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JP3899118B2 - 撮像システム、画像処理プログラム - Google Patents

撮像システム、画像処理プログラム Download PDF

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JP3899118B2
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Description

本発明は、画素位置に応じて1つ以上の色信号が欠落している映像信号を補間処理する撮像システム、画像処理プログラムに関する。
現在、一般向けに市販されているデジタルスチルカメラやビデオカメラなどは、撮像系として単板CCDを用いたものが主流となっている。この単板CCDは、前面にカラーフィルタを配置して構成されており、該カラーフィルタの種類によって補色系と原色系とに大別される。
このような構成の単板カラーCCDでは、カラーフィルタの種類が補色系と原色系との何れであっても、1つの画素に1つの色信号を割り当てている点は同様である。従って、1つの画素に対して全ての色信号を得るためには、各画素において欠落している色信号を補間する処理を行うことが必要となる。
このような単板系に限らず、二板式の撮像系や、三板式であっても画素ずらしを行った撮像系においては、同様に、補間処理を行うことが必要になる。
上述したような補間処理としては、例えば特開平7−236147号公報や特開平8−298670号公報に、相関またはエッジを検出して、相関の高い方向またはエッジ強度の低い平坦な方向に補間処理を行う技術が記載されている。
また、特開平11−220745号公報には、水平垂直方向の相関を検出した後に、コアリング処理を行ってノイズの影響を除去し、相関の高い方向に補間処理を行う技術が記載されている。
上記特開平7−236147号公報や特開平8−298670号公報に記載されたような方向を選択して行う補間処理は、補間を行う注目画素近傍の数画素から相関方向またはエッジ方向を検出して行うものとなっているために、撮像素子系に起因するランダムノイズによる誤検出が発生し易い。方向検出に失敗すると、補間精度が低下したりアーティファクトが発生したりするなどの副作用が生じるという課題がある。
また、上記特開平11−220745号公報に記載されたような補間処理は、ノイズを含む原信号から相関を算出した後に、コアリング処理を行ってノイズの影響を低減するものである。しかしながら、ノイズ成分の影響は相関算出時に増幅されるために、その後に低減処理を行っても改善効果が低下してしまうという課題がある。さらに、コアリング処理のパラメータは静的に与えられているが、撮像素子系のランダムノイズは信号レベル、撮影時の温度、露光時間、ゲインなどの要因により動的に変化するために、静的に与えられたパラメータではノイズの影響を適切に除去することができないという課題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ノイズによる副作用を低減した高精度な補間を行い得る撮像システム、画像処理プログラムを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、第1の発明による撮像システムは、各画素の映像信号を構成するべき複数である所定数の色信号が画素位置に応じて1つ以上欠落している映像信号を処理する撮像システムであって、上記映像信号から注目画素を包含する局所領域を複数抽出する抽出手段と、上記抽出手段により抽出された局所領域毎にノイズ量を推定するノイズ推定手段と、上記注目画素において欠落する色信号を互いに異なる補間処理により求める複数の補間手段と、上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量に基づいて上記複数の補間手段の何れを用いるかを選択する補間選択手段と、を具備したものである。
また、第2の発明による撮像システムは、各画素の映像信号を構成するべき複数である所定数の色信号が画素位置に応じて1つ以上欠落している映像信号を処理する撮像システムであって、上記映像信号から注目画素を包含する局所領域を1つ以上抽出する抽出手段と、上記抽出手段により抽出された局所領域毎にノイズ量を推定するノイズ推定手段と、上記注目画素において欠落する色信号を補間処理により求める補間手段と、上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量に基づいて上記補間手段における補間処理に使用する画素を選択する画素選択手段と、を具備したものである。
さらに、第3の発明による撮像システムは、各画素の映像信号を構成するべき複数である所定数の色信号が画素位置に応じて1つ以上欠落している映像信号を処理する撮像システムであって、上記映像信号から注目画素を包含する局所領域を複数抽出する抽出手段と、上記抽出手段により抽出された局所領域毎にノイズ量を推定するノイズ推定手段と、上記注目画素において欠落する色信号を互いに異なる補間処理により求める複数の補間手段と、上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量に基づいて上記複数の補間手段の何れを用いるかを選択するとともに該複数の補間手段の少なくとも1つにおける補間処理に使用する画素を選択する補間画素選択手段と、を具備したものである。
第4の発明による撮像システムは、上記第1から第3の発明による撮像システムにおいて、上記映像信号を生成して必要に応じて増幅する撮像素子系をさらに具備し、上記ノイズ推定手段は、上記局所領域の映像信号を上記所定数の色信号毎に分離する分離手段と、上記分離手段により分離された各色信号の平均値と上記撮像素子系の温度と該撮像素子系による上記映像信号の増幅におけるゲインとの内の少なくとも1つをパラメータとして求めるパラメータ算出手段と、上記パラメータ算出手段により算出されたパラメータに基づいて色信号のノイズ量を上記所定数の色信号毎に求めるノイズ量算出手段と、を有して構成されたものである。
第5の発明による撮像システムは、上記第4の発明による撮像システムにおいて、上記ノイズ量算出手段が、上記各色信号の平均値Lと、上記撮像素子系の温度Tと、該撮像素子系による上記映像信号の増幅におけるゲインGと、をパラメータとして用いて、色信号のノイズ量Nを上記所定数の色信号毎に算出するものであって、上記平均値Lと上記温度Tと上記ゲインGとの内の上記パラメータ算出手段により得られなかったパラメータに対して標準のパラメータ値を付与する付与手段と、上記温度Tおよび上記ゲインGをパラメータとする3つの関数a(T,G),b(T,G),c(T,G)を用いてこれら3つの関数に各々対応する係数A,B,Cを求める係数算出手段と、上記係数算出手段により求められた3つの係数A,B,Cを用いて、第1の関数式、
N=ALB+C
または第2の関数式、
N=AL2+BL+C
に基づきノイズ量Nを求める関数演算手段と、を有して構成されたものである。
第6の発明による撮像システムは、上記第4の発明による撮像システムにおいて、上記ノイズ量算出手段が、上記各色信号の平均値と、上記撮像素子系の温度と、該撮像素子系による上記映像信号の増幅におけるゲインと、をパラメータとして用いて、色信号のノイズ量Nを上記所定数の色信号毎に算出するものであって、上記平均値と上記温度と上記ゲインとの内の上記パラメータ算出手段により得られなかったパラメータに対して標準のパラメータ値を付与する付与手段と、上記パラメータ算出手段または上記付与手段から得られる上記平均値と上記温度と上記ゲインとに基づきノイズ量を求めるルックアップテーブル手段と、を有して構成されたものである。
第7の発明による撮像システムは、上記第1から第3の発明による撮像システムにおいて、上記局所領域内で注目画素を中心とした複数の所定方向に関するエッジ強度をそれぞれ抽出するエッジ抽出手段をさらに具備し、上記補間手段は、上記エッジ抽出手段により抽出された複数の所定方向に関するエッジ強度を用いて正規化された重み係数を各所定方向に関して算出する重み算出手段と、上記局所領域内で上記注目画素を中心とした複数の所定方向に関する補間信号をそれぞれ算出する補間信号算出手段と、上記所定方向に関する複数の重み係数と上記所定方向に関する補間信号とに基づいて上記注目画素において欠落する色信号を算出する演算手段と、を有して構成されたものである。
第8の発明による撮像システムは、上記第1から第3の発明による撮像システムにおいて、上記補間手段が、上記局所領域内における各色信号間の相関関係を線形式として求める相関算出手段と、上記相関算出手段により算出された相関関係に基づいて上記映像信号から上記注目画素において欠落する色信号を算出する演算手段と、を有して構成されたものである。
第9の発明による撮像システムは、上記第1または第3の発明による撮像システムにおいて、上記補間手段が、上記局所領域内で線形補間またはキュービック補間を行うことによって上記注目画素において欠落する色信号を算出する演算手段を有して構成されたものである。
第10の発明による撮像システムは、上記第1の発明による撮像システムにおいて、上記補間選択手段が、上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量と上記局所領域の各色信号から得られる所定の統計量とを比較する比較手段と、上記比較手段による比較結果に基づいて上記局所領域が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするラベル手段と、を有して構成され、上記ラベル手段により付けられたラベルに応じて、上記複数の補間手段の何れを用いるかを選択するものである。
第11の発明による撮像システムは、上記第1の発明による撮像システムにおいて、上記補間選択手段が、上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量と所定の閾値とを比較する比較手段と、上記比較手段による比較結果に基づいて上記局所領域が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするラベル手段と、を有して構成され、上記ラベル手段により付けられたラベルに応じて上記複数の補間手段の何れを用いるかを選択するものである。
