JP3946448B2 - 窒化物半導体基板の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、窒化物半導体から成る単結晶基板の製造方法に関し、特に窒化物半導体から異種基板を容易に除去して窒化物半導体基板を得る製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、窒化物半導体基板は高出力LEDや寿命特性などの良好な素子特性を有する窒化物半導体からなるLDのような発光素子、その他、受光素子や電子デバイス等への用途が高まっている。これら窒化物半導体は、一般式InxAlyGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)で表される。例えば、窒化ガリウムは単結晶の製造が困難であるため異種基板への成長により窒化物半導体基板とする試みがなされているが、窒化ガリウムと格子整合する適当な基板が存在しないため、後工程において異種基板を除去する方法が検討されており、具体例としては、異種基板であるサファイア基板上に厚膜の窒化ガリウムを成長させ、その後、異種基板を研磨による単結晶の製造方法が報告されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、サファイア基板等は、硬度が高いため研磨時に大きな応力が必要であり、サファイア基板上の窒化ガリウムにも研磨時の応力で欠けや割れが生じるため窒化ガリウムの単体基板を形成するのは困難であった。
また、この問題はハイドライド気相成長法で成長させた窒化ガリウムの膜厚が厚いほど、具体的には100μm以上の膜厚を成長させた場合には、このような問題が顕著に現れていた。
【0004】
一方、研磨以外の窒化ガリウムとサファイアを分離する方法としては、例えば、Appl.Phys.Lett.72(5), 2 February 1998 pp.599−601には、サファイア基板上に窒化ガリウムを成長させた後、この成長させた窒化ガリウム面をSiウェハにエポキシを介して固定し、サファイア/窒化ガリウム/エポキシ/Siの構造にした後、サファイア側からKrfパルスエキシマレーザを照射して、サファイアとGaNとが接している共有面で分離し、窒化ガリウムからサファイアを分離する方法が記載されている。
この方法では、レーザ照射により、窒化ガリウムとサファイアが接触している共有面で窒化ガリウムがレーザ光を吸収して窒化ガリウムの分解が生じ、窒化ガリウムからサファイアを分離することができるものであるが、窒化ガリウムの分解によって発生する窒素ガスのガス圧によりサファイアが割れ、この割れが原因でサファイアと接触している窒化ガリウム面に欠陥が生じる。
このような欠陥傷が窒化ガリウム面にあると、例えばマイクロクラックなどの発生を引き起こす場合がある。マイクロクラックが発生すると、発光素子などにおいては寿命特性などの素子特性の低下や、歩留まりの低下等を引き起こすことが考えられる。
【0005】
そこで、本発明の目的は、窒化物半導体を成長させたサファイア等の異種基板を容易に除去して結晶性のいい窒化物半導体基板を得ることのできる窒化物半導体基板の製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の目的は、下記(1)〜(5)の構成により達成することができる。
(1) 第1の面と第2の面とを有し窒化物半導体と異なる材料から成る異種基板の第1の面上に、窒化物半導体から成る第1の窒化物半導体を成長させる第1の工程と、前記第1の工程後、前記第1の窒化物半導体上に第2の窒化物半導体を成長させる第2の工程と、を備える窒化物半導体基板の製造方法において、前記第1の窒化物半導体の成長速度が0.5mm/時間以上、100mm/時間以下であり、且つ前記第1の窒化物半導体の成長速度(R1)と、第2の窒化物半導体の成長速度(R2)と、の比(R1/R2)が1より大きいと共に、第1の窒化物半導体が、窒化物半導体の下地層を介して成長させ、前記第1の窒化物半導体と第2の窒化物半導体との界面が不均一で、第2の窒化物半導体の表面が平坦であり、前記下地層と第1の窒化物半い導体の膜厚がそれぞれ0.5μm〜20μm、30μm以上であり、前記第2の工程後、前記異種基板の第2の面を研磨して異種基板を除去する第3の工程を備えることを特徴とする窒化物半導体基板の製造方法。
