JP4957757B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
しかし、これらの感光体は、常時、搬送ベルトと接触しているため、例えば、ブラックのみの画像を形成する場合であっても、残りのイエロー、マゼンタ、シアンの感光体が劣化してしまうという不具合がある。
詳しくは、カラー画像形成ユニットを偏心カムで下方から押圧することによって上昇させ、感光体を搬送ベルトから離間させている。また、偏心カムの押圧を解除することによってカラー画像形成ユニットを下降させ、感光体を搬送ベルトに接触させている。
そこで、本発明の目的は、簡易な構成により、感光体をエンドレスベルトから離間させることができる画像形成装置を提供することにある。
そのため、往復移動部材によって、第1保持部材の長手方向一端部を押圧すれば、第1保持部材に保持されるブラック以外のすべての感光体を、長手方向すべてにわたってエンドレスベルトから離間させることができる。
図1に示すように、本発明の画像形成装置の一例としてのカラーレーザプリンタ1は、横置きタイプのタンデム型カラーレーザプリンタである。カラーレーザプリンタ1は、装置本体の一例としての本体ケーシング2内に、用紙Pを給紙するための給紙部3と、給紙された用紙Pに画像を形成するための画像形成部4とを備えている。
(1)本体ケーシング
本体ケーシング2は、画像形成部4を収容する側面視略矩形状のボックス状に形成されており、その一方側壁には、後述するプロセスユニット10を着脱させるためのフロントカバー5が設けられている。
(2)給紙部
給紙部3は、用紙Pを収容する給紙トレイ6を備えている。給紙トレイ6は、本体ケーシング2内の底部に着脱自在に装着されている。給紙トレイ6の前端部上方には、給紙ローラ7と、Uターンパスからなる給紙パス8とが配置されている。
(3)画像形成部
画像形成部4は、スキャナユニット9、プロセスユニット10、転写ユニット11、および定着ユニット12を備えている。
(3−1)スキャナユニット
スキャナユニット9は、本体ケーシング2の上部に配置されている。スキャナユニット9は、破線で示すように、4つの感光ドラム15(後述)に向けて、画像データに基づくレーザビームをそれぞれ出射し、感光ドラム15(後述)を露光する。
(3−2)プロセスユニット
(3−2−1)プロセスユニットの構成
プロセスユニット10は、スキャナユニット9の下方であって、給紙部3の上方に配置されており、1つの引出部材の一例としてのプロセスフレーム13と、1つの第1保持部材の一例としてのカラーユニット26と、1つの第2保持部材の一例としてのブラックユニット27と、各色に対応する4つの現像カートリッジ14とを備えている。
カラーユニット26およびブラックユニット27は、プロセスフレーム13に対して着脱自在に設けられ、各色に対応する4つの感光体の一例としての感光ドラム15、および、各感光ドラム15に対応する4つの帯電ローラ16を保持している。具体的には、カラーユニット26は、イエロー、マゼンタおよびシアンに対応する各感光ドラム15および各帯電ローラ16を一体的に保持し、ブラックユニット27は、ブラックに対応する感光ドラム15および帯電ローラ16を一体的に保持している。
各帯電ローラ16は、対応する感光ドラム15の後側において、感光ドラム15に対して隣接配置されている。
各現像カートリッジ14は、それぞれ、対応する感光ドラム15の上側に隣接配置され、現像ローラ17を備えている。
なお、現像カートリッジ14は、現像ローラ17にトナーを供給する供給ローラ、現像ローラ17に供給されたトナーの厚みを規制する層厚規制ブレード(図示せず)を備え、それらの上方の空間には、各色に対応するトナーが収容されている。
(3−2−2)プロセスユニットでの現像動作
現像カートリッジ14内のトナーは、供給ローラ(図示せず)に供給され、さらに、現像ローラ17に供給され、供給ローラ(図示せず)と現像ローラ17との間で正極性に摩擦帯電される。
一方、感光ドラム15の表面は、感光ドラム15の回転に伴って、帯電ローラ16により一様に正帯電された後、スキャナユニット9からのレーザビーム(図1破線参照。)の高速走査により露光される。これにより、用紙Pに形成すべき画像に対応した静電潜像が感光ドラム15の表面に形成される。
(3−3)転写ユニット
