JP4492450B2 - エアクリーナ及び燃料吸着部材 - Google Patents
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Description
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記逃がし部を燃料吸着部材の一部に形成したことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記維持手段は、バックファイア圧力の影響度が高い部分において、クリーナハウジングに対する燃料吸着部材の取付強度を他の部分よりも高くした構成よりなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明においては、エンジンの吸気側でバックファイアが発生して、そのバックファイアの圧力がクリーナハウジング内に作用した場合、維持手段により燃料吸着部材が取付状態に維持される。よって、燃料吸着部材がバックファイア圧力によりフィルタエレメント側に押し出されて、クリーナハウジングに対する燃料吸着部材の取付部が破損するおそれを抑制することができる。そして、前記維持手段がバックファイア圧力の影響度が高い部分にのみ設けられているため、製造コストを低減できる。
請求項3に記載の発明においては、維持手段がバックファイア圧力を逃がすための逃がし部から構成されているため、クリーナハウジング内に作用したバックファイア圧力が逃がし部からフィルタエレメント側に放出される。よって、吸着部材の取付部が破損するおそれを防止することができる。
請求項8に記載の発明においては、取付部の破損を通気抵抗の低減により防止できるようにした燃料吸着部材とすることができ、このため、前述した請求項1の効果を有するエアクリーナを実現できる。
以下に、この発明の第1実施形態を、図1及び図2に基づいて説明する。
図1に示すように、この実施形態のエアクリーナのクリーナハウジング11は、インレットポート12aを有するとともに、上面を開口した第1クリーナハウジング12と、アウトレットポート13aを有するとともに下面を開口した第2クリーナハウジング13とに分割して構成されている。そして、この第1クリーナハウジング12及び第2クリーナハウジング13は、それらの開口部において互いに重合した状態で、図示しないクランプにより着脱可能に結合されている。
さて、前記燃料吸着部材16は、その二層構造部16bがインレットポート12a側に位置するようにクリーナハウジング11内に組み付けられる。
(1) 揮発燃料F1が外気に放出されることなく、粒状吸着材17aに確実に吸着して大気汚染を抑制することができる。
(3) バックファイア圧力P1の影響度が高くなる部分には、燃料吸着部材16の複数の逃がし孔22が配置されているため、バックファイア圧力P1は逃がし孔22からフィルタエレメント14側に放出され、第2クリーナハウジング13内の取付座15に対する燃料吸着部材16の取付部が破損するおそれを確実に抑制することができる。
(5) 複数の逃がし孔22を形成したことにより、燃料吸着部材16全体としての通気抵抗を低減でき、エンジンの圧力損失による効率低下を低減することができる。
次に、この発明の第2実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第2実施形態においては、図3及び図4に示すように、燃料吸着部材16が第2クリーナハウジング13内のエア流路の断面積(開口面積)よりも小さくなるように形成されている。そして、第2クリーナハウジング13内に燃料吸着部材16を配置した状態で、アウトレットポート13aから離間した側に、すなわち、バックファイア圧力P1の影響度が高い部分に、維持手段を構成する逃がし部及び低減構成としての逃がし空間25が形成されている。これにより、アウトレットポート13aから第2クリーナハウジング13内に作用するバックファイア圧力P1が、逃がし空間25からフィルタエレメント14側に放出されるようになっている。
(7) 燃料吸着部材16全体を小さくすることができ、さらなるコストダウンが可能になる。
次に、この発明の第3実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第3実施形態においては、図5及び図6に示すように、燃料吸着部材16が第2クリーナハウジング13内のエア流路の全体を覆うように配設されている。また、この燃料吸着部材16においては、外周フランジ部16aを除くほぼ全面に亘って、粒状吸着材17aを保持した保持シート17が設けられている。そして、アウトレットポート13aから離間した側には、取付座15に対する燃料吸着部材16の固定が省略されて、維持手段を構成する逃がし部及び低減構成としての撓曲可能部26が設けられている。これにより、アウトレットポート13aから第2クリーナハウジング13内にバックファイア圧力P1が作用したときには、図5に鎖線で示すように、撓曲可能部26がバックファイア圧力P1によりフィルタエレメント14側に撓曲変形して、バックファイア圧力P1が放出されるようになっている。
(第4実施形態)
次に、この発明の第4実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
(第5実施形態)
次に、この発明の第5実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
(参考例)
次に、この発明の参考例を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ バックファイア圧力P1の影響度が高くなる部分において、燃料吸着部材16を取付座15にピン21等によって固定するだけではなく、図14に示すように、その部分において燃料吸着部材16の外周フランジ部16aを第2クリーナハウジング13に形成した保持溝13b内に挟入して補強すること。
Claims (8)
- 揮発燃料を吸着するための燃料吸着部材をフィルタエレメントの下流側に設けたエアクリーナにおいて、
エンジンの吸気側からのバックファイア圧力を受けた際に、前記燃料吸着部材を取付状態に維持するための維持手段を、バックファイア圧力の影響度が高い部分に対応して設けたことを特徴とするエアクリーナ。 - 前記維持手段は、バックファイア圧力の影響度が高い部分において、そのバックファイア圧力を低減させる低減構成よりなることを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナ。
- 前記低減構成は、バックファイア圧力を燃料吸着部材の上流側へ逃がすための逃がし部であることを特徴とする請求項2に記載のエアクリーナ。
- 前記逃がし部を燃料吸着部材の一部に形成したことを特徴とする請求項3に記載のエアクリーナ。
- 前記逃がし部を燃料吸着部材とクリーナハウジングとの間に形成したことを特徴とする請求項3に記載のエアクリーナ。
- 前記維持手段は、バックファイア圧力の影響度が高い部分において、クリーナハウジングに対する燃料吸着部材の取付強度を他の部分よりも高くした構成よりなることを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナ。
- 前記維持手段は、前記燃料吸着部材におけるバックファイア圧力の影響度が高い部分の剛性を他の部分よりも高くした構成よりなることを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナ。
- 全体としてシート状をなし、揮発燃料を吸着するためにエアクリーナに用いられる燃料吸着部材において、
外周側の一部に、通気抵抗を他の部分よりも低くした低通気抵抗部を設けて、エアクリーナに対する装着状態において、エンジンのバックファイア圧力を前記低通気抵抗部から逃がすように構成したことを特徴とする燃料吸着部材。
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