JP4357982B2

JP4357982B2 - 紙葉類集積装置

Info

Publication number: JP4357982B2
Application number: JP2004038037A
Authority: JP
Inventors: 文明和田
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 2004-02-16
Filing date: 2004-02-16
Publication date: 2009-11-04
Anticipated expiration: 2024-02-16
Also published as: JP2005225652A; CN1657385A; EP1564170A3; EP1564170A2; CN100408458C; US7438289B2; EP1564170B1; US20050212201A1; ATE402897T1; DE602005008488D1

Description

本発明は、例えば、銀行券鑑査機に備えられ、銀行券を集積する紙葉類集積装置に関する。

銀行券鑑査機は、流通券を搬送させて各種の検知装置にて再流通可能な正券であるか、再流通不可能な損券であるか、或いは、偽券、検知判定不可能な排除券であるのかを判別する。そして、再流通可能な正券と判別された券は正券用の集積装置に集積され、再流通不可能な券と判別された損券は損券用の集積装置に集積され、偽券、検知判定不可能な券と判別された排除券は排除用の集積装置に集積される。

正券、損券用の集積装置は、搬送されてくる券を羽根間に導入させて案内する羽根車を有し、この羽根車により案内されてくる紙葉類を掻出板に当接させて羽根間から掻き出して落下させ、集積箱内に集積させるようになっている（例えば、特許文献１参照。）。そして、集積箱内に券が所定枚数（例えば、１００枚）集積されると、集積箱から施封部へ送出して施封させるようになっている。
特開２００１−４８３９４号公報

ところで、羽根車の羽根間に導入された券は掻出板に到達しないうちに羽根間から飛び出して集積箱内に集積されないことがある。

しかしながら、従来においては、集積箱内に券が集積されない場合でも、集積されたものと計数し、実際には１００枚集積されていない状態で次工程の施封部に集積券を搬送して施封してしまうことがあった。このため、銀行券鑑査機で計数された券の枚数と、施封された券の枚数とが異なるという問題があった。

本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、羽根車の羽根間に導入された紙葉類が掻出手段に到達しなかった場合には、紙葉類の集積動作を停止して、所定枚数以下の紙葉類の結束を防止できるようにした紙葉類集積装置を提供することにある。

上記課題を解決するため、請求項１記載の発明は、所定間隔を存して搬送されてくる紙葉類を羽根間に導入させて回転することにより、所定方向に案内する羽根車と、この羽根車の紙葉類導入側に設けられ、紙葉類を検出する第１の検出手段と、この第１の検出手段によって検出されて前記羽根車によって案内されてくる前記紙葉類を所定時間経過後に当接させて前記羽根間から掻き出す掻出手段と、この掻出手段によって掻き出された紙葉類を集積する集積部と、前記掻出手段の近傍に設けられ、前記所定時間経過後に、前記紙葉類の検出動作を開始する第２の検出手段と、この第２の検知手段が検出動作を開始しても前記紙葉類を検出しない場合には、前記紙葉類が前記掻出手段に到達していないと判断して前記紙葉類の集積動作を停止させる制御手段とを具備する。

本発明は、羽根車の羽根間への紙葉類の導入検出後、所定時間経過しても紙葉類が掻出手段に到達しなと判断した場合には、紙葉類の集積動作を停止させるため、従来のように集積部に集積された紙葉類の枚数が所定枚数よりも不足することを確実に防止することができる。

以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して詳細に説明する。
図１は本発明の第１の実施の形態である紙葉類処理装置を示す概略的構成図である。

図中１は紙葉類Ｓを積層状態で投入させる投入部で、この投入部１には紙葉類Ｓをその上面部側のものから順次、１枚ずつ分離して取り出す取出手段としての取出ローラ１ａが設けられている。

この取出ローラ１ａによって取り出された紙葉類Ｓは搬送路３に沿って搬送される。搬送路３中には検査部４が設けられ、この検査部４により紙葉類Ｓが例えば重送されているか否か等が判別される。

検査部４の紙葉類搬出側には紙葉類の搬送方向を第１及び第２の方向に振り分ける第１の振分部６が設けられている。第１の方向（矢印ａ方向）に振り分けられた紙葉類は搬送路３に沿って搬送され、第２の方向（矢印ｂ方向）に振り分けられた紙葉類は第１の排除用搬送路８に沿って搬送される。

搬送路３中には紙葉類の搬送方向に亘って配設される複数の検知ユニットを有してなる処理部１０が設けられ、この処理部１０により紙葉類の良否等が判別される。処理部１０の紙葉類搬送方向下流側には、紙葉類の搬送方向を第３及び第４の方向に振り分ける第２の振分部１２，１３が配設されている。