第12の発明による撮像システムは、上記第2の発明による撮像システムにおいて、上記画素選択手段が、上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量と上記各色信号の平均値とに基づいて許容範囲を設定する許容範囲設定手段と、上記許容範囲に基づいて上記局所領域内の各画素が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするラベル手段と、を有して構成され、上記ラベル手段により付けられたラベルに応じて、上記補間手段における補間処理に使用する画素を選択するものである。
第13の発明による撮像システムは、上記第3の発明による撮像システムにおいて、上記補間画素選択手段が、上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量と上記局所領域の各色信号から得られる所定の統計量とを比較する比較手段と、上記ノイズ量と上記各色信号の平均値とに基づいて許容範囲を設定する許容範囲設定手段と、上記比較手段による比較結果と上記許容範囲設定手段により設定された許容範囲とに基づいて上記局所領域が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするとともに該局所領域内の各画素が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするラベル手段と、を有して構成され、上記ラベル手段により付けられたラベルに応じて、上記複数の補間手段の何れを用いるかを選択するとともに該複数の補間手段の少なくとも1つにおける補間処理に使用する画素を選択するものである。
第14の発明による撮像システムは、上記第3の発明による撮像システムにおいて、上記補間画素選択手段が、上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量と所定の閾値とを比較する比較手段と、上記ノイズ量と上記各色信号の平均値とに基づいて許容範囲を設定する許容範囲設定手段と、上記比較手段による比較結果と上記許容範囲設定手段により設定された許容範囲とに基づいて上記局所領域が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするとともに該局所領域内の各画素が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするラベル手段と、を有して構成され、上記ラベル手段により付けられたラベルに応じて、上記複数の補間手段の何れを用いるかを選択するとともに該複数の補間手段の少なくとも1つにおける補間処理に使用する画素を選択するものである。
第15の発明による撮像システムは、上記第1または第3の発明による撮像システムにおいて、上記複数の補間手段を所望に選択可能とし選択された補間手段により欠落する色信号を補間させるように制御する制御手段をさらに具備したものである。
第16の発明による撮像システムは、上記第15の発明による撮像システムにおいて、上記制御手段が、映像に係る、画質情報と、撮影モード情報と、の少なくとも一方を取得する情報取得手段を有して構成されたものである。
第17の発明による撮像システムは、上記第2または第3の発明による撮像システムにおいて、上記補間手段における補間処理に使用する画素を所望に選択可能とし選択された画素により欠落する色信号を補間させるように該補間手段を制御する制御手段をさらに具備したものである。
第18の発明による画像処理プログラムは、コンピュータに、各画素の映像信号を構成するべき複数である所定数の色信号が画素位置に応じて1つ以上欠落している映像信号を処理させるための画像処理プログラムであって、コンピュータを、上記映像信号から注目画素を包含する局所領域を複数抽出する抽出手段、上記抽出手段により抽出された局所領域毎にノイズ量を推定するノイズ推定手段、上記注目画素において欠落する色信号を互いに異なる補間処理により求める複数の補間手段、上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量に基づいて上記複数の補間手段の何れを用いるかを選択する補間選択手段、として機能させるためのプログラムである。
第19の発明による画像処理プログラムは、コンピュータに、各画素の映像信号を構成するべき複数である所定数の色信号が画素位置に応じて1つ以上欠落している映像信号を処理させるための画像処理プログラムであって、コンピュータを、上記映像信号から注目画素を包含する局所領域を1つ以上抽出する抽出手段、上記抽出手段により抽出された局所領域毎にノイズ量を推定するノイズ推定手段、上記注目画素において欠落する色信号を補間処理により求める補間手段、上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量に基づいて上記補間手段における補間処理に使用する画素を選択する画素選択手段、として機能させるためのプログラムである。
第20の発明による画像処理プログラムは、コンピュータに、各画素の映像信号を構成するべき複数である所定数の色信号が画素位置に応じて1つ以上欠落している映像信号を処理させるための画像処理プログラムであって、コンピュータを、上記映像信号から注目画素を包含する局所領域を複数抽出する抽出手段、上記抽出手段により抽出された局所領域毎にノイズ量を推定するノイズ推定手段、上記注目画素において欠落する色信号を互いに異なる補間処理により求める複数の補間手段、上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量に基づいて上記複数の補間手段の何れを用いるかを選択するとともに該複数の補間手段の少なくとも1つにおける補間処理に使用する画素を選択する補間画素選択手段、として機能させるためのプログラムである。
第21の発明による画像処理プログラムは、上記第18の発明による画像処理プログラムにおいて、上記補間選択手段が、上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量と上記局所領域の各色信号から得られる所定の統計量とを比較する比較手段と、上記比較手段による比較結果に基づいて上記局所領域が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするラベル手段と、を含み、コンピュータに、上記ラベル手段により付けられたラベルに応じて、上記複数の補間手段の何れを用いるかを選択させるためのプログラムである。
第22の発明による画像処理プログラムは、上記第18の発明による画像処理プログラムにおいて、上記補間選択手段が、上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量と所定の閾値とを比較する比較手段と、上記比較手段による比較結果に基づいて上記局所領域が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするラベル手段と、を含み、コンピュータに、上記ラベル手段により付けられたラベルに応じて、上記複数の補間手段の何れを用いるかを選択させるためのプログラムである。
第23の発明による画像処理プログラムは、上記第19の発明による画像処理プログラムにおいて、上記画素選択手段が、上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量と上記各色信号の平均値とに基づいて許容範囲を設定する許容範囲設定手段と、上記許容範囲に基づいて上記局所領域内の各画素が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするラベル手段と、を含み、コンピュータに、上記ラベル手段により付けられたラベルに応じて上記補間手段における補間処理に使用する画素を選択させるためのプログラムである。
第24の発明による画像処理プログラムは、上記第20の発明による画像処理プログラムにおいて、上記補間画素選択手段が、上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量と上記局所領域の各色信号から得られる所定の統計量とを比較する比較手段と、上記ノイズ量と上記各色信号の平均値とに基づいて許容範囲を設定する許容範囲設定手段と、上記比較手段による比較結果と上記許容範囲設定手段により設定された許容範囲とに基づいて上記局所領域が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするとともに該局所領域内の各画素が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするラベル手段と、を含み、コンピュータに、上記ラベル手段により付けられたラベルに応じて、上記複数の補間手段の何れを用いるかを選択させるとともに、該複数の補間手段の少なくとも1つにおける補間処理に使用する画素を選択させるためのプログラムである。
第25の発明による画像処理プログラムは、上記第20の発明による画像処理プログラムにおいて、上記補間画素選択手段が、上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量と所定の閾値とを比較する比較手段と、上記ノイズ量と上記各色信号の平均値とに基づいて許容範囲を設定する許容範囲設定手段と、上記比較手段による比較結果と上記許容範囲設定手段により設定された許容範囲とに基づいて上記局所領域が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするとともに該局所領域内の各画素が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするラベル手段と、を含み、コンピュータに、上記ラベル手段により付けられたラベルに応じて、上記複数の補間手段の何れを用いるかを選択させるとともに、該複数の補間手段の少なくとも1つにおける補間処理に使用する画素を選択させるためのプログラムである。
