JP4672161B2 - アミド化合物の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はアミド化合物の製造方法に関するものであり、より詳しくは、ニトリル化合物を高転化率で水和して高濃度アミド化合物水溶液を連続的に製造する方法であって、反応後の残留ニトリル化合物が少なく、かつ工業的にも適したアミド化合物水溶液の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
アミド化合物の主要な製造方法の一つとして、ニトリル化合物を原料とする水和法は多くの場合に用いられており、特にアクリルアミドは、古くからラネー銅等の金属銅触媒、あるいは近年ではニトリルヒドラターゼを含有する微生物菌体およびその菌体処理物等の水和触媒により、アクリロニトリルを原料として製造されることが知られている。
【0003】
上記において、製品アクリルアミドは通常、水溶液または結晶の形態で供給されるが、それを使用する際には水性溶媒で希釈したり、あるいは溶解して用いることが一般的である。このため、特に近年では水溶液の形態での供給がほとんどである。
【0004】
アクリルアミド水溶液の供給においては、製品形態は輸送および貯蔵等のコストの観点から、より高濃度のものが求められるが、また一方、輸送または貯蔵中等では結晶の析出を防止する必要がある。このため、常温付近での輸送および貯蔵等に適したアクリルアミド濃度は、通常は40〜50重量%程度である。
【0005】
ところが、従来の工業的製造技術においては、反応工程でのアクリルアミド濃度は製造プロセスおよび使用触媒の種類にもよるが、通常40重量%未満である。その理由は、反応工程でアクリロニトリルおよび/またはアクリルアミドの濃度を高めた場合は、触媒活性が失活する、反応が未完結となり原料アクリロニトリルが残存する、副生成物が増加する、等といった傾向がみられ、また反応熱の除熱能力による制限等といった問題もあるからであり、最終的な製品濃度のアクリルアミドのものを、上記反応終了時に直接得ることは、通常は困難であるからである。
【0006】
従って、現状のアクリルアミドの工業的製造プロセスにおいては、原料アクリロニトリルを多段供給する方法(特公昭57−1234号公報)や反応液の一部循環による原料希釈法(特公昭58−35077号公報)等により原料アクリロニトリルの濃度を制限したり、または原料アクリロニトリルの転化率を低く抑え、反応液中のアクリルアミド濃度を40重量%未満とすること等により、触媒の失活や副生成物の増加を抑制している。このため通常は、得られたアクリルアミド水溶液の濃度向上、および/または残存アクリロニトリルの除去を目的とした濃縮が行われることが多い。
【0007】
ところが一般に、アクリルアミド含有液の濃縮は減圧下に行われるが、アクリルアミドは非常に反応性に富む重合性モノマーであるため、濃縮中に重合を起こす危険性が大きい。このため、例えば濃縮時に酸素を導入して安定化させる方法、一酸化窒素を共存させる方法、および金属イオンを共存させる方法等が行われたりしているが、重合を完全に防止することは困難である。
【0008】
また特開平11−89575号公報には、微生物の菌体または菌体処理物を利用したアクリルアミドの製法が開示され、該公報では原料アクリロニトリルを、反応の開始時または反応途中のアクリロニトリル濃度が水性媒体中でのアクリルニトリルの飽和濃度以上となるように添加することにより、より少ない菌体量で高濃度アクリルアミド濃度が得られる旨記載している。これにより濃縮をせずとも、濃度40重量%以上のアクリルアミド水溶液を得ることは可能であるが、反応の触媒の使用量や反応温度と、開始時または反応途中のアクリロニトリル濃度の関係によっては、不都合を生じる場合がある。例えば、短時間のうちに反応を完結させるような場合では、初期の反応熱が大きく、反応器に対して比較的大きな熱交換器が必要となったり、あるいは逆に、アクリロニトリル転化率を99%以上とするために長時間の反応時間を要する。
【0009】
以上の理由から、アミド化合物の工業的な製法としては、ニトリル化合物の転化率がより高く、濃縮工程が不要で、かつ高濃度アミド化合物がより効率的に得られる方法が切望されていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ニトリル化合物を高転化率で転化して高濃度アミド化合物を製造できる方法であって、残留ニトリル化合物が極めて少なく、連続操業の可能な、工業的にも適した製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記目的を達成するために鋭意検討した結果、ニトリルヒドラターゼを含有する微生物の菌体もしくは菌体処理物を水性媒体中でニトリル化合物と接触させて反応させ、次いで該反応液を、プラグフロー性の流域を有する条件下でさらに反応させることが、目的達成の上で極めて有効な手段であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0012】
すなわち、本発明は、