(2) 前記第1の窒化物半導体と第2の窒化物半導体との欠陥密度の差が2桁以上であることを特徴とする(1)に記載の窒化物半導体基板の製造方法。
(3) 前記第2の窒化物半導体における欠陥密度が5×106個/cm2以下であることを特徴とする(1)又は(2)に記載の窒化物半導体基板の製造方法。
(4) 前記第1の窒化物半導体、及び/又は第2の窒化物半導体は、ハイドライド気相成長法によって成長させることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれか1項に記載の窒化物半導体基板の製造方法。
(5) 前記第1の窒化物半導体は異種基板上に下地層を介して成長させることを特徴とする(1)乃至(4)のいずれか1項に記載の窒化物半導体基板の製造方法。
【0007】
つまり、本発明は上記の如く、異種基板上に成長させた窒化物半導体を単体として形成する際に、異種基板上に窒化物半導体を少なくとも2層有することにより異種基板を研磨する工程において、単体基板として使用する範囲の窒化物半導体にクラック等を生じさせることなく異種基板を除去することができる。
これは、異種基板上に成長条件の異なる窒化物半導体を成長させることで、窒化物半導体同士の界面に結晶的不均一を有するため、研磨時に生じる窒化物半導体への応力により発生するクラック等が第2の窒化物半導体まで影響を及ぼさず、厚膜成長した窒化物半導体を単体形成することができる。
【0008】
以上のように本発明は、異種基板上に成長させた窒化物半導体を割れが生じることなく単体形成するものであり、容易に異種基板の除去が可能となる。
【0009】
さらに、本発明において、異種基板上の窒化物半導体同士の界面に結晶的な不均一をもたせる方法としては異種基板上に成長させる第1の窒化物半導体と第2の窒化物半導体との成長速度を変えることである。
また、第1の窒化物半導体の成長速度を第2の窒化物半導体の成長速度よりも速くすることで、第2の窒化物半導体との界面となる第1の窒化物半導体の界面付近で転位欠陥がループを作ることができる。これにより、その界面には単位面積当たりの欠陥密度が数桁、具体的には3桁以上も減少する。
【0010】
また、上記に示すような高速度成長に好ましい成長方法としては、短時間で厚膜成長が可能なハイドライド気相成長法を用いるのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について、実施例に基づき図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態の窒化物半導体から成る単体基板を形成するために異種基板上に下地層を介して第1の窒化物半導体、及び第2の窒化物半導体を成長させた後、この窒化物半導体基板の最上面となる第2の窒化物半導体の表面を土台に貼り合わせ、さらに、異種基板側から研磨を行うことにより異種基板部分を取り除いた窒化物半導体から成る単体基板を形成するものである。
また、この下地層は第1の窒化物半導体層等の成長条件により省略することができる。
以下に本発明の各工程について具体的に説明する。
【0013】
[第1の工程]
第1の工程は、図1に示されるように、異種基板1上にバッファ層(図示していない。)、下地層2を成長させた後、第1の窒化物半導体3を成長させる工程である。
本発明において、異種基板1としては土台に貼り合わせ研磨時に割れ等を生じないものであれば特に限定されないが、具体例としては、C面、R面、及びA面のいずれかを主面とするサファイアやスピネルのような絶縁性基板、その他、SiC(6H、4H、3Cを含む)、ZnS、ZnO、GaAs、Si、及び窒化物半導体と格子整合する酸化物基板等を用いることができる。
【0014】
次に異種基板1上にバッファ層を成長させ、そのバッファ層上に下地層2を成長させる。
