフェニルエーテル、1-フェ
ノキシ-2-(4-エチルフェノキシ)エタン、1-フェノキ
シ-2-(4-クロロフェノキシ)エタン、1,4-ブタンジオ
ールフェニルエーテル、ジエチレングリコールビス(4-
メトキシフェニル)エーテル等が挙げらる。前記熱可融
性物質は単独、あるいは混合して用いられ、充分な熱応
答性を得るためには、電子受容性化合物に対して10〜30
0重量%使用することが好ましく、さらに好ましくは20
〜200重量%である。
【0023】発色層に用いられる結合剤としては、例え
ば、ポリビニルアルコール、デンプン及びその誘導体、
メトキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチル
セルロース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソー
ダ、ポリビニルピロリドン、アクリル酸アミド/アクリ
ル酸エステル共重合体、アクリル酸アミド/アクリル酸
エステル/メタクリル酸3元共重合体、スチレン/無水
マレイン酸共重合体アルカル塩、イソブチレン/無水マ
レイン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、ア
ルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶性高分子
の他、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、スチレン/ブタ
ジエン共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エス
テル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメ
タクリレート、エチレン/酢酸ビニル共重合体、スチレ
ン/ブタジエン/アクリル系共重合体等のラテックス等
を用いることができる。
【0024】充填剤としては、この種の感熱記録材料に
慣用される補助添加成分、例えば、炭酸カルシウム、シ
リカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水
酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、タルク、表面処理さ
れたカルシウムやシリカ等の無機系微粉末の他、尿素−
ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、ポ
リスチレン樹脂等の有機系の微粉末を挙げることができ
る。
【0025】その他感熱発色層に一般的に用いられる増
感剤、滑剤ワックス、界面活性剤、助剤等も必要に応じ
て使用することができる。
【0026】本発明の感熱記録材料は、例えば、前記し
た各成分を含む発色アンダーコート層及び感熱発色層形
成用塗液を、紙、合成紙、プラスチックフィルム等の支
持体上に順次塗布・乾燥し、キャレンダー処理すること
により得られる。この場合、発色層の上にオーバーコー
ト層を設けることも可能である。ロイコ染料、顕色剤、
その他の補助添加剤の使用量は、それぞれ5〜40重量
%、20〜60重量%が適当である。
【0027】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。なお、以下に示す部及び%はいずれも重量基準で
ある。
【0028】実施例1 〔A液〕 ・3−(N−メチル−3−N−シクロヘキシル)アミノ 20部 −6−メチル−7−アニリノフルオラン ・ポリビニルアルコール10%水溶液 20部 ・水 60部 〔B液〕 ・1,5−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−6−メチル−7 10部 −アニリノフルオラン ・炭酸カルシウム 15部 ・ポリビニルアルコール10%水溶液 25部 ・水 50部 上記組成物からなる混合物をそれぞれ平均粒径が2.5
μm以下となるようサンドミルを用いて分散して〔A
液〕及び〔B液〕を調製した。
【0029】 〔C液〕 ・プラスチック球状中空粒子分散体(フィラーB) 15部 (固形分濃度32%、平均粒子径5μm、中空率92%) ・プラスチック球状中空粒子分散体(フィラーA) 15部 (ロームアンドハース社製OP-62、固形分濃度37.5%、 平均粒子径0.4μm、中空率65%) ・スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(固形分濃度47.5%) 10部 ・水 60部 上記配合からなる混合物を撹拌分散してアンダーコート
