JP4084957B2 - 新規スルホニウム塩化合物及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、放射線の照射により酸を発生する新規な光酸発生剤、特に化学増幅型フォトレジスト材料用光酸発生剤として利用できる新規なスルホニウム塩化合物及びその製造方法に関し、より具体的には、露光波長を220nm以下の特にArFエキシマーレーザー光あるいはF2エキシマーレーザー光を領域とする化学増幅型フォトレジスト材料用光酸発生剤として好適に利用できる新規なスルホニウム塩化合物及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイス、例えば、DRAMなどに代表される高集積回路素子では、一層の高密度化、高集積化、あるいは高速化の要望が高い。それに伴い、各種電子デバイス製造分野では、ハーフミクロンオーダーの微細加工技術の確立、例えば、微細パターン形成のためのフォトリソグラフィー技術開発に対する要求がますます厳しくなっている。フォトリソグラフィー技術において、パターンの微細化を図る手段の一つは、レジストのパターン形成の際に使用する露光光の波長を短くする方法がある。
【0003】
一般に、光学系の解像度(R)はレイリーの式R=k・λ/NA(ここでλは露光光源の波長、NAはレンズの開口数、kはプロセスファクター)で表すことが出来る。パターンの微細化を進めるためには、用いる光学系をより高解像度とする必要があり、すなわち光学系の解像度Rの値を小さくする際には、露光光の波長λを短くする必要がある。次世代の1ギガビット以上の集積度を持つDRAMの製造では、加工寸法が0.15μm以下となり、更に微細な技術を必要とするため、ArFエキシマーレーザー(193nm)、F2エキシマーレーザー(157nm)などのより短波長の光(遠紫外光、真空紫外光)の利用が有効であり、かつ必要となると考えられている。
【0004】
化学増幅型レジストの特徴は、含有成分である光酸発生剤から光照射によりプロトン酸が発生し、このプロトン酸が露光後の加熱処理によりレジスト樹脂等と酸触媒反応を起こすことである。現在では、開発されているレジストの大半は、化学増幅型である。現在使用されている光酸発生剤の例としては、ジャーナル・オブ・ジ・オーガニック・ケミストリー(Journal of the organic chemistry)43巻、15号、3055〜3058頁(1978年)に記載されているJ.V.クリベロ(J.V.Crivello)らが開発したトリフェニルスルホニウム塩誘導体が挙げられる。
【0005】
【発明が開発しようとする課題】
既に提案されているArFエキシマーレーザー用化学増幅型レジストに利用される光酸発生剤の代表的なものは、トリフェニルスルホニウム塩誘導体である。また、本発明と同様に一分子中に二個のカチオン部を有する酸発生剤の例としては、特開平10−39500号公報、特開平10−274845号公報等がある。しかしながら、トリフェニルスルホニウム塩誘導体は220nm以下の光を強く吸収するため、トリフェニルスルホニウム塩誘導体を酸発生剤として用いた場合、レジストの透明性が低くなり、それに伴い解像度が低下するという問題を有している(内藤卓也、第八回光反応・電子用材料研究会、講演要旨集、16〜18頁(1999年))。
【0006】
このため、ArFエキシマーレーザーに代表される130〜220nmの波長の露光に対応したレジスト材料の開発において、研究開発の対象となっている課題の一つは、波長220nm以下の紫外光に対して透明性が良く、かつ光反応効率(光酸発生効率)が高い光酸発生剤の開発である。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑み、ArFエキシマーレーザーに代表される130〜220nmの波長の露光に対応した化学増幅型レジスト材料に利用される新規な光酸発生剤、より具体的には、波長220nm以下の紫外光に対し透明性が良く、且つ光反応効率(光酸発生効率)が高い新規な光酸発生剤として好適なスルホニウム塩化合物及びその製造方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決するため鋭意研究を進め、種々の新規な構造のスルホニウム塩化合物を創出し、検討を重ねた結果、所定のスルホニウム塩化合物は、光反応効率(光酸発生効率)が高く、加えて、波長220nm以下の紫外光に対する透明性も優れることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明の第1の態様は、下記一般式(I)に示され且つ一分子中に二個のカチオン部を有することを特徴とするスルホニウム塩化合物にある。
【0010】
【化4】
【0011】
