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JP4582434B2 - 車両のシートベルト構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートクッション下部のフロアパネル上又はシートクッション下面にシートベルトを巻き取り及び繰り出すことが可能なリトラクタを設けた車両のシートベルト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開2001−1862号公報には、シート内部にシートベルトを巻き取り及び繰り出すことが可能なリトラクタを設け、当該リトラクタから上方にシートバック背面に沿ってシートバック上端部までシートベルトを案内する構造が開示されている。
【0003】
また、特開平2−20423号公報には、リアドアがその後端部でヒンジを介して車体に支持され、フロントドアがその前端部でヒンジを介して開閉可能に車体に支持された観音開きタイプのドアが開示され、米国特許第4,289,328には、フロントドアの内部にシートベルトを巻き取り及び繰り出し可能なリトラクタを設けた構成が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、シート内部にリトラクタを配設するため、シートクッション及びシートバックを補強してシートベルトの引っ張り荷重に対して剛性を高める必要があり、シートの大型化や重量の増大を引き起こして居住空間が低下したり、シート剛性が過剰となりコストに影響を及ぼすという不都合がある。
【0005】
また、上記従来技術を観音開きタイプのドアに適用した場合には、ドア開成時にシートベルトをガイドする機構が複雑で外観の見栄えを悪化したり、乗降性を悪化するという問題もある。
【0006】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされ、その目的は、シートに必要最低限の補強をして軽量化を図り、シートベルトをガイドする機構を簡素化して居住空間の低下を抑え、外観の見栄えや乗降性をも改善する車両のシートベルト構造を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明の車両のシートベルト構造は、車体前後方向の前側付近であってシートクッション下部のフロアパネル上にシートベルトを巻き取り及び繰り出し可能なリトラクタを配設し、当該リトラクタからフロントシートのシートバック背面に沿ってシートバックの上端部まで案内されて上方に延出するシートベルトに設けられたタングを、当該シートクッション両側部に設けられたバックルに係合可能に配設した車両のシートベルト構造において、前記タングは、前記バックルから取り外した状態で、前記シートバックの上端部に係止され、前記リトラクタを、前記フロアパネル上に配設されて車幅方向に架設されたクロスメンバに近接して配置した
【0009】
また、好ましくは、前記シートベルトは、前記シートバックの車幅外側部分において前記リトラクタから当該シートバック背面に沿って上方に延出し、当該シートバックの上端部に案内される。
【0010】
また、好ましくは、前記シートクッションの後端部には、前記リトラクタから延出するシートベルトを前記シートバック背面に案内する下部案内部材が設けられている。
【0011】
また、好ましくは、前記シートバックの上端部には、前記下部案内部材により前記シートバック背面に案内されたシートベルトを当該シートバックの上端部まで案内する上部案内部材が設けられている。
【0014】
また、好ましくは、前記タングは、前記リトラクタから上方に延出するシートベルトの端部に固定された第1タングと、当該端部より内方にシートベルトに対して移動可能に設けられた第2タングとを含み、当該第1タング及び第2タングが当該シートクッション両側部に設けられたバックルにそれぞれ係合される。
【0015】
また、好ましくは、前記車両は、ドアの前端部でヒンジを介して車体に支持されたフロントドアとドアの後端部でヒンジを介して開閉可能に車体に支持されたリアドアとを備え、当該フロントドア及びリヤドアが開成された状態で、車体側部に車室内外を連通する仕切のない開口を形成する。
【0016】
また、好ましくは、前記シートの後方に他のシートが配設されている。
【0017】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、車体前後方向の前側付近であってシートクッション下部のフロアパネル上にシートベルトを巻き取り及び繰り出し可能なリトラクタを配設し、当該リトラクタから上方に延出するシートベルトに設けられたタングを、当該シートクッション両側部に設けられたバックルに係合可能に配設したことにより、シートに最低限の補強を施して剛性を確保し、シートの軽量化を図り、車体前後方向のサイズを小さくできるので車室内の居住空間を増加することができる。
