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JP4253296B2 - 健康美容食品 - Google Patents

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Description

本発明は健康美容食品に関する。さらに詳しくは、例えば老化、疲労、肝機能障害、血行障害、高血圧化、動脈硬化、関節障害、糖尿病、腰痛、肩こり、冷え性などの予防、改善、回復に特に有効であり、さらにシミ、シワの予防、改善、回復や美肌効果、抗酸化・抗汚染効果などの美容効果も有する健康美容食品に関する。
近年、いわゆる生活習慣病に対する消費者の関心は高まる一方であり、これに応えて種々の健康食品、健康飲料の開発が進められてきている。
例えば、血圧調整、肥満防止、動脈硬化防止などに有効であると従来より着目されているクエン酸を主成分とし、さらにキチンキトサン、カルシウム、フラボノイド、リボフラビン、ポリフェノール類を含有した錠剤化健康食品が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、新陳代謝を活発にして老化を防ぐコラーゲンなどの蛋白質と、抗癌効果といった生体防御機能を強化させるコンドロイチン硫酸などのムコ多糖体とを主成分とする鮫軟骨は、従来より健康食品、健康飲料の一成分として注目されており、例えばこのような鮫軟骨をイオン化したエキスとイチョウ葉抽出エキスとを主成分とした健康飲料が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、肝機能の改善や、肝疾患などの肝機能障害の予防効果を目的として、古来よりインド、中国などで肝臓の疾患に対する伝統的な治療薬として用いられている種々の薬草を複合的に利用することに着目し、例えばマリアアザミ、ウコン、田七人参、甘草、紅参、エビス草からなる6種の薬用植物それぞれの抽出物又は乾燥物を含む健康食品も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
このように、従来の健康食品に利用されている各種有効成分は、それぞれ固有の効果を有するものであることから、これら従来の健康食品は、類似した効果を発現する数種の有効成分が組み合わされたものが大多数である。したがって、現代の種々の生活習慣病に対応するには、多種多様な健康食品をバランスよく組み合わせて摂取しなければならないため、煩雑であるだけでなく、複数の健康食品を組み合わせた場合には、逆に互いの効果を相殺してしまう恐れもあり、その組み合わせには充分な注意が必要である。
また特に女性のあいだでは、広い年齢層にわたって、肌荒れ、小ジワなどを予防、改善し、肌の潤いと張りを保持するような美容食品、美容飲料に対しても関心が高く、例えば前記のごとき健康食品と併せて摂取する消費者も多い。そうすると、これら美容食品や健康食品の組み合わせにはより一層の注意が必要であり、比較的長期間にわたって摂取を続ける場合もあることから、美容効果も兼備え、簡易に摂取が可能な健康食品の開発が待ち望まれている。
特開平11−346711号公報 特開2000−354476号公報 特開2003−135023号公報
本発明は前記背景技術に鑑みてなされたものであり、摂取の際の煩雑さがなく、現代の種々の生活習慣病に対応し得る、多種の優れた効果がバランスよく相乗的に発現され、さらには美容効果も発現する健康美容食品を提供することを課題とする。
すなわち本発明は、クエン酸35〜75重量%、ウコン類5〜50重量%、α−リポ酸0.1〜15重量%、ヒアルロン酸類0.1〜15重量%及びコラーゲン1〜30重量%の割合で配合された有効成分を含有してなる健康美容食品に関する。有効成分としてクエン酸、ウコン類、α−リポ酸、ヒアルロン酸類及びコラーゲンの5種が同時に、特定の割合で配合されたことが本発明の大きな特徴であり、このように特定の5種の成分が特定の割合で配合された有効成分を含有した本発明の健康美容食品は、例えば老化、疲労、肝機能障害、血行障害、高血圧化、動脈硬化、関節障害、糖尿病、腰痛、肩こり、冷え性などの予防、改善、回復に特に有効であり、さらにシミ、シワの予防、改善、回復や美肌効果、抗酸化・抗汚染効果などの美容効果も発現するので、従来のように複数の健康食品や美容食品を同時に摂取することなく、これら生活習慣病の予防、改善、回復を図りながら、同時に美容効果も得ることができる。