本発明の実施形態1における撮像システムの構成を示すブロック図。 上記実施形態1において、10×10画素でなる基本ブロックにおけるカラーフィルタの配置を示す図。 上記実施形態1において、6×6画素でなる矩形ブロックを示す図。 上記実施形態1において、6×4画素でなる上ブロックおよび下ブロックを示す図。 上記実施形態1において、4×6画素でなる左ブロックおよび右ブロックを示す図。 上記実施形態1において、水平ブロックおよび垂直ブロックを示す図。 上記実施形態1において、+45度ブロックおよび−45度ブロックを示す図。 上記実施形態1におけるノイズ推定部の構成を示すブロック図。 上記実施形態1において、信号レベルに対するノイズ量の関係を示す線図。 上記実施形態1において、信号レベル、温度、ゲインに対するノイズ量の関係を示す線図。 上記実施形態1において、ノイズの算出に用いるパラメータAの温度およびゲインに対する変化の様子の概要を示す線図。 上記実施形態1において、ノイズの算出に用いるパラメータBの温度およびゲインに対する変化の様子の概要を示す線図。 上記実施形態1において、ノイズの算出に用いるパラメータCの温度およびゲインに対する変化の様子の概要を示す線図。 上記実施形態1における補間選択部の構成を示すブロック図。 上記実施形態1における第1補間部の構成を示すブロック図。 上記実施形態1において、第1補間部の補間に用いられる抽出ブロックの画素配置を示す図。 上記実施形態1において、第1補間部によってR44位置のG補間に用いられる画素配置を示す図。 上記実施形態1において、第1補間部によってB55位置のG補間に用いられる画素配置を示す図。 上記実施形態1において、第1補間部によってG45位置のR,B補間に用いられる画素配置を示す図。 上記実施形態1において、第1補間部によってG54位置のR,B補間に用いられる画素配置を示す図。 上記実施形態1において、第1補間部によってR44位置のB補間に用いられる画素配置を示す図。 上記実施形態1において、第1補間部によってB55位置のR補間に用いられる画素配置を示す図。 上記実施形態1における第2補間部の構成を示すブロック図。 上記実施形態1における第3補間部の構成を示すブロック図。 上記実施形態1における画像処理プログラムの全体的な処理を示すフローチャート。 上記実施形態1の画像処理プログラムにおけるノイズ推定の処理を示すフローチャート。 上記実施形態1の画像処理プログラムにおける第1補間処理を示すフローチャート。 上記実施形態1の画像処理プログラムにおける第2補間処理を示すフローチャート。 本発明の実施形態2における撮像システムの構成を示すブロック図。 上記実施形態2において、抽出部により抽出される6×6画素の基本ブロックにおけるカラーフィルタの配置を示す図。 上記実施形態2におけるノイズ推定部の構成を示すブロック図。 上記実施形態2における画素選択部の構成を示すブロック図。 上記実施形態2の画像処理プログラムによる処理を示すフローチャート。 本発明の実施形態3における撮像システムの構成を示すブロック図。 上記実施形態3の画像処理プログラムによる処理を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
図1から図28は本発明の実施形態1を示したものであり、図1は撮像システムの構成を示すブロック図、図2は10×10画素でなる基本ブロックにおけるカラーフィルタの配置を示す図、図3は6×6画素でなる矩形ブロックを示す図、図4は6×4画素でなる上ブロックおよび下ブロックを示す図、図5は4×6画素でなる左ブロックおよび右ブロックを示す図、図6は水平ブロックおよび垂直ブロックを示す図、図7は+45度ブロックおよび−45度ブロックを示す図、図8はノイズ推定部の構成を示すブロック図、図9は信号レベルに対するノイズ量の関係を示す線図、図10は信号レベル、温度、ゲインに対するノイズ量の関係を示す線図、図11はノイズの算出に用いるパラメータAの温度およびゲインに対する変化の様子の概要を示す線図、図12はノイズの算出に用いるパラメータBの温度およびゲインに対する変化の様子の概要を示す線図、図13はノイズの算出に用いるパラメータCの温度およびゲインに対する変化の様子の概要を示す線図、図14は補間選択部の構成を示すブロック図、図15は第1補間部の構成を示すブロック図、図16は第1補間部の補間に用いられる抽出ブロックの画素配置を示す図、図17は第1補間部によってR44位置のG補間に用いられる画素配置を示す図、図18は第1補間部によってB55位置のG補間に用いられる画素配置を示す図、図19は第1補間部によってG45位置のR,B補間に用いられる画素配置を示す図、図20は第1補間部によってG54位置のR,B補間に用いられる画素配置を示す図、図21は第1補間部によってR44位置のB補間に用いられる画素配置を示す図、図22は第1補間部によってB55位置のR補間に用いられる画素配置を示す図、図23は第2補間部の構成を示すブロック図、図24は第3補間部の構成を示すブロック図、図25は画像処理プログラムの全体的な処理を示すフローチャート、図26は画像処理プログラムにおけるノイズ推定の処理を示すフローチャート、図27は画像処理プログラムにおける第1補間処理を示すフローチャート、図28は画像処理プログラムにおける第2補間処理を示すフローチャートである。
この撮像システムは、図1に示すように構成されている。
レンズ系1は、被写体像を結像するためのものである。
絞り2は、このレンズ系1内に配置されていて、該レンズ系1における光束の通過範囲を規定するためのものである。
ローパスフィルタ3は、上記レンズ系1による結像光束から不要な高周波成分を除去するためのものである。
撮像素子たる単板式のCCD4は、このローパスフィルタ3を介して結像される光学的な被写体像を光電変換して、電気的な映像信号を出力するものである。
CDS(Correlated Double Sampling)5は、CCD4から出力される映像信号に相関二重サンプリングの処理を行うものである。
増幅器6は、このCDS5の出力を所定の増幅率に従って増幅するものである。
A/D変換器7は、このCCD4から出力されるアナログの映像信号をデジタル信号へ変換するものである。
画像用バッファ8は、このA/D変換器7から出力されたデジタルの画像データを一時的に記憶するものである。
プリホワイトバランス部9は、この画像用バッファ8に記憶された画像データに基づき、映像信号中の所定輝度レベルの信号を色信号毎に積算することにより、簡易ホワイトバランス係数を算出するものである。このプリホワイトバランス部9により算出された簡易ホワイトバランス係数は、上記増幅器6へ出力されるようになっている。該増幅器6は、上記制御部22の制御に基づいて、該簡易ホワイトバランス係数に応じて各色成分の増幅率を調整することにより、簡易的にホワイトバランスを調整する。
測光評価部10は、上記画像用バッファ8に記憶された画像データに基づき、被写体に関する測光評価を行って、その評価結果に基づき上記絞り2とCCD4と増幅器6との制御を行うものである。すなわち、該測光評価部10は、絞り2の絞り値と、CCD4の電子シャッタ速度と、増幅器6の増幅率と、を調整することにより、露出制御を行うようになっている。
合焦点検出部11は、上記画像用バッファ8に記憶された画像データに基づき合焦点検出を行い、検出結果に基づき後述するAFモータ12を駆動するものである。
AFモータ12は、この合焦点検出部11により制御されて、上記レンズ系1に含まれるフォーカスレンズ等の駆動を行い、上記CCD4の撮像面上に被写体像が結像されるようにするものである。
抽出部13は、抽出手段であって、上記画像用バッファ8に記憶された画像データから所定領域の映像信号を抽出して出力するものである。
ノイズ推定部14は、ノイズ推定手段であって、この抽出部13により抽出された所定領域の映像信号からノイズを推定するものである。
エッジ抽出部15は、エッジ抽出手段であって、上記抽出部13により抽出された所定領域の映像信号からエッジ成分を抽出するものである。
補間選択部16は、補間選択手段であり補間画素選択手段であって、上記ノイズ推定部14により推定されたノイズと、上記エッジ抽出部15により抽出されたエッジ成分と、に基づいて、上記抽出部13により抽出された所定領域の映像信号に後述する第1補間部17、第2補間部18、第3補間部19の何れの補間処理を行うかを選択するものである。
第1補間部17は、補間手段であって、上記画像用バッファ8に記憶された画像データに、後で詳しく説明するように、上記エッジ抽出部15により抽出されたエッジ方向に基づく欠落色信号の補間処理を行うものである。
第2補間部18は、補間手段であって、上記画像用バッファ8に記憶された画像データに、色相関に基づく欠落色信号の補間処理を行うものである。
第3補間部19は、補間手段であって、上記画像用バッファ8に記憶された画像データに、線形補間処理およびキュービック補間処理による欠落色信号の補間を行うものである。
信号処理部20は、上記第1補間部17、第2補間部18、または第3補間部19からの補間済みの画像データに公知の強調処理や圧縮処理などを行うものである。
出力部21は、この信号処理部20からの画像データを例えばメモリカード等に記録するために出力するものである。
制御手段に含まれる情報取得手段たる外部I/F部23は、電源スイッチ、シャッタボタン、動画/静止画の切り換えや圧縮率,画像サイズ,ISO感度の設定などの撮影時の各種モードを設定するためのモードスイッチ、等へのインターフェースを備えたものである。
制御手段とパラメータ算出手段と情報取得手段とを兼ねた制御部22は、上記CDS5、増幅器6、A/D変換器7、プリホワイトバランス部9、測光評価部10、合焦点検出部11、抽出部13、ノイズ推定部14、エッジ抽出部15、補間選択部16、第1補間部17、第2補間部18、第3補間部19、信号処理部20、出力部21、外部I/F部23と双方向に接続されていて、これらを含むこの撮像システムを統合的に制御するものであり、例えばマイクロコンピュータにより構成されている。
次に、図2を参照して、CCD4の前面に配置されているカラーフィルタの色配置について説明する。
本実施形態においては、原色系のカラーフィルタを備えた単板式の撮像系を想定しており、例えば図2に示すような原色ベイヤー(Bayer)型のカラーフィルタが、上記CCD4の前面に配置されたものとなっている。
この原色ベイヤー(Bayer)型のカラーフィルタは、対角方向にG(緑)の画素が2つ配置され、それ以外の2画素にR(赤)とB(青)が各配置されている2×2画素の基本配置を備えており、この基本配置を上下方向および左右方向に2次元的に繰り返してCCD4上の各画素を覆うことにより、図2に示すようなフィルタ配置にしたものとなっている。
このように、単板原色系のカラーフィルタを備えた撮像系から得られる映像信号は、各画素の映像信号を構成するべき3色の色信号が、画素位置に応じて2つ欠落(すなわち、配置されるカラーフィルタ以外の色成分の2つが欠落)したものとなっている。
続いて、上記図1に示したような撮像システムにおける信号の流れについて説明する。
この撮像システムは、外部I/F部23を介して、圧縮率(画質情報)、画像サイズ(画質情報)、ISO感度、静止画像撮影/動画撮影(撮影モード情報)、文字画像撮影(撮影モード情報)などを使用者が設定することができるように構成されており、これらの設定がなされた後に、2段式の押しボタンスイッチでなるシャッタボタンを半押しすることにより、プリ撮影モードに入る。
