JP4231989B2 - 自立袋及びその製造方法 - Google Patents
自立袋及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4231989B2 JP4231989B2 JP2002076890A JP2002076890A JP4231989B2 JP 4231989 B2 JP4231989 B2 JP 4231989B2 JP 2002076890 A JP2002076890 A JP 2002076890A JP 2002076890 A JP2002076890 A JP 2002076890A JP 4231989 B2 JP4231989 B2 JP 4231989B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- self
- bag
- film
- supporting
- edge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 18
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 9
- 239000010408 film Substances 0.000 description 67
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 14
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 9
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 8
- 238000005304 joining Methods 0.000 description 6
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 6
- 238000004806 packaging method and process Methods 0.000 description 4
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 3
- 238000007493 shaping process Methods 0.000 description 3
- 239000004677 Nylon Substances 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 2
- 238000001746 injection moulding Methods 0.000 description 2
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 2
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 229920001778 nylon Polymers 0.000 description 2
- -1 polyethylene Polymers 0.000 description 2
- 239000002356 single layer Substances 0.000 description 2
- OEPOKWHJYJXUGD-UHFFFAOYSA-N 2-(3-phenylmethoxyphenyl)-1,3-thiazole-4-carbaldehyde Chemical compound O=CC1=CSC(C=2C=C(OCC=3C=CC=CC=3)C=CC=2)=N1 OEPOKWHJYJXUGD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920000219 Ethylene vinyl alcohol Polymers 0.000 description 1
- 239000004698 Polyethylene Substances 0.000 description 1
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 description 1
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 230000004888 barrier function Effects 0.000 description 1
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 1
- 229920006026 co-polymeric resin Polymers 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 description 1
- 239000000806 elastomer Substances 0.000 description 1
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 1
- UFRKOOWSQGXVKV-UHFFFAOYSA-N ethene;ethenol Chemical compound C=C.OC=C UFRKOOWSQGXVKV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000004715 ethylene vinyl alcohol Substances 0.000 description 1
- 238000001125 extrusion Methods 0.000 description 1
- 239000011888 foil Substances 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 239000005001 laminate film Substances 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 1
