JP4843876B2 - キシリレン基含有ポリアミド樹脂 - Google Patents
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【産業上の利用分野】
本発明は、キシリレンジアミンを70モル%以上含むジアミンと炭素数が4から12の脂肪族ジカルボン酸とを重縮合して得られる高温雰囲気にさらされても着色しにくいキシリレン基含有ポリアミド樹脂、及びそれからから成形される淡色なフィルム、シート、中空容器、モノフィラメント、又は繊維状の成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】
キシリレンジアミンを70モル%以上含むジアミンと炭素数が4から12の脂肪族ジカルボン酸とを重縮合して得られるキシリレン基含有ポリアミドについて、高温雰囲気にさらされた際の着色抑制を目的として、原料モノマーであるジアミン成分の純度に着目した提案はされていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
メタキシリレンジアミンを主たるジアミン成分とするポリアミド、特にメタキシリレンジアミンとアジピン酸から得られるポリアミドは、強度、弾性率などの機械的性能に優れることからガラス繊維や無機フィラーを含有した成形材料として、また酸素や炭酸ガスなどのガスのバリア性に優れることから包装材料として有用である。しかしながら、メタキシリレンジアミン又はパラキシリレンジアミンを主たるジアミン成分とするポリアミドは、溶融状態あるいは固形状態で高温雰囲気にさらされると着色しやすい問題点があり、用途によってはその使用が制限されることがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
発明者らはキシリレンジアミンを70モル%以上含むジアミンと炭素数が4から12の脂肪族ジカルボン酸とを重縮合して得られるキシリレン基含有ポリアミド樹脂が高温雰囲気にさらされた際の着色抑制に関し鋭意検討した結果、純度が99.9重量%以上のキシリレンジアミンを使用することにより高温雰囲気下での着色が低減されることを見い出し本発明に到達した。
【0005】
すなわち、本発明は、キシリレンジアミンを70モル%以上含むジアミンと炭素数が4から12の脂肪族ジカルボン酸とを重縮合して得られるキシリレン基含有ポリアミド樹脂であって、原料ジアミンとして使用するキシリレンジアミンの純度が99.9重量%以上であり、重縮合して得られるキシリレン基含有ポリアミドの相対粘度が1.0から5.0の範囲であり、かつ当該ポリアミドが空気中150℃で1時間加熱処理後と当該処理前との黄色度(YI値)の差が5以内であるキシリレン基含有ポリアミド樹脂、
及び、当該キシリレン基含有ポリアミド樹脂を使用して、フィルム、シート、中空容器、モノフィラメント、又は繊維状に成形して得られる成形品に関する発明である。
【0006】
本発明の原料ジアミンに用いるキシリレンジアミンは純度が99.9重量%以上、特に好ましくは純度99.95重量%以上が必要である。なお、本発明でいうキシリレンジアミンの純度とは、原料モノマーとして使用するキシリレンジアミン(オルソ、メタ及びパラのキシリレンジアミン混合物をいう)中の水分を除いた残分に対する純キシリレンジアミンの濃度(百分率)である。
【0007】
本発明において、キシリレンジアミン中の不純物の含有量の測定は、ガスクロマトグラフィー法により行う、その条件はジメチルポリシロキサンを固定相としたキャピラリーカラム(サイズ:60m×0.25mm、膜厚:0.25μm)を使用して、通常の測定条件で測定する。
本願における具体的な測定条件は以下の通りである。
【0008】
本発明で使用する純度99.9重量%以上のキシリレンジアミンは例えば以下の方法により得られる。
(1)従来公知の方法により得られた純度99.8重量%程度のメタキシリレンジアミンを蒸留により目標とする純度まで不純物を除く方法。
(2)純度99.8重量%程度のメタキシリレンジアミンを水層と特定の有機層を使用した抽出により目標とする純度まで不純物を除く方法。
(3)従来公知の方法により得られた純度99.8重量%程度のメタキシリレンジアミンを蒸留あるいは抽出およびそれらを組み合わせることにより目標とする純度まで不純物を除く方法。
【0009】