上記レンズ系1,絞り2,ローパスフィルタ3を介してCCD4により撮影され出力された映像信号は、CDS5により公知の相関二重サンプリングが行われる。
このCDS5により処理されたアナログ信号は、増幅器6により所定量だけ増幅された後に、A/D変換器7によりデジタル信号へ変換されて、画像用バッファ8へ転送される。
この画像用バッファ8内の映像信号は、その後に、プリホワイトバランス部9と、測光評価部10と、合焦点検出部11と、へそれぞれ転送される。
プリホワイトバランス部9は、映像信号中の所定輝度レベルの信号を色信号毎に積算することにより、簡易ホワイトバランス係数を算出する。そして、増幅器6は、上記制御部22の制御に基づいて、このプリホワイトバランス部9から転送された簡易ホワイトバランス係数に応じて、色信号毎に異なるゲインを乗算することにより、ホワイトバランスをとる処理を行う。
測光評価部10は、画像中の輝度レベルを求めて、設定されたISO感度や手ぶれ限界のシャッタ速度などを考慮した上で、適正露光となるように、絞り2の絞り値、CCD4の電子シャッタ速度、増幅器6の増幅率などを制御する。
また、合焦点検出部11は、画像中のエッジ強度を検出して、このエッジ強度が最大となるようにAFモータ12を制御し合焦画像を得る。
このようなプリ撮影モードを行うことにより本撮影の準備が整ったところで、次に、シャッタボタンが全押しにされたことを外部I/F部23を介して検出すると、本撮影が行われる。
この本撮影は、プリホワイトバランス部9により求められたホワイトバランス係数と、測光評価部10により求められた露光条件と、合焦点検出部11により求められた合焦条件と、に基づいて行われ、これらの撮影時の条件は制御部22へ転送される。
こうして本撮影が行われると、映像信号が、プリ撮影のときと同様にして、画像用バッファ8へ転送され記憶される。
抽出部13は、制御部22の制御に基づいて、画像用バッファ8内の映像信号を所定領域単位で抽出し、ノイズ推定部14,エッジ抽出部15,補間選択部16へそれぞれ転送する。なお、抽出部13が抽出する所定領域は、本実施形態においては、図2に示すような10×10画素の基本ブロックであることを想定している。また、補間処理の対象となる注目画素は、図2に示したような基本ブロックの中心に位置する2×2画素でなる4画素(R44,G54,G45,B55)であることを想定している。従って、上記抽出部13による所定領域の抽出は、上記10×10画素の基本ブロックを、水平方向または垂直方向に2画素ずつ移動させながら(つまり、基本ブロックをオーバーラップさせながら)行うことになる。
さらに、抽出部13は、上記10×10画素の基本ブロックの中心部における6×6画素でなる図3に示すような矩形ブロックと、この矩形ブロック内の上側6×4画素および下側6×4画素でなる図4に示すような上ブロックおよび下ブロックと、上記矩形ブロック内の左側4×6画素および右側4×6画素でなる図5に示すような左ブロックおよび右ブロックと、を各抽出して、上記ノイズ推定部14と上記エッジ抽出部15とへ必要に応じてそれぞれ転送する。
ノイズ推定部14は、制御部22の制御に基づいて、抽出部13から転送される領域に対してノイズ量を色信号毎に、本実施形態においてはRGBの各色信号毎に推定し、推定した結果を補間選択部16へ転送する。このときのノイズ推定部14によるノイズ量の推定は、上記図3に示したような6×6画素の矩形ブロックで行われた後に、上記図4に示したような上,下のブロック、および上記図5に示したような左,右のブロックでそれぞれ行われる。
エッジ抽出部15は、制御部22の制御に基づいて、抽出部13から転送される6×6画素の矩形ブロックに対して、所定方向のエッジ強度を算出して、この結果を補間選択部16および第1補間部17へ転送する。
ここに、エッジ抽出部15は、本実施形態においては、図3に示したような6×6画素の矩形ブロックに関して、エッジ強度として次の数式1に示すような48個の量を算出するようになっている。
[数1]
R水平方向 |R22−R42|,|R42−R62|,|R24−R44
,|R44−R64|,|R26−R46|,|R46−R66
R垂直方向 |R22−R24|,|R24−R26|,|R42−R44
,|R44−R46|,|R62−R64|,|R64−R66
G水平方向 |G32−G52|,|G52−G72|,|G23−G43
,|G43−G63|,|G34−G54|,|G54−G74
,|G25−G45|,|G45−G65|,|G36−G56
,|G56−G76|,|G27−G47|,|G47−G67
G垂直方向 |G23−G25|,|G25−G27|,|G32−G34
,|G34−G36|,|G43−G45|,|G45−G47
,|G52−G54|,|G54−G56|,|G63−G65
,|G65−G67|,|G72−G74|,|G74−G76
B水平方向 |B33−B53|,|B53−B73|,|B35−B55
,|B55−B75|,|B37−B57|,|B57−B77
B垂直方向 |B33−B35|,|B35−B37|,|B53−B55
,|B55−B57|,|B73−B75|,|B75−B77
ここに、記号「||」は絶対値をとることを意味している。
こうして、エッジ抽出部15により、上記数式1に示すように算出されたエッジ強度は、補間選択部16と第1補間部17とへそれぞれ転送される。ただし、エッジ抽出部15が第1補間部17へ転送するエッジ強度は、次の数式2に示すようなRとGのエッジ強度を組み合わせた4個と、数式3に示すようなBとGのエッジ強度を組み合わせた4個との、合計8個の量となっている。
[数2]
R上=|R44−R42|+|G43−G45
R下=|R44−R46|+|G43−G45
R左=|R44−R24|+|G34−G54
R右=|R44−R64|+|G34−G54
[数3]
B上=|B55−B53|+|G54−G56
B下=|B55−B57|+|G54−G56
B左=|B55−B35|+|G45−G65
B右=|B55−B75|+|G45−G65
補間選択部16は、制御部22の制御に基づいて、上記ノイズ推定部14からのノイズ量と、上記エッジ抽出部15からのエッジ強度と、内部で算出した各色信号の分散と、に基づき、所定領域が補間処理において有効であるかまたは無効であるかを判断して、第1補間部17,第2補間部18,第3補間部19の何れか1つを選択する。そして、補間選択部16は、選択した補間部へ、抽出部13から転送された所定領域、本実施形態においては10×10画素の基本ブロック、の映像信号を転送する。
第1補間部17,第2補間部18,第3補間部19は、補間選択部16により選択されて映像信号が転送された場合に、制御部22の制御に基づいて、所定の補間処理を行い、補間後の信号を信号処理部20へ転送する。
上述したような抽出部13,ノイズ推定部14,エッジ抽出部15,補間選択部16,第1補間部17,第2補間部18,第3補間部19の処理は、制御部22の制御に基づいて、所定領域単位で同期して行われるようになっている。
信号処理部20は、制御部22の制御に基づいて、補間処理後の映像信号に対して、公知の強調処理や圧縮処理などを行い、処理後の映像信号を出力部21へ転送する。
出力部21は、信号処理部20から転送された映像信号を、メモリカード等の記録媒体へ記録して保存する。
次に図8を参照して、上記ノイズ推定部14の構成の一例について説明する。
このノイズ推定部14は、バッファ31と、信号分離部32と、平均算出部33と、ゲイン算出部34と、標準値付与部35と、係数算出部36と、パラメータ用ROM37と、関数算出部38と、を有して構成されている。
上記バッファ31は、上記抽出部13により抽出された所定領域の映像信号を一時的に記憶するものである。
上記信号分離部32は、分離手段であって、上記バッファ31に記憶されている映像信号を色信号毎に分離するものである。
上記平均算出部33は、パラメータ算出手段であって、上記信号分離部32により分離された色信号の平均値を算出するものである。
上記ゲイン算出部34は、パラメータ算出手段であって、制御部22から転送される露光条件およびホワイトバランス係数に関する情報に基づいて、上記増幅器6における増幅量(ゲイン)を求めるものである。
上記標準値付与部35は、付与手段であって、上記係数算出部36において用いる各種のパラメータが不足する場合に、該不足するパラメータとして標準的な値を付与するものである。
上記係数算出部36は、ノイズ量算出手段であり係数算出手段であって、平均算出部33からの色信号の平均値に係る信号レベルと、ゲイン算出部34からのゲインと、標準値付与部35からの撮像素子の温度情報と、に基づいて、後述するパラメータ用ROM37に記憶された3つの関数から、所定領域のノイズ量を推定するための係数を算出するものである。
上記パラメータ用ROM37は、係数算出手段であって、上記係数算出部36において用いられる後述するような3つの関数を記憶するものである。
上記関数算出部38は、ノイズ量算出手段であり関数演算手段であって、上記係数算出部36により算出された係数を使って後述するように定式化される関数を用い、ノイズ量を算出して、算出したノイズ量を上記補間選択部16へ転送するものである。
なお、上記制御部22は、上記信号分離部32、平均算出部33、ゲイン算出部34、標準値付与部35、係数算出部36、関数算出部38に対して双方向に接続されており、これらを制御するようになっている。
次に、このようなノイズ推定部14の作用について説明する。
抽出部13は、制御部22の制御に基づいて、上記画像用バッファ8から、所定位置における所定サイズの信号を抽出して、バッファ31へ転送する。抽出部13は、本実施形態においては、上述したように、図3に示すような6×6画素の矩形ブロック、図4に示すような6×4画素の上ブロックおよび下ブロック、図5に示すような4×6画素の左ブロックおよび右ブロック、を抽出する。従って、このノイズ推定部14は、これら5種類の領域に関して、ノイズ量の推定を行うようになっている。
信号分離部32は、制御部22の制御に基づいて、上記バッファ31に記憶された所定領域内の信号を、色信号毎(本実施形態では、RGBの3種類の色信号)に分離し、平均算出部33へ転送する。
平均算出部33は、制御部22の制御に基づいて、信号分離部32からの色信号を読み出して平均値を算出し、所定領域の信号レベルとして係数算出部36へ転送する。
