JP4171089B2 - 錠装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は扉の錠装置に関する。更に具体的には、不正解錠をより確実に阻止するためデッドボルトに鎌片を併設したタイプの錠装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の錠装置としては、水平方向に案内されるようにしたデッドボルトと錠箱内に枢支した鎌片とをストライクの係入孔に共に係入できるように併設し、前記デッドボルトは、錠箱内に支承されシリンダ錠又はサムターンによって回動操作されるデッドカムの作動に伴ってその先端が錠箱のフロント板から突出入されるようにしてあり、デッドボルトと鎌片との間はデッドボルトに突設した作動ピンと鎌片に設けた長孔の組で成る連係手段で連係させたものを挙げることができる。
【0003】
そして、このようなデッドボルトと鎌片とを併設したタイプの錠装置においては、デッドカムの定位手段としてクリックばねや思案ばねを設ける場合、デッドカムと錠箱との間に設けられるそれらのばねは、デッドボルトと重なるような位置関係において揺動する鎌片の邪魔にならないように、カム部から十分に離れた位置に設けるのが普通であった。
【0004】
そのため、前述のような従来の錠装置にあっては、錠箱内の限られた空間を有効利用するについて支障を来たしたり、錠箱を大型のものとしなければならないなどの問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の錠装置は、デッドカムの定位手段をデッドボルトに組み込み全体を小型化し、錠箱内の空間を有効利用できるようにすることを目的として提案されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明の錠装置は、錠箱内で水平方向に移動可能に案内されたデッドボルトと、一端を錠箱内に枢支され、デッドボルトと共にストライクの係入孔に共に係入できるように併設された鎌片とを有するものにおいて、上記デッドボルトは、錠箱内に支承されシリンダ錠又はサムターンによって回動操作されるデッドカムの作動に伴って、その先端が錠箱のフロント板から突出入され、また、デッドボルトと鎌片との間はデッドボルトに突設した作動ピンと鎌片に設けた長孔の組でなる連係手段で連係されており、一方、デッドカムのデッドボルトに近接した部分には突片を設け、他方、中央部にループを有するねじりばねを、一端をデッドボルトに係止させると共に、他端側をデッドカムの突片に当接させ、かつ、ループを前記の作動ピンを兼ねる係止ピンに巻装するようにし、以て、デッドカムの定位手段をデッドボルトに組込んで錠箱内の空間を有効利用できるようにしたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施例に基いてこの発明について説明する。
図1及び図2において、符号10は扉、20はその扉10の開放側端部が対向する扉枠又は対をなす他の扉をそれぞれ示している。
【0008】
符号1は扉10の開放側端部に面付け又は彫り込みによりねじ91等で固設される錠箱で、錠箱1内の上方部分にはこの発明の主要部である本締り機構30が設けられ、また、下方部分には仮締り機構40が設けられている。
【0009】
仮締り機構40は、周知のように、ラッチボルト40a、ラッチばね40b、ハンドル軸(図示しない)が連係されるリトラクタ40c及び戻しばね40d等から成る。但し、この仮締り機構40は本発明にとって必須ではない。つまり、この発明に係る錠装置は本締り機構40のみとすることもできる。
【0010】
この発明の錠装置の主要部である本締り機構30について説明すると、錠箱1内には、扉枠又は対をなす他の扉20にねじ92等で固設されたストライク2の共通の係入孔21に対し、突出時に共に係入される2つの錠止部材であるデッドボルト3及び鎌片4が併設されている。
【0011】
デッドボルト3は、1枚の板材を折り曲げて横断面がコ字状に形成されており(図3参照)、錠箱1内で任意の案内手段により水平方向に直線的に案内されるようにしてある。
【0012】
図示例のデッドボルト3は、突片と長孔の組でなる案内手段31、錠箱1における突出案内部32及び錠箱1に固定された案内片33等により案内される。
【0013】
鎌片4は2枚の板材を重合させて形成してあり、その一端は錠箱1内に枢軸41で枢支してあり、他端は該鎌片4の前方への揺動により錠箱1の開口11から突出しストライク2の係入孔21に同時に突出するデッドボルト3と共に係入するようにしてある。
【0014】
鎌片4の大部分は横断面コ字状のデッドボルト3の空間部34に嵌まり合っており、デッドボルト3と鎌片4との間はデッドボルト3に突設した作動ピン51と鎌片4に設けた長孔52の組で成る連係手段5で連係してある。
【0015】
符号6は錠箱1内の後方部に支承されたデッドカムで、その先端のカム部61はデッドボルト3のV字状をなす従動切欠35に係合させてある。そして、デッドカム6は錠箱1の側板に突設した前後で対をなすストッパ62、62の間を揺動する。
