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JP4606315B2 - 半導体装置 - Google Patents

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JP4606315B2 JP2005344390A JP2005344390A JP4606315B2 JP 4606315 B2 JP4606315 B2 JP 4606315B2 JP 2005344390 A JP2005344390 A JP 2005344390A JP 2005344390 A JP2005344390 A JP 2005344390A JP 4606315 B2 JP4606315 B2 JP 4606315B2
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Description

本発明は半導体装置に関し、特に記憶装置にコンテンツを記憶し、再生する電子機器に搭載される半導体装置に関する。
地上デジタルTV放送などのデジタルコンテンツは、従来のアナログコンテンツと異なり、何度コピーしても画質および音声が劣化しない。そのため、デジタルコンテンツの自由な複写を許すことは、権利者にとって重大な問題である。
従来、デジタルTV放送を受信してHDD(Hard Disk Drive)にコンテンツを保存し、保存したコンテンツを再生のみすることができるPC(Personal Computer)などの電子機器がある。このような電子機器は、保存したコンテンツを再生のみできるようにすることで、DVD(Digital Versatile Disc)などのリムーバブルな記録媒体に移動できないようにし、第三者の自由な複写を防止している。
なお、従来、いずれの手段も介さずに直接アクセスによりメモリに格納されたメモリ格納情報を読み出し、該メモリ格納情報とセキュアモジュールに予め格納されたセキュアモジュール格納情報との比較結果に基づいて、メモリ格納情報の改ざんをチェックし、安全なソフトウェア処理を実行することができる情報再生装置が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−129227号公報
ところで、保存したコンテンツを電子機器外部のリムーバブルな記録媒体に移動したいというユーザからの要望がある。しかし、無制限に電子機器外部の記録媒体にコンテンツの移動を認めると、コンテンツの権利者に不利益が生じるという問題点があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、電子機器から外部記憶装置へのコンテンツの移動を可能にするとともに、コンテンツの権利者を保護することができる半導体装置を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、記憶装置にコンテンツを記憶し、再生する電子機器に搭載される半導体装置において、前記記憶装置に記憶される前記コンテンツの識別子が記憶されるコンテンツテーブルと、前記コンテンツテーブルに、前記記憶装置から前記電子機器の外部の外部記憶装置に移動要求のあった前記コンテンツの前記識別子が記憶されているか否かによって、前記コンテンツの移動の許可を判断する移動判断手段と、前記判断に基づいて、前記記憶装置から前記外部記憶装置に前記コンテンツを移動する前記電子機器の移動手段により、前記コンテンツが移動されたとき、前記コンテンツテーブルに記憶されている前記コンテンツの前記識別子を削除する識別子削除手段と、前記コンテンツが前記記憶装置に記憶されるときに暗号化する第1の暗号鍵を生成する暗号鍵生成手段と、前記第1の暗号鍵を暗号化する、当該半導体装置固有の第2の暗号鍵を記憶した暗号鍵記憶手段と、を有し、前記移動判断手段は、前記コンテンツの移動を許可する場合、前記第2の暗号鍵を用いて前記第1の暗号鍵を復号し、復号した前記第1の暗号鍵によって、前記記憶装置に記憶されている前記コンテンツを復号することを特徴とする半導体装置が提供される。
このような半導体装置によれば、電子機器の記憶装置から外部記憶装置に移動するコンテンツの識別子がコンテンツテーブルに記憶されているか否かによって、コンテンツの移動の許可を判断する。また、コンテンツを外部記憶装置に移動した場合、コンテンツテーブルから、移動したコンテンツの識別子を削除する。また、コンテンツを記憶装置に記憶するとき第1の暗号鍵で暗号化し、第1の暗号鍵を半導体装置固有の第2の暗号鍵で暗号化する。そして、コンテンツの移動を許可する場合、第2の暗号鍵を用いて第1の暗号鍵を復号し、復号化した第1の暗号鍵によって、記憶装置に記憶したコンテンツを復号する。
また、本発明では上記問題を解決するために、記憶装置にコンテンツを記憶し、再生する電子機器に搭載される半導体装置において、前記記憶装置に記憶される前記コンテンツの識別子が記憶されるコンテンツテーブルと、前記コンテンツテーブルに、前記記憶装置から前記電子機器の外部の外部記憶装置に移動要求のあった前記コンテンツの前記識別子が記憶されているか否かによって、前記コンテンツの移動の許可を判断する移動判断手段と、前記判断に基づいて、前記記憶装置から前記外部記憶装置に前記コンテンツを移動する前記電子機器の移動手段により、前記コンテンツが移動されたとき、前記コンテンツテーブルに記憶されている前記コンテンツの前記識別子を削除する識別子削除手段と、を有し、前記コンテンツは、前記コンテンツに関するコンテンツ管理情報が付加されて、前記記憶装置に記憶され、前記記憶装置に記憶される前記コンテンツの前記コンテンツ管理情報のハッシュ値を算出し、前記コンテンツテーブルに記憶するハッシュ値算出手段と、をさらに有し、前記移動判断手段は、移動要求のあった前記コンテンツの前記コンテンツ管理情報のハッシュ値を算出し、前記コンテンツテーブルに記憶されているハッシュ値と一致するか否か判断して、前記コンテンツの移動の許可を判断することを特徴とする半導体装置が提供される。
このような半導体装置によれば、電子機器の記憶装置から外部記憶装置に移動するコンテンツの識別子がコンテンツテーブルに記憶されているか否かによって、コンテンツの移動の許可を判断する。また、コンテンツを外部記憶装置に移動した場合、コンテンツテーブルから、移動したコンテンツの識別子を削除する。また、コンテンツのコンテンツ管理情報のハッシュ値を算出してコンテンツテーブルに記憶し、移動要求があった場合、そのコンテンツのコンテンツ管理情報のハッシュ値を算出し、コンテンツテーブルに記憶した値と一致するか否か判断して移動の許可を判断する。
本発明の半導体装置では、コンテンツテーブルに移動しようとするコンテンツの識別子が記憶されているか否かによって、コンテンツの移動の許可をする。また、電子機器の記憶装置に記憶されていたコンテンツを外部記憶装置に移動すると、移動したコンテンツの識別子をコンテンツテーブルから削除する。また、コンテンツを記憶装置に記憶するとき第1の暗号鍵で暗号化し、第1の暗号鍵を半導体装置固有の第2の暗号鍵で暗号化する。そして、コンテンツの移動を許可する場合、第2の暗号鍵を用いて第1の暗号鍵を復号し、復号化した第1の暗号鍵によって、記憶装置に記憶したコンテンツを復号する。
これによって、すでに外部記憶装置に移動したコンテンツを再度外部記憶装置に移動しようとしても、コンテンツテーブルに識別子が記憶されていないため、移動することができない。また、外部記憶装置に記憶したコンテンツを再度記憶装置に戻し、他の外部記憶装置に移動しようとしても、コンテンツテーブルには、移動しようとするコンテンツの識別子が記憶されていないため、移動することができない。よって、記憶装置から外部記憶装置へのコンテンツの移動は1回のみ許されることになり、コンテンツの移動ができるとともに、コンテンツの権利者を保護することができる。また、当該半導体装置によって暗号化されたコンテンツは、当該半導体装置で移動しなければユーザは視聴できないので、不正行為を防止することができる。
また、本発明の半導体装置では、コンテンツテーブルに移動しようとするコンテンツの識別子が記憶されているか否かによって、コンテンツの移動の許可をする。また、電子機器の記憶装置に記憶されていたコンテンツを外部記憶装置に移動すると、移動したコンテンツの識別子をコンテンツテーブルから削除する。また、コンテンツを外部記憶装置に移動した場合、コンテンツテーブルから、移動したコンテンツの識別子を削除する。また、コンテンツのコンテンツ管理情報のハッシュ値を算出してコンテンツテーブルに記憶し、移動要求があった場合、そのコンテンツのコンテンツ管理情報のハッシュ値を算出し、コンテンツテーブルに記憶した値と一致するか否か判断して移動の許可を判断する。
これによって、すでに外部記憶装置に移動したコンテンツを再度外部記憶装置に移動しようとしても、コンテンツテーブルに識別子が記憶されていないため、移動することができない。また、外部記憶装置に記憶したコンテンツを再度記憶装置に戻し、他の外部記憶装置に移動しようとしても、コンテンツテーブルには、移動しようとするコンテンツの識別子が記憶されていないため、移動することができない。よって、記憶装置から外部記憶装置へのコンテンツの移動は1回のみ許されることになり、コンテンツの移動ができるとともに、コンテンツの権利者を保護することができる。また、コンテンツ管理情報のハッシュ値に基づいてコンテンツの移動を判断するので、記憶装置に記憶されたコンテンツの改ざんを防止することができる。
以下、本発明の原理を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、半導体装置の概要を示した図である。半導体装置1は、コンテンツを記憶装置2aに記憶し、再生する電子機器2に搭載されている。半導体装置1は、コンテンツテーブル1a、移動判断手段1b、および識別子削除手段1cを有している。
コンテンツテーブル1aには、電子機器2の記憶装置2aに記憶されるコンテンツの識別子が記憶される。
移動判断手段1bは、コンテンツテーブル1aに、記憶装置2aから電子機器2の外部の外部記憶装置3に移動要求のあったコンテンツの識別子が記憶されているか否かによって、コンテンツの移動の許可を判断する。例えば、コンテンツテーブル1aに移動要求のあったコンテンツの識別子が記憶されていれば、移動判断手段1bは、コンテンツの移動の許可をする。コンテンツテーブル1aに移動要求のあったコンテンツの識別子が記憶されていなければ、移動判断手段1bは、コンテンツの移動の許可をしない。