(式中、R1は炭素数2〜15の、直鎖又は分岐の2価または3価の炭化水素基、環状の2価または3価の炭化水素基、酸素原子を含む直鎖または分岐の2価または3価の炭化水素基、及び酸素原子を含む環状の2価または3価の炭化水素基からなる群から選択される基、R2は置換基があってもよい炭素数1〜8のアルキレン基、R3,R4は同一または単独に炭素数1〜10の直鎖又は分岐のアルキル基、及び炭素数3〜9のシクロアルキル基からなる群から選択される基であり、R3及びR4が互いにつながって環を形成してもよく、lは2あるいは3の整数である。X - は対イオンを表し、下記一般式( II )で示される陰イオン、又は、下記一般式( III )で示されるビス(パーフルオロアルキルスルホン)イミドイオンである。)
【化5】
C k H m F n SO 3 - ( II )
ここで、式( II )においてmが0の場合、kは1〜8の正の整数であり、パーフルオロアルキルスルホネートイオンから選択される陰イオンである。
式( II )においてnが0の場合、kは1〜10の正の整数であり、アルキルスルホネートイオン、ベンゼンスルホネートイオン、及びアルキルベンゼンスルホネートイオンからなる群から選択される陰イオンである。
式( II )においてm及びnが同時に存在する場合、フッ素置換ベンゼンスルホネートイオン、及びフッ素置換アルキルベンゼンスルホネートイオンからなる群から選択される陰イオンである。
【化6】
(C p F 2p+1 SO 2 ) 2 N - ( III )
(式中pは1〜8の正の整数を示す。)
【0021】
本発明の第2の態様は、第1の態様のスルホニウム塩化合物を製造する方法であって、アルキルポリオールとハロゲン化アルキロイルハライドとを反応させ、ついで、末端のハロゲンをヨウ素へ交換後、アルキルスルフィドあるいは環状アルキレンスルフィドと反応を行うことを特徴とするスルホニウム塩化合物の製造方法にある。
【0022】
本発明の第3の態様は、第1のスルホニウム塩化合物を製造する方法であって、アルキルジオールとハロゲン化アルキロイルハライドとを反応させ、ついで、末端のハロゲンをヨウ素へ交換後、アルキルメルカプタンと反応させ、スルフィドを形成し、その後、スルフィドをアルキル化剤によりアルキル化することを特徴とするスルホニウム塩化合物の製造方法にある。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のスルホニウム塩化合物について、製造方法を例示しながらさらに詳細に説明する。
【0024】
本発明のスルホニウム塩化合物を得るためには、まず、エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール、ジオキサンジオール、1,3−プロパンジオール−2,2−ジヘキサン、グリセノール、1,1,1−トリメチロールプロパン、1,2,6−トリヒドロキシヘキサン、1,2,3−ヘプタントリオール等のアルキルポリオールと、クロロアセチルクロライド、2−ブロモプロピオンニルクロライド、6−ブロモヘキサノイルクロライド等のハロゲン化アルキロイルハライドとを反応させる。その後、その末端のハロゲン元素をヨウ化カリウムでハロゲン交換を行い、ジメチルスルフィド、ジイソブチルスルフィド、ジブチルスルフィド、テトラメチレンスルフィド等のスルフィドと反応させることにより、上記一般式(I)の基本構造を得ることが出来る。
【0025】
他の製造方法としては、まず、ハロゲン交換後の化合物に、ブチルメルカプタン、イソブチルメルカプタン、シクロヘキシルメルカプタン等のメルカプタンを反応させ、スルフィドを形成後、スルフィドをジメチル硫酸、ジブチル硫酸のようなアルキル化剤を使用してアルキル化する方法を挙げることができ、これにより、一般式(I)の基本構造を得ることが出来る。
【0026】
なお、上述した製造方法の例において例示した好適な化合物は、本発明のスルホニウム塩化合物及びその製造方法を限定するものではない。
【0027】
本発明のスルホニウム塩化合物において、上記一般式(I)のR1としては、R1は炭素数2〜15の、直鎖又は分岐の2価または3価の炭化水素基、環状の2価または3価の炭化水素基、酸素原子を含む直鎖または分岐の2価または3価の炭化水素基、及び酸素原子を含む環状の2価または3価の炭化水素基からなる群から選択される基を挙げることができる。
【0028】
具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の直鎖のアルキル基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、ヘプチレン基等の直鎖のアルキレン基、イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基、イソペンチル基等の分枝のアルキル基、イソプロピレン基、イソブチレン基等の分枝のアルキレン基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の単環式のシクロアルキル基、ジエチルエーテル基、ジプロピルエーテル基等のエーテル結合を含む直鎖のアルキレン基、1,4−ジオキサン基等の酸素原子を含む環状アルキレン基などが好適な基の例として挙げることができる。