第２の振分部１２，１３によって振り分けられる第３の方向（矢印ｃ方向）には正常な紙葉類（正券）を集積させる第１の集積装置１５，正常でない紙葉類（損券）を集積させる第２の集積装置１６が配設されている。第２の振分部１３によって振る分けられる第４の方向（矢印ｄ方向）には第２の排除用搬送路１８が設けられている。第２の排除用搬送路１８の中途部には裁断すべき紙葉類を矢印ｅ方向に振り分ける第３の振分部２１が設けられ、矢印ｅ方向に振り分けられた紙葉類は裁断部２２に搬送されるようになっている。第２の排除用搬送路１８の終端部は上記した第１の排除用搬送路８と合流部１９で合流され、この合流部１９の紙葉類搬出側には排除用集積部２０が設けられている。

次に、上記した紙葉類処理装置の処理動作について説明する。

取出ローラ１ａが回転されると、取出部１の紙葉類Ｓが上部側のものから順次、１枚ずつ分離して取り出され、搬送路３に沿って搬送される。この紙葉類Ｓは一定の速度で搬送されて検査部４へ送られ、ここで、種々の処理、例えば紙葉類Ｓが重送されているか否かが判別される。

この判別により紙葉類Ｓが重送されていなければ、第１の振分部６により矢印ａで示すように第１の方向に振り分けられ、重送されていれば、矢印ｂで示すように第２の方向に振り分けられる。

第１の方向（矢印ａ方向）に振り分けられた紙葉類Ｓは搬送路３に沿って処理部１０に搬送されて内容が正常であるか否かが判別される。第２の方向（矢印ｂ方向）に振り分けられた紙葉類Ｓは第１の排除用搬送路８を介して排除用集積部２０に送られて集積される。

処理部１０で処理された紙葉類Ｓはその処理情報に基づいて動作する第２の振分部１２，１３により、搬送方向が第３或いは第４の方向に振り分けられる。即ち、第２の振分部１２，１３により第３の方向（矢印ｃ方向）に振り分けられた紙葉類は正券用の集積装置１５或いは損券用の第２の集積装置１６に集積されて束状に積層される。

第４の方向（矢印ｄ方向）に振り分けられた紙葉類が裁断すべきものである場合には、第３の振分部２１により裁断部２２へ振り分けられて裁断され、また、第４の方向（矢印ｄ方向）に振り分けられた偽券、或いは検知判定不可能な券は排除用の集積部２０に排除されて束状に集積される。

図２は上記した紙葉類処理装置の駆動制御系を示すブロック図である。

図中２５はメインコントローラで、このメインコントローラ２５にはＵＳＢ２６、ＵＳＢハブ２７を介して制御手段としてのトランスポートコントローラ２８、バンダーコントローラ２９、検知コントローラ３０が接続されている。

トランスポートコントローラ２８には制御回路を介して搬送部３、裁断表示部２２ａ、第１及び第２の集積装置１５，１６、本願発明に係わるセンサ類４０〜４２、搬送（裁断）モ−タ４５、供給Ｂ／Ｕ４６、供給排除部４７、操作スイッチ４８が接続されている。センサ類４０〜４２にはその検知情報に基づいて後述する羽根車３５の羽根３６間に挿入された紙葉類の位置を判別するための判別部（判別手段）４３が接続されている。

バンダーコントローラ２９には制御回路を介して第１及び第２の施封部５１，５２が接続されている。検知コントローラ３０には制御回路を介して諸検知ユニット１０が接続されていいる。

図３は上記した第１及び第２の集積装置１５，１６を示すものである。

第１及び第２の集積装置１５，１６は同様に構成されるため、第１の集積装置１５を代表して説明する。

第１の集積装置１５はその上部側に回転自在な羽根車３５を有している。羽根車３５は、１２枚の羽根３６を有して構成され、羽根３６，３６間に紙葉類を挿入させるようになっている。羽根３６，３６間に挿入された紙葉類は羽根車３５の回転により、下方に案内される。羽根車３５の下部側には掻出板３７が入子状に配置され、羽根車３５の回転により下方に案内されてくる紙葉類はその先端部を掻出板３７に当接させることにより、羽根３６，３６間から掻き出されて下方に落下されるようになっている。羽根車３５の下方部には、羽根３６，３６間から落下される紙葉類を集積する集積手段としての集積箱３８が設けられている。

