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JP4143653B2 - アレイ型静電容量式センサ - Google Patents

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Description

本発明は、圧変動波形を測定するためのセンサに関するものであり、特に、アレイ型静電容量式センサに関するものである。
一般に、圧力を測定するセンシング方式としては、歪み抵抗素子を利用したセンシング方式の他に、静電容量素子を利用したセンシング方式が知られている。静電容量素子を利用したセンシング方式では、センサ素子の構造が上記歪み抵抗素子に比べて簡素であるため、多額の製造コストを要する半導体製造プロセスを利用することなく安価に製作できるというメリットがある。
この静電容量素子を利用したセンシング方式としては、例えば、非特許文献1に記載の触覚センサや、非特許文献2に記載の触覚センサがある。これらは、センシング面に静電容量素子がアレイ状に配置された圧力センサであるため、圧変動波形の測定に適している。
以下においては、上記非特許文献2に記載の触覚センサについて詳細に説明する。図26は、上記非特許文献2に記載の触覚センサの圧力検知部の外観斜視図であり、図27は、図26に示す圧力検知部の分解斜視図である。図28(a)は、図26に示す圧力検知部を上方から見た場合の平面図であり、図28(b)は、静電容量素子のレイアウトを示す模式図である。図29は、図26に示す圧力検知部を含む触覚センサの回路構成図である。
図26および図27に示すように、上記非特許文献2に記載の触覚センサ1Eは、下部電極11と上部電極21とスペーサ部材31とを主に備える。下部電極11は、互いに並走するように行状に設けられた実質的に直線状に延びる複数の帯状銅箔電極からなる。上部電極21は、上記下部電極11と直交する方向に互いに並走するように列状に設けられた実質的に直線状に延びる複数の帯状銅箔電極からなる。これら下部電極11および上部電極21の間には、シリコンラバーからなるスペーサ部材31が配置されている。
行列状に配置された下部電極11および上部電極21の交差部においては、スペーサ部材31によって所定の距離をもって下部電極11の一部と上部電極21の一部とが対向配置される。これにより、この交差部においてセンサ素子としての静電容量素子41(図28(a)参照)が形成される。
図28(a)および図28(b)に示すように、上記構成の触覚センサ1Eにおいては、圧力検知部を平面的に見た場合に、静電容量素子41がアレイ状に整列して配置されることになる。個々の静電容量素子41は、上部電極21または下部電極11に加わる圧力によって互いに接近する方向に歪むことにより、その静電容量が変化する。
そこで、図29に示すように、行列状に配置される下部電極11または上部電極21の一方の電極にマルチプレクサ50を介して電源60を接続し、他方の電極に同じくマルチプレクサ50を介して検出器70を接続した回路構成とし、マルチプレクサ50によって特定の下部電極11および上部電極21を選択することにより、アレイ状に配置された静電容量素子41のうちの1の静電容量素子の静電容量を検出器70を介して得ることが可能になる。たとえば、図29において、上から2行目の下部電極11と左から3列目の上部電極21とを選択した場合には、符号41で示す1の静電容量素子の静電容量が出力される。したがって、触覚センサ1Eのセンサ面の任意の位置における圧力を測定することが可能になる。
なお、圧変動波形を測定できる他の技術としては、静電容量素子を利用した特許文献1に記載の面圧分布センサや、圧電シートを利用した特許文献2に記載の圧脈波センサおよび圧脈波解析装置などがある。
図30は、上記特許文献1の面圧分布センサの概略構成図である。同図に示すように、面圧分布センサ101は、スペーサ18を介して一定間隔の隙間を開けて対向配置された行配線部11と列配線部12とを備えている。行配線部11は、ガラス基板13と、このガラス基板13上を第1方向に多数平行に配列された行配線14と、この行配線14を覆う絶縁膜15とからなり、列配線部12は、可撓性フィルム16と、この可撓性フィルム16上を第2方向に多数平行に配列された列配線17とからなっている。
図31は、上記特許文献2の圧脈波センサの概略構成図である。同図に示すように、圧脈波センサ102は、生体からの脈波を検出するために体表面に装着させられる帯状の圧電シート16をその幅方向に複数枚配列させた状態で、それら複数枚の圧電シート16を可撓性シート18に一体的に固定した第1センサ部12と、その第1センサ部12と同一の構造を有し、第1センサ部12に対して水平面内で90度回転させた第2センサ部14とを積層して構成されている。
R.S. Fearing, "Tactile Sensing Mechanisms", The International Journal of Robotics Research, June 1990, Vol.9, No.3, pp.3-23 D.A.Kontarinis et al., "A Tactile Shape Sensing and Display System for Teleoperated Manipulation", IEEE International Conference on Robotics and Automation, 1995, pp.641-646 特開2004−317403号公報(2004年11月11日公開) 特開2004−208711号公報(2004年7月29日公開)
ところが、上記従来の構成では以下のような問題点がある。
すなわち、上記非特許文献1および2の触覚センサの構成では、図32(a)(b)に示すように、凹凸部(屈曲面)に取付けた場合、電極パターンを構成する基板の内径側に圧縮応力、外径側に引張応力が加わり、対向電極間距離が小さくなる。なお、図32(a)は、上記触覚センサの平常時(平面時)の側面図であり、図32(b)は、上記触覚センサの屈曲時の側面図である。そのため、図32(b)に示す屈曲時のセンサ特性が、図32(a)に示す平面時のセンサ特性から大きく変動することになり、センサの感度が低下してしまうという問題点が生じる。また、対向電極間距離が小さくなり、圧縮応力が加わった状態のまま測定されることになるため、初期出力が増大してしまうという問題点も生じる。
これらの問題点は上記特許文献1および2においても当てはまるものであり、具体的には、特許文献1の面圧分布センサの構成では、可撓性フィルムであっても各列配線には独立性がないため、また、特許文献2の圧脈波センサの構成では、配列した圧電シートを可撓性シートまたは弾性基材に固定したものであるため、それぞれ屈曲面での測定時にセンサ特性が変動してしまう問題点が生じる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、安価に製作が可能でかつ屈曲面においても精度良く安定的に圧力の測定が可能なアレイ型静電容量式センサを提供することである。