【0029】
R2は置換基があってもよい炭素数1〜8のアルキレン基であり、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基などの直鎖状のアルキレン基、イソプロピル基、イソブチル基、イソペンチル基などの分枝状のアルキレン基などが好適な基の例として挙げることができる。
【0030】
R3,R4は同一または単独に炭素数1〜10の直鎖又は分岐のアルキル基、及び炭素数3〜9のシクロアルキル基からなる群から選択される基であり、R3及びR4が互いにつながって環を形成してもよい。
【0031】
R3、R4としては、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基等の直鎖のアルキル基、イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基等の分枝のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の単環式のシクロアルキル基などを好適な基の例として挙げることができる。また、R3及びR4が互いに結合して環を形成する場合には、上記炭素骨格を含む二価の基:−R3−R4−となる。このような二価の基としては、R3及びR4が飽和炭素骨格を有してつながった炭素数3〜9のシクロアルキル基、より具体的には、テトラメチレン基、ペンタメチレン基などのポリメチレン基などを好適な基の例として挙げることができる。一般に、二価の基−R3−R4−がSとともに形成する環は、好ましくは4員環〜8員環、より好ましくは5員環〜6員環を構成するとよい。
【0032】
なお、以上例示した好適な基は、本発明を具体的な基に限定するものではない。
【0033】
一般式(I)で示されるスルホニウム塩化合物中、X−で示される対イオンは従来より、この種の光酸発生剤に用いられている陰イオンX−を選択することができ、具体的には、上述した一般式(II)及び一般式(III)を挙げることができる。
【0034】
一般式(II)において、mが0の場合には、パーフルオロアルキルスルホネートイオンであり、kは1〜8の正の整数が好ましく、このとき、nは2k+1で示される。具体的には、例えば、CF3SO3 −(トリフルオロメタンスルホネートイオン)、C4F9SO3 −(ノナフルオロブタンスルホネートイオン)、C8F17SO3 −(ヘプタデカフルオロオクタンスルホネートイオン)等を好適な例として挙げることができるが、好適なパーフルオロアルキルスルホネートイオンはこれらだけに限定されるものではない。
【0035】
一般式(II)において、nが0の場合には、kは1〜10の正の整数が好ましく、アルキルスルホネートイオンの場合には、mは2k+1で示される。具体的には、例えばCH3SO3 −(メタンスルホネートイオン)、C2H5SO3 −(エタンスルホネートイオン)、C9H19SO3 −(1−ノナンスルホネートイオン)等を好適な例として挙げることができる。また、アルキルスルホネートイオンとして、橋架け環式アルキルスルホネートイオン、例えば、10−カンファースルホネートイオン等を好適な例として挙げることができる。なお、好適なアルキルスルホネートイオンはこれらだけに限定されるものではなく、また、好適な橋架け環式アルキルスルホネートイオンは上述したものに限定されるものではない。さらに、アルキルスルホネートイオン以外にも、ベンゼンスルホネートイオン、及びアルキルベンゼンスルホネートイオンなどを挙げることができる。
【0036】
一般式(II)において、m及びnが同時に存在する場合には、フッ素置換ベンゼンスルホネートイオン、フッ素置換アルキルベンゼンスルホネートイオン、フッ素置換アルキルスルホネートイオンなどとなる。フッ素置換ベンゼンスルホネートイオンの具体例としては、例えば、2−フルオロベンゼンスルホネートイオン、4−フルオロベンゼンスルホネートイオン、2,4−ジフルオロベンゼンスルホネートイオン、ペンタフルオロベンゼンスルホネートイオン等を好適な例として挙げることができるが、好適なフッ素置換ベンゼンスルホネートイオンはこれらだけに限定されるものではない。また、フッ素置換アルキルベンゼンスルホネートイオンとしては、例えば2−トリフルオロメチルベンゼンスルホネートイオン、4−トリフルオロメチルベンゼンスルホネートイオン、2,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホネートイオン、3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホネートイオン等を好適な例として挙げることができるが、好適なフッ素置換アルキルベンゼンスルホネートイオンはこれらだけに限定されるものではない。さらに、フッ素置換アルキルスルホネートとしては、例えば、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンスルホネートイオンが好適な例として挙げられるが、好適なフッ素置換アルキルスルホネートイオンはこれだけに限定されるものではない。