(1)ニトリルヒドラターゼを含有する微生物の菌体またはその菌体処理物を水性媒体中でニトリル化合物と反応して、アミド化合物を連続定に製造する方法において、該菌体または菌体処理物を水性媒体中でニトリル化合物と接触させた後、得られた反応液を、プラグフロー性の流域を有する条件下でさらに反応させることを特徴とするアミド化合物の製造方法であり、
また、(2)ニトリル化合物がアクリロニトリルであり、微生物の菌体またはその菌体処理物と接触させる際の、水およびアクリロニトリルの比率が、水1重量部に対しアクリロニトリル0.4〜1.5重量部である上記(1)に記載の製造方法であり、
また、(3)微生物の菌体が、微生物よりクローニングしたニトリルヒドラターゼ遺伝子を任意の宿主で発現させた形質転換体である、上記(1)または(2)に記載の製造方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明で重要な点は、ニトリルヒドラターゼを含有する微生物菌体またはその菌体処理物をニトリル化合物のニトリル基のアミド化触媒として用い、特に副生物の生成を抑制しつつ、高転化率でしかも高濃度のアミド化合物水溶液を効率よく製造できる点にある。
【0014】
本発明にいうニトリルヒドラターゼとは、ニトリル化合物を加水分解して対応するアミド化合物を生成する能力をもつ酵素をいう。
ここで、ニトリルヒドラターゼを含有する微生物としては、ニトリル化合物を加水分解して対応するアミド化合物を生成する能力を有するニトリルヒドラターゼを産生し、かつ30重量%のアクリルアミド水溶液中でニトリルヒドラターゼの活性を保持している微生物であれば、特に制限されるものではない。具体的には、ノカルディア(Nocardia)属、コリネバクテリウム(Corynebacterium)属、バチルス(Bacillus)属、好熱性のバチルス属、シュードモナス(Pseudomonas)属、ミクロコッカス(Micrococcus)属、ロドクロウス(rhodochrous)種に代表されるロドコッカス(Rhodococcus)属、アシネトバクター(Acinetobacter)属、キサントバクター(Xanthobacter)属、ストレプトマイセス(Streptomyces)属、リゾビウム(Rhizobium)属、クレブシエラ(Klebsiella)属、エンテロバクター(Enterobacter)属、エルウィニア(Erwinia)属、エアロモナス(Aeromonas)属、シトロバクター(Citrobacter)属、アクロモバクター(Achromobacter)属、アグロバクテリウム( Agrobacterium)属またはサーモフィラ(thermophila)種に代表されるシュードノカルディア(Pseudonocardia)属に属する微生物を好適な例として挙げることができる。
【0015】
また、該微生物よりクローニングしたニトリルヒドラターゼ遺伝子を任意の宿主で発現させた形質転換体も本発明でいう微生物に含まれる。なお、ここでいう任意の宿主には、後述の実施例のように大腸菌(Escherichia coli)が代表例として挙げられるが、特に大腸菌に限定されるのものではなく、枯草菌(Bacillus subtilis)等のバチルス属菌、酵母や放線菌等の他の微生物菌株も含まれる。その様なものの例として、MT−10822(本菌株は、1996年2月7日に茨城県つくば市東1丁目1番3号の通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所に受託番号FERM BP−5785として、特許手続き上の微生物の寄託の国際的承認に関するブダペスト条約に基づいて寄託されている。)が挙げられる。また、組換えDNA技術を用いて該酵素の構成アミノ酸の1個または2個以上を他のアミノ酸で置換、欠失、削除もしくは挿入することにより、アクリルアミド耐性やアクリロニトリル耐性、温度耐性をさらに向上させた変異型のニトリルヒドラターゼを発現させた形質転換体も、本発明でいう微生物に含まれる。
【0016】
上記したような微生物を用い、アミド化合物を製造するに際しては通常、該微生物の菌体あるいは菌体処理物を用いる。菌体は、分子生物学、生物工学、遺伝子工学の分野において公知の一般的な方法を利用して調製すればよい。例えば、LB培地やM9培地等の通常液体培地に該微生物を植菌した後、適当な培養温度(一般的には、20℃〜50℃であるが、好熱菌の場合は50℃以上でもよい)で生育させ、続いて、該微生物を遠心分離によって培養液より分離、回収して得る方法が挙げられる。
【0017】
また、本発明における微生物の菌体処理物は、上記微生物菌体の抽出物や磨砕物、該抽出物や磨砕物のニトリルヒドラターゼ活性画分を分離精製して得られる後分離物、該微生物菌体や該菌体の抽出物、磨砕物、後分離物を適当な担体を用いて固定化した固定化物等を指し、これらはニトリルヒドラターゼの活性を有している限りは本発明の菌体処理物に相当するものである。これらは、単一の種類を用いてもよいし、2種類以上の異なる形態のものを同時あるいは交互に用いてもよい。
【0018】
本発明において、ニトリルヒドラターゼを含有する微生物菌体、あるいはその微生物菌体の処理物を用いて、ニトリル化合物からアミド化合物を得る場合の反応形式は、2基以上の反応器が用いられ、その前段の反応器に、微生物の菌体もしくは菌体処理物、ニトリル化合物および水性媒体が供給される。この際の反応形式としては、特に限定するものではなく、例えば懸濁床として行ってもよいし、固定床であってもよいが、通常は、反応熱の除熱の容易さから、攪拌機を備えた槽形反応器での懸濁床がより好ましく用いられる。