本発明のアレイ型静電容量式センサは、上記の課題を解決するために、互いに並行して延びる少なくとも2行以上の第1の電極が設けられている第1の基板と、上記第1の基板面と所定の距離をもって対向配置され、上記第1の電極の延在方向と交差する方向に互いに並行して延びる少なくとも2列以上の第2の電極が設けられている第2の基板とを備えるアレイ型静電容量式センサにおいて、上記第1の基板または上記第2の基板における、上記複数の第1の電極または上記複数の第2の電極の間に、上記第1の電極または上記第2の電極に並行して延びるスリット状の基板スリット部が設けられていることを特徴としている。
上記の構成によれば、上記第1の基板または上記第2の基板における、上記複数の第1の電極または上記複数の第2の電極の間に、上記第1の電極または上記第2の電極に並行して延びるスリット状の基板スリット部が設けられる。
これにより、第1の電極および第2の電極により形成される静電容量素子の近傍には、基板スリット部が配置されることになる。つまり、静電容量素子と、該静電容量素子に隣接する少なくとも一方の静電容量素子との間には、基板スリット部が介在することになる。
ここで、従来のアレイ型静電容量式センサは、第1の基板または第2の基板のいずれにも上記基板スリット部が設けられていないため、隣接する静電容量素子の間には、基板スリット部が介在しない構成である。そのため、圧力の測定時に上記第1の基板または第2の基板が変形した場合、対向配置される上記第1の電極および上記第2の電極にそれぞれ引張応力または圧縮応力が働く。これにより、静電容量素子には、測定対象物から印加される圧力以外の圧力が加わるため、初期出力が増大し正確で安定した圧力測定ができない。
これに対して、本発明のアレイ型静電容量式センサでは、隣接する静電容量素子の間に、基板スリット部が介在するため、圧力の測定時に屈曲面等において上記第1の基板または第2の基板が変形した場合、上記第1の電極または上記第2の電極は、隣接する電極とは独立して変形することになる。そのため、変形箇所に該当する静電容量素子における、隣接する基板および電極からの影響を低減することができる。したがって、測定対象物から印加される圧力を正確に安定的に測定することができる。また、隣接する基板および電極からの影響を受けないため、従来のアレイ型静電容量式センサと比較してクロストークを低減することができる。さらに、上記第1の基板または第2の基板に基板スリット部を設けるという簡易な構成のため、精度良く安定的な圧力測定が可能なアレイ型静電容量式センサを安価に製作することができる。
また、本発明のアレイ型静電容量式センサは、上記記載のアレイ型静電容量式センサに
おいて、上記基板スリット部は、測定時における上記第1の基板または上記第2の基板の屈曲方向とは直交する方向に設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、上記基板スリット部は、測定時における上記第1の基板または上記第2の基板の屈曲方向とは直交する方向に設けられている。
ここで、例えば、アレイ型静電容量式センサを動脈派測定に用いた場合、上記第1の基板または上記第2の基板は手首の形状に沿って屈曲する。なお、上記屈曲方向とは、上記の例で言えば、アレイ型静電容量式センサを被験者の手首に装着した際に折れ曲がる方向、すなわち、動脈の延在方向とは直交する方向をいう。
そのため、上記基板スリット部を屈曲方向に直交する方向に設けた場合には、上記第1の基板または第2の基板は上記基板スリット部を境にして屈曲するため、上記基板スリット部を屈曲方向に設けた場合に比べて、隣接する静電容量素子同士で与え合う変形の影響を低減することができる。そのため、測定対象物から印加される圧力をより正確に安定的に測定することができる。また、隣接する基板および電極からの影響をより低減できるため、クロストークをより低減することができる。
また、本発明のアレイ型静電容量式センサは、上記記載のアレイ型静電容量式センサに
おいて、上記第1の基板および上記第2の基板の間に介在して上記所定の距離を保持するスペーサをさらに備え、上記スペーサには、上記第1の電極または上記第2の電極の該スペーサへの投影領域に、上記基板スリット部の長手方向に交差する方向に延びるスペーサ開口部が設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、上記スペーサには、上記第1の電極または上記第2の電極の該スペーサへの投影領域に、上記基板スリット部の長手方向に交差する方向に延びるスペーサ開口部が設けられている。
これにより、第1の電極および第2の電極により形成される複数の静電容量素子は、それぞれ基板スリット部およびスペーサにより囲まれることになる。つまり、隣接する静電容量素子の間には、基板開口部またはスペーサが介在することになる。したがって、基板スリット部が介在しない静電容量素子の間には、スペーサが介在するため、隣接する静電容量素子同士の変形の影響をさらに低減することができる。したがって、測定対象物から印加される圧力をさらに正確に安定的に測定することができると共に、クロストークをさらに低減することができる。
また、本発明のアレイ型静電容量式センサは、上記記載のアレイ型静電容量式センサにおいて、上記スペーサには、上記基板スリット部の上記スペーサへの投影領域に、上記基板スリット部に並行して延びる複数のスリット状のスペーサスリット部が設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、スペーサには、基板スリット部に同一方向のスペーサスリット部が設けられているため、圧力の測定時における上記第1の基板または第2の基板の変形が容易となる。したがって、第1の電極または第2の電極を容易に変形させることが可能となるため、アレイ型静電容量式センサの応答性を向上させることができる。また、クロストークをさらに低減することができる。
また、本発明のアレイ型静電容量式センサは、上記記載のアレイ型静電容量式センサにおいて、上記第1の基板における上記第2の基板側とは反対側の面、または、上記第2の基板における上記第1の基板側とは反対側の面に、上記基板スリット部への投影領域が一致する溝部を有する安定化部材が設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、基板スリット部に同一方向の溝部を有する安定化部材が設けられているため、圧力の測定時における上記第1の基板または第2の基板の変形が容易となる。したがって、第1の電極または第2の電極を容易に変形させることが可能となるため、アレイ型静電容量式センサの応答性を向上させることができる。すなわち、より正確で安定した圧力測定が可能となると共に、クロストークをさらに低減することができる。さらに、静電容量素子を形成する第1の電極または第2の電極の平面性を保持することができるため、第1の電極および第2の電極が平行となり、屈曲時のセンサ特性の変動を低減することができる。
