JP4573153B2 - 金属ナノロッドと金属ナノロッド含有組成物およびその製造方法並びに用途 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、可視光・近赤外線に対する吸収機能や電磁波遮蔽機能を有する金ナノロッドについて、長軸および短軸が均一な金ナノロッドと、これを含有するコーティング組成物、およびこの金ナノロッドが分散した塗膜を有する基材、またはこの金ナノロッドを練り込んだ基材に関する。
【0002】
【従来技術】
金属の微粒子に光を照射するとプラズモン吸収と呼ばれる共鳴吸収現象が生じる。この吸収現象は金属の種類と形状によって吸収波長域が異なる。例えば、球状の金微粒子が水に分散した金コロイドは530nm付近に吸収域を持つが、微粒子の形状を短軸10nmのロッド状にすると、ロッドの短軸に起因する530nm付近の吸収の他に、ロッドの長軸に起因する長波長側の吸収を有することが知られている(例えば、S-S.Chang et al,Langmuir,1999,15.p701-709)。
【0003】
従来、金属微粒子がこのようなプラズモン吸収を示すことは知られているが、この現象を利用した組成物またはこの組成物を塗布あるいは練り込んだ基材はこれまで知られていない。例えば、特開平11−80647号および特開平11−319538号には、貴金属や銅のコロイド粒子と高分子顔料分散剤を含むコロイド溶液が記載されているが、これは塗料としての着色性や溶液の安定性を高めることを目的としたものであり、金属微粒子の形状を特定して可視光・近赤外光に対する吸収効果や電磁波遮蔽効果を得るようにしたものではない。また、特表平9−506210号には金属炭化物ナノ微粒子とその製造方法が記載されているが、金属微粒子の短軸と長軸の比を特定して近赤外光に対する吸収機能を高めることは認識されておらず、これを塗料に具体化することは示されていない。
【0004】
さらに従来の文献(S-S.Chang et al,Langmuir,1999,15.p701-709)に記載されている金属ナノロッドは形状が均一ではないため吸収波長域が広がり、波長域が狭いシャープな光吸収効果が得られないなどの問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は従来の上記課題を解決したものであり、金イオンの還元によって金ナノロッドを製造する方法において、長軸および短軸の長さの変動が少なく、各長さが均一な金ナノロッドを製造できるようにし、この金ナノロッドを含有する組成物および基材を提供するものである。
【0006】
すなわち、本発明は以下の構成からなる金ナノロッドに関する。
〔1〕ロッド状の金微粒子であって、長軸および短軸の長さの変動係数がおのおの20%以下であることを特徴とする金ナノロッド。
〔2〕金属イオンの還元によって得られるロッド状の金微粒子であって、長軸が400nm未満、長軸/短軸のアスペクト比が100以下、長軸および短軸の長さの変動係数がおのおの20%以下である上記[1]に記載する金ナノロッド。
【0007】
さらに、本発明は以下の構成からなる金ナノロッド組成物に関する。
〔3〕上記[1]または上記[2]に記載する金ナノロッド、分散剤、分散媒、およびバインダー(樹脂)を含有することを特徴とする金ナノロッド含有組成物。
〔4〕金ナノロッドの含有量(組成物中の固形分換算量)が0.1wt%〜95wt%である上記[3]に記載する金ナノロッド含有組成物。
〔5〕分散剤が窒素原子および/またはイオウ原子を含有する上記[3]または上記[4]に記載する金ナノロッド含有組成物。
【0008】
さらに、本発明は以下の構成からなる金ナノロッド含有基材に関する。
〔6〕上記[3]〜上記[5]の何れかに記載する組成物によって形成した金ナノロッドが分散した塗膜を表面に有することを特徴とする金ナノロッド含有基材。
〔7〕上記[1]または上記[2]に記載する金ナノロッド、または上記[3]〜上記[5]の何れかに記載する金ナノロッド含有組成物を練り込んだことを特徴とする金ナノロッド含有基材。
〔8〕基材が透明なガラスまたはプラスチックである上記[6]または上記[7]に記載する金ナノロッド含有基材。
【0009】
さらに、本発明は以下の構成からなる金ナノロッドの製造方法等に関する。
〔9〕界面活性剤を含む液中で金イオンを電解還元して金ナノロッドを製造する方法において、CH3(CH2)nN+(CH3)3Br-(nは1〜15の整数)の化学式で表される界面活性剤と、(CH3(CH2)n)4N+Br-(nは1〜15の整数)の化学式で表される界面活性剤との混合界面活性剤を用いることによって金ナノロッドの長軸および短軸の変動係数を20%以下に制御することを特徴とする金ナノロッドの製造方法。
