JP4894158B2 - 真空装置用部品 - Google Patents
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Description
ステンレス製のボウル形状のシールド内面をホワイトアルミナのグリットWA#60を用いて、圧力0.5MPaでブラスト後、シールドの内面に、ArとH2の流量比を95:5、ガス流量を25L/min、プラズマガンとシールド内面との距離を100mm、投入電力を24kWとしてプラズマ溶射によりアルミニウム溶射膜を形成した。プラズマ溶射には、アルミニウム回転楕円形状粉末(純度:99.7%)を用いた。アルミニウム粉末の粒度分布を測定したところ、平均粒径は46μmであり、20μmから70μmの範囲に入っている粒度の割合は93%であった。溶射後、超純水で超音波洗浄し、クリーンオーブンで乾燥し、シールドを完成した。
ステンレス製のボウル形状のシールド内面をホワイトアルミナのグリットWA#60を用いて、圧力0.5MPaでブラスト後、シールド内面に、ArとHeの流量比を70:30、ガス流量を100L/min、プラズマガンとシールド内面との距離を120mm、投入電力を34kWとしてプラズマ溶射によりアルミニウム溶射膜を形成した。プラズマ溶射には、アルミニウム球状粉末(純度:99.9%)を用いた。アルミニウム粉末の粒度分布を測定したところ、平均粒径は42μmであり、20μmから70μmの範囲に入っている粒度の割合は95%であった。溶射後、超純水で超音波洗浄し、クリーンオーブンで乾燥し、シールドを完成した。
実施例1において、溶射粉末として平均粒径が68μm、20μmから70μmの範囲に入っている粒度の割合が62%である粉末を使用すること以外は、さらに溶射条件としてArとH2の流量比を92:8、ガス流量を28L/min、プラズマガンとシールド内面との距離を80mm、投入電力を30kWとしてプラズマ溶射によりアルミニウム溶射膜を形成すること以外は実施例1と同じ方法でシールドを完成した。
実施例1において、ArとH2の流量比を90:10、ガス流量を30L/min、プラズマガンとシールド内面との距離を100mm、投入電力を28kWとすること以外は実施例1と同じ方法にしてプラズマ溶射により緻密なアルミニウム溶射膜を形成した。上記溶射膜の上に、実施例2において、ArとHeの流量比を80:20、ガス流量を120L/min、プラズマガンとシールド内面との距離を150mm、投入電力を30kW
とすること以外は実施例2と同じ方法にして、プラズマ溶射により空孔の多い疎らなアルミニウム溶射膜を形成し、シールドを完成した。表面粗さをJISB0601:2001及びJISB0633:2001に基づいて測定したところ、Rsmは46μmであり、Raは14μmであり、Waは7.3μmであった。
Tiスパッタリングターゲットの板材の非エロージョン部を、エロージョン部にかからないようにマスキングをしながら、ホワイトアルミナのグリットWA#60を用いて、圧力0.5MPaでブラスト後、純水で超音波洗浄し、オーブンで乾燥した。その後、Tiターゲットの非エロージョン部に、アルゴンと水素の流量比90:10とし、ガス流量を90L/min.、溶射距離を90mm、パワーを80kWで溶射し、非エロージョン部にTi溶射膜の施されたTiターゲット用板材を完成した。チタン粉末の粒度分布を測定したところ、平均粒径は40μmであり、20μmから70μmの範囲に入っている粒度の割合は95%であった。溶射した部分の表面粗さをJISB0601:2001及びJISB0633:2001に基づいて測定したところ、Rsmは39μmであり、Raは10μmであり、Waは6.2μmであった。
無酸素銅製バッキングプレートの表面及び側面部を、ターゲットがボンディングされる部分をマスキングした後、ホワイトアルミナのグリットWA#60を用いて、圧力0.5MPaでブラスト後、純水で超音波洗浄し、オーブンで乾燥した。その後、上記ブラスト部に、高速で成膜可能な高速フレーム溶射装置を用いて、溶射膜を形成した。燃料ガスとして圧力0.8MPaのプロパンガス、燃焼ガスとして圧力1.2MPaの酸素ガスを使用し、溶射距離を100mmとして、バッキングプレートの表面及び側面部にアルミニウム溶射膜を形成した。アルミニウム粉末の粒度分布を測定したところ、平均粒径は39μmであり、20μmから70μmの範囲に入っている粒度の割合は98%(30〜60μmの範囲に入っている粒度の割合は96%)であった。溶射した部分の表面粗さをJISB0601:2001及びJISB0633:2001に基づいて測定したところ、Rsmは38μmであり、Raは10μmであり、Waは5.8μmであった。実施例3の方法により溶射されたターゲットとバッキングプレートをボンディングして、Tiスパッタリングターゲットを完成させた。
実施例4において、チタン溶射粉末として平均粒径が78μm、20μmから70μmの範囲に入っている粒度の割合は50%である粉末を使用すること以外は、さらに溶射条件としてアルゴンと水素の流量比95:5、ガス流量を45L/min.溶射距離を130mm、パワーを40kWとすること以外は実施例4と同じ条件にて、非エロージョン部にTi溶射膜の施されたTiターゲット用板材を完成した。さらにアルミニウム溶射粉末として平均粒径が64μm、20μmから70μmの範囲に入っている粒度の割合が75%である粉末を使用すること以外は、実施例5と同じ方法にて、バッキングプレートに溶射膜を形成してスパッタリングターゲットを完成させた。
Claims (5)
- 基材上に金属溶射膜を形成した真空装置用部品であって、該溶射膜の表面にJISB0601:2001及びJISB0633:2001で規定する輪郭曲線要素の平均長さRSmが20〜70μmの範囲、算術平均粗さRaが8〜15μmの範囲で、算術平均うねりWaが8μm以下である表面粗さを有する表面が球状化した突起構造から形成されている溶射膜を具備することを特徴とする真空装置用部品。
- 溶射膜が、基材に近い溶射膜下層部が緻密な層からなり、下層部の上方に設けられた上層部が空孔の多い疎らな層であり、溶射膜の表面が球状化した突起構造から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の真空装置用部品。
- 真空装置用部品が、真空容器内に膜が付着することを防止するシールドであることを特徴とする請求項1又は2に記載の真空装置用部品。
- 真空装置用部品がスパッタリングターゲットであり、該スパッタリングターゲット本体の非エロージョン領域及び/又は該スパッタリングターゲットを保持するバッキングプレートに溶射膜が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の真空装置用部品。
- 平均粒径が20〜60μmであり、粉末重量の90wt%以上が20〜70μmの粒径をもつ粉末を溶射原料粉末として用いることを特徴とする請求項1記載の真空装置用部品の製造方法。
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