ゲイン算出部34は、制御部22から転送される、露光条件と、ホワイトバランス係数に関する情報と、に基づいて、増幅器6における増幅量(ゲイン)を求め、係数算出部36へ転送する。
また、標準値付与部35は、撮像素子たるCCD4の平均的な温度に関する情報を、係数算出部36へ転送する。
係数算出部36は、平均算出部33からの信号レベルと、ゲイン算出部34からのゲインと、標準値付与部35からの撮像素子の温度情報と、に基づいて、所定領域のノイズ量を推定するための係数を、次のような定式化に基づいて算出する。
ここで、図9および図10を参照して、ノイズ量の定式化について説明する。
図9は、信号レベルに対するノイズ量をプロットしたものである。信号レベルに対するノイズ量は、例えばこの図9に示すような関数形状となっており、ベキ乗の関数、または2次関数を用いて、比較的良好に近似することが可能である。
すなわち、信号レベルをL、ノイズ量をNとすると、次の数式4、または数式5を用いて定式化することが可能である。
[数4]
N=ALB+C
または、
[数5]
N=AL2+BL+C
ここに、A,B,Cは定数項である。
しかしながら、ノイズ量Nは、信号レベルLにより変化するだけではなく、撮像素子たるCCD4の温度や、増幅器6のゲインによっても変化する。
図10は、信号レベル、温度、ゲインに対するノイズ量の変化の様子をプロットしたものである。
この図10においては、温度T1,T2,T3の3つのパラメータ、かつ、ゲイン1倍,2倍,4倍の3つのパラメータ、における信号レベルLに対するノイズ量Nの変化の様子を例として示している。
図示のように、個々の曲線は、上記数式4または数式5で近似されるような形状をなしているが、上記定数項A,B,Cは、温度とゲインとによって異なっていることがわかる。そこで、温度をT、ゲインをGとして、上記定数項A,B,Cがこれらに依存することを考慮し、上記数式4または数式5を定式化すると、次の数式6または数式7に示すようになる。
[数6]
N=a(T,G)Lb(T,G)+c(T,G)
[数7]
N=a(T,G)L2+b(T,G)L+c(T,G)
ここに、a(T,G),b(T,G),c(T,G)は、温度TとゲインGとをパラメータとする関数である。
図11は数式6における上記関数a(T,G)の、図12は数式6における上記関数b(T,G)の、図13は数式6における上記関数c(T,G)の、特性の概略の様子をそれぞれ示したものである。
これらの各関数は、温度TとゲインGとを独立変数とする2変数関数であるために、図11〜図13は3次元座標としてプロットされており、このプロットされた空間における曲面となっている。ただし、ここでは具体的な曲面形状を図示する代わりに、曲線を用いて大まかな特性変化の様子を示している。
このような関数a,b,cに温度TとゲインGとをパラメータとして入力することにより、各定数項A,B,Cが出力される。そして、これらの関数の具体的な形状は、事前に、CCD4やCDS5や増幅器6を含む撮像素子系の特性を測定することにより、容易に取得することができる。
上述したような3つの関数a(T,G),b(T,G),c(T,G)は、上記パラメータ用ROM37に記録される。
係数算出部36は、温度TおよびゲインGを入力パラメータとして、パラメータ用ROM37に記録されている3つの関数を用いて定数項A,B,Cを算出し、算出結果を関数算出部38へ転送する。
関数算出部38は、この係数算出部36により算出された各係数A,B,Cを、上記数式4または数式5に適用することにより、ノイズ量Nを算出するための関数形状を決定して、該係数算出部36を介して上記平均算出部33から出力される信号値レベルLによりノイズ量Nを算出する。関数算出部38は、こうして算出したノイズ量Nを、上記補間選択部16へ転送する。
このとき、温度T,ゲインG等の各パラメータを、必ずしも撮影毎に求める必要はない。任意のパラメータに関する標準値を標準値付与部35に記憶させておき、この標準値付与部35から読み出した標準値を係数算出部36において用いることにより、パラメータを算出する過程を省略することも可能である。このような構成を採用することにより、処理の高速化や省電力化などを図ることが可能となる。
次に、図14を参照して、補間選択部16の構成の一例について説明する。
この補間選択部16は、バッファ41と、切換部42と、分散算出部43と、比較部44と、ラベル付加部45と、を有して構成されている。
上記バッファ41は、上記抽出部13により抽出された所定領域の映像信号を一時的に記憶するものである。
上記切換部42は、後述するラベル付加部45により付加されたラベルに応じて、上記バッファ41に記憶された映像信号を、上記第1補間部17,第2補間部18,第3補間部19の何れへ出力するかを切り換えるものである。
上記分散算出部43は、比較手段であって、上記バッファ41に記憶された映像信号の分散を算出するものである。
上記比較部44は、比較手段であって、上記ノイズ推定部14により推定されたノイズ量と、上記エッジ抽出部15により抽出されたエッジ成分と、上記分散算出部43により算出された分散と、を比較するものである。
上記ラベル付加部45は、ラベル手段であって、上記比較部44による比較結果に基づいて、上記バッファ41に記憶されている映像信号に後述するようなラベルを付加して、上記切換部42へ転送するものである。
また、上記制御部22は、上記切換部42、分散算出部43、比較部44、ラベル付加部45に対して双方向に接続されており、これらを制御するようになっている。
続いて、このような補間選択部16の作用について説明する。
抽出部13は、制御部22の制御に基づいて、上記画像用バッファ8から、所定位置における所定サイズの信号を抽出して、バッファ41へ転送する。抽出部13は、本実施形態においては、上述したように、図3に示すような6×6画素の矩形ブロック、図4に示すような6×4画素の上ブロックおよび下ブロック、図5に示すような4×6画素の左ブロックおよび右ブロック、の5種類を抽出する。
分散算出部43は、バッファ41に記憶された所定領域の映像信号に関して、色信号別(本実施形態では、RGBの3種類の色信号別)に分散を算出し、算出した分散を比較部44へ転送する。
比較部44は、ノイズ推定部14により算出されたノイズ量と、エッジ抽出部15により算出された数式1に示すような48個のエッジ強度の内の最大値と、分散算出部43により算出された分散と、を比較する。この比較は、ノイズ量に対する分散の大小と、ノイズ量に対するエッジ強度の最大値の大小と、に基づき行われる。すなわち、比較部44は、「分散>ノイズ量」であり、かつ「エッジ強度の最大値>ノイズ量」を満たす場合には、有効なエッジ構造がある領域であると判断する。これに対して、比較部44は、「分散>ノイズ量」と「エッジ強度の最大値>ノイズ量」との少なくとも一方が満たされない場合には、平坦領域であると判断する。このような比較は、本実施形態においては、図3、図4、図5に示すような5種類の領域の各々に関して、RGBの3種類の色信号毎に、順次行われる。こうして比較部44により判断された結果は、ラベル付加部45へ転送される。
上述したような分散算出部43の処理と比較部44の処理とは、制御部22に基づいて、所定領域単位で同期して行われる。
ラベル付加部45は、上記比較部44から転送された比較結果に基づいて、所定領域が有効なエッジ構造がある領域であるか、または平坦領域であるかを、ラベル付けする。このラベル付けは、例えば、有効なエッジ構造がある領域を1、平坦領域を0、とするなどの数値の付加により行われる。1つの所定領域はRGBの3種類の色信号から構成されているために、上記ラベルは、1つの所定領域に対して3つ発生することになる。
そして、ラベル付加部45は、1つの所定領域に対して発生する3つのラベルを加算する。このような加算演算を行うことにより、ラベルが取り得る値としては、3種類の色信号が全て平坦領域である0から、3種類の色信号が全てエッジ構造がある領域となる3までの、4種類となる。
切換部42は、上記ラベル付加部45から送信されるラベルに基づいて、上記第1補間部17,第2補間部18,第3補間部19の何れにより補間処理を行うかを切り換える処理を行う。
すなわち、切換部42は、まず、図3に示すような6×6画素の矩形ブロックに関して、ラベルが0となる場合、すなわち、RGBの色信号の全てが平坦であると判断された場合に、第2補間部18を選択する。
次に、切換部42は、図4および図5に示すような上下左右のブロックに関して、ラベルが2以下のブロックが1つでも存在する場合、すなわち4方向かつ3種類の色信号中に1つでも平坦領域が存在する場合には、第1補間部17を選択する。
最後に、切換部42は、図4および図5に示すような上下左右のブロックに関して、ラベルが全て3、すなわち4方向かつ3種類の色信号の全てがエッジ構造のある領域である場合には、第3補間部19を選択する。
そして、切換部42は、抽出部13からの10×10画素の基本ブロックの映像信号を選択した補間部へ転送するとともに、選択結果を制御部22へ転送する。
次に、図15を参照して、第1補間部17の構成の一例について説明する。
この第1補間部17は、バッファ51と、補間部52と、補間値バッファ53と、演算部54と、Gエッジ抽出部55と、重み算出部56と、重みバッファ57と、を有して構成されている。
上記バッファ51は、上記補間選択部16から転送された所定領域の映像信号を一時的に記憶するものである。
上記補間部52は、補間信号算出手段であって、上記バッファ51に記憶された所定領域の映像信号から補間値(補間信号)を算出するものである。
上記補間値バッファ53は、上記補間部52により算出された補間値を一時的に記憶するものである。
上記演算部54は、演算手段であって、上記重みバッファ57に記憶されている重みを用いて、上記補間値バッファ53に記憶されている補間値を重み付け加算することにより、欠落する色成分を算出し、上記信号処理部20とバッファ51とへ出力するものである。
上記Gエッジ抽出部55は、エッジ抽出手段であって、上記補間部52や演算部54によりまずG成分に対する補間処理が行われて上記バッファ51に記憶された後に、該バッファ51からG成分を読み出して、他の欠落色成分を算出するのに必要なG成分のエッジを抽出するものである。
上記重み算出部56は、重み算出手段であって、G成分に関する補間処理を行う場合には上記エッジ抽出部15により抽出されたエッジ成分を用いて重みを算出し、R成分またはB成分に関する補間処理を行う場合には上記Gエッジ抽出部55により抽出されたG成分のエッジを用いて重みを算出するものである。
上記重みバッファ57は、上記重み算出部56により算出された重みを一時的に記憶するものである。