バッファ層としては、AlN、GaN、AlGaN、InGaN等が用いられる。バッファ層は、300℃以上900℃以下の温度で、膜厚を10オングストローム〜0.5μmで成長させる。このように異種基板1上にバッファ層を900℃以下の温度で成長させることにより異種基板上に成長させる窒化物半導体との格子定数不正を緩和させることができる。例えば、窒化ガリウムとサファイアとの格子不整合は約16%と非常に大きいが、このバッファ層を成長させることにより、表面モフォロジーの良好な結晶性を有する基板を得ることができる。
【0015】
次にバッファ層上に下地層を成長させる。
下地層2としては窒化物半導体から成る核、または層であり組成式としては特に限定されず、一般式InxAlyGa1−x−yN(0≦x、0≦y、x+y<1)によって表すことができる。
この下地層の成長条件としては、キャリアガスには水素、原料ガスにはトリメチルガリウム等を用いることができ、成長温度はバッファ層よりも高温で900℃〜1100℃であり、下地層を核として成長させる場合は途中で成長を止め、また層として成長させる場合はさらに成長を続けることでミラーを形成させる。
なお、上記バッファ層、及び下地層は基板の種類等により省略することもできる。
【0016】
次に、前記基板上に第1の窒化物半導体を成長させる。
第1の窒化物半導体の成長速度は好ましくは0.5mm/時間以上であり、より好ましくは1mm/時間以上とし、上限は100mm/時間以下とする。この範囲であれば、第1の窒化物半導体と第2の窒化物半導体との界面付近で結晶欠陥を減少させることができる。
【0017】
また、第1の窒化物半導体の膜厚としては特に限定されず、30μm以上であればよく、第1の窒化物半導体には、アンドープの窒化物半導体、n型不純物としてSi、Ge、Sn及びS等の少なくとも一種類をドープした窒化物半導体、又はMg等のp型不純物をドープした窒化物半導体を用いることができる。
さらに、第1の窒化物半導体の組成式としては特に限定されず、一般式InxAlyGa1−x−yN(0≦x、0≦y、x+y<1)によって表すことができる。
【0018】
第1の窒化物半導体3を成長させる方法としては気相成長法などが挙げられ、上記に示す成長速度で窒化物半導体を成長させるにはハイドライド気相成長法(以下、HVPE法と略す。)によって成長させるのが好ましい。
以下にHVPE装置を用いた場合の成長工程、及び成長条件を示す。
【0019】
HVPE装置内に、Gaメタルを入れた石英ボートを設置し、さらに石英ボートから離れた位置に第1の窒化物半導体を成長させるための基板を設置する。この基板は異種基板でも、窒化物半導体を成長させた異種基板でもよい。次にGaメタルと反応させるハロゲンガスと、ハロゲンガス供給管とは別にN源供給管とを設ける。
【0020】
ハロゲンガスとしてはHCl等があり、キャリアガスと共にハロゲンガス管より導入される。このハロゲンガスとGa等の金属が反応することにより3族元素のハロゲン化物を生成させ、N源供給管より流したアンモニアガスと反応することにより窒化物半導体を基板上に成長させることができる。
【0021】
[第2の工程]
次に、第2の工程では、第1の工程において第1の窒化物半導体を成長させた基板上に第2の窒化物半導体4を成長させる。
第2の窒化物半導体4としては、第1の窒化物半導体3との界面に結晶的な不均一を有するものであればよく、例えば欠陥密度の大幅に異なるものが挙げられる。第1の窒化物半導体と第2の窒化物半導体との界面に欠陥密度差を有することにより、後の工程において研磨時に第2の窒化物半導体に割れを生じることなく容易に異種基板を除去することができる。
【0022】
本発明では、界面に応力差を形成するために第1の窒化物半導体と第2の窒化物半導体との成長速度を変えることにより、まず第1の窒化物半導体の成長時に転位する欠陥を収束させ、第2の窒化物半導体の成長時にループを形成することにより第1の窒化物半導体と第2の窒化物半導体との界面には欠陥の密度差が生じる。この転位欠陥の密度差は単位面積当たりの差が2桁以上あればよく、好ましくは3桁以上とする。
また、界面に応力差を生じさせるためには、その他の反応条件である成長温度差などを有するものが挙げられる。
【0023】
第2の窒化物半導体としては、高速度成長により得られた第1の窒化物半導体の表面より成長させ、膜厚は薄膜として形成する場合は30μm以上であればよく、また、第2の窒化物半導体の成長時に転位欠陥同士のループが形成できるものであればよい。