〔10〕上記[1]または上記[2]に記載する金ナノロッドを、分散剤の存在下で分散媒に分散させ、この分散液をバインダー(樹脂)と混合することを特徴とする金ナノロッド含有組成物の製造方法。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明する。
本発明は、長軸および短軸の長さが均一な金ナノロッドに関する。具体的には例えば、金イオンの還元によって得られるロッド状の金粒子であって、長軸が400nm未満、好ましくは5〜200nmであり、長軸/短軸のアスペクト比が100以下、好ましくは2〜10の金ナノロッドにおいて、長軸および短軸の変動係数が各々20%以下、好ましくは15%以下のものである。
【0011】
一般に変動係数Cvは、不偏分散U、算術平均値Xのとき、次式〔1〕によって定められる。また、不偏分散Uは次式〔2〕によって定められる。これを金ナノロッドの長軸および短軸の長さに適用すると、長軸の長さの変動係数Cv、および短軸の長さの変動係数Cvは、各長さの不偏分散Uと算術平均値Xに基づいて次式〔1〕によって与えられ、また、この不偏分散Uは次式〔2〕によって与えられる。具体的には、金ナノロッドの測定数n、測定数nの各測定値をXi(i=1、2、…、n)であるとき、各測定値Xiと算術平均値Xの差(Xi−X)の2乗を1〜nについて合計し、これを(n−1)で除した値が不偏分散Uである。このように長軸と短軸の各長さについて、実際の測定値Xiとその算術平均値Xに基づいて不偏分散Uが求められ、この不偏分散Uに基づいて長軸長さと短軸長さの変動係数Cvがおのおの定められる。
【0012】
【式】
【0013】
本発明の金ナノロッドは長軸と短軸の各長さについて、何れもその変動係数Cvが20%以下であり、均一な形状を有する。従って、光吸収波長域が狭く、特定の波長域においてシャープな光吸収性能を有する。例えば、長軸が400nm未満であって、長軸/短軸のアスペクト比が約5.0の金ナノロッドを含むものは850nm波長の光を吸収するが、本発明に係る金ナノロッドのこの波長域の透過率は概ね10%台であって高い光吸収性能を有する一方、周辺の波長域では高い透過率を示し、特定の波長域においてシャープな光吸収性能を有する。
【0014】
金属ナノロッドは、例えば電解還元によって製造することができる。電解液中に差し入れた金属電極に電圧を加えると、陽極から金属イオンが溶出して陰極で還元される。還元された金属イオンは適度な大きさのクラスターを形成して陰極を離れ、このクラスターが液中で次第に成長してロッド状の金属粒子が形成される。具体的には、長軸が400nm未満であり、長軸/短軸のアスペクト比が100以下の金属ナノロッドを得ることができる。後述の実施例1では、金板を陽極とし、白金板を陰極とし、さらに白金板の側方に電圧を加えない銀板を設けた電解装置によって金ナノロッドを製造している。電解還元において、クラスターの成長を促すために界面活性剤を添加した電解液を用いるが、アルキル鎖を含み、該アルキル鎖長を限定した界面活性剤を用いることによって金属ナノロッドの長軸および短軸の変動係数を制御することができる。具体的には、好ましくは4級アンモニウム塩型のアルキル鎖を含む界面活性剤であってアルキル鎖長が異なる2種の界面活性剤を含む液中で金属イオンを還元することによって、金属ナノロッドの長軸および短軸について、各軸長の変動係数を20%以下に抑制することができる。
【0015】
アルキル鎖長が異なる2種の界面活性剤としては、例えば、以下の化学式(イ)(ロ)で表される、(CH2)基の数nが1〜15の整数(アルキル鎖の炭素数2〜16)の界面活性剤を用いることができる。
(イ) CH3(CH2)nN+(CH3)3Br-:
CH3(CH2)15N+(CH3)3Br-〔CTAB:n=15〕
(ロ) (CH3(CH2)n)4N+Br-:
(CH3(CH2)11)4N+Br-〔TC12AB:n=11〕
(CH3(CH2)5)4N+Br- 〔TC6AB:n=5〕
【0016】
長軸および短軸の各軸長の変動係数を20%以下に抑制した金ナノロッドを分散剤、分散媒、およびバインダー(樹脂)と混合することによって金ナノロッド含有組成物を得ることができる。この組成物の金ナノロッドの含有量は組成物中の固形分換算量で0.1wt%〜95wt%、好ましくは20〜90wt%が適当である。金ナノロッドの含有量がこれより少ないとその効果が不十分になり、これより金ナノロッドの含有量が多いと相対的にバインダー(樹脂)成分が少なくなるので適当ではない。
