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JP4123083B2 - カーナビゲーション装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカーナビゲーション装置に関し、特にその表示に天気情報を反映してリアルな表示画面とする場合に適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】
道案内等のために車両に搭載されるカーナビゲーション装置は、GPS等を利用して位置検出手段が検出した自車両の位置情報と、予め記憶している地図情報とに基づき自車両の地図上の位置を特定するとともに、この地図上の自車両の位置をその周辺の地図情報とともに表示手段の画面に可視化して表示するものである。ここで、前記表示手段は、通常車室内の運転手の近傍に設置してあり、運転者が自車両の位置を確認しながら目的地に向けて合理的な運転を行い得るよう逐次適切な情報を提供している。
【0003】
近年、この種のカーナビゲーション装置の中には、表示手段の表示画面をよりリアルに見せるため、ビル等の構築物及び山等の自然風景の画像表示を種々工夫したものが提案されている。その中には、例えば降雨を検出するレインセンサを備えて天気情報(降雨情報)を表示するものもある。下記特許文献1に開示する技術がその一例である。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−286461号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術に係るカーナビゲーション装置において、天気情報を表示する場合には、レインセンサ等のセンサを別途設けることによりこれに対処している。このためコストの高騰を招来している。
【0006】
本発明は、上記従来技術に鑑み、車両に標準的に装備されている機器を利用して安価なコストにより降雨を検出し、その降雨情報を可視化して表示し得るカーナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の構成は、
第1に、自車両の位置情報と、予め記憶している地図情報とに基づき前記自車両の地図上の位置を特定するとともに、この地図上の前記自車両の位置をその周辺の地図情報とともに表示手段の画面に可視化して表示するように構成され、前記車両のワイパの駆動情報を得、このワイパの駆動情報に基づき前記表示手段の画面に降雨状態を可視化して表示するようにしたカーナビゲーション装置において、ワイパ駆動情報よりワイパの駆動時間を検出する一方、ワイパの駆動時間に基づいて前記表示手段の画面における地面表示部分の降雨状態を表示している部分の面積を変化させて表示するようにした点を特徴とする。
【0008】
かかる発明によれば、降雨の際にはワイパが駆動される点に着目し、車両に標準的に装備されているワイパの駆動を利用して降雨モードを検出することができ、この降雨モードを表す情報に基づきカーナビゲーション装置の表示手段に所定の降雨情報の表示をすることができるとともに、降雨状態を表示している部分の面積でその量をリアル且つ直感的に把握することができる。
【0009】
第2に、上記1において、降雨状態は、ワイパの駆動速度に対応させてその速度が大きい程強い雨であることが視認されるような表示とするようにしたことを特徴とする。
【0010】
かかる発明によれば、雨の強さを視覚的に表現でき、表示手段の画像情報はよりリアルな天気情報を反映したものとなる。
【0011】
第3に、上記1又は2において、外気温を検出する温度センサが検出する温度情報が所定温度以下である場合には、降雨を雪に変えて前記表示手段の画面に可視化して表示するようにしたことを特徴とする。
【0012】
かかる発明によれば、雨乃至雪の区別も含め、よりリアルな天気情報を表示手段に表示することができる。
【0013】
の場合、前記所定温度以下で降雨を雪に変えて表示する場合には、降雨状態に関する表示の代わりに降雪状態を表示している部分の面積を同様に変化させて表示する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0016】
図1は本形態に係るカーナビゲーション装置を示すブロック線図である。同図に示すように、本形態に係るカーナビゲーション装置は、情報処理部1(制御手段)、位置検出部2(位置検出手段)、地図情報記憶部3、ワイパ駆動状態検出部4(ワイパ駆動情報検出手段)及び表示部5(表示手段)を有している。これらのうち、情報処理装置1は、GPS等を利用して位置検出部2が検出した自車両の位置情報と、地図情報記憶部3に予め記憶している地図情報とに基づき前記自車両の地図上の位置を特定するとともに、この地図上の前記自車両の位置をその周辺の地図情報とともに表示部5の画面に可視化して表示する。
【0017】
ワイパ駆動検出部4は、車両に標準装備されているワイパの駆動状態を検出してその状態を表すワイパ状態信号を情報処理装置1に送出する。情報処理装置1は、ワイパ状態信号に応じたモードの雨を表示部5の表示画面の画像に重ねて表示する。ここで、ワイパの駆動状態とは、これが駆動しているか否かのみならず、どのような速度、またどのようなモード(連続モード、間欠モード等)で駆動しているかに関する態様を意味する。すなわち、雨量が増えるのに比例して連続的又は段階的にワイパの駆動速度が速くなる点に着目し、雨量に対応する降雨状況を画像で再現し得るようにしたものである。
【0018】
ワイパ駆動検出部4の具体的な構成に関しては種々考えられる。図1に示すように、ワイパ駆動状態検出部4の機能ブロックを独立に用意し、当該カーナビゲーション装置の情報処理部1に直接接続しても良いが、車内間通信(車内LAN)の設備を利用し得る場合は、ワイパスイッチからの情報又はワイパモータの駆動状態の情報を車内間通信で得るようにすれば、配線を省略することができ安価なコストで実現できる。
【0019】
