JP3919650B2 - 電子機器システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、着脱自在に構成されたバッテリー装置(いわゆるバッテリーパック)を有する撮像装置等の電子機器システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
第三者が製造する、バッテリーパックのセルが粗悪で不良なもの、耐久性に乏しいもの、充電器(チャージャー)の仕様に合致せず危険なもの等を排除するために、従来より、電子機器とバッテリーパックとの間で認証を行うことにより対処してきた。従来の電子機器と通信を行うバッテリーパックは一般に、バッテリーパックにマイクロコンピュータを搭載し、電子機器からの初期信号を受信し、初期信号に応じて所定の演算を行い、その演算結果に応じた返信信号を返信するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、第三者がこの演算パターンを解析し、その通信形態を模倣したバッテリーパックの製造に成功すると、そのバッテリーパックでも動作可能となるため、容量表示等の製品の仕様を満足することができないという事態が発生しうる。そしてこのような事態が発生した場合には、解析された旧バッテリーパックを廃品種とし、新しい演算パターンの通信用マイコンを新規に開発しなければならないという問題が生じることになる。
【0004】
そこで、本発明は、第三者の模倣バッテリー装置の使用を制限することを、低コストで容易に実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、例えば本発明の電子機器システムは、以下の構成を備える。すなわち、電子機器と、前記電子機器に着脱自在に構成されたバッテリー装置とを備える電子機器システムであって、前記電子機器は、前記バッテリー装置が装着されたときに、所定の値を有する初期信号をそのバッテリー装置に送信する初期信号送信手段と、前記バッテリー装置から応答信号を受信する受信手段と、前記応答信号に基づいて、前記バッテリー装置が真正か否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記バッテリー装置が真正であると判断されたときに、電源ラインをオンにするよう制御する制御手段とを備え、前記バッテリー装置は、前記電子機器から受信した前記初期信号に基づき、互いに異なる複数の演算パターンの中からいずれかの演算パターンを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記演算パターンにより前記応答信号を生成する生成手段と、前記生成手段により生成された前記応答信号を前記電子機器へ送信する応答信号送信手段とを備える。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0007】
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係る電子機器システムの構成を示す図である。
【0008】
バッテリーパック1は、14で示されるカムコーダー(Camcorder)A、または26で示されるカムコーダーBに対して着脱自在に構成され、装着時に給電する。なお、本実施形態では電子機器の代表的な例としてカムコーダーを想定しているにすぎず、本発明はあらゆる電子機器に適用することができる。
【0009】
バッテリーパック1は、以下の構成を備える。
【0010】
2は認証のための演算を行う通信マイコン、3はバッテリーパック内で認証用の通信信号をやりとりするためのID端子12をGNDレベルに落とすためのスイッチ、4はID端子12のプルアップ抵抗、5は電池の過充電および過放電を保護するためのIC、6および7は電池、8は放電を遮断するスイッチ、9は充電を遮断するスイッチである。また、10はバッテリーパックのプラス(+)端子、11はバッテリーパックのB端子、12はバッテリーパックのID端子、13はバッテリーパックのマイナス(−)端子である。
【0011】
14のカムコーダーAは、以下の構成を備える。
【0012】
15はレギュレータ5V、16は通信マイコン16、17はカムコーダーA内でID端子22をGNDレベルに落とすためのスイッチ、18はカムコーダーAのUNREGを供給するためのコントロールスイッチ、19はカムコーダーAのUNREGをON/OFFするスイッチである。なお、UNREGはレギュレートされていない電源ラインのことである。
【0013】
また、20はカムコーダーAのプラス(+)端子、21はカムコーダーAのB端子、22はカムコーダーAのID端子、23はカムコーダーAのマイナス(−)端子である。
【0014】
同図中、バッテリーパック1のID端子12とカムコーダーAのID端子22との間では認証のための信号がやりとりされる。具体的には、カムコーダーA側からみると、カムコーダーAの通信マイコン16から出力された初期信号が矢印24で示すように送出され、バッテリーパック1の通信マイコン2から出力された返信信号が矢印25で示すように返送されてくることになる。
【0015】
26のカムコーダーBは、以下の構成を備える。
【0016】
27はレギュレータ5V、28は通信マイコン28、29はカムコーダーB内でID端子34をGNDレベルに落とすためのスイッチ、30はカムコーダーBのUNREGを供給するためのコントロールスイッチ、31はカムコーダーBのUNREGをON/OFFするスイッチである。