【0037】
一方、一般式(III)で示されるのは、例えば、ビス(パーフルオロアルキルスルホン)イミドイオンであり、式中、pは1〜8の正の整数であるのが好ましい。ビス(パーフルオロアルキルスルホン)イミドイオンとしては、例えば、ビス(トリフルオロメタンスルホン)イミドイオン、ビス(ペンタフルオロエタンスルホン)イミドイオン等を好適な例として挙げることができる。なお、好適なビス(パーフルオロアルキルスルホン)イミドイオンはこれらだけに限定されるものではない。
【0038】
本発明において、X−で示される対イオンとしては、その他、BF4 −(テトラフルオロボレートイオン)、AsF6 −(ヘキサフルオロアルセネートイオン)、SbF6 −(ヘキサフルオロアンチモネートイオン)、PF6 −(ヘキサフルオロホスフェートイオン)などのフッ素化物イオン、並びにCl−(塩素イオン)、Br−(臭化イオン)、I−(ヨウ素イオン)等のハロゲン化物イオン等の無機陰イオンを好ましい対イオンの例として挙げることができる。なお、好適な無機陰イオン種はこれらに限定されるものではない。
【0039】
【実施例】
次に具体例を挙げて、本発明のスルホニウム塩化合物の製造方法を示す。しかし、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
【0040】
(実施例1)
1,2−ビス[(シクロペンタチアニオ)アセチルオキシ]プロパン ジ(1,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタンスルホネート)
プロピレングリコール0.76g(0.01モル)と、ピリジン1.74g(0.022モル)とをメチルエチルケトン15.2gに溶解し、氷冷下でクロロアセチルクロライド2.48g(0.022モル)を滴下した。滴下後、室温で1.5時間熟成し、イオン交換水7.60gを加えて有機層を分取した。この有機層にヨウ化カリウム3.98g(0.024モル)を加えて室温で4時間反応後、イオン交換水15.2gを加え有機層を分取した。有機層を濃縮後、テトラヒドロチオフェン9.70g(0.11モル)を加えて室温で30分撹拌した。同温度でジメチル硫酸3.03g(0.024モル)とイオン交換水15.2gとを加え、30分撹拌した後に水層を分取した。この水層を塩化メチレン15.2gで2回洗浄し、イオン交換水15.2gとノナフルオロブタンスルホン酸カリウム6.76g(0.02モル)を加え、室温で18時間撹拌した。析出した結晶を濾別、乾燥し、目的物の粗結晶を6.17gで得た(収率66.1%)。
【0041】
この粗結晶をメタノール、酢酸ブチルで再結晶を行い、1H−NMRより、下記構造式で示される1,2−ビス[(シクロペンタチアニオ)アセチルオキシ]プロパン ジ(1,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタンスルホネート)であることを確認した。
【0042】
【化7】
【0043】
1H−NMR(アセトン−d6、内部標準物質テトラメチルシラン):δ(ppm) 1.37(d,J=6.6Hz,3H); 2.40−2.53(m,8H); 3.74−3.86(m,8H); 4.34(dd,J=12.0,6.8Hz,1H); 4.57(dd,J=12.2,2.7Hz,1H); 4.62−4.71(m,4H); 5.31−5.38(m,1H)
ε=270 (193nm)
【0044】
(実施例2)
1,3−ビス[(シクロペンタチアニオ)アセチルオキシ]ブタン ジ(1,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタンスルホネート)
1,3−ブタンジオール1.80g(0.02モル)とピリジン3.48g(0.044モル)とをメチルイソブチルケトン36.0gに溶解し、氷冷下でクロロアセチルクロライド4.97g(0.044モル)を滴下した。滴下後、室温で2時間熟成し、イオン交換水18.0gを加えて有機層を分取した。この有機層にヨウ化カリウム14.6g(0.088モル)を加え室温で6時間反応後、イオン交換水36.0gを加え有機層を分取した。有機層を濃縮後、テトラヒドロチオフェン19.4g(0.22モル)を加えて室温で30分撹拌した。同温度でジメチル硫酸6.05g(0.048モル)とイオン交換水36.0gを加え30分撹拌した後に、水層を分取した。この水層を塩化メチレン36.0gで2回洗浄し、イオン交換水36.0gとノナフルオロブタンスルホン酸カリウム13.5g(0.04モル)を加え、室温で14時間撹拌した。析出した結晶を濾別、乾燥し、目的物の粗結晶を9.82gで得た(収率51.9%)。