- 229920003023 plastic Polymers 0.000 description 1
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 1
- 229920006267 polyester film Polymers 0.000 description 1
- 229920001225 polyester resin Polymers 0.000 description 1
- 229920000573 polyethylene Polymers 0.000 description 1
- 229920000098 polyolefin Polymers 0.000 description 1
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 description 1
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
- 229920005992 thermoplastic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000010409 thin film Substances 0.000 description 1
- 238000007740 vapor deposition Methods 0.000 description 1
- 239000011345 viscous material Substances 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D75/00—Packages comprising articles or materials partially or wholly enclosed in strips, sheets, blanks, tubes or webs of flexible sheet material, e.g. in folded wrappers
- B65D75/008—Standing pouches, i.e. "Standbeutel"
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Bag Frames (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、クロージャー部を備えた自立袋に関し、より詳しくは、フレキシブルでありながら、自立性にも優れ、且つクロージャー部の取り付け強度にも優れる自立袋及び該自立袋の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、液体等の流体用自立袋は、詰め替えの用途が主流で、自立性にはあまり重きがおかれておらず、内容品が減ってくると、袋上部が曲がり、自立袋としての機能を持たなくなっていた。特に、流体用の自立袋においては内容品を注出するためのクロージャー部を備えている場合があり、そのような場合には上部が重くなって、自立性の欠如が顕著なものとなっていた。また、従来のクロージャー部付きの自立袋は、袋本体の周縁部の所定箇所を熱溶着にて接合し、それとは別にクロージャー部を成型し、袋本体を形成するシートの間にクロージャー部を手作業で挿入し、シート内面と熱溶着させることにより、クロージャー部を取り付けていた。このような手作業は、量産性に影響するばかりではなく、クロージャー部とシートとの熱溶着が不充分となって、袋本体の強度が不充分となる惧れもあった。一方、成型容器は、当然のことながら十分な自立性を有するが、廃棄時に折り畳んだりして小さくすることはできなかった。
【0003】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、使用時には自立袋としての機能を内容品がなくなるまで保持し、廃棄時には、折り畳めて小容量化が可能となるのみならず、クロージャー部の取り付け強度にも優れる自立袋及び該自立袋の製造に好適な自立袋の製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、側面フィルムと底部に逆V字状に折り込まれる底面フィルムとを有する袋本体の上部にクロージャー部を備えた自立袋であって、少なくとも上記底面フィルムと上記側面フィルムとが固定されるように上記袋本体の下端縁及び少なくとも上記底面フィルムの存在する側端縁の一部が熱溶着された熱溶着部を有する上記袋本体の上端縁から両側端縁にかけて、上記クロージャー部が一体に成型された略逆凹型の枠体が、上記熱溶着部の存在する側端縁において上記熱溶着部の一部又は全部を残して取り付けられたことを特徴とする自立袋を提供する。
【0005】
また、本発明は、上記自立袋の製造方法であって、少なくとも底面フィルムと側面フィルムとが固定されるように、上記袋本体の下端縁及び少なくとも底面フィルムの存在する側端縁の一部を熱溶着して接合した後、上記クロージャー部が上記枠体と一体となるように上記袋本体に取り付けてクロージャー部を備えた自立袋とすることを特徴とする自立袋の製造方法を提供する。
【0006】
即ち、本発明の自立袋は、側面フィルムと底部に逆V字状に折り込まれる底面フィルムとを有する袋本体の上部にクロージャー部を備えた自立袋であって、少なくとも上記底面フィルムと上記側面フィルムとが固定されるように上記袋本体の下端縁及び少なくとも上記底面フィルムの存在する側端縁の一部が熱溶着された熱溶着部を有する上記袋本体の上端縁から両側端縁にかけて、上記クロージャー部が一体に成型された略逆凹型の枠体が取り付けられているので、上記枠体の各側端縁の部分が袋本体の所謂リブとなり、袋の支柱として機能することによって、袋本体の自立性を向上させ、袋本体の上部にクロージャー部を備えていても、内容品がなくなるまで十分な自立性を維持することができる。そして、クロージャー部が上記枠体と一体成型されているので、クロージャー部の取り付け強度にも優れたものとなり、また、各種クロージャーを取り付けることができる。
