JP5253855B2 - 空気圧センサ取付構造 - Google Patents
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Description
また、上記空気圧センサとしては、そのケーシングにエアバルブ(タイヤバルブ)を突出させて一体的に設けたものが知られている。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、加圧空気充填装置のエアチャックの接続を容易とすることができる空気圧センサ取付構造を提供することにある。
この構成によれば、漸次肉厚になるスポークの側壁に凹部の壁部が連続な面で接続されるため、この凹部の壁部も肉厚にすることができるため、スポーク接続部の強度を上げることができ、さらに、凹部の壁部がスポークと連続的な面で接続されるため外観性も向上する。
図1は、本発明の実施形態に係る自動二輪車の全体構成の側面図を示している。この自動二輪車10は、車体フレーム11と、車体フレーム11の前端部に取り付けられたヘッドパイプ12に回動自在に支持された左右一対のフロントフォーク13と、フロントフォーク13の上端部を支持するトップブリッジ14に取り付けられた操舵用のハンドル15と、フロントフォーク13に回転自在に支持された前輪16と、車体フレーム11に支持されたエンジン17と、エンジン17に排気管(不図示)を介して連結された排気マフラー18と、車体フレーム11の後下部のピボット19に上下に揺動自在に支持されたリアフォーク20と、このリアフォーク20の後端部に回転自在に支持された後輪21とを備え、リアフォーク20と車体フレーム11との間にリアクッション(不図示)が配設されている。
テールランプユニット60は、ヘッドライト50の点灯と連動して点灯するテールランプと、運転者がブレーキを操作した際に転倒するストップランプとを内蔵し、ウインカーランプユニット61は、ウインカーランプと、ストップランプとを内蔵している。このように、本構成では、車体背面の上下両側にランプユニット60、61を配設し、両ランプユニット60、61にストップランプを内蔵させたので、特にストップランプの視認性を向上させることができる。
また、トランクボックス27の右側部には、この自動二輪車10に内蔵される図示せぬオーディオユニットがラジオ放送を受信するために使用するロッドアンテナ58が取り付けられている。
車両用メータパネル55の中央部にはスピードメータ71が設けられ、その左にはタコメータ72、右には燃料計73および水温計74がそれぞれ配置されている。スピードメータ71の上方左右にはウインカインジケータ75が設けられている。スピードメータ71には、オイルインジケータや盗難防止インジケータを含む各種のインジケータ、およびタイヤ空気圧警告灯を含む各種の表示灯が配置されている。
車両用メータパネル55の下方に向かって、表示パネル80、メインスイッチ81及びオーディオ操作パネル82が順に配置されている。表示パネル80には、走行時の区間距離(トリップメータ)や積算距離(オドメータ)、外気温度、時計等が表示される。
後輪21は、ホイール90と、このホイール90に取り付けたチューブレスのタイヤ91と、このタイヤ91の空気圧を検知する空気圧センサユニット92とを備え、この空気圧センサユニット92がホイール90に取り付けられている。
ホイール90は、タイヤ91を取り付けるリム93と、このリム93の中心に設けるハブ94と、これらリム93及びハブ94を連結する数本(図示例では5本)のスポーク95とを有し、これらが一体形成されている。
空気圧センサユニット92は、ケーシング96と、加圧空気の封入口を構成するエアバルブ97とを備えている。ケーシング96は、縦幅L、横幅W、及び高さHの略矩形の箱型に形成され、このケーシング96には、タイヤ空気圧を検出する圧力センサや、この圧力センサの検出信号に基づいてタイヤ空気圧を算出する信号処理回路、このタイヤ空気圧を車体側に送信する送信回路、これら信号処理回路及び送信回路が設けられた電子基板、電池等が収納されている。
さらに、図5の右側面図に示すように、エアバルブ97は、その中心軸Kがケーシング96の底面96Aに対して角度θ1だけ下方に傾けた状態で取り付けられている。
そして、かかる構成の空気圧センサユニット92は、図4に示すように、スポーク95がリム93に合流する箇所であるリム93のスポーク接続部100に、エアバルブ97を車幅方向に突出させた状態で取り付けられている。
リム93には、スポーク95が接続されるスポーク接続部100に相当する箇所に、スポーク95側に膨出するように形成された凹部101が形成されている。
この凹部101は、空気圧センサユニット92のケーシング96が嵌り込む形状を成し、この凹部101に上記空気圧センサユニット92が嵌込固定されると共に、この凹部101の壁部102をケーシング96に設けたエアバルブ97が車幅方向に貫通して引き出されている。ここで、後輪21の車幅方向の右側には、ブレーキディスクや、片持ち支持構造の場合にはリアフォーク20が配置されるため、これらの部材によって空気入れ作業がし難くならないように、上記エアバルブ97が車幅方向の左側に引き出されている。
