JP4040488B2 - タイヤ空気圧検知装置の取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤ空気圧検知装置の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホイール廻りに空気圧センサを取付けたタイヤ空気圧検知装置の取付構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−44726号公報(第3頁、図1)
【0004】
同公報の図1を再掲し上記技術を説明する。ただし、同公報に記載の符号を新しく振り直すとともに記載の名称も一部変更した。
図11は特開平10−44726号公報の図1の再掲図であり、タイヤ空気圧検知装置の取付構造200は、タイヤ空気圧検知装置201を、ホイール202のリム部203に取付けたエアバルブ204と、このエアバルブ204の基部205に配置したケース206と、このケース206に収納した空気圧センサ207、信号処理回路208及び電池209と、から構成したものであり、エアバルブ204に一体的にタイヤ空気圧検知装置201の主要部材を取付けた構造であると言える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のタイヤ空気圧検知装置の取付構造200では、エアバルブ204と一体的にタイヤ空気圧検知装置201の主要部材を取付けた構造であるため、エアバルブ204の近傍にタイヤ空気圧検知装置201の重量が集中し、ホイール201のダイナミックバランスを崩し、このダイナミックバランスを補正するためのバランスウエイト(不図示)に大きなものが必要になり、ホイール201の重量が増加する虞れがある。
また、上記のタイヤ空気圧検知装置の取付構造200では、タイヤ空気圧検知装置201が、ホイール202のリム部203外周に突出した形状であるため、タイヤの交換時にタイヤ空気圧検知装置201を壊さないように注意を払う必要があり、タイヤ交換の作業性の低下を招く。
【0006】
すなわち、本発明の目的は、ホイールのダイナミックバランスを最小に止めることができ、タイヤ交換時の作業性を向上させることのできるタイヤ空気圧検知装置の取付構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、ホイールにタイヤを取付け、このタイヤの空気圧を検知するためにホイールに空気圧センサを配置したタイヤ空気圧検知装置の取付構造において、ホイールが、タイヤを取付けるリム部と、このリム部の中心に設けるハブ部と、これらのリム部とハブ部とを連結するスポーク部とからなる車両用鋳造ホイールであり、リム部とスポーク部との境界部分にスポーク部に向けて凹形状となる凹部を設け、この凹部内に空気圧センサを収納したことを特徴とする。
【0008】
例えば、タイヤのダイナミックバランスを、バランスウエイトが小さいもので補正することができれば、ホイールの重量を低減する上で好ましいことであり、また、タイヤ空気圧検知装置の主要部品である空気圧センサなどがタイヤの交換時に邪魔にならないように配置することは、タイヤ交換の作業性を向上させる上で好ましいことである。
そこで、ホイールが、タイヤを取付けるリム部と、このリム部の中心に設けるハブ部と、これらのリム部とハブ部とを連結するスポーク部とから構成する車両用鋳造ホイールであるときに、リム部とスポーク部との境界部分に空気圧センサを配置した。すなわち、リム部とスポーク部との境界部分に空気圧センサを配置することで、タイヤの交換時にタイヤ内部に突出する部分を少なくすることができる。この結果、タイヤ交換の作業性を向上させることができる。
【0009】
境界部分に、スポーク部に向けて凹形状となる凹部を設け、この凹部に空気圧センサを収納することで、空気圧センサをタイヤの内部に突出させることがなく、スポーク部側に沈めることができる。この結果、さらなるタイヤ交換の作業性の向上を図ることができる。
【0010】
請求項2は、空気圧センサを、タイヤにエアを注入するエアバルブに対向させて配置したことを特徴とする。
空気圧センサを、タイヤにエアを注入するエアバルブに対向させて配置することで、空気圧センサ廻りの重量と、エアバルブの重量とに分散させることができる。これにより、タイヤダイナミックバランスの狂いを最小に止めることができる。例えば、タイヤのダイナミックバランスを、バランスウエイトの小さいものを取付けるだけで補正することができ、ホイールの重量を低減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側を示す。また、図面は符号の向きに見るものとする。
