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JP4541865B2 - 画像加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式或いは静電記録方式の画像形成装置に搭載される加熱定着装置として用いれば好適な電磁誘導加熱方式の画像加熱装置に関する。
近年、省エネルギーの要求から、複写機、レーザープリンター等の画像形成装置に搭載される加熱定着装置についても様々な提案がなされている。立上げ時間の迅速化により、スタンバイ時の加熱定着装置の温度を下げることでスタンバイ時の省エネを実現するものや、プリント時にトナー像(現像剤像)が形成されている部分のみを選択的に加熱することで省エネを実現するものが挙げられる。
加熱源として高周波誘導を利用した電磁誘導加熱方式の加熱定着装置においては、金属導体からなる中空の定着ローラの内部に励磁コイルが同心状に配置されており、この励磁コイルに高周波電流を流して生じた高周波磁界により定着ローラに誘導渦電流を発生させ、定着ローラ自体の表皮抵抗によって定着ローラそのものをジュール発熱させるようになっている。この電磁誘導加熱方式の定着装置によれば、電気−熱変換効率がきわめて向上するため、ウォームアップタイムの短縮化が可能となる。
このような電磁誘導加熱方式の定着装置では、定着ローラとこれと圧接する加圧ローラ間のニップ部(定着ニップ部、加熱ニップ部)で被加熱材としての各種サイズの転写材を挟持搬送して、転写材上の未定着のトナー像に熱と圧力を付与することにより、転写材上にトナーを加熱定着させている。転写材のサイズが最大である場合には、ニップ部の最大転写材通紙領域(搬送領域)を所定の定着温度に温めてトナーを転写材上に定着するように作動するために、実際にトナーを定着する以上のエネルギーを消費する。また、最大サイズよりサイズの小さい小サイズ転写材を連続的にニップ部で挟持搬送させると、ニップ部において小サイズ転写材の通紙領域以外の非通紙領域(非搬送領域)がトナーの定着温度以上に昇温(所謂、非通紙部昇温)して、機内昇温や被加熱材の熱劣化などを引き起こしてしまっていた。
この対応手段としては、特許文献1にあるように、転写材の非搬送領域に対応する領域を磁束遮蔽部材で遮蔽して定着ローラに作用する磁束を遮断する方法が有効である。
特開平10−74009号公報
しかしながら、特許文献1に示されるような磁束遮蔽部材を用いたものについては、転写材の非搬送領域に対応する領域を遮蔽する磁束遮蔽部材を予め配置しておき、駆動手段を用いて遮蔽位置に移動させることで発熱領域を変えていた。しかしながら、実際は様々な紙サイズが存在し、様々な紙サイズに対応させるのは困難であった。また転写材の搬送領域に対応する領域内はトナー像の無い部分も加熱してしまうため、省エネルギーの観点からは効果が不十分である。通常、オフィスで使われる画像記録用の転写材(記録紙)において画像のトナーが載っている部分の比率は全体の10%以下であることがほとんどである。従って、トナーの載っていない部分を加熱することは無駄なエネルギー消費である。また、このような転写材たる紙の加熱はヒートカールや排出紙の接着等、紙の温度上昇起因の不具合の原因ともなっている。
本発明の目的は、被加熱材上の画像のみの選択的な加熱定着を、省エネルギーで実現できる画像加熱装置を提供することにある。
また、被加熱材上の画像のみの選択的な加熱定着を、現状の現像剤および電磁誘導発熱性部材を用いながら実現できる画像加熱装置を提供することにある。
また、被加熱材上の画像のみの選択的な加熱定着を、カラー化および高速化に対応させて実現できる画像加熱装置を提供することにある。
本発明に係る代表的な画像加熱装置の構成は、磁場発生手段と、前記磁場発生手段の作用により電磁誘導発熱する発熱部材と、を有し、画像情報に基づいて形成された被加熱材上の画像を前記発熱部材により加熱する画像加熱装置において、前記発熱部材の被加熱材側の面と反対側の面側に、前記磁場発生手段を有するとともに前記発熱部材の前記磁場発生手段側の面に画像情報に応じて非磁性金属を含む粉体をコートする粉体コート手段を有することを特徴とする。