また、本発明のアレイ型静電容量式センサは、上記記載のアレイ型静電容量式センサにおいて、上記基板スリット部が設けられる、上記第1の基板または上記第2の基板は、可撓性を有するものであることが好ましい。
上記の構成によれば、上記基板スリット部が設けられる、上記第1の基板または上記第2の基板は可撓性を有するため、圧力の測定時における上記第1の基板または第2の基板の変形がさらに容易となる。したがって、第1の電極または第2の電極をさらに容易に変形させることが可能となるため、アレイ型静電容量式センサの応答性をさらに向上させることができる。すなわち、より正確で安定した圧力測定が可能となると共に、クロストークをさらに低減することができる。
また、本発明のアレイ型静電容量式センサは、上記記載のアレイ型静電容量式センサにおいて、上記スペーサは、可撓性を有するものであることが好ましい。
上記の構成によれば、上記スペーサは可撓性を有するため、圧力の測定時における上記第1の基板または第2の基板の変形がさらに容易となる。したがって、第1の電極または第2の電極をさらに容易に変形させることが可能となるため、アレイ型静電容量式センサの応答性をさらに向上させることができる。すなわち、より正確で安定した圧力測定が可能となると共に、クロストークをさらに低減することができる。
本発明のアレイ型静電容量式センサは、以上のように、上記第1の基板または上記第2の基板における、上記複数の第1の電極または上記複数の第2の電極の間に、上記第1の電極または上記第2の電極に並行して延びるスリット状の基板スリット部が設けられている構成である。
これにより、変形箇所に該当する静電容量素子は、隣接する基板および電極からの影響を受けることがない。したがって、安価に製作が可能でかつ屈曲面においても精度良く安定的に圧力の測定が可能なアレイ型静電容量式センサを提供することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態について、図面を用いて説明すると以下のとおりである。なお、アレイ型静電容量式センサは、静電容量の変化によって物理量を検出するセンサとして様々な分野に適用可能であるが、本実施の形態では、その一例として、生体における動脈内圧の波形を測定する場合を例に挙げて説明する。
初めに、本実施形態のアレイ型静電容量式センサの概要について、簡単に説明する。
本実施形態のアレイ型静電容量式センサは、例えば、生体の体表面に押圧することにより、動脈内圧の圧変動波形を測定できるものであって、押圧時において、動脈の延在方向と略直交する方向に直線状に延びるように互いに並行して配置される3行の固定電極を有する固定電極側基板と、上記固定電極と所定の距離をもって対向配置され、上記固定電極の延在方向と交差する方向に延びるように互いに並行して配置される24列の可動電極を有する可動電極側基板と、上記3行の固定電極と上記24列の可動電極との交差部において形成される72個の静電容量素子とを備えている。また、上記24列の可動電極は、それぞれの間にスリットが設けられており、可動電極側基板に印加される圧力に対して、独立して変形する構成である。
一般的に、動脈内圧の波形の測定に用いられるアレイ型静電容量式センサは、生体の体表面に押圧するために、上方から空気袋等により圧力が加えられる。これにより、上記可動電極側基板を被験者の測定部位の形状(凹凸)に沿うように密着させて、上記静電容量素子の静電容量を検出することによって、動脈内圧を測定することができる。
以下に、本実施の形態におけるアレイ型静電容量式センサの詳細な構成について説明する。なお、実施の形態1において定義する用語については、特に断らない限り、後述する他の実施の形態においてもその定義に則って用いるものとする。
〔実施の形態1〕
図1は、本発明の実施の形態1におけるアレイ型静電容量式センサの分解斜視図であり、図2は、上記アレイ型静電容量式センサをa−a方向から見た部分断面図である。図1および図2に示すように、アレイ型静電容量式センサ1は、可動電極側基板2と、スペーサ3と、誘電フィルム4と、固定電極側基板5とを備えている。
可動電極側基板(第1の基板、第2の基板)2は、検出面(ここでは生体の体表面)に接触して、測定対象となる動脈内圧を受け取るものであり、上記検出面とは反対側に、可撓性を有するシート状の可動電極(第1の電極、第2の電極)6を備えると共に、可動電極6の両端部には、コネクタ接続部2aが設けられている。可動電極側基板2は、例えば、絶縁性のあるガラス−エポキシ基板、ポリイミドフィルム、PETフィルム、エポキシ樹脂フィルム等で構成されている。可動電極側基板2および可動電極6の詳細については後述する。
固定電極側基板(第1の基板、第2の基板)5は、可動電極側基板2における上記検出面とは反対側に、該可動電極側基板2と対向配置され、固定電極(第1の電極、第2の電極)7を備えると共に、固定電極7の端部には、コネクタ接続部5aが設けられている。固定電極側基板5は、可動電極側基板2と同様、例えば、絶縁性のあるガラス−エポキシ基板、ポリイミドフィルム、PETフィルム、エポキシ樹脂フィルム等で構成されている。固定電極側基板5および固定電極7の詳細については後述する。
スペーサ3は、シリコンラバー等からなるものであり、可動電極側基板2および固定電極側基板5との間に所定の距離(ギャップ)を確保するよう配置される。可動電極側基板2と固定電極側基板5との間のギャップ(空間)の保持を行うことによって、可動電極6と固定電極7との間のギャップの保持を行っている。上記ギャップの大きさは、アレイ型静電容量式センサ1で検出しようとする物理量の大きさの幅と可動電極側基板2の変形量に応じて任意に設定されるものである。スペーサ3の詳細については後述する。
誘電フィルム4は、可動電極側基板2の可動電極6および固定電極側基板5の固定電極7の接触による短絡を防ぐものであると共に、静電容量を増大させるものである。誘電フィルム4は、その厚みが薄い方が好ましく、例えば、厚み20μmのエポキシ系フィルムからなる。
ここで、可動電極側基板2、固定電極側基板5およびスペーサ3の詳細な構成について図3を用いて説明する。
図3(a)は、可動電極側基板2を可動電極6側から見た平面図であり、図3(b)は、図3(a)の部分拡大図であり、図3(c)は、可動電極側基板2を検出面側(裏面)から見た平面図である。なお、本実施形態および後述する各実施形態において、可動電極6を形成する複数の帯状電極の延在方向をY方向とし、Y方向に直交し可動電極側基板2面に平行する方向をX方向と仮定する。