またクエン酸として柑橘類抽出物を、ウコン類として秋ウコンを、α−リポ酸としてD−異性体とL−異性体とのラセミ体混合物を、ヒアルロン酸類としてヒアルロン酸と蛋白質との複合体、特に鶏冠抽出物を、コラーゲンとして魚類由来コラーゲン、特に魚皮抽出物をそれぞれ用いた場合には、前記生活習慣病の予防、改善、回復の効果や美容効果がより向上する。
さらに有効成分が、クエン酸40〜70重量%、ウコン類10〜45重量%、α−リポ酸0.5〜10重量%、ヒアルロン酸類0.5〜10重量%、及びコラーゲン2〜25重量%の割合で配合された場合には、各成分がもたらす効果、効能がよりよく発現され、相乗効果がさらに高まって、前記生活習慣病の予防、改善、回復の効果や美容効果がさらに向上する。
前記有効成分に加えて賦形剤を、特にショ糖脂肪酸エステルを、例えば有効成分100重量部に対して0.5〜5重量部、さらには1〜3重量部含有させることも可能であり、例えば錠剤などの形態への製剤をより容易に行うことができる。
本発明の健康美容食品は、例えば老化、疲労、肝機能障害、血行障害、高血圧化、動脈硬化、関節障害、糖尿病、腰痛、肩こり、冷え性などの予防、改善、回復に特に有効であり、さらにシミ、シワの予防、改善、回復や美肌効果、抗酸化・抗汚染効果などの美容効果も有するものである。したがって、摂取の際の煩雑さがなく、現代の種々の生活習慣病に対応し得る、多種の優れた効果がバランスよく相乗的に発現され、さらには美容効果も発現する、優れた健康美容食品である。
(第1の実施形態)
本発明の健康美容食品は、クエン酸、ウコン類、α−リポ酸、ヒアルロン酸類及びコラーゲンが配合された有効成分を含有したものである。まずこれら有効成分について以下に説明する。
クエン酸はヒドロキシ酸の一種であり、主に疲労回復効果のほか、血圧調整、動脈硬化防止といった効果を有する成分である。クエン酸がこのような効果を発現するのは、体内で次のように作用するからであると考えられている。
例えばでんぷんを摂取した場合、でんぷんはブドウ糖から焦性ブドウ酸になり、クエン酸サイクルへと取り込まれる。身体を動かすと、クエン酸サイクルを回すために酸素とビタミンB1が必要となるので、呼吸をしながら酸素を取り入れてサイクルを回さなければならない。しかしこのクエン酸サイクルの回転が鈍ってきた場合には、取り込まれる焦性ブドウ酸を消化しきれず、未消化の焦性ブドウ酸は乳酸となって組織の中に蓄積されてしまう。組織は蛋白質なので、酸である乳酸が腕や肩に蓄積されると肩凝りを生じ、全身に蓄積されると疲労を感じるようになる。
ここでクエン酸を摂取すると、膵液中のアルカリ性の炭酸水素ナトリウムと反応し、クエン酸はアルカリ性のクエン酸ナトリウムを生成する。このクエン酸ナトリウムの作用により、乳酸で固められていた筋肉や組織は柔軟化されて疲労が回復し、さらには血液中のカルシウムイオンがキレートされて血液濃度が低下し、圧縮されていた毛細血管の緊張もなくなり、血圧が正常に回復され、動脈硬化も防止できるのである。
本発明に用いられるクエン酸としては、例えばレモン、ライム、夏みかんなどの柑橘類抽出物、サツマイモ、サトウキビなどのでんぷん類発酵物などがあげられ、これらのなかでは、疲労回復、血圧調整、動脈硬化防止に大きな効果を有し、取扱い易いという点から柑橘類抽出物が特に好適に用いられる。またその形態は、通常粉末状であり、クエン酸結晶に0.5%程度の水分が含有されたものが好ましい。なお本発明においては、かかるクエン酸として1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
クエン酸の配合量は、かかるクエン酸による疲労回復、血圧調整、動脈硬化防止といった効果が充分に発現されるようにするには、有効成分全量の35重量%以上、好ましくは40重量%以上である。また他の有効成分であるウコン類、α−リポ酸、ヒアルロン酸類及びコラーゲンとの配合割合を考慮すると、クエン酸の配合量は、有効成分全量の75重量%以下、好ましくは70重量%以下である。