転写ユニット11は、本体ケーシング2内において、給紙部3の上方であって、プロセスユニット10の下方において、前後方向に沿って配置されている。この転写ユニット11は、駆動ローラ18、従動ローラ19、各感光ドラム15と接触するエンドレスベルトの一例としての搬送ベルト20、および転写部材の一例としての転写ローラ21を備えている。
転写ローラ21は、各感光ドラム15と、搬送ベルト20を挟んで対向するように、各感光ドラム15に対応して、4つ設けられている。
そして、給紙部3から給紙された用紙Pは、搬送ベルト20によって、前側から後側に向かって、各感光ドラム15と各転写ローラ21とが対向する転写位置を順次通過するように搬送される。その搬送中に、各感光ドラム15に担持されている各色のトナー像が、用紙Pに順次転写され、カラー画像が形成される。
(3−4)定着ユニット
定着ユニット12は、転写ユニット11の後方に配置され、加熱ローラ22、および加熱ローラ22に対向する加圧ローラ23を備えている。転写ユニット11において、用紙Pに転写されたカラー画像は、用紙Pが加熱ローラ22と加圧ローラ23との間を通過する間に、加熱および加圧されることによって用紙Pに熱定着される。
(4)排紙
トナー像が定着した用紙Pは、Uターンパスからなる排紙パス(図示せず)を通過して、排紙ローラ24に向けて搬送され、排紙ローラ24によって、本体ケーシング2の上面に形成された排紙トレイ25上に排紙される。
2.プロセスユニットの詳細
(1)プロセスフレーム
プロセスフレーム13は、図2に示すように、間隔を隔てて対向配置される左右1対のプロセス側板31と、両プロセス側板31間に架設されるプロセスフロントビーム32およびプロセスリヤビーム33と、往復移動部材の一例としての直動カム34とを備えている。
右側プロセス側板31Rには、図3に示すように、右側ブラックガイド溝37、3つのドラム軸露出口38、第2ガイド部の一例としての前後一対の右側カラーガイド溝36、および、上下1対の直動カム支持部35が形成されている。また、右側プロセス側板31Rは、中継ギヤ39を備えている。
上側の直動カム支持部35は、右側プロセス側板31Rの右端面から右方に突出し、下方に向かって屈曲している。また、上側の直動カム支持部35は、右側プロセス側板31Rの上端部の前後方向略中央において、両右側カラーガイド溝36の間に配置されている。
また、左側プロセス側板31Lには、図2および図4に示すように、4つのカップリング露出口41と、1つの左側ブラックガイド溝42と、3つの左側カラーガイド溝43とが形成されている。
ブラックカップリング露出口44は、その下端部において、位置決め板46を備えている。
両支持部47は、それぞれ、正面視略矩形状に形成され、カラーカップリング露出口45の前側内側面または後側内側面から、カラーカップリング露出口45の内側に向かって突出形成されている。また、両支持部47の上端部は、上方に向かって開放される略V字形状に切り欠かれている。両支持部47は、ブラックユニット27がプロセスフレーム13に装着されたときに、支持突起76(後述)を受け入れる(図10参照)。
ブラック位置決め溝48は、左側ブラックガイド溝42の上端縁から下方に向かって切り欠かれ、上方に向かって開放される側面視略Y字形状に形成されている。
プロセスフロントビーム32は、両プロセス側板31の前端部間に架設され、前側が開放された側断面視略コ字形状に形成されている。
直動カム34は、図2および図3に示すように、側面視略矩形状の平板である。直動カム34は、両直動カム支持部35の上下方向間隔とほぼ同じ上下方向長さに形成されている。
ラック部51は、直動カム34の後端部の下端部から後方に向かって突出形成されている。また、ラック部51は、カム部52よりもやや長い前後方向長さに形成されている。ラック部51には、その上端部において前後方向すべてにわたってギヤ歯が形成されており、ラック部51は、中継ギヤ39に下方から噛合している。
固定部53には、側面視略矩形状に形成され、その上下方向略中央において、後端部から前方に向かって側面視略矩形状に切り欠かれた切欠部55が形成されている。切欠部55は、カラーガイド軸65(後述)を後方から受け入れ可能に形成されている。
変位部54は、開放部58の後方に連続して、側面視略台形状に形成されている。変位部54は、開放部58の上端縁から連続して、前方から後方に向かうに従って上方に向かって傾斜する傾斜部56と、傾斜部56の後端部から連続して後方に向かって延びる水平部57とを備えている。