上記の構成によれば、電磁誘導発熱性部材の磁場発生手段側の面に非磁性金属を含む粉体をコートするため、被加熱材上の画像のみの選択的な加熱定着を省エネルギーで実現できる。また、現状の現像剤および電磁誘導発熱性部材を用いながら被加熱材上の画像のみの選択的な加熱定着を実現できる。また、カラー化および高速化にも対応することが可能となる。
本発明の画像加熱装置は、搬送される被加熱材たる記録材に作像手段としての像形成機構部でトナーによる未定着画像を転写し、該未定着画像を記録材に加熱定着させる複写機、プリンター等の画像形成装置において用いるのが最良の形態である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(1)画像形成装置例
図1は本発明の実施の形態に係る電磁誘導加熱方式の画像加熱装置を定着装置として搭載する画像形成装置の一例の概略構成図である。本実施例の画像形成装置100は、転写式電子写真プロセス利用、レーザー走査露光方式の画像形成装置(複写機、プリンター、ファクシミリ、それらの複合機)である。
101は原稿台ガラスであり、この原稿台ガラス101の上に原稿Oを画像面を下向きにして所定の載置基準に従って載置し、その上から原稿圧着板102を被せてセットする。コピースタートキーが押されると、移動光学系を含む画像光電読取装置(リーダ部)103が動作して原稿台ガラス101上の原稿Oの下向き画像面の画像情報が光電読取処理される。原稿台ガラス101上に原稿自動送り装置(ADF、RDF)を搭載して原稿を原稿台ガラス101上に自動送りさせることもできる。
作像手段としての作像機構部において、回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)104は矢印の時計方向に所定の周速度にて回転駆動される。感光ドラム104はその回転過程で、帯電装置105により所定の極性・電位の一様な帯電処理を受け、その一様帯電面に対して画像書き込み装置106による像露光Lを受けることで一様帯電面の露光明部の電位が減衰して感光ドラム104面に露光パターンに対応した静電潜像が形成される。画像書き込み装置106は本例の場合はレーザースキャナであり、不図示のコントローラからの指令により、上記の光電読取装置103で光電読取した原稿画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザー光Lを出力し、回転する感光ドラム104の一様帯電面を走査露光して原稿画像情報に対応した静電潜像を形成する。
次いで、その静電潜像が現像装置107によりトナー画像として現像され、転写帯電装置108の位置において、給紙機構部側から感光ドラム104と転写帯電装置108との対向部である転写部に所定の制御タイミングにて給送された被加熱材としての記録材Sに感光ドラム104面側から静電転写される。以上が作像機構部の構成である。
給紙機構部は、本例の画像形成装置の場合は、第一〜第四のカセット給紙部109〜112、MPトレー(マルチ・パーパス・トレー)113、及び反転再給紙部114からなり、それ等から記録材Sが転写部に選択的に給送される。115は転写部に対して記録材をタイミング給送するレジストローラである。
転写部で感光ドラム104面側からトナー画像の転写を受けた記録材は、感光ドラム104面から分離され、加熱定着装置(以下、定着装置と記す)116へ搬送されて未定着トナー画像の定着処理を受け、排紙ローラ117により装置外部の排紙トレー118上に排紙される。
一方、記録材分離後の感光ドラム104面はクリーニング装置119により転写残りトナー等の付着汚染物の除去を受けて清掃されて繰り返して作像に供される。
両面コピーモードの場合は、定着装置116を出た第一面コピー済みの記録材が反転再給紙部114に導入されて転写部に反転再給送されることで記録材の第二面に対するトナー画像の転写がなされ、再び定着装置116を通って両面コピーとして排紙ローラ117により装置外部の排紙トレー118上に排紙される。
(2)定着装置116
図2は定着装置116の要部の正面模型図、図3は定着装置116の要部の縦断面模型図、図4は定着装置116の粉体コート手段31の動作説明図である。
この定着装置116は、加熱ローラ型で、電磁誘導加熱方式の装置であり、互いに圧接させて定着ニップ部Nを形成させた一対の定着部材と加圧部材として上下平行2本の加熱ローラ1と加圧ローラ2を主体とする。