【0016】
更に、デッドカム6は、錠箱1に装着されたシリンダ錠の内筒及びサムターン(いずれも図示しない)に連係させてあり、シリンダ錠に差し込んだ鍵又はサムターンを右回り又は左回りに回動させると、デッドカム6は矢印Pのように揺動する。
【0017】
そして、前記デッドカム6の揺動に伴って、デッドボルト3は錠箱1に対し矢印Qのように直線的に摺動変位し、その先端を錠箱1のフロント板から突出入させる。
【0018】
また同時に、デッドボルト3に連係手段5で連係されている錠片4は枢軸41を中心として矢印Rのように揺動変位し、その他端(前端)を錠箱1のフロント板から同様に突出入させる。
【0019】
この発明においては、デッドカム6におけるデッドボルト3に近接した部分に一体に又は別体として例えば先端を半円状とした突片63を設ける。
【0020】
図示例のデッドカム6においては、図5に明示するように、半径方向に延出させたカム部61に対し突片63が段をなすようにして一体に形成してある。
【0021】
そしてまた、この錠装置においては、前記のデッドカム6上の突片63に対応させるようにして、ねじりコイルばねのような中央部にループを有するねじりばね7が備えてある。
【0022】
ねじりばね7は、一端をデッドボルト3に形成した係止溝36等に係止させると共に、他端側をデッドカム6の突片63の先端部に当接させ、かつ、ループを上述の連係手段5における作動ピンを兼ねる係止ピン51に嵌挿させることにより、デッドカム6を施錠位置又は解錠位置においてクリック的に定位させる定位手段として装着してある。
【0023】
【発明の効果】
以上に説明したこの発明の錠装置によれば、デッドボルトと鎌片とが併設されているタイプであるに関わらず、デッドカムの施錠位置及び解錠位置をクリック的に定める定位手段としてのねじりばねが、その一端をデッドボルトに係止させると共に、他端側をデッドカムの突片に当接させ、かつ、中央のループを作動ピンを兼ねる係止ピンに嵌め込むことにより、デッドボルトにコンパクトに添設させる形態をなして装着されるので、デッドカムの定位手段の小型化に伴って錠箱内の限られた空間が有効に利用されることになり、錠箱の大型化を避けることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の錠装置の実施例を施錠状態において一方の側板である蓋板を外して示す側面図。
【図2】その正面図。
【図3】図1の錠装置から取り外したデッドボルトを示す図で、(A)は平面図、(B)は側面図,(C)は背面図である。
【図4】図1の錠装置から取り外した鎌片を示す図で、(A)は側面図、(B)は背面図である。
【図5】図1の錠装置から取り外したデッドカムを示す図で、(A)は側面図、(B)は背面図である。
【符号の説明】
1 錠箱
2 ストライク
3 デッドボルト
4 鎌片
5 連係手段
51 作動ピンを兼ねるピン
52 長孔
6 デッドカム
63 突片
7 ねじりばね
Claims (1)
- 錠箱内で水平方向に移動可能に案内されたデッドボルトと、一端を錠箱内に枢支され、デッドボルトと共にストライクの係入孔に共に係入できるように併設された鎌片とを有するものにおいて、上記デッドボルトは、錠箱内に支承されシリンダ錠又はサムターンによって回動操作されるデッドカムの作動に伴って、その先端が錠箱のフロント板から突出入され、また、デッドボルトと鎌片との間はデッドボルトに突設した作動ピンと鎌片に設けた長孔の組でなる連係手段で連係されており、一方、デッドカムのデッドボルトに近接した部分には突片を設け、他方、中央部にループを有するねじりばねを、一端をデッドボルトに係止させると共に、他端側をデッドカムの突片に当接させ、かつ、ループを前記の作動ピンを兼ねる係止ピンに巻装するようにし、以て、デッドカムの定位手段をデッドボルトに組込んで錠箱内の空間を有効利用できるようにしたことを特徴とする錠装置。
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Family Applications (1)
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JP21926297A Expired - Fee Related JP4171089B2 (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 錠装置 |
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- 1997-07-29 JP JP21926297A patent/JP4171089B2/ja not_active Expired - Fee Related
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