(2)カラーユニット
カラーユニット26は、図2に示すように、前後方向および左右方向においてプロセスフレーム13よりも幅狭な平面視略矩形枠形状に形成されており、上記したように、イエロー、マゼンタおよびシアンの各感光ドラム15、各帯電ローラ16および各現像カートリッジ14を一体的に保持している。
両カラー側板61(以下、両カラー側板61の左右方向に言及する時には、右側のカラー側板61を右側カラー側板61Rとし、左側のカラー側板61を左側カラー側板61Lとする。)は、側面視略矩形状に形成されている。
両カラーガイド軸65は、右側カラー側板61Rの右端面から右方に向かって突出する略円柱形状の突起である。カラーガイド軸65は、右側カラー側板61Rの上端部において、右側カラー側板61Rの前端部および後端部に1つずつ設けられ、プロセスフレーム13の右側カラーガイド溝36に対応するように配置されている。両カラーガイド軸65は、その右端部が直動カム34の右端面よりも右方に配置されるような左右方向長さに形成されている。
左側カラー側板61Lには、図4に示すように、3つのドラムカップリング部67、3つの現像カップリング嵌合穴68、および、3つの突出部69が、形成されている。
ドラムカップリングカバー70は、左側側板31Lの左端面から左方に突出する円筒形状に形成されている。ドラムカップリングカバー70は、前後1対の支持突起76を備えている。
なお、左側面視において、ドラムカップリングカバー70の内側の左側側板31Lには、ドラム軸81(後述)を受け入れ可能な左側ドラム軸挿通穴75(図8参照)が形成されている。
また、ドラム中継カップリング60は、図5に示すように、ベース部71、本体側突部72、ドラム側突部73、および、3つの鉤部74を一体的に備えている。
ベース部71は、ドラムカップリングカバー70よりもやや小径な円板形状に形成されている。
ドラム側突部73は、ベース部71の右端面において、左右方向に投影したときに本体側突部72と直交するように形成される突条であり、ベース部71の径方向に沿って、ベース部71の直径より短い長さに形成されている。
現像カップリング嵌合穴68は、図4に示すように、左側カラー側板61Lにおいて、現像カップリング部102(後述)を受け入れ可能な側面視略矩形状に貫通形成されている。
カラーリヤビーム63は、両カラー側板61の後端部間に架設され、上下方向に延びる側断面視略一直線状の平板形状に形成されている。
仕切板64は、下側が開放された側断面視略V字形状に形成されており、カラーフロントビーム62とカラーリヤビーム63との間において、前後方向に間隔を隔てて2つ並列配置されるように、両カラー側板61間に架設されている。これにより、カラーフロントビーム62、カラーリヤビーム63および両カラー側板61に囲まれる空間は、2つの仕切板64により、前後方向に略3等分されている。
ドラム軸81は、感光ドラム15と中心軸線を共有するように、感光ドラム15に対して相対回転不能に挿通されている。
また、ドラム軸81の左端部は、左側カラー側板61Lの左側ドラム軸挿通穴75に挿通され、ドラムカップリングカバー70内部に配置されている(図8参照)。
第1ドラムカップリング82は、ドラム中継カップリング60のベース部71よりも小径、かつ、鉤部74に引っ掛かるような直径の円板形状に形成され、ドラム軸81に対して相対回転不能に設けられている。また、第1ドラムカップリング82には、径方向全てにわたってドラム側突部73を受け入れ可能な第1溝部83が形成されている。
(3)ブラックユニット
ブラックユニット27は、図2に示すように、左右方向に延びる平面視略矩形枠形状に形成されており、上記したように、ブラックの感光ドラム15、帯電ローラ16および現像カートリッジ14を収容している。
両ブラック側板91(以下、両ブラック側板91の左右方向に言及する時には、右側のブラック側板91を右側ブラック側板91Rとし、左側のブラック側板91を左側ブラック側板91Lとする。)は、側面視略矩形状に形成されている。
現像ガイドレール77は、カラーユニット26の現像ガイドレール77と同様に、前後方向に間隔を隔てて対向配置される前後1対の突条からなり、右側カラー側板61Rの左面から左側に突出形成されている。両突条は、現像カートリッジ14の現像ガイド軸101(後述)を受け入れ可能な前後方向長さの側面視略Y字形状の溝を形成している。