可動電極6は、図3(a)(b)に示すように、Y方向に24行の直線状に延びる帯状電極からなり、互いに等間隔をあけて並行するように配置されている。なお、本実施形態では、可動電極6は、24行の帯状電極としているが、これに限定されるものではなく、少なくとも2行以上であればよい。また、可動電極6は、スパッタリング法または蒸着法を用いて銅箔等により可動電極側基板2上に形成されるものであり、検出面から受ける圧力に応じて、可動電極側基板2の変形に伴って変形できる構成である。それぞれの帯状電極は、その端部において、12ch用の2つのコネクタ接続部2aのいずれかに接続されている。
可動電極側基板2には、図3(b)(c)に示すように、上記の24行の直線状に延びる帯状電極における互いの隙間に対応して、複数のスリット(基板スリット部)2bが直線状に並行して設けられている。これにより、可動電極側基板2が検出面から圧力を受けたとき、可動電極6を構成するそれぞれの帯状電極は、隣接する帯状電極とは独立して変形することが可能となる。
図4(a)は、固定電極側基板5を固定電極7側から見た平面図であり、図4(b)は、図4(a)の部分拡大図であり、図4(c)は、固定電極側基板5を固定電極7が設けられていない側(裏面)から見た平面図である。
固定電極7は、図4(a)(b)に示すように、X方向に3列の直線状に延びる帯状電極からなり、互いに等間隔をあけて並行するように配置されている。なお、本実施形態では、固定電極7は、3列の帯状電極としているが、これに限定されるものではなく、少なくとも2列以上であればよい。また、固定電極7は、スパッタリング法または蒸着法を用いて銅箔等により固定電極側基板5上に形成されるものであり、検出面から受ける圧力の影響を受けない構成である。それぞれの帯状電極は、その端部において、3ch用のコネクタ接続部5aに接続されている。
図5は、スペーサ3を上方から見た場合の平面図である。スペーサ3は、上記可動電極側基板2および固定電極側基板5の間に配置されて、両者の間の距離を一定に保つものである。また、スペーサ3には、固定電極7を覆わないように、固定電極7の配置に応じてX方向に直線状に3列の開口部(スペーサ開口部)3aが設けられている。開口部3aの幅および長さは、固定電極7の幅および長さと同一であるか、またはそれよりも大きいことが好ましい。
次に、上述の構成部材からなるアレイ型静電容量式センサ1の組み立て方法について説明する。
図1に示すように、可動電極6を有する可動電極側基板2と固定電極7を有する固定電極側基板5とは、上方から見て、それぞれの帯状電極すなわち24行の帯状電極と3列の帯状電極とが交差するように積層される。また、スペーサ3は、該スペーサ3の開口部3aと固定電極側基板5の固定電極7とが合致するように、可動電極側基板2と固定電極側基板5との間に配置される。なお、可動電極側基板2と固定電極側基板5との間には、スペーサ3の他、誘電シートが配置される。これらの構成部材は、スパッタリング法または蒸着法等により積層して貼り合わされる。
上記のように組み立てられたアレイ型静電容量式センサ1において、行列状に配置された可動電極6および固定電極7の交差部では、可動電極6と固定電極7とがシリコンラバー等からなるスペーサ3によって所定の距離(たとえば100μm程度)が保持され、空間領域が形成される。これにより、可動電極6の一部と固定電極7の一部とが、空間領域を介在して対向して配置されることになり、この交差部においてセンサ素子としての静電容量素子が形成される。本実施形態のアレイ型静電容量式センサ1では、3行×24列の電極により合計72個の静電容量素子が形成される。
次に、アレイ型静電容量式センサ1の使用方法および原理について説明する。図6は、アレイ型静電容量式センサ1を被験者の体表面(例えば、手首)に装着した場合において、可動電極側基板2を模式的に示す図である。
アレイ型静電容量式センサ1は、図6に示すように、可動電極側基板2の直線状のスリット2bの長手方向と被験者の動脈100の延在方向とが略一致するように、可動電極側基板2における可動電極6が設けられる面とは反対側の面を手首に押圧して装着される。なお、可動電極側基板2を手首に密着させるべく、固定電極側基板5の上方から空気袋1a(図7(b)参照)により押圧力が加えられる。このように可動電極側基板2が検出面(手首)1b(図7(b)参照)に押圧して装着されるため、可動電極側基板2および可動電極6は、手首の形状に沿って変形することになる。このとき、可動電極側基板2には、可動電極6を構成する帯状電極と並行してスリット2bが設けられているため、従来のように装着時の変形によりそれぞれの帯状電極に圧縮応力および引張応力が働くことはない。
これにより、静電容量素子を形成する可動電極6は、手首からの動脈内圧を受けることにより、固定電極7側に変形する。そして、可動電極6が変形することにより、可動電極6と固定電極7との間の距離が変化し、静電容量(帯電する電気量)が変化する。変化した静電容量を電圧に変換することによって、可動電極側基板2に加わる圧力を検出することができる。
このように、本実施形態におけるアレイ型静電容量式センサ1では、可動電極側基板2の直線状のスリット2bの長手方向と被験者の動脈100の延在方向とが略一致するように、可動電極側基板2を検出面1bに装着した場合に、可動電極6を構成する帯状の電極は、検出面1bの形状に沿ってそれぞれ独立して変形することになる。したがって、アレイ型静電容量式センサ1に形成される複数の静電容量素子は、互いに変形の影響を及ぼすことがない。この点について、図7および図8を用いてさらに詳細に説明する。
図7は、静電容量素子を模式的に示す図であり、図7(a)は従来のアレイ型静電容量式センサにおける静電容量素子を模式的に示す分解斜視図であり、図7(b)は従来のアレイ型静電容量式センサを検出面1bに装着した場合における静電容量素子を模式的に示す横断面図であり、図8(a)は本実施形態のアレイ型静電容量式センサ1における静電容量素子を模式的に示す分解斜視図であり、図8(b)は本実施形態のアレイ型静電容量式センサ1を検出面1bに装着した場合における静電容量素子を模式的に示す横断面図である。図7(a)および図8(a)には、動脈の延在方向(図中矢印X方向)に隣接する可動電極6aおよび6bと、X方向に直交する方向(図中矢印Y方向)に隣接する可動電極6aおよび6cが示されている。なお、可動電極6a,6b,6cに対応する静電容量素子(図示せず)をそれぞれ静電容量素子a,b,cと表す。
従来のアレイ型静電容量式センサでは、アレイ型静電容量式センサ1を被験者の手首に押圧して装着したとき、それぞれの帯状電極が1枚の連続的な可動電極側基板2に配置されているため、複数の帯状電極が検出面(手首)1bの凹凸部に沿って変形する。具体的には、図7(b)に示すように、手首の凹部に接触する部分の静電容量素子aでは、可動電極6aに隣接する可動電極6cにより該可動電極6aに引張応力が働き、また固定電極7aには圧縮応力が働く。これにより、可動電極6aおよび固定電極7aの間の距離が小さくなるため、静電容量素子aの静電容量が変動し、アレイ型静電容量式センサ1を手首に装着させない平常状態もしくは平面装着時と比べて、初期出力が増大する。また、測定時には常に上記応力が働いた状態となるため、検出面(手首)1bからの圧力(脈圧)に対する静電容量の変化が小さくなる、つまり、静電容量素子aの応答性が悪くなり、アレイ型静電容量式センサ1の感度が悪くなる。このように、従来のアレイ型静電容量式センサでは、脈圧を受け取る静電容量素子aが、隣接する静電容量素子cの影響を受けるため、正確で安定した圧力測定ができない。
