JP4352280B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
かかる構成によれば、ピン6が蓋部材2の延設部4と皿部材1のピン受け部7をかんぬき固定するため、蓋部材1を皿部材2に対して相対固定することが可能であった。すなわち、制御ボックス3の閉鎖状態が維持できるため、制御ボックス3の内部に収容される制御基板への不正を防止することが可能であった。
また、ピン6の拘束力が発揮される貫通穴5に挟まれた部位8が外部から破壊されることにより相対固定が解除されてしまうという課題があった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、簡単に開けることができないとともに、不正に開放された痕跡を簡単に確認することができる制御ボックスを備える遊技機の提供を目的とする。
上記封止板の外側の面を覆う保護板と、上記封止板と上記保護板とを外側から貫通しつつ先端部が上記受け部材に抜け止め保持されることにより上記皿部材と上記蓋部材とを固定する挿入部材とを具備する構成としてある。
本発明は、上記の構成に限られるものではなく、以下の手段も含むものである。
手段1にかかる発明は、請求項1に記載の発明において、上記挿入部材は、金属製のピンであるとともに、上記被挿入部は同ピンが差し込まれるピン受け部である構成としてある。
すなわち、上記挿入部材を金属製のピンとすることで頑丈なかんぬきによって上記蓋部材と上記皿部材とを相対固定することができる。
手段2にかかる発明は、手段1に記載の発明において、上記受け部材は、金属製のピン受け板である構成としてある。
すなわち、上記保護板と上記受け部材とを切り離すことによって、上記受け部材のみを除去することも可能であるが、上記受け部材を金属製とすることにより延設された上記保護板を簡単に切り離すことはできない。従って、上記受け部材を除去すると、外側の上記保護板も除去され外側から確実に痕跡を確認することができる。また、上記受け部材の強度も高いものとなるため、上記ピンをより強固に抜け止めさせることができる。
手段3にかかる発明は、手段1または手段2のいずれかに記載の発明において、上記封止板は上記制御ボックスから外側に延設されるとともに、上記ピン受け部も上記制御ボックスから外側に延設される構成としてある。
すなわち、上記封止板と上記ピン受け部は上記制御ボックスの外側に延設され形成されるため、上記封止板や上記ピン受け部が上記制御ボックスの容積を減少させることはない。従って、上記制御基板を収容するスペースを大きく確保することができる。また、仮に上記制御ボックスの外側に形成された上記封止板や上記ピン受け部が破壊されたとしても、上記制御ボックスが同時に破壊されてしまうことが防止できる。
手段4にかかる発明は、手段3に記載の発明において、上記封止板は視認可能、かつ、破断可能な肉薄部を介して上記制御ボックスから延設されるとともに、上記封止板と上記ピン受け部は複数組、上記ピンが差し込まれない予備が備えられる構成としてある。
手段5にかかる発明は、手段4に記載の発明において、複数備えられた上記ピン受け部は並列し、隣接する上記ピン受け部同士が連結される構成としてある。
すなわち、上記ピン受け部は、上記制御ボックスだけでなく隣接する上記ピン受け部とも接合されるため、上記ピン受け部を上記制御ボックスから離脱させるような破壊行為をしくくすることができる。また、必要な破壊箇所も増大するため、上記ピン受け部を上記制御ボックスから離脱させるような破壊行為の痕跡を認知しやすくすることができる。
手段6にかかる発明は、手段2から手段5のいずれかに記載の発明において、上記ピンの先端部には鋸刃状の鋸刃部が形成され、上記ピン受け板に形成されたバネ片が同鋸刃部に食い込むことにより上記ピンの先端部は抜け止めされる。
すなわち、上記ピン受け部に差し込まれる上記ピンの先端部に鋸刃状の鋸刃部を形成し、同鋸刃部に食い込むバネ片を上記ピン受け板に備えることにより、上記ピンの先端部は上記ピン受け部の内部にて抜け止め保持される。