電子機器2の移動手段2bは、移動判断手段1bの判断に基づいて、記憶装置2aから外部記憶装置3にコンテンツを移動する。
識別子削除手段1cは、移動手段2bによってコンテンツが移動されると、コンテンツテーブル1aに記憶されているそのコンテンツの識別子を削除する。
このように、電子機器2の記憶装置2aに記憶されていたコンテンツを外部記憶装置3に移動すると、移動したコンテンツの識別子をコンテンツテーブル1aから削除するようにした。これによって、すでに外部記憶装置3に移動したコンテンツを再度外部記憶装置3に移動しようとしても、コンテンツテーブル1aに識別子が記憶されていないため、移動することができない。また、外部記憶装置3に記憶したコンテンツを再度記憶装置2aに戻し、他の外部記憶装置3に移動しようとしても、コンテンツテーブル1aには、移動しようとするコンテンツの識別子が記憶されていないため、移動することができない。よって、記憶装置2aから外部記憶装置3へのコンテンツの移動は1回のみ許されることになり、コンテンツの移動ができるとともに、コンテンツの権利者を保護することができる。
次に、本発明の半導体装置をPCに適用した場合の第1の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図2は、第1の実施の形態に係るPCのハードウェア構成例を示す図である。PC10は、CPU(Central Processing Unit)11によって装置全体が制御されている。CPU11には、バス18を介してRAM(Random Access Memory)12、HDD13、グラフィック処理装置14、入力インタフェース15、およびチューナ17が接続されている。また、CPU11には、図示していないがPCI(Peripheral Component Interconnect)バスを介して、セキュアLSI16が接続されている。
RAM12には、CPU11に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM12には、CPU11による処理に必要な各種データが保存される。
HDD13には、OS、アプリケーションプログラムやコンテンツなどのデータが格納される。HDD13に格納されるアプリケーションプログラムの1つに、ユーザの指示に応じて、地上デジタルTV放送などのデジタルTV放送のコンテンツを録画または再生したり、また録画したコンテンツをDVDなどのリムーバブルな記録媒体に移動するアプリケーションプログラム(デジタルTVアプリケーションプログラム、以下、デジタルTVアプリ)がある。
なお、以下では、移動とは、元のコンテンツを削除して移動することをいう。例えば、HDD13に記憶(録画)されているコンテンツをDVDに移動すると、HDD13に記憶されているコンテンツは削除される。
グラフィック処理装置14には、モニタ19が接続されている。グラフィック処理装置14は、CPU11からの命令に従って、画像をモニタ19に表示する。
入力インタフェース15には、キーボード20とマウス21とが接続されている。入力インタフェース15は、キーボード20やマウス21から送られてくる信号を、バス18を介してCPU11に送信する。また、入力インタフェース15には、カードI/F22とドライバ23とが接続されている。カードI/F22には、デジタルTV放送を視聴するためのカードが挿入される。例えば、B−CAS(BS-Conditional Access System)カードが挿入される。ドライバ23には、DVDやCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などのリムーバブルな記録媒体が挿入される。例えば、ドライバ23にDVD挿入を挿入することによって、HDD13に記憶されているコンテンツをDVDに移動することができる。
セキュアLSI16は、デジタルTVアプリからの指示に応じて、デジタルTV放送のコンテンツを受信し、暗号化してHDD13に録画する処理を行う。また、セキュアLSI16は、デジタルTVアプリの指示に応じて、HDD13に記憶したコンテンツを復号化して再生する処理を行う。また、セキュアLSI16は、デジタルTVアプリからの指示に応じて、コンテンツを移動する処理を行う。
なお、セキュアLSI16は、図示してないが、フラッシュメモリやRAMなどで構成されるセキュアな記憶領域(セキュア領域)とCPUとを有している。セキュアLSI16のCPUは、セキュアLSI16が有するプログラムに従って、コンテンツの録画、再生、移動、および削除の制御を行う。このとき、セキュアLSI16は、セキュア領域でコンテンツに関する情報を管理して、第三者による不正な録画、再生および移動が行われないようにしている。なお、セキュア領域とは、セキュアLSI16のCPUのみがアクセスできる領域であり、不正なユーザによるアクセスを防止する。
チューナ17は、デジタルTVアプリの指示に応じて、目的のチャンネルの電波を取り出す。
以上のようなハードウェア構成によって、デジタルTV放送を録画、再生、および移動する処理機能を実現することができる。
次に、図2のPC10で実現される機能について詳細に説明する。
図3は、PCの機能ブロック図である。図に示すようにPC10は、セキュアLSI16で実現される鍵抽出部31、復号部32,39、鍵生成部33,40、暗号部34,35,41、コンテンツ管理部36、再生処理部38、移動管理部42、コンテンツテーブル(コンテンツTB)43、および暗号鍵記憶部44と、HDD13に格納されているデジタルTVアプリで実現されるデジタルテレビ処理部37とを有している。なお、図3には、図2で示したHDD13およびチューナ17が示してある。また、カードI/F22に挿入されたB−CASカード22aが示してある。
鍵抽出部31は、B−CASカード22aに記憶されている暗号鍵を抽出する。鍵抽出部31は、抽出した鍵を復号部32に出力する。
復号部32は、チューナ17によって選局されたデジタルTV放送のデータを、鍵抽出部31によって抽出された暗号鍵によって復号する。デジタルTV放送は、不正視聴を防止するため、デジタルTVのコンテンツを暗号化して送信しており、B−CASカード22aに記憶されている暗号鍵によって、暗号化されたコンテンツを復号できるようになっている。復号部32は、B−CASカード22aの暗号鍵で復号したコンテンツを暗号部34に出力する。
鍵生成部33は、復号部32で復号したコンテンツを再び暗号化してHDD13に記憶するための暗号鍵nを生成する。鍵生成部33は、HDD13に記憶するコンテンツごとに、暗号鍵nを動的に生成し、生成した暗号鍵nを暗号部34,35に出力する。
暗号部34は、復号部32で復号されたコンテンツを鍵生成部33で生成された暗号鍵nによって暗号化し、デジタルテレビ処理部37に出力する。つまり、セキュアLSI16は、チューナ17によって受信されたコンテンツを独自に暗号化してデジタルテレビ処理部37へ出力し、第三者によるコンテンツの不正操作を防止するようにしている。なお、後述詳細するが、デジタルテレビ処理部37は、セキュアLSI16から暗号化されたコンテンツを受信すると、そのコンテンツに関するコンテンツ管理情報を生成して受信したコンテンツに付加し、HDD13に記憶する。また、生成したコンテンツ管理情報をコンテンツ管理部36へ出力する。
暗号部35は、鍵生成部33によって生成された暗号鍵nを暗号鍵記憶部44に記憶されている暗号鍵mによって暗号化し、デジタルテレビ処理部37に出力する。
コンテンツ管理部36は、チューナ17によって受信されるコンテンツごとに、コンテンツID(識別子)を生成する。コンテンツ管理部36は、生成したコンテンツIDをデジタルテレビ処理部37に出力する。また、コンテンツ管理部36は、デジタルテレビ処理部37が生成したコンテンツ管理情報を受信し、受信したコンテンツ管理情報のハッシュ値を算出する。コンテンツ管理部36は、算出したハッシュ値と生成したコンテンツIDとをコンテンツTB43に記憶する。
ここで、HDD13に記憶されるコンテンツとコンテンツTB43とについて説明する。まず、HDD13に記憶されるコンテンツについて説明する。
図4は、コンテンツのデータ構成例を示した図である。図に示すようにHDD13に記憶されるコンテンツ51は、コンテンツ管理情報51aとコンテンツ本体51bとに分かれる。コンテンツ本体51bは、暗号部34によって暗号鍵nで暗号化されたコンテンツである。デジタルテレビ処理部37は、セキュアLSI16から暗号化されたコンテンツ(コンテンツ本体51b)を受信すると、コンテンツ管理情報51aを生成して付加し、HDD13に記憶する。
デジタルテレビ処理部37によって生成されるコンテンツ管理情報51aは、コンテンツID、暗号鍵n、およびコンテンツ情報の領域を有している。
コンテンツIDの領域には、コンテンツ管理部36から受信したコンテンツIDが、デジタルテレビ処理部37によって格納される。暗号鍵nの領域には、暗号部35で暗号鍵mによって暗号化された暗号鍵nが、デジタルテレビ処理部37によって格納される。コンテンツ情報の領域には、コンテンツ本体が移動可能なコンテンツであるか否かを示す情報が、デジタルテレビ処理部37によって格納される。コンテンツ情報は、HDD13に記憶するコンテンツの属性に応じて、デジタルテレビ処理部37が付与する。または、コンテンツ情報は、例えば、コンテンツの録画または録画予約のとき、ユーザから指定される。ユーザが録画または録画予約を行うとき、デジタルテレビ処理部37は、ユーザから録画するコンテンツを移動可能なコンテンツにするか否かを受付け、受付けた情報をコンテンツ情報に格納する。
次に、コンテンツTB43について説明する。
図5は、コンテンツTBのデータ構成例を示した図である。図に示すようにコンテンツTB43は、コンテンツIDと改ざん防止情報の領域を有している。コンテンツIDと改ざん防止情報の領域は、HDD13に記憶されるコンテンツごとに生成される。
コンテンツIDの領域には、コンテンツ管理部36が生成したコンテンツIDが格納される。改ざん防止情報の領域には、コンテンツ管理部36が算出したハッシュ値が格納される。なお、ハッシュ値は、上述したように、コンテンツ管理部36がデジタルテレビ処理部37からコンテンツ管理情報を受信して算出する。つまり、コンテンツ管理部36は、図4に示したコンテンツ管理情報51aのハッシュ値を算出し、生成したコンテンツIDとともにコンテンツTB43に記憶する。