左側ブラック側板91Lには、図4に示すように、ドラムカップリング部96、現像カップリング嵌合穴97、突出部98および左側ブラックガイド軸99が、形成されている。
ドラムカップリングカバー100は、左側側板31Lの左端面から左方に突出する円筒形状に形成されている。なお、左側面視において、ドラムカップリングカバー100の内側の左側ブラック側板91Lには、ドラム軸81を受け入れ可能な左側ドラム軸挿通穴(図示せず)が形成されている。
現像カップリング嵌合穴97は、図4に示すように、左側ブラック側板91Lにおいて、現像カップリング部102(後述)を受け入れ可能な側面視略矩形状に貫通形成されている。
ブラックリヤビーム93は、両ブラック側板91の後端部間に架設され、側断面視一直線状の平板形状に形成されている。
なお、ブラックユニット27においても、上述したカラーユニット26と同様に、ブラックの感光ドラム15のドラム軸81の左端部は、左側カラー側板61Lの左側ドラム軸挿通穴75に挿通され、ドラムカップリングカバー100内部に配置されている(図8参照)。
(4)現像カートリッジ
現像カートリッジ14は、図2および図4に示すように、カラーユニット26またはブラックユニット27に着脱自在に設けられ、現像ローラ17、現像ガイド軸101および現像カップリング部102を備えている。
現像ローラ軸103は、現像ローラ17と中心軸線を共有するように、現像ローラ17を貫通して、現像カートリッジ14に回転自在に支持されている(図8参照)。
現像ローラ駆動ギヤ104は、現像ローラ軸103の左端部において、現像カートリッジ14の外側に配置されるように、現像ローラ軸103に対して相対回転不能に設けられている(図11参照)。
現像カップリング部102は、現像カートリッジ14の右端部に設けられ、現像ローラ駆動ギヤ104に駆動力を伝達する。また、現像カップリング部102は、現像カップリングカバー106、現像中継カップリング107および第1現像カップリング108を備えている。
現像中継カップリング107は、ドラム中継カップリング60と同様、すなわち、ベース部71、本体側突部72、ドラム側突部73および鉤部74に相当するベース部109、本体側突部110、現像側突部111および鉤部112(図8参照)を備えるように、形成され、現像カップリングカバー106内に遊嵌されている。
現像カートリッジ14は、カラーユニット26において、現像カップリング部102が左側カラー側板61Lの現像カップリング嵌合穴68に嵌合され、現像ガイド軸101および現像ローラ軸103が右側カラー側板61Rの現像ガイドレール77に嵌合されるように、現像ローラ17を下側にして、カラーユニット26に上方から装着される。
また、現像カートリッジ14は、上方に向かって引き抜かれることにより、カラーユニット26およびブラックユニット27から離脱される。
3.本体ケーシングの詳細
定着ユニット12は、図2に示すように、直動カム駆動部材121を備えている。なお、直動カム駆動部材121は、直動カム34、直動カム支持部35、右側カラーガイド溝36および中継ギヤ39とともに離間機構を構成する。
駆動ギヤ支持軸122は、直動カム駆動部材121の前端部において、左方に向かって突出する円柱形状に形成されている。
転写ユニット11は、図2および図8に示すように、フレーム124、転写ローラ支持部材125、付勢部材の一例としての圧縮ばね126、および転写ローラストッパ127を備えている。
転写ローラ支持部材125は、正断面視略矩形状に形成され、転写ローラ21の転写ローラ軸128の両端部を回転自在に支持する。
また、転写ローラ支持部材125には、上側において、左右方向に貫通形成され、転写ローラ軸128を回転自在に受け入れる挿通穴129、および、下側において、下端縁から上方に向かって正断面視略矩形状に切欠かれ、圧縮ばね126を収容する圧縮ばね収容部130が形成されている。
転写ローラストッパ127は、フレーム124の左右方向両端部の上端縁において、左右方向外側に突出し、前後方向に沿って延びる突条であり、転写ローラ軸128に上方から当接する。これにより、転写ローラ21は上方への移動を規制されている。
駆動入力部131は、第2ドラムカップリング部132および第2現像カップリング部133を備えている。なお、第2ドラムカップリング部132および第2現像カップリング部133は、図示しない進退機構により、左右方向に進退される。