【0007】
なお、上記クロージャー部は上記枠体の成型と同時に一体成型しても良いが、予め成型されたものを枠体成型時にインモールド成型などで一体化しても良い。また、上記熱溶着部としては、底面フィルムの存在する側端縁の他、底面フィルムの存在しない側端縁、下端縁、下部隅部(下部略半円弧状溶着部など)等に設けることができる。
【0008】
ここで、本発明の枠体は、後述するように、上記袋本体の上端縁から両側端縁の全長に亘るように取り付けられたものであってもよいが、上記枠体が、上記熱溶着部の存在する側端縁において上記熱溶着部の一部又は全部を残して取り付けられたものであると、自立性は上記枠体と底面フィルムが拡がることよって確保されるとともに、使用する樹脂の量が少なくて済み、軽量となる。加えて、枠体のない部分は折り畳みやすくなり、廃棄しやすくなるので、より好適である。
【0009】
また、上記枠体が、上記袋本体の各端縁の外面を覆うように取り付けられたものであると、袋本体の上端縁及び両側端縁の接合強度を補強することができるので、より好適である。
【0010】
本発明の自立袋の製造方法は、上記袋本体を構成するフィルムを自立袋形状とし、少なくとも底面フィルムと側面フィルムとが固定されるように、上記袋本体の下端縁及び少なくとも底面フィルムの存在する側端縁の一部を熱溶着して接合した後、上記クロージャー部が上記枠体と一体となるように上記袋本体に取り付けてクロージャー部を備えた自立袋とするものである。従って、本発明においては、自立袋を製袋する際に、例えば袋本体の底面フィルムと側面フィルムのみが固定されるように、上記フィルム等の下端縁及び両側端縁の下側のみが熱溶着されている場合であっても、上記枠体を取り付けると共に、袋本体の未接合端縁である上端縁と両側端縁の未溶着の部分を接合することにより、クロージャーを備えた自立袋を製袋することができる。また、上記側端縁の下側以外の部分が取り敢えず袋形状になっている程度の接合強度で製袋した場合であっても、上記枠体を取り付けることにより、接合強度を補強することができるので、より容易、且つ確実に袋本体の端縁を接合することができる。すなわち、上記袋本体は、底面フィルムが熱溶着されていれば、完全に製袋されていても良いし、不完全でも良いが、より完全に製袋された袋本体を用いることによって、本発明の自立袋は強度に優れたものとなり、クロージャーや枠体の装着も、より容易、且つ確実となり、本発明の自立袋の製造方法として好適である。
【0011】
【発明の効果】
本発明の自立袋は、フレキシブルでありながら、自立性にも優れるので、使用時には、自立性を有する包装袋として機能し、クロージャー部を備えていても内容品がなくなるまで自立性を満足し、使用後には丸めて小容量にして廃棄することも可能であり、更に、クロージャー部の取り付け強度にも優れたものである。また、接合強度を補強することも可能である。従って、本発明の自立袋は、使用時には、使い易く、また、包装袋としての強度にも優れ、使用後の廃棄時には、簡単に減容化ができ、環境保護に適応している。また、本発明の自立袋の製造方法によれば、上述したような特性を備え、且つ特に包装袋としての強度により優れる自立袋を容易、且つ確実に製造することができる。
【0012】
【発明の実施の形態及び実施例】
以下、図面を参照して、本発明を更に詳しく説明する。図1は、本発明の自立袋の一構成例を説明する自立袋1を膨らませた状態を示す概略斜視図である。自立袋1は、袋本体2の上端部にクロージャー部3を備え、一側端縁2a〜上端縁2b〜他側端縁2aにかけてクロージャー部3と一体成型された略逆凹型の枠体4が各端縁2a、2b、2aを外側から挟みこむように取り付けられている。
【0013】
袋本体2は、長尺のフィルムを側面フィルム2c、2cと底部に逆V字状に折り込まれた底面フィルム2dとを有するように、フィルム下側を四つ折りに折り合わせ、後述するように側面フィルム2c、2cの各側端縁2a、2aを熱溶着により接合すると共に、底面フィルム2dが折り重なった部分の一部を略半円弧状に熱溶着して下部略半円弧状溶着部2e、2eを形成することにより、底面2fが形成されている。なお、この袋本体2は、下部略半円弧状溶着部2e、2eによって、底部強度、自立性が補強されている。
【0014】
袋本体2を構成するフィルム(側面フィルム2c、2c、底面フィルム2d)としては、単層や多層のフィルムが用いられる。これらのフィルムは従来のフィルムと同様のものであっても良いが、必ずしも熱溶着性を有している必要はなく、袋にしたとき、外面となる側のフィルム表面が射出する樹脂との接着性が良いことが好ましい。多層フィルムは、共押し出しフィルム、ラミネートフィルムなどであり、延伸又は未延伸のポリオレフィン、ナイロン、ポリエステルフィルム又は樹脂層に必要な機能を付与するため、例えば、ガスバリア層(EVOH、塩化ビニリデン、セラミック蒸着等)との共押し出しタイプ又はこれらのラミネートタイプのフィルム等が好適に用いられる。
【0015】
フィルムの厚さとしては、20〜900μmが適用され、自立性からは厚いフィルムが適しているが、柔軟性、軽量性からは薄いフィルムが好ましく、薄いフィルムであっても、枠体4を取り付けることにより、自立性が確保できる。成型性及び取り扱い性から、望ましい厚みとしては、60〜200μmが好適である。なお、フィルムは、合成樹脂製のものに限らず、紙や金属箔の単層品やラミネート品でも良い。
【0016】
クロージャー部3は、その形状、大きさが特に制限されるものではなく、包装袋の使用目的に応じた任意の形状、大きさとすることができる。ここで、通常、クロージャー部付自立袋は、自立袋の上端部に手又は自動挿入機を用いた別作業でクロージャー部材を挿入し、熱溶着して製造されるので、クロージャー部材の厚さが厚いものは、クロージャー部材の両端部を確実に接着させることが難しく、溶着作業に困難を伴うことが多い。しかるに、本発明においては、後述するように枠体4と一体となるように成型するので、そのような困難を伴うことはない。
【0017】