【0019】
本発明において、ニトリル化合物の種類については特に限定されるものではなく、具体的には炭素数が2〜20程度のニトリル化合物であり、広い範囲のニトリル、たとえば脂肪族ニトリル、芳香族ニトリルなどが含まれる。脂肪族ニトリルとしては、炭素数2〜6の飽和または不飽和ニトリル、たとえば、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリル、バレルニトリル、イソバレロニトリル、カプロニトリルなどの脂肪族飽和モノニトリル類;マロノニトリル、サクシノニトリル、アジポニトリルなどの脂肪族飽和ジニトリル類;アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、クロトンニトリルなどの脂肪族不飽和ニトリルなどが挙げられる。芳香族ニトリルとしては、ベンゾニトリル、o−,m−,およびp−クロロベンゾニトリル、o−,m−,およびp−フルオロベンゾニトリル、o−,m−,およびp−ニトロベンゾニトリル、o−,m−,およびp−トルニトリル、ベンジルシアナイド等が挙げられる。中でもアクリロニトリル、メタクリロニトリル、およびクロトンニトリル等が好適な例として挙げられる。
【0020】
また、本発明における水性媒体とは、水、またはリン酸塩等の緩衝剤、硫酸塩や炭酸塩等の無機塩、アルカリ金属の水酸化物、もしくはアミド化合物等を適当な濃度で溶解させた水溶液をいう。
【0021】
本発明において、前段の反応器に供給するニトリル化合物の濃度は、反応開始時において該ニトリル化合物の飽和濃度以上の濃度である。その濃度の上限は特に制限されるものではないが、あまりに大過剰のニトリル化合物の供給は、反応を完結させるために多くの触媒量および過大な容積をもつ反応器、および除熱のための過大な熱交換器等が必要となり、設備面での経済的負担が大きくなる。このため、ニトリル化合物の供給濃度としては、それが全て対応するアミド化合物に転化したときにその理論的な生成液濃度が、アクリルアミドの場合は40〜80重量%の範囲となるように、より具体的には水1重量部に対しアクリロニトリル0.4〜1.5重量部として供給することが好ましい。またメタクリルアミドの場合はその理論的生成液濃度が10〜40重量%の範囲となるように、より具体的には水1重量部に対しメタクリロニトリル0.08〜0.5重量部として、ニトリル化合物および水を供給することが好ましい。
【0022】
次いで本発明では、上記前段の反応器から取り出された反応液はプラグフロー性の流域を有する条件下で、さらに反応を行わせる。より具体的には前段の反応器で得られた反応液は、プラグフロー性の流域を有した後段の反応器に送液される。ここでプラグフロー性の流域を有した反応器とは、一般的には管型反応器またはチューブラー反応器とも言われることのある反応器であり、配管形状を有した管の中で反応液をピストン流れで移動させながら反応を進行させるようにしたもので、反応熱を除熱するために、二重管形式のものやシェル&チューブ形式等のものを用いることができる。
【0023】
しかしながら、本発明ではプラグフロー性の流域を有する反応器として上記形式のものに限られるわけではなく、他の形式の反応器であっても反応液のショートパスが起こり難い形態のものであれば、十分それを使用することができる。すなわち流速等、条件次第で反応液がプラグフロー性の流域を有することができれば、そして反応熱の除熱ができる構造のものであれば、プラグフロー性の流域を有した反応器として使用することができる。例えば、熱交換器におけるスパイラル型やプレート型であるもの、あるいは塔型反応器等、多様のものが使用できる。さらには、これらの内部に反応液の流動状態を均一にもっていくための邪魔板(バッフル)や、充填物を有している場合であっても、流速等の条件次第で反応液のプラグフロー性の流域を有すれば、プラグフロー性の流域を有した反応器として使用することが可能である。
【0024】
なお、上記で示した前段の反応器、および後段であるプラグフロー性の流域を有した反応器はそれぞれが1基ずつに限られるものではなく、それぞれが単独でもまたは複数が直列にあるいは並列に並べられる形式であっても構わない。また上記前段および後段の反応における反応時間(滞留時間)は触媒使用量や温度等の条件にも左右され一定しないが、通常はそれぞれが0.5〜40時間の範囲であり、好ましくはそれぞれが1〜20時間の範囲である。また、全反応時間のうち、前段の反応器の反応時間は、全体の反応時間の20〜99%、好ましくは40〜90%であり、後半の反応器の反応時間は、全体の反応時間の1〜80%、好ましくは10〜60%である。
【0025】
触媒の使用量については、反応条件や触媒の種類、およびその形態により変化するが、通常は該微生物乾燥菌体重量換算で、反応液に対し、10〜50000重量ppm、好ましくは50〜30000重量ppmである。
【0026】