【0012】
図1は本発明に係るタイヤ空気圧検知装置の取付け構造を採用した自動二輪車の側面図であり、自動二輪車10は、車両の後方下部に向かって延ばした車体フレーム11と、この車体フレーム11に取付けたヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12に取付けたフロントフォーク13と、フロントフォーク13に取付けた前輪(車輪)14と、フロントフォーク13に連結したハンドル15と、車体フレーム11の後上部に一端を取付けたリヤサスペンション16と、このリヤサスペンション16の他端と車体フレーム11後下部との間にスイング自在に取付けたスイングアーム17と、このスイングアーム17の先端に取付けた後輪(車輪)18と、車体フレーム11の後部上部に配置したシート19と、車体フレーム11の下方に配置したエンジン22と変速機23とからなるパワーユニット21とを、主要構成とした原動機付き自動二輪車である。
【0013】
図中、24,25は車軸、27はドライブチェーンカバー、28はブレーキペダル、29はキックペダル、31はレッグシールド、32はフロントフェンダ、33はリヤフェンダ、34はヘッドランプ、35はテールランプ、36はバックミラー、37はメータパネル、38はスタンドを示す。また、40は本発明に係るタイヤ空気圧検知装置の取付構造であり、以下に説明する。
【0014】
図2は本発明に係るタイヤ空気圧検知装置の取付構造の側面図であり、タイヤ空気圧検知装置の取付構造40は、前輪(車輪)14を、ホイール41と、このホイール41に取付けたタイヤ39と、このタイヤ39の空気圧を知るためのタイヤ空気圧検知装置51と、から構成する。
【0015】
ホイール41は、タイヤ39を取付けるリム部46と、このリム部46の中心に設けるハブ部45と、これらのリム部46とハブ部45とを連結するスポーク部(連結部)44・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ)とからなる車両用鋳造ホイールであり、リム部46に設けたタイヤ39にエアを注入するためのエアバルブ47と、このエアバルブ47に対向させるとともにリム部46とスポーク部44との境界部分42に配置するタイヤ空気圧検知装置51と、を備える。
なお、ホイール41は、アルミニュウム合金やマグネシウム合金にて形成した部材である。また、図1に示す後輪18は、前輪14と略同一構成の部材である。
【0016】
タイヤ空気圧検知装置の取付構造40は、境界部分42を、タイヤ39にエアを注入するエアバルブ47に対向させて配置したものと言える。
空気圧センサ55を、タイヤ39にエアを注入するエアバルブ47に対向させて配置することで、空気圧センサ55(検出送信ユニット52)廻りの重量と、エアバルブ47の重量とに分散させることができる。これにより、タイヤダイナミックバランスの狂いを最小に止めることができる。例えば、タイヤ39(ホイール41)のダイナミックバランスを、バランスウエイトの小さいものを取付けるだけで補正することができ、ホイール41の重量を低減することができる。
なお、実施の形態では図2に示すように、±20゜を対向の許容範囲と考えた。
【0017】
図3は本発明に係るタイヤ空気圧検知装置の取付構造の正面断面図であり、タイヤ空気圧検知装置の取付構造40は、リム部46とスポーク部44との境界部分42(二点鎖線に示す部分)にタイヤ空気圧検知装置51を配置したことを示す。すなわち、リム部46とスポーク部44との境界部分42に空気圧センサ55(図2参照)を配置することで、タイヤの交換時にタイヤ内部に突出する部分を少なくすることができる。この結果、タイヤ交換の作業性を向上させることができる。
【0018】
また、タイヤ空気圧検知装置の取付構造40は、境界部分42に鍔部48,48(奥側の48は不図示)を形成し、これらの鍔部48,48に取付け孔48a,48a(奥側の48aは不図示)を形成し、これらの取付け孔48a,48aにリベット49,49(奥側の49は不図示)にてタイヤ空気圧検知装置51を取付けたことを示す。なお、43は境界部分42に形成した凹部を示す。
【0019】
図4は本発明に係るタイヤ空気圧検知装置の取付構造の側面断面図であり、タイヤ空気圧検知装置51の一例を示す。