なお、HDD13に記憶されるコンテンツのコンテンツ管理情報51aのハッシュ値を算出し、コンテンツTB43に記憶することによって、例えば、HDD13に記憶されているコンテンツ51のコンテンツ管理情報51aが改ざんされると、コンテンツ管理情報51aのハッシュ値と、コンテンツTB43に記憶されているハッシュ値とが異なり、改ざんされたことを認識することが可能となる。
図3の説明に戻る。
デジタルテレビ処理部37は、図2で示したキーボード20やマウス21を介して、ユーザからの操作を受付ける。例えば、ユーザからコンテンツの録画要求、再生要求、移動要求、および録画予約を受付ける。
デジタルテレビ処理部37は、ユーザから録画要求またはユーザによって設定された録画の予約時間になると、コンテンツが暗号鍵nで暗号化されるように、セキュアLSI16を活性化する。これにより、セキュアLSI16の暗号部34から、暗号鍵nによって暗号化されたコンテンツが出力される。また、暗号部35から、暗号鍵mによって暗号化された暗号鍵nが出力される。また、コンテンツ管理部36からコンテンツIDが出力される。
デジタルテレビ処理部37は、コンテンツを移動可能にするか否かのコンテンツ情報と、コンテンツ管理部36から受信したコンテンツIDと、暗号部35から受信した暗号鍵mで暗号化された暗号鍵nとによって、図4で示したようなコンテンツ管理情報51aを生成する。そして、生成したコンテンツ管理情報51aを、暗号部34において暗号鍵nにより暗号化されたコンテンツに付加し、HDD13に記憶する。また、生成したコンテンツ管理情報51aをコンテンツ管理部36へ出力する。
また、デジタルテレビ処理部37は、ユーザからHDD13に記憶されているコンテンツの再生要求があると、再生要求のあったコンテンツをHDD13から取得する。そして、取得したコンテンツのコンテンツ管理情報51aをセキュアLSI16の再生処理部38に出力する。後述詳細するが、セキュアLSI16の再生処理部38は、デジタルテレビ処理部37から受信したコンテンツ管理情報51aに基づいて、HDD13に記憶されている暗号化されたコンテンツ(コンテンツ本体)を再生してもよいか否か判断し、その判断結果をデジタルテレビ処理部37に出力する。デジタルテレビ処理部37は、再生処理部38から再生許可の判断を受けると、HDD13から取得したコンテンツのコンテンツ本体を復号部39に出力する。復号部39は、暗号化されているコンテンツ本体を復号化する。
また、デジタルテレビ処理部37は、ユーザからHDD13に記憶されているコンテンツの移動要求があると、移動要求のあったコンテンツをHDD13から取得する。そして、取得したコンテンツのコンテンツ管理情報51aをセキュアLSI16の移動管理部42に出力する。後述詳細するが、セキュアLSI16の移動管理部42は、デジタルテレビ処理部37から受信したコンテンツ管理情報51aに基づいて、HDD13に記憶されているコンテンツを移動してもよいか否か判断し、その判断結果をデジタルテレビ処理部37に出力する。デジタルテレビ処理部37は、移動管理部42から移動許可の判断を受けると、HDD13から取得したコンテンツのコンテンツ本体を移動管理部42に出力する。移動管理部42は、デジタルテレビ処理部37から受信した暗号化されたコンテンツ本体を復号し、デジタルテレビ処理部37に出力する。デジタルテレビ処理部37は、復号されたコンテンツ本体をユーザの指定したリムーバブルな記録媒体に移動する。
再生処理部38は、上述したように、デジタルテレビ処理部37からコンテンツ管理情報51aを受信し、このコンテンツ管理情報51aを有するコンテンツを再生してもよいか否か判断する。具体的には、受信したコンテンツ管理情報51aに含まれているコンテンツIDに対応するコンテンツIDがコンテンツTB43に記憶されているか判断する。後述詳細するが、HDD13に記憶されているコンテンツがDVDなどのリムーバブルな記録媒体に移動されると、そのコンテンツのコンテンツIDと改ざん防止情報は、コンテンツTB43から削除されるからである。つまり、再生処理部38は、すでに移動されたコンテンツに対しては、再生許可の判断をしない。デジタルテレビ処理部37は、コンテンツの再生許可がされない場合、コンテンツの再生ができない旨を、図2で示したモニタ19に表示する。
一方、コンテンツIDがコンテンツTB43に記憶されている場合、再生処理部38は、受信したコンテンツ管理情報51aのハッシュ値を算出する。そして、再生処理部38は、受信したコンテンツ管理情報51aに含まれているコンテンツIDに対応する改ざん防止情報をコンテンツTB43から取得し、算出したハッシュ値と比較する。比較結果が異なっている場合、再生処理部38は、コンテンツ管理情報51aが改ざんされていると判断し、再生を許可しない。比較結果が一致すれば、再生処理部38は、コンテンツ管理情報51aが改ざんされていないと判断し、再生許可をデジタルテレビ処理部37に出力する。また、再生処理部38は、再生許可の判断をすると、暗号鍵記憶部44に記憶されている暗号鍵mでコンテンツ管理情報51aに含まれている暗号鍵nを復号し、復号部39へ出力する。
デジタルテレビ処理部37は、再生許可を受信すると、暗号化されたコンテンツを復号部39に出力する。復号部39は、再生処理部38から受信した暗号鍵nで暗号化されたコンテンツを復号する。復号部39は、復号したコンテンツを暗号部41へ出力する。
鍵生成部40は、暗号鍵tを生成し、暗号部41とデジタルテレビ処理部37に出力する。鍵生成部40は、所定時間ごとに、例えば、数百msecごとに異なった暗号鍵tを生成する。
暗号部41は、復号部39で復号されたコンテンツを、鍵生成部40で生成される暗号鍵tによって暗号化する。暗号部41は、暗号化されたコンテンツをデジタルテレビ処理部37へ出力する。
デジタルテレビ処理部37は、暗号部41で暗号化されたコンテンツを、鍵生成部40で生成された暗号鍵tによって復号する。デジタルテレビ処理部37は、復号したコンテンツを図2で示したモニタ19に表示する。
なお、復号部39で復号したコンテンツを暗号部41で再び暗号化するのは、暗号部41からデジタルテレビ処理部37にコンテンツが送信されるときに、第三者によって不正にコンテンツを操作されないようにするためである。また、暗号鍵tを数百msecごとに変更することによって、第三者からの不正操作を困難にすることができる。
移動管理部42は、上述したように、デジタルテレビ処理部37からコンテンツ管理情報51aを受信し、このコンテンツ管理情報51aを有するコンテンツを移動してもよいか否か判断する。具体的には、受信したコンテンツ管理情報51aに含まれているコンテンツIDに対応するコンテンツIDがコンテンツTB43に記憶されているか判断する。
移動管理部42は、移動要求のあったコンテンツのコンテンツIDがコンテンツTB43に記憶されている場合、受信したコンテンツ管理情報51aのハッシュ値を算出する。そして、移動管理部42は、受信したコンテンツ管理情報51aに含まれているコンテンツIDに対応する改ざん防止情報をコンテンツTB43から取得し、算出したハッシュ値と比較する。比較結果が異なっている場合、移動管理部42は、コンテンツ管理情報51aが改ざんされていると判断し、移動を許可しない。これに対し、比較結果が一致すれば、移動管理部42は、コンテンツ管理情報51aが改ざんされていないと判断する。そして、コンテンツ管理情報51aのコンテンツ情報が、移動可能なコンテンツという情報であれば、移動管理部42は、移動許可をデジタルテレビ処理部37に出力する。
デジタルテレビ処理部37は、コンテンツの移動許可がされた場合、移動要求のあった暗号化されたコンテンツを移動管理部42に出力する。移動管理部42は、暗号鍵記憶部44から暗号鍵mを取得し、コンテンツ管理情報51aに含まれている暗号鍵nを復号化する。そして、移動管理部42は、この暗号鍵nで暗号化されたコンテンツを復号し、復号したコンテンツをデジタルテレビ処理部37に出力する。デジタルテレビ処理部37は、復号されたコンテンツを移動要求のあったリムーバブルな記録媒体に移動し、元のコンテンツをHDD13から削除する。移動管理部42は、コンテンツの移動が完了すると、移動したコンテンツのコンテンツIDとその改ざん防止情報とを、コンテンツTB43から削除する。
一方、移動要求のあったコンテンツのコンテンツIDがコンテンツTB43に記憶されていない場合、移動管理部42は、デジタルテレビ処理部37にコンテンツの移動を許可しない。移動要求のあったコンテンツのコンテンツIDがコンテンツTB43に記憶されていない場合とは、例えば、コンテンツがすでにDVDなどのリムーバブルな記録媒体に移動され、コンテンツIDがコンテンツTB43から削除されている場合などがある。これにより、例えば、コンテンツをHDD13からDVDに移動し、再びHDD13に戻して、別のDVDに移動しようとしても、そのコンテンツのコンテンツIDがコンテンツTB43に記憶されていないため、移動することができない。以上より、受信したコンテンツは、1回だけリムーバブルな記録媒体に移動することが可能となる。デジタルテレビ処理部37は、コンテンツの移動の許可がされない場合、コンテンツの移動ができない旨を、図2で示したモニタ19に表示する。
コンテンツTB43は、図5で説明したように、HDD13に記憶されるコンテンツのコンテンツIDと改ざん防止情報とが記憶される。コンテンツTB43は、例えば、セキュアLSI16が内蔵するフラッシュメモリなどのセキュア領域に形成される。これにより、コンテンツTB43の第三者からの不正な操作を防止することができる。
暗号鍵記憶部44は、暗号鍵mを記憶している。暗号鍵記憶部44は、例えば、セキュアLSI16が内蔵するフラッシュメモリなどのセキュア領域に形成される。暗号鍵mは、セキュアLSI16ごとに固有の暗号鍵で、製造時などにユニークに割り当てられる。従って、セキュアLSI16で暗号化されたコンテンツは、セキュアLSI16でしか、再生や移動ができないことになる。
以下、PC10のコンテンツを録画するときの動作、コンテンツを再生するときの動作およびコンテンツを移動するときの動作について説明する。
まず、コンテンツを録画するときの動作について説明する。
デジタルテレビ処理部37は、録画要求または録画予約があると、ユーザから録画するコンテンツを移動可能なコンテンツにするか否か受付ける。そして、録画要求または予約時間に応じて、コンテンツの録画を開始する。なお、デジタルテレビ処理部37がコンテンツの属性に基づいて移動可能なコンテンツにするか否か判断する場合には、ユーザからの指示を受付けない。