【0017】
また、32はカムコーダーBのプラス(+)端子、33はカムコーダーBのB端子、34はカムコーダーBのID端子、35はカムコーダーBのマイナス(−)端子である。
【0018】
ただし、上記した各カムコーダーの構成において、発明の説明に直接関係しない公知の回路については省略した。
【0019】
同図中、バッテリーパック1のID端子12とカムコーダーBのID端子34との間では認証のための信号がやりとりされる。具体的には、カムコーダーB側からみると、カムコーダーBの通信マイコン28から出力された初期信号が矢印36で示すように送出され、バッテリーパック1の通信マイコン2から出力された返信信号が矢印37で示すように返送されてくることになる。
【0020】
図2は、図1に示したカムコーダーAとバッテリーパック1との接続態様を示す図である。カムコーダーAにバッテリーパック1が装着されると、対応する端子同士が接触して通信および給電が可能になる。
【0021】
バッテリーパック1は、基本的に装着されたカムコーダーにDC出力を行う。ただし、電池保護IC5が電池6および7の過放電、過充電を検出した場合には、スイッチ8または9を遮断することによりDC出力(入力)を遮断する。
【0022】
バッテリーパック1はカムコーダーAから送信されてきた初期信号C(A)を受信すると、通信マイコン2はその信号C(A)の内容を検出し、信号C(A)に応じた返信信号R(A)を出力する。このとき、通信マイコン2は、例えば初期信号C(A)に対してあらかじめ設定された演算パターンを用いて演算を行い、返信信号R(A)を作成する。カムコーダーAの通信マイコン16は、受信した返信信号R(A)により、許可されたバッテリーパックが装着されたことを認識し、それによってスイッチ18をON、スイッチ19をONすることによりUNREGを供給する。通信マイコン16は、返信信号が初期信号C(A)に対応したものでない場合には、スイッチ18をOFF、スイッチ19をOFFすることによりUNREGを遮断する。
【0023】
さて、先述したように、第三者が、カムコーダーAが出力する初期信号に対してバッテリーパックが行う演算に用いる演算パターンの解読に成功すると、第三者が製造する模倣バッテリーパックが市場に出回るおそれがある。この模倣バッテリーパックはカムコーダーAの仕様を満足するものでない粗悪品である可能性もあるため、このようなバッテリーパックの無秩序な氾濫は阻止しなければならない。
【0024】
そこで、実施形態では、この対策として、まず、カムコーダーは、出力する初期信号を変更できるように構成する。この変更作業は、通信マイコンの交換等の必要がないように比較的容易にできることが望ましい。例えば、EE-PROM等を用いて簡単に初期信号を変更できるような構成にしておくことが望ましい。一方、バッテリーパック1は、通信マイコン2に、互いに異なる複数の演算パターンをプログラムしておく。そして、バッテリーパック1は、上記複数の演算パターンの中から、受信した初期信号値に対応する演算パターンを選択し、それを用いて返信信号を生成する。
【0025】
以下、具体的に説明する。図3は、本実施形態に係るバッテリーパック1の通信マイコン2によって行われる演算について説明するための図である。
【0026】
カムコーダーAは、初期信号C(A),C’(A),C”(A),・・・を選択的に送信することができる。これに対しバッテリーパック1の通信マイコン2は、予め設定されている定数または予め設定されている乱数を、カムコーダーAから受信した初期信号に加算することで、対応する返信信号R(A),R’(A),R”(A),・・・を生成する。つまり、バッテリーパック1は、受信した初期信号がC(A),C’(A),C”(A),・・・であれば相対カムコーダーはカムコーダーAであると判断することができる。そしてこの場合には、例えば「定数(もしくは乱数)を加算する」という演算パターンを用いて返信信号を生成する。
【0027】
また、カムコーダーBは、初期信号C(B),C’(B),C”(B),・・・を選択的に送信することができる。これに対しバッテリーパック1の通信マイコン2は、予め設定されている定数または予め設定されている乱数を、カムコーダーBから受信した初期信号から減算することで、対応する返信信号R(B),R’(B),R”(B),・・・を生成する。つまり、バッテリーパック1は、受信した初期信号がC(B),C’(B),C”(B),・・・であれば相対カムコーダーはカムコーダーBであると判断することができる。そしてこの場合には、例えば「定数(もしくは乱数)を減じる」という演算パターンを用いて返信信号を生成する。
【0028】
このように、バッテリーパック1は、複数の演算パターンを備えておき、この中から、受信した初期信号の値に応じた演算パターンを選択して返信信号の生成に使用するのである。なお、図3では加算/減算の演算を基本としたが、この他に、例えば暗号化関数を使用して解読を困難にする手法を用いてもよい。
【0029】
さてここで、初期信号C(A),C’(A),C”(A),・・・を送出するカムコーダーAに対する演算パターン、すなわち、「定数(もしくは乱数)を加算する」という演算パターンが、第三者によって解読され、それを基に製造された模倣バッテリーパックが市場に出回ったと仮定する。この場合には、カムコーダーAが出力する初期信号がカムコーダーBと同様の初期信号C(B),C’(B),C”(B),・・・となるように設定変更すればよい。
【0030】