【0018】
また、リトラクタからフロントシートのシートバック背面に沿ってシートバックの上端部まで案内されて上方に延出するシートベルトに設けられたタングは、バックルから取り外した状態で、シートバックの上端部に係止されるので、リアドア開成時のシートベルトの見栄えの向上と、乗降性の向上との両立を図ることができる。また、リトラクタは、フロアパネル上に配設されて車幅方向に架設されたクロスメンバに近接して配置されていることにより、リトラクタの支持剛性を高めることができる。
【0020】
請求項の発明によれば、シートベルトは、シートバックの車幅外側部分においてリトラクタから当該シートバック背面に沿って上方に延出し、当該シートバックの上端部に案内されることにより、車体前後方向のサイズを小さくできる。
【0021】
請求項の発明によれば、シートクッションの後端部には、リトラクタから延出するシートベルトをシートバック背面に案内する下部案内部材が設けられていることにより、車体前後方向のサイズを小さくできる。
【0022】
請求項の発明によれば、シートバックの上端部には、下部案内部材によりシートバック背面に案内されたシートベルトを当該シートバックの上端部まで案内する上部案内部材が設けられていることにより、車体前後方向のサイズを小さくできる。
【0025】
請求項の発明によれば、リトラクタから上方に延出するシートベルトの端部に第1タングが固定され、当該端部より内方にはシートベルトに対して移動可能に第2タングが設けられ、両タングが当該シートクッション両側部に設けられたバックルに係合されることにより、第2タングだけをバックルから取り外した状態では、フロントドアの開成時の乗降性が向上し、第1及び第2タングを共に第1及び第2バックルから取り外した状態では、第1及び第2タングはシートバックの上端部に係止されるので、リアドアの開成時のシートベルトの見栄えの向上と、後席乗員の乗降性向上との両立を図ることができ、特にセンタピラーレスの車両にあってドア開口の開放感と、後席へのアクセス時の足元の乗降性改善を図ることができる。
【0026】
請求項の発明によれば、車両は、ドアの前端部でヒンジを介して車体に支持されたフロントドアとドアの後端部でヒンジを介して開閉可能に車体に支持されたリアドアとを備え、当該フロントドア及びリヤドアが開成された状態で、車体側部に車室内外を連通する仕切のない開口を形成することにより、観音開き構造で、かつセンタピラーを有さないセンタピラーレス構造となるので、開口の充分な開放感と、連続した1つの開口の効率的な使用が可能となる。
【0027】
請求項の発明によれば、シートの後方に他のシートが配設されていることにより、前後複数列のシートに対応して、特に前席乗員をシートベルトにて確実に拘束することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0029】
尚、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で下記実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の車両の車体構造及びドア構造であってドア閉成時の車体側面を示す図である。図2は、第1実施形態のシートベルト構造を含むドア開成時の車体側面を示す図である。図3は、第1実施形態のシートベルト構造を含むドア閉成時の車体要部を示す正面図である。
【0030】
図1乃至図3に示すように、車両1の車体側面には、フロントドア2とリヤドア3とで構成されるサイドドアが設けられ、フロントドア2の前端部とリヤドア3の後端部とに、それぞれヒンジ部としてのフロントドアヒンジ4とリヤドアヒンジ5が設けられ、これらフロントドア2及びリアドア3が開成された状態で、車体側部に車室内外を連通する仕切のない開口13を形成する観音開き構造のサイドドアが構成されている。
【0031】
これらサイドドアを構成するフロントドア2とリヤドア3とは、それぞれ、ドアパネル6,7とドアサッシュ8,9とウインドガラス10,11とを備え、上述の各ドアパネル6,7の内部(詳しくはドアインナパネルとドアアウタパネルとの間)には車両の前後方向に延びるサイドインパクトバー(図示せず)が設けられている。
【0032】
さらに、フロントドア2には、車外から当該フロントドア2の開閉操作を行うドアアウタハンドル(図示せず)と、車両後方を視認するドアミラー12が設けられている。
【0033】
この実施形態の観音開き構造のドアはフロントドア2が優先して開放され、リヤドア3はフロントドア2の開放後において、その開放が許容されるように構成している。
【0034】
上述のサイドドアの車室内方側にはドア開口(車両の側部開口)としての前席用の乗降口13aと後席用の乗降口13bとが形成され、前席用の乗降口13aはフロントドア2で開閉され、後席用の乗降口13bはリヤドア3で開閉されると共に、これらの乗降口13a,13bは両ドア2,3によって開閉自在に覆われる連続した1つのドア開口13で形成され、センターピラーレスの車体が構成されている。