本発明のポリアミドはキシリレンジアミンを70モル%以上含むジアミンと炭素数6から12の脂肪族ジカルボン酸を重縮合して得られる。本発明のポリアミドに用いられるキシリレンジアミンはメタキシリレンジアミン及びパラキシリレンジアミンである。メタキシリレンジアミン及びパラキシリレンジアミン以外のジアミン化合物を例示すると、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、メチルペンタンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2,2,4−トリメチル−ヘキサメチレンジアミン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン等およびこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらのジアミンの純度は99.9重量%以上であることが望ましい。また、色調、例えばハーゼン色数は5以下であることが望ましい。
【0010】
本発明のポリアミドに用いられる炭素数4から12の脂肪族ジカルボン酸を例示すると、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ノナンジカルボン酸、ドデカンジカルボン酸およびこれらの混合物である。本発明のポリアミドに用いられる炭素数4から12の脂肪族ジカルボン酸は純度が99.9重量%以上であることが望ましい。本発明のポリアミドに用いられる炭素数4から12の脂肪族ジカルボン酸の純度は塩基による末端カルボキシル基の中和滴定、ガスクロマトグラフィー、液体クロマトグラフィー等により求められる。なお、ここでいう純度とは水分を除いた残分に対する純脂肪族ジカルボン酸の百分率である。
【0011】
また、本発明のポリアミドに用いられる炭素数4から12の脂肪族ジカルボン酸は色調、例えば250℃にて溶融された際のハーゼン色数が20以下、望ましくは10以下が好ましい。その他、本発明の目的を損なわない限り、ヘキサデカンジカルボン酸、エイコサンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸の各異性体、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸等およびこれらの混合物を使用することもできるが、これらに限定されるものではない。
【0012】
キシリレン基含有ポリアミド樹脂の一般的な製造方法としては、ジカルボン酸とジアミン化合物で塩を形成し、水溶液中で加圧下に反応させ、生成する反応水を除去しながら重合を進める方法あるいは、アジピン酸を溶融後、アジピン酸溶液中へジアミン化合物を滴下し、生成する反応水を除去しながら行う方法等に代表される公知の反応方法のいずれを採用しても差し支えない。この際、得られる重合物の着色防止のために、着色防止剤を使用することも可能である。この様にして得られた重合物は相対粘度で1.0から5.0程度である。分子量を更に増加して、より高分子量のキシリレン基含有ポリアミド樹脂を製造する方法として上記溶融重合を長時間あるいはさらに溶融されたポリマーと接する気相部の水蒸気圧をより低くして継続する方法もある。
また、相対粘度2.5までの溶融重合による第1段階、さらに、固相重合による高分子量化の第2段階の方法が採用することもできる。
【0013】
本発明のキシリレン基含有ポリアミド樹脂は相対粘度1.0から5.0である。相対粘度が1.0以下だと成形性、機械的性能が劣り商品価値の高い成形品を得ることができない。相対粘度が5.0以上だと溶融成形が困難となり、やはり商品価値の高い成形品を得ることができない。商品価値の高い成形品を得るのに、さらに好ましい相対粘度は1.5から4.0である。
本発明のキシリレン基含有ポリアミド樹脂を用いることにより、成形品を得るための溶融加工時の着色、あるいは成形品が高温雰囲気にさらされる際の着色を抑制することができる。
本発明のキシリレン基含有ポリアミド樹脂は、酸素濃度21容積%前後の通常の 空気中、150℃、1時間加熱処理をした際の黄色度(YI値)の処理前後の差が5以内である。更に詳細に述べると、ステンレス製金網から成る容器にペレット状のポリアミドをペレット同士が重なり合わないように並べ、150℃に保持した熱風乾燥機で1時間加熱した際の処理前後の黄色度(YI値)の差が5以内である。黄色度は、色差計、例えば、日本電色工業(株)製色差計(型式:COH−300A)等により測定できる。
【0014】
本発明のポリアミドは従来公知の方法により様々な成形物を得ることができる。たとえば、ガラス繊維、炭素繊維、無機フィラー等と混練した成形材料及びそれより射出成形して成る成形品、溶融押出による繊維、モノフィラメント、Tダイ法、インフレーション法などの溶融押出による無延伸フィルム、無延伸フィルムを更に一軸あるいは二軸延伸した延伸フィルム、延伸フィルムを熱処理した延伸熱固定フィルム、溶融押出により得られるシート、シートを熱成形して成る中空容器、押出ブロー成形による中空容器、射出延伸ブロー成形による中空容器などが挙げられる。本発明のポリアミドは他樹脂との多層あるいは混合して用いることもできる。多層、あるいは混合して使用できる他樹脂を例示すると、ナイロン6,ナイロン66等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、イソフタル酸やシクロヘキサンジメタノールで変性したポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等のポリオレフィン類等があげられるが、これらに限定されるものではない。
【0015】
上述の各種成形方法において本発明のキシリレン基含有ポリアミド樹脂を用いることにより淡色な成形物を得ることができる。
本発明のキシリレン基含有ポリアミド樹脂には、必要に応じてガラス繊維、炭素繊維、有機フィラー、無機フィラー等の強化材、有機処理により層間を拡げた層状ケイ酸塩、タルクや窒化硼素のような結晶化核剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、エチレンビスステアリルアミドのような滑剤等の各種添加剤を添加して用いることができる。この場合、キシリレン基含有ポリアミド樹脂100重量部に対し、バリア性を改良するときは0.1〜10重量部、強化を目的とするときは5〜80重量部配合するのが望ましい。
【0016】
【実施例】
以下、実施例により本発明を説明する。なお、実施例中に示す各種測定方法は次のとおりである。
(1)MXDA純度
ガスクロマトグラフ法により分析した。メタキシリレン(以下「MXDA」ということがある)純度はガスクロマトグラム面積比より求めた。
条件は以下の通りである。
【0017】
(2)相対粘度:96%濃硫酸を測定溶媒として1g/100mlの濃度で、25℃の温度条件で測定する。
(3)黄色度(YI値):日本電色工業(株)製色差計(型式:COH−300A)を使用して測定した。
(4)加熱試験:ステンレス製金網から成る容器にペレット状のポリアミド10gをペレット同士が重なり合わないように並べ、150℃に保持した熱風乾燥機で1時間加熱し、加熱処理前後の黄色度(YI値)を色差計により測定する。加熱前黄色度(YI値)から加熱後黄色度(YI値)を引いた値を△YIとする。
【0018】
参考例1 ポリアミドAの合成
純度99.9重量%、250℃溶融色がハーゼン色数で15のアジピン酸10kg(68.4モル)を内容積50リットルのステンレス製反応缶に仕込み、窒素雰囲気下で170℃に加熱しアジピン酸を溶融した。溶融後、MXDA9.3kg(68.4モル、純度:99.98重量%)を徐々に滴下し、かつ内温を240℃まで上昇させる。滴下時間は2.5時間要した。滴下終了後、内温を260℃に上げた。250℃に到達した時点で缶内を減圧にした。260℃で20分間反応を継続した。反応終了後、缶内を窒素で微加圧にし、5穴を有するダイヘッドからストランドを押出し、ペレタイザーでペレット化した。得られたポリアミドAの相対粘度は2.06、△YIは1.5であった。
【0019】
参考例2 ポリアミドBの合成
参考例1で得られたポリアミドAペレットを内容積150リットルのタンブラーに仕込み減圧下に205℃で2時間固相重合を行った。得られたポリメタキシリレンアジパミドの相対粘度は2.61、△YIは2.6であった。
【0020】
参考例3 ポリアミドCの合成
純度99.85重量%のMXDAを使用した以外は参考例1と同様にしてポリアミドCを得た。ポリアミドCの相対粘度は2.03、△YIは10.0であった。
【0021】
参考例4 ポリアミドDの合成
ポリアミドAペレットの替わりにポリアミドCペレットを用いた以外は参考例2と同様にしてポリアミドDを得た。ポリアミドDの相対粘度は2.65、△YIは13.2であった。
【0022】
参考例5 ポリアミドEの合成
純度99.9重量%、250℃溶融色がハーゼン色数で15のアジピン酸10kg(68.4モル)を内容積50リットルのステンレス製反応缶に仕込み、窒素雰囲気下で170℃に加熱しアジピン酸を溶融した。溶融後、MXDA6.5kg(47.9モル、純度99.98重量%)及び、ハーゼン色数5以下のパラキリレンジアミン2.8kg(20.5モル、純度:99.85重量)を徐々に滴下し、かつ内温を240℃まで上昇させる。滴下時間は2.5時間要した。滴下終了後、内温を260℃に上げた。250℃に到達した時点で缶内を減圧にした。260℃で20分間反応を継続した。反応終了後、缶内を窒素で微加圧にし、5穴を有するダイヘッドからストランドを押出し、ペレタイザーでペレット化した。得られたポリアミドEの相対粘度は2.08、△YIは4.1であった。
【0023】
参考例6 ポリアミドFの合成
純度99.85重量%のMXDAを使用した以外は参考例5と同様にしてポリアミドFを得た。ポリアミドFの相対粘度は2.04、△YIは10.5であった。
【0024】