なお、上記制御部22は、上記補間部52、演算部54、Gエッジ抽出部55、重み算出部56に対して双方向に接続されており、これらを制御するようになっている。
続いて、このような第1補間部17の作用について説明する。
補間選択部16は、制御部22の制御に基づいて、上記抽出部13により抽出された所定サイズの領域の映像信号、本実施形態においては上述したように10×10画素の領域の映像信号をバッファ51へ転送する。このときに、該第1補間部17により補間処理を行う注目画素は、上述したように、10×10画素でなる所定領域の中心部に位置する2×2画素であるものとする。
以下の説明は、補間処理に直接関係する6×6画素サイズの領域(図16参照)について行うが、上記バッファ51へは、上述したように10×10画素でなる領域の映像信号が転送されている。
図16は、6×6画素サイズの領域と、この領域内の各画素位置における色信号Sij(Sは色信号の種類を示しS=R,G,B、iはX方向の画素座標を示しi=2〜7、jはY方向の画素座標を示しj=2〜7)と、を示している。
第1補間部17は、この図16に示すような6×6画素サイズの領域の映像信号を用いて、中央部の2×2画素でなる着目領域において欠落している色信号の補間処理を行う。
すなわち、図示の例においては、R44位置において欠落している色成分G44,B44と、G54位置において欠落している色成分R54,B54と、G45位置において欠落している色成分R45,B45と、B55位置において欠落している色成分R55,G55と、をそれぞれ算出することになる。
補間処理は、G成分についての補間が先行して行われ、すなわち、R44位置の欠落成分G44と、B55位置の欠落成分G55と、が先に求められる。
まず、エッジ抽出部15により上記数式2に示したように算出されたR44画素に対する上下左右の4方向のエッジ強度が、重み算出部56へ転送される。
重み算出部56は、これら4方向のエッジ強度の総和totalを、次の数式8に示すように算出する。
[数8]
total=ER上+ER下+ER左+ER右
そして、重み算出部56は、各エッジ強度をこの総和totalで除算することにより、次の数式9に示すような正規化された重み係数を算出する。
[数9]
=ER上/total
=ER下/total
=ER左/total
=ER右/total
重み算出部56により算出されたこれらの4方向の重み係数は、重みバッファ57へ転送されて、記憶される。
一方、補間部52は、R44画素に対して、該R44画素の上下左右の4方向の色差成分を次の数式10に示すように補間する。
[数10]
Cr=G43−(R44+R42)/2
Cr=G45−(R44+R46)/2
Cr=G34−(R44+R24)/2
Cr=G54−(R44+R64)/2
補間部52により算出されたこれら4方向の補間値は、補間値バッファ53へ転送されて、記憶される。
演算部54は、制御部22の制御に基づいて、重みバッファ57に記憶されている重み係数と、補間値バッファ53に記憶されている補間値と、を用いてR44画素位置の欠落成分G44を次の数式11に示すように算出する。
[数11]
44=R44+ΣCrk・Wk (k=上,下,左,右)
図17は、上述したようなR44画素位置のG44成分を補間するときに用いられる画素の配置を示している。
こうして、演算部54により算出されたG44成分は、上記信号処理部20へ転送されるとともに、上記バッファ51へも転送されて記憶される。
次に、B55画素位置におけるG55成分の算出が、同様にして行われる。
すなわち、エッジ抽出部15により上記数式3に示したように算出されたB55画素に対する上下左右の4方向のエッジ強度が、重み算出部56へ転送される。
重み算出部56は、これら4方向のエッジ強度の総和totalを、次の数式12に示すように算出する。
[数12]
total=EB上+EB下+EB左+EB右
そして、重み算出部56は、各エッジ強度をこの総和totalで除算することにより、次の数式13に示すような正規化された重み係数を算出する。
[数13]
=EB上/total
=EB下/total
=EB左/total
=EB右/total
重み算出部56により算出されたこれらの4方向の重み係数は、重みバッファ57へ転送されて、記憶される。
一方、補間部52は、B55画素に対して、該B55画素の上下左右の4方向の色差成分を次の数式14に示すように補間する。
[数14]
Cb=G54−(B55+B53)/2
Cb=G56−(B55+B57)/2
Cb=G45−(B55+B35)/2
Cb=G65−(B55+B75)/2
補間部52により算出されたこれら4方向の補間値は、補間値バッファ53へ転送されて、記憶される。
演算部54は、制御部22の制御に基づいて、重みバッファ57に記憶されている重み係数と、補間値バッファ53に記憶されている補間値と、を用いてB55画素位置の欠落成分G55を次の数式15に示すように算出する。
[数15]
55=B55+ΣCbk・Wk (k=上,下,左,右)
図18は、上述したようなB55画素位置のG55成分を補間するときに用いられる画素の配置を示している。
こうして、演算部54により算出されたG55成分は、上記信号処理部20へ転送されるとともに、上記バッファ51へも転送されて記憶される。
このようなG信号に対する補間処理が、図16に示すような6×6画素サイズの領域における全てのR画素およびB画素に対して行われる。これにより、上記バッファ51には、6×6画素の領域に関して、全ての画素位置のG成分が記録される。なお、上記バッファ51に、上述したように10×10画素の領域の映像信号が転送されて記憶されているのは、6×6画素サイズの領域の周辺に位置するR画素およびB画素に対してもG成分の補間処理を行うことができるようにするためである。
次に、制御部22は、第1補間部17に対して、G45位置の欠落成分R45,B45と、G54位置の欠落成分R54,B54と、R44位置の欠落成分B44と、B55位置の欠落成分R55と、についての補間処理を行わせる。これらの補間処理を行う際には、上述したように算出されたG信号も使用されることになる。このような理由から、まずG信号の補間が先行して行われるようになっている。
まず、図19を参照して、G45位置における欠落成分R45,B45の補間処理について説明する。
45を算出する際の上記各数式に相当する数式16〜数式20は、次のようになっている。
[数16]
上左=|G45−G24
上中=|G45−G44
上右=|G45−G64
下左=|G45−G26
下中=|G45−G46
下右=|G45−G66
[数17]
total=E上左+E上中+E上右+E下左+E下中+E下右
[数18]
上左=E上左/total
上中=E上中/total
上右=E上右/total
下左=E下左/total
下中=E下中/total
下右=E下右/total
[数19]
Cr上左=G24−R24
Cr上中=G44−R44
Cr上右=G64−R64
Cr下左=G26−R26
Cr下中=G46−R46
Cr下右=G66−R66
[数20]
45=G45−ΣCrk ・Wk
(k=上左,上中,上右,下左,下中,下右)
同様に、B45を算出する際の上記各数式に相当する数式21〜数式25は、次のようになっている。
[数21]
上左=|G45−G33
上右=|G45−G53
中左=|G45−G35
中右=|G45−G55
下左=|G45−G37
下右=|G45−G57
[数22]
total=E上左+E上右+E中左+E中右+E下左+E下右
[数23]
上左=E上左/total
上右=E上右/total
中左=E中左/total
中右=E中右/total
下左=E下左/total
下右=E下右/total
[数24]
Cb上左=G33−B33
Cb上右=G53−B53
Cb中左=G35−B35
Cb中右=G55−B55
Cb下左=G37−B37
Cb下右=G57−B57
[数25]
45=G45−ΣCbk ・Wk
(k=上左,上右,中左,中右,下左,下右)
次に、図20を参照して、G54位置における欠落成分R54,B54の補間処理について説明する。
54を算出する際の上記各数式に相当する数式26〜数式30は、次のようになっている。
[数26]
上左=|G54−G42
上右=|G54−G62
中左=|G54−G44
中右=|G54−G64
下左=|G54−G46
下右=|G54−G66
[数27]
total=E上左+E上右+E中左+E中右+E下左+E下右
[数28]
上左=E上左/total
上右=E上右/total
中左=E中左/total
中右=E中右/total
下左=E下左/total
下右=E下右/total
[数29]
Cr上左=G42−R42
Cr上右=G62−R62
Cr中左=G44−R44
Cr中右=G64−R64
Cr下左=G46−R46
Cr下右=G66−R66
[数30]
54=G54−ΣCrk ・Wk
(k=上左,上右,中左,中右,下左,下右)
同様に、B54を算出する際の上記各数式に相当する数式31〜数式35は、次のようになっている。
[数31]
上左=|G54−G33
上中=|G54−G53
上右=|G54−G73
下左=|G54−G35
下中=|G54−G55
下右=|G54−G75
[数32]
total=E上左+E上中+E上右+E下左+E下中+E下右
[数33]
上左=E上左/total
上中=E上中/total
上右=E上右/total
下左=E下左/total
下中=E下中/total
下右=E下右/total
[数34]
Cb上左=G33−B33
Cb上中=G53−B53
Cb上右=G73−B73
Cb下左=G35−B35
Cb下中=G55−B55
Cb下右=G75−B75
[数35]
54=G54−ΣCbk ・Wk
(k=上左,上中,上右,下左,下中,下右)
このように、G45位置の欠落成分R45,B45と、G54位置の欠落成分R54,B54と、を補間する際には、6方向の重み係数と補間値(色差成分)とを用いている。
次に、図21は、R44位置のB44を補間する際に用いる周辺画素の様子を示す図である。
44を算出する際の上記各数式に相当する数式36〜数式40は、次のようになっている。
[数36]
上左=|G44−G33
上右=|G44−G53
下左=|G44−G35
下右=|G44−G55
[数37]
total=E上左+E上右+E下左+E下右
[数38]
上左=E上左/total
上右=E上右/total
下左=E下左/total
下右=E下右/total
[数39]
Cb上左=G33−B33
Cb上右=G53−B53
Cb下左=G35−B35
Cb下右=G55−B55