加熱ローラ(以下、定着ローラと記す)1は誘導発熱体製の中空(円筒状)のローラ(電磁誘導発熱性部材)であり、その外周面にトナー離型層1aを形成具備させてある。本例においてそのトナー離型層1aはPTFE30μmで構成されている。また定着ローラ1の内周面に像担持層として感光層1bを形成具備させてある。感光層1bはアモルファスシリコン、酸化亜鉛、酸化チタン等で構成されている。この定着ローラ1はその両端部側をそれぞれ定着装置の手前側と奥側の側板21・22間に軸受(ベアリング)23を介して回転可能に支持させて配設してある。定着ローラ1の記録材側(被加熱材側)の面(外周面)と反対側の面(感光層1b)側の内空部には磁場(磁束)発生手段としての加熱アセンブリ(励磁コイルユニット)3を挿入してその両端部側をそれぞれ定着装置の手前側と奥側の第1の保持部材24・25に非回転に固定支持させて配置してある。また内空部には粉体コート手段としての粉体コートアセンブリ81を挿入してその両端部をそれぞれ定着装置の手前側と奥側の第2の保持部材26・27に非回転に固定支持させて配置してある。
加圧ローラ2は、鉄製の芯金2aと、該芯金の外回りに同心一体にローラ状に形成具備させたシリコーンゴムの耐熱性弾性体層2bと、さらにその外周面に形成したトナー離型層2cと、からなる弾性ローラである。トナー離型層2cは上記定着ローラ1のトナー離型層1aと同様である。この加圧ローラ2は上記定着ローラ1の下側に並行に配列して、芯金2aの両端部側をそれぞれ定着装置の手前側と奥側の側板21・22間に軸受26を介して回転自在に保持させて、かつ定着ローラ1の下面に対して不図示の付勢手段により弾性体層2bの弾性に抗して所定の押圧力にて圧接させて加熱部としての所定幅の定着ニップ部Nを形成させている。
電磁誘導発熱性部材としての定着ローラ1を構成する誘導発熱体は、ニッケル、鉄、強磁性SUS、鉄−ニッケル合金、鉄−ニッケル−クロム合金、ニッケル−コバルト合金等の磁性金属(導電体、磁性体)等である。定着ローラ1は、鉄、ニッケル、コバルトなどの金属を用いることが良い。強磁性の金属(透磁率の大きい金属)を使うことで、磁場発生手段から発生する磁束を強磁性の金属内により多く拘束させることができる。すなわち、磁束密度を高くすることができる。それにより、効率的に強磁性金属の表面にうず電流を発生させ、発熱させられる。定着ローラ7の外側表面のトナー離型層1aは一般にはPTFE10〜50μmやPFA10〜50μmで構成されている。また、トナー離型層1aの内側にはゴム層を用いる構成にしても良い。
定着ローラ1の内空部に挿入した加熱アセンブリ3は、ホルダー(外装ケース体)4、励磁コイル5、磁性コア6a・6b等の組み立て体であり、ホルダー4内に励磁コイル5と磁性コア6a・6bを格納保持させてある。この加熱アセンブリ3を定着ローラ1の内空部に挿入して所定の角度姿勢でかつ定着ローラ1の内面に対して非接触に所定の隙間間隔をあけた状態にして両端部側をそれぞれ定着装置の手前側と奥側の保持部材24・25に非回転に固定支持させて配置してある。
ホルダー4には、PPS系樹脂、PEEK系樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド系樹脂ポリアミドイミド系樹脂、セラミック、液晶ポリマー、フッ素樹脂等の耐熱性・非磁性材料が適している。
励磁コイル5は加熱に十分な交番磁束を発生するものでなければならないが、そのためには抵抗成分が低く、インダクタンス成分を高くとる必要がある。励磁コイル5の芯線としてφ0.1〜0.3の細線を略80〜160本ほど束ねたリッツ線を用いている。細線には絶縁被覆電線を用いている。また磁性コア6a・6bを周回するようにホルダー4の内側底面の形状に合せて横長舟型に複数回巻回して励磁コイルとしてある。励磁コイル5は定着ローラ1の長手方向に巻かれており、ホルダー4の内壁と磁性コア6a・6bによって保持されている。5a・5bは上記励磁コイル5の2本の外方引出しリード線(コイル供給線)であり、電力制御装置(励磁回路)52に接続してある。
磁性コア6a・6bは横断面T字型に配置されている。磁性コア6a・6bは例えばフェライト・パーマロイ等の高磁率の部材であり、損失の少ない材料で選別することが好ましい。