手段7にかかる発明は、手段2から手段6のいずれかに記載の発明において、上記ピン受け部は一方に開口面を有する略箱状に形成され上記ピン受け板は同開口面を介して内部に取り付けられるとともに、
上記封止板は、上記ピン受け部の上記開口面を塞ぐ蓋板である構成としてある。
すなわち、略箱状に形成された上記ピン受け部の開口面を介して上記ピン受け板は内部に取り付けられる。上記開口面は上記封止板により塞がれるため、上記ピン受け部は外部から閉鎖的な空間となる。従って、上記ピン受け部の内部に異物を侵入させて上記ピンの先端部の抜け止め状態を解除することが防止できる。また、上記封止板の外側は上記保護板が覆うため、上記封止板を貫通しつつ異物を上記ピン受け部の内部に侵入させることは困難となる。
手段8にかかる発明は、手段5から手段7のいずれかに記載の発明において、複数の上記ピン受け部をそれぞれ視認可能な位置まで延設し確認部が形成されるとともに、それぞれの確認部は視認可能な位置において互いに接合される構成としてある。
すなわち、複数設けられた上記ピン受け部はそれぞれ延設されて視認可能な確認部が設けらるため、仮に上記ピン受け部が上記蓋部材または上記皿部材から離脱されても、そのことを簡単に視認することができる。従って、不正の痕跡を簡単に確認することができる。また、それぞれの同確認部は互いに連結されるため、上記ピンが差し込まれている上記ピン受け部のみを上記制御ボックスから離脱させようとすると、上記確認部も破壊しなければならない。この場合、上記確認部の破断形状が露わとなるため、より確実に不正の痕跡を認識することができる。
手段9にかかる発明は、手段8に記載の発明において、上記確認部の表面は内部とは異なる色に着色される構成としてある。
すなわち、上記確認部における破断した部分は内部の色が露出するため、表面の色とは異なる色となり、上記確認部の破断の痕跡が確認しやすくなる。
手段10にかかる発明は、手段7から手段9のいずれかに記載の発明において、上記ピン受け部の一壁面は上記制御ボックスを構成する上記蓋部材または上記皿部材の壁面の一部と共通化した共通壁面である構成としてある。
すなわち、略箱状の上記ピン受け部の一壁面は、上記制御ボックスを構成する上記蓋部材または上記皿部材の壁面の一部で構成されるため、上記ピン受け部が上記蓋部材または上記皿部材に接するように配設される。従って、上記ピン受け部を上記制御ボックスから離脱させるような破壊を行うことが困難となる。また、壁面の共有化が図れるため構造も簡易化させることができる。
手段11にかかる発明は、手段7から手段10のいずれかに記載の発明において、上記ピン受け部の内壁面に内接する金属製の内接板が備えられる構成としてある。
すなわち、上記ピン受け部の内壁面に金属製の内接板を内接させることにより、上記ピン受け部の内部に異物を侵入させ同内部に備えられた上記バネ片が破壊れることを防止することができる。
手段12にかかる発明は、手段3から手段11のいずれかに記載の発明において、上記ピン受け部の内部には上記ピンが差し込まれる際に、同ピンに摺接するガイド壁が形成される構成としてある。
すなわち、上記ガイド壁が上記ピンに摺接しガイドするため、上記ピンを上記ピン受け部に差し込みやすくすることができる。
手段13にかかる発明は、手段7から手段12のいずれかに記載の発明において、上記ピン受け板は上記ピンが差し込まれる際に、上記ピン受け部の内部にて同ピンの先端部に摺接する構成としてある。
すなわち、上記ピン受け板が上記ピンに摺接しガイドするため、上記ピンを上記ピン受け部に差し込みやすくすることができる。
手段14にかかる発明は、手段11から手段13のいずれかに記載の発明において、上記ピン受け板は上記内接板と一体的に形成される構成としてある。
すなわち、部品点数を減少させることができる。
手段15にかかる発明は、手段10から手段14のいずれかに記載の発明において、上記ピン受け板は上記共通壁面まで延設され、同共通壁面に形成された係合部に係止される構成としてある。
すなわち、上記ピン受け板を除去するために上記係合部を破壊しようとしても、上記係合部は上記共通壁面に形成されるため上記制御ボックス自体も破壊させなければならない。従って、破壊の規模が大きくなり、不正の痕跡が確認しやすくなる。