タイヤ空気圧検知装置51は、タイヤ39の空気圧を検出して圧力情報を発信する検出送信ユニット52と、この検出送信ユニット52に付設することで、検出送信ユニット52からの圧力情報に基づいて表示及び警告する表示警告ユニット53と、からなる。なお、表示警告ユニット53は、後述するようにメータパネル37(図1参照)に設けるユニットである。
【0020】
検出送信ユニット52は、タイヤ空気圧を検出する空気圧センサ55と、この空気圧センサ55を接続することで圧力情報を電気信号として取出す検出回路56と、この検出回路56の電気信号を電波で送信する送信回路57と、これらの検出回路56及び送信回路57を駆動するための電池58と、これらの空気圧センサ55、検出回路56、送信回路57及び電池58を収納するケース59とからなる。
【0021】
ケース59は、空気圧センサ55、検出回路56、送信回路57及び電池58を一括して収納する本体部68と、この本体部68から延出した端部69,69とからなり、端部69,69は、リベット49,49を貫通させる貫通孔69a,69aを備える。
【0022】
タイヤ空気圧検知装置の取付構造40は、ホイール41にタイヤ39を取付け、このタイヤ39の空気圧を検知するためにホイール41に空気圧センサ55を配置したタイヤ空気圧検知装置51において、ホイール41が、タイヤ39を取付けるリム部46と、このリム部46の中心に設けるハブ部45(図2参照)と、これらのリム部46とハブ部45とを連結するスポーク部44とからなる車両用鋳造ホイールであり、リム部46とスポーク部44との境界部分42に空気圧センサ55を配置したことを示す。
【0023】
例えば、タイヤのダイナミックバランスを、バランスウエイトが小さいもので補正することができれば、ホイールの重量を低減する上で好ましいことであり、また、タイヤ空気圧検知装置の主要部品である空気圧センサなどがタイヤの交換時に邪魔にならないように配置することは、タイヤ交換の作業性を向上させる上で好ましいことである。
【0024】
そこで、ホイール41が、タイヤ39を取付けるリム部46と、このリム部46の中心に設けるハブ部45(図2参照)と、これらのリム部46とハブ部45とを連結するスポーク部44とから構成する車両用鋳造ホイールであるときに、リム部46とスポーク部44との境界部分42に空気圧センサ55を配置した。すなわち、リム部46とスポーク部44との境界部分42に空気圧センサ55を配置することで、タイヤ39の交換時にタイヤ39内部に突出する部分を少なくすることができる。この結果、タイヤ交換の作業性を向上させることができる。
【0025】
図5は本発明に係るタイヤ空気圧検知装置の取付構造の表示警報ユニットの平面図であり、ハンドル15に取付けたメータパネル37の平面を示す。
表示警報ユニット53は、メータパネル37に設けたものであって、図4に示す検出送信ユニット52から送信した電波を受信する受信回路61と、この受信回路61で受けた信号を増幅する電圧増幅回路62と、この電圧増幅回路62で増幅した電圧値に基づいてタイヤ空気圧を表示するための表示回路63と、この表示回路63で駆動する表示手段64と、電圧増幅回路62で増幅した電圧値が予め設定した電圧値を下回るときに作動させる警報駆動回路65と、この警報駆動回路65で駆動する警報手段66と、これらの受信回路61、電圧増幅回路62、表示回路63、表示手段64、警報駆動回路65及び警報手段66を一括して収納するハウジング67とからなる。
【0026】
図6は本発明に係る取付構造の空気圧検知装置のブロック図であり、タイヤ空気圧検知装置51(図4参照)の動作を説明する。
先ず、空気圧センサ55でタイヤ空気圧を検出し、検出回路56で圧力情報を電気信号として取出し、送信回路57で表示警報ユニット53側に送信する。
次に、検出送信ユニット52から送信した電波を受信回路61で受信し、受信回路61で受けた信号を電圧増幅回路62で増幅し、電圧増幅回路62で増幅した電圧値に基いてタイヤ空気圧を表示するために表示回路63で所定の信号に変換し、表示手段64でタイヤ空気圧を表示する。
また、電圧増幅回路62で増幅した電圧値が予め設定した電圧値を下回るときに警報駆動回路65を作動させ、警報手段66でタイヤ空気圧が不足した状態であることを知らせるものである。
【0027】
図7は本発明に係る第2実施の形態のタイヤ空気圧検知装置の取付構造の側面断面図であり、タイヤ空気圧検知装置の取付構造40(図4参照)に使用した部品と同一部品は同一符号を用い詳細な説明は省略する。