また、羽根車３５の紙葉類導入側には、紙葉類を検出する第１の検出手段としてのシフトセンサ４０が設けられている。さらに、羽根車３５の中央側の近傍には羽根３６の位置を検出する第３の検出手段としての羽根チェックセンサ４１と、掻出板３７に到達する紙葉類を検出する第２の検出手段としての脱落チェックセンサ４２が配設されている。

次に、上記した集積装置１５における紙葉類の集積動作について図４に示すフローチャート及び図５に示すタイミングチャートを参照して説明する。

まず、紙葉類の先端がシフトセンサ４０により検出されてエントリーされたか否かが判別される（ステップＳＴ１）。この判別は紙葉類の先端が羽根車３５の羽根３６の先端に到達した図５（ａ）のタイミングで行われる。エントリー有りと判別された場合には、タイマーがカウントされる（ステップＳＴ２）。ついで、羽根チェックセンサ４１が明から
暗になったか否かが判別される（ステップＳＴ３）。この判別は羽根３６が６０度回転された図５（ｂ）のタイミングで行われる。即ち、シフトセンサ４０の入口から紙葉類の先端が羽根３６の先端へ到達する時間（図５の（ａ））に羽根２枚分搬送される時間を加算した時間を待って行われる。羽根チェックセンサ４１が暗から明になったと判別されると、脱落チェックセンサ４２によって紙葉類の検出が行われる（ステップＳＴ４）。ついで、タイマーがカウントアップされたか否かが判別される（ステップＳＴ５）。この判別は羽根３６が７５度回転した図５（ｃ）のタイミングで行われる。カウントアップしたと判別された場合には、紙葉類の有無が判別される（ステップＳＴ６）。紙葉類が有りと判別された場合には、再び、ステップＳＴ１以降の動作が繰り返され、紙葉類が無いと判別された場合には、ジャムの発生が表示され（ステップＳＴ７）、集積動作が停止される。

上記したように、この実施の形態によれば、羽根車３５の羽根３６，３６間への紙葉類の導入検出後、所定時間経過しても紙葉類が掻出板３７に到達しないと判断した場合には、紙葉類の集積動作を停止させるから、従来のように集積箱３８に集積された紙葉類の枚数が所定枚数よりも不足した状態で施封してしまうことを確実に防止することができる。

また、脱落チェックセンサ４２は常時検出しているのではなくタイミングをとってシフトセンサ４０で紙葉類が通過したときに初めて紙葉類を検出するため、エントリした枚数のカウントも可能である。

なお、本発明は、上記一実施の形態に限られることなく、その要旨の範囲内で種々変形実施可能なことは勿論である。

本発明の一実施の形態である紙葉類処理装置を示す概略的構成図。同紙葉類処理装置の駆動制御系を示すブロック図。同紙葉類集積装置を示す構成図。同紙葉類集積装置の集積動作を示すフローチャート図。同紙葉類集積装置の集積動作を示すタイミングチャート図。

符号の説明

Ｓ…紙葉類、２８…トランスポートコントローラ（制御手段）、３５…羽根車、３６…羽根、３７…掻出板（掻出手段）、３８…集積箱（集積部）、４０…シフトセンサ（第１の検出手段）、４１…羽根検知センサ（第３の検出手段）、４２…脱落チェックセンサ（第２の検出手段）。

Claims

所定間隔を存して搬送されてくる紙葉類を羽根間に導入させて回転することにより、所定方向に案内する羽根車と、
この羽根車の紙葉類導入側に設けられ、紙葉類を検出する第１の検出手段と、
この第１の検出手段によって検出されて前記羽根車によって案内されてくる前記紙葉類を所定時間経過後に当接させて前記羽根間から掻き出す掻出手段と、
この掻出手段によって掻き出された紙葉類を集積する集積部と、
前記掻出手段の近傍に設けられ、前記所定時間経過後に、前記紙葉類の検出動作を開始する第２の検出手段と、
この第２の検知手段が検出動作を開始しても前記紙葉類を検出しない場合には、前記紙葉類が前記掻出手段に到達していないと判断して前記紙葉類の集積動作を停止させる制御手段と
を具備することを特徴とする紙葉類集積装置。
前記所定時間は、前記紙葉類が前記羽根車の羽根先端に到達した時点から前記羽根車が所定角度回転されて前記紙葉類が前記掻出手段に搬送されるまでの時間であることを特徴とする請求項１記載の紙葉類集積装置。
前記羽根車が所定角度回転されたことを検出する第３の検出手段を備えたことを特徴とする請求項２記載の紙葉類集積装置。