枠体4は、例えば射出成型などによりクロージャー部3と同時一体成型、又は、クロージャー部3を先に成型しておいて、金型内で一体に成型されたものであり、これらの形成樹脂は、射出成型可能で、袋本体2の端縁に接合可能な樹脂であれば特に制限はないが、汎用樹脂である、ポリエチレン、ポリプロピレン樹脂はもとより、射出可能なプラスチック、例えばナイロン、ポリエステル、各種エンジニアリング樹脂及びエラストマー等のブレンド又は共重合樹脂等も利用可能である。
【0018】
枠体4は、予め所定の自立袋形状となるように成型された樹脂フィルムからなる袋本体2の一側端縁2a〜上端縁2b〜他側端縁2aに沿った形状である。ここで、本発明の自立袋における枠体は、側端縁の部分が図3に示す枠体4’のように側端縁の全長に亘るような長さであってもよく、また、図1に示した枠体4のように、側端縁の下側の部分を残すような長さであっても、上述したように袋本体2のフィルムが折り重なった部分の一部を略半円弧状に熱溶着した下部略半円弧状溶着部2e、2eや側端縁の熱溶着部により、底部強度、自立性が補強されているので、本発明が目的とする自立性、袋としての強度が得られる。
【0019】
なお、このように枠体4の側端縁2a、2aに対応する部分の長さを、側端縁2a、2aの下側の部分が残るような長さにする場合、枠体4の該対応部分の長さは、側端縁の全長の60%以上、特に80%以上であることが望ましい。短すぎると、本発明の効果が十分に得られない場合がある。但し、後述するように、例えば側端縁2a、2aが底面2fが形成されるように下側のみが熱溶着されている場合は、熱溶着部の少なくとも上側の部分には枠体の先端が至るような長さとし、そこより下の部分が残るようにする。
【0020】
枠体4は、その幅、厚さが特に制限されるものではないが、例えば図1に示す枠体4のように、側端縁2a、2aに対応する部分の先端側(図面では下側)が先細りになっているような形状であれば、幅が均一な部分において、幅1〜20mm、特に5〜10mm、厚さ1〜10mm、特に2〜5mmとなるように形成されていると好適である。なお、図3に示す枠体4’のように、全体がほぼ均一の場合は、平均幅、平均厚さが上記範囲であると好適である。幅が狭すぎたり、厚さが薄すぎても袋本体2への十分な取り付け強度が得られ難くなる場合があり、厚さが厚すぎると樹脂の使用量が増加し、廃棄性の観点より好ましくなく、幅が広すぎると自立袋の十分な内容積が得られ難くなる場合がある。
【0021】
次に、本発明の自立袋の製造方法の一構成例を図2及び図3を参照して説明する。図2は、上記製造方法の第一工程により製袋された枠体取り付け前の自立袋の概略正面図であり、図3は、第二工程により得られた本発明の自立袋の他の構成例の概略正面図である。
【0022】
第一工程は、通常の自立製袋機を使用して、側面フィルム2c、2cと底部に逆V字状に折り込まれる底面フィルム2dとを有する自立袋形状となるように、袋本体2を構成する長尺のフィルムを下側が四つ折りになるように折り合わせ、下端縁及び一側端縁2a、他側端縁2aをヒートシールや超音波シールなどの熱溶着によって接合すると共に、フィルムが折り重なった部分の一部2e、2eを略半円弧状になるように熱溶着などの手段によって接合することによって、側面フィルム2c、2c、底面フィルム2dを固定して、図2に示すように上端が開口した袋本体2を製袋する。なお、この工程において、袋本体2の上端縁2bは、後述するようにクロージャー部材の取り付け性を損なわない限り、その一部を熱溶着しておくこともできる。
【0023】
ここで、一側端縁2a、他側端縁2aの接合は、側面フィルム2c、2c、底面フィルム2dが固定され、底面2fが形成される限り、下端縁及び一側端縁2a、他側端縁2aの下端側のみを熱溶着しておくこともできるが、例えば図2において、一側端縁2a、他側端縁2aが底面2fを示す線と交差する点(底面フィルムの付け根)を含むことが本発明の自立袋としたときの強度に優れ好ましい。そして、側端縁の全長の2/5程度上方から各側端縁2a、2aの下端までの間(図2中、矢印2g、2g)のみを熱溶着しておくこともできる。特に、例えば図1に示す自立袋のように、枠体を両側端縁の全長に亘っては取り付けない場合、両側端縁の該枠体を取り付けない部分については、予め熱溶着しておくことを要する。なお、自立性向上などのために形成された下部略半円弧状溶着部2e、2eについても、作業性を考慮すれば、予め熱溶着しておくことが望ましい。
【0024】
また、一側端縁2a、他側端縁2aの全長に亘って接合しておく場合であっても、従来の自立袋のような接合強度を特に必要とせず、例えば取り敢えず袋形状になっている程度であってもよい。但し、この場合であっても、枠体のみでは底部の接着強度(底面フィルムの付け根が自立袋では一番ストレスがかかる)が確保できないことがあるので、少なくとも底面2fを形成する部分については、予め充分な接合強度で熱溶着しておくことが好ましい。また、上記のように枠体が両側端縁の全長に亘らない場合、両側端縁の該枠体が取り付けられない部分については、予め充分な接合強度で熱溶着しておくことが好ましい。
【0025】
本発明の場合、上述したように少なくとも底面が形成されるように折り畳まれたフィルムの側端縁の少なくとも一部と下端縁が熱溶着されているので、裏表面フィルムの位置あわせが容易となり、クロージャー部材と枠体が正確な位置に一体成型できたり、別途成型したクロージャー部材を用いる場合であっても、インサート成型などの手法により、正確な位置に枠体と一体化して成型することができる。
【0026】
第二工程は、通常の射出成型機に第一工程により得られた袋本体2を構成するフィルムをセットし、クロージャー部3を袋本体2を構成するフィルムの上端の所定位置となる箇所に射出成型すると同時に、クロージャー部より伸びた熱可塑性樹脂により、袋本体2を構成するフィルムの上端縁2b、両側端縁2a、2aの外面(裏表面)を覆うように枠体4’を射出成型し、枠体4’を袋本体2の上端縁2b、両側端縁2a、2aに接合させることにより、図3に示す自立袋1’を製造する。
【0027】