そうすると、カムコーダーAからの初期信号の値に応じてバッテリーパック1で使用される演算パターンが変更されて使用可能状態が維持される一方で、この模倣バッテリーパックではカムコーダーAの変更された初期信号には対応できず使用することができなくなる。このようにして、容易に模倣バッテリーパックの使用に制限をかけることができる。
【0031】
図4は、本実施形態に係る通信概要図である。
【0032】
カムコーダーにバッテリーパックが装着されると(t1)、カムコーダーがイニシャル動作を開始するとともに、上述の初期信号の作成を開始する。その後、予め定められた期間の後、カムコーダーはバッテリーパックに対して、初回の初期信号を送信する(t2)。バッテリーパックは初期信号を受けて、これを解読し、初回の返信信号を作成、返送する(t3)。カムコーダーは、返信された初期信号が正しかった場合、再確認の初期信号を送信する(t4)。このとき、初回の初期信号と同一のものを使用してもよいし、変更してもよい。
【0033】
バッテリーパックはその2回目の初期信号を受信すると、その初期信号に応じた返信信号を作成してカムコーダーに返信する(t5)。この一連の作業を経て、カムコーダーはバッテリーパックが認定されたものであるかどうかを判定し、認定されたものである場合、以降のバッテリーパックの識別情報、充電回数データその他の情報の受信を開始する(t6,t7)。
【0034】
一方、バッテリーパックが所定の返信信号を出力しない場合には、模倣されたバッテリーパックであると判定して、カムコーダーにおけるLCD、CVF等の表示装置(図示省略)にその旨を表示すると共に、一定期間の後、UNREG出力をOFFして電源を停止する。
【0035】
図4では、初期信号の変更について詳述していないが、一般的な方法として、データそのものの変更を行う場合だけでなく、電源投入されてから最初の初期信号が出力されるまでの期間を測定する方法、あるパルスからあるパルスまでの期間を測定する方法等が考えられ、予め設定されたデータテーブルに乗せて返信データの作成を行う方法等が採用される。
【0036】
図5は、実施形態1におけるカムコーダーにバッテリーパックが装着されたときのカムコーダーおよびバッテリーパックの動作を示すフローチャートである。
【0037】
ステップS2でバッテリーパックがカムコーダーに装着されると、ステップS3で、カムコーダー内の通信マイコンによって乱数を発生させる。次に、ステップS4で、カムコーダーの種類による分岐を行い、カムコーダーAの場合にはステップS5で初期信号C(A)を作成する。カムコーダーBの場合には、ステップS6で初期信号C(B)を作成する。次に、ステップS7で、カムコーダーからバッテリーパックへのデータ転送が行われる。
【0038】
バッテリーパックはステップS8で初期信号を解読し、次のステップS9で相対カムコーダーの判定を行う。判定後、カムコーダーAから出力された初期信号C(A)の場合、ステップS10で対応する返信信号R(A)の作成が行われる。具体的には例えば、初期信号と、予め設定された定数もしくは乱数との加算が行われる。一方、ステップS9で相対カムコーダーがBである場合には、ステップS12で、初期信号C(B)に対応する返信信号R(B)の作成が行われる。具体的には例えば、初期信号と、予め設定された定数もしくは乱数との減算が行われる。返信信号が完成すると、ステップS14で相対カムコーダーへのデータ返信が行われる。
【0039】
カムコーダーがバッテリーパックから返信信号を受信すると、ステップS15で返信信号の解読が行われ、次のステップS16でバッテリーパックの認定が行われる。許可されたバッテリーパックである場合には、ステップS17で、LCDおよび/またはCVF(図示省略)上にその判定結果を表示し、ステップS18でUNREG出力のONが行われる。一方、ステップS16で許可されていない模倣バッテリーパックであると判断した場合には、ステップS19に移行し、LCDおよび/またはCVF上にその判定結果(注意文を含む)の表示を行い、ステップS20でUNREG出力のOFFが行われる。
【0040】
なお、上記したステップS17およびステップS19では、バッテリーパックの判定結果を、LCD/CVF上で表示を行っているが、その他に、ユーザに通知することが可能であれば、例えばLEDによる表示でも音声による報知等でもよい。
【0041】
また、本実施形態では4端子による双方向通信を前提として説明を行ったが、3端子による通信、赤外通信、光通信、電波通信等、通信手段を問わず、本発明を適用することが可能である。また、バッテリーパック1の通信マイコン2にプログラムする演算パターンの数は多いほど、対応するカムコーダーの許容数量は多くなり、その効果は大きくなる。
【0042】
以上説明した実施形態1における特徴ある構成をまとめると、次のようになる。すなわち、電子機器と、その電子機器に着脱自在に構成されたバッテリー装置と備える電子機器システムであって、上記電子機器は、バッテリー装置が装着されたときに、所定の値を有する初期信号をそのバッテリー装置に送信する処理と、バッテリー装置から受信した上記要求信号に対する応答の内容に基づいて、そのバッテリー装置が真正か否かを判断する認証処理と、上記送信処理により送信する初期信号の値を変更する変更処理と、を実行する。一方、上記バッテリー装置は、互いに異なる複数の演算パターンの中から、上記電子機器から受信した要求信号の値に応じた演算パターンを選択し、その選択した演算パターンにより応答信号を生成する生成処理を実行することを特徴とする。