ウコン類は、ショウガ科クルクマ属に属する多年草で、中国医学の生薬であり、主に肝疾患などの肝機能障害の予防、回復、改善効果を有する成分であり、他にも血液や胃の清浄作用、胃もたれの回復や胃炎に対する効果を有する成分である。ウコン類としては現在50種程度のものが認められ、これらウコン類に含まれる成分としては、例えばクルクミン、ターメロン、シネオール、α−クルクメン、クルクモール、β−エレメン、p−メチトルイルカピノール、アズレン、カンファーなどの他にも1000種以上のものが認められている。本発明に用いられるウコン類としては、例えば春ウコン、秋ウコン、紫ウコンなどがあげられ、これらは中国医学の上薬に分類されるものである。
春ウコン(生薬名:ショウオウ)はクルクミンの含有量は少ないが、シネオール、ターメロン、α−クルクメン、クルクモールなどの精油成分やミネラルを多く含み、肝機能障害に対する効果に加え、血液や胃の清浄作用を有する成分である。秋ウコン(生薬名:ウコン)はクルクミンを多く含み、胆汁の分泌を促進して肝臓の働きを向上させ、肝機能障害の予防、回復、改善に大きな効果を有する成分である。紫ウコン(生薬名:ガジュツ)はシネオール、カンファー、アズレンなどの精油成分を多く含み、胃もたれの回復や胃炎に対する効果を有する成分である。これらのなかでは、肝機能障害の予防、回復、改善に大きな効果を有し、取扱い易いという点から秋ウコンが特に好適に用いられる。またその形態は、通常根茎や球根を粉末状にしたものであることが好ましい。なお本発明においては、かかるウコン類として1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
ウコン類の配合量は、かかるウコン類による肝機能障害の予防、回復、改善効果や、血液、胃の清浄作用、胃もたれ、胃炎に対する効果が充分に発現されるようにするには、有効成分全量の5重量%以上、好ましくは10重量%以上である。また他の有効成分であるクエン酸、α−リポ酸、ヒアルロン酸類及びコラーゲンとの配合割合を考慮すると、ウコン類の配合量は、有効成分全量の50重量%以下、好ましくは45重量%以下である。
α−リポ酸(チオクト酸)はジスルフィド結合を含む5員環と不斉中心を有する化合物で、D体とL体の立体異性体があり、主に老化の予防、回復効果や血行障害の改善効果を有する成分である。
α−リポ酸は、例えばジャガイモ、ほうれん草、ブロッコリー、トマト、ニンジンなどの野菜やレバーなどの肉類に含まれる成分であるが、体内で生命維持に不可欠なエネルギー産生反応のコファクターとして機能するほか、抗酸化物質としても機能する成分である。α−リポ酸の体内での生合成は、オクタイノン酸とL−システインとを原料としてミトコンドリア内で行われると考えられているが、このα−リポ酸の生合成能力は、例えば加齢に伴って衰退し、このことからもα−リポ酸の効果的な摂取が必要とされる。
α−リポ酸が老化の予防、回復効果や血行障害の改善効果を発現するのは、体内で次のように作用するからであると考えられている。
体内で細胞のミトコンドリアがエネルギーを産生する過程では、活性酸素と呼ばれる副産物が生成する。この活性酸素は、ミトコンドリアの壁を攻撃するだけでなく、細胞自体の膜も攻撃し、遺伝物質DNAを攻撃して癌の発生や増殖の原因となる。また血中の脂質を酸化させて動脈硬化を起こすほか、関節炎、白内障などの加齢性疾患の原因にもなり、老化を促進してしまう。
ここでα−リポ酸を含む抗酸化ネットワークが作用することにより、この活性酸素の量がコントロールされ、組織や細胞が攻撃される前に活性酸素は消去される。またα−リポ酸は他の抗酸化剤をも活性化させてその効果を向上させ、持続力も向上させる。しかもα−リポ酸は細胞膜の内外で作用するので、体内の至るところで抗酸化作用を発揮するほか、体内で作られる重要な水溶性抗酸化物であり、外部からの摂取では、分解されないそのままの形で血中に取り込むことが困難なグルタチオンの濃度を上昇させることもできるのである。
本発明に用いられるα−リポ酸としては、例えばD−異性体、L−異性体、D−異性体とL−異性体とのラセミ体混合物のほか、ナトリウム塩、カリウム塩、アルキルエステル、アルケニルエステル、アミド類や、還元体であるジヒドロリポ酸、ジヒドロリポアミドなどもあげられるが、これらのなかでは、老化の予防、回復や血行障害の改善に大きな効果を有し、取扱い易いという点からD−異性体とL−異性体とのラセミ体混合物が特に好適に用いられる。またその形態は、例えば結晶末や小板状結晶であり、粒径が400〜600μm程度のものであることが好ましい。なお本発明においては、かかるα−リポ酸として1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