また、情報処理装置1における情報処理の手順乃至処理条件等も種々考えられ、必要な機能を実現し得るよう適宜ソフト的な対応をすれば良い。本形態では、降雨によるワイパの駆動と、フロントガラスの汚れを落とす場合の駆動、換言すればウォッシャー液の吐出に伴うワイパの駆動とを区別するために不感帯を設けている。すなわち、ワイパの駆動時間がa分以上継続した場合に降雨と判断して所定の降雨表示をする。このa分はウォッシャー液の吐出に伴うワイパの駆動時間を超える時間に設定すれば良い。
【0020】
図2は、情報処理部1における情報処理の手順を示すフローチャートである。同図に示すように、所定の処理を開始して、先ず位置検出部2の情報に基づき車両の現在位置を検出する(ステップ1参照。)。次に、地図情報記憶部3の情報と突き合わせて自車両の地図上の位置を検出し、その位置等、所定の情報を表示部5に表示する(ステップ2参照。)。ここで、ワイパ駆動状態検出部4の情報に基づきワイパがa分以上継続して動作したか否かを判定する(ステップ3参照。)。この結果、a分以上の継続動作が検出された場合は雨模様であると判断し、表示部5を雨模様表示とする(ステップ4参照。)。具体的には、図3に示すように、表示部5の表示画面5aに雨6を降らせる。この場合、ワイパ駆動が停止されるまで徐々に表示画面5aの上の雨の表示密度を増やしていく雨模様表示とする。また、ワイパ駆動速度を加味してその速度に対応するよう表示画面5a上の降雨量を調整して表示する。さらに、表示画面5aの地面表示部分7に水溜まり8を表示し、この水溜まり8の面積をワイパの駆動時間に比例して大きくし、面積を増大させる割合はワイパ駆動速度に応じて変化させる等、リアルな画像とすべく種々の工夫を適宜取り込んだものとする。
【0021】
ワイパ駆動の停止が検出されるまで、上記ステップ1乃至ステップ4の処理を繰り返すとともに、ワイパ駆動の停止を検出した場合には現在地表示(ステップ2)に戻り、同様の処理を繰り返す(ステップ5参照。)。
【0022】
なお、上記実施の形態では、表示部5の表示は雨模様としたが、これに限定するものではない。雪の場合には雪模様の表示画面5aとする方がよりリアルな画像となる。これは、別途外気温を検出する温度センサを追加し、その出力信号である温度情報が所定温度以下(例えば零度以下)である場合には、雨6を雪に変えて前記表示画面5aに表示することにより実現し得る。この場合、表示画面5aの地面表示部分7に水溜まり8に代えて雪を表示し、この雪の面積をワイパの駆動時間に比例して大きくし、雪が積もっている状態を表示させ、雪を増加させる割合はワイパ駆動速度に応じて変化させても良い。
【0023】
【発明の効果】
以上実施の形態とともに具体的に説明した通り、本発明によれば、自車両の位置情報と、予め記憶している地図情報とに基づき前記自車両の地図上の位置を特定するとともに、この地図上の前記自車両の位置をその周辺の地図情報とともに表示手段の画面に可視化して表示するように構成され、前記車両のワイパの駆動情報を得、このワイパの駆動情報に基づき前記表示手段の画面に降雨状態を可視化して表示するカーナビゲーション装置において、ワイパの駆動時間に基づいて前記表示手段の画面における地面表示部分の降雨状態表示部分の面積を変化させて表示する点を特徴とする。
【0024】
かかる発明によれば、降雨の際にはワイパが駆動される点に着目し、車両に標準的に装備されているワイパの駆動を利用して降雨モードを検出し、これを表示手段を介する表示に反映することができるので、雨模様であることを表すリアルな画面を極めて安価なコストで提供することができるとともに、降雨の経過時間が画面により容易に把握できるとともに、さらにリアルな表示画像を提供することができる。
【0025】
このとき、ワイパの駆動速度に対応させてその速度が大きい程強い雨であることが視認されるような表示とすることにより、降雨の程度も情報として含むさらにリアルな表示画像とすることができる。
【0026】
さらに、外気温に応じて雨を雪に変えて前記表示手段の画面に可視化して表示する場合には、雨乃至雪の違いも含めたさらにリアルな表示画像を提供し得る
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るカーナビゲーション装置を示すブロック線図である。
【図2】上記実施の形態に係るカーナビゲーション装置の動作を時系列的に示すフローチャートである。
【図3】上記実施の形態に係るカーナビゲーション装置の表示装置の表示画面の一例を概念的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 情報処理装置
2 位置検出部
3 地図情報記憶部
4 ワイパ駆動状態検出部
5 表示部

Claims (3)

  1. 位置検出手段が検出した車両の位置情報と、予め記憶している地図情報とに基づき前記車両の地図上の位置を特定するとともに、この地図上の前記車両の位置をその周辺の地図情報とともに表示手段の画面に可視化して表示するように構成され
    前記車両のワイパの駆動情報を検出するワイパ駆動情報検出手段と、
    このワイパ駆動情報検出手段によるワイパの駆動情報に基づき前記表示手段の画面に降雨状態を可視化して表示する制御手段とを備えるカーナビゲーション装置において、
    前記ワイパ駆動情報検出手段は、ワイパの駆動時間を検出し、
    前記制御手段は、前記ワイパ駆動情報検出手段によるワイパの駆動時間に基づいて前記表示手段の画面における地面表示部分の降雨状態表示部分の面積を変化させて表示するようにしたことを特徴とするカーナビゲーション装置
  2. 請求項1に記載するカーナビゲーション装置において、
    前記ワイパ駆動情報検出手段は、ワイパの駆動速度を検出し、
    前記制御手段は、ワイパの駆動速度に対応させてその速度が大きい程強い雨であることが視認されるような表示とするようにしたことを特徴とするカーナビゲーション装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載するカーナビゲーション装置において、外気温を検出する温度センサを備え、
    前記制御手段は、前記温度センサが所定の温度以下を検出した場合には、降雨を雪に変えて前記表示手段の画面に可視化して表示するようにしたことを特徴とするカーナビゲーション装置。
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