これに対して、本実施形態におけるアレイ型静電容量式センサ1では、可動電極側基板2において帯状電極の間に直線状のスリット2bが設けられ、該スリット2bの長手方向と被験者の動脈の延在方向(図中矢印X方向)とが略一致するように、アレイ型静電容量式センサ1が被験者の手首に装着されるため、複数の可動電極6は手首の凹凸部に沿って独立して変形する。具体的には、図8(b)に示すように、空気袋1aにより押圧された部分の静電容量素子aでは、可動電極6aが、隣接する可動電極6cとは分離された状態で独立している。そのため可動電極6aには、可動電極6cによる引張応力は働かない。したがって、アレイ型静電容量式センサ1を凹凸面に装着した場合でも、静電容量素子aおよびcの関係は、平面装着状態と同じ環境、すなわち静電容量素子aおよびbと同じ関係となる。つまり、アレイ型静電容量式センサ1を屈曲部や湾曲部等の凹凸面に装着したとしても、見かけ上の変形が生じるだけで、静電容量素子a〜cは、アレイ型静電容量式センサ1を凹凸面に装着していない状態と同一となる。したがって、従来のように初期出力の増大が起こらず、正確で安定した圧力測定が可能となる。
また、上述のようにアレイ型静電容量式センサ1の装着時でも、隣接する静電容量素子aおよびcは互いに、可動電極側基板2および可動電極6の変形の影響を受けないため、従来のアレイ型静電容量式センサに比べてクロストークを低減することができる。
以上のように、本実施形態のアレイ型静電容量式センサ1は、可動電極6の延在方向およびスリット2bの延在方向と、被験者の動脈の延在方向とが略一致するように装着する構成としている。すなわち、スリット2bは、アレイ型静電容量式センサ1の装着時において、可動電極側基板2の屈曲方向に略直交する方向に設けられている。上記屈曲方向とは、アレイ型静電容量式センサ1を被験者の手首に装着する際に折れ曲がる方向であり、動脈の延在方向とは略直交する方向である。このように、可動電極6間のスリット2bが上記屈曲方向に直交するようにアレイ型静電容量式センサ1を装着することによって、スリット2bの効果すなわち可動電極6の独立した変形効果を増大させることができる。
なお、アレイ型静電容量式センサ1は上記の構成に限定されるものではなく、例えば、可動電極6の延在方向およびスリット2bの延在方向と、被験者の動脈の延在方向とが互いに略直交する方向に装着する構成としてもよい。この構成とした場合であっても、可動電極6aおよび可動電極6cの間にはスリット2bが介在しているため、可動電極6aおよび可動電極6cは互いに変形の影響を受けることがない。したがって、従来のように初期出力の増大が起こらず、正確で安定した圧力測定が可能となる。
このように、本実施形態におけるアレイ型静電容量式センサ1は、複数の静電容量素子がそれぞれ独立して変形できる構成であることが好ましい。具体的には、隣接する2つの静電容量素子の間には、可動電極6側にスリット2bが設けられている、または、スペーサ3が設けられていることが好ましい。
(実験結果)
ここで、上述した効果を実証するための実験結果を以下に示す。本実験では、アレイ型静電容量式センサ1の全体に圧力を加えたときの、ある特定の静電容量素子の容量変化を測定した。図9(a)は、従来のアレイ型静電容量式センサにおける、圧力と静電容量との関係を示すグラフであり、図9(b)は、可動電極側基板2にスリット2bを設けた本実施形態のアレイ型静電容量式センサ1における、圧力と静電容量との関係を示すグラフである。なお、図9(a)(b)において、点線は、アレイ型静電容量式センサ1を平面状に取り付けた場合(平面時)の測定結果を示し、実線は、アレイ型静電容量式センサ1をR10の治具に取り付けた場合(屈曲時)の測定結果を示している。
また、本実験に用いたそれぞれのアレイ型静電容量式センサ1は、以下の設計条件を満たすものである。すなわち、可動電極側基板2は、125μmの厚みを有し、幅0.8mmかつ長さ22mmの可動電極6を1mmピッチで24本配列されたものである。固定電極側基板5は、125μmの厚みを有し、幅2mmかつ長さ25mmの固定電極7を10mmピッチで3本配列されたものである。スペーサ3は、厚み100μmのポリエステル系フィルムからなり、誘電フィルム4は、厚み20μmのエポキシ系フィルムからなるものである。なお、従来のアレイ型静電容量式センサと本実施形態のアレイ型静電容量式センサ1との相違点は、本実施形態のアレイ型静電容量式センサ1における可動電極側基板2に幅0.2mmのスリット2bが1mmピッチで25本設けられている点である。
従来のアレイ型静電容量式センサでは、図9(a)に示すように、平面時と屈曲時とでは初期出力が異なっており、特に屈曲時において初期出力が増大することが確認できた。これは、上述したように、アレイ型静電容量式センサ1を凹凸部材に装着しただけで、可動電極6および固定電極7に圧縮応力および引張応力が働き、静電容量素子に圧力が付加された状態となるためである。また、平面時および屈曲時における直線の傾きの変化から、印加される圧力の増加と共に、平面時および屈曲時における静電容量の増加傾向が変動することが確認できた。具体的には、屈曲時の直線の傾きが、平面時の直線の傾きよりも小さくなることが分かった。これは、上記の圧縮応力および引張応力の影響によるものと考察される。つまり、静電容量素子には常に圧縮応力および引張応力が働いているため、凹凸部材から印加される圧力の増加の変化に対する静電容量の変化が小さくなる。このように、従来のアレイ型静電容量式センサでは、測定対象物の形状により測定結果が変動することが分かった。したがって、従来のアレイ型静電容量式センサでは、凹凸部材等に装着して可動電極6に変形が生じた場合には、高精度の安定した圧力測定を行うことができないことが確認できた。
これに対して、本実施形態のアレイ型静電容量式センサ1では、図9(b)に示すように、平面時と屈曲時とで、初期出力に差異が生じないことが確認できた。また、平面時および屈曲時における直線の傾きから、印加される圧力の増加と共に、平面時および屈曲時における静電容量の増加傾向が略同一となることが確認できた。つまり、本実施形態のアレイ型静電容量式センサ1は、測定対象物の形状により測定結果が変動しないことが分かった。したがって、本実施形態のアレイ型静電容量式センサ1では、凹凸部材等に装着した場合であっても、該アレイ型静電容量式センサ1を装着していない平面時と同じ特性を有することが分かった。すなわち、凹凸部材等に装着して可動電極6に変形が生じた場合であっても、高精度の安定した圧力測定を行うことができることが確認できた。