チューナ17によって受信されたコンテンツは、暗号化されており、復号部32は、カードI/F22に挿入されるB−CASカード22aの暗号鍵で復号する。
暗号部34は、復号されたコンテンツを暗号鍵nで再び暗号化する。コンテンツ管理部36は、受信されるコンテンツのコンテンツIDを生成する。暗号鍵nで暗号化されたコンテンツ、暗号鍵nとコンテンツIDは、デジタルテレビ処理部37へ出力される。
デジタルテレビ処理部37は、暗号鍵nで暗号化されたコンテンツ、暗号鍵mで暗号化された暗号鍵nとコンテンツIDとを受信すると、図4で示したコンテンツ管理情報51aを生成し、受信した暗号化されたコンテンツ(コンテンツ本体51b)に付加して、HDD13に記憶する。また、デジタルテレビ処理部37は、生成したコンテンツ管理情報51aをコンテンツ管理部36に出力する。
コンテンツ管理部36は、デジタルテレビ処理部37から受信したコンテンツ管理情報51aのハッシュ値を算出する。そして、算出したハッシュ値(改ざん防止情報)と、生成したコンテンツIDとをコンテンツTB43に記憶する。このようにして、コンテンツの録画が行われる。
次に、コンテンツを再生するときの動作について説明する。
デジタルテレビ処理部37は、ユーザからコンテンツの再生要求があると、再生要求のあったコンテンツをHDD13から取得し、取得したコンテンツのコンテンツ管理情報51aを再生処理部38に出力する。
再生処理部38は、コンテンツ管理情報51aのコンテンツIDに対応するコンテンツIDがコンテンツTB43に記憶されているか判断する。コンテンツ管理情報51aのコンテンツIDに対応するコンテンツIDがコンテンツTB43に記憶されている場合、再生処理部38は、受信したコンテンツ管理情報51aのハッシュ値を算出し、コンテンツTB43に記憶されている改ざん防止情報と比較する。算出したハッシュ値と改ざん防止情報とが一致する場合、再生処理部38は、再生許可をデジタルテレビ処理部37に出力する。また、コンテンツ管理情報51aに含まれている暗号化された暗号鍵nを、暗号鍵記憶部44に記憶されている暗号鍵mで復号し、復号部39に出力する。
なお、コンテンツ管理情報51aのコンテンツIDに対応するコンテンツIDがコンテンツTB43に記憶されていない場合やハッシュ値と改ざん防止情報とが一致しない場合には、再生処理部38は、コンテンツの再生ができない旨をデジタルテレビ処理部37に出力する。デジタルテレビ処理部37は、モニタ19にコンテンツを再生できない旨を表示する。
デジタルテレビ処理部37は、再生処理部38から再生許可を受信すると、再生要求のあったコンテンツを復号部39へ出力する。復号部39は、暗号鍵nで暗号化されたコンテンツを再生処理部38から受信した暗号鍵nで復号する。復号部39は、復号したコンテンツを暗号部41へ出力する。
暗号部41は、復号されたコンテンツを、鍵生成部40で生成された暗号鍵tによって再び暗号化する。暗号部41は、暗号鍵tで暗号化されたコンテンツをデジタルテレビ処理部37へ出力する。
デジタルテレビ処理部37は、鍵生成部40から暗号鍵tを受信し、暗号部41から受信した、暗号鍵tで暗号化されたコンテンツを復号する。デジタルテレビ処理部37は、復号したコンテンツをモニタ19へ表示する。このようにして、コンテンツの再生が行われる。
次に、コンテンツを移動するときの動作について説明する。
デジタルテレビ処理部37は、ユーザからコンテンツの移動要求があると、移動要求のあったコンテンツをHDD13から取得し、取得したコンテンツのコンテンツ管理情報51aを移動管理部42に出力する。
移動管理部42は、コンテンツ管理情報51aのコンテンツIDに対応するコンテンツIDがコンテンツTB43に記憶されているか判断する。コンテンツ管理情報51aのコンテンツIDに対応するコンテンツIDがコンテンツTB43に記憶されている場合、移動管理部42は、受信したコンテンツ管理情報51aのハッシュ値を算出し、コンテンツTB43に記憶されている改ざん防止情報と比較する。算出したハッシュ値と改ざん防止情報とが一致する場合、移動管理部42は、コンテンツ管理情報51aのコンテンツ情報が、移動可能なコンテンツという情報であれば、移動許可をデジタルテレビ処理部37に出力する。
なお、コンテンツ管理情報51aのコンテンツIDに対応するコンテンツIDがコンテンツTB43に記憶されていない場合、すでに、DVDなどのリムーバブルな記録媒体に移動したコンテンツであるとして、移動を許可しない旨をデジタルテレビ処理部37に出力する。また、ハッシュ値と改ざん防止情報とが一致しない場合、または、コンテンツ情報が移動可能なコンテンツでないという情報の場合、移動を許可しない旨をデジタルテレビ処理部37に出力する。デジタルテレビ処理部37は、モニタ19にコンテンツを移動できない旨を表示する。
デジタルテレビ処理部37は、移動管理部42から移動許可を受信すると、移動要求のあったコンテンツを移動管理部42へ出力する。移動管理部42は、暗号鍵記憶部44から暗号鍵mを取得し、コンテンツ管理情報51aに含まれている暗号鍵nを復号する。そして、復号した暗号鍵nでコンテンツを復号し、デジタルテレビ処理部37へ出力する。
デジタルテレビ処理部37は、復号されたコンテンツを移動要求のあった記録媒体に移動し、元のコンテンツをHDD13から削除する。移動管理部42は、コンテンツの移動が完了すると、移動したコンテンツのコンテンツIDとその改ざん防止情報とを、コンテンツTB43から削除する。このようにして、コンテンツの移動が行われる。
このように、PC10のHDD13に記憶されていたコンテンツを、DVDなどのリムーバブルな記録媒体に移動すると、移動したコンテンツのコンテンツIDと改ざん防止情報とをコンテンツTB43から削除するようにした。これによって、すでに移動したコンテンツを再びDVDなどの記録媒体に移動しようとしても、コンテンツTB43にコンテンツIDおよび改ざん防止情報が記憶されていないため、移動することができない。また、DVDなどの記録媒体に記憶したコンテンツを再度HDD13に戻し、他の記録媒体に移動しようとしても、コンテンツTB43には、移動しようとするコンテンツのコンテンツIDおよび改ざん防止情報が記憶されていないため、移動することができない。よって、HDD13からDVDなどの記録媒体へのコンテンツの移動は1回のみ許されることになり、コンテンツの移動ができるとともに、コンテンツの権利者を保護することができる。
なお、デジタルテレビ処理部37は、ユーザから録画要求または録画予約があったとき、受信するコンテンツを再生のみ行うようにするか受付けることもできる。再生のみの場合、コンテンツの移動がないので、コンテンツ管理部36は、コンテンツIDおよび改ざん防止情報をコンテンツTB43に記憶しない。また、デジタルテレビ処理部37は、図4に示したコンテンツ管理情報51aのコンテンツ情報に、コンテンツを再生のみ行う旨の情報を格納する。これにより、移動管理部42は、デジタルテレビ処理部37がユーザから移動要求を受付けても、コンテンツ管理情報51aの再生のみ行うというコンテンツ情報より、移動を許可する判断をしない。また、再生処理部38は、再生のみのコンテンツの再生要求があると、コンテンツIDの比較やハッシュ値の算出を行わずに、コンテンツの再生処理を行う。なお、ユーザから、コンテンツを再生のみ行うか否か受付けるのではなく、デジタルテレビ処理部37がコンテンツの属性に応じて、判断してもよい。
このように、再生のみのコンテンツも存在させることによって、コンテンツIDのコンテンツTB43への記憶を不要とし、コンテンツTB43の使用領域を低減できる。特に、セキュアLSI16のセキュア領域の容量は、数G〜数百Gバイトの容量を有するHDD13に比べ、64Kバイト等と容量が小さく、セキュアLSI16のセキュア領域を有効に使用することができる。
また、コンテンツ管理情報51aをコンテンツに付加してHDD13に記憶することにより、コンテンツTB43の容量を抑制でき、セキュア領域を有効に使用することが可能となる。特に、再生のみ行うコンテンツの場合は、コンテンツIDをコンテンツTB43に記憶しないので、よりセキュア領域を有効に使用することが可能となる。また、再生のみ行うコンテンツの場合は、セキュア領域の容量によって制限されることなくHDD13に記憶することができる。
次に、本発明の半導体装置をPCに適用した場合の第2の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。第2の実施の形態では、コンテンツの部分移動を可能にする。
図6は、第2の実施の形態に係るPCの機能ブロック図である。図6において図3と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。また、図の機能を構成するPCのハードウェア構成図は、図2と同様であり、その説明を省略する。
図6のPCでは、デジタルテレビ処理部61の機能が図3のデジタルテレビ処理部37と異なる。また、セキュアLSI70の移動管理部71の機能が図3の移動管理部42と異なる。
図3で説明したデジタルテレビ処理部37は、ユーザから録画要求または録画予約があったとき、コンテンツの全体を移動可能にするか否かを受付けた。これに対し、図6のデジタルテレビ処理部61は、ユーザから録画要求または録画予約があったとき、コンテンツの一部を移動可能にするか否か受付ける。そして、デジタルテレビ処理部61は、ユーザから受付けた、コンテンツの一部を移動可能にするか否かの情報をコンテンツ情報に含めて、コンテンツ管理情報を生成する。なお、デジタルテレビ処理部37が、受信するコンテンツの属性に基づいて、コンテンツの一部移動を可能にするか否か判断し、コンテンツ情報を生成してもよい。
また、デジタルテレビ処理部61は、ユーザからコンテンツの一部移動の要求を受付ける。一部移動とは、例えば、コンテンツの何分から何分までの範囲をDVDなどのリムーバブルな記録媒体に移動することをいう。デジタルテレビ処理部61は、一部移動の要求のあったコンテンツのコンテンツ管理情報を移動管理部71に出力する。
また、デジタルテレビ処理部61は、移動管理部71からコンテンツの一部移動の許可を受信すると、一部移動の要求のあった部分のコンテンツを、移動管理部71に出力する。そして、デジタルテレビ処理部61は、移動管理部71に出力した一部分のコンテンツが移動管理部71によって復号されて返されると、そのコンテンツをユーザの指定する記録媒体に記憶する。デジタルテレビ処理部61は、記録媒体に移動した部分のコンテンツをHDD13から削除し、コンテンツ管理情報内に新たに設けた移動範囲情報にコンテンツの移動した範囲を書き込む。具体的には、何分から何分までの範囲のコンテンツを移動したなどの情報を書き込む。なお、その他の機能は、図3で説明したデジタルテレビ処理部37と同様である。