上記自立袋は、クロージャー部より内容物(図示せず)を充填して、底面が広がった自立形状とし、クロージャー部を密封した後、保存、運搬する。そして、使用時には、クロージャー部より内容物を排出することができる。内容物の種類は、特に制限されるものではなく、袋本体を構成するフィルム、クロージャー部の材質などの種類を適宜選定することによって、幅広い内容品に対応することができるが、中でも流動性を有するものが好適であり、例えば液体、粘稠物、粉末、小径の固体形状等を好適に収容することができる。この自立袋は、枠体の両側端縁の部分がリブとして機能するので、内容物がなくなるまで、自立性を維持することができ、しかも、廃棄時には、丸めて小さくすることもできる。従って、本発明の上記自立袋によれば、ボトル、瓶、缶などと代替可能で、各種クロージャーとの嵌合も可能なフレキシブル容器が得られる。
【0028】
なお、本発明は、上記構成に制限されるものではなく、例えば、下部略半円弧状溶着部は設けることなく、単なる直線状の下端溶着部とすることや下部略半円弧状溶着部に代えて直線状の下端溶着部に加えて底面フィルムの付け根から伸びる斜め45°の直線状溶着部を設けること、さらには底面フィルムは側面フィルムと異なるものを使用するなど本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更して差し支えない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自立袋の一構成例を説明する自立袋の概略斜視図である。
【図2】本発明の自立袋の製造方法の一構成例を説明する第一工程によって得られた袋本体の概略正面図である。
【図3】上記製造方法の第二工程によって得られた自立袋の概略正面図である。
【符号の簡単な説明】
1、1’ 自立袋
2 袋本体
2a 側端縁
2b 上端縁
2c 側面フィルム
2d 底面フィルム
3 クロージャー部
4、4’ 枠体
Claims (3)
- 側面フィルムと底部に逆V字状に折り込まれる底面フィルムとを有する袋本体の上部にクロージャー部を備えた自立袋であって、少なくとも上記底面フィルムと上記側面フィルムとが固定されるように上記袋本体の下端縁及び少なくとも上記底面フィルムの存在する側端縁の一部が熱溶着された熱溶着部を有する上記袋本体の上端縁から両側端縁にかけて、上記クロージャー部が一体に成型された略逆凹型の枠体が、上記熱溶着部の存在する側端縁において上記熱溶着部の一部又は全部を残して取り付けられたことを特徴とする自立袋。
- 上記枠体が、上記袋本体の各端縁の外面を覆うように取り付けられた請求項1記載の自立袋。
- 請求項1又は2記載の自立袋の製造方法であって、少なくとも底面フィルムと側面フィルムとが固定されるように、上記袋本体の下端縁及び少なくとも底面フィルムの存在する側端縁の一部を熱溶着して接合した後、上記クロージャー部が上記枠体と一体となるように上記袋本体に取り付けてクロージャー部を備えた自立袋とすることを特徴とする自立袋の製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002076890A JP4231989B2 (ja) | 2002-03-19 | 2002-03-19 | 自立袋及びその製造方法 |
AU2003236037A AU2003236037A1 (en) | 2002-03-19 | 2003-03-18 | Self-standing bag and method of manufacturing the bag |
US10/508,026 US20050141788A1 (en) | 2002-03-19 | 2003-03-18 | Self-standing bag and method of manufacturing the bag |
PCT/JP2003/003225 WO2003078264A1 (fr) | 2002-03-19 | 2003-03-18 | Sac autoportant et procede de fabrication du sac |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002076890A JP4231989B2 (ja) | 2002-03-19 | 2002-03-19 | 自立袋及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003276741A JP2003276741A (ja) | 2003-10-02 |
JP4231989B2 true JP4231989B2 (ja) | 2009-03-04 |
Family
ID=28035474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002076890A Expired - Fee Related JP4231989B2 (ja) | 2002-03-19 | 2002-03-19 | 自立袋及びその製造方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20050141788A1 (ja) |
JP (1) | JP4231989B2 (ja) |
AU (1) | AU2003236037A1 (ja) |
WO (1) | WO2003078264A1 (ja) |
Families Citing this family (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4932139B2 (ja) * | 2004-02-20 | 2012-05-16 | 藤森工業株式会社 | 包装袋 |
US20060021996A1 (en) * | 2004-07-30 | 2006-02-02 | Scott L J Iii | Multi-chambered drink bottle |
JP5124085B2 (ja) * | 2005-08-24 | 2013-01-23 | 押尾産業株式会社 | 自立袋及びその製造方法 |