【0035】
また、リヤドア3の前部の上下にはボディとの間で当該リヤドア3をロックするロック部14,15が設けられ、リヤドア3の前端部中間にはフロントドア2のストライカ16をロックするロック部17が設けられている。
【0036】
フロアパネル18の車室内の前後には複数列のシートとしてフロントシート21及びリヤシート28が配設され、ブラケット19およびシートスライド装置20を介してフロントシート21が取り付けられている。
【0037】
このフロントシート21はシートクッション22と、シートバック23と、ヘッドレスト24とを備え、フロントシート21におけるシートクッション22の車幅中央のトンネル部18a側には第2バックル25bが設けられ、第2バックル25bはブラケット26bを介してフロアパネル18に、又はストークを介してシートクッション22の車幅中央側の側面に固定されている。
【0038】
また、フロントドア2におけるフロントシート21の車幅外側方には第1バックル25aが設けられており、第1バックル25aもまたブラケット26aを介してフロアパネル18に、又はストークを介してシートクッション22の車幅中央側の側面に固定されている。
【0039】
尚、第1及び第2バックル25a,25bをストークを介してシートクッション22の車幅中央側の側面に固定した場合には、シートの車体前後方向へのスライドに追従して第1及び第2バックル25a,25bが動くため、着座乗員に対するシートベルト31による拘束状態を変化させずにシート前後位置を変更できるという利点がある。
【0040】
フロアパネル18の左右両サイド(但し、図面では一方のみを示す)にはサイドシルインナ37とサイドシルアウタ38とを有して車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面39をもった車体剛性部材としてのサイドシル40が配設されている。
【0041】
そして、車室内にはフロントシート21に着座する乗員が利用可能で当該着座乗員を拘束するシートベルト31が設けられている。
【0042】
このシートベルト31は、車体前後方向の前側付近であってシートクッション22下部のフロアパネル18上にブラケット32aを介して固定されたリトラクタ32により所定加速度での引張荷重以下では乗員により繰り出し及び自動で巻き取り可能であると共に、当該所定加速度での引張荷重以上では繰り出されずに固着して乗員の車体前方への移動を禁止するための張力を付与する。
【0043】
リトラクタ32は、その支持剛性を高めるためにフロアパネル18上のシートシートクッション22前端部付近であって車幅方向に架設された閉断面を有するクロスメンバ18bに近接して配置されている。そして、前側のブラケット19はリトラクト32と干渉しないようにフロントシート21の前端部に対して後方に配置され、シートベルト31と干渉する部位には凹所が形成されている。
【0044】
また、シートクッション22の後端部には、リトラクタ32から延出するシートベルト31をシートバック23背面に案内する下部ガイド33が設けられている。
【0045】
更に、シートバック23の車幅外側方の上端部には、下部ガイド33によりシートバック23背面に案内されたシートベルト31を当該シートバック23の上端部(着座乗員の車幅外側方の肩口付近)まで案内する上部ガイド34が設けられている。
【0046】
下部ガイド33は、図6に示すように、シートバックフレーム35の側面下部に固定されるブラケット33aと、ブラケット33aから車幅外側方に一体的に延びる円筒軸状のガイドピン33bから構成され、リトラクタ32から延びるシートベルト31はガイドピン33bに巻回されてシートバック23背面の上方に案内される。
【0047】
また、上部ガイド33は、図6に示すように、シートバックフレーム35の上端部に形成され、下部ガイド33からシートバック23背面の上方に案内されるシートベルト31をシートバック23前面に導出させる。
【0048】
上記構成により、シートベルト31は、シートバック23の車幅外側部分においてリトラクタ32から当該シートバック23背面に沿って上方に延出し、当該シートバック23の上端部に案内され、上部ガイド34からシートバック23前面に導出される。
【0049】
シートベルト31の端部には第1タング36aが固着され、フロアパネル18上に配設されたブラケット26aに係止された第1バックル25aに係合可能とされている。
【0050】
また、当該シートベルト31における当該第1タング36aと上部ガイド34との間には、第2タング36bが、当該第1タング36aとショルダアンカ35との間でシートベルト31に対して挿通されて摺動自在で移動するように設けられている。
【0051】
第2タング36bは、フロントシート21の車幅中央側に配設された第2バックル25bに係合可能とされる。