ギヤ部134は、第2ドラムカップリング部132の左側において、感光ドラム15よりも大径な円板形状に形成されており、その周縁部にギヤ歯が形成されている。
第2現像カップリング部133は、第2ドラムカップリング部132と同様、すなわち、ギヤ部134、および、第2溝部136が形成される嵌合部135に相当するギヤ部137、および、第2溝部139が形成される嵌合部138を備えるように、形成されている(図11参照)。
4.プロセスユニットの本体ケーシングへの装着
プロセスユニット10を本体ケーシング2に装着するには、まず、現像カートリッジ14が装着されたカラーユニット26およびブラックユニット27をプロセスフレーム13に装着してから、カラーユニット26およびブラックユニット27を収容したプロセスフレーム13(プロセスユニット10)を本体ケーシング2に挿入する。
ブラックユニット27をプロセスフレーム13に装着するには、図2および図4に示すように、ブラックユニット27を、プロセスフレーム13に対して、感光ドラム15のドラム軸81および右側ブラックガイド軸94が右側ブラックガイド溝37に嵌合し、ドラムカップリング部96がカップリング露出口41内の位置決め板46に嵌合し、左側ブラックガイド軸99がブラック位置決め溝48に嵌合するように位置決めし、上方から挿入する。
そして、プロセスユニット10の後端部を本体ケーシング2内に挿入し、本体ケーシング2に対して、後方に向かってプロセスユニット10を押し込む。すると、図8に示すように、中継ギヤ39が駆動ギヤ123に噛合する。
また、同様に、各第2現像カップリング部133が、対応する各現像中継カップリング55に向かって進出し、本体側突部110と第2溝部139とが嵌合されると、現像ローラ軸103と第2現像カップリング部133とが相対回転不能に連結される。
5.プロセスユニットの動作
プロセスユニット10の本体ケーシング2への装着が完了すると、駆動ギヤ123から中継ギヤ39およびラック部51を介して直動カム34に後方に向かう駆動力が伝達され、直動カム34が後方にスライドされる。
これにより、すべての感光ドラム15は、左右方向全てにわたって上方から搬送ベルト20に接触される。そして、すべての転写ローラ21は、対応する感光ドラム15によって上方から押圧され、圧縮ばね126の付勢力に抗して接触位置に配置される。
そして、駆動入力部131において図示しないモータから各第2ドラムカップリング部132に駆動力が入力されると、対応するドラム中継カップリング60を介して第1ドラムカップリング82に駆動力が伝達され、感光ドラム15が駆動される。
また、各第2現像カップリング部133に駆動力が入力されると、対応する現像中継カップリング107を介して第1現像カップリング108に駆動力が伝達される。そして、第1現像カップリング108から、現像ローラ駆動ギヤ104に駆動力が伝達されると、現像ローラ17が駆動される。
次いで、駆動ギヤ123から中継ギヤ39およびラック部51を介して直動カム34に前方に向かう駆動力が伝達されると、直動カム34が前方にスライドする。
このとき、各転写ローラ21は、圧縮ばね126の付勢力によって、少しだけ上方に浮き上がり、各転写ローラ21およびカラーユニット26の自重と、圧縮ばね126の付勢力とがつりあう位置(接触位置と離間位置(後述)との間。図示せず。)に配置される。なお、各転写ローラ21が浮き上がることに伴って、カラーユニット26も浮き上がる。
このとき、図10に示すように、イエロー、マゼンタ、シアンに対応する各感光ドラム15は、第1ドラムカップリング82とドラム中継カップリング60との連結、および、ドラム中継カップリング60と第2ドラムカップリング部132との連結を維持したまま、左側プロセス側板31Lの支持部47に支持されているドラムカップリング部67の支持突起76を支点として正面視反時計回りに揺動される。
また、図12に示すように、本体側突部72が上下方向に沿うときには、上側においてドラム中継カップリング60と第2ドラムカップリング部132との連結を維持しながら、ドラム中継カップリング60の下側が、第2ドラムカップリング部132から少し外れるように、各感光ドラム15が揺動される。