JP5000168B2 (ja) * | 2006-03-28 | 2012-08-15 | 藤森工業株式会社 | スタンディングパウチの製造方法およびその方法で製造されたスタンディングパウチ |
JP5202814B2 (ja) * | 2006-03-28 | 2013-06-05 | 藤森工業株式会社 | スタンディングパウチおよびその製造方法 |
JP2011006122A (ja) * | 2009-06-29 | 2011-01-13 | Daiwa Gravure Co Ltd | 液体収納袋 |
US9522773B2 (en) | 2009-07-09 | 2016-12-20 | Entegris, Inc. | Substantially rigid collapsible liner and flexible gusseted or non-gusseted liners and methods of manufacturing the same and methods for limiting choke-off in liners |
WO2012071370A2 (en) | 2010-11-23 | 2012-05-31 | Advanced Technology Materials, Inc. | Liner-based dispenser |
WO2012118527A1 (en) | 2011-03-01 | 2012-09-07 | Advanced Technology Materials, Inc. | Nested blow molded liner and overpack and methods of making same |
MX2013013070A (es) * | 2011-05-09 | 2013-12-06 | Cargill Inc | Envase termoformado o moldeado por estirado y soplado, y metodo para fabricar el mismo. |
JP5909341B2 (ja) * | 2011-10-18 | 2016-04-26 | 押尾産業株式会社 | 包装袋の製造方法 |
US9098069B2 (en) * | 2011-11-16 | 2015-08-04 | Google Technology Holdings LLC | Display device, corresponding systems, and methods for orienting output on a display |
US8988349B2 (en) | 2012-02-28 | 2015-03-24 | Google Technology Holdings LLC | Methods and apparatuses for operating a display in an electronic device |
US8947382B2 (en) | 2012-02-28 | 2015-02-03 | Motorola Mobility Llc | Wearable display device, corresponding systems, and method for presenting output on the same |
JP5897353B2 (ja) * | 2012-02-29 | 2016-03-30 | 株式会社吉野工業所 | スパウト付き袋状容器 |
US20150122842A1 (en) * | 2013-11-06 | 2015-05-07 | The Procter & Gamble Company | Containers having a product volume and a stand-off structure coupled thereto |
US20160280439A1 (en) * | 2015-03-27 | 2016-09-29 | Pouch Pac Innovations, Llc | Flexible pouch with reinforced side seal |
JP6506414B2 (ja) | 2015-04-10 | 2019-04-24 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 補強封止部を備えた可撓性容器 |
WO2016164681A1 (en) * | 2015-04-10 | 2016-10-13 | The Procter & Gamble Company | Flexible containers with intermediate bottom members |
JP6753162B2 (ja) * | 2016-06-21 | 2020-09-09 | 大日本印刷株式会社 | 包装袋 |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4353497A (en) * | 1979-10-15 | 1982-10-12 | Mobil Oil Corporation | Free-standing thermoplastic bag construction |
JPS60175049U (ja) * | 1984-04-28 | 1985-11-20 | 三井化学株式会社 | 容器 |
JPS63152554A (ja) * | 1986-12-16 | 1988-06-25 | 株式会社 ニツシヨ− | 袋体およびその製造法 |
US4978025A (en) * | 1988-11-09 | 1990-12-18 | Alizol S.A. | Standable bag having an internal armature |
JPH02117344U (ja) * | 1989-03-07 | 1990-09-20 | ||
JPH0364228U (ja) * | 1989-10-25 | 1991-06-24 | ||
JP2555254Y2 (ja) * | 1991-07-12 | 1997-11-19 | 株式会社大塚製薬工場 | 輸液バッグ |