次に、上述した、従来のアレイ型静電容量式センサおよび本実施形態のアレイ型静電容量式センサ1におけるクロストークを検証するための実験結果を以下に示す。本実験では、アレイ型静電容量式センサ1を上述の実験と同様のR10の治具に取り付けて、特定の静電容量素子(0ch)に圧力を印加したときの静電容量の変化量に対する、上記静電容量素子(0ch)の周囲にある静電容量素子における静電容量の変化量の割合を測定した。図10(a)(b)は、従来のアレイ型静電容量式センサに圧力が印加されたときの可動電極6の変形の遷移を示す図であり、図12は、該アレイ型静電容量式センサ1における静電容量の変化の結果を示すグラフである。また、図11(a)(b)は、本実施形態のアレイ型静電容量式センサ1に圧力が印加されたときの可動電極6の変形の遷移を示す図であり、図13は、該アレイ型静電容量式センサ1における静電容量の変化の結果を示すグラフである。
従来のアレイ型静電容量式センサでは、圧力が印加されたとき可動電極6が独立して変動することができないため、図10(a)(b)に示すように、複数の可動電極6が変動することになる。これは、図12に示すグラフからも明らかであり、特定の静電容量素子(0ch)に印加された圧力の影響が他の静電容量素子にも及ぶ、すなわちクロストークが大きいことが確認できた。特に、上記特定の静電容量素子に印加された圧力の約70%が、隣接する静電容量素子に及ぶことが分かった。
これに対して、本実施形態のアレイ型静電容量式センサ1では、圧力が印加されたとき可動電極側基板2にスリット2bが設けられているため、可動電極6が独立して変動することができる。そのため、図11(a)(b)に示すように、変動する検出面1bに位置する可動電極6のみが変動することになる。これは、図13に示すグラフからも明らかなように、特定の静電容量素子(0ch)に印加された圧力の影響が、他の静電容量素子には及ばないことが確認できた。なお、0ch以外の他の静電容量素子においても同様の結果が得られた。このように、本実施形態のアレイ型静電容量式センサ1は、従来のアレイ型静電容量式センサに比べてクロストークを低減できることが確認できた。
以上に示した図12および図13の実験結果から、静電容量素子を形成する可動電極6を有する可動電極側基板2に、スリット2bを設けることにより、精度良く安定的な圧力測定が可能になると共に、従来と比較してクロストークを低減することが可能になることが分かった。
なお、本実施の形態では、図3(a)に示すように、24行の帯状の可動電極6に沿って可動電極側基板2にスリット2bが設けられており、可動電極側基板2の両端部は一体となって形成されているが、他の構成として、例えば図14(a)に示すように、上記スリット2bを延長して可動電極側基板2の両端部を切り離した形状としてもよい。これにより、24本の独立した可動電極6を備える可動電極側基板2が形成されることになる。この構成によれば、上述したスリット2bの効果を向上させることができる。すなわち、可動電極6の屈曲性が向上するため、より精度の高い圧力測定が可能となる。また、隣接する可動電極6間が完全に切り離されるため、クロストークをさらに低減することが可能となる。なお、上記の構成においては、図14(b)に示すように、スペーサ3に導電性接着剤を利用することが好ましい。これにより、固定電極側基板5上に配置される配線5bを用いて、可動電極6側の配線パターンを固定電極7側に引き回すことが可能となる。
〔実施の形態2〕
本発明の実施の形態2について図15および図16に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記実施の形態1において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図15は、本発明の実施の形態2におけるアレイ型静電容量式センサ20の分解斜視図である。本実施形態におけるアレイ型静電容量式センサ20は、上記実施の形態1におけるアレイ型静電容量式センサ1のスペーサ3に改良を加えたものである。
図16(a)は、本実施形態におけるスペーサ3の概略構成を示す平面図であり、図16(b)は、該スペーサ3の概略構成を示す斜視図である。同図に示すように、スペーサ3は、積層して貼り合わせたときに、固定電極側基板5に配置される固定電極7を覆わないように、3列の固定電極7分の開口部3aが設けられると共に、可動電極側基板2に設けられるスリット2bと同一位置にスリット(スペーサスリット部)3bが設けられている。
これにより、アレイ型静電容量式センサ20を凹凸部材に装着した場合、可動電極6は、上記実施の形態1の場合と比較して、凹凸面に沿ってより容易に変形することになる。なお、この場合にも、可動電極6は他の可動電極6とは独立して変形可能であるため、変形箇所に該当する静電容量素子には、圧縮応力及び引張応力は働かない。したがって、本実施形態におけるアレイ型静電容量式センサ20によれば、上記実施の形態1におけるアレイ型静電容量式センサ1と比較して、可動電極6の屈曲性がより向上するため、圧力の変動をより正確に測定することができると共に、クロストークをさらに低減することができる。
なお、上記実施の形態1と同様に、可動電極側基板2のスリット2bを延長して切り離し、帯状の可動電極6を完全に分離する構成としたときは、上述した効果をさらに向上させることができる。
〔実施の形態3〕
本発明の実施の形態3について図17から図19に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記実施の形態1および2において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図17は、本発明の実施の形態3におけるアレイ型静電容量式センサ30の分解斜視図である。図18(a)は上記アレイ型静電容量式センサ30の可動電極側基板2を上方から見た平面図であり、図18(b)は上記アレイ型静電容量式センサ30の固定電極側基板5を下方から見た平面図であり、図18(c)は図18(a)に示す上記アレイ型静電容量式センサ30のa−a断面図である。本実施形態におけるアレイ型静電容量式センサ30は、上記実施の形態2におけるアレイ型静電容量式センサ20にさらに安定化部材8を備えた構成である。
図19(a)は、安定化部材8の概略構成を示す斜視図であり、図19(b)は、図19(a)に示す安定化部材8のY方向に見た側面図である。同図に示すように、安定化部材8は、複数の溝部を備えている。具体的には、安定化部材8は、1枚の薄膜板(例えば接着シート)8aと、該薄膜板8a上に直線状に互いに等間隔をあけて、並行して延びる複数の突起板8bとで構成されている。なお、図19(a)(b)では、便宜上、突起板8bが5本のみ設けられている状態を示しているが、突起板8bの数は、可動電極側基板2における可動電極6の数(ここでは、24本)と同一であることが好ましい。また、隣接する突起板8b同士の隙間すなわち溝部8cの幅は、安定化部材8が変形したときに互いの突起板8bが緩衝しない程度に設定されていることが好ましい。また、上記突起板8bの短手方向の幅は、可動電極6の短手方向の幅と略同一であることが好ましい。