定着ローラ1の内空部に挿入した粉体コートアセンブリ(以下、コートアセンブリと記す)31は、非磁性金属を含む粉体として内部に貯蔵されたアルミ含有粉体32を画像情報に応じて定着ローラ内面感光層1bの任意の領域に選択的にコートできるようになっている。つまり、アルミ含有粉体32のコート領域を画像情報に応じて変更できるようになっている。アルミ含有粉体32はアルミ紛を内部に含む樹脂粉体であり、荷電制御のための樹脂を含んで構成されている。すなわち、アルミ含有粉体32は樹脂でコートされたアルミ紛体である。本実施例ではこのアルミ含有粉体32を電子写真プロセスで定着ローラ内面にコートしている。その際に粉体にトリボを持たせるために、このアルミに一体化した樹脂部分を所望の帯電傾向を有する樹脂にして攪拌することで荷電させている(電子写真プロセスのトナーと同様の働きを持たせる)。
このコートアセンブリ31は、定着ローラ1の内面感光層1bを帯電するコロナ帯電器(帯電手段)34、該感光層1bに静電潜像を形成するLEDアレイ(露光手段)35、該静電潜像以外の領域へアルミ含有粉体32を搬送する粉体搬送ローラ(粉体搬送手段)36、該感光層1bにコートされたアルミ含有粉体32を再利用するために回収する粉体回収ブレード(回収手段)33、ホルダー(外装ケース体)37により構成されている。
すなわち、コートアセンブリ31は、コロナ帯電器34、LEDアレイ35、粉体搬送ローラ36、回収ブレード33、ホルダー37の組み立て体であり、アルミ含有粉体32を貯蔵させたホルダー37にコロナ帯電器34、LEDアレイ35、粉体搬送ローラ36、粉体回収ブレード33を格納保持させてある。このコートアセンブリ37を定着ローラ1の内空部に挿入して所定の位置で加熱アセンブリ3と所定の隙間間隔をあけた状態にして両端部側をそれぞれ定着装置の手前側と奥側の第2の保持部材26・27に固定支持させて配置してある。このコートアセンブリ31では、定着ローラ1の回転方向Aにおいて定着ニップ部Nの下流側より回収ブレード33、コロナ帯電器34、LEDアレイ35、粉体搬送ローラ36をその順に配置させている。粉体回収ブレード33は先端を定着ローラ1の内面感光層1bに接触させて配置してある。コロナ帯電器34、LEDアレイ35及び粉体搬送ローラ36は内面感光層1bから所定の隙間間隔をあけて配置してある。
7は定着ローラ1の温度検知手段としてのサーミスタであり、定着ローラ1の表面に対して弾性部材により押圧して弾性的に接触させて配置してある。このサーミスタ7の検出温度信号が制御回路51に入力する。温度検知手段7はサーミスタに限らず、温度検知素子であればよく、また接触式でも非接触式でも構わない。
8は定着前ガイド板であり、作像機構部側から定着装置116に搬送された記録材Sを定着ニップ部Nの入口部に案内する。9は分離爪であり、定着ニップ部Nに導入されて定着ニップ部Nを出た記録材Sが定着ローラ1に巻き付くのを抑え、定着ローラ1から分離させる役目をする。10は定着後ガイド板であり、定着ニップ部Nの出口部を出た記録材Sを排紙案内する。
制御回路51は画像形成装置のメイン電源スイッチがONされると、第1の駆動源(第1のモーター)M1を起動させる。その回転駆動力が動力伝達系を介して定着ローラ1の一端部側に固着させた定着ローラギアG1に伝達されることで、定着ローラ1が図2において矢印Aの時計方向に所定の周速度にて回転駆動される。加圧ローラ2はこの定着ローラ1の回転駆動に従動して矢印の反時計方向Bに回転する。
また、制御回路51は電力制御装置(励磁回路)52を起動させて、定着ローラ1内に配設した加熱アセンブリ3の励磁コイル5に電力制御装置52からコイル供給線5a・5bを介して電力(本実施例においては10000Hzの高周波電流)を供給する。これにより、加熱アセンブリ3から発生する磁束(交番磁界)の作用で誘導発熱部材である定着ローラ1が誘導発熱(うず電流損によるジュール熱)する。この定着ローラ1の温度が温度検知手段であるサーミスタ7で検出され、その検出温度信号が制御回路51に入力する。制御回路51はこのサーミスタ7から入力する定着ローラ1の検出温度が所定の定着温度、本例の場合は200℃に維持されるように電力制御装置52から加熱アセンブリ3の励磁コイル5への供給電力を制御して定着ローラ温度を温調する。