なお、エアバルブ97の車幅方向への突出量、エアバルブ97の接続口99が車輪の幅(リム幅)内に収まる程度とされている。
このようにスポーク95の側壁103が車幅方向に広がるように湾曲した湾曲部106を有し、その湾曲部106がリム93に近づくにしたがい漸次その肉厚Tを厚くしたため、この湾曲部106に接続面Pで接続される凹部101の壁部102を肉厚にすることができ、さらに、この凹部101の壁部102がスポーク95の側壁103と連続的な接続面Pで接続されるため、スポーク接続部100の強度を上げることができ、なおかつ、外観性も向上させることができる。
ただし、エアバルブ97の接続口99をリム93から遠ざけ過ぎると、接続口99がスポーク95の側壁103に近づき過ぎてしまい、エアチャック接続時にスポーク95が干渉してしまう。そこで、図7に示すように、エアバルブ97とリム93とが成す角度θ2と、エアバルブ97とスポーク95とが成す角度θ3とが略等しくなるように、エアバルブ97を設けることで、エアチャック接続時に、リム93及びスポーク95が共に干渉しないように構成されている。
そこで、本実施形態では、凹部101の底面101Aを水平面(基準面)Iから傾斜角度αだけ傾斜させることで、エアバルブ97と水平面Iとが成す角度θ4を(θ1+α)とし、角度θ2を(90°+θ4)=(90°+θ1+α)とすることで、凹部101の底面101Aの傾斜角度αによって、角度θ2及び角度θ3を調整可能としている。そして、角度θ2及び角度θ3を略等しくするように、傾斜角度αを調整することで、エアバルブ97をリム93とスポーク95との中間位置に配置することができる。そして、凹部101の壁部102は、水平面Iに対して角度θ4だけ傾いたエアバルブ97が、その壁面を略垂直に貫通するように車幅方向に広がって形成されている。
図8は、空気圧センサユニット92の取付構造を示す前輪16の断面図である。前輪16への空気圧センサユニット92の取付造は後輪21と同様である。
すなわち、図8に示すように、前輪16のホイール190は、リム193、ハブ194及びスポーク195を有し、リム193には、スポーク195が接続されるスポーク接続部1100に相当する箇所に、スポーク195側に膨出するように形成された凹部1101が形成され、この凹部1101に上記空気圧センサユニット92が嵌込固定されると共に、この凹部1101の壁部1102をケーシング96に設けたエアバルブ97が車幅方向の右側に貫通して引き出されている。このとき、エアバルブ97の車幅方向への突出量、エアバルブ97の接続口99が車輪の幅(リム幅)内に収まる程度とされている。
また、凹部1101の底面の傾斜角度、及び、深さが、エアバルブ97がリム193とスポーク195との中間位置に配置するように規定され、これにより、エアチャック接続時に、リム93及びスポーク95が共に干渉しないように構成されている。
例えば、上記の自動二輪車10の前輪16及び後輪21への空気圧センサ取付構造に本発明を適用する場合を例示した。しかしながら、これに限らず、スクータ型の自動二輪車にも本発明を適用することができる。
さらに、本発明は自動車の車輪の数に限定されるものではなく、2輪以上の自動車が有する車輪への空気圧センサ取付構造に本発明を適用することができる。
16 前輪
21 後輪
90、190 ホイール
91 タイヤ
92 空気圧センサユニット(空気圧センサ)
93、193 リム
94、194 ハブ
95、195 スポーク
96 ケーシング
97 エアバルブ
99 接続口
100、1100 スポーク接続部
101、1101 凹部
102、1102 壁部
103、1103 側壁
106、1106 湾曲部
K 中心軸
T 肉厚
F1 深さ
E、F2 離間距離
θ1〜θ4 角度
Claims (2)
- ハブ(94)とリム(93)をスポーク(95)で連結するホイール(90)を一体形成したものにおいて、
前記リム(93)のスポーク接続部(100)に前記スポーク(95)側に膨出する凹部(101)を設け、その凹部(101)にエアバルブ(97)を一体に備えた空気圧センサユニット(92)を設け、前記凹部(101)には、前記空気圧センサユニット(92)のケーシング(96)の車幅方向の横幅が嵌り込んで嵌込固定され、
前記スポーク(95)は、側壁(103)と前壁(104)と後壁(105)とから成り、前記側壁(103)は、前記リム(93)の凹部(101)に近づくにしたがい車幅方向に広がるように湾曲し、車幅方向に広がった前記凹部(101)の壁部(102)に連続的な面で接続されると共に、前記凹部(101)の壁部(102)に前記エアバルブ(97)を貫通し、前記エアバルブ(97)と前記リム(93)とが成す角度θ2と、前記エアバルブ(97)と前記スポーク(95)とが成す角度θ3とが略等しくるように設けた
ことを特徴とする空気圧センサ取付構造。 - 前記スポーク(95)の側壁(103)は、車幅方向に広がるように湾曲して前記リム(93)側に近づくにしたがい漸次その肉厚を厚くしたことを特徴とする請求項1に記載の空気圧センサ取付構造。
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