上記安定化部材8は、複数の可動電極6と上記複数の突起板8bとの投影位置が互いに合致するように、固定電極側基板5における固定電極7が設けられる面とは反対側の面に設けられる。このとき、可動電極側基板2のスリット2bと、スペーサ3のスリット3bと、安定化部材8における溝部8cの位置は一致することとなる。
これにより、アレイ型静電容量式センサ30を凹凸部材に装着した場合、可動電極6は、上記両スリット2b・3bおよび上記溝部8cを境にして、屈曲することになる。そのため、アレイ型静電容量式センサ30の屈曲性を保持しつつ、静電容量素子を形成する可動電極6および固定電極7の平面性を確保することができる。したがって、本実施形態におけるアレイ型静電容量式センサ30は、上記実施の形態1および2におけるアレイ型静電容量式センサ1・20と比較して、圧力の変動をより正確に測定することができると共に、クロストークをさらに低減することができる。
なお、上記実施の形態2と同様に、可動電極側基板2のスリット2bを延長して切り離し、帯状の可動電極6を完全に分離する構成としてもよい。
ここで、安定化部材8の固定電極側基板5への取り付け方法の一例について図20を用いて以下に説明する。図20(a)〜図20(d)は、安定化部材8の固定電極側基板5への取り付け工程を示す図である。まず、PETフィルム8dおよび離型材8eからなる離型シートに安定化部材8を密着させると共に、該安定化部材8に接着シート8aを仮圧着する(図20(a))。次に、プレス加工(ハーフカット)により安定化部材8をカットする(図20(b))。そして、固定電極側基板5上に配置し、接着シート8eを熱圧着(図20(c))した後、離型シートを剥がして完成する(図20(d))。
〔実施の形態4〕
本発明の実施の形態4について図21から図23に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記実施の形態1〜3において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図21は、本発明の実施の形態4におけるアレイ型静電容量式センサ40の分解斜視図であり、図22は、上記アレイ型静電容量式センサ40をa−a方向から見た部分断面図である。本実施形態におけるアレイ型静電容量式センサ40は、上記実施の形態2におけるアレイ型静電容量式センサ20のスペーサ3にさらに改良を加えたものである。
図23(c)は、本実施形態におけるスペーサ3の概略構成を示す平面図である。同図に示すように、スペーサ3は、ギャップ安定化部材9と接着シート10とからなっている。図23(a)は、ギャップ安定化部材9の概略構成を示す平面図であり、図23(b)は、接着シート10の概略構成を示す平面図である。
ギャップ安定化部材9は、可動電極側基板2および固定電極側基板5と同等の可撓性を有しているとともに、可動電極側基板2および固定電極側基板5と同等の圧縮強さを有している。具体的には、ギャップ安定化部材9は、例えば、ポリイミド、PET(フィルム)、エポキシ樹脂(フィルム)等からなっている。
また、接着シート10は、上記実施の形態2のスペーサ3と同様、固定電極7に対応する開口部3aおよび可動電極6のスリット2bに対応するスリット3bが設けられており、さらに、図23(b)に示すように、ギャップ安定化部材9を受容するための、直線状に互いに等間隔をあけて並行して延びる複数の切り欠き部10aが形成されている。なお、この切り欠き部10aは、接着シート10における複数のスリット3b(図示せず)の間に位置し、可動電極側基板2と固定電極側基板5とを積層したときに、可動電極側基板2の可動電極6と該切り欠き部10aとの投影位置が互いに合致する位置に形成されている。なお、接着シート10は、例えば、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂等からなっている。
ここで、これらギャップ安定化部材9および接着シート10から構成されるスペーサ3の組み立て方法について説明する。図24はギャップ安定化部材9における、接着シート10に組み込む前の概略構成を示す図である。図24に示すギャップ安定化部材9を接着シート10の切り欠き部10aに組み込むために加工した後(図23(a))、図23(c)に示すように、ギャップ安定化部材9と接着シート10とを組み合わせる。
また、上記スペーサ3の他の組み立て方法について図25を用いて説明する。図25(a)〜図25(d)は、スペーサ3の組み立て工程を示す図である。まず、PETフィルム9aおよび離型材9bからなる離型シートにギャップ安定化部材9を密着させる(図25(a))。次に、プレス加工(ハーフカット)によりギャップ安定化部材9のみをカットして、アレイ状に形成する(図25(b))。そして、可動電極側基板2上に配置し、熱硬化により離型材の粘着力を低下させて(図25(c))、離型シートを剥がして完成する(図25(d))。なお、その後、スペーサ3にスリット3bを加工して、固定側基板を重ねて熱硬化させることにより、アレイ型静電容量式センサ40を製造することができる。
上記のスペーサ3を備えるアレイ型静電容量式センサ40によれば、ギャップ安定化部材9は上記実施の形態3で示した安定化部材8と同様の機能を有するため、上記実施の形態3におけるアレイ型静電容量式センサ30と同様の効果を得ることができる。すなわち、アレイ型静電容量式センサ40を凹凸部材に装着した場合、可動電極6は、上記スリット3bおよびギャップ安定化部材9の間を境にして、変形(屈曲)することになる。そのため、アレイ型静電容量式センサ40の屈曲性を保持しつつ、静電容量素子を形成する可動電極6および固定電極7の平面性を確保することができる。したがって、本実施形態におけるアレイ型静電容量式センサ40は、圧力の変動をより正確に測定することができると共に、クロストークをさらに低減することができる。
なお、上記実施の形態2と同様に、可動電極側基板2のスリット2bを延長して切り離し、帯状の可動電極6を完全に分離する構成としてもよい。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明のアレイ型静電容量式センサは、正確かつ安定的に圧力変化を測定できるため、生体の圧脈派測定のような微小の圧力変化の測定に適用することができる。