(3)コートアセンブリ31の動作説明
以下に、定着装置116に対して記録材Sが通紙される場合を例に採って、コートアセンブリ31の動作を説明する。
上記のように定着ローラ1・加圧ローラ2が回転駆動された状態において、制御回路51は上記の記録材Sに形成させる未定着トナー画像tに応じた画像情報を画像光電読取装置103から取り込む。そしてその画像情報をもとに、コートアセンブリ31により定着ローラ1の内面感光層1bへ帯電、静電潜像形成、現像が行われ、アルミ含有粉体32のコートが開始される。
図4においてSは搬送される被加熱体である記録材であり、未定着のトナー像Tが載っている。コートアセンブリ31による定着ローラ1の内面感光層1bへのアルミ含有粉体32のコートは、ニップ部Nにおいて記録材S上のトナー像T以外の部分がアルミ含有粉体32で覆われるようにタイミングを合わせて、画像情報に基づいて行われる。
すなわち、制御回路51は画像情報を取り込むと、まず帯電バイアス電源53を起動させる。帯電バイアス電源53ではコロナ帯電器34に帯電バイアスを供給し、コロナ帯電器34はそのバイアスに応じて内面感光層1を所定の電位・極性に一様に帯電する。次いで、制御回路51はLEDアレイ駆動回路54を画像情報に基づいて制御する。LEDアレイ駆動回路54では画像情報に基づきLEDアレイ35の点灯制御を行い、LEDアレイ35は点灯制御されたLEDから内面感光層1bに光を照射して該画像情報に応じた潜像を形成する。次に、制御回路51は第2の駆動源(第2のモーター)M2を起動させる。その回転駆動力が動力伝達系を介して粉体搬送ローラ36の一端部側に固着させた現像ローラギアG2に伝達されることで、粉体搬送ローラ36が矢印C(図4)の時計方向に所定の周速度にて回転駆動される。回転駆動された粉体搬送ローラ36によってアルミ含有粉体32が内面感光層1bに搬送されて潜像形成部F以外の部分に静電的にコートされる。
上記のように定着ローラ1・加圧ローラ2が回転駆動され、定着ローラ1が加熱アセンブリ3の励磁コイル5への電力供給により誘導発熱して所定の定着温度に温調された状態において、作像機構部の前記転写部において静電的に転写された未定着トナー画Tを担持した記録材Sが定着装置116の定着ニップ部Nに導入されて挟持搬送されていく。このとき、ニップ部Nでトナー像T(図5(a))に接触する定着ローラ1の部分F(図5(b))は、アルミ含有粉体32でコートされていない部分であり、従って加熱アッセンブリ3により定着ローラ1の回転と共に誘導加熱され、ニップ部Nでトナー像Tの加熱定着が行われる。
一方、アルミ含有粉体32でコートされた部分(コート領域)F´(図5(b))は、このアルミ含有粉体32により磁力線が遮断され、定着ローラ1の誘導加熱が抑制される。このため、記録材S上のトナー像Tの載っていない領域は加熱されず、図4のようにニップ部Nにおいてトナー像Tと重なり合うF部分のみの選択加熱を行うことができる。
アルミ含有粉体32がコートされた領域の磁力線は次式で表される浸透深さδだけアルミ含有粉体コート部F´に浸透してその内部を通る。
δ=(π*f*μ*σ)−1/2
(f:磁場発生手段の励磁電流周波数、μ:電磁誘導発熱性部材の透磁率、σ:電磁誘導発熱性部材の導電率)
ここで、アルミのような非磁性物質の場合は透磁率がμが小さいため、この浸透深さδが大きくなり、渦電流の抵抗値が小さくなりジュール発熱を抑えることができる。このため、アルミ含有粉体コート32は自身が発熱することなく、定着ローラ1への磁力線を遮断することができる。
このとき、トナーの厚みは上記浸透深さδより厚くすることがより好ましい。こうすることで、アルミ含有粉体コート32は自身が発熱することなく、定着ローラ1への磁力線を遮断することができる。
このため、定着ローラ1をトナー像Tが定着できる温度まで上昇させるための加熱アッセンブリ3への必要電力は、トナー像の領域面積に依存する。従って、トナー像面積が小さければ、少ない電力で所定温度まで上昇させることができる。また、電力制御装置52からコイル供給線5a・5bを介して加熱アッセンブリ3に供給される電力(入力電力)を、画像情報をもとに制御回路51によりコントロールすることで効率的にプリント時の省エネルギーを実現することができる。すなわち、画像情報のデータ量が大きいときは供給電力を増加させ、データ量が小さいときは供給電力を減少させるようにコントロールする(入力電力を変化させる)ことで、効率的にプリント時の省エネルギーを実現することができる。