【0043】
(実施形態2)
実施形態1の特徴ある構成は上記のとおりであるが、かかる構成において、上記変更処理では初期信号を自動的に変更させることも考えられる。
【0044】
以下説明する実施形態2は、実施形態1の構成において、バッテリー装置は、充電可能な構成であるとともに、現在までに行われた充電の回数をカウントするカウント処理と、現在までに行われた充電の回数の情報を電子機器に通知する通知処理と、を更に実行し、上記変更処理は、上記通知処理により通知された充電の回数が所定数以上であるときに、初期信号の値を変更することを特徴とする。
【0045】
図6は、実施形態2に係る電子機器システムの構成を示す図である。図1における構成要素と同様の構成要素については、同一の参照番号を付して説明を省略し、相違する構成について説明することにする。
【0046】
図4におけるバッテリーパック40は、図1のバッテリーパック1の構成に加え、充電電流の検出抵抗41および充電を検出するポート43を備えるとともに、通信マイコン2の替わりに通信マイコン42を備えた構成である。
【0047】
44で示されたカムコーダーCは、図1のカムコーダーAの通信マイコン16の替わりに通信マイコン45を備える。なお、バッテリーパック40のID端子12とカムコーダーCのID端子22との間では認証のための信号がやりとりされる。具体的には、カムコーダーC側からみると、カムコーダーCの通信マイコン45から出力された初期信号が矢印46で示すように送出され、バッテリーパック40の通信マイコン42から出力された返信信号が矢印47で示すように返送されてくることになる。
【0048】
48はバッテリーチャージャー(Battery charger)であり、図示のように、ACプラグ49、AC/DC変換回路50、充電制御マイコン51、5Vレギュレータ52、充電電流を供給するためのコントロールスイッチ53、充電電流をON/OFFするスイッチ54、ID端子をプルダウンする抵抗器55を備える。
【0049】
また、バッテリーチャージャー48は、さらに、バッテリーチャージャーの+端子56、バッテリーチャージャーのB端子57、バッテリーチャージャーのID端子58、バッテリーチャージャーの−端子59を備えている。
【0050】
バッテリーチャージャー48は、ACプラグ49にAC入力が印加されると、AC/DC変換回路50によって、バッテリーパックの充電電圧を発生させる。一般に、リチウムイオン二次電池の場合、定電圧/定電流制御が行われ、充電端子の出力を安定化するように動作する。バッテリーチャージャー48の場合、バッテリーパック40が装着されると、52のレギュレータ5Vによって作られた5V電圧が、バッテリーチャージャー48のB端子57からバッテリーパックのB端子11に加えられ、抵抗4を通してバッテリーパックのID端子12から、バッテリーチャージャー48のID端子58に加えられる。バッテリーチャージャー48のID端子58は抵抗器55によってプルダウンされているため、バッテリーパック40が非装着時にはGNDレベルであり、バッテリーパック40が装着されることにより、ID端子58に電圧が発生する。この状態により、充電制御マイコン51はバッテリーパックの装着を検出し、スイッチ53をONし、スイッチ54をONすることにより充電を開始する。充電時において、バッテリーチャージャー48の+端子56からバッテリーパック40の+端子10に充電電流が流れ、電池6および7に電力を供給する。この際、スイッチ8および9がONしているため、充電電流の検出抵抗41には、充電電流に応じた電圧降下が発生する。通信マイコン42は、この電圧を検出することにより、充電の行われた回数をカウントすることが可能になる。
【0051】
図7は、実施形態2におけるカムコーダーにバッテリーパックが装着されたときのカムコーダーおよびバッテリーパックの動作を示すフローチャートである。
【0052】
ステップS102でバッテリーパック40がカムコーダーCに装着されると、ステップS103で、カムコーダーC内の通信マイコン45が乱数を発生させる。次に、ステップS104で、カムコーダーCの初期信号の設定による分岐を行う。このカムコーダーCの製造出荷時には、初期信号として例えばC(A)を生成するように設定されているとする。そして、カムコーダーCが初期信号C(A)を生成するように設定されている場合にはステップS105で初期信号C(A)を作成する。カムコーダーCが初期信号C(B)を生成するように設定されている場合には、ステップS106で初期信号C(B)を作成する。次に、ステップS107でカムコーダーCからバッテリーパック40へのデータ転送が行われる。
【0053】
バッテリーパック40は、ステップS108で受信信号を解読し、ステップS109で受信信号の判定を行う。判定後、初期信号がC(A)の場合、ステップS110でそれに対応した返信信号R(A)の作成が行われる。具体的には例えば、初期信号と、予め設定された定数もしくは乱数との加算が行われる。一方、ステップS109で初期信号がC(B)である場合には、ステップS112で、それに対応した返信信号R(B)の作成が行われる。具体的には例えば、初期信号と、予め設定された定数もしくは乱数との減算が行われる。
【0054】
次に、ステップS114で、上述した方法で現在までに行われた充電の回数をカウントし、充電回数に応じた充電回数データが作成される。そして、ステップS115で、カムコーダーCに充電の回数を通知すべく、返信信号R(B)とともに充電回数データが送信される。