本発明の実施の形態1におけるアレイ型静電容量式センサの分解斜視図である。 実施の形態1のアレイ型静電容量式センサをa−a方向から見た部分断面図である。 (a)は実施の形態1のアレイ型静電容量式センサにおける可動電極側基板を可動電極側から見た平面図であり、(b)は(a)の部分拡大図であり、(c)は上記可動電極側基板を検出面側(裏面)から見た平面図である。 (a)は実施の形態1のアレイ型静電容量式センサにおける固定電極側基板を固定電極側から見た平面図であり、(b)は(a)の部分拡大図であり、(c)は上記固定電極側基板を固定電極が設けられていない側(裏面)から見た平面図である。 実施の形態1のアレイ型静電容量式センサにおけるスペーサを上方から見た場合の平面図である。 実施の形態1のアレイ型静電容量式センサを被験者の体表面(手首)に装着した場合において、可動電極側基板を模式的に示す図である。 (a)は従来のアレイ型静電容量式センサにおける静電容量素子を模式的に示す分解斜視図であり、(b)は従来のアレイ型静電容量式センサを検出面に装着した場合における静電容量素子を模式的に示す横断面図である。 (a)は実施の形態1のアレイ型静電容量式センサにおける静電容量素子を模式的に示す分解斜視図であり、(b)は本実施形態のアレイ型静電容量式センサを検出面に装着した場合における静電容量素子を模式的に示す横断面図である。 (a)は従来のアレイ型静電容量式センサにおける、圧力と静電容量との関係を示すグラフであり、(b)は可動電極側基板にスリットを設けた実施の形態1のアレイ型静電容量式センサにおける、圧力と静電容量との関係を示すグラフである。 (a)(b)は、従来のアレイ型静電容量式センサに圧力が印加されたときの可動電極の変形の遷移を示す図である。 (a)(b)は、実施の形態1のアレイ型静電容量式センサに圧力が印加されたときの可動電極の変形の遷移を示す図である。 従来のアレイ型静電容量式センサにおけるクロストークの結果を示すグラフである。 実施の形態1のアレイ型静電容量式センサにおけるクロストークの結果を示すグラフである。 (a)は実施の形態1のアレイ型静電容量式センサにおけるスリットを延長して可動電極側基板の両端部を切り離した状態を示す図であり、(b)は上記アレイ型静電容量式センサにおけるスペーサに導電性接着剤を利用した場合の横断面図である。 本発明の実施の形態2におけるアレイ型静電容量式センサの分解斜視図である。 (a)は実施の形態2におけるスペーサの概略構成を示す平面図であり、(b)は該スペーサの概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態3におけるアレイ型静電容量式センサの分解斜視図である。 (a)は実施の形態3におけるアレイ型静電容量式センサの可動電極側基板を上方から見た平面図であり、(b)は上記アレイ型静電容量式センサの固定電極側基板を下方から見た平面図であり、(c)は(a)に示すアレイ型静電容量式センサのa−a断面図である。 (a)は実施の形態3における安定化部材の概略構成を示す斜視図であり、(b)は(a)に示す安定化部材のY方向に見た側面図である。 (a)〜(d)は、実施の形態3における安定化部材の固定電極側基板への取り付け工程を示す図である。 本発明の実施の形態4におけるアレイ型静電容量式センサの分解斜視図である。 実施の形態4におけるアレイ型静電容量式センサをa−a方向から見た部分断面図である。 (a)は実施の形態4におけるギャップ安定化部材の概略構成を示す平面図であり、(b)は実施の形態4における接着シートの概略構成を示す平面図であり、(c)は実施の形態4におけるスペーサ3の概略構成を示す平面図である。 実施の形態4のギャップ安定化部材における、接着シートに組み込む前の概略構成を示す図である。 (a)〜(d)は、実施の形態4におけるスペーサの組み立て工程を示す図である。 従来の静電容量式の圧力センサの圧力検知部の外観斜視図である。 図26に示す静電容量式の圧力センサの圧力検知部の分解斜視図である。 (a)は図26に示す圧力検知部を上方から見た場合の平面図であり、(b)は静電容量素子のレイアウトを示す模式図である。 図26に示す圧力検知部を含む静電容量式圧力センサの回路構成図である。 従来の面圧分布センサの概略構成図である。 従来の圧脈波センサの概略構成図である。 (a)は、図26に示す静電容量式の圧力センサの平常時(平面時)の側面図であり、(b)は、上記圧力センサの屈曲時の側面図である。
符号の説明
1、20、30、40 アレイ型静電容量式センサ
2 可動電極側基板(第1の基板、第2の基板)
2b スリット(基板スリット部)
3 スペーサ
3a 開口部(スペーサ開口部)
3b スリット(スペーサスリット部)
5 固定電極側基板(第1の基板、第2の基板)
6 可動電極(第1の電極、第2の電極)
7 固定電極(第1の電極、第2の電極)
8 安定化部材
8c 溝部

Claims (7)

  1. 互いに並行して延びる少なくとも2行以上の第1の電極が設けられている第1の基板と、上記第1の基板面と所定の距離をもって対向配置され、上記第1の電極の延在方向と交差する方向に互いに並行して延びる少なくとも2列以上の第2の電極が設けられている第2の基板とを備えるアレイ型静電容量式センサにおいて、
    上記第1の基板または上記第2の基板における、上記複数の第1の電極または上記複数の第2の電極の間に、上記第1の電極または上記第2の電極に並行して延びるスリット状の基板スリット部が設けられていることを特徴とするアレイ型静電容量式センサ。
  2. 上記基板スリット部は、測定時における上記第1の基板または上記第2の基板の屈曲方向とは直交する方向に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のアレイ型静電容量式センサ。
  3. 上記第1の基板および上記第2の基板の間に介在して上記所定の距離を保持するスペーサをさらに備え、
    上記スペーサには、上記第1の電極または上記第2の電極の該スペーサへの投影領域に、上記基板スリット部の長手方向に交差する方向に延びるスペーサ開口部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のアレイ型静電容量式センサ。
  4. 上記スペーサには、上記基板スリット部の上記スペーサへの投影領域に、上記基板スリット部に並行して延びる複数のスリット状のスペーサスリット部が設けられていることを特徴とする請求項に記載のアレイ型静電容量式センサ。
  5. 上記第1の基板における上記第2の基板側とは反対側の面、または、上記第2の基板における上記第1の基板側とは反対側の面に、上記基板スリット部への投影領域が一致する溝部を有する安定化部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のアレイ型静電容量式センサ。
  6. 上記基板スリット部が設けられる、上記第1の基板または上記第2の基板は、可撓性を有するものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のアレイ型静電容量式センサ。
  7. 上記スペーサは、可撓性を有するものであることを特徴とする請求項3または4に記載のアレイ型静電容量式センサ。
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