層塗布液を調整し、これを市販の上質紙(坪量52g/m2
の表面に、乾燥後重量が5g/m2となるように塗布乾燥し
てアンダーコート紙を得た。
【0030】次に前記〔A液〕及び〔B液〕を重量比
1:10になるように混合撹拌して感熱発色層形成液を調
整し、これを前記のアンダーコート紙の表面に乾燥後重
量が5g/m2となるように塗布乾燥して、感熱発色層を設
けた後、更にベック平滑度が600〜700秒になるようスー
パーキャレンダー処理して本発明の感熱記録材料を得
た。
【0031】実施例2 実施例1のC液におけるプラスチック球状中空粒子分散
体(フィラーB)として別のプラスチック球状中空粒子
分散体(固形分濃度30%、平均粒子径10μm、中空率93
%)を用いた以外は実施例1と同様にして感熱記録材料
を得た。
【0032】実施例3 実施例1のC液におけるプラスチック球状中空粒子分散
体(フィラーB)として別のプラスチック球状中空粒子
分散体(固形分濃度30%、平均粒子径9μm、中空率93
%)を用いた以外は実施例1と同様にして感熱記録材料
を得た。
【0033】実施例4 実施例1のC液におけるプラスチック球状中空粒子分散
体(フィラーB)として別のプラスチック球状中空粒子
分散体(固形分濃度30%、平均粒子径3μm、中空率96
%)を用いた以外は同様にして感熱記録材料を得た。
【0034】実施例5 実施例1のC液におけるプラスチック球状中空粒子分散
体(フィラーB)として別のプラスチック球状中空粒子
分散体(固形分濃度32%、平均粒子径7μm、中空率89
%)を用いた以外は実施例1と同様にして感熱記録材料
を得た。
【0035】比較例1 実施例1においてフィラーBを用いずフィラーAのみを
30部用いた以外は実施例1と同様にして比較用の感熱記
録材料を得た。
【0036】比較例2 実施例1においてプラスチック球状中空微粒子Aを用い
ずフィラープラスチック球状非中空粒子Bのみを30部用
いた以外は実施例1と同様にして比較用の感熱記録材料
を得た。
【0037】以上の様にして得た感熱記録材料について
動感度及びドット再現性について試験した。その結果を
表1に示した。なお、試験法は下記の様にして行った。
【0038】動的発色性:松下電子部品社製薄膜ヘッ
ドを有する感熱印字実験装置にて、ヘッド電力0.45W/ド
ット、1ライン記録時間20ms/l、走査線密度8×3.85ド
ット/mm条件下でパルス巾 0.3、0.4、0.5、0.6msecで印
字し、その印字濃度をマクベス濃度計RD−914で測
定した。 ドット再現性:の試験法で得られた画像を目視によ
り評価した。 5ランク評価 5 非常によい 2 悪い 4 よい 1 非常に悪い 3 普通 ヘッドマッチング性:の試験時にヘッドに付着する
カスの量により評価した。5ランク評価 液 性:アンダーコート液を調合後1時間における液
の分離性(フィラーが浮いてくるかどうか)を評価し
た。5ランク評価
【0039】
【表1】表1
【0040】表1の結果より実施例の感熱記録材料は、
高感度でかつドット再現性、ヘッドマッチング性及び液
性に優れていることがわかる。
【0041】
【発明の効果】上記の如く本発明の感熱記録材料によれ
ば高感度でかつアンダーコート層塗布時の液性を改良す
ることが出来る等、極めて実用性の高い感熱記録材料が
得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−573(JP,A) 特開 平3−147888(JP,A) 特開 平3−33296(JP,A) 特開 平4−129797(JP,A) 特開 平1−97680(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/28 - 5/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上にプラスチック球状中空フィラ
    ーを含有するアンダーコート層とロイコ染料及び顕色剤
    を主成分とする感熱発色層を設けた感熱記録材料におい
    て、前記中空フィラーとして粒径が1μm以下、中空率
    が80%以下のフィラーAと粒径が3〜10μm、中空率が8
    0%以上のフィラーBを混合して用いることを特徴とす
    る感熱記録材料。
  2. 【請求項2】 前記フィラーBとして粒径3〜10μm、
    中空率が90%以上のフィラーを用いることを特徴とする
    請求項1記載の感熱記録材料。
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