JP4835181B2 - 皮革様物およびその成型体、皮革様物の製造方法 - Google Patents
皮革様物およびその成型体、皮革様物の製造方法 Download PDFInfo
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Description
(1)2成分以上のポリマーをチップ状態でブレンドして紡糸する方法。
(2)予め2成分以上のポリマーを混練してチップ化した後、紡糸する方法。
(3)溶融状態の2成分以上のポリマーを紡糸機のパック内で静止混練器等で混合する方法。
(4)特公昭44−18369号公報、特開昭54−116417号公報等の口金を用いて製造する方法。
オルソクロロフェノール(以下、OCPと略記する)10ml中に試料ポリマーを0.8g溶かし、25℃にてオストワルド粘度計を用いて相対粘度ηrを下式により求め、固有粘度IVを算出した。
ηr=η/η0 =(t×d)/(t0 ×d0)
固有粘度IV=0.0242ηr+0.2634
ここで、η:ポリマー溶液の粘度
η0 :OCPの粘度
t :溶液の落下時間(秒)
d :溶液の密度(g/cm3)
t0 :OCPの落下時間(秒)
d0 :OCPの密度(g/cm3)。
JIS L 1096(1999)8.14.1 A法(定速伸長法)において、つかみ間隔20cmとして測定した。
JIS L 1096(1999)8.14.2 A法(繰り返し定速伸長法)により、つかみ間隔20cmとして測定した。
目付は、JIS L 1096 8.4.2(1999)に記載された方法で測定した。また、厚みをダイヤルシックネスゲージ((株)尾崎製作所製、商品名“ピーコック(登録商標)H”)により測定し、目付の値を厚みの値で割って繊維見掛け密度を求めた。
皮革様物から、直径3.8cmの試験片を採取し、重量を測定した。JIS L 1096(1999)8.17.5 E法(マーチンデール法)家具用荷重(12kPa)に従って、マーチンデール摩耗試験機を用いて、極細繊維不織布が形成する表皮層をピリングポジション設定B(THREE DRIVE ROLLERS=POSITIONE B)にて耐摩耗試験を実施した。20000回摩擦したところで試験機を止め、試験前に対する試験後の試験片の重量減を評価した。また、試験後の試験片の外観から毛玉の数を数えた。
皺の発生を目視にて3段階で評価した(○:皺なし、△:やや皺あり、×:皺あり)
実施例1
海成分としてポリスチレン45部、島成分としてポリエチレンテレフタレート55部からなる単繊維繊度3デシテックス、36島、繊維長51mmの海島型短繊維を用い、カード、クロスラッパーを通してウェブを作製した。次いで、1バーブ型のニードルパンチマシンにて1500本/cm2の打ち込み密度で処理し、繊維見掛け密度0.21g/cm3 の短繊維不織布を得た。次に、約95℃に加温した重合度500、ケン化度88%のポリビニルアルコール(PVA)12%の水溶液に固形分換算で不織布重量に対し25%の付着量になるように浸積し、PVAの含浸と同時に2分間収縮処理を行い、100℃にて乾燥して水分を除去した。
織物(C)を用いない以外は実施例1と同様に処理して皮革様物を得た。このようにして得られた皮革様物の表面品位に優れるものであったが、織物が存在しないため型枠の深絞り部で極細繊維不織布層に巣抜けや緩みによる皺が発生し、成型性は×であった。
融着繊維不織布(B)を用いない以外は実施例1と同様に処理して皮革様物を得た。このようにして得られた皮革様物の表面品位に優れるものであったが、融着不織布が存在しないため熱処理しても成型することはできなかった。
単繊維繊度5.1デシテックスポリエチレンテレフタレートを51mmにカットし、ついでニードルパンチにて100本/cm2の針密度で短繊維不織布を得た。ついで、これを極細繊維不織布(A)の代わりとして、実施例1と同様に処理した。このようにして得られた不織布は、染色により、毛玉、剥離が生じ、皮革様の外観を得ることができなかった。
Claims (18)
- 平均単繊維繊度0.0001〜0.5デシテックスのポリエステル極細繊維不織布(A)からなる表皮層と、極細繊維不織布(A)を構成する繊維の融点より10℃以上低い融点を持つ共重合ポリエステルからなる融着繊維を含む融着繊維不織布(B)と織編物(C)とが積層されてなることを特徴とする皮革様物。
- 該融着繊維不織布(B)と該織編物(C)が絡合により積層されてなることを特徴とする請求項1に記載の皮革様物。
- 該皮革様物が、実質的に繊維素材からなることを特徴とする請求項1または2に記載の皮革様物。
- 該融着繊維不織布が、融着繊維が30〜100重量%含まれているものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の皮革様物。
- 該融着繊維不織布(B)を構成する繊維が、繊維長が1〜10mmの短繊維であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の皮革様物。
- 該融着繊維不織布(B)を構成する繊維が、100〜200℃の融点を有する融着繊維であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の皮革様物。
- 該皮革様物が、構成する繊維の80〜100重量%がポリエステルであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の皮革様物。
- 該皮革様物が、表面に立毛が形成されているものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の皮革様物。
- 該織編物(C)の伸長率が2〜50%であり、伸長回復率が70〜100%であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の皮革様物。
- 該織編物(C)を構成する繊維が、主として2種類以上のポリエステルが繊維長さ方向に沿ってサイドバイサイド型に貼り合わされた複合繊維、あるいは、2種類以上のポリエステルが偏心した芯鞘構造を形成している偏心芯鞘型複合繊維であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の皮革様物。
- 該皮革様物が、マーチンデール法における摩耗試験において、表面を20000回摩耗したときの摩耗減量が20mg以下であり、かつ毛玉の数が5個以下であるものであることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の皮革様物。
- 該皮革様物の厚みが0.1〜5.0mmであることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の皮革様物。
- 請求項1〜12のいずれかに記載の皮革様物が表面に配されてなることを特徴とする成型体。
- 平均単繊維繊度0.0001〜0.5デシテックスのポリエステル極細繊維不織布(A)と、極細繊維不織布(A)を構成する繊維の融点より10℃以上低い融点を持つ共重合ポリエステルからなる融着繊維を含む融着繊維不織布(B)と織編物(C)を重ね合わせて高速流体処理を行って得た積層シートとを積層して積層シートとし、ついで成型融着処理することを特徴とする皮革様物の製造方法。
- 該極細繊維不織布(A)が、平均単繊維繊度0.0001〜0.5デシテックスで、平均繊維長1〜10cmの極細短繊維が発生可能な、平均単繊維繊度1〜10デシテックスの極細短繊維発生型短繊維をニードルパンチにより絡合させた後に、極細化処理して極細繊維を発生させて得たものであることを特徴とする請求項14に記載の皮革様物の製造方法。
- 請求項14または15において、融着繊維不織布(B)と織編物(C)とを重ねて高速流体処理を行って積層し、ついでこの積層シートに極細繊維不織布(A)を重ねて、さらに高速流体処理を行った後、融着処理を行うことを特徴とする皮革様物の製造方法。
- 該融着繊維不織布(B)が抄造法により製造されてなるものである請求項14〜16のいずれかに記載の皮革様物の製造方法。
- 該織編物(C)の伸長率が5〜50%、伸長回復率が70〜100%であることを特徴とする請求項14〜17のいずれかに記載の皮革様物の製造方法。
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