【0052】
図2及び図3は、シートベルト31の第1タング36aを第1バックル25aに装着しつつ、第2タング36bも第2バックル25bに装着した使用状態を示し、第1タング36aを第1バックル25aに、第2タング36bを第2バックル25bに夫々係入させると3点式シートベルト構造によりフロントシート21に着座した前席乗員を拘束することができる。
【0053】
図3の使用状態から、図4に示すように、第2タング36bだけを第2バックル25bから取り外した時には、第1バックル25aからショルダアンカ35までのシートベルト31をリトラクタ32の張力により真っ直ぐに保持し、この未使用状態では着座乗員をシートベルト31による拘束から解く状態を形成し、フロントドア2を開成した時に前席乗員が乗降可能となる。
【0054】
更に、図4の未使用状態から、図5に示すように、シートベルト31の第1タング36aを第1バックル25aから取り外した時には、シートベルト31はリトラクタ32に巻き込まれて第1及び第2タング36a,36bがショルダアンカ35において重なった状態で係止され、その収納状態を保持する。この収納状態でも、フロントドア2を開成してリアドア3を開成することにより乗員が乗降可能となる。
【0055】
また、上記収納状態で、シートベルト31の第1及び第2タング36a,36bはフロントシート21のシートバック23の肩口と対向する車幅外側方上部に位置し、乗員によるシートベルト31の装着が容易にできる。
【0056】
なお、図中、45は合成樹脂等により形成されるスカーフプレート、46はルーフパネル、47はルーフレール、48はルーフレールアウタ、49はルーフレールインナである。
【0057】
このように第1実施形態の車両のシートベルト構造では、車体前後方向の前側付近であってシートクッション22下部のフロアパネル18上にシートベルト31を巻き取り及び繰り出し可能なリトラクタ32を配設し、シートクッション22の後端部には、リトラクタ32から延出するシートベルト31をシートバック23背面に案内する下部ガイド33を設け、シートバック23の上端部には、下部ガイド33によりシートバック23背面に案内されたシートベルト31を当該シートバック23の上端部まで案内する上部ガイド34が設けられている。
【0058】
そして、シートベルト31は、シートバック23の車幅外側部分においてリトラクタ32から当該シートバック23背面に沿って上方に延出し、当該シートバック23の上端部に案内される。
【0059】
また、リトラクタ32は、フロアパネル18に配設されて車幅方向に架設されたクロスメンバ18bの近傍に配置されている。
【0060】
この構成によれば、シートに最低限の補強を施して剛性を確保し、シートの軽量化を図り、車体前後方向のサイズを小さくできるので車室内の居住空間を増加することができる。
【0061】
また、第2タング36bだけを第2バックル25bから取り外した状態では、フロントドア2の開成時の乗降性が向上し、第1及び第2タング36a,36bを共に第1及び第2バックル25a,25bから取り外した状態では、シートベルト31に設けられた第1及び第2タング36a,36bは上部ガイド34に係止されるので、リアドア3の開成時のシートベルト31の見栄えの向上と、後席乗員の乗降性向上との両立を図ることができ、特にセンタピラーレスの車両にあってドア開口13の開放感と、後席へのアクセス時の足元の乗降性改善を図ることができる。
【0062】
さらに、下部ガイド33及び上部ガイド34によりシートベルト31の支持が安定すると共に、3点式シートベルト構造にて乗員を保護することができる。
【0063】
さらに、上記車両1のドア開口13はフロントドア2とリヤドア3とによって開閉自在に覆われる連続した1つの開口13で形成されたものである。
【0064】
この構成によれば、観音開き構造で、かつセンタピラーを有さないセンタピラーレス構造となるので、ドア開口13の充分な開放感と、連続した1つの開口(ドア開口13)の効率的な使用が可能となる。
【0065】
加えて、上記車両1の車室内には前後に複数列のシート(フロントシート21、リヤシート28参照)が配置され、上記シートベルト31はフロントドア2に対応する位置に配置されたフロントシート21の着座乗員用に設定されたものである。
【0066】
この構成によれば、前後複数列のシートに対応して、特に前席乗員を上記シートベルト31にて確実に拘束することができる。
[第2実施形態]
図7は、第2実施形態のシートベルト構造を含むドア開成時の車体側面を示す図である。図8は、第2実施形態のシートベルト構造を含むドア閉成時の車体要部を示す正面図である。
【0067】
図7及び図8に示すように、第2実施形態のシートベルト構造は、車体前後方向の前側付近であってシートクッション22下面にリトラクタ32を配設している。リトラクタ32は、ブラケット32aによりシートクッション22下面に固定されている。そして、前側のブラケット19はリトラクト32と干渉しないようにフロントシート21の前端部に対して後方に配置され、シートベルト31と干渉する部位には凹所が形成されている。