α−リポ酸の配合量は、かかるα−リポ酸による老化の予防、回復効果や血行障害の改善効果が充分に発現されるようにするには、有効成分全量の0.1重量%以上、好ましくは0.5重量%以上である。また他の有効成分であるクエン酸、ウコン類、ヒアルロン酸類及びコラーゲンとの配合割合を考慮すると、α−リポ酸の配合量は、有効成分全量の15重量%以下、好ましくは10重量%以下である。
ヒアルロン酸類はヒアルロン酸及び該ヒアルロン酸を含む物質であり、主に関節障害の予防、回復効果や保湿力を高める美肌効果を有する成分である。
ヒアルロン酸はムコ多糖類の一種で、細胞外マトリックスの成分としてすべての脊椎動物に存在し、特に皮膚に多く存在するものである。その構造は、D−グルクロン酸とN−アセチル−D−グルコサミンの2糖を反復基本構造単位とし、これらがβ−1,4とβ−1,3とを交互に繰り返すグリコシド結合によって連結された、直鎖状の連続構造である。またヒアルロン酸は通常、平均分子量が50万〜500万程度の高分子であり、本発明においてもこの程度のものを使用することができるが、体内への吸収率を向上させるために低分子化したものを使用することもできる。
ヒアルロン酸が関節障害の予防、回復効果や保湿力を高める効果を発現するのは、定かではないが、例えばヒアルロン酸の所々に存在する網目構造に基づき、生体内において粘弾性あるいは粘性といった物性を与え、関節内組織に対する衝撃緩和効果を付与し、また分子内の多くの水酸基による保水能力に基づき、皮膚への保湿効果を付与するのではないかと考えられている。このヒアルロン酸の体内での合成能力は、例えば酵素の働きが衰えて加齢に伴って低下し、このことからもヒアルロン酸の効果的な摂取が必要とされる。
本発明に用いられるヒアルロン酸類としては、例えばヒアルロン酸、ヒアルロン酸とコラーゲンなどの蛋白質との複合体などがあげられ、またかかるヒアルロン酸と蛋白質との複合体としては、例えば鶏冠抽出物、エラスチン、セラミドなどがあげられる。これらのなかでは、関節障害の予防、回復や保湿力を高めるのに大きな効果を有し、取扱い易いという点からヒアルロン酸と蛋白質との複合体、特に鶏冠抽出物が好適に用いられる。ヒアルロン酸と蛋白質との複合体の場合には、ヒアルロン酸含量が5%程度以上であることが好ましい。またその形態は、例えば粉末状であることが好ましい。なお本発明においては、かかるヒアルロン酸類として1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
ヒアルロン酸類の配合量は、かかるヒアルロン酸類による関節障害の予防、回復効果や保湿力を高める美肌効果が充分に発現されるようにするには、有効成分全量の0.1重量%以上、好ましくは0.5重量%以上である。また他の有効成分であるクエン酸、ウコン類、α−リポ酸及びコラーゲンとの配合割合を考慮すると、ヒアルロン酸類の配合量は、有効成分全量の15重量%以下、好ましくは10重量%以下である。
コラーゲンは皮膚、骨、腱などに多く存在する、身体の新陳代謝に重要な蛋白質であり、主に肌の老化を防止する美肌効果を有する成分である。コラーゲンはポリペプチド鎖が三重らせん構造を形成しており、構成するアミノ酸のうち、約3分の1がグリシンであるほか、その合成過程でプロリンが修飾されて生成するヒドロキシプロリンも10%程度含まれる。
コラーゲンが肌の老化を防止する美肌効果を発現するのは、体内で次のように作用するからであると考えられている。
身体を構成する蛋白質の新陳代謝の衰えが老化の原因であるが、細胞をとりまく環境が細胞そのものの新陳代謝を活発にし、その際より重要な働きをするのがコラーゲンである。したがって、皮膚を構成する表皮、真皮、皮下組織のうち、皮膚の本質である真皮におけるコラーゲンの新陳代謝が衰えると、コラーゲン同士が結び付く不自然な架橋が増加し、この架橋により水分を保持する部分が狭められ、その結果保湿効果が低下し、肌の老化が進行する。
ここでコラーゲンを摂取して真皮の新陳代謝を活発にすると、コラーゲンの不自然な架橋が増加するのを阻止することができ、水分を保持する能力が低下せずに、肌の老化が防止される。このコラーゲンの体内での合成機能は、例えば加齢に伴って低下し、このことからもコラーゲンの効果的な摂取が必要とされる。