[数40]
44=G44−ΣCbk ・Wk (k=上左,上右,下左,下右)
次に、図22は、B55位置のR55を補間する際に用いる周辺画素の様子を示す図である。
55を算出する際の上記各数式に相当する数式41〜数式45は、次のようになっている。
[数41]
上左=|G55−G44
上右=|G55−G64
下左=|G55−G46
下右=|G55−G66
[数42]
total=E上左+E上右+E下左+E下右
[数43]
上左=E上左/total
上右=E上右/total
下左=E下左/total
下右=E下右/total
[数44]
Cr上左=G44−R44
Cr上右=G64−R64
Cr下左=G46−R46
Cr下右=G66−R66
[数45]
55=G55−ΣCrk ・Wk (k=上左,上右,下左,下右)
なお、図19〜図22に示したような処理に使用されるエッジ強度は、Gエッジ抽出部55によって算出されて、重み算出部56へ転送される。
上述したような補間処理が終了した後に、算出された各信号が、上記信号処理部20へ転送されて処理される。
次に、図23を参照して、第2補間部18の構成の一例について説明する。
この第2補間部18は、バッファ61と、相関算出部62と、演算部63と、を有して構成されている。
上記バッファ61は、上記補間選択部16から転送された所定領域の映像信号を一時的に記憶するものである。
上記相関算出部62は、相関算出手段であって、上記バッファ61に記憶された映像信号から、色信号同士の相関を算出するものである。
上記演算部63は、演算手段であって、上記相関算出部62により算出された相関に基づき、上記バッファ61から映像信号を読み出して、欠落する色成分を算出し、信号処理部20へ出力するものである。
なお、上記制御部22は、上記相関算出部62、演算部63に対して双方向に接続されており、これらを制御するようになっている。
続いて、このような第2補間部18の作用について説明する。
補間選択部16は、制御部22の制御に基づいて、所定サイズ、本実施形態においては上記図2に示したような10×10画素の基本ブロックの映像信号をバッファ61へ転送する。
相関算出部62は、制御部22の制御に基づいて、バッファ61に記憶されている単板状態の原信号から相関関係を線形式として回帰する。
すなわち、RGBの3信号をS(S=R,G,B)とし、基本ブロックにおけるS信号の平均をAV_S、基本ブロックにおけるS信号の分散をVar_Sとすると、2つの色信号SとS’(ただし、S≠S’)と間に線形な色相関が成立するならば、その線形式は次の数式46により回帰される。
[数46]
S’=(Var_S’/Var_S)×(S−AV_S)+AV_S’
この数式46に示すような線形式をR−Gの信号間、G−Bの信号間、およびR−Bの信号間でそれぞれ求めて、求めた結果を演算部63へ転送する。
演算部63は、数式46に示したような線形式と、上記バッファ61に記憶されている原信号と、に基づいて、該バッファ61上の10×10画素の基本ブロックにおける中央部の2×2画素、つまりR44画素,G54画素,G45画素,B55画素のそれぞれに対して欠落する色信号を算出する。
具体的には、R44画素の位置については、R−Gの信号間に成り立つ数式46の線形式を用いてG44成分を算出し、R−Bの信号間に成り立つ数式46の線形式を用いてB44成分を算出することになる。このような処理を、他のG54画素,G45画素,B55画素についても同様に行う。
こうして演算部63により算出された欠落する色信号は、原信号とともに、信号処理部20へ転送される。
次に、図24を参照して、第3補間部19の構成の一例について説明する。
この第3補間部19は、バッファ71と、RB線形補間部72と、Gキュービック補間部73と、を有して構成されている。
上記バッファ71は、上記補間選択部16から転送された所定領域の映像信号を一時的に記憶するものである。
上記RB線形補間部72は、演算手段であって、上記バッファ71に記憶された所定領域の映像信号の内の着目領域について、欠落するR,B信号を公知の線形補間処理により算出し信号処理部20へ出力するものである。
上記Gキュービック補間部73は、演算手段であって、バッファ71に記憶された所定領域の映像信号の内の着目領域について、欠落するG信号を公知のキュービック補間処理により算出し、信号処理部20へ出力するものである。
なお、上記制御部22は、上記RB線形補間部72、Gキュービック補間部73に対して双方向に接続されており、これらを制御するようになっている。
続いて、このような第3補間部19の作用について説明する。
補間選択部16は、制御部22の制御に基づいて、所定サイズ、本実施形態においては上記図2に示したような10×10画素の基本ブロックの映像信号をバッファ71へ順次転送する。
RB線形補間部72は、バッファ71に記憶されている10×10画素の基本ブロックにおける中央部の2×2画素(着目領域)について、欠落するR,B信号を算出する。すなわち、図2に示す画素構成においては、着目領域のG54画素およびG45画素に対して、R54信号,B54信号、およびR45信号,B45信号がそれぞれ欠落している。従って、これらのR,B信号を公知の線形補間処理により算出する。さらに、着目領域のR44画素についてB信号が欠落し、B55画素についてR信号が欠落しているために、同様に公知の線形補間処理を行って、B44信号、およびR55信号を算出する。こうして算出したRB信号は、信号処理部20へ出力される。
一方、Gキュービック補間部73は、バッファ71に記憶されている基本ブロックの着目領域について、欠落するG信号を算出する。すなわち、上記R44,B55画素に対して、欠落するG44信号,G55信号を公知のキュービック補間処理により算出し、算出したG信号を信号処理部20へ出力する。
なお、上述ではハードウェアによる処理を前提としていたが、このような構成に限定される必要はなく、例えば、CCD4からの信号を未処理のままのロー(Raw)データとして、制御部22からの撮影時のCCD4の温度や増幅器6のゲインなどをヘッダ情報として付加した後に出力し、外部のコンピュータ等において別途のソフトウェアである画像処理プログラムにより処理することも可能である。
図25を参照して、画像処理プログラムによる補間処理の全体について説明する。
処理を開始すると、まず、Rawデータでなる原信号と、ヘッダ情報と、を読み込んで(ステップS1)、原信号を基本ブロックを単位として、本実施形態においては図2に示したような10×10画素を単位として、抽出する(ステップS2)。
そして、抽出された基本ブロックにおける、図3、図4、図5に示したような矩形ブロック,上ブロック,下ブロック,左ブロック,右ブロックの5種類の領域に関して、ノイズ量の推定を行う(ステップS3)。このステップS3において推定されたノイズ量は、後述するステップS5およびステップS7の処理へ転送される。
一方で、上記ステップS2において抽出された基本ブロックに関して、エッジ強度を算出する(ステップS4)。より詳しくは、上記数式1に示すように算出されたエッジ強度は、後述するステップS5およびステップS7の処理へ、上記数式2,数式3に示すように算出されたエッジ強度は後述するステップS8の処理へ、それぞれ転送される。
上記ステップS3において算出された矩形ブロックのノイズ量と、上記ステップS4において算出された複数のエッジ強度の内の最大値と、各色信号の分散と、を比較する(ステップS5)。
このステップS5において、全ての色信号で、「分散>ノイズ量」かつ「エッジ強度の最大値>ノイズ量」となる場合は、有効なエッジ構造がある領域であるとして、後述するステップS7へ分岐し、それ以外の場合には平坦部であるとして、後述するステップS6の第2補間処理へ分岐する。
上記ステップS5から分岐されると、色相関を用いて欠落する色成分の補間を行う(ステップS6)。このステップS6の補間結果は、後述するステップS10へ転送される。
また、上記ステップS5から分岐されると、上記ステップS3において算出された上ブロック,下ブロック,左ブロック,右ブロックの各ノイズ量と、上記ステップS4において算出された複数のエッジ強度の内の最大値と、各色信号の分散と、を比較する(ステップS7)。
このステップS7において、上ブロック,下ブロック,左ブロック,右ブロックの全てにおける全ての色信号中に、1つでも平坦部が存在する場合には、後述するステップS8の第1補間処理へ分岐し、それ以外の場合には後述するステップS9の第3補間処理へ分岐する。
上記ステップS7から分岐されると、エッジ方向に基づく欠落する色成分の補間を行う(ステップS8)。このステップS8の処理結果は、後述するステップS10へ転送される。
また、上記ステップS7から分岐されると、欠落するR信号およびB信号を公知の線形補間処理により算出するとともに、欠落するG信号を公知のキュービック補間処理により算出する(ステップS9)。このステップS9の処理結果は、後述するステップS10へ転送される。
上記ステップS6における第2補間処理、上記ステップS8における第1補間処理、または上記ステップS9における第3補間処理が行われたら、処理結果である補間された信号を出力する(ステップS10)。
そして、全ての原信号に対するブロック領域の抽出処理が完了したか否かを判断し(ステップS11)、完了していない場合は上記ステップS2へ行って上述したような処理を繰り返して行う。
また、ステップS11において全ての原信号に対するブロック領域の処理が完了していると判断された場合には、公知の強調処理や圧縮処理を行ってから(ステップS12)、処理後の信号を出力して(ステップS13)、この処理を完了する。
次に、図26を参照して、上記ステップS3におけるノイズ推定の処理について説明する。
この処理を開始すると、図3に示したような6×6画素の矩形ブロック、図4に示したような6×4画素の上ブロックおよび下ブロック、図5に示したような4×6画素の左ブロックおよび右ブロックをそれぞれ抽出する(ステップS21)。
そして、抽出した各ブロックの原信号を、色信号、本実施形態においてはRGBの3種類の色信号、へ分離する(ステップS22)。
続いて、分離した色信号毎の平均値を信号レベルとして算出する(ステップS23)。
また、ヘッダ情報に基づいて、撮影時の温度やゲインなどのパラメータを設定する(ステップS24)。
さらに、ノイズ量算出に要する関数、例えば上記図11〜図13に示したような3つの関数a(T,G),b(T,G),c(T,G)のパラメータを読み込む(ステップS25)。
その後、上記ステップS23の信号レベル,ステップS24の各種パラメータ,ステップS25の関数を用いて、数式6または数式7に基づき、ノイズ量を算出する(ステップS26)。