【0068】
リトラクタ32は、シートクッション22と共にシートスライド装置20を介して車体前後方向に移動可能であり、当該シートスライド装置20はその支持剛性を高めるためにフロアパネル18に配設されて車幅方向に架設されたクロスメンバ18bの近傍に配置されている。
【0069】
この第2実施形態の車両のシートベルト構造によれば、第1実施形態の効果に加えて、リトラクタ32に付加される荷重をシートスライド装置20を介してフロアパネル18やクロスメンバ18bに分散できるため、リトラクタ32の支持剛性を高めることができる。また、リトラクタ32はシートと共にスライドするのでリトラクタ32がシート下部に露出するスライド位置がなく着座乗員が受ける違和感を低減できる。
【0070】
他の構成については、第1実施形態と同一の部材に同一番号を付して説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の車両の車体構造及びドア構造であってドア閉成時の車体側面を示す図である。
【図2】第1実施形態のシートベルト構造を含むドア開成時の車体側面を示す図である。
【図3】第1実施形態のシートベルト構造を含むドア閉成時の車室内の要部を示す正面図である。
【図4】図3の使用状態から第2バックルだけを第2タングから取り外した時の車室内の要部を示す正面図である。
【図5】図4の未使用状態から第1バックルをも第1タングから取り外した時の車室内の要部を示す正面図である。
【図6】下部ガイド及び上部ガイドの取り付け構造を示す図である。
【図7】第2実施形態のシートベルト構造を含むドア開成時の車体側面を示す図である。
【図8】第2実施形態のシートベルト構造を含むドア閉成時の車体要部を示す正面図である。
【符号の説明】
2 フロントドア
3 リヤドア
4,5…ヒンジ
13 ドア開口
21 フロントシート
28 リヤシート
30 車室
31 シートベルト
32 リトラクタ
33 下部ガイド
34 上部ガイド
35 シートバックフレーム

Claims (7)

  1. 車体前後方向の前側付近であってシートクッション下部のフロアパネル上にシートベルトを巻き取り及び繰り出し可能なリトラクタを配設し、当該リトラクタからフロントシートのシートバック背面に沿ってシートバックの上端部まで案内されて上方に延出するシートベルトに設けられたタングを、当該シートクッション両側部に設けられたバックルに係合可能に配設した車両のシートベルト構造において、
    前記タングは、前記バックルから取り外した状態で、前記シートバックの上端部に係止され、
    前記リトラクタを、前記フロアパネル上に配設されて車幅方向に架設されたクロスメンバに近接して配置したことを特徴とする車両のシートベルト構造。
  2. 前記シートベルトは、前記シートバックの車幅外側部分において前記リトラクタから当該シートバック背面に沿って上方に延出し、当該シートバックの上端部に案内されることを特徴とする請求項に記載の車両のシートベルト構造。
  3. 前記シートクッションの後端部には、前記リトラクタから延出するシートベルトを前記シートバック背面に案内する下部案内部材が設けられていることを特徴とする請求項に記載の車両のシートベルト構造。
  4. 前記シートバックの上端部には、前記下部案内部材により前記シートバック背面に案内されたシートベルトを当該シートバックの上端部まで案内する上部案内部材が設けられていることを特徴とする請求項に記載の車両のシートベルト構造。
  5. 前記タングは、前記リトラクタから上方に延出するシートベルトの端部に固定された第1タングと、当該端部より内方にシートベルトに対して移動可能に設けられた第2タングとを含み、当該第1タング及び第2タングが当該シートクッション両側部に設けられたバックルにそれぞれ係合されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の車両のシートベルト構造。
  6. 前記車両は、ドアの前端部でヒンジを介して車体に支持されたフロントドアとドアの後端部でヒンジを介して開閉可能に車体に支持されたリアドアとを備え、当該フロントドア及びリヤドアが開成された状態で、車体側部に車室内外を連通する仕切のない開口を形成することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の車両のシートベルト構造。
  7. 前記シートの後方に他のシートが配設されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の車両のシートベルト構造。
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