【0045】
この粗結晶を2−プロパノール、イオン交換水で再結晶を行い、1H−NMRより、下記構造式で示される1,3−ビス[(シクロペンタチアニオ)アセチルオキシ]ブタン ジ(1,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタンスルホネート)であることを確認した。
【0046】
【化8】
【0047】
1H−NMR(アセトン−d6、内部標準物質テトラメチルシラン):δ(ppm) 1.34(d,J=6.4Hz,3H); 2.04−2.09(m,2H); 2.35−2.56(m,8H); 3.74−3.87(m,8H); 4.31−4.41(m,2H); 4.63(s,2H); 4.65(d,J=1.2Hz,2H); 5.14−5.22(m,1H)
ε=320 (193nm)
【0048】
(実施例3)
1,2−ビス[(シクロペンタチアニオ)アセチルオキシ]ブタン ジ(1,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタンスルホネート)
1,2−ブタンジオール1.80g(0.02モル)とピリジン3.48g(0.044モル)とを2−ペンタノン36.0gに溶解し、氷冷下でブロモアセチルブロミド8.88g(0.044モル)を滴下した。滴下後、室温で4時間熟成し、イオン交換水18.0gを加えて有機層を分取した。この有機層にヨウ化カリウム8.76g(0.053モル)を加えて室温で4時間反応後、イオン交換水36.0gを加え有機層を分取した。有機層を濃縮後、テトラヒドロチオフェン19.4g(0.22モル)を加え室温で30分撹拌した。同温度でジメチル硫酸6.05g(0.048モル)とイオン交換水36.0gを加え30分撹拌した後に水層を分取した。この水層を塩化メチレン36.0gで2回洗浄し、イオン交換水36.0gとノナフルオロブタンスルホン酸カリウム13.5g(0.04モル)を加え、室温で12時間撹拌した。析出した結晶を濾別、乾燥し、目的物の粗結晶を11.6gで得た(収率61.3%)。
【0049】
この粗結晶を2−プロパノール、イオン交換水で再結晶を行い、1H−NMRより、下記構造式で示される1,2−ビス[(シクロペンタチアニオ)アセチルオキシ]ブタン ジ(1,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタンスルホネート)であることを確認した。
【0050】
【化9】
【0051】
1H−NMR(アセトン−d6、内部標準物質テトラメチルシラン):δ(ppm) 0.97(t,J=7.5Hz,3H); 1.74−1.81(m,2H); 2.35−2.59(m,2H); 3.72−3.87(m,8H); 4.35(dd,J=12.2, 6.6Hz,2H); 4.66(dd,J=12.2,2.7Hz,2H); 4.66(d,J=3.9Hz,2H); 4.70(d,J=4.9Hz,2H); 5.22(ddd,J=13.2, 6.6, 2.7Hz,1H)
ε=458 (193nm)
【0052】
(実施例4)
1,2−ビス[(シクロペンタチアニオ)アセチルオキシ]エタン ジ(パーフルオロオクタンスルホネート)
エチレングリコール0.27g(0.004モル)とピリジン1.04g(0.013モル)とをアセトン2.2gに溶解し、アセトン1.4gに溶解したクロロアセチルクロライド1.09g(0.01モル)を氷冷下で滴下し、室温で2時間熟成した後、35%塩酸0.46g(0.004モル)とイオン交換水21.6gを添加し、塩化メチレン27.4gを加えて有機層を分取した。この有機層をイオン交換水21.6gで4回洗浄し、濃縮後アセトン1.3gに溶解し、これを50度に加熱したヨウ化カリウム1.46g(0.009モル)とアセトン8.1gの懸濁液に滴下し55度で1時間反応させ、室温まで冷却後、酢酸エチル3.0gを加え無機塩を濾別し、濾液を濃縮した。これに酢酸エチル7.5gを加え、1%チオ硫酸ナトリウム水溶液12.0gで1回、0.1%塩酸12.0gで2回、イオン交換水12.0gで4回洗浄後、濃縮した。濃縮した有機層とテトラヒドロチオフェン1.08g(0.012モル)をメタノール8.0gに溶解し60度で1時間反応させた。室温まで放冷後、結晶が析出したところにメタノール19.87gを添加し、さらに1時間同温度で熟成後濾別した。この結晶をメタノール4.35gに分散させ、ジメチル硫酸1.0g(0.008モル)を加え60度で30分撹拌した後に室温まで放冷し、イオン交換水3.27g、塩化メチレン10.9gとパーフルオロオクタンスルホン酸カリウム4.29g(0.008モル)を加え、同温度で17時間撹拌した。これにメタノール6.0gとイオン交換水3.0gを加え、この反応液をイオン交換水200.0gに滴下し、析出した結晶を濾別、乾燥し、目的物3.79gを得た(収率68.5%)。