また、アミド化反応は通常は常圧あるいは常圧近辺で行われるが、水性媒体中へのニトリル化合物の溶解度を高めるために加圧下で行うこともできる。また、反応温度に関しては、水性媒体の氷点以上であれば特に制限されるものではないが、通常は0〜50℃の範囲で行うのが好ましく、より好ましくは10〜40℃の範囲である。また、生成物が反応液中に晶出したスラリー状態でも反応を行うことができる。
また、上記アミド化反応時における反応液のpHは、ニトリルヒドラターゼ活性が維持されている限りは特に制限されるものではないが、好ましくはpH6〜10の範囲であり、より好ましくはpH7〜9の範囲である。
【0027】
また、本実施例ではニトリルヒドラターゼ活性を保持したアミノ酸置換体の取得を部位特異的な変異によって行っている。しかし、実施例において開示される変異点と置換される塩基の種類に基づいて、部位特異的な変異以外の方法で組替えプラスミドを構築し、それを宿主細胞に導入しても、本実施例と同様の結果を得ることが可能である。
【0028】
例えば、実施例において開示される変異点に相当する領域のDNAの塩基配列がアミノ酸置換後の配列となるような塩基配列を有するDNAフラグメントをDNAシンセサイザー等で合成し、得られたフラグメントと別途分離しておいたpPT−DB1の該フラグメントに相当する領域とを置換することにより、目的とする組替えプラスミドを取得することができる。
【0029】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例によって何等限定されるものではない。以下において、反応液のHPLC分析は、HPLCカラムとしてULTRON 80HG(50×8φmm)を用い、10mMリン酸水溶液を展開液として使用したものであり、アクリルアミドおよびアクリロニトリルは220nmの吸光度により検出し、濃度を測定したものである。
【0030】
実施例1
(1)ニトリルヒドラターゼ活性を保持したアミノ酸置換体の取得
αサブユニットの6番目のLeuをMetに置換するために、特開平9−275978で得られたpPT−DB1プラスミドDNAを鋳型として、宝酒造社製の「LA PCR in vitro mutagenesis Kit」を用いた部位特異的な変異導入を行った。以後、「LA PCR in vitro mutagenesis Kit」を単にキットと呼ぶ。以下の実施例では、基本的にキットの原理および操作方法を踏襲した。
【0031】
30mlの試験管に10mlのLB液体培地を調製し、121℃・20分間のオートクレーブにより滅菌した。この培地に終濃度が100μg/mlとなるようにアンピシリンを添加した後、MT−10822株を一白金耳植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養した。該培養液1mlを適当な遠心チューブに分取した後、遠心分離(15000rpm×5分)により該菌体を分離した。続いてアルカリSDS抽出法により該菌体よりpPT−DB1のプラスミドDNAを調製した。
【0032】
pPT−DB1のプラスミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号1記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の配列番号2に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイクル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2は、MUT4プライマー(配列表の配列番号3に配列を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号4に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応No.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたアガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によりDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産物の存在が確認できた。Microcon100(宝酒造社製)を用いてそれぞれのPCR反応終了液より過剰なプライマーおよびdNTPを除去した後、TE(トリスヒドロキシメチルアミノメタン・EDTA緩衝液)を加えて各々50μlの溶液を調製した。該TE溶液を各0.5μlずつ含む全量47.5μlのアニーリング溶液(組成はキットに記載の条件による)を調製し、熱変性処理(98℃)を10分間行った後、37℃まで60分間かけて一定の速度で冷却を行い、続いて37℃で15分間保持することによってアニーリング処理を行った。アニーリング処理液にTAKARALA Taqを0.5μl加えて72℃で3分間加熱処理を行い、ヘテロ2本鎖を完成させた。これにM13プライマーM4(配列表の配列番号2に配列を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号4に配列を記載)を各々50pmol加えて全量を50μlとした後、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイクル繰り返すことによるPCR反応No.3を行った。