手段16にかかる発明は、手段15に記載の発明において、上記係合部は、上記開口面側に向かって略垂直に立設する略矩形状部材であり、同係合部の上記開口面側の端部および上記開口面とは反対側の端部は幅が広く形成され、同両端部の間には一定幅部分が形成されるとともに、
上記ピン受け板は略コの字状に形成され、その互いに平行な二平面で上記係合部の一定幅部分を挟み込むことにより上記係合部に係合される構成としてある。
手段17にかかる発明は、手段16に記載の発明において、上記係合部の上記開口面側の端部は上記開口面から遠ざかるにつれ幅が広くなるように形成される構成としてある。
すなわち、上記ピン受け板を上記開口面から装着させる際にも、互いに平行な上記二平面の間隔を押し広げる必要があるが、上記係合部の上記開口面側の端部は上記開口面から遠ざかるにつれ幅が広くなるように形成されるため、同端部にガイドされて次第に間隔を広げるように変形することができる。互いに平行な上記二平面が上記係合部の上記開口面側の端部を通過しきると、上記ピン受け板は原型状に復帰し上記二平面は上記一定幅部分を挟み込む。
手段18にかかる発明は、手段3から手段17のいずれかに記載の発明において、上記封止板および上記保護板には上記ピンを貫通させるための貫通穴が形成されるとともに、上記ピンにおける上記保護板より外側に突出する突出部は、上記貫通穴の径より大きく形成される構成としてある。
すなわち、上記貫通穴の周囲が上記ピンにおける上記保護板より外側に突出する上記突出部に干渉するため、上記貫通穴を上記ピン受け部に対して上記ピンの差し込み方向にも拘束することができる。なお、上記突出部と上記封止板が干渉する際には、これらの間に金属製の上記保護板が介在するため、上記貫通穴の周囲が破壊されることが防止できる。
手段19にかかる発明は、手段18に記載の発明において、上記ピンは両端に上記先端部を有する略U字状に形成され、上記鋸刃部はそれぞれの上記先端部において互いに内側に向かい合うように形成されるとともに、それぞれの上記先端部に内側から摺接する互いに平行な上記ピン受け板が上記係合部を幅方向外側から挟み込んで係合する構成としてある。
手段20にかかる発明は、手段2から手段19のいずれかに記載の発明において、上記ピンは剛性が高い金属で形成される構成としてある。
すなわち、上記ピンが破壊されにくく、強固に上記皿部材と上記蓋部材とを固定することができる。
手段21にかかる発明は、手段3から手段20のいずれかに記載の発明において、上記封止板および上記保護板は、同封止板から外側に向けて立設する防護壁に取り囲まれる構成としてある。
すなわち、上記封止板は、外側から上記保護板とともに上記防護壁によって保護されるため、上記ピン受け部に異物が侵入されることが防止できる。
手段22にかかる発明は、手段18から手段21のいずれかに記載の発明において、上記突出部は、上記防護壁に囲まれた空間に収容される構成としてある。
すなわち、上記突出部を上記防護壁に囲まれた空間に収容させることにより、上記突出部をペンチ等により摘もうとしても、上記防護壁が妨害する。従って、上記ピンを外側から摘んで無理矢理引き抜くことが防止できる。
手段23にかかる発明は、手段7から手段22のいずれかに記載の発明において、上記突出部は、上記封止板に対して略平行になるように屈曲され押し込み面が形成される構成としてある。
すなわち、上記突出部を上記封止板に対して略平行に屈曲せることにより、上記封止板をさらに外側から保護することができる。また、面で上記ピンを押すことができるため、上記ピンを差し込みやすくすることができる。
手段24にかかる発明は、請求項1または手段1から手段23のいずれかに記載の発明において、上記皿部材と上記蓋部材は透明な合成樹脂で形成される構成としてある。
すなわち、上記制御ボックスを開放させることなく上記制御基板の状態を視認することができる。