本発明に用いられるコラーゲンとしては、例えば魚類由来コラーゲン、肉類由来コラーゲンなどがあげられるが、真皮の新陳代謝を活発にする作用に優れ、入手し易いという点から魚類由来コラーゲンが特に好適に用いられる。
前記魚類由来コラーゲンとしては、例えば魚皮抽出物、魚骨抽出物、魚鱗抽出物などがあげられ、これらのなかでは、真皮の新陳代謝を活発にする作用に優れ、肌の老化防止効果が大きいという点から魚皮抽出物が好ましい。また原料の魚類には特に限定がなく、例えばカツオ、マグロ、タラ、サケなどを適宜用いることができる。なお本発明においては、コラーゲンとして1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
コラーゲンは通常平均分子量が10万程度の高分子であり、本発明においてもこの程度のものを使用することができるが、体内への吸収率をより向上させるために酵素分解し、平均分子量が例えば1000〜10000程度となるように低分子化したものが好適に使用される。
コラーゲンの配合量は、かかるコラーゲンによる肌の老化を防止する美肌効果が充分に発現されるようにするには、有効成分全量の1重量%以上、好ましくは2重量%以上である。また他の有効成分であるクエン酸、ウコン類、α−リポ酸及びヒアルロン酸類との配合割合を考慮すると、コラーゲンの配合量は、有効成分全量の30重量%以下、好ましくは25重量%以下である。
なお前記有効成分は、クエン酸、ウコン類、α−リポ酸、ヒアルロン酸類及びコラーゲンの配合割合を、これら各成分の配合量がそれぞれ好ましい範囲内となるように適宜調整し、全量で100重量%となるようにすればよい。
本発明の健康美容食品は前記のごとき5種の成分が配合された有効成分を含有したものであり、かかる有効成分そのものを所望の形態で摂取することができるが、例えば錠剤の形態とする場合などに、製剤性をより向上させる目的で、必要に応じて賦形剤を少量含有させることも可能である。
本発明に用いられる賦形剤には特に限定がなく、通常健康食品や美容食品に用いられるものでよいが、例えばショ糖脂肪酸エステル、セルロース、乳糖、パインファイバー、デキストリン、パインデックスなどがあげられ、これらは単独で又は2種以上の混合物として用いることができる。これらのなかでも、前記有効成分とのなじみが良好であり、取り扱い易いという点からショ糖脂肪酸エステルが好ましい。
前記ショ糖脂肪酸エステルとしては、ショ糖と、例えばステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、ラウリン酸、ベヘニン酸、エルカ酸などの脂肪酸とのエステルがあげられ、これらのなかから適宜選択して用いることができる。
賦形剤の含有量は、かかる賦形剤を用いたことによる製剤性の向上効果が充分に発現されるようにするには、有効成分100重量部に対して0.5重量部以上、さらには1重量部以上であることが好ましい。また有効成分それぞれの効果の発現を阻害する恐れがないようにするには、賦形剤の含有量は、有効成分100重量部に対して5重量部以下、さらには3重量部以下であることが好ましい。
さらに本発明では、前記賦形剤のほかにも、通常の健康食品や美容食品に含有される、例えば乳化剤、甘味料、光沢剤、加工助剤、着色料、保存料、酸化防止剤、増粘安定剤、酸味料、表面コーティング剤などの成分を、本発明の目的を阻害しない範囲で適宜任意に含有させることもできる。
本発明の健康美容食品の製造方法には特に限定がなく、通常の健康食品や美容食品の製造方法を採用すればよいが、例えば次の方法にて製造することができる。
まず有効成分、必要に応じて賦形剤、その他の成分などの原料を調達し、例えば官能検査、物性検査、衛生検査などの検査を行った後、所定の温度、湿度にて所定時間管理する。次に配合割合を調整した有効成分、必要に応じて賦形剤、その他の成分などを計量し、これを混合機に送り込んで所定の温度、湿度、時間などの条件にて均一に混合する。そして得られた原料混合物について、官能検査、物性検査などの検査を行う。これを例えば以下に示すような種々の形態に製剤し、得られた健康美容食品に対して官能検査、衛生検査、成分検査などの最終検査を施せばよい。