【0055】
カムコーダーCがバッテリーパック40から返信信号を充電回数データとともに受信すると、ステップS116で返信信号の解読が行われ、ステップS117でバッテリーパックの認定が行われる。許可されたバッテリーパックである場合には、ステップS118で充電回数の条件に応じた分岐が行われ、受信した充電回数データより、バッテリーパック40の充電回数が予め設定された回数以上であることが判った場合には、ステップS119で、カムコーダーCが以降出力する初期信号をC(B)に設定し、ステップS120でLCDおよび/またはCVF上に、装着されたバッテリーパックは認定されたものである旨を表示し、ステップS121でUNREG出力のONが行われる。
【0056】
一方、ステップS117で、許可されていない模倣バッテリーパックであると判断された場合には、ステップS122に移行し、LCDおよび/またはCVF上に、その判定結果(注意文を含む)表示を行い、ステップS123でUNREG出力のOFFが行われる。
【0057】
このように、本実施形態によれば、バッテリーパック装着時にカムコーダーが送出する初期信号値を、バッテリーパックの充電回数に依存して効果的に変更させることができる。
【0058】
(実施形態3)
以下説明する実施形態3は、上記実施形態1の構成において、上記変更手段は、電子機器に設けられた所定のスイッチの、現在までに行われたON動作の回数をカウントする処理を含み、現在までに行われたON動作の回数が所定数を超えたときに、初期信号の値を変更することを特徴とするものである。
【0059】
図8は、実施形態3に係る電子機器システムの構成を示す図である。図1における構成要素と同様の構成要素については、同一の参照番号を付して説明を省略し、相違する構成について説明することにする。
【0060】
図8において、60で示すカムコーダーDは、図1のカムコーダーAの通信マイコン16に替わる通信マイコン61を備えるとともに、トリガスイッチ62およびそのトリガスイッチ62のONを検出するキーマイコン63が追加的に設けられている。トリガスイッチ62は例えば押しボタンスイッチによって構成される。以下の説明では便宜的に、スイッチの押下によるON動作(ON状態にすること)を単に「押下」ということにする。したがって、「押下回数」という場合には、これはスイッチをON動作の回数を指すことになる。
【0061】
この構成により、通信マイコン61は、トリガスイッチ62の押下回数をキーマイコン63を介してカウントすることが可能である。もちろん、キーマイコン63によりトリガスイッチ62の押下を検出するのではなく、直接通信マイコンDが押下を検出するように構成してもよい。
【0062】
そして、本実施形態では、トリガスイッチ62の押下回数が所定のカウント数に達したときに、バッテリーパック1がカムコーダーDに装着された時にバッテリーパック1に送出する初期信号を変更する。
【0063】
図9は、本実施形態におけるカムコーダーDにバッテリーパック1が装着されたときのカムコーダーDおよびバッテリーパック1の動作を示すフローチャートである。
【0064】
ステップS202でバッテリーパック1がカムコーダーDに装着されると、ステップS203でカムコーダーDの通信マイコン61が乱数を発生させる。次に、ステップS204で、カムコーダーDの初期信号の設定による分岐を行う。このカムコーダーDの製造出荷時には、初期信号として例えばC(A)を生成するように設定されているとする。そして、カムコーダーDが初期信号C(A)を生成するように設定されている場合にはステップS205で初期信号C(A)を作成する。カムコーダーCが初期信号がC(B)を生成するように設定されている場合には、ステップS206で初期信号C(B)を作成する。次に、ステップS207でカムコーダーDからバッテリーパック1へのデータ転送が行われる。
【0065】
バッテリーパック1は、ステップS208で受信信号を解読し、ステップS209で受信信号の判定を行う。判定後、初期信号がC(A)の場合、ステップS210でそれに対応した返信信号R(A)の作成が行われる。具体的には例えば、初期信号と、予め設定された定数もしくは乱数との加算が行われる。一方、ステップS209で初期信号がC(B)である場合には、ステップS212で、それに対応した返信信号R(B)の作成が行われる。具体的には例えば、初期信号と、予め設定された定数もしくは乱数との減算が行われる。返信信号が完成すると、ステップS214でカムコーダーDへのデータ返信が行われる。
【0066】
カムコーダーDがバッテリーパック1から返信された信号を受けると、ステップS215で返信信号の解読が行われ、ステップS216でバッテリーパックの認定が行われる。許可されたバッテリーパックである場合には、ステップS217で、LCDおよび/またはCVF上に、装着されたバッテリーパックは認定されたものである旨を表示し、ステップS218でUNREG出力のONが行われる。
【0067】
一方、ステップS216で、許可されていない模倣バッテリーパックであると判断された場合には、ステップS219に移行し、LCDおよび/またはCVF上に、その判定結果(注意文を含む)表示を行い、ステップS220でUNREG出力のOFFが行われる。
【0068】