PCR反応No.3の反応終了液5μlを用いたアガロース電気泳動(シグマ社製タイプVII低融点アガロース使用;アガロース濃度0.8重量%)によりDNA増幅産物の分析を行ったところ、約2.0kbpの増幅DNA産物の存在が確認できた。続いて、アガロースゲルから約2.0KbpのDNA断片のみを切り出し、該アガロース片(約0.1g)を細かく粉砕し1mlのTE溶液に懸濁後、55℃で1時間保温してアガロースを完全に融解させた。この融解液に対して常法に従ってフェノール/クロロホルム抽出とエタノール沈澱を行って該DNA断片を精製し、最終的に10μlのTEに溶解した。精製した約2.0kbpの増幅DNA断片を制限酵素EcoRI及びHindIIIにより切断した後、この制限酵素処理液に対してフェノール/クロロホルム抽出とエタノール沈澱を行って該DNA断片を精製し、最終的に10μlのTEに溶解した。同様に、pPT−DB1上の唯一の制限酵素サイトであるEcoRIおよびHindIIIによりpPT−DB1を切断し、アガロースゲル電気泳動(シグマ社製タイプVII低融点アガロース使用;アガロース濃度0.7%)を行い、アガロースゲルから約2.7KbpのDNA断片のみを切り出した。切りだしたアガロース片(約0.1g)を細かく粉砕し1mlのTE溶液に懸濁後、55℃で1時間保温してアガロースを完全に融解させた。この融解液に対してフェノール/クロロホルム抽出とエタノール沈澱を行って該DNA断片を精製し、最終的に10μlのTEに溶解した。この様にして得られた増幅DNA産物とpPT−DB1断片をDNAライゲーションキット(宝酒造社製)を用いて連結させた後、大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、大腸菌バンクを調製した。
【0033】
30mlの試験管に40μg/mlの硫酸第二鉄・七水和物及び10μg/mlの塩化コバルト・二水和物を含む10mlのLB液体培地(以後、活性発現培地と呼ぶ)を調製し、121℃・20分間のオートクレーブにより滅菌した。この培地に終濃度が100μg/mlとなるようにアンピシリンを添加した後、該大腸菌バンクより任意に選別した5クローンを各一白金耳ずつ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養した。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブに分取した後、遠心分離(15000rpm×5分)により菌体を分離した。該菌体を200μlのリン酸カリウムバッファー(pH7.0)に懸濁し、これに1重量%のアクリロニトリルを添加して10℃で2分間反応させた。反応液にこれと等量の1Mリン酸水溶液を添加して反応を停止させ、生成したアクリルアミド濃度を実施例2と同様のHPLC分析により測定した。その結果、5クローン中4クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリルヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0034】
ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンのプラスミドDNAを調製した。続いて、ABI社製のシークエンシングキットとオートシークエンサー373Aを用いたプライマーエクステンション法により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺伝子の塩基配列を決定した。その結果、表1(表1)に示したクローンNo.1においてニトリルヒドラターゼのαサブユニットの6番目のLeuがMetに置換されていた。
【0035】
【表1】
【0036】
続いて、 αサブユニットの126番目のPheをTyrに置換するために、クローンNo.1のプラスミドDNAを鋳型として、上述と同様の操作により部位特異的な変異導入を行った。
すなわち、30mlの試験管に10mlのLB液体培地を調製し、121℃・20分間のオートクレーブにより滅菌した。この培地に終濃度が100μg/mlとなるようにアンピシリンを添加した後、得られたクローンNo.1株を一白金耳植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養した。該培養液1mlを適当な遠心チューブに分取した後、遠心分離(15000rpm×5分)により菌体を分離した。続いてアルカリSDS抽出法により該菌体よりクローンNo.1株のプラスミドDNAを調製した。
【0037】