【0017】
分散剤は窒素原子および/またはイオウ原子を含有するものが好ましい。例えば窒素原子やイオウ原子を吸着部位に含むシランカップリング剤などが用いられる。金ナノロッドはこの窒素原子やイオウ原子と吸着してバインダー中に分散する。分散媒は水性溶または非水性の何れでもよく、両方を用いてもよい。バインダーは水分散系、非水系、水溶性樹脂の何れか1種類もしくはその混合物を用いることができる。上記金ナノロッドを分散剤の存在下で分散媒に分散させ、この分散液をバインダーと混合することによって長軸および短軸の変動係数を20%以下に抑制した金ナノロッドを含有するコーティング組成物を得ることができる。
【0018】
上記コーティング組成物を基材表面に塗布することによって長軸および短軸の変動係数を20%以下に抑制した金ナノロッドが表面に分散した基材を得ることができる。また、本発明の上記金ナノロッドまたは上記コーティング組成物を樹脂やガラスに練り込むことによって長軸および短軸の変動係数を20%以下に抑制した金ナノロッドが内部に分散した基材を得ることができる。これらの基材は樹脂やガラスなどの透明材料で形成されたものは、上記金ナノロッドによって特定波長の光を吸収するので、PDP用光学フィルター、カラーフィルター、熱線カットフィルターなどに利用することができる。
【0019】
【実施例および比較例】
以下に本発明の実施例および比較例を示す。
〔実施例1〕
電解液として、界面活性剤〔CH3(CH2)15N+(CH3)3Br-:CTAB(アルキル鎖の炭素数16)〕を0.08mol/l、界面活性剤〔(CH3(CH2)11)4N+Br-:TC12AB(アルキル鎖の炭素数12)〕0.0054mol/lを含む100mlの水を用い、金板を陽極とし、白金板を陰極とし、さらに白金板の側方に電圧を加えない銀板を設けた電解装置によって、20mAの定電流を電極に加え、超音波振動を与えながら電解を2時間行って金ナノロッドを得た。この金ナノロッドの長軸と短軸の変動係数はおのおの10%であり、長軸の平均長さ50nm、長軸/短軸のアスペクト比は約5.0であった。
この金ナノロッドを含有する電解水溶液から遠心分離によって過剰の界面活性剤を除去した後、金ナノロッド含有量が85重量%になるようにアクリル樹脂エマルジョン(固形分40重量%)を混合して塗料とした。この塗料をガラス基板に塗布して乾燥することによって、金ナノロッドが表面に分散した塗膜(膜厚2μm)を有するガラス基板を得た。このガラス基板の分光特性および表面抵抗値をそれぞれ測定した。この結果を表1に示した。なお、分光特性の測定は日本分光社製装置(V-570)を用い、表面抵抗値の測定は三菱化学社製装置(ロレスタ・GP、4端針法)を用いた。
【0020】
〔実施例2〕
実施例1のTC12ABに代えて界面活性剤として〔(CH3(CH2)5)4N+Br-:TC6AB(アルキル鎖の炭素数6)〕を0.0081mol/l用いた以外は実施例1と同様にして金ナノロッドを得た。この金ナノロッドの長軸と短軸の変動係数はおのおの15%であり、長軸の平均長さ40nm、長軸/短軸のアスペクト比は約5.0であった。さらに実施例1と同様にしてこの金ナノロッドを85重量%含有する塗料を調製した。この塗料をガラス基板に塗布して乾燥することによって、金ナノロッドが表面に分散した塗膜(膜厚2μm)を有するガラス基板を得た。このガラス基板の分光特性および表面抵抗値をそれぞれ実施例1と同様にして測定した。この結果を表1に示した。
【0021】
〔比較例1〕
実施例1のTC12ABに代えて界面活性剤として〔(CH3)4N+Br-:TC1AB(アルキル鎖の炭素数1)〕を0.0081mol/l用いた以外は実施例1と同様にして金ナノロッドを得た。この金ナノロッドの長軸と短軸の変動係数は40%であり、長軸の平均長さ30nm、長軸/短軸のアスペクト比は約5.0であった。さらに、実施例1と同様にしてこの金ナノロッドを85重量%含有する塗料を調製した。この塗料をガラス基板に塗布して乾燥することによって、金ナノロッドが表面に分散した塗膜(膜厚2μm)を有するガラス基板を得た。このガラス基板の分光特性および表面抵抗値を実施例1と同様にして測定した。この結果を表1に示した。
【0022】
〔比較例2〕