手段25にかかる発明は、請求項1または手段1から手段25のいずれかに記載の発明において、上記皿部材と上記蓋部材とは互いにスライド可能であり、上記皿部材の開口部を上記蓋部材が閉鎖する両者の相対位置にてスライドが停止する構成としてある。
すなわち、上記皿部材と上記蓋部材とで簡単に上記制御ボックスを閉鎖させることができる。
手段26にかかる発明は、請求項1または手段1から手段25のいずれかに記載の発明において、上記保護板は、波状に屈曲され剛性が確保される構成としてある。
すなわち、上記保護板の剛性を簡易に向上させ、より確実に上記封止板や上記ピン受け部の内部を保護することができる。
手段27にかかる発明は、請求項1または手段1から手段26のいずれかに記載の発明において、上記保護板は、複数回折り返すことにより、複数の層状に形成される構成としてある。
すなわち、上記保護板の強度を簡易に向上させ、より確実に上記封止板や上記ピン受け部の内部を保護することができる。
手段28にかかる発明は、手段22から手段27のいずれかに記載の発明において、上記保護板の外縁は、上記防護壁と上記封止板とが直交する部位において上記封止板と略平行に形成された溝に挿入される構成としてある。
すなわち、上記保護板の外縁を上記防護壁に形成された上記溝に保持させることにより、上記保護板が上記封止板から引き剥がされることを防止することができる。
手段29にかかる発明は、請求項1または手段1から手段28のいずれかに記載の発明において、上記保護板は、同保護板の裏側の状態が外側から視認できるようにメッシュ状に形成されている構成としてある。
すなわち、上記保護板の裏側における不正を監視することが可能となる。
手段30にかかる発明は、手段18から手段29のいずれかに記載の発明において、上記保護板の一部は屈曲されて上記封止板に形成された上記貫通穴の壁面を覆う構成としてある。
すなわち、上記貫通穴の径を広げるような破壊を防止することができる。
手段31にかかる発明は、手段24から手段30のいずれかに記載の発明において、上記押し込み面は上記防護壁に囲まれた上記封止板を外側から覆う構成としてある。
すなわち、上記封止板および上記保護板をさらに外側から保護することができる。
手段1にかかる発明によれば、挿入部材が破壊されることを防止することができる。
手段2にかかる発明によれば、保護板とピン受け板とが切断されることをが防止でき、確実にピン受け板が除去された痕跡を認識することができる。
手段3にかかる発明によれば、制御ボックスにおける制御基板の収容スペースを確保することができる。
手段4にかかる発明によれば、制御基板のメンテナンスを行うことができる。
手段5にかかる発明によれば、ピン受け部を破壊させられにくくすることができる。
手段6にかかる発明によれば、ピンが引き抜かれることを防止することができる。
手段7にかかる発明によれば、ピン受け部の内部を外部から保護することができる。
手段9にかかる発明によれば、ピン受け部が破壊させられた痕跡を簡単に視認することができる。
手段10にかかる発明によれば、構造を簡易化させることができる。
手段11にかかる発明によれば、ピン受け部の内部が破壊されようにすることができる。
手段12にかかる発明によれば、ピンを簡単に差し込むことができる。
手段13にかかる発明によれば、ピンを簡単に差し込むことができる。
手段15にかかる発明によれば、ピン受け板を除去されにくくすることができる。
手段16にかかる発明によれば、ピン受け板を除去させられにくくすることができる。
手段17にかかる発明によれば、内接板等をピン受け部に装着しやすくすることができる。
手段19にかかる発明によれば、ピン受け板をピン受け部から抜き取られにくくすることができる。
手段20にかかる発明によれば、強固に皿部材と蓋部材とを固定することができる。
手段21にかかる発明によれば、ピン受け部の内部や封止板を外部から保護することができる。
手段22にかかる発明によれば、ピンが抜き取られることを防止することができる。
手段24にかかる発明によれば、制御基板の状態を外部から視認することができる
手段25にかかる発明によれば、制御ボックスの閉鎖位置における位置決めを簡単に行うことができる。