また、このとき、図9に示すように、イエロー、マゼンタ、シアンに対応する各現像カートリッジ14は、第1現像カップリング108と現像中継カップリング107との連結、および、現像中継カップリング107と第2現像カップリング部133との連結を維持したまま、感光ドラム15とともに正面視反時計回りに揺動される。
また、図12に示すように、本体側突部110が上下方向に沿うときには、上側において現像中継カップリング107と第2現像カップリング部133との連結を維持しながら、現像中継カップリング107の下側が、第2現像カップリング部133から少し外れるように、各現像カートリッジ14が揺動される。
そして、各感光ドラム15が揺動されると、図9に示すように、各感光ドラム15は、左右方向全てにわたって搬送ベルト20から離間され、転写ローラ21は、圧縮ばね126の付勢力により、接触位置(図9において仮想線で示す。)よりも上側であって、転写ローラ軸128が転写ローラストッパ127に当接する離間位置に配置される。
これにより、ブラックに対応する感光ドラム15が、左右方向全てにわたって搬送ベルト20に接触されたまま、イエロー、マゼンタおよびシアンに対応する各感光ドラム15が、左右方向全てにわたって搬送ベルト20から離間されるので、カラーレーザプリンタ1は、モノクロ画像を形成するモノクロモードになる。
6.作用効果
(1)このカラーレーザプリンタ1によれば、図9に示すように、カラー(イエロー、マゼンタおよびシアン)の感光ドラム15を一体的に保持するカラーユニット26と、カラーユニット26の右端部に設けられるカラーガイド軸65を押圧して、カラーの感光ドラム15を、左右方向すべてにわたって、搬送ベルト20から離間させる離間機構(右側カラーガイド溝36、直動カム34、直動カム支持部35、中継ギヤ39および直動カム駆動部材121)とを備えている。
その結果、各感光ドラム15の左右方向両端部を搬送ベルト20から離間させる構成に比べて、簡易な構成により、カラーの感光ドラム15を搬送ベルト20から離間させることができる。
(2)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、図2に示すように、ブラックの感光ドラム15を保持し、プロセスフレーム13に対して着脱自在に設けられるブラックユニット27を備えている。
(3)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、図8および図9に示すように、直動カム34は、カラーガイド軸65に対する押圧を解除して、全ての感光ドラム15を搬送ベルト20に接触させる第1位置と、カラーガイド軸65を押圧して、ブラックの感光ドラム15を搬送ベルト20に接触させるとともに、それ以外の感光ドラム15を、左右方向すべてにわたって、搬送ベルト20から離間させる第2位置とに移動する。
(4)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、図8および図9に示すように、直動カム34は、カラーモードにおいては、第1位置に配置され、モノクロモードにおいては、第2位置に配置されている。
その結果、直動カム34をスライドするという簡易な動作により、各モードを切り替えることができる。
(5)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、図8および図9に示すように、直動カム34に形成されるカム部52により、カラーガイド軸65が案内される。
(6)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、図3に示すように、プロセスユニット13には、右側プロセス側板31Rに、カラーガイド軸65を案内する右側カラーガイド部36が、形成されている。
(7)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、図8および図9に示すように、右側カラーガイド溝36は、上下方向に沿って、カラーガイド軸65を案内する。
その結果、感光ドラム15を、その並列方向(前後方向)と直交する上下方向に沿って、搬送ベルト20に対して確実に接触および離間させることができる。
(8)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、図8に示すように、カラーの感光ドラム15の左端部(ドラム軸81の左端部)は、カラーユニット26のドラムカップリング部67を介して、プロセスフレーム13の左側プロセス側板31Lに支持されている。