移動管理部71は、デジタルテレビ処理部61からコンテンツ管理情報を受信すると、そのコンテンツ管理情報を有するコンテンツの一部移動を許可するか否か判断し、判断結果をデジタルテレビ処理部61へ出力する。
また、移動管理部71は、デジタルテレビ処理部61のコンテンツの一部移動が完了すると、そのコンテンツのコンテンツ管理情報のハッシュ値を算出し、コンテンツTB43に記憶されている改ざん防止情報を更新する。改ざん防止情報を更新するのは、コンテンツの一部移動が行われると、コンテンツ管理情報が変わり、コンテンツ管理情報のハッシュ値が変わるためである。
なお、HDD13に記憶されているコンテンツが全て移動された場合には、図3の移動管理部42と同様に、移動管理部71は、コンテンツTB43のコンテンツIDと改ざん防止情報を削除する。移動管理部71のその他の機能は、図3で説明した移動管理部42と同様である。
次に、HDD13に記憶されるコンテンツについて説明する。
図7は、コンテンツのデータ構成例を示した図である。図に示すようにHDD13に記憶されるコンテンツ81は、コンテンツ管理情報81aとコンテンツ本体81bとに分かれる。コンテンツ本体81bは、暗号部34によって暗号鍵nで暗号化されたコンテンツである。デジタルテレビ処理部61は、セキュアLSI70から暗号化されたコンテンツを受信すると、コンテンツ管理情報81aを生成して付加し、HDD13に記憶する。
デジタルテレビ処理部61によって生成されるコンテンツ管理情報81aは、コンテンツID、暗号鍵n、コンテンツ情報、および移動範囲情報の領域を有している。
コンテンツIDの領域には、コンテンツ管理部36から受信したコンテンツIDが、デジタルテレビ処理部61によって格納される。暗号鍵nの領域には、暗号部35によって暗号鍵mにより暗号化された暗号鍵nが、デジタルテレビ処理部61によって格納される。コンテンツ情報の領域には、コンテンツ本体81bが部分移動可能なコンテンツであるか否かを示す情報が、デジタルテレビ処理部61によって格納される。移動範囲情報の領域には、コンテンツの一部移動した範囲がデジタルテレビ処理部61によって格納される。
以下、PCのコンテンツを一部移動するときの動作について説明する。なお、コンテンツを録画するときの動作やコンテンツを再生するときの動作は、第1の実施の形態と同様であり、その説明を省略する。
デジタルテレビ処理部61は、ユーザからコンテンツの一部移動要求があると、移動要求のあったコンテンツをHDD13から取得し、取得したコンテンツのコンテンツ管理情報81aを移動管理部71に出力する。
移動管理部71は、コンテンツ管理情報81aのコンテンツIDに対応するコンテンツIDがコンテンツTB43に記憶されているか判断する。コンテンツ管理情報51aのコンテンツIDに対応するコンテンツIDがコンテンツTB43に記憶されている場合、移動管理部71は、受信したコンテンツ管理情報81aのハッシュ値を算出し、コンテンツTB43に記憶されている改ざん防止情報と比較する。算出したハッシュ値と改ざん防止情報とが一致する場合、移動管理部71は、コンテンツ管理情報81aのコンテンツ情報が部分移動可能なコンテンツという情報であれば、コンテンツの部分移動許可をデジタルテレビ処理部61に出力する。
なお、コンテンツ管理情報81aのコンテンツIDに対応するコンテンツIDがコンテンツTB43に記憶されていない場合、すでにDVDなどのリムーバブルな記録媒体にコンテンツ全体が移動されたとして、一部移動を許可しない旨をデジタルテレビ処理部61に出力する。また、ハッシュ値と改ざん防止情報とが一致しない場合、またはコンテンツ情報が一部移動可能なコンテンツでないという情報の場合、移動を許可しない旨をデジタルテレビ処理部61に出力する。デジタルテレビ処理部61は、モニタ19にコンテンツを移動できない旨を表示する。
デジタルテレビ処理部61は、移動管理部71から移動許可を受信すると、移動要求のあったコンテンツの一部を移動管理部71へ出力する。移動管理部71は、暗号鍵記憶部44から暗号鍵mを取得し、コンテンツ管理情報81aに含まれている暗号鍵nを復号する。そして、復号した暗号鍵nでコンテンツを復号し、デジタルテレビ処理部61へ出力する。
デジタルテレビ処理部61は、復号されたコンテンツを移動要求のあった記録媒体に移動し、元のコンテンツの一部をHDD13から削除する。また、デジタルテレビ処理部61は、コンテンツ管理情報81aの移動範囲情報に移動したコンテンツの範囲を書き込む。移動管理部71は、移動範囲情報が書き換えられたコンテンツ管理情報81aのハッシュ値を新たに算出し、コンテンツTB43に記憶されている改ざん防止情報を更新する。
このように、PC10のHDD13に記憶されていたコンテンツの一部においても、DVDなどのリムーバブルな記録媒体に移動することができるとともに、コンテンツの権利者を保護することができる。
次に、本発明の半導体装置をPCに適用した場合の第3の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。コンテンツをDVDなどのリムーバブルな記録媒体に移動した後も、PCでコンテンツを視聴したい場合がある。そこで、第3の実施の形態では、コンテンツの複写を可能する。なお、複写とは、元のコンテンツを削除せずに移動することをいう。例えば、HDD13に記憶されているコンテンツをDVDに移動しても、元となるコンテンツをHDD13から削除しない。これによって、複写後も、PCでコンテンツを視聴することが可能となる。
図8は、第3の実施の形態に係るPCの機能ブロック図である。図8において図3と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。また、図の機能を構成するPCのハードウェア構成図は図2と同様であり、その説明を省略する。
図8のPCでは、デジタルテレビ処理部91の機能が図3のデジタルテレビ処理部37と異なる。また、セキュアLSI100の複写管理部101および再生処理部102の機能が図3の移動管理部42および再生処理部38と異なる。
図8のデジタルテレビ処理部91は、ユーザから録画要求または録画予約があったとき、コンテンツを複写可能にするか否か受付ける。また、複写を可能にする場合、複写の回数を受付ける。デジタルテレビ処理部91は、ユーザから受付けたコンテンツを複写可能にするか否かの情報と何回複写を行うかの情報とをコンテンツ情報に含めて、コンテンツ管理情報を生成する。なお、デジタルテレビ処理部91が、受信するコンテンツの属性に基づいて、コンテンツの複写可能にするか否か判断し、複写回数を含むコンテンツ情報を生成してもよい。
また、デジタルテレビ処理部91は、ユーザからコンテンツの複写要求を受付ける。デジタルテレビ処理部91は、複写要求のあったコンテンツをHDD13から取得し、そのコンテンツ管理情報を複写管理部101に出力する。
また、デジタルテレビ処理部91は、複写管理部101からコンテンツの複写許可を受信すると、複写要求のあったコンテンツを複写管理部101に出力する。そして、デジタルテレビ処理部91は、複写管理部101に出力したコンテンツが複写管理部101によって復号されて返されると、その復号されたコンテンツをユーザの指定する記録媒体に記憶する。なお、その他の機能は、図3で説明したデジタルテレビ処理部37と同様である。
複写管理部101は、デジタルテレビ処理部91からコンテンツ管理情報を受信すると、受信したコンテンツ管理情報に基づいて、そのコンテンツ管理情報を有するコンテンツの複写を許可するか否か判断し、判断結果をデジタルテレビ処理部91へ出力する。例えば、複写管理部101は、コンテンツ管理情報に含まれているコンテンツIDがコンテンツTB43に記憶されているか、または複写回数が0でないかによって、複写許可の判断をする。なお、複写管理部101は、コンテンツ管理情報の複写回数が0になると、コンテンツTB43からそのコンテンツ管理情報を有するコンテンツのコンテンツIDを削除する。つまり、複写がユーザによって指定回数行われると、そのコンテンツのコンテンツIDをコンテンツTB43から削除し、以後コンテンツの複写をできなくする。
また、複写管理部101は、デジタルテレビ処理部91のコンテンツの複写が完了すると、コンテンツ管理情報のコンテンツ情報に含まれている複写回数の値を1減算する。そして、複写管理部101は、コンテンツのコンテンツ管理情報のハッシュ値を算出し、コンテンツTB43に記憶されている改ざん防止情報を更新する。改ざん防止情報を更新するのは、コンテンツの複写が行われると、コンテンツ管理情報のコンテンツ情報に含まれる複写回数が変わり、コンテンツ管理情報のハッシュ値が変わるためである。
また、コンテンツ管理情報には、改ざん防止情報の領域が新たに設けられ、複写管理部101は、コンテンツ管理情報がデジタルテレビ処理部91によって生成されたとき、および複写が行われるたびに、コンテンツ管理情報のコンテンツID、暗号鍵nとコンテンツ情報のハッシュ値を算出し、改ざん防止情報に格納する。つまり、HDD13に記憶されるコンテンツ自体が、コンテンツ管理情報の改ざん防止情報を持つことになる。
デジタルテレビ処理部91は、ユーザから再生要求を受付けると、再生要求のあったコンテンツをHDD13から取得する。デジタルテレビ処理部91は、取得したコンテンツのコンテンツ管理情報を再生処理部102へ出力する。
再生処理部102は、デジタルテレビ処理部91からコンテンツ管理情報を受信し、このコンテンツ管理情報を有するコンテンツの再生許可を判断する。具体的には、再生処理部102は、受信したコンテンツ管理情報のコンテンツID、暗号鍵nとコンテンツ情報のハッシュ値を算出する。そして、再生処理部102は、受信したコンテンツ管理情報に含まれている改ざん防止情報と、算出したハッシュ値とを比較する。比較結果が異なっている場合、コンテンツ管理情報が改ざんされていると判断し、再生を許可しない。比較結果が一致すれば、コンテンツ管理情報が改ざんされていないと判断し、再生許可をデジタルテレビ処理部91に出力する。また、再生処理部102は、再生許可の判断をすると、暗号鍵記憶部44に記憶されている暗号鍵mで、コンテンツ管理情報に含まれている暗号鍵nを復号し、復号部39へ出力する。
次に、HDD13に記憶されるコンテンツについて説明する。