手段26にかかる発明によれば、保護板の剛性を向上さりことにより確実にピン受け部の内部や封止板を外部から保護することができる。
手段27にかかる発明によれば、保護板の強度を向上させることにより確実にピン受け部の内部や封止板を外部から保護することができる。
手段28にかかる発明によれば、保護板が除去されることを防止することができる。
手段29にかかる発明によれば、保護板の裏側における不正も確認することができる。
手段30にかかる発明によれば、貫通穴の壁面も保護することができる。
手段31にかかる発明によれば、封止板および上記保護板をさらに外側から保護することができる。
(1)制御ボックスの設置例:
(2)第一の実施形態にかかる制御ボックスについて:
(3)第一の実施形態にかかる封止部について:
(4)第二の実施形態:
(5)第三の実施形態:
(6)第四の実施形態:
(7)まとめ:
図1は本発明を適用したパチンコ機を背面から見て示しており、制御ボックス70が背面側から視認できるように装着されている。同図において、制御ボックス70の短辺の一方の外部に封止部70aが備えられることにより、制御ボックス70は外部から閉鎖された状態を維持し、不正に開放されることを防止している。図に示すように、制御ボックス70はメンテナンスのためにパチンコ機60を開いたときには、パチンコ機60の背面側から直に視認できる位置に配設されている。従って、制御ボックス70内に不正をするために封止部70a等が破損されていれば、次のメンテナンス時にはすぐに見つけることが可能となっている。また、制御ボックス70は透明な合成樹脂で形成されており、その収容された制御基板の様子もパチンコ機60の背面側から直に視認できる。
図3は本発明の第一の実施形態にかかる制御ボックス70およびその外部に設けられた封止部70aを上方(図1においてパチンコ機の背面)から見て示している。同図において矢印で示す方向をそれぞれ奥行き方向と幅方向として以下説明する。制御ボックス70および封止部70aは下側に位置する皿部材10と、上側に位置する蓋部材20とで構成されている。また、図4は蓋部材20と皿部材10をスライドさせて制御ボックス70を開放させた状態を示している。同図において、皿部材10は下方に深みのある皿状に形成された皿本体部14を有し、蓋部材20は上方に深みを有する蓋状に形成された蓋本体部24を有している。そして、皿本体部14の開口面と蓋本体部24の開口面とを上下に向かい合わせることにより、図3のように外部と閉鎖された略箱状の制御ボックス70を形成している。閉鎖された制御ボックス70の内部には制御基板25が収容されており、同制御基板25には各種のROM26a〜26f等が実装されている。
図5aは5個並列するピン蓋部22のうち1個を上方から見て示し、図5bはピン蓋部22における図5aに示す断面線X1での断面を示している。図5aにおいて、略板状の封止板22aが防護壁22dに取り囲まれて形成されており、幅方向に並ぶ矩形状の一対の貫通穴22b1,22b2が形成されている。封止板22aにおける貫通穴22b1,22b2の奥方には幅方向に長細い切り欠き22eが形成されている。ピン蓋部22と蓋本体部24は厚みが薄く形成された肉薄部26を介して連結している。肉薄部26は断面積が小さくなるように形成されているため、他の部分より強度が弱く破断しやすい。また、ピン蓋部22は幅方向に隣接する蓋部とも肉薄部26を介して連結されている。
図17は、第二の実施形態にかかる封止状態の封止部170aの断面を見て示している。同図において、保護板151は波状に屈曲されて封止板122aの外側を覆っている。保護板151の外側には、さらにピン140の押し込み面144aが覆っている。ピン140は、同一形状の二個の断面視略L字状のピンを背面が向き合うように接合することにより形成している。従って、前方および奥方に向かって押し込み面144aが形成されている。押し込み面144aの外縁は防護壁122dまで到達している。すなわち、押し込み面144aは防護壁122dに囲まれた封止板122aおよび保護板151を隙間なく覆い隠している。なお、その他の構成については第一の実施形態と同様となっている。