(9)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、離間機構は、図10に示すように、カラーガイド軸65を押圧し、ドラムカップリング部67の支持突起76を支点として、感光ドラム15を揺動させることにより、感光ドラム15を搬送ベルト20から離間させる。
その結果、感光ドラム15の左端部から駆動力を入力すれば、駆動入力を解除することなく、感光ドラム15を揺動させ、搬送ベルト20から離間させることができる。
(10)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、図10に示すように、プロセスフレーム13の支持部47に支持されている支持突起76を支点として、カラーユニット26を揺動させることができる。
その結果、より簡易な構成により、感光ドラム15を搬送ベルト20から離間させることができる。
(11)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、図9に示すように、感光ドラム15の左端部は、搬送ベルト20の外側に配置されている。
その結果、感光ドラム15の左右方向全部にわたって、確実に、感光ドラム15を搬送ベルト20から離間させることができる。
(12)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、図9に示すように、現像ローラ17は、感光ドラム15にそれぞれ隣接するように設けられ、対応する感光ドラム15とともに揺動する。また、現像ローラ17には、左端部において、各現像ローラ17に駆動力を伝達するための現像カップリング部102が設けられている。
これにより、現像ローラ17が感光ドラム15とともに揺動したとしても、各現像ローラ17への駆動伝達を解除する機構を備える必要がない。その結果、簡易な構成により、現像ローラ17を対応する感光ドラム15とともに揺動させることができる。
(13)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、図2に示すように、各現像ローラ17をそれぞれ収容し、各感光ドラム15に対して接離可能な現像カートリッジ14を備えている。
(14)また、このカラーレーザプリンタ1によれば、転写ローラ21は、感光ドラム15が搬送ベルト20から離間されているときには、感光ドラム15が搬送ベルト20と接触されているときに配置される接触位置よりも付勢方向下流側の離間位置に配置される。一方、感光ドラム15は、離間位置よりも付勢方向下流側に配置されるように、押圧される。
その結果、接触位置において、転写ローラ21が、搬送ベルト20を介して感光ドラム15に、確実に圧接することを確保しつつ、離間位置において、確実に、感光ドラム15を搬送ベルト20から離間させることができる。
7.変形例
上記した実施形態では、ブラックの感光ドラム15を収容するブラックユニット27を備え、ブラックユニット27がプロセスフレーム13に対して着脱されているが、図14に示すように、ブラックの感光ドラム15は、直接、プロセスフレーム13に支持されていてもよい。
この変形例においても、上記した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
13 プロセスフレーム
14 現像カートリッジ
15 感光ドラム
17 現像ローラ
20 搬送ベルト
21 転写ローラ
26 カラーユニット
27 ブラックユニット
34 直動カム
52 カム部
65 カラーガイドリブ
102 現像カップリング
126 圧縮ばね
Claims (14)
- 装置本体と、
間隔を隔てて並列配置され、各色に対応して設けられる複数の感光体と、
各前記感光体と接触するエンドレスベルトと、
各前記感光体のうちブラックに対応する前記感光体を保持し、前記感光体の並列方向に沿って前記装置本体に対して引き出し可能に設けられる引出部材と、
各前記感光体のうちブラック以外の各色に対応する各前記感光体を一体的に保持し、前記引出部材に対して着脱自在に設けられる第1保持部材と、
前記並列方向に沿って往復移動可能に前記引出部材に設けられ、前記感光体の長手方向における前記第1保持部材の一端部を押圧して、ブラック以外の各色に対応する各前記感光体を、前記長手方向すべてにわたって、前記エンドレスベルトから離間させる往復移動部材と