図9は、コンテンツのデータ構成例を示した図である。図に示すようにHDD13に記憶されるコンテンツ111は、コンテンツ管理情報111aとコンテンツ本体111bとに分かれる。コンテンツ本体111bは、暗号部34によって暗号鍵nで暗号化されたコンテンツである。デジタルテレビ処理部91は、セキュアLSI100から暗号化されたコンテンツ(コンテンツ本体111b)を受信すると、コンテンツ管理情報111aを生成して付加し、HDD13に記憶する。
デジタルテレビ処理部91によって生成されるコンテンツ管理情報111aは、改ざん防止情報、コンテンツID、暗号鍵n、およびコンテンツ情報の領域を有している。
改ざん防止情報の領域には、コンテンツID、暗号鍵nとコンテンツ情報のハッシュ値がデジタルテレビ処理部91によって格納される。コンテンツIDの領域には、コンテンツ管理部36から受信したコンテンツIDが、デジタルテレビ処理部91によって格納される。暗号鍵nの領域には、暗号部35で暗号鍵mによって暗号化された暗号鍵nが、デジタルテレビ処理部91によって格納される。コンテンツ情報の領域には、コンテンツ本体が複写可能なコンテンツであるか否かを示す情報が、デジタルテレビ処理部91によって格納される。また、複写可能な回数がデジタルテレビ処理部91によって格納される。
以下、PCのコンテンツを複写するときの動作について説明する。なお、コンテンツを録画するときの動作は、第1の実施の形態と同様であり、その説明を省略する。ただし、コンテンツを録画するとき、HDD13に記憶されるコンテンツの改ざん防止情報が、複写管理部101によって算出されるところが異なる。また、ユーザからコンテンツを複写可能にするか、複写回数をいくつにするか受付けるところが異なる。
デジタルテレビ処理部91は、ユーザからコンテンツの複写要求があると、複写要求のあったコンテンツをHDD13から取得し、取得したコンテンツのコンテンツ管理情報111aを複写管理部101に出力する。
複写管理部101は、コンテンツ管理情報111aのコンテンツIDに対応するコンテンツIDがコンテンツTB43に記憶されているか判断する。コンテンツ管理情報111aのコンテンツIDに対応するコンテンツIDがコンテンツTB43に記憶されている場合、複写管理部101は、受信したコンテンツ管理情報111aのハッシュ値を算出し、コンテンツTB43に記憶されている改ざん防止情報と比較する。算出したハッシュ値と改ざん防止情報とが一致する場合、複写管理部101は、コンテンツ管理情報111aのコンテンツ情報が複写可能なコンテンツという情報であり、複写回数が0でなければ、コンテンツの複写許可をデジタルテレビ処理部91に出力する。
デジタルテレビ処理部91は、複写管理部101から複写許可を受信すると、複写要求のあったコンテンツを複写管理部101へ出力する。複写管理部101は、暗号鍵記憶部44から暗号鍵mを取得し、コンテンツ管理情報111aに含まれている暗号鍵nを復号する。そして、復号した暗号鍵nでコンテンツを復号し、デジタルテレビ処理部91へ出力する。
なお、コンテンツの複写が複写回数分行われても、HDD13からコンテンツは削除されない。つまり、コンテンツの複写はできなくなるが、PCでは、コンテンツの再生は可能である。このようにして、コンテンツの複写が制御される。
デジタルテレビ処理部91は、複写管理部101によって復号されたコンテンツをユーザの複写要求のあった記録媒体に複写する。複写管理部101は、コンテンツ管理情報111aのコンテンツ情報の複写回数を1減算する。
複写管理部101は、複写回数を1減算したコンテンツ管理情報111aのハッシュ値を算出し、コンテンツTB43の改ざん防止情報を更新する。また、コンテンツ管理情報111aの改ざん防止情報を更新する。
なお、コンテンツ管理情報111aのコンテンツIDに対応するコンテンツIDがコンテンツTB43に記憶されていない場合、すでにDVDなどのリムーバブルな記録媒体に複写回数分の複写が行われたとして、複写を許可しない旨をデジタルテレビ処理部91に出力する。また、ハッシュ値と改ざん防止情報とが一致しない場合、またはコンテンツ情報が複写可能なコンテンツでないという情報の場合、複写を許可しない旨をデジタルテレビ処理部91に出力する。デジタルテレビ処理部91は、モニタ19にコンテンツを移動できない旨を表示する。
次に、コンテンツを再生するときの動作について説明する。
デジタルテレビ処理部91は、ユーザからコンテンツの再生要求があると、再生要求のあったコンテンツをHDD13から取得し、取得したコンテンツのコンテンツ管理情報111aを再生処理部102に出力する。
再生処理部102は、受信したコンテンツ管理情報111aのハッシュ値を算出し、コンテンツ管理情報111aに含まれている改ざん防止情報と比較する。算出したハッシュ値と改ざん防止情報とが一致する場合、再生処理部102は、再生許可をデジタルテレビ処理部91に出力する。また、コンテンツ管理情報111aに含まれている暗号化された暗号鍵nを暗号鍵記憶部44に記憶されている暗号鍵mで復号し、復号部39へ出力する。
なお、再生処理部102は、図3で説明した再生処理部38のように、コンテンツTB43のコンテンツIDの有無を確認しない。従って、コンテンツの複写が複写回数行われ、コンテンツTB43からコンテンツIDが削除されても、HDD13に記憶されているコンテンツを再生することができる。
デジタルテレビ処理部91は、再生処理部102から再生許可を受信すると、再生要求のあったコンテンツを復号部39へ出力する。復号部39は、暗号鍵nで暗号化されたコンテンツを、再生処理部38から受信した暗号鍵nで復号する。復号部39は、復号したコンテンツを暗号部41へ出力する。
暗号部41は、復号されたコンテンツを、鍵生成部40で生成された暗号鍵tによって再び暗号化する。暗号部41は、暗号鍵tで暗号化されたコンテンツをデジタルテレビ処理部37へ出力する。デジタルテレビ処理部91は、鍵生成部40から暗号鍵tを受信し、暗号部41から受信した、暗号鍵tで暗号化されたコンテンツを復号する。デジタルテレビ処理部91は、復号したコンテンツをモニタ19へ表示する。このようにして、コンテンツの再生が行われる。
このように、PC10のHDD13に記憶されていたコンテンツの複写においても、回数を制限して行うことができ、コンテンツの権利者を保護することができるとともに、ユーザのコンテンツの利用の幅が広がる。
また、コンテンツの複写が複写回数行われると、そのコンテンツのコンテンツIDと改ざん防止情報とがコンテンツTB43から削除されるので、セキュア領域を有効に使用することが可能となる。
次に、本発明の半導体装置をPCに適用した場合の第4の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。第1の実施の形態では、コンテンツ管理部36は、フラッシュメモリなどで実現されるセキュア領域のコンテンツTB43にコンテンツIDおよび改ざん防止情報を記憶する。しかし、コンテンツの移動や複写が行われないと、コンテンツTB43のコンテンツIDおよび改ざん防止情報は削除されず、その容量が増加し続ける。この場合、コンテンツTB43の容量が大きくなり、そのうちセキュア領域の容量を超えてしまう。そこで、第4の実施の形態では、コンテンツTB43の容量が所定の容量を越えると、コンテンツTB43を非セキュア領域のHDD13に暗号化して移動する。そして、デジタルTVアプリが再び起動されるとき、セキュアLSI16が有するメモリに、HDD13に暗号化して記憶していたコンテンツTBを復号化して展開する。これによって、多くのコンテンツをHDD13に録画することを可能にする。
図10は、第4の実施の形態に係るPCの機能ブロック図である。図10において図3と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。また、図の機能を構成するPCのハードウェア構成図は、図2と同様であり、その説明を省略する。
図10のPCでは、セキュアLSI120のコンテンツ管理部121の機能が、図3のコンテンツ管理部36と異なる。また、セキュアLSI120はセキュア領域に、例えばRAMで構成されるメモリ部130を有している。
コンテンツ管理部121は、図3のコンテンツ管理部36と同様に、コンテンツTB43にコンテンツIDと改ざん防止情報を記憶するとともに、コンテンツTB43の容量を管理している。コンテンツ管理部121は、コンテンツTB43の容量が所定の容量を越えると、コンテンツTB43を暗号鍵記憶部44に記憶されている暗号鍵mで暗号化し、HDD13に記憶する。つまり、コンテンツTB43の容量が大きくなり、セキュア領域に記憶することができなくなると、コンテンツ管理部121は、コンテンツTB43を暗号化してHDD13に退避させる。
また、コンテンツ管理部121は、HDD13に移動するコンテンツTB43を管理するため、セキュア領域に外部コンテンツ管理TB122を生成する。コンテンツ管理部121は、コンテンツTB43をHDD13に移動するため、コンテンツTB43を暗号鍵mで暗号化すると、暗号化したコンテンツTB43のハッシュ値を算出し、改ざん防止情報として外部コンテンツ管理TB122に記憶する。
コンテンツ管理部121は、デジタルTVアプリが再び起動されるとき、HDD13に記憶していたコンテンツTB43のハッシュ値を算出し、外部コンテンツ管理TB122に記憶している改ざん防止情報と比較する。ハッシュ値と改ざん防止情報とが一致すれば、コンテンツ管理部121は、暗号鍵記憶部44に記憶されている暗号鍵mでコンテンツTB43を復号化し、セキュアLSI120のメモリ部130に外部コンテンツTB131として展開する。そして、セキュアLSI120の移動管理部42および再生処理部38は、セキュア領域に作成されるコンテンツTB43と、メモリ部130に展開される外部コンテンツTB131とを参照し、コンテンツの移動および再生処理を行う。
一方、ハッシュ値と改ざん防止情報とが一致しない場合、コンテンツ管理部121は、HDD13に記憶していたコンテンツTB43が改ざんされたと判断し、HDD13に退避していたコンテンツTB43をメモリ部130に展開しない。
以下、PCのコンテンツを録画するときの動作について、第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明する。
コンテンツ管理部121は、録画するコンテンツごとにコンテンツIDと改ざん防止情報とをコンテンツTB43に記憶する。コンテンツ管理部121は、コンテンツTB43の容量を管理しており、コンテンツTB43の容量が所定の容量を越えると、コンテンツTB43を暗号鍵記憶部44に記憶されている暗号鍵mで暗号化する。コンテンツ管理部121は、暗号化したコンテンツTB43をHDD13に記憶する。