そのため、HVPE法の他に、MOCVD法やMBE法でも行うことができる。
さらに、第1の窒化物半導体と第2の窒化物半導体との界面に結晶的な不均一を有するために、第2の窒化物半導体は100μm以上の膜厚で成長させても後の工程における研磨時に発生していた窒化物半導体で、例えば窒化ガリウムC面方向の層状の割れを防止することができるため、300μm以上の膜厚で第2の窒化物半導体を成長させることができる。
【0024】
また、第2の窒化物半導体には、第1の窒化物半導体と同様にアンドープの窒化物半導体や、n型不純物、p型不純物をドープした窒化物半導体を用いることができる。
n型不純物としては、Si、Ge、及びS等であり、p型不純物としてはMg、Be、Cr、Mn、Ca、Zn等が挙げられる。組成式は、一般式InxAlyGa1−x−yN(0≦x、0≦y、x+y<1)によって表すことができる。
【0025】
[第3の工程]
次に、第2の窒化物半導体を成長させた後、第2の窒化物半導体の最上面を土台に貼り付けて固定させ、異種基板の第2の面側から研磨を行うことにより、図2に示すように、異種基板を取り除き窒化物半導体から成る単体基板を得る。
【0026】
第2の工程で得られた基板の窒化物半導体側の最上面である第2の窒化物半導体4表面を土台に貼り合わせる。
ここで、貼り合わせに用いる共晶材料としてはAu合金があり、具体例としてAu−Sn、Au−SiやAu−Ge、その他にZnを用いることができ、さらに治具などで加圧することにより基板の反りを抑制させる。
【0027】
その後、異種基板側を研磨することにより異種基板部分を除去させる。第1の窒化物半導体と第2の窒化物半導体との界面に応力差を有するため、異種基板の研磨時にこの界面で異種基板側と、第2の窒化物半導体側とを剥離させることができる。
得られた第2の窒化物半導体の剥離された面をさらに研磨することにより平坦、かつ鏡面である窒化物半導体基板とし、さらに上記で使用した共晶材料を加熱除去し、酸洗浄することにより単体として得ることができる。
得られた単体基板は、単位面積あたりの欠陥数が5×106個/cm2以下の低欠陥密度である窒化物半導体基板となる。
【0028】
【実施例】
以下に本発明の実施例を説明する。
[実施例1]
図1に示すように、異種基板1としてC面を主面、オリフラ面をA面とするサファイア基板を用い、MOCVD装置にセットし、温度1050℃で10分間のサーマルクリーニングを行い水分や表面の付着物を除去した。
【0029】
次に、温度を510℃にして、キャリアガスに水素、原料ガスにアンモニアとトリメチルガリウムを用い、GaNより成るバッファー層を200オングストロームの膜厚で成長させた。
【0030】
その後、下地層2としてGaNから成り平坦性を有する層を成長温度1050℃で膜厚20μmで形成した。本実施例では、成長時のキャリアガスとして水素を20.5L/分、原料ガスとしてアンモニアを5L/分、トリメチルガリウムを25cc/分間、流した。
【0031】
下地層2を成長後、ハイドライド気相エピタキシャル成長装置にセットし、Gaメタルを石英ボートに用意し、ハロゲンガスにHClガスを用いることによりGaCl3を生成し、次に、Nガスであるアンモニアガスと反応させ、アンドープGaNよりなる第1の窒化物半導体3を成長させた。
第1の窒化物半導体の成長温度としては1000℃であり、成長速度を1mm/hourとして、膜厚100μmで成長させた。
【0032】
次に、第1の窒化物半導体3上に、第2の窒化物半導体4を第1の窒化物半導体と同様にHVPE装置において成長させた。成長条件としては、成長温度を第2の窒化物半導体3と同温とし、第2の窒化物半導体の成長速度を50μm/hourで膜厚は300μmで成長させた。
【0033】
以上により得られた第2の窒化物半導体の表面は平坦かつ鏡面となり、図3に示すようにCL観察によると貫通転位密度は単位面積あたり約1×106個/cm2であり、低欠陥である窒化物半導体基板を形成することができた。
【0034】