図19は、第三の実施形態にかかる封止状態の封止部270aの断面を見て示している。同図において、保護板251は折り返されており、二枚に重ね合わされている。前方の防護壁222dにおける封止板222aと直交する部位には、外側に向かって溝222d1が形成されおり、同溝222d1に保護板251の先端部分が侵入している。なお、その他の構成については第一の実施形態と同様となっている。このようにすることにより、保護板251の強度が向上し、封止板222aやピン受け部221の内部をより強固に保護することが可能となっている。また、溝222d1が保護板251の先端部分を拘束するため、保護板251が上方にめくり上げられることが防止されている。
図20は、第四の実施形態にかかる金具350を上方から見て示している。同図において、金具350には第一の実施形態と同様に保護板351が設けられており、同保護板351には幅方向外側から一対の略Y字状の切り込み351b1351b2が形成されている。保護板351には円形の視認穴351eが複数格子状に形成されている。図17は、第四の実施形態にかかる封止状態の封止部370aの断面を見て示している。同図において、保護板351における略Y字状の切り込み351b1が形成された部位は、封止板322aに形成された貫通穴322b1の上方に位置しており、ピン340の先端部342aが貫通穴322b1に差し込まれる際に、これを避けようとして貫通穴322b1の壁面に沿うように屈曲される。なお、その他の構成については第一の実施形態と同様となっている。
以上説明したように、本発明にかかる遊技機において、制御ボックスを構成する蓋部材と皿部材とをかんぬき固定するピンを差し込むことにより、蓋部材と皿部材とを相対固定し制御ボックスを封止させる。そして、ピンが差し込まれる貫通穴の周囲を外側から金属製の保護板で覆うことにより、ピンの拘束力が発揮される貫通穴の周囲が外部から破壊されることを防止している。保護板はピンの先端部を抜け止め状態で保持するピン受け板を外側に延設して形成されるため、ピンの先端部を抜け止め状態を解除すべくピン受け板が除去されると外側の保護板も除去されることとなる。従って、ピン受け板が除去された痕跡を外側から簡単に確認することができる。
14…皿本体部
14b…共通壁面
14a1,14a2,14c…ガイドレール
14d…係合部
14d1…上抜け止め部
14d2…一定幅部
14d3…下抜け止め部
14e…切り欠き
7,12,112,212,312…ピン受け部
12a…確認部
12b…ガイド壁
12c…開口面
13…予備ピン収容箱
1,20…蓋部材
24a,24a2,24c…レール挿入部
22…ピン蓋部
22a…封止板
5,22b1,22b2…貫通穴
22d…防護壁
22e…切り欠き
23…予備ピン蓋
24…蓋本体部
25…制御基板
26…肉薄部
6,40…ピン
42a,42b…先端部
42a1,42a2,42b1,42b2…鋸刃部
44…突出部
44a…押し込み面
50…金属片
51…保護板
51a…細幅部
52…側面板
53a3,53b3…係止端
53a,53b…ピン受け板
53a1,53a2,53b1,53b2…バネ片
53a3,53b3…係止端
54…底面板
60…パチンコ機
70,90…制御ボックス
70a,90a…封止部
80…スロットマシン
X1,X2,Y1,Y2…断面線
B1,B2,B3,B11…破断線
Claims (1)
- 皿部材の開口部を蓋部材によって閉鎖して形成される制御ボックスにて制御基板を収容する遊技機において、
上記皿部材と上記蓋部材の一方に設けられた封止板と、
上記封止板が設けられない上記皿部材と上記蓋部材の一方に設けられた被挿入部と、
上記被挿入部の内部に備えられる受け部材と、
上記封止板の外側の面を覆う保護板と、
上記封止板と上記保護板とを外側から貫通しつつ先端部が上記受け部材に抜け止め保持されることにより上記皿部材と上記蓋部材とを固定する挿入部材とを具備することを特徴とする遊技機。
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