また、コンテンツ管理部121は、コンテンツTB43を暗号鍵mで暗号化したとき、そのハッシュ値を算出する。コンテンツ管理部121は、算出したハッシュ値を改ざん防止情報として、外部コンテンツ管理TB122に記憶する。このように、セキュア領域のコンテンツTB43が所定の容量を超えると、コンテンツTB43をHDD13に退避させることにより、コンテンツ管理部121は、次にコンテンツの録画が行われるとき、そのコンテンツのコンテンツIDと改ざん防止情報とを、セキュア領域のコンテンツTB43に記憶することができる。
次回、デジタルTVアプリが起動されたとき、コンテンツ管理部121は、HDD13に記憶していたコンテンツTB43のハッシュ値を算出する。コンテンツ管理部121は、算出したハッシュ値と、外部コンテンツ管理TB122に記憶している改ざん防止情報とを比較し、一致すれば、暗号鍵記憶部44に記憶されている暗号鍵mでHDD13に記憶していたコンテンツTB43を復号し、外部コンテンツTB131としてメモリ部130に展開する。一方、算出したハッシュ値と改ざん防止情報とが一致しなければ、HDD13に記憶していたコンテンツTB43は改ざんされていると判断し、メモリ部130に展開しない。
なお、移動管理部42および再生処理部38は、セキュア領域に作成される新たなコンテンツTB43およびメモリ部130に展開された外部コンテンツTB131を参照し、コンテンツの移動および再生処理を行う。コンテンツを移動および再生するときのその他の動作は、第1の実施の形態と同様であり、その説明を省略する。
このように、コンテンツTB43の容量が所定の容量を越えると、セキュア領域のコンテンツTB43を非セキュア領域のHDD13に移動し、デジタルTVアプリが再び起動されるとき、セキュアLSI120が有するメモリにコンテンツTBを展開するようにした。これによって、多くのコンテンツをHDD13に録画することが可能となる。
次に、本発明の半導体装置をPCに適用した場合の第5の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。第4の実施の形態では、コンテンツ管理部121は、セキュア領域のコンテンツTB43の容量が所定の容量を越えると、コンテンツTB43を非セキュア領域のHDD13に暗号化して移動する。しかし、コンテンツTB43の容量がさらにセキュア領域の許容されている容量を越える場合がある。そこで、第5の実施の形態では、複数のコンテンツTB43を暗号化して非セキュア領域のHDD13に記憶し、より多くのコンテンツをHDD13に記憶できるようにする。
図11は、第5の実施の形態に係るPCの機能ブロック図である。図11において図10と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。また、図の機能を構成するPCのハードウェア構成図は、図2と同様であり、その説明を省略する。
コンテンツ管理部141は、コンテンツTB151ごとにヘッダを生成し、コンテンツTB151にヘッダを付加して管理する。コンテンツ管理部141は、コンテンツTB151が所定の容量になると、コンテンツTB151のコンテンツIDと改ざん防止情報とを暗号鍵記憶部44に記憶されている暗号鍵mで暗号化して、HDD13に記憶する。そして、コンテンツ管理部141は、セキュア領域に次の新たなコンテンツTB151を生成する。コンテンツ管理部141は、新たなコンテンツTB151のヘッダを生成し、コンテンツTB151にヘッダを付加して、コンテンツIDおよび改ざん防止情報を記憶していく。
ここで、コンテンツTB151について詳細に説明する。
図12は、コンテンツTBのデータ構成例を示した図である。図に示すように、コンテンツTB151は、ヘッダ、コンテンツID、および改ざん防止情報の領域を有している。
ヘッダの領域には、コンテンツTB151のサイズ、コンテンツTB151ごとにユニークに付与される外部コンテンツID、およびコンテンツTB151に記憶されるコンテンツIDが記憶される。コンテンツIDおよび改ざん防止情報の領域には、コンテンツ管理部141が、受信されるコンテンツごとに生成するコンテンツIDおよび改ざん防止情報が記憶される。なお、ヘッダの領域には、上述したようにコンテンツTB151に記憶されるコンテンツIDが記憶されるので、コンテンツTB151のヘッダを参照することにより、コンテンツTB151に記憶されているコンテンツIDを知ることができる。
図11の説明に戻る。コンテンツ管理部141は、HDD13に退避したコンテンツTB151を管理するため、セキュア領域に外部コンテンツ管理TB152を生成する。コンテンツ管理部141は、コンテンツTB151のコンテンツIDと改ざん防止情報とを暗号鍵mで暗号化するとそのハッシュ値を算出し、改ざん防止情報として外部コンテンツ管理TB152に記憶する。また、コンテンツ管理部141は、コンテンツTB151に付与した外部コンテンツIDを外部コンテンツ管理TB152に記憶する。
ここで、外部コンテンツ管理TB152について詳細に説明する。
図13は、外部コンテンツ管理TBのデータ構成例を示した図である。図に示すように、外部コンテンツ管理TB152は、ヘッダ、外部コンテンツID、および改ざん防止情報の領域を有している。
ヘッダの領域には、外部コンテンツ管理TB152のサイズおよびHDD13に記憶されるコンテンツTB151の外部コンテンツIDが記憶される。
外部コンテンツIDの領域には、HDD13に記憶されるコンテンツTB151の外部コンテンツIDが記憶される。改ざん防止情報の領域には、HDD13に記憶される暗号化されたコンテンツTB151の改ざん防止情報が記憶される。外部コンテンツIDと改ざん防止情報は、HDD13に記憶されるコンテンツTB151ごとに記憶される。
なお、移動管理部42および再生処理部38は、移動要求や再生要求のあったコンテンツのコンテンツIDおよび改ざん防止情報を、セキュア領域のコンテンツTB151およびメモリ部160の外部コンテンツTB161を参照して取得する。移動管理部42および再生処理部38は、もし、移動要求や再生要求のあったコンテンツのコンテンツIDおよび改ざん防止情報が、セキュア領域のコンテンツTB151およびメモリ部160の外部コンテンツTB161になければ、その旨をコンテンツ管理部141に通知する。
コンテンツ管理部141は、移動管理部42および再生処理部38から上記の通知を受けると、HDD13に記憶されている複数のコンテンツTB151のヘッダを参照し、目的とするコンテンツIDを含むコンテンツTB151を取得する。そして、コンテンツ管理部141は、HDD13から取得したコンテンツTB151のヘッダに含まれている外部コンテンツIDに対応する改ざん防止情報をセキュア領域の外部コンテンツ管理TB152から取得する。コンテンツ管理部141は、HDD13から取得したコンテンツTB151のハッシュ値を算出し、取得した改ざん防止情報と比較する。一致していれば、暗号鍵記憶部44に記憶されている暗号鍵mで復号し、メモリ部160に展開する。なお、メモリ部160に空きがなければ、上書きしてコンテンツTB151を展開する。一方、ハッシュ値と改ざん防止情報とが一致しなければ、HDD13に記憶されていたコンテンツTB151は改ざんされたと判断し、メモリ部160に展開しない。
以下、PCのコンテンツを録画するときの動作について説明する。
コンテンツ管理部141は、録画するコンテンツごとに、コンテンツIDと改ざん防止情報を生成し、セキュア領域のコンテンツTB151に記憶する。なお、コンテンツ管理部141は、コンテンツTB151ごとに、コンテンツTB151のサイズ、コンテンツTB151ごとにユニークに付与する外部コンテンツIDとコンテンツTB151に記憶されるコンテンツIDとを含むヘッダを付加する。
コンテンツ管理部141は、コンテンツTB151の容量を管理しており、コンテンツTB151の容量が所定の容量を越えると、コンテンツTB151のコンテンツIDと、改ざん防止情報とを暗号鍵記憶部44に記憶されている暗号鍵mで暗号化する。コンテンツ管理部141は、暗号化したコンテンツTB151をHDD13に記憶する。
また、コンテンツ管理部141は、暗号化したコンテンツTB151の外部コンテンツIDを外部コンテンツ管理TB152に記憶する。また、コンテンツ管理部141は、暗号化したコンテンツTB151のハッシュ値を算出し、改ざん防止情報として外部コンテンツ管理TB152に記憶する。このように、セキュア領域のコンテンツTB151の容量が所定値を超えると、次々にHDD13に記憶していく。
次に、コンテンツの移動および再生処理について説明する。移動管理部42および再生処理部38は、セキュア領域に作成されるコンテンツTB151およびメモリ部160に展開された外部コンテンツTB161を参照し、コンテンツの移動および再生処理を行う。移動要求および再生要求のあったコンテンツのコンテンツIDがセキュア領域のコンテンツTB151またはメモリ部160の外部コンテンツTB161に記憶されていたならば、そのコンテンツIDおよび改ざん防止情報を取得して、第1の実施の形態と同様にコンテンツの移動または再生処理を行う。
一方、移動要求および再生要求のあったコンテンツのコンテンツIDがセキュア領域のコンテンツTB151にも、メモリ部160の外部コンテンツTB161にも記憶されていなければ、移動管理部42および再生処理部38は、その旨をコンテンツ管理部141に通知する。
コンテンツ管理部141は、移動管理部42および再生処理部38から上記の通知を受けると、HDD13に記憶されているコンテンツTB151のヘッダを参照し、目的とするコンテンツIDを含むコンテンツTB151を取得する。コンテンツ管理部141は、HDD13から取得したコンテンツTB151のヘッダに含まれている外部コンテンツIDで、セキュア領域の外部コンテンツ管理TB152を参照し、対応する改ざん防止情報を取得する。コンテンツ管理部141は、HDD13から取得したコンテンツTB151のハッシュ値を算出し、外部コンテンツ管理TB152から取得した改ざん防止情報と比較する。ハッシュ値と改ざん防止情報とが一致すれば、コンテンツ管理部141は、暗号鍵記憶部44に記憶されている暗号鍵mでHDD13から取得したコンテンツTB151を復号し、メモリ部160に外部コンテンツTB161として展開する。これにより、移動管理部42および再生処理部38は、メモリ部160の外部コンテンツTB161を参照することにより、コンテンツの移動および再生処理を行うことができる。