を備えることを特徴とする、画像形成装置。 - 各前記感光体のうちブラックに対応する前記感光体を保持し、前記引出部材に対して着脱自在に設けられる第2保持部材を備えることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記第1保持部材は、前記長手方向一端側において、前記往復移動部材によって押圧される被押圧部を備え、
前記往復移動部材は、
前記被押圧部に対する押圧を解除して、全ての前記感光体を前記エンドレスベルトに接触させる第1位置と、
前記被押圧部を押圧して、ブラックに対応する前記感光体を前記エンドレスベルトに接触させるとともに、それ以外の前記感光体を、前記長手方向すべてにわたって、前記エンドレスベルトから離間させる第2位置と
に移動することを特徴とする、請求項1または2に記載の画像形成装置。 - モノクロ画像を形成するモノクロモード、カラー画像を形成するカラーモードを有し、
前記往復移動部材は、
前記カラーモードにおいては、前記第1位置に配置され、
前記モノクロモードにおいては、前記第2位置に配置されることを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記往復移動部材には、前記被押圧部を案内する第1ガイド部が形成されていることを特徴とする、請求項3または4に記載の画像形成装置。
- 前記引出部材には、前記長手方向一端側において、前記被押圧部を案内する第2ガイド部が形成されていることを特徴とする、請求項3ないし5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記第2ガイド部は、前記並列方向および前記長手方向の両方と直交する方向に沿って、前記被押圧部を案内することを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。
- ブラック以外の各色に対応する各前記感光体の前記長手方向他端部は、前記引出部材に支持されていることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記往復移動部材は、前記第1保持部材の前記長手方向一端部を押圧し、ブラック以外の各色に対応する各前記感光体の前記長手方向他端部を支点として、ブラック以外の各色に対応する各前記感光体を揺動させることにより、ブラック以外の各色に対応する各前記感光体を前記エンドレスベルトから離間させることを特徴とする、請求項8に記載の画像形成装置。
- ブラック以外の各色に対応する各前記感光体は、前記引出部材に支持されている部分を支点として揺動されることを特徴とする、請求項8または9に記載の画像形成装置。
- 前記感光体の前記長手方向他端部は、前記エンドレスベルトの外側に配置されていることを特徴とする、請求項1ないし10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 各前記感光体にそれぞれ隣接する現像ローラを備え、
各前記現像ローラには、前記長手方向他端部において、各前記現像ローラに駆動力を伝達するための現像カップリング部が設けられており、
前記現像ローラは、対応する前記感光体とともに揺動することを特徴とする、請求項1ないし11のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 各前記現像ローラをそれぞれ収容する現像カートリッジを備え、
各前記現像カートリッジは、各前記感光体に対して、接離可能に隣接していることを特徴とする、請求項12に記載の画像形成装置。 - 各前記感光体と前記エンドレスベルトを挟んで対向するように配置され、各前記感光体に向かって付勢される複数の転写部材を備え、
前記転写部材は、
前記感光体が前記エンドレスベルトと接触されているときには、接触位置に、
前記感光体が前記エンドレスベルトから離間されているときには、前記転写部材の付勢方向において、前記接触位置よりも下流側の離間位置に配置され、
前記感光体は、前記離間位置よりも前記付勢方向下流側に配置されるように、押圧されることを特徴とする、請求項1ないし13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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