次に、上記窒化物半導体の最上面である第2の窒化物半導体面を共晶材料にAu−Snを用い土台となるサファイア基板に貼り合わせ、加圧することにより反りを緩和させた。その後、窒化物半導体のサファイア基板側から研磨加工を行うことにより、サファイア基板を除去した。研磨時に発生するGaNのC面方向の層状の割れは第1の窒化物半導体と第2の窒化物半導体との界面で抑制されるため、サファイア基板を取り除いた後、さらに研磨を行い第1の窒化物半導体を除去することにより、第2の窒化物半導体の第1の窒化物半導体との界面側(以下、第2の窒化物半導体の第2面と示す。)を平坦化し鏡面を得ることができた。この第2の窒化物半導体の第2面のCL観察図を図4に示す。
【0035】
[実施例2]
実施例1において、図1に示すようにC面を主面としたサファイア基板1上に下地層2を核として膜厚を0.5μmで成長させた他は第1の窒化物半導体3、及び第2の窒化物半導体4を実施例1と同様の条件で成長させ窒化物半導体基板を得た。
得られた窒化物半導体基板はCL方法により観察すると、実施例1と同様に結晶欠陥が4×106/cm2程度の低欠陥である窒化物半導体基板となる。
【0036】
次に、得られた窒化物半導体基板を土台に貼り合わせ、サファイア基板側から研磨を行うことにより、実施例1と同様に第2面も鏡面を有する単体基板が得られる。
【0037】
【発明の効果】
以上より本発明の単体基板の製造方法では、窒化物半導体に滑りを生じることなく、低欠陥かつ厚膜である単体基板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す窒化物半導体の模式断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示す窒化物半導体の模式断面図である。
【図3】本発明の実施例1におけるCL写真である。
【図4】本発明の実施例1におけるCL写真である。
【符号の簡単な説明】
1・・・異種基板
2・・・下地層
3・・・第1の窒化物半導体
4・・・第2の窒化物半導体
Claims (5)
- 第1の面と第2の面とを有し窒化物半導体と異なる材料から成る異種基板の第1の面上に、窒化物半導体から成る第1の窒化物半導体を成長させる第1の工程と、前記第1の工程後、前記第1の窒化物半導体上に第2の窒化物半導体を成長させる第2の工程と、を備える窒化物半導体基板の製造方法において、
前記第1の窒化物半導体の成長速度が0.5mm/時間以上、100mm/時間以下であり、
且つ前記第1の窒化物半導体の成長速度(R1)と、第2の窒化物半導体の成長速度(R2)と、の比(R1/R2)が1より大きいと共に、
第1の窒化物半導体が、窒化物半導体の下地層を介して成長させ、
前記第1の窒化物半導体と第2の窒化物半導体との界面が不均一で、第2の窒化物半導体の表面が平坦であり、
前記下地層と第1の窒化物半導体の膜厚がそれぞれ0.5μm〜20μm、30μm以上であり、
前記第2の工程後、前記異種基板の第2の面を研磨して異種基板を除去する第3の工程を備えることを特徴とする窒化物半導体基板の製造方法。 - 前記第1の窒化物半導体と第2の窒化物半導体との欠陥密度の差が2桁以上であることを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体基板の製造方法。
- 前記第2の窒化物半導体における欠陥密度が5×106個/cm2以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の窒化物半導体基板の製造方法。
- 前記第1の窒化物半導体、及び/又は第2の窒化物半導体は、ハイドライド気相成長法によって成長させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の窒化物半導体基板の製造方法。
- 前記下地層は、異種基板上に成長させた、AlN,GaN,AlGaN , InGaNのいずれかからなるバッファ層上に成長させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の窒化物半導体基板の製造方法。
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