【0053】
1H−NMRより、下記構造式で示される1,2−ビス[(シクロペンタチアニオ)アセチルオキシ]エタン ジ(パーフルオロオクタンスルホネート)であることを確認した。
【0054】
【化10】
【0055】
1H−NMR(アセトン−d6、内部標準物質テトラメチルシラン):δ(ppm) 2.37−2.54(m, 8H); 3.74−3.85(m,8H); 4.54(s,4H); 4.66(s,4H)
ε=294(193nm)
【0056】
(実施例5)
1,2−ビス[(ジメチルチアニオ)アセチルオキシ]プロパン ジ(1,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタンスルホネート)
プロピレングリコール0.76g(0.01モル)とピリジン1.74g(0.022モル)とをメチルエチルケトン15.2gに溶解し、氷冷下でクロロアセチルクロライド2.48g(0.022モル)を滴下した。滴下後、室温で1.5時間熟成し、イオン交換水7.60gを加えて有機層を分取した。この有機層にヨウ化カリウム3.98g(0.024モル)を加えて室温で4時間反応後、イオン交換水15.2gを加え有機層を分取した。有機層を濃縮後、イオン交換水12.4g、ジメチルスルフィド1.49g(0.024モル)を加え室温で30分撹拌した。同温度でジメチル硫酸3.03g(0.024モル)を加え、1時間撹拌した後に水層を分取した。この水層を塩化メチレン15.2gで2回洗浄し、水層にノナフルオロブタンスルホン酸カリウム6.76g(0.02モル)を加え、室温において18時間氷冷下で撹拌した。析出した結晶を濾別、乾燥し、目的物の粗結晶を7.58gで得た(収率86.1%)。
【0057】
この粗結晶をイオン交換水、2−プロパノールで再結晶を行い、1H−NMRより、下記構造式で示される1,2−ビス[(ジメチルチアニオ)アセチルオキシ]プロパン ジ(1,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタンスルホネート)であることを確認した。
【0058】
【化11】
【0059】
1H−NMR(アセトン−d6、内部標準物質テトラメチルシラン):δ(ppm) 1.38(d,J=6.4Hz,3H); 3.22(s,12H);4.39(dd,J=12.0,7.6Hz,1H); 4.51(dd,J=12.2,3.0Hz,1H); 4.72−4.85(m,4H); 5.35−5.42(m,1H)
ε=239(193nm)
【0060】
(実施例6)
1,2−ビス[(ジn−ブチルチアニオ)アセチルオキシ]プロパン ジ(トリフルオロメタンスルホネート)
プロピレングリコール0.76g(0.01モル)とピリジン1.74g(0.022モル)とをメチルエチルケトン15.2gに溶解し、氷冷下でクロロアセチルクロライド2.48g(0.022モル)を滴下した。滴下後、室温で1.5時間熟成し、イオン交換水7.60gを加えて有機層を分取した。この有機層にヨウ化カリウム3.98g(0.024モル)を加えて室温で4時間反応後、イオン交換水15.2gを加え有機層を分取した。有機層を濃縮後、イオン交換水12.4g、ジn−ブチルスルフィド3.51g(0.024モル)を加え室温で30分撹拌した。同温度でジメチル硫酸3.03g(0.024モル)を加え、1時間撹拌した後に水層を分取した。この水層を塩化メチレン15.2gで2回洗浄し、水層にトリフルオロメタンスルホン酸3.00g(0.02モル)を加え、室温において18時間氷冷下で撹拌した。析出した結晶を濾別、乾燥し、目的物の粗結晶を5.44gで得た(収率72.6%)。
【0061】
この粗結晶を酢酸エチル、2−プロパノールで再結晶を行い、1H−NMRより、下記構造式で示される1,2−ビス[(ジn−ブチルチアニオ)アセチルオキシ]プロパン ジ(トリフルオロメタンスルホネート)であることを確認した。
【0062】
【化12】
【0063】
1H−NMR(アセトン−d6、内部標準物質テトラメチルシラン):δ(ppm) 0.98(t,J=7.3Hz,12H); 1.37(d,J=6.6Hz,3H); 1.50−1.59(m,8H); 1.87−1.95(m,8H); 3.62(t,J=7.9Hz,8H); 4.33(dd,J=12.2,6.8Hz,1H); 4.49(dd,J=12.0,2.9Hz,1H); 4.69−4.80(m,4H); 5.35−5.42(m,1H)