本発明の健康美容食品の形態には特に限定がなく、例えば錠剤、カプセル剤、粉末、顆粒、液状などの各種形態とすることが可能である。例えば錠剤とする場合には、前記のごとく得られた原料混合物を加圧式打錠機により打錠する方法を採用することができる。また原料混合物を油脂に均一に分散させた後、ミツロウなどを添加してスラリーの粘度を適宜調整し、ソフトカプセル充填機により、例えばゼラチンとグリセリンを主成分とするソフトカプセル内に充填してもよい。さらには原料混合物を造粒し、そのまま粉末や顆粒としてもよく、得られた粉末や顆粒を、ハードカプセル充填機により、例えばゼラチン、ブルラン及びセルロースを主成分とするハードカプセル内に充填してもよい。
本発明の健康美容食品の摂取量は、個々の症状や体格などによっても多少異なるが、生活習慣病の予防、改善、回復効果や美容効果といった本発明の効果が充分に発現されるようにするには、例えば1日1000〜5000mg程度、さらには1500〜4000mg程度であることが好ましく、通常毎日継続して摂取することが好ましい。
次に本発明の健康美容食品を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
有効成分として以下に示す各成分を準備した。各成分の品質検査を行ったところ、いずれも健康美容食品用成分として適格なものであった。
(1)クエン酸
レモン抽出物(丸善薬品産業(株)製、無色結晶〜白色結晶性粉末、
バッチ番号1069486)
クエン酸結晶:99.85%
水分:0.11%
品質検査結果を以下の表1に示す。
Figure 0004253296
(2)ウコン類
秋ウコン根茎(黄色粉末)
抵酸化物質クルクミン:約3.6%
品質検査結果を以下の表2に示す。
Figure 0004253296
(3)α−リポ酸
Lipoec(登録商標、コグニスジャパン(株)製、淡黄色結晶末、
ロット番号405I001)
α−リポ酸:99.6%
6,8−エピトリチオクタン酸
(6,8−Epitrithioctanoic acid):0.09%
粒径:600μm未満
品質検査結果を以下の表3に示す。
Figure 0004253296
(4)ヒアルロン酸類
HCP(商品名、食品用ヒアルロン酸、マルハ(株)製、微黄褐色粉末、
ロット番号0401)
鶏冠抽出物(低分子化ヒアルロン酸含有)
ヒアルロン酸:5.7%
蛋白質(コラーゲンなど):91%
品質検査結果を以下の表4に示す。
Figure 0004253296
(5)コラーゲン
フィッシュコラーゲンWP(商品名、マルハ(株)製、白色〜淡黄色粉末、
ロット番号0406291)
魚皮抽出物(低分子化コラーゲン含有)
コラーゲン:94.9%
品質検査結果を以下の表5に示す。
Figure 0004253296
前記有効成分と、ショ糖脂肪酸エステル(賦形剤、商品名:DKエステルF20W、第一工業製薬(株)製)、リン酸カルシウム(加工助剤、第3リン酸カルシウム、ラサ晃栄(株)製)、還元麦芽糖水飴(甘味料)、カルナバロウ(光沢剤)及びシェラック(表面コーティング剤)を常温、常湿で管理したのち、以下の表6に示す配合割合となるように計量した。
Figure 0004253296
計量したシェラック以外の成分を粉体混合機に送り込み、常温、常湿で約20分間均一に混合した。得られた原料混合物を流動造粒機で造粒した後、加圧式打錠機にて打錠し、シェラックにて表面コーティングを行い、直径約9mm、350mg/錠の丸型錠剤である健康美容食品を調製した。
得られた健康美容食品について、1回3錠、1日3回の試食を1ヶ月間連続して行った。その結果、特に疲労、腰痛、肩こり、冷え性が回復し、血行が良好になって、血圧が正常値に低下するほか、シワが少なくなり、肌の潤いも戻ることが確認された。
本発明の健康美容食品は、老化、疲労、肝機能障害、血行障害、高血圧化、動脈硬化、関節障害、糖尿病、腰痛、肩こり、冷え性などの予防、改善、回復に特に有効であり、現代の種々の生活習慣病に対応しながら、加えてシミ、シワの予防、改善、回復や美肌効果、抗酸化・抗汚染効果などの美容効果も同時に発現し、摂取の際の煩雑さをなくすことができる。

Claims (1)

  1. クエン酸56重量%、ウコン類29重量%、α−リポ酸重量%、ヒアルロン酸類重量%及びコラーゲン11重量%の割合で配合された有効成分を含有してなる健康美容食品。
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