実施例1
射出成形により参考例1で得られたポリアミドAから直径50mm、厚さ3mmの円盤を成形した。色差計を用いて透過法で円盤の黄色度(YI値)を測定した。結果を表1に示す。
【0025】
実施例2
射出成形により参考例2で得られたポリアミドBから直径50mm、厚さ3mmの円盤を成形した。色差計を用いて透過法で円盤の黄色度(YI値)を測定した。結果を表1に示す。
【0026】
比較例1
射出成形により参考例3で得られたポリアミドCから直径50mm、厚さ3mmの円盤を成形した。色差計を用いて透過法で円盤の黄色度(YI値)を測定した。結果を表1に示す。
【0027】
比較例2
射出成形により参考例4で得られたポリアミドDから直径50mm、厚さ3mmの円盤を成形した。色差計を用いて透過法で円盤の黄色度(YI値)を測定した。結果を表1に示す。
【0028】
実施例3
参考例5で合成したポリアミドE100重量部部に対し、タルク4部及びガラス繊維100重量部部を配合し、ベント式単軸押出機(ナカタニ機械(株)製)を用いて、シリンダー温度280℃で溶融混練した後、水冷し、ペレット化した。得られた樹脂組成物を用いて、射出成形機にて直径50mm、厚さ3mmの円盤を成形した。色差計を用いて反射法で円盤の黄色度(YI値)を測定した。結果を表2に示す。
【0029】
比較例3
参考例6で合成したポリアミドF100重量部部に対し、タルク4部及びガラス繊維100重量部部を配合し、ベント式単軸押出機(ナカタニ機械(株)製)を用いて、シリンダー温度280℃で溶融混練した後、水冷し、ペレット化した。得られた樹脂組成物を用いて、射出成形機にて直径50mm、厚さ3mmの円盤を成形した。色差計を用いて反射法で円盤の黄色度(YI値)を測定した。結果を表2に示す。
【0030】
実施例4
参考例2で得られたポリアミドBを使用して全長95mm、外形23.5mm、肉厚4.5mmリソンを成形した。成形条件は以下の通りである。
パリソン成形
射出シリンダー :260℃
金型内樹脂流路 :260℃
金型冷却水 :15℃
得られたパリソンを日本電色工業(株)製色差計(型式:COH−300A)の測定光に対してパリソン側面が垂直になるようにセットして透過法で黄色度を測定したところ、14.3であった。
【0031】
比較例4
ポリアミドBの替わりに参考例4で得られたポリアミドEを用いた以外は実施例4と同様にして得たパリソンの黄色度は、26.1であった。
【0032】
【0033】
【0034】
【発明の効果】
本発明により得られるメタキシリレンジアミンを主たるジアミン成分とするポリアミドは溶融状態あるいは固形状態で高温雰囲気にさらされても着色が少なく、淡色な商品価値の高いフィルム、シート、中空容器、モノフィラメント、繊維、成形材料が得られる。
Claims (7)
- キシリレンジアミンを70モル%以上含むジアミンと炭素数が4から12の脂肪族ジカルボン酸とを重縮合して得られるキシリレン基含有ポリアミド樹脂であって、原料ジアミンとして使用するキシリレンジアミンの純度が99.9重量%以上であり、重縮合して得られるキシリレン基含有ポリアミドの相対粘度が1.0から5.0の範囲であり、かつ当該ポリアミドが空気中150℃で1時間加熱処理後と当該処理前との黄色度(YI値)の差が5以内であるキシリレン基含有ポリアミド樹脂。
- 炭素数が4から12の脂肪族ジカルボン酸の純度が99.9重量%以上である請求項1記載のキシリレン基含有ポリアミド樹脂。
- キシリレンジアミンがメタキシリレンジアミン又はパラキシリレンジアミンである請求項1又は2に記載のキシリレン基含有ポリアミド樹脂。
- 炭素数が4から12の脂肪族ジカルボン酸がアジピン酸である請求項1〜3のいずれかに記載のキシリレン基含有ポリアミド樹脂。
- メタキシリレンジアミン又はパラキシリレンジアミンとアジピン酸とを重縮合して得られるキシリレン基含有ポリアミドであって、原料ジアミンであるメタキシリレンジアミン又はパラキシリレンジアミンの純度が99.9重量%以上であり、重縮合して得られるポリアミドが相対粘度1.0から5.0の範囲にあり、かつ空気中150℃で1時間加熱処理後と当該処理前との黄色度(YI値)の差が5以内であるキシリレン基含有ポリアミド樹脂。
- 請求項1ないし5のいずれかに記載のキシリレン基含有ポリアミド樹脂を使用して、フィルム、シート、中空容器、モノフィラメント、又は繊維状に成形して得られる成形品。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のキシリレン基含有ポリアミド樹脂に有機又は無機フィラーの強化材を配合して得られるキシリレン基含有ポリアミド樹脂組成物。
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