ε=288(193nm)
【0064】
(実施例7)
1,2−ビス[(シクロペンタチアニオ)アセチルオキシ]エタン ジ[ビス(ペンタフルオロエタンスルホン)イミド]
エチレングリコール0.76g(0.012モル)とピリジン2.92g(0.037モル)とをアセトン6.7gに溶解し、アセトン3.1gに溶解したクロロアセチルクロライド3.06g(0.027モル)を氷冷下で滴下した。滴下後、室温で2時間熟成し、塩化メチレン40.0gとイオン交換水21.2gを加えて有機層を分取した。この有機層をイオン交換水21.2gで4回洗浄した後濃縮し、アセトン3.8gに溶解し、これを50度に加熱したヨウ化カリウム4.11g(0.025モル)とアセトン22.8gの懸濁液に滴下し、55度で1時間攪拌した。室温まで冷却後、酢酸エチル32.0gを加え、イオン交換水32.0gで5回洗浄後、濃縮した。濃縮した有機層とテトラヒドロチオフェン3.03g(0.034モル)をメタノール22.3gに溶解し、60℃で1時間攪拌し室温まで放冷後、メタノール55.9gを添加し、さらに1時間同温度で熟成後濾別した。この結晶をメタノール12.3gに分散させ、ジメチル硫酸2.83g(0.022モル)を加え60度で1.5時間反応させ、イオン交換水9.5gに溶解したリチウムビス(ペンタフルオロエタンスルホン)イミド8.68g(0.022モル)を添加し、同温度で5時間攪拌した後、室温まで冷却後、酢酸エチル120.0gとイオン交換水120gを加え有機層を分取した。この有機層をイオン交換水60.0gで6回洗浄した後、濃縮し、ジイソプロピルエーテル13.0gを添加し、目的物を結晶化させた。その後室温で1時間熟成した後濾別、乾燥し、目的物を5.35g得た(収率40.2%)。
【0065】
1H−NMRより、下記構造式で示される1,2−ビス[(シクロペンタチアニオ)アセチルオキシ]エタン ジ[ビス(ペンタフルオロエタンスルホン)イミド]であることを確認した。
【0066】
【化13】
【0067】
1H−NMR(アセトン−d6、内部標準物質テトラメチルシラン):δ(ppm) 2.41−2.58(m, 8H); 3.79−3.93(m,8H); 4.57(s,4H); 4.68(s,4H)
ε=407 (193nm)
【0068】
(実施例8)
1,2,3、−トリス[(シクロペンタチアニオ)アセチルオキシ]プロパン トリ(1,1,2,2,3,3,4,4,4)−ノナフルオロブタンスルホネート)グリセロール0.92g(0.01モル)とピリジン2.85g(0.036モル)をメチルエチルケトン18.4gに溶解し、氷冷下でクロロアセチルクロライド4.07g(0.036モル)滴下した。滴下後、室温で2時間熟成し、イオン交換水18.4gを加えて有機層を分取した。この有機層にヨウ化カリウム6.23g(0.036モル)を加え室温で1時間反応後、イオン交換水18.4gを加え有機層を分取した。有機層にテトラヒドロチオフェン3.17g(0.036モル)を加え室温で1時間撹拌した。同温度でジメチル硫酸3.78g(0.03モル)とイオン交換水18.4gを加え1時間撹拌した後に水層を分取した。この水層を塩化メチレン18.4gで洗浄し、イオン交換水91gとノナフルオロブタンスルホン酸カリウム10.2g(0.03モル)を加え、室温で1時間撹拌した。生成したオイル層を分液し、2−プロパノール40gとイオン交換水80gを用いて結晶化した。析出した結晶を濾別、乾燥し、目的物の粗結晶を5.59g得た(収率40.6%)。
【0069】
この粗結晶を2−プロパノールをイオン交換水で再結晶し、1H−NMRより、1,2,3−トリス[(シクロペンタチアニオ)アセチルオキシ]プロパン トリ(1,1,2,2,3,3,4,4,4)−ノナフルオロブタンスルホネートであることを確認した。
【0070】
【化14】
【0071】
1H−NMR(アセトン−d6、内部標準物質テトラメチルシラン):δ(ppm) 2.35−2.56(m,12H); 3.72−3.88(m,12H); 4.55−4.64(m,4H); 4.69(s,4H); 4.71(s,2H); 5.54−5.59(m,1H)
ε=2423(193nm)
【0072】
(実施例9)
1,1,1,−トリス[(シクロペンタチアニオ)アセチルオキシメチル]エタン トリ(1,1,2,2,3,3,4,4,4、)−ノナフルオロブタンスルホネート)