続いて、ステップS221で、トリガスイッチ62の押下回数のカウントが行われ、ステップS222でトリガスイッチ62の押下回数の条件に応じた分岐が行われる。ここでは、トリガスイッチ62の押下回数が予め設定された回数(例えば1,000回)に達したか否かを判断し、トリガスイッチ62の押下回数がその予め設定された回数に未だ達していない場合には、そのままステップS221に戻って処理を繰り返し、トリガスイッチ62の押下回数がその予め設定された回数に達した場合には、ステップS223で、カムコーダーDが以降出力する初期信号をC(B)に設定し、その後ステップS221に戻って処理を繰り返す。
【0069】
このように、本実施形態によれば、バッテリーパック装着時にカムコーダーが送出する初期信号値を、トリガスイッチの押下回数に依存して変更させることができる。
【0070】
なお、上述のトリガスイッチ62は、別の用途を兼ねたスイッチであってもよい。例えば、電源スイッチに上述のトリガスイッチ62の役割を兼ねさせるように構成してもよい。そうすると、本実施形態によれば、バッテリーパック装着時にカムコーダーが送出する初期信号値を、電源スイッチによる電源投入回数に依存して効果的に変更させることができる。
【0071】
また、このトリガスイッチ62は直接ユーザに押下させるものではなく、例えばフォト撮影時に使用するシャッターボタンの押下に連動してONするように構成されたスイッチでもよい。あるいは、ズームスイッチの押下時間を測定し、その測定結果に応じてトリガスイッチのON/OFFを切り換えるように構成してもよいであろう。
【0072】
(実施形態4)
以下説明する実施形態4は、上記実施形態1の構成において、電子機器は、時計情報を提供するクロック機能を用いて当該電子機器を使用した時間の総計を算出する処理を実行し、上記変更手段は、算出された時間の総計が所定時間以上となったときに、初期信号の値を変更することを特徴とするものである。
【0073】
図10は、実施形態4に係る電子機器システムの構成を示す図である。図1における構成要素と同様の構成要素については、同一の参照番号を付して説明を省略し、相違する構成について説明することにする。
【0074】
図10において、70で示すカムコーダーEは、図1のカムコーダーAの通信マイコン16に替わる通信マイコン71を備えるとともに、バックアップ電池72および時計マイコン73が追加的に設けられている。時計マイコン73は、時計情報を提供するクロック手段として機能する。時計マイコン73にはバックアップ電池72によって電力が供給される。本実施形態では、時計マイコン73の設定により、予め設定された、カムコーダーEの使用期間に対応するタイマー値を経過した場合に、カムコーダーEがそれ以降出力する初期信号を変更するように設定される。
【0075】
図11は、本実施形態におけるカムコーダーEにバッテリーパック1が装着されたときのカムコーダーEおよびバッテリーパック1の動作を示すフローチャートである。
【0076】
ステップS402でバッテリーパック1がカムコーダーEに装着されると、ステップS403でカムコーダーEの通信マイコン71が乱数を発生させる。次に、ステップS404で、カムコーダーDの初期信号の設定による分岐を行う。このカムコーダーEの製造出荷時には、初期信号として例えばC(A)を生成するように設定されているとする。そして、カムコーダーEが初期信号C(A)を生成するように設定されている場合にはステップS405で初期信号C(A)を作成する。カムコーダーCが初期信号がC(B)を生成するように設定されている場合には、ステップS406で初期信号C(B)を作成する。次に、ステップS407でカムコーダーEからバッテリーパック1へのデータ転送が行われる。
【0077】
バッテリーパック1は、ステップS408で受信信号を解読し、ステップS409で受信信号の判定を行う。判定後、初期信号がC(A)の場合、ステップS410でそれに対応した返信信号R(A)の作成が行われる。具体的には例えば、初期信号と、予め設定された定数もしくは乱数との加算が行われる。一方、ステップS409で初期信号がC(B)である場合には、ステップS412で、それに対応した返信信号R(B)の作成が行われる。具体的には例えば、初期信号と、予め設定された定数もしくは乱数との減算が行われる。返信信号が完成すると、ステップS414でカムコーダーEへのデータ返信が行われる。
【0078】
カムコーダーEがバッテリーパック1から返信された信号を受けると、ステップS415で返信信号の解読が行われ、ステップS416でバッテリーパックの認定が行われる。許可されたバッテリーパックである場合には、ステップS417で、LCDおよび/またはCVF上に、装着されたバッテリーパックは認定されたものである旨を表示し、ステップS418でUNREG出力のONが行われる。
【0079】
一方、ステップS416で、許可されていない模倣バッテリーパックであると判断された場合には、ステップS419に移行し、LCDおよび/またはCVF上に、その判定結果(注意文を含む)表示を行い、ステップS420でUNREG出力のOFFが行われる。
【0080】
続いて、ステップS421で、カムコーダーEの使用時間(経過時間)を積算し、ステップS422で積算経過時間の条件に応じた分岐が行われる。ここでは、積算経過時間が予め設定された時間(例えば1,000時間)に達したか否かを判断し、積算経過時間がその予め設定された時間に未だ達していない場合には、そのままステップS421に戻って処理を繰り返し、積算経過時間がその予め設定された時間に達した場合には、ステップS423で、カムコーダーEが以降出力する初期信号をC(B)に設定し、その後ステップS421に戻って処理を繰り返す。
【0081】