そして、上記の挟持搬送過程で記録材S上の未定着トナー画像Tは定着ローラ1の熱とニップ圧で永久固着画像として記録材面に定着される。
本実施例では、画像情報に応じてトナー像以外の領域をアルミ含有粉体によりコートする例を示したが、例えば通紙される紙サイズ(被加熱材の幅)にあわせて非通紙領域のみをコートする(アルミ含有粉体のコート領域を変更する)ことで非通紙部昇温対策にも用いることができるのは言うまでもない。
本発明の第2の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図6は本発明の実施の形態に係る画像形成装置に用いられる電磁誘導加熱方式の加熱定着装置の要部の概略縦断面模型図である。
本実施例の定着装置は、前述の実施例1の定着装置116(図3)において定着ローラ1をエンドレスで可撓性の定着フィルム1Aの形態したものである。
本実施例の定着装置116は、フィルムガイド部材60と、駆動ローラ61と、テンションローラ62との間に、電磁誘導発熱性部材としてのエンドレスベルト状の定着フィルム1Aが懸回張設されている。フィルムガイド部材60の下面部と従動回転加圧ローラ2とを定着フィルム1Aを挟んで圧接させて定着ニップ部Nを形成させている。定着フィルム1Aは駆動ローラ61により矢印Aの時計方向に回転駆動され、加圧ローラ2はその定着フィルム1Aから回転力を受けて矢印Bの反時計方向に従動回転される。この定着フィルム1Aと加圧ローラ2とで記録材Sを定着ニップ部Nに挟持搬送することで記録材上のトナー像Tを記録材S上に加熱定着させる。
63はいわゆるトナージェット方式を用いた粉体コート手段であり、ホルダー64の内部に貯蔵されたアルミ含有粉体65を定着フィルム1A内面の任意の領域に選択的にコートできるようになっている。アルミ含有粉体65はアルミ紛を内部に含む樹脂粉体であり、荷電制御のための樹脂を含んで構成されている。粉体コート手段63は、アルミ含有粉体65を飛翔させるための電界を形成する背面電極66と、周りにリング状の電極が設けられた粉体通過孔が多数設けられた絶縁プレート67と、該絶縁プレート67にアルミ含有粉体65を供給する粉体搬送ローラ68とで構成されている。背面電極66は定着フィルム1Aを挟んで絶縁プレート67と対向させて定着フィルム1Aの外面側に配置されている。上記絶縁プレート67のリング電極に制御回路(不図示)が画像情報に基づいて粉体コート手段駆動電源(不図示)を制御して該電源から電圧を選択的に印加することで、定着フィルム1Aの内の、ニップ部Nでトナー像に対応しない領域にアルミ含有粉体65をコートすることができる。粉体コート手段63による定着フィルム内面へのアルミ含有粉体65のコートは、ニップ部Nにおいて記録材S上のトナー像T以外の部分がアルミ粉体65で覆われるようにタイミングを合わせて、画像情報に基づいて行われる。
3は磁束(磁場)発生手段としての加熱アッセンブリであり、定着フィルム1Aの回転方向において粉体コート手段63の下流側に配置されている。加熱アッセンブリ3は、定着フィルム1Aにおいてアルミ含有粉体65がコートされていない領域を定着フィルム1Aの回転とともに電磁誘導加熱する。
68はアルミ含有粉体回収手段であり、定着フィルム1Aの回転方向において加熱アッセンブリ3の下流側に配置されている。アルミ含有粉体回収手段68は、回収枠体69に設けた回収ローラ70で静電的にアルミ含有粉体65を回収すると共に、回収枠体69に設けた回収ブレード71を定着フィルム内面に接触させてアルミ含有粉体65を回収する。アルミ含有粉体回収手段68で回収されたアルミ含有粉体は図示しない搬送手段により粉体コート手段63に搬送され再利用される。
従って、上記のような構成の定着装置を用いることにより、低熱容量のベルト加熱による迅速な立上げと、トナー像のみの選択加熱定着を実現することができ、待機時及びプリント時の省エネルギーの実現と、無駄な用紙加熱によるカール等不具合の防止ができる。