トリメチロールエタン1.20g(0.01モル)とピリジン2.85g(0.036モル)をメチルエチルケトン24.0gに溶解し、氷冷下でクロロアセチルクロライド4.07g(0.036モル)滴下した。滴下後、室温で1時間熟成し、イオン交換水24.0gを加えて有機層を分取した。この有機層にヨウ化カリウム6.23g(0.036モル)を加え室温で1時間反応後、イオン交換水24.0gを加え有機層を分取した。有機層にテトラヒドロチオフェン3.17g(0.036モル)を加え室温で1時間撹拌した。同温度でジメチル硫酸3.78g(0.03モル)とイオン交換水24.0gを加え1時間撹拌した後に水層を分取した。この水層を塩化メチレン24.0gで洗浄し、イオン交換水255gとノナフルオロブタンスルホン酸カリウム10.2g(0.03モル)を加え、室温で2時間撹拌した。析出した結晶を濾別、乾燥し、目的物の粗結晶を6.19g得た(収率44.1%)。
【0073】
この粗結晶を2−プロパノール、イオン交換水で再結晶し、1H−NMRより、1,1,1,−トリス[(シクロペンタチアニオ)アセチルオキシメチル]エタン トリ(1,1,2,2,3,3,4,4,4)−ノナフルオロブタンスルホネート)であることを確認した。
【0074】
【化15】
【0075】
1H−NMR(アセトン−d6、内部標準物質テトラメチルシラン):δ(ppm) 1.14(s,3H); 2.39−2.52(m,12H); 3.76−3.84(m,12H); 4.28(s,6H); 4.68(s,6H)
ε=2883(193nm)
【0076】
(実施例10)
1,1,1,−トリス[(シクロペンタチアニオ)アセチルオキシメチル]プロパン トリ(1,1,2,2,3,3,4,4,4)−ノナフルオロブタンスルホネート)
トリメチロールプロパン1.34g(0.01モル)とピリジン2.85g(0.036モル)をメチルエチルケトン26.8gに溶解し、氷冷下でクロロアセチルクロライド4.07g(0.036モル)滴下した。滴下後、室温で1時間熟成し、イオン交換水26.8gを加えて有機層を分取した。この有機層にヨウ化カリウム6.23g(0.036モル)を加え室温で1時間反応後、イオン交換水24.0gを加え有機層を分取した。有機層にテトラヒドロチオフェン3.17g(0.036モル)を加え室温で2時間撹拌した。同温度でジメチル硫酸3.78g(0.03モル)とイオン交換水24.0gを加え1時間撹拌した後に水層を分取した。この水層を塩化メチレン26.8gで洗浄し、イオン交換水328gとノナフルオロブタンスルホン酸カリウム10.2g(0.03モル)を加え、室温で2時間撹拌した。析出した結晶を濾別、乾燥し、目的物の粗結晶を6.91g得た(収率48.7%)。
【0077】
この粗結晶を2−プロパノール、イオン交換水で再結晶し、1H−NMRより、1,1,1,−トリス[(シクロペンタチアニオ)アセチルオキシメチル]プロパン トリ(1,1,2,2,3,3,4,4,4)−ノナフルオロブタンスルホネート)であることを確認した。
【0078】
【化16】
【0079】
1H−NMR(アセトン−d6、内部標準物質テトラメチルシラン):δ(ppm) 0.93(t,J=7.6Hz,3H); 1.59(q,J=7.6Hz,2H); 2.39−2.53(m,12H); 3.78−3.84(m,12H); 4.30(s,6H); 4.68(s,6H)
ε=3068(193nm)
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ArFエキシマーレーザーに代表される130〜220nmの波長の露光に対応した化学増幅型レジスト材料に利用される新規な光酸発生剤、より具体的には、波長220nm以下の紫外光に対し透明性が良く、且つ光反応効率(光酸発生効率)が高い新規な光酸発生剤を提供することができる。
Claims (3)
- 下記一般式(I)に示され且つ一分子中に二個のカチオン部を有することを特徴とするスルホニウム塩化合物。
式( II )においてnが0の場合、kは1〜10の正の整数であり、アルキルスルホネートイオン、ベンゼンスルホネートイオン、及びアルキルベンゼンスルホネートイオンからなる群から選択される陰イオンである。
式( II )においてm及びnが同時に存在する場合、フッ素置換ベンゼンスルホネートイオン、及びフッ素置換アルキルベンゼンスルホネートイオンからなる群から選択される陰イオンである。
- 請求項1のスルホニウム塩化合物を製造する方法であって、アルキルポリオールとハロゲン化アルキロイルハライドとを反応させ、ついで、末端のハロゲンをヨウ素へ交換後、アルキルスルフィドあるいは環状アルキレンスルフィドと反応を行うことを特徴とするスルホニウム塩化合物の製造方法。
- 請求項1のスルホニウム塩化合物を製造する方法であって、アルキルポリオールとハロゲン化アルキロイルハライドとを反応させ、ついで、末端のハロゲンをヨウ素へ交換後、アルキルメルカプタンと反応させ、スルフィドを形成し、その後、スルフィドをアルキル化剤によりアルキル化することを特徴とするスルホニウム塩化合物の製造方法。
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