このように、本実施形態によれば、バッテリーパック装着時にカムコーダーが送出する初期信号値を、例えばそのカムコーダーを使用した時間の総計に依存して効果的に変更させることができる。
【0082】
(実施形態5)
上述の実施形態4は、カムコーダーのトータルの使用時間に依存してカムコーダーが送出する初期信号値を変更させるものであったが、本実施形態は、その代替案として、バックアップ電池72が交換されたこと(システムリセットを含む)を検出し、そのタイミングで初期信号の変更を行うものである。
【0083】
本実施形態におけるカムコーダーおよびバッテリーパックの構成は図10に示したものと同様であるので、これに基づいて説明する。
【0084】
図12は、本実施形態におけるカムコーダーEにバッテリーパック1が装着されたときのカムコーダーEおよびバッテリーパック1の動作を示すフローチャートである。
【0085】
ステップS502からS520までの処理内容は、実施形態4におけるステップS402からS420までの処理と同様のものである。まず、ステップS502でバッテリーパック1がカムコーダーEに装着されると、ステップS503でカムコーダーEの通信マイコン71が乱数を発生させる。次に、ステップS504で、カムコーダーDの初期信号の設定による分岐を行う。このカムコーダーEの製造出荷時には、初期信号として例えばC(A)を生成するように設定されているとする。そして、カムコーダーEが初期信号C(A)を生成するように設定されている場合にはステップS505で初期信号C(A)を作成する。カムコーダーCが初期信号がC(B)を生成するように設定されている場合には、ステップS506で初期信号C(B)を作成する。次に、ステップS507でカムコーダーEからバッテリーパック1へのデータ転送が行われる。
【0086】
バッテリーパック1は、ステップS508で受信信号を解読し、ステップS509で受信信号の判定を行う。判定後、初期信号がC(A)の場合、ステップS510でそれに対応した返信信号R(A)の作成が行われる。具体的には例えば、初期信号と、予め設定された定数もしくは乱数との加算が行われる。一方、ステップS509で初期信号がC(B)である場合には、ステップS512で、それに対応した返信信号R(B)の作成が行われる。具体的には例えば、初期信号と、予め設定された定数もしくは乱数との減算が行われる。返信信号が完成すると、ステップS514でカムコーダーEへのデータ返信が行われる。
【0087】
カムコーダーEがバッテリーパック1から返信された信号を受けると、ステップS515で返信信号の解読が行われ、ステップS516でバッテリーパックの認定が行われる。許可されたバッテリーパックである場合には、ステップS517で、LCDおよび/またはCVF上に、装着されたバッテリーパックは認定されたものである旨を表示し、ステップS518でUNREG出力のONが行われる。
【0088】
一方、ステップS516で、許可されていない模倣バッテリーパックであると判断された場合には、ステップS519に移行し、LCDおよび/またはCVF上に、その判定結果(注意文を含む)表示を行い、ステップS520でUNREG出力のOFFが行われる。
【0089】
続いて、ステップS521で、バックアップ電池72の取り外しによる減電リセットまたは減電状態をA/D入力により検出する。減電リセットまたは減電状態が検出されなければ、再度ステップS521に戻って処理を繰り返し、減電リセットまたは減電状態が検出された場合には、ステップS522で、カムコーダーEが以降出力する初期信号をC(B)に設定し、その後ステップS521に戻って処理を繰り返す。
【0090】
このように、本実施形態によれば、バッテリーパック装着時にカムコーダーが送出する初期信号値を、例えばそのカムコーダーのバックアップ電池が取り外されたことに依存して効果的に変更させることができる。
【0091】
(実施形態6)
上述の各実施形態に係るカムコーダには、図13に示すように、カムコーダーに表示マイコン82および表示装置83を追加的に設けることが可能である。これにより、バッテリーパックに関するさまざまな情報を表示して使用者に有益な情報を提供することができる。表示装置83は表示マイコン82により制御される。
【0092】
本実施形態では、バッテリーパック1は、返信信号とともに、バッテリーパックの識別データ、電池容量のデータ、充電回数のデータをカムコーダーFに送信する。識別データとしては例えばバッテリーパックのシリアル番号が好適である。カムコーダーFは受信した識別データによるバッテリーパックを識別し、電池容量データによりバッテリーパックの電池残量を調べ、また、充電回数のデータにより充電回数を調べることができる。そして、表示マイコン82は、受信したこれらの情報に基づいて、表示装置83にバッテリーパックに関するさまざまな情報を表示させることができる。
【0093】
図14は、表示装置83におけるバッテリーパックの電池残量に関する表示態様を例示したものである。
【0094】
例えば500mAhと1000mAhの2種類のバッテリーパックに対して、表示例1は、それぞれバッテリーパックの残量表示マークの大きさを変えるもの、表示例2は、バッテリーパックの残量表示マークの中に、数値による容量表示を追加するもの、表示例3は、バッテリーパックの残量表示マークの太さを変えるもの、表示例4は、レベルゲージの長さを変えるものである。この他にも、さまざまな表示態様が考えられる。
【0095】