JPH05201455A (ja) * | 1992-01-22 | 1993-08-10 | Hiranoya Bussan:Kk | 軟質袋用の注ぎ口構造 |
JPH10101094A (ja) * | 1996-09-30 | 1998-04-21 | Shigeo Kai | 円筒形スタンデイングパウチ |
US5971613A (en) * | 1997-04-11 | 1999-10-26 | Kapak Corp. | Bag constructions having inwardly directed side seal portions |
WO2000037327A1 (fr) * | 1998-12-22 | 2000-06-29 | Tadashi Hagihara | Contenant de type sac autoportant dote de fonctions de regulation du vide et du debit d'ecoulement |
JP4022051B2 (ja) * | 2000-06-27 | 2007-12-12 | 孝彰 勝原 | ソフトバッグ及びその製造方法 |
JP3952145B2 (ja) * | 2001-12-28 | 2007-08-01 | 藤森工業株式会社 | 自立袋及びその製造方法 |
-
2002
- 2002-03-19 JP JP2002076890A patent/JP4231989B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2003
- 2003-03-18 WO PCT/JP2003/003225 patent/WO2003078264A1/ja active Application Filing
- 2003-03-18 AU AU2003236037A patent/AU2003236037A1/en not_active Abandoned
- 2003-03-18 US US10/508,026 patent/US20050141788A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20050141788A1 (en) | 2005-06-30 |
AU2003236037A1 (en) | 2003-09-29 |
WO2003078264A1 (fr) | 2003-09-25 |
JP2003276741A (ja) | 2003-10-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4231989B2 (ja) | 自立袋及びその製造方法 | |
KR101234465B1 (ko) | 자립포대와 그 제조방법 | |
JP6294329B2 (ja) | 取っ手付きバッグ | |
JP3952145B2 (ja) | 自立袋及びその製造方法 | |
JP5000168B2 (ja) | スタンディングパウチの製造方法およびその方法で製造されたスタンディングパウチ | |
JP5202814B2 (ja) | スタンディングパウチおよびその製造方法 | |
JP5049537B2 (ja) | 自立袋 | |
JP2004075148A (ja) | ガゼット袋及びその製造方法 | |
JP4108846B2 (ja) | 平底袋およびその製造方法 | |
JPH1179195A (ja) | 詰め替え用パウチ | |
KR102435928B1 (ko) | 자립형 백 및 이의 제조방법 | |
JP3759683B2 (ja) | ファスナーバッグ | |
JP4074001B2 (ja) | 自立性パウチ | |
JP4421277B2 (ja) | 包装袋、その製造方法及び部材の溶着方法 | |
JP5551204B2 (ja) | 自立袋 | |
JP2005178843A (ja) | 自立袋およびその製造方法 | |
JP4313660B2 (ja) | 包装袋の製造方法 | |
JP4601785B2 (ja) | カートリッジ式袋 | |
JP4313659B2 (ja) | 包装袋及びその製造方法 | |
JP4993884B2 (ja) | 自立袋 | |
JP4728048B2 (ja) | パウチ容器用基材及びその基材を用いたパウチ容器の製造方法 | |
JP2001163343A (ja) | プラスチックフィルム製容器およびその製造方法 | |
JP2011006156A (ja) | 液体注出ノズルおよびそれを用いた包装袋ならびに包装袋の使用方法 | |
JP4601777B2 (ja) | カートリッジ式袋 | |
JP4212911B2 (ja) | 自立袋 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050113 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080220 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080723 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080918 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20080926 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081112 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081125 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4231989 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141219 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |