JP3985476B2 - ジャンクションボックス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用のジャンクションボックスに関し、特に、内部回路に用いるバスバーとして多数並列して収容する短冊状の縦バスバーを用いるものである。
【0002】
【従来の技術】
近時、自動車に搭載される電装品の急増に伴い、自動車用電気接続箱、特に、ジャンクションボックスの内部に収容される回路が急増し、高密度で分岐回路を形成するために、部品点数が非常に多くなり、組み立て手数も非常にかかるようになっている。
【0003】
自動車用のジャンクションボックスは、通常、図12に示す構成とされている。該ジャンクションボックス1は、アッパーケース2とロアケース3の間に絶縁板4A〜4Eを介在させてバスバー5A〜5Dを積層配置している。上記アッパーケース2にはコネクタ収容部2a、リレー収容部2b、ヒューズ収容部2cを設け、これら収容部にコネクタ6、リレー7、ヒューズ8を装着して、これらの端子とバスバー5A〜5Dから突設したタブ5eと直接あるいは中継端子を介して接続させている。また、ロアケース3にもコネクタ収容部3aを設けて、バスバーのタブを突出してコネクタと接続している場合もある。
【0004】
上記絶縁板4A〜4Eに固定するバスバー5A〜5Dは導電性金属板を所要の回路形状に打ち抜いて形成されている。このバスバーと外部回路となるワイヤハーネスの電線端末の端子とはコネクタを介して接続しており、電線端末の端子をコネクタのキャビティに挿入し、このコネクタをジョンクションボックスのケース外面に形成したコネクタ収容部に嵌合すると、上記バスバーに形成したタブあるいはタブに接続した中継端子と、上記コネクタ内の電線端末の端子とが嵌合される。
【0005】
上記したバスバー5A〜5Dに代えて、図13(A)(B)に示すように、ケース2'(3')の内部に縦バスバー5'を収容している場合もあり、該縦バスバー5'は帯形状とした導電性金属材をフォーミングして所要の屈曲形状を形成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図12に示すように、従来のジャンクションボックスでは、その内部回路とワイヤハーネスの外部回路をコネクタを介して接続しているため、コネクタとワイヤハーネスとの接続作業が必要となると共に部品点数が増加する問題がある。
【0007】
さらに、上記図12に示すジャンクションボックス1では、バスバーを回路形状に打ち抜いて形成するため、回路変更が生じるとバスバーを形成しなおす必要があり、バスバー形成用の金型費が非常に高くつき、回路変更に柔軟に対応できない問題がある。また、バスバー材料となる導電性金属板の歩留まりが非常に悪く、コストアップの要因となる。
また、図13(A)(B)に示す縦バスバー5'を用いた場合、導電性金属板を帯形状として用いるため歩留まりは向上するが、フォーミングして屈曲させたバスバーは1本づつケース2'内の溝あるいはガイド突起の間に挿入しなければならず、作業手数がかかり、この点でコストアップの要因が生じる。
【0008】
また、図12および図13に示すジャンクションボックスとも、内部回路となるバスバーにコネクタ、ヒューズおよびリレーを接続する構成としているため、ヒューズ、リレーと内部回路との接続が変わる仕様変更が生じた場合に、内部回路の全体を変更しなければならず、回路変更に容易に対応出来ない問題がある。
【0009】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、ジャンクションボックス内に収容するバスバーとして歩留まりの良い縦バスバーを用い、回路変更等に容易に対応できるようにすると共に、ジャンクションボックスの小型化等を図ることを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、ジャンクションボックスの内部回路を外部回路と接続されるベース回路部と、ヒューズ・リレー接続回路部に分割し、ベース回路部を備えたベースモジュールと、上記ヒューズ・リレー接続回路部を備えたヒューズ・リレーモジュールを設け、これらモジュールを結合してジャンクションボックスを組み立てており、
上記ベースモジュールはケース内部にX方向の短冊状の縦バスバーを平行配列して収容していると共に、該縦バスバーの配置位置のケース外面に、外部電線端末接続用のキャビティをY方向に多数並設した電線接続ブロックを複数列突設し、直交方向に配列される上記縦バスバーとキャビティとをX−Y方向の格子状として、縦バスバーと電線とを所要の交差位置で接続して所要の回路を形成している一方、
上記ベースモジュールのケースの一部に上記ヒューズ・リレーモジュールを搭載し、該ヒューズ・リレーモジュールは絶縁板上に複数のバスバーを固定し、これらバスバーのうち一端を分岐させていない非分岐バスバーに1つの縦バスバー接続端子部を設ける一方、一端を分岐させた分岐バスバーに複数の縦バスバー接続端子部を設け、これら縦バスバー接続用端子部をY方向に一列に配置して上記並列配置している複数の縦バスバーに接続して、上記分岐バスバーで縦バスバー間を接続していることを特徴とするジャンクションボックスを提供している。
【0011】
上記構成とすると、ジョンクションボックスの内部回路として短冊形状の縦バスバーを用い、ケース内部に並列配置としているため、導電性金属板の歩留まりを100%に出来ると共にフォーミング加工を省略でき、しかも、ケース内部に一括して自動組み付けを行うことができる。
また、電線を縦バスバーにコネクタレスで接続することができ、電線のコネクタ接続作業を無くすことが出来ると共に部品点数の削減を図ることができる。
【0012】
さらに、上記ヒューズ・リレーモジュールの絶縁板上に固定されて一端を上記縦バスバーと接続する複数のバスバーのうち、一部のバスバーには分岐部分を形成して、その分岐ごとに設けた縦バスバー接続端子部を夫々複数の縦バスバーと接続することで、該複数の縦バスバー同士がスプライス接続され、1回路に多数の外部電線を接続することが可能になる。
もし、外部電線を多数接続するため縦バスバーを長くすればジャンクションボックスが大型化し、あるいは、縦バスバーを折り返すことで1回路を長くすれば作業工数が増大してしまうが、上記スプライスによると、上記ジャンクションボックスの小型化等が可能になり好適である。
【0013】
また、上記ジャンクションボックスは、上記ベース回路部を構成するベースモジュールと、上記ヒューズ・リレー接続回路部を備えたヒューズ・リレーモジュールとにモジュール分割されているので、仕様変更が行なわれる際には、該当するモジュールのみを変更すればよいので、ジャンクションボックス全体を作り直さずに済み、フレキシブルに対応することができる。
【0014】
上記複数の縦バスバー接続用端子部を設けた上記バスバーにはヒューズあるいは/およびリレーと接続する端子部を設けていると、上記バスバーが上述の縦バスバー同士をスプライス接続すると同時に、ヒューズ・リレーと縦バスバーとを接続する役目も果たし、バスバーの効率的な利用が可能となる。
【0015】
上記縦バスバー接続用端子部には圧接スロットを設け、該圧接スロットに縦バスバーに挿入して圧接接続させていると、ベースモジュールにヒューズ・リレーモジュールを組みつける作業時に、ヒューズ・リレーモジュール側のバスバーとベースモジュール側の縦バスバーとをワンタッチで接続させることができ、作業性を高めることができる。
【0016】
上記ヒューズ・リレーモジュールのケース内に上記バスバーを固定した絶縁板を収容すると共に、該ケースにヒューズ搭載部あるいは/およびリレー搭載部を設け、上記バスバーに形成したヒューズあるいは/およびリレーとの接続用の端子部に圧接スロットを設け、ヒューズあるいは/およびリレーの端子と圧接接続させていると、上記バスバーとヒューズあるいは/およびリレーとを中継端子等を用いずに直接ワンタッチで接続することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図9は第1実施形態を示す。
図1乃至図3は自動車用ワイヤハーネスに接続されるジャンクションボックス100を示し、10はベースモジュール、11はヒューズ・リレーモジュール、18はECUケースである。
【0018】
ベースモジュール10はアッパーケース12とロアケース14とからなるケース内部に図2に示すようにX方向の短冊状の縦バスバー13をY方向に多数並列状態で収容している。
縦バスバー13はベース回路を構成し、アッパーケース12に設けた電線接続ブロック15の各キャビティ16に、図4に示すように、電線w1の端子20を直接挿入して縦バスバー13と直接接続している。このベースモジュール10のロアケース14の一側にヒューズ・リレーモジュール11を搭載している。
【0019】
詳しくは、ベースモジュール10のアッパーケース12の上面の一側には、Y方向の略全長にわたって複数の電線接続ブロック15を平行列で突設しており、各列の電線接続ブロック15は端子挿入部となるキャビティ16をY方向に多数並設している。また、電線接続ブロック15の一方側には複数のコネクタ収容部17を突設している。
【0020】
アッパーケースの内面は、図5に概略的に示すように、多数並設する縦バスバー13を固定するための溝12aを等ピッチで多数並設している。これら各溝12aは、電線接続ブロック15のキャビティ16の底面開口およびコネクタ収容部17の底面開口をはさんで連続させて、各溝12aに縦バスバー13を挿入して位置決め保持している。
なお、上記縦バスバー13を位置決め保持する溝はロアケース側にも設けてもよい。
【0021】
上記X方向に配置する縦バスバー13と上記Y方向に並設するキャビティ16に挿入する電線w1端末の端子20とはX−Y方向の格子状に配置され、所要位置で縦バスバー13と端子20とを接続して、所要の回路を構成している。
【0022】
また、ロアケース14の一側より延在したヒューズ・リレーモジュール設置部22とケース25との間には、図6に示すようにヒューズ・リレー用のバスバー40を設置しており、また、該バスバー40は図7の展開図に示されるように、非分岐バスバー41と分岐バスバー42とを備えている。
【0023】
非分岐バスバー41は、一端に圧接スロット41a−1を有する縦バスバー接続用端子部41aを1つ設けると共に、他端にヒューズ等との接続用である圧接スロット41b−1を有する端子部41bを1つ設けている。
分岐バスバー42は、一端に圧接スロット42a−1を有する縦バスバー接続用端子部42aを連続して複数(図中は3つ)設けていると共に、他端にヒューズ等との接続用である圧接スロット42b−1を有する端子部42bを2つ設けている。
そして、上記各バスバー41、42が所要位置に配置された状態で、バスバー40の一側に上記縦バスバー接続用端子部41a、42aが多数並列される。
【0024】
図8に示すように、上記並列した縦バスバー接続用端子部41a、42aは垂直に屈折させ、その圧接スロット41a−1、42a−1を縦バスバー13に圧接接続させて、ベースモジュール10の内部回路の縦バスバー13とヒューズ・リレーモジュール12のバスバー40とを接続している。
上記各バスバー41、42の他端の端子部41b、42bも垂直に屈折させて、ヒューズ搭載部28、リレー搭載部27、ヒュージブルリンク搭載部23に搭載するリレー、ヒューズ、ヒュージブルリンクの端子と圧接接続させている。
【0025】
上記各キャビティ16に挿入する電線w1端末に圧着された端子20は、図4に示すように、一対の挟持片20aを備え、縦バスバー13を端子20の一対の挟持片20aにより挟持して接続している。また、該端子20には芯線バレル20bと挟持片20aとの間の位置に係止凹部20cを設けてキャビティ16内壁と係止する。
【0026】
上記アッパーケース12に設けたコネクタ収容部17には、図9に示すように、電線w2端末の端子31を挿入係止したコネクタ30を嵌合し、コネクタ30の外側のロック爪30aとコネクタ収容部17の内壁の被ロック部17aとをロック結合している。コネクタ30には縦バスバー挿通溝30bを設けて縦バスバー13をコネクタ内に挿通させ、コネクタ内の端子31を縦バスバー13に挟持させて接続している。
【0027】
上記アッパーケースと嵌合するロアケース14には、図1、2、3に示すように、アッパーケース12との嵌合部の一側端よりヒューズ・リレーモジュール設置部22を突設している。
このヒューズ・リレーモジュール設置部22にはヒュージブルリンク搭載部23を突設すると共に、端子穴24を設けている。このヒューズ・リレーモジュール設置部22の下部にヒューズ・リレーモジュール11のケース25を組み付けている。該ケース25に端子穴24に嵌合する端子収容部26を上向きに突出すると共に、下向きにリレー搭載部27、ヒューズ搭載部28を突設している。
【0028】
さらに、ベースモジュール10の下部にECUケース18を組みつけ、該ECUケース18の内部にプリント基板55を収容し、該プリント基板55の導体をベースモジュール10側に延在するバスバー40と接続させている。
【0029】
上記構成からなるジャンクションボックス100では、ヒューズ・リレーモジュール11に収容されるバスバー40に分岐バスバー42を設けて、その分岐端に形成された縦バスバー接続端子部42aを夫々複数の縦バスバー13と圧接接続することで、複数の縦バスバー13同士がスプライス接続されるので、縦バスバー13を長くすることなく、1回路に電線w1端末の端子20を多数接続することが可能になる。
【0030】
複数の縦バスバー接続用端子部42aを設けたバスバー42にはヒューズあるいはリレーと接続する端子部42bを設けていると、バスバー42が縦バスバー13同士をスプライス接続すると同時に、ヒューズ・リレーと縦バスバー13とを接続する役目も果たし、バスバー42の効率的な利用が可能となる。
【0031】
また、縦バスバー13をアッパーケース12とロアケース14内に並列配置して収容してベースモジュール10を組み立てており、このベースモジュール10に対して、並列させた電線w1の端子20を、アッパーケース12の電線接続ブロック15のキャビティ16に直接的に一括挿入するだけで縦バスバー13に接続させることができる。また、ワイヤハーネス端末のコネクタ30もコネクタ収容部17に嵌合させるだけで、コネクタ30内の端子31を縦バスバー13に接続させることができる。
【0032】
また、上記ジャンクションボックス100では、各電線w1と縦バスバー13との接続位置さえ変更すれば回路変更を容易に行うことができる。かつ、ベースモジュール10とヒューズ・リレーモジュール11とを分離し、ヒューズ・リレーモジュール11のヒューズ・リレー用のバスバー40を縦バスバー13と接続させているため、ベース回路と外部電線との接続形態の変更があるだけの場合にはヒューズ・リレーモジュール11を共用することができる。同様に、ヒューズ・リレーモジュール11のヒューズ接続回路等のみ変更がある場合にはベースモジュール10を共用することができる。
【0033】
なお、ヒューズ・リレーモジュールは一体化せずに、ヒューズモジュールとリレーモジュールとに分割して形成してもよい。
【0034】
図10は第2実施形態のバスバー40’を示す。
ロアケース14の一側より延在したヒューズ・リレーモジュール設置部22とケース25との間に収容されるバスバー40’は、非分岐バスバー41とジョイントバスバー43とを備えている。
【0035】
非分岐バスバー41は、第1実施形態と同様に、一端に圧接スロット41a−1を有する縦バスバー接続用端子部41aを1つ設けると共に、他端にヒューズ等との接続用である圧接スロット41b−1を有する端子部41bを1つ設けている。
ジョイントバスバー43は、幅広の平置部43bの一端に圧接スロット43a−1を有する縦バスバー接続用端子部43aを連続して複数(図中は3つ)設けており、他端には端子部を設けていない。
そして、上記各バスバー41、43が所要位置に配置された状態で、バスバー40’の一側に上記縦バスバー接続用端子部41a、43aが多数並列される。
【0036】
上記構成とすると、上記縦バスバー接続用端子部41a、43aが縦バスバー13に圧接接続されることにより、非分岐バスバー41によりヒューズ等と縦バスバー13が接続されると共に、ジョイントバスバー43により隣り合う複数(実施形態では3つ)の縦バスバー13同士をスプライス接続することができる。また、ジョイントバスバー43は、1枚板の導電性金属板よりヒューズ等と接続する非分岐バスバー41と同時に打ち抜けばよいので、歩留まりが向上すると共に別途スプライス用の接続部品を用意せずに済む。
なお、他の構成は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0037】
図11は第3実施形態のバスバー40”を示す。
ヒューズ・リレーモジュール11に収容されるバスバー40”は、非分岐バスバー41とジョイントバスバー44とを備えている。
【0038】
非分岐バスバー41は、第1実施形態および第2実施形態と同様である。
ジョイントバスバー44は、櫛状に3つに分岐した平置部44bの先端に圧接スロット44a−1を有する縦バスバー接続用端子部44aを夫々設けており、ヒューズ等との接続用の端子部は設けていない。
そして、上記各バスバー41、44は、ジョイントバスバー44の櫛状の平置部44bの隙間に非分岐バスバー41が介在した状態で配置され、バスバー40”の一側に縦バスバー接続用端子部41a、44aが多数並列される。
つまり、ジョイントバスバー44の縦バスバー接続用端子部44aは、非分岐バスバー41の縦バスバー接続用端子部41aを介在して配置されることにより、隔てられた縦バスバー13同士をスプライス接続することができる。
なお、他の構成は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、ジョンクションボックスの内部回路として短冊形状の縦バスバーを用いているため、導電性金属板の歩留まりを100%に出来ると共にフォーミング加工を省略できる。
また、電線を縦バスバーにコネクタレスで接続することができ、電線のコネクタ接続作業を無くすことが出来ると共に部品点数の削減を図ることができる。
【0040】
さらに、上記ヒューズ・リレーモジュール内部に収容され一端を上記縦バスバーと接続する複数のバスバーのうち、一部のバスバーには分岐部分を形成して、その分岐毎に設けた縦バスバー接続端子部を夫々複数の縦バスバーと接続することにより、該複数の縦バスバー同士がスプライス接続されるので、ジャンクションボックスの大型化や作業工数の増大を防ぎつつ、1回路に多数の外部電線を接続することができる。
【0041】
上記複数の縦バスバー接続用端子部を設けたバスバーにはヒューズあるいは/およびリレーと接続する端子部を設けていると、上記バスバーは縦バスバー同士のスプライス接続と、ヒューズあるいは/およびリレーと縦バスバーとの接続とを兼用するので、バスバーを効率的に利用できる。
なお、上記バスバーの縦バスバー接続用端子部とヒューズ等との接続用端子部とに圧接スロットを設けると、上記バスバーを縦バスバー、ヒューズ等と接続する際に中継端子等を用いずに直接ワンタッチで接続すること可能になる。
【0042】
また、上記ジャンクションボックスは、上記ベース回路部を構成するベースモジュールと、上記ヒューズ・リレー接続回路部を備えたヒューズ・リレーモジュールとにモジュール分割されているので、仕様変更が行なわれる際には、該当するモジュールのみを変更すればよいので、ジャンクションボックス全体を作り直さずに済み、フレキシブルな対応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るジャンクションボックスの上方側から見た斜視図である。
【図2】 ジャンクションボックスの分解斜視図である。
【図3】 ジャンクションボックスの下方側から見た斜視図である。
【図4】 電線端末の端子と縦バスバーの接続状態を示す斜視図である。
【図5】 アッパーケースの内面に縦バスバーを取り付ける状態を示す斜視図である。
【図6】 ジャンクションボックスの要部断面図である。
【図7】 バスバーの展開図である。
【図8】 バスバーと縦バスバーとの接続状態を下方側から見た要部斜視図である。
【図9】 (A)は電線が接続されたコネクタの斜視図、(B)はコネクタをコネクタ収容部に嵌合した状態の断面図である。
【図10】 第2実施形態のバスバーの展開図である。
【図11】 第3実施形態のバスバーの展開図である。
【図12】 従来のジャンクションボックスの斜視図である。
【図13】 (A)は別の従来のジャンクションボックスの平面図、(B)は縦バスバーの斜視図である。
【符号の説明】
100 ジャンクションボックス
10 ベースモジュール
11 ヒューズモジュール
12 アッパーケース
12a 溝
13 縦バスバー
14 ロアケース
15 電線接続ブロック
16 キャビティ
17 コネクタ収容部
18 ECUケース
20 端子
22 ヒューズ・リレーモジュール設置部
25 ケース
30 コネクタ
30b バスバー挿通溝
40 ヒューズ・リレー用バスバー
41 非分岐バスバー
41a 縦バスバー接続用端子部
41a−1 圧接スロット
41b 端子部
41b−1 圧接スロット
42 分岐バスバー
43、44 ジョイントバスバー
w1、w2 電線
Claims (4)
- ジャンクションボックスの内部回路を外部回路と接続されるベース回路部と、ヒューズ・リレー接続回路部に分割し、ベース回路部を備えたベースモジュールと、上記ヒューズ・リレー接続回路部を備えたヒューズ・リレーモジュールを設け、これらモジュールを結合してジャンクションボックスを組み立てており、
上記ベースモジュールはケース内部にX方向の短冊状の縦バスバーを平行配列して収容していると共に、該縦バスバーの配置位置のケース外面に、外部電線端末接続用のキャビティをY方向に多数並設した電線接続ブロックを複数列突設し、直交方向に配列される上記縦バスバーとキャビティとをX−Y方向の格子状として、縦バスバーと電線とを所要の交差位置で接続して所要の回路を形成している一方、
上記ベースモジュールのケースの一部に上記ヒューズ・リレーモジュールを搭載し、該ヒューズ・リレーモジュールは絶縁板上に複数のバスバーを固定し、これらバスバーのうち一端を分岐させていない非分岐バスバーに1つの縦バスバー接続端子部を設ける一方、一端を分岐させた分岐バスバーに複数の縦バスバー接続端子部を設け、これら縦バスバー接続用端子部をY方向に一列に配置して上記並列配置している複数の縦バスバーに接続して、上記分岐バスバーで縦バスバー間を接続していることを特徴とするジャンクションボックス。 - 上記複数の縦バスバー接続用端子部を設けた上記バスバーにはヒューズあるいは/およびリレーと接続する端子部を設けている請求項1に記載のジャンクションボックス。
- 上記縦バスバー接続用端子部には圧接スロットを設け、該圧接スロットに縦バスバーに挿入して圧接接続させている請求項1または請求項2に記載のジャンクションボックス。
- 上記ヒューズ・リレーモジュールのケース内に上記バスバーを固定した絶縁板を収容すると共に、該ケースにヒューズ搭載部あるいは/およびリレー搭載部を設け、上記バスバーに形成したヒューズあるいは/およびリレーとの接続用の端子部に圧接スロットを設け、ヒューズあるいは/およびリレーの端子と圧接接続させている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のジャンクションボックス。
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