この他、表示装置83は、受信したバッテリーパックの識別データ、電池容量のデータ、充電回数のデータに基づいて、さまざまなメッセージを表示することが可能である。
【0096】
図15は、表示装置83に表示されるバッテリーパックに関するメッセージの例を示している。
【0097】
表示例1はバッテリーパックの寿命表示、表示例2はバッテリーパックの使用状況の表示、表示例3はバッテリーパックの寿命までの使用回数の表示、そして、表示例4はバッテリーパックの使用管理情報である。
【0098】
このように、本実施形態によれば、バッテリーパックに関するさまざまな情報を表示して使用者に有益な情報を提供することができる。
【0099】
【発明の効果】
本発明によれば、第三者の模倣バッテリー装置の使用を制限することを、低コストで容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る電子機器システムの構成を示す図である。
【図2】図1におけるカムコーダーとバッテリーパックとの接続態様を示す図である。
【図3】実施形態におけるバッテリーパックの通信マイコンによって行われる演算について説明するための図である。
【図4】実施形態1に係る通信概要図である。
【図5】実施形態1におけるカムコーダーにバッテリーパックが装着されたときのカムコーダーおよびバッテリーパックの動作を示すフローチャートである。
【図6】実施形態2に係る電子機器システムの構成を示す図である。
【図7】実施形態2におけるカムコーダーにバッテリーパックが装着されたときのカムコーダーおよびバッテリーパックの動作を示すフローチャートである。
【図8】実施形態3に係る電子機器システムの構成を示す図である。
【図9】実施形態3におけるカムコーダーにバッテリーパックが装着されたときのカムコーダーおよびバッテリーパックの動作を示すフローチャートである。
【図10】実施形態4に係る電子機器システムの構成を示す図である。
【図11】実施形態4におけるカムコーダーにバッテリーパックが装着されたときのカムコーダーおよびバッテリーパックの動作を示すフローチャートである。
【図12】実施形態5におけるカムコーダーにバッテリーパックが装着されたときのカムコーダーおよびバッテリーパックの動作を示すフローチャートである。
【図13】実施形態6に係る電子機器システムの構成を示す図である。
【図14】表示装置におけるバッテリーパックの電池残量に関する表示態様を例示した図である。
【図15】表示装置に表示されるバッテリーパックに関するメッセージの例を示す図である。
Claims (7)
- 電子機器と、前記電子機器に着脱自在に構成されたバッテリー装置とを備える電子機器システムであって、
前記電子機器は、
前記バッテリー装置が装着されたときに、所定の値を有する初期信号をそのバッテリー装置に送信する初期信号送信手段と、
前記バッテリー装置から応答信号を受信する受信手段と、
前記応答信号に基づいて、前記バッテリー装置が真正か否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記バッテリー装置が真正であると判断されたときに、電源ラインをオンにするよう制御する制御手段と、
を備え、
前記バッテリー装置は、
前記電子機器から受信した前記初期信号に基づき、互いに異なる複数の演算パターンの中からいずれかの演算パターンを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された前記演算パターンにより前記応答信号を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記応答信号を前記電子機器へ送信する応答信号送信手段と、
を備えることを特徴とする電子機器システム。 - 前記電子機器は、前記初期信号を変更する変更手段をさらに備え、
前記初期信号送信手段は、前記変更手段により変更された前記初期信号を前記バッテリー装置へ送信する
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器システム。 - 前記バッテリー装置は、
充電回数をカウントするカウント手段と、
前記カウント手段によりカウントされた前記充電回数を前記電子機器へ通知する通知手段と、
をさらに備え、
前記変更手段は、前記通知手段により通知された充電回数が所定数以上である場合に、前記初期信号を変更する
ことを特徴とする請求項2記載の電子機器システム。 - 前記電子機器は、所定のスイッチのON動作の回数をカウントするカウント手段をさらに備え、
前記変更手段は、前記カウント手段によりカウントされた回数が所定数以上である場合に、前記初期信号を変更する
ことを特徴とする請求項2記載の電子機器システム。 - 前記電子機器は、前記電子機器を使用した時間の総計を算出する算出手段をさらに備え、
前記変更手段は、前記算出手段により算出された使用時間の総計が所定時間以上である場合に、前記初期信号を変更する
ことを特徴とする請求項2記載の電子機器システム。 - 前記電子機器は、リセットを検知する検知手段をさらに備え、
前記変更手段は、前記リセット手段によりリセットが検知されたときに、前記初期信号を変更する
ことを特徴とする請求項2記載の電子機器システム。 - 前記電子機器は、前記判断手段による判断結果を表示する表示手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の電子機器システム。
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