タイヤ空気圧検知装置の取付構造70は、ホイール71のリム部76とスポーク部(連結部)74との境界部分72に凹部73を形成し、この凹部73に検出送信ユニット52を差込む差込み孔77を形成し、境界部分72に検出送信ユニット52を取付ける鍔部78,79を形成したものであり、二点鎖線で示す検出送信ユニット52を差込み孔77から白抜き矢印の如く差込み、検出送信ユニット52を凹部73に収納しつつ鍔部78,79に取付けたものである。
【0028】
図中、39はタイヤ、49はリベット、53は表示警告ユニット、51はタイヤ空気圧検知装置、55は空気圧センサ、56は検出回路、57は送信回路、58は電池、78a,79aは鍔部78,79に形成した貫通孔を示す。なお、ホイール71は、図2に示すホイール41と同様なハブ部及びエアバルブを備える。
【0029】
タイヤ空気圧検知装置の取付構造70は、境界部分72に、ハブ部45(図2参照)に向けて凹形状となる凹部73を設け、この凹部73に空気圧センサ55を配置したものと言える。
境界部分72に、ハブ部45(図2参照)に向けて凹形状となる凹部73を設け、この凹部73に空気圧センサ55を配置することで、空気圧センサ55をタイヤ39の内部に突出させることがなく、スポーク部76側に沈めることができる。この結果、さらなるタイヤ交換の作業性の向上を図ることができる。
【0030】
図8は本発明に係る第3実施の形態のタイヤ空気圧検知装置の取付構造の側面断面図であり、タイヤ空気圧検知装置の取付構造40(図4参照)に使用した部品と同一部品は同一符号を用い詳細な説明は省略する。
タイヤ空気圧検知装置の取付構造80は、ホイール81のリム部86から検出送信ユニット52を取付ける鍔部88,89を立上げ、一方の鍔部の立上げ面85に検出送信ユニット52を差込む差込み孔87を形成したものであり、二点鎖線で示す検出送信ユニット52を差込み孔87から白抜き矢印の如く差込み、検出送信ユニット52を鍔部88,89に取付けたものである。
【0031】
図中、39はタイヤ、49はリベット、51はタイヤ空気圧検知装置、53は表示警告ユニット、55は空気圧センサ、56は検出回路、57は送信回路、58は電池、88a,89aは鍔部88,89に形成した貫通孔を示す。なお、ホイール81は、図2に示すホイール41と同様なハブ部及びエアバルブを備える。
【0032】
すなわち、タイヤ空気圧検知装置の取付構造80では、ホイール81のリム部86から直接的に鍔部88,89を立上げたので、ホイール81の金型を簡素化を図ることができる。
【0033】
図9(a),(b)は本発明に係る第4実施の形態のタイヤ空気圧検知装置の取付構造の説明図であり、タイヤ空気圧検知装置の取付構造40(図4参照)に使用した部品と同一部品は同一符号を用い詳細な説明は省略する。
タイヤ空気圧検知装置の取付構造90は、(b)に示すホイール91のリム部96に(a)に示す取付けステー97を溶接し、この取付けステー97に検出送信ユニット52をリベット49,49で取付けたものである。
【0034】
ステー97は、(a)に示すように、検出送信ユニット52を取付ける取付け部98と、この取付け部98の両端から折曲げ形成した折曲げ部99,99とからなり、これらの折曲げ部99,99をリム部96に溶接するようにしたものである。なお、101はケース59の本体部68を逃がす逃がし孔、102はケース59の端部69を取付けるための取付け孔を示す。
【0035】
図中、39はタイヤ、49はリベット、51はタイヤ空気圧検知装置、52は検出送信ユニット、53は表示警告ユニット、55は空気圧センサ、56は検出回路、57は送信回路、58は電池を示す。なお、ホイール91は、図2に示すホイール41と同様なハブ部、スポーク部及びエアバルブを備える。
【0036】
すなわち、タイヤ空気圧検知装置の取付構造90では、ステー97をリム部96に溶接するようにしたので、ホイール91を特別な形状に形成する必要がない。従って、タイヤ空気圧検知装置51のないホイール91をそのまま使用することができ、ホイール91の汎用化を図ることができる。
【0037】
図10は本発明に係る第5実施の形態のタイヤ空気圧検知装置の取付構造の正面断面図であり、タイヤ空気圧検知装置の取付構造40(図4参照)に使用した部品と同一部品は同一符号を用い詳細な説明は省略する。
タイヤ空気圧検知装置の取付構造110は、ホイール111のリム部116とスポーク部(連結部)114との境界部分112に凹部113を形成し、境界部分112に検出送信ユニット122のケース129の一方の端部125を取付ける鍔部118を形成し、ケース129の他方の端部126を当てる当て部119を形成することで、ケース129を片持ちに固定するとともに、ケース129の本体部127の一部を凹部113に潜り込ますようにしたものである。