以上説明したように、各実施の形態の画像形成装置においては、画像情報に基づいて電磁誘導発熱性部材としての定着ローラ1或いは定着フィルム1Aの所定領域にコートされた非磁性金属含有粉体たるアルミ含有粉体32・65が、磁場発生手段としての加熱アセンブリ3から定着ローラ1或いは定着フィルム1Aへ作用する磁力線を遮断するため、記録材S上に形成担持させたトナー像Tに対応していない部分の定着ローラ1或いは定着フィルム1Aの加熱を選択的に防ぐことができ、トナー像部分のみの選択加熱定着により余分な記録材加熱による不具合の防止が実現できる。
また、非磁性金属含有粉体たるアルミ含有粉体32・65に作用する磁力線は、非磁性金属に対し磁力線の浸透深さが深くなることで渦電流の抵抗が小さくなるため、非磁性金属含有粉体自体は発熱することなく磁力線の遮断をすることができる。このため、トナー像Tのみの選択加熱定着によりプリント時の省エネルギーを実現することができる。
また、トナーや電磁誘導発熱性部材としての定着ローラ1或いは定着フィルム1Aには特別なものは要求されず、現在流通している普通のものをそのまま用いることができるため、カラー化等も問題無く実現することができる。
また、磁場発生手段としての加熱アセンブリ3から電磁誘導発熱性部材としての定着ローラ1或いは定着フィルム1Aへの磁力線作用時間は、磁力線作用領域の電磁誘導発熱性部材搬送方向の距離を適正に設定することで任意に調整でき、時間的に十分余裕をもった電磁誘導発熱性部材の加熱ができるため、トナー像部選択加熱定着を実現しつつ容易に高速化が実現できる。
[その他]
1)加熱定着装置において、電磁誘導発熱性部材は電磁誘導発熱性部材単体の部材として構成することもできるし、該電磁誘導発熱性部材の層を含む、耐熱性樹脂・セラミックス等の他の材料層との2層以上の複合層材料として構成することもできる。
2)加熱定着装置において、磁場発生手段による電磁誘導発熱性部材の電磁誘導加熱は実施例の内部加熱方式に限られず、磁束発生手段を電磁誘導発熱性部材の外側に配設した外部加熱方式の装置構成にすることもできる。
3)本発明の画像加熱装置は実施形態例の加熱定着装置に限られず、画像を担持した記録材を加熱してつや等の表面性を改質する画像加熱装置、仮定着する画像加熱装置など、広く画像を担持した記録材を加熱処理する手段・装置として使用することができる。
電磁誘導方式の定着装置を有する一例の画像形成装置の概略構成図 定着装置の要部の正面模型図 定着装置の要部の縦断面模型図 定着装置の粉体コート手段の動作説明図 トナー像選択加熱定着を説明する図 画像形成装置に用いられる他の電磁誘導加熱方式の定着装置の要部の縦断面模型図
符号の説明
1 定着ローラ、1A 定着フィルム、2 加圧ローラ、3 加熱アセンブリ、
31 粉体コートアセンブリ(粉体コート手段)、32 アルミ含有粉体、
63 粉体コート手段、65 アルミ含有粉体、116 定着装置、

Claims (5)

  1. 磁場発生手段と、前記磁場発生手段の作用により電磁誘導発熱する発熱部材と、を有し、画像情報に基づいて形成された被加熱材上の画像を前記発熱部材により加熱する画像加熱装置において、
    前記発熱部材の被加熱材側の面と反対側の面側に、前記磁場発生手段を有するとともに前記発熱部材の前記磁場発生手段側の面に画像情報に応じて非磁性金属を含む粉体をコートする粉体コート手段を有することを特徴とする画像加熱装置。
  2. 前記粉体コート手段は画像情報に応じて粉体のコート領域を変更することを特徴とする請求項1記載の画像加熱装置。
  3. 前記粉体コート手段は被加熱材の幅に応じて粉体のコート領域を変更することを特徴とする請求項1記載の画像加熱装置。
  4. 前記発熱部材にコートされた粉体を除去する除去手段と、前記除去手段にて回収された粉体を前記粉体コート手段へ戻す手段と、を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の画像加熱装置。
  5. 前記磁場発生手段への入力電力を画像情報に基づいて変化させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の画像加熱装置。
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