このように、複数のコンテンツTB151を暗号化して非セキュア領域のHDD13に記憶して、コンテンツをHDD13に記憶できるようにする。そして、移動および再生要求のあったコンテンツに関するコンテンツTB151をHDD13からメモリ部160の外部コンテンツTB161に動的に展開するようにした。これによって、より多くのコンテンツをHDD13に記憶できるようになる。
なお、第1〜第5の実施の形態を組み合わせることもできる。例えば、1つのPCおよびセキュアLSIにおいて、コンテンツの移動処理と複写処理とを行うこともできる。また、1つのPCおよびセキュアLSIにおいて、コンテンツの移動処理、複写処理とコンテンツTBのHDDへの退避とを行うこともできる。
また、半導体装置が搭載される電子機器は、ノート型PCなどの情報処理装置や録画再生装置などの電子機器であってもよい。
(付記1) 記憶装置にコンテンツを記憶し、再生する電子機器に搭載される半導体装置において、
前記記憶装置に記憶される前記コンテンツの識別子が記憶されるコンテンツテーブルと、
前記コンテンツテーブルに、前記記憶装置から前記電子機器の外部の外部記憶装置に移動要求のあった前記コンテンツの前記識別子が記憶されているか否かによって、前記コンテンツの移動の許可を判断する移動判断手段と、
前記判断に基づいて、前記記憶装置から前記外部記憶装置に前記コンテンツを移動する前記電子機器の移動手段により、前記コンテンツが移動されたとき、前記コンテンツテーブルに記憶されている前記コンテンツの前記識別子を削除する識別子削除手段と、
を有することを特徴とする半導体装置。
(付記2) 前記移動判断手段は、前記コンテンツの一部の移動の許可を判断し、
前記記憶装置に記憶される前記コンテンツには、一部移動した範囲に関する情報が付加されることを特徴とする付記1記載の半導体装置。
(付記3) 前記コンテンツテーブルに、前記記憶装置から前記外部記憶装置への複写要求のあった前記コンテンツの前記識別子が記憶されている場合、前記コンテンツに含まれている複写回数情報に基づいて、前記コンテンツの複写の許可を判断する複写判断手段と、
前記判断に基づいて、前記記憶装置から前記外部記憶装置に前記コンテンツを複写する前記電子機器の複写手段により、前記コンテンツが複写されたとき、前記複写回数情報を変更する複写回数変更手段と、
前記複写回数情報に基づいて、前記コンテンツテーブルに記憶されている前記コンテンツの前記識別子を削除する複写識別子削除手段と、
を有することを特徴とする付記1記載の半導体装置。
(付記4) 再生のみ行われる前記コンテンツの前記識別子は、前記コンテンツテーブルに記憶されないことを特徴とする付記1記載の半導体装置。
(付記5) 前記コンテンツテーブルの容量が所定値を超えると、前記コンテンツテーブルを前記記憶装置に記憶するコンテンツテーブル記憶手段と、
前記記憶装置に記憶した前記コンテンツテーブルを当該半導体装置の有する半導体記憶装置に展開する展開手段と、
を有することを特徴とする付記1記載の半導体装置。
(付記6) 前記コンテンツテーブル記憶手段は、複数の前記コンテンツテーブルを前記記憶装置に記憶し、
前記展開手段は、移動要求のあった前記コンテンツの前記識別子を含む前記コンテンツテーブルを前記半導体記憶装置に展開することを特徴とする付記5記載の半導体装置。
(付記7) 前記コンテンツテーブルは、当該半導体装置が有するセキュア領域に作成されることを特徴とする付記1記載の半導体装置。
(付記8) 前記コンテンツが前記記憶装置に記憶されるときに暗号化する第1の暗号鍵を生成する暗号鍵生成手段と、
前記第1の暗号鍵を暗号化する、当該半導体装置固有の第2の暗号鍵を記憶した暗号鍵記憶手段と、
をさらに有し、
前記移動判断手段は、前記コンテンツの移動を許可する場合、前記第2の暗号鍵を用いて前記第1の暗号鍵を復号し、復号した前記第1の暗号鍵によって、前記記憶手段に記憶されている前記コンテンツを復号することを特徴とする付記1記載の半導体装置。
(付記9) 前記コンテンツは、前記コンテンツに関するコンテンツ管理情報が付加されて、前記記憶装置に記憶されることを特徴とする付記1記載の半導体装置。
(付記10) 前記記憶手段に記憶される前記コンテンツの前記コンテンツ管理情報のハッシュ値を算出し、前記コンテンツテーブルに記憶するハッシュ値算出手段と、をさらに有し、
前記移動判断手段は、移動要求のあった前記コンテンツの前記コンテンツ管理情報のハッシュ値を算出し、前記コンテンツテーブルに記憶されているハッシュ値と一致するか否か判断して、前記コンテンツの移動の許可を判断することを特徴とする付記9記載の半導体装置。
(付記11) 前記コンテンツ管理情報は、前記コンテンツの全体を移動するか、一部を移動するか、複写するか、または再生のみ可能にするかのコンテンツ情報を含むことを特徴とする付記9記載の半導体装置。
半導体装置の概要を示した図である。 第1の実施の形態に係るPCのハードウェア構成例を示す図である。 PCの機能ブロック図である。 コンテンツのデータ構成例を示した図である。 コンテンツTBのデータ構成例を示した図である。 第2の実施の形態に係るPCの機能ブロック図である。 コンテンツのデータ構成例を示した図である。 第3の実施の形態に係るPCの機能ブロック図である。 コンテンツのデータ構成例を示した図である。 第4の実施の形態に係るPCの機能ブロック図である。 第5の実施の形態に係るPCの機能ブロック図である。 コンテンツTBのデータ構成例を示した図である。 外部コンテンツ管理TBのデータ構成例を示した図である。
符号の説明
1 半導体装置
1a コンテンツテーブル
1b 移動判断手段
1c 識別子削除手段
2 電子機器
2a 記憶装置
2b 移動手段
3 外部記憶装置

Claims (7)

  1. 記憶装置にコンテンツを記憶し、再生する電子機器に搭載される半導体装置において、
    前記記憶装置に記憶される前記コンテンツの識別子が記憶されるコンテンツテーブルと、
    前記コンテンツテーブルに、前記記憶装置から前記電子機器の外部の外部記憶装置に移動要求のあった前記コンテンツの前記識別子が記憶されているか否かによって、前記コンテンツの移動の許可を判断する移動判断手段と、
    前記判断に基づいて、前記記憶装置から前記外部記憶装置に前記コンテンツを移動する前記電子機器の移動手段により、前記コンテンツが移動されたとき、前記コンテンツテーブルに記憶されている前記コンテンツの前記識別子を削除する識別子削除手段と、
    前記コンテンツが前記記憶装置に記憶されるときに暗号化する第1の暗号鍵を生成する暗号鍵生成手段と、
    前記第1の暗号鍵を暗号化する、当該半導体装置固有の第2の暗号鍵を記憶した暗号鍵記憶手段と、
    を有し、
    前記移動判断手段は、前記コンテンツの移動を許可する場合、前記第2の暗号鍵を用いて前記第1の暗号鍵を復号し、復号した前記第1の暗号鍵によって、前記記憶装置に記憶されている前記コンテンツを復号することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記移動判断手段は、前記コンテンツの一部の移動の許可を判断し、
    前記記憶装置に記憶される前記コンテンツには、一部移動した範囲に関する情報が付加されることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記コンテンツテーブルに、前記記憶装置から前記外部記憶装置への複写要求のあった前記コンテンツの前記識別子が記憶されている場合、前記コンテンツに含まれている複写回数情報に基づいて、前記コンテンツの複写の許可を判断する複写判断手段と、
    前記判断に基づいて、前記記憶装置から前記外部記憶装置に前記コンテンツを複写する前記電子機器の複写手段により、前記コンテンツが複写されたとき、前記複写回数情報を変更する複写回数変更手段と、
    前記複写回数情報に基づいて、前記コンテンツテーブルに記憶されている前記コンテンツの前記識別子を削除する複写識別子削除手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記コンテンツテーブルの容量が所定値を超えると、前記コンテンツテーブルを前記記憶装置に記憶するコンテンツテーブル記憶手段と、
    前記記憶装置に記憶した前記コンテンツテーブルを当該半導体装置の有する半導体記憶装置に展開する展開手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 前記コンテンツテーブルは、当該半導体装置が有するセキュア領域に作成されることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  6. 記憶装置にコンテンツを記憶し、再生する電子機器に搭載される半導体装置において、
    前記記憶装置に記憶される前記コンテンツの識別子が記憶されるコンテンツテーブルと、
    前記コンテンツテーブルに、前記記憶装置から前記電子機器の外部の外部記憶装置に移動要求のあった前記コンテンツの前記識別子が記憶されているか否かによって、前記コンテンツの移動の許可を判断する移動判断手段と、
    前記判断に基づいて、前記記憶装置から前記外部記憶装置に前記コンテンツを移動する前記電子機器の移動手段により、前記コンテンツが移動されたとき、前記コンテンツテーブルに記憶されている前記コンテンツの前記識別子を削除する識別子削除手段と、
    を有し、
    前記コンテンツは、前記コンテンツに関するコンテンツ管理情報が付加されて、前記記憶装置に記憶され、
    前記記憶装置に記憶される前記コンテンツの前記コンテンツ管理情報のハッシュ値を算出し、前記コンテンツテーブルに記憶するハッシュ値算出手段と、
    をさらに有し、
    前記移動判断手段は、移動要求のあった前記コンテンツの前記コンテンツ管理情報のハッシュ値を算出し、前記コンテンツテーブルに記憶されているハッシュ値と一致するか否か判断して、前記コンテンツの移動の許可を判断することを特徴とする半導体装置。
  7. 前記コンテンツ管理情報は、前記コンテンツの全体を移動するか、一部を移動するか、複写するか、または再生のみ可能にするかのコンテンツ情報を含むことを特徴とする請求項6記載の半導体装置。
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