実施例1のTC12ABに代えて界面活性剤としてTC1ABとTC6ABの混合液(混合比TC1AB:TC6AB=9:1)を0.0081mol/l用いた以外は実施例1と同様にして金ナノロッドを得た。この金ナノロッドの長軸の変動係数は20%、短軸の変動係数は40%であり、長軸の平均長さ30nm、長軸/短軸のアスペクト比は約5.0であった。さらに、実施例1と同様にしてこの金ナノロッドを85重量%含有する塗料を調製した。この塗料をガラス基板に塗布して乾燥することによって、金ナノロッドが表面に分散した塗膜(膜厚2μm)を有するガラス基板を得た。このガラス基板の分光特性および表面抵抗値をそれぞれ実施例1と同様にして測定した。この結果を表1に示した。
【0023】
〔比較例3〕
実施例1のTC12ABに代えて界面活性剤としてTC1ABとTC12ABの混合液(混合比TC1AB:TC12AB=9:1)を0.0081mol/l用いた以外は実施例1と同様にして金ナノロッドを得た。この金ナノロッドの長軸の変動係数は40%、短軸の変動係数は20%であり、長軸の平均長さ30nm、長軸/短軸のアスペクト比は約5.0であった。さらに、実施例1と同様にしてこの金ナノロッドを85重量%含有する塗料を調製した。この塗料をガラス基板に塗布して乾燥することによって、金ナノロッドが表面に分散した塗膜(膜厚2μm)を有するガラス基板を得た。このガラス基板の分光特性および表面抵抗値をそれぞれ実施例1と同様にして測定した。この結果を表1に示した。
【0024】
表1に示すように、長軸および短軸の変動係数が20%以下である本発明の金属ナノロッドが分散した塗膜を有するガラス基板は、何れも700nmにおける透過率は80〜85%であるが、850nmにおける透過率は10%であり、この波長に対して優れた選択的な光吸収性能を有する(実施例1、2)。一方、比較例1〜3は700nmおよび850nmにおける透過率は何れも40〜60%であり、選択的な光吸収能力は大幅に低く、700nmにおいても光吸収作用を有している。さらに、本発明の実施例1、2の基板表面抵抗は比較例1〜3よりも小さく、導電性に優れている。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】
本発明の金属ナノロッドは長軸と短軸の変動係数が小さいので、ロッド形状が均一であり、特定波長に対してシャープな光吸収性能を有し、周辺の波長に対して大きな影響を与えずに特定波長に対して高い光吸収効果を発揮する。本発明の金属ナノロッドを用いることにより、可視光域〜近赤外線光域の特定波長に対してシャープな選択的光吸収性能を有し、かつ電磁波遮蔽性能に優れた光学フィルムを得ることができる。
Claims (10)
- ロッド状の金微粒子であって、長軸および短軸の長さの変動係数がおのおの20%以下であることを特徴とする金ナノロッド。
- 金属イオンの還元によって得られるロッド状の金微粒子であって、長軸が400nm未満、長軸/短軸のアスペクト比が100以下、長軸および短軸の長さの変動係数がおのおの20%以下である請求項1に記載する金ナノロッド。
- 請求項1または請求項2に記載する金ナノロッド、分散剤、分散媒、およびバインダー(樹脂)を含有することを特徴とする金ナノロッド含有組成物。
- 金ナノロッドの含有量(組成物中の固形分換算量)が0.1wt%〜95wt%である請求項3に記載する金ナノロッド含有組成物。
- 分散剤が窒素原子および/またはイオウ原子を含有する請求項3または請求項4に記載する金ナノロッド含有組成物。
- 請求項3〜請求項5の何れかに記載する組成物によって形成した金ナノロッドが分散した塗膜を表面に有することを特徴とする金ナノロッド含有基材。
- 請求項1または請求項2に記載する金ナノロッド、または請求項3〜請求項5の何れかに記載する金ナノロッド含有組成物を練り込んだことを特徴とする金ナノロッド含有基材。
- 基材が透明なガラスまたはプラスチックである請求項6または請求項7に記載する金ナノロッド含有基材。
- 界面活性剤を含む液中で金イオンを電解還元して金ナノロッドを製造する方法において、CH3(CH2)nN+(CH3)3Br-(nは1〜15の整数)の化学式で表される界面活性剤と、(CH3(CH2)n)4N+Br-(nは1〜15の整数)の化学式で表される界面活性剤との混合界面活性剤を用いることによって金ナノロッドの長軸および短軸の変動係数を20%以下に制御することを特徴とする金ナノロッドの製造方法。
- 請求項1または請求項2に記載する金ナノロッドを、分散剤の存在下で分散媒に分散させ、この分散液をバインダー(樹脂)と混合することを特徴とする金ナノロッド含有組成物の製造方法。
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