【0038】
図中、39はタイヤ、49はリベット、53は表示警告ユニット、55は空気圧センサ、56は検出回路、57は送信回路、58は電池、118aは鍔部118に形成した取付け孔、121はタイヤ空気圧検知装置51(図4参照)と同一機能を有するタイヤ空気圧検知装置、125aは一方の端部125に形成した貫通孔を示す。なお、ホイール111は、図2に示すホイール41と同様なハブ部及びエアバルブを備える。
【0039】
すなわち、タイヤ空気圧検知装置の取付構造110では、ケース129を片持ちに固定したので、検出送信ユニット122(タイヤ空気圧検知装置の取付け工数を低減することができる。
【0040】
尚、実施の形態では図1に示すように、車両は自動二輪車10として説明したが、二輪車に限るものではなく、車両は四輪又は三輪車であってもよい。
また、実施の形態では図4に示すように、鍔部48,48にケース59をリベット49,49を用いて取付けたが、これに限るものではなく締結部材は、ねじ止め、ファスナ止め若しくはベルト止めであってもよい。
【0041】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、ホイールが、タイヤを取付けるリム部と、このリム部の中心に設けるハブ部と、これらのリム部とハブ部とを連結するスポーク部とから構成する車両用鋳造ホイールであるときに、リム部とスポーク部との境界部分に空気圧センサを配置した。すなわち、リム部とスポーク部との境界部分に空気圧センサを配置したので、タイヤの交換時にタイヤ内部に突出する部分を少なくすることができる。この結果、タイヤ交換の作業性を向上させることができる。
【0042】
境界部分に、スポーク部に向けて凹形状となる凹部を設け、この凹部に空気圧センサを収納したので、空気圧センサをタイヤの内部に突出させることがなく、スポーク部側に沈めることができる。この結果、さらなるタイヤ交換の作業性の向上を図ることができる。
【0043】
請求項2は、空気圧センサを、タイヤにエアを注入するエアバルブに対向させて配置したので、空気圧センサ廻りの重量と、エアバルブの重量とに分散させることができる。これにより、タイヤダイナミックバランスの狂いを最小に止めることができる。例えば、タイヤのダイナミックバランスを、バランスウエイトの小さいもので補正することができ、ホイールの重量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタイヤ空気圧検知装置の取付け構造を採用した自動二輪車の側面図
【図2】本発明に係るタイヤ空気圧検知装置の取付構造の側面図
【図3】本発明に係るタイヤ空気圧検知装置の取付構造の正面断面図
【図4】本発明に係るタイヤ空気圧検知装置の取付構造の側面断面図
【図5】本発明に係るタイヤ空気圧検知装置の取付構造の表示警報ユニット
【図6】本発明に係る取付構造の空気圧検知装置のブロック図
【図7】本発明に係る第2実施の形態のタイヤ空気圧検知装置の取付構造の側面断面図
【図8】本発明に係る第3実施の形態のタイヤ空気圧検知装置の取付構造の側面断面図
【図9】本発明に係る第4実施の形態のタイヤ空気圧検知装置の取付構造の説明図
【図10】本発明に係る第5実施の形態のタイヤ空気圧検知装置の取付構造の正面断面図
【図11】特開平10−44726号公報の図1の再掲図
【符号の説明】
40,70…タイヤ空気圧検知装置の取付構造、41,71…ホイール、42,72…境界部分、43,73…凹部、44,74…スポーク部、45…ハブ部、46,76…リム部、47…エアバルブ、51…タイヤ空気圧検出装置、55…空気圧センサ。
Claims (2)
- ホイールにタイヤを取付け、このタイヤの空気圧を検知するために前記ホイールに空気圧センサを配置したタイヤ空気圧検知装置の取付構造において、
前記ホイールは、前記タイヤを取付けるリム部と、このリム部の中心に設けるハブ部と、これらのリム部とハブ部とを連結するスポーク部とからなる車両用鋳造ホイールであり、
前記リム部と前記スポーク部との境界部分に前記スポーク部に向けて凹形状となる凹部を設け、この凹部内に前記空気圧センサを収納したことを特徴とするタイヤ空気圧検知装置の取付構造。 - 前記空気圧センサを、前記タイヤにエアを注入するエアバルブに対向させて配置したことを特徴とする請求項1記載のタイヤ空気圧検知装置の取付構造。
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