このクローンNo.1株のプラスミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を行った。PCR反応No.4は、配列表の配列番号5記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の配列番号2に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイクル繰り返すことにより行った。PCR反応No.5は、MUT4プライマー(配列表の配列番号3に配列を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号4に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR反応No.4と同様の操作により行った。PCR反応No.4およびNo.5の反応終了液各5μlを用いたアガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によりDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産物の存在が確認できた。以後、クローンNo.1の場合と全く同じ操作により大腸菌バンクを調製した。
【0038】
該大腸菌バンクより任意に選別した5クローンをクローンNo.1の場合と同じ活性発現培地10mlに各一白金耳ずつ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養した。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブに分取した後、ニトリルヒドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリルヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0039】
ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンのプラスミドDNAを調製した。続いて、クローンNo.1の場合と同様の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺伝子の塩基配列を決定した。その結果、表2(表2)に示したクローンNo.2においてニトリルヒドラターゼのαサブユニットの6番目のLeuがMetに、αサブユニットの126番目のPheがTyrにそれぞれ置換されていた。
【0040】
【表2】
【0041】
続いて、βサブユニットの212番目のSerをTyrに置換するために、クローンNo.2のプラスミドDNAを鋳型として、上述と同様の操作により部位特異的な変異導入を行った。
すなわち、30mlの試験管に10mlのLB液体培地を調製し、121℃・20分間のオートクレーブにより滅菌した。この培地に終濃度が100μg/mlとなるようにアンピシリンを添加した後、得られたクローンNo.2株を一白金耳植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養した。該培養液1mlを適当な遠心チューブに分取した後、遠心分離(15000rpm×5分)により菌体を分離した。続いてアルカリSDS抽出法により該菌体よりクローンNo.1株のプラスミドDNAを調製した。
【0042】
このクローンNo.2のプラスミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を行った。PCR反応No.6は、配列表の配列番号6記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の配列番号2に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイクル繰り返すことにより行った。PCR反応No.7は、MUT4プライマー(配列表の配列番号3に配列を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号4に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR反応No.6と同様の操作により行った。PCR反応No.6およびNo.7の反応終了液各5μlを用いたアガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によりDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産物の存在が確認できた。以後、クローンNo.1の場合と全く同じ操作により大腸菌バンクを調製した。
【0043】
該大腸菌バンクより任意に選別した5クローンをクローンNo.1の場合と同じ活性発現培地10mlに各一白金耳ずつ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養した。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブに分取した後、ニトリルヒドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリルヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0044】
ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンのプラスミドDNAを調製した。続いて、クローンNo.1の場合と同様の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺伝子の塩基配列を決定した。その結果、表3(表3)に示したクローンNo.3においてニトリルヒドラターゼのβサブユニットの212番目のSerがTyrに置換されていた。
【0045】
【表3】
【0046】
このクローンNO.3の菌体を培養し、反応に必要な菌体を得た。以下典型的な培養例を示す。
500mlのバッフル付三角フラスコに下記の組成の培地100mlを調製し、121℃・20分間のオートクレーブにより滅菌した。この培地に終濃度が50μg/mlとなるようにアンピシリンを添加した後、上記クローンNO.3の菌体を一白金耳植菌し、37℃・130rpmにて20時間培養した。遠心分離(15000G×15分間)により菌体のみを培養液より分離し、続いて、50mlの生理食塩水に該菌体を再懸濁した後に、再度遠心分離を行って湿菌体を得た。
【0047】
【0048】
(2)アクリロニトリルの水和によるアクリルアミドの合成反応
上記の培養方法により得られた湿菌体2重量部を0.3mM-NaOH水溶液98重量部に懸濁し、この懸濁液とアクリロニトリルを各々50g/h、30g/hで、第1反応器として予め400gの水を仕込んだ1Lガラス製フラスコで攪拌を行いながら連続的にフィードし、液面レベルを一定に保つように80g/hづつ反応液を連続的に抜き出した。その液を第2反応器として内径5mmのテフロン製チューブ20mに連続的にフィードした。反応温度は、いずれも約10〜20℃の水浴中に上記第1反応器および第2反応器を浸漬し、内部の液温が15℃になるように制御した。
反応開始から200時間後にHPLC分析により、第2反応器出口での反応液の分析を行った結果、反応液中にはアクリルアミドのみが存在(濃度=50重量%)しており、アクリロニトリルは検出限界(100重量ppm)以下であった。
【0049】
比較例1
反応時間は上記実施例の場合と同様とし、反応器を第1反応器である撹拌槽のみとして行った。すなわち、反応器を2Lのガラス製フラスコに変更し、そして内部の液量を800gに変更した以外は、実施例と同様に操作した。
反応開始から200時間後にHPLC分析により、反応器出口の反応液の分析を行った結果、反応液中のアクリルアミドは48重量%、アクリロニトリルは1.9重量%が検出された。このように、本比較例では未反応のアクリロニトリルが残存しており、反応が未完結であることが確認された。
【0050】
比較例2
第2反応器として、第1反応器と同様に予め400gの水を仕込んだ1Lガラス製フラスコに、攪拌を行いながら、第1反応器出口の反応液を連続的にフィードし、液面レベルを一定に保つように連続的に反応液を抜き出す様操作を行う以外は、実施例1と同様に操作を行った。
反応開始から200時間後にHPLC分析により、第2反応器出口での反応液の分析を行った結果、反応液中にはアクリルアミドは49.5%であり、アクリロニトリルが3000重量ppm検出された。本比較例でも未反応のアクリロニトリルが残存しており、反応が未完結であることが確認された。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、ニトリル化合物を高い転化率で水和して高濃度アミド化合物水溶液を連続的に製造することができ、残留ニトリル化合物も認められず、また比較的短時間のうちに容易に製造することが可能であり、本発明の方法は、工業的なアミド化合物の製法として好適に用いることができる。
【0052】
【配列表】
Claims (6)
- ニトリルヒドラターゼを含有する微生物の菌体またはその菌体処理物を水性媒体中でニトリル化合物と反応して、アミド化合物を連続的に製造する方法において、槽形反応器を用いて該菌体又はその菌体処理物を水性媒体中でニトリル化合物と接触させた後、得られた反応液を、管型反応器、チューブラー反応器、スパイラル型の熱交換器、プレート型の熱交換器および塔型反応器からなる群から選択される少なくとも1種の反応器を用いてさらに反応させることを特徴とするアミド化合物の製造方法。
- 槽形反応器を用いる反応ならびに管型反応器、チューブラー反応器、スパイラル型の熱交換器、プレート型の熱交換器および塔型反応器からなる群から選択される少なくとも1種の反応器を用いる反応における反応時間が、それぞれ0.5〜40時間である請求項1に記載の製造方法。
- 管型反応器、チューブラー反応器、スパイラル型の熱交換器、プレート型の熱交換器および塔型反応器からなる群から選択される少なくとも1種の反応器が、管型反応器および/またはチューブラー反応器である請求項1または2に記載の製造方法。
- 槽形反応器を懸濁床として用いる請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
- ニトリル化合物がアクリロニトリルであり、微生物の菌体またはその菌体処理物と接触させる際の、水およびアクリロニトリルの比率が、水1重量部に対しアクリロニトリル0.4〜1.5重量部である請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
- 微生物の菌体が、微生物よりクローニングしたニトリルヒドラターゼ遺伝子を任意の宿主で発現させた形質転換体である、請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法。
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