そして、局所領域内における全てのブロックの抽出が完了したか否かを判断し(ステップS27)、完了していない場合は上記ステップS21へ戻って上述したような処理を繰り返して行い、完了している場合はこのノイズ推定の処理を終了する。
続いて、図27を参照して、上記ステップS8における第1補間処理について説明する。
ブロック内の原信号を、色信号、本実施形態においてはRGBの3種類の色信号、へ分離する(ステップS31)。
次に、上記ステップS4により算出したエッジ強度に基づいて、数式9、または数式13により、重み係数を算出する(ステップS32)。
さらに、数式10、または数式14により、色差成分を算出する(ステップS33)。
そして、数式11、または数式15により、G信号の補間を行う(ステップS34)。
続いて、数式16あるいは数式21、または数式26あるいは数式31により、方向別のエッジ強度を算出する(ステップS35)。
次に、上記ステップS35において算出したエッジ強度に基づいて、数式18あるいは数式23、または数式28あるいは数式33により、重み係数を算出する(ステップS36)。
その後、数式19あるいは数式24、または数式29あるいは数式34により、色差成分を算出する(ステップS37)。
そして、数式20あるいは数式25、または数式30あるいは数式35により、R,B信号の補間を行い(ステップS38)、この第1補間処理を終了する。
さらに、図28を参照して、上記ステップS6における第2補間処理について説明する。
ブロック内の原信号を、色信号、本実施形態においてはRGBの3種類の色信号、へ分離する(ステップS41)。
次に、色信号同士の相関関係を示す数式46の相関関数における、数式の係数である相関係数を算出する(ステップS42)。この相関係数の算出は、R−G,G−B,R−Bの各色信号間について行われる。
そして、上記ステップS42により算出した相関係数に基づいて欠落する色信号を算出し(ステップS43)、この第2補間処理を完了する。
なお、上述では、第1の補間処理と第2の補間処理と第3の補間処理とを必ず組み合わせて処理を行うようにしているが、このような構成に限定される必要はない。
例えば、上記外部I/F部23を介して、高精細な補間処理を必要としない高圧縮率の画質モードが選択された場合や、高速処理が必要とされる動画撮影などの撮影モードが選択された場合などには、線形補間処理またはキュービック補間処理により欠落色信号の補間を行う上記第3の補間処理のみを、固定的に選択するように構成することも可能である。この場合には、制御部22は、ノイズ推定部14,エッジ抽出部15,補間選択部16などの動作を停止させて、抽出部13により抽出した領域の映像信号を第3補間部19へ転送するように設定すればよい。このような制御は、上記外部I/F部23を介して手動で行うようにしても良いし、あるいは、撮影モードに応じて制御部22が自動的に制御するように構成することも可能である。このように構成すれば、処理時間を短縮したり、あるいは消費電力を低減したりすることが可能となる。
また、上述では、撮像素子たるCCD4の温度を標準値付与部35から与えられる平均的な値で代用するようにしていたが、これに限定される必要はない。例えばCCD4の近傍に温度センサなどを配設して、該温度センサから出力される実測値を用いるようにすることも可能である。このような構成を採用すれば、ノイズ量推定の精度を向上することができる。
さらに、上述では、ノイズ推定部14において、図3、図4、図5に示したような矩形ブロック,上ブロック,下ブロック,左ブロック,右ブロックを使用したが、これに限定される必要はない。例えば、図6に示すような水平ブロック,垂直ブロックや、図7に示すような±45度ブロックなど、任意の形状のブロックを用いてノイズを推定することが可能である。
そして、補間選択部16では、所定領域内の色信号の分散を算出してノイズ量と比較していたが、これに限定される必要もない。例えば、所定領域内のノイズ量が所定の閾値以下である場合には平坦領域と見なす、などの簡略化を図ることも可能である。これにより、図14に示すような補間選択部16内の分散算出部43を省略することができて、処理時間の短縮を図ることができるとともに、消費電力の低減を図ることが可能となる。
このような実施形態1によれば、エッジ方向に基づく第1の補間処理と、色相関に基づく第2の補間処理と、線形補間またはキュービック補間に基づく第3の補間処理と、を注目画素の近傍におけるノイズ量に基づいて適応的に切り換えるようにしているために、ノイズの影響を考慮した最適な補間処理を選択して、高品位な映像信号を得ることができる。
また、ノイズ量を推定する際に、信号レベルやゲインなどの動的に変化するパラメータを撮影毎に求めて用いるようにしたために、撮影毎に異なる条件に動的に適応して、ノイズ量を高精度に推定することが可能となる。
さらに、ノイズ量を推定するためのパラメータが得られない場合でも、標準値を用いることができるようにしたために、ノイズ量の推定を安定して行うことができる。
そして、ノイズ量の算出に関数を用いることにより、必要なメモリ量を少なくすることができ、低コスト化を図ることが可能となる。さらに、一部のパラメータ算出を意図的に省略することにより、より一層の低コスト化や省電力化を図ることができる。
加えて、複数方向のエッジ強度に基づいてエッジ強度に反比例する重み係数を求め、複数方向の補間信号と乗算して、その総和値を注目画素の補間信号とする補間処理を行っているために、特定方向に構造を有する領域において、高精度な補間処理を行うことが可能となる。
また、所定領域内の色信号間の相関関係を線形式として求めて、この線形式から補間信号を求める補間処理を行っているために、単一の色相からなる領域において、高精度な補間処理を行うことが可能となる。
さらに、輝度信号に近いG信号をキュービック補間により、その他のR,B信号を線形補間により補間処理しているために、処理を高速化しながら、視覚特性に整合させて全体としての画質の低下を抑制することができる。
そして、所定領域の統計量とノイズ量とに基づいて、所定領域が補間処理に適しているか否か(有効であるか無効であるか)を判断するようにしたために、有効なエッジ構造がある領域と平坦領域との分離能が向上し、ノイズの影響を受け難い最適な補間方法を選択することが可能となる。
また、所定領域のノイズ量と閾値とに基づいて、所定領域が補間処理に適しているか否か(有効であるか無効であるか)を判断するようにしたために、有効なエッジ構造がある領域と平坦領域との分離能が向上し、ノイズの影響を受け難い最適な補間方法を選択することが可能となる。また、閾値との比較を行う場合には、処理速度を高速に行うことができる利点がある。
さらに、補間処理の選択を手動で所望に行うことができるようにしたために、補間処理に関する使用者の意図により高い自由度で沿うことが可能であるとともに、処理時間を短縮して消費電力を低減することができる。
そして、圧縮率や画像サイズなどの画質情報、文字画像撮影や動画撮影などの撮影モード情報、使用者の補間処理の切り換え情報、等を取得して、これらの情報に基づき補間処理の切り換え判断を行うようにしたために、例えば高圧縮であるために高精度な補間を必要としない場合や、動画撮影などで高速な処理が優先される場合などに、補間処理の切り換えを省略して、処理速度や応答性を向上することができる。
[実施形態2]
図29から図33は本発明の実施形態2を示したものであり、図29は撮像システムの構成を示すブロック図、図30は抽出部により抽出される6×6画素の基本ブロックにおけるカラーフィルタの配置を示す図、図31はノイズ推定部の構成を示すブロック図、図32は画素選択部の構成を示すブロック図、図33は画像処理プログラムによる処理を示すフローチャートである。
この実施形態2において、上述の実施形態1と同様である部分については同一の符号を付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
この実施形態2における撮像システムの構成は、上述した実施形態1の図1に示した構成と基本的にはほぼ同様であって、該図1の構成からエッジ抽出部15と補間選択部16と第1補間部17と第3補間部19とを削除して、画素選択手段であり補間画素選択手段たる画素選択部26を追加したものとなっている。
すなわち、抽出部13により抽出された映像信号は、ノイズ推定部14へ転送されるとともに、画素選択部26へも転送されるようになっている。また、このノイズ推定部14により推定されたノイズ量は、画素選択部26へ転送されるようになっている。さらに、該画素選択部26による処理結果は、第2補間部18へ転送されるようになっている。
なお、上記制御部22は、上記画素選択部26に対しても双方向に接続されており、これを制御するようになっている。
また、この実施形態2においては、CCD4の前面に配置されるカラーフィルタが、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),G(緑)の補色フィルタであることを想定している。
次に、図29に示したような撮像システムの作用における、主として上記実施形態1と異なる部分について、信号の流れに沿って説明する。
抽出部13は、制御部22の制御に基づいて、上記画像用バッファ8内の映像信号を所定領域単位で抽出し、ノイズ推定部14と画素選択部26とへそれぞれ転送する。なお、抽出部13が抽出する所定領域は、本実施形態においては、図30に示すような6×6画素の基本ブロックであることを想定している。また、補間処理の対象となる注目画素は、図30に示したような基本ブロックの中心に位置する2×2画素でなる4画素(C22,Y32,G23,M33)であることを想定している。従って、上記抽出部13による所定領域の抽出は、上記6×6画素の基本ブロックを、水平方向または垂直方向に2画素ずつ移動させながら(つまり、基本ブロックをオーバーラップさせながら)行うことになる。
ノイズ推定部14は、制御部22の制御に基づいて、抽出部13から転送される領域に対してノイズ量を色信号毎に、本実施形態においてはCMYGの色信号毎に推定し、推定した結果を画素選択部26へ転送する。
画素選択部26は、制御部22の制御に基づいて、上記ノイズ推定部14から転送されてくるノイズ量を用いて、色信号毎に許容範囲を設定する。そして、画素選択部26は、所定領域内の色信号を上記許容範囲と画素単位で比較して、許容範囲内であるか許容範囲外であるかをラベル付けして、第2補間部18へ転送する。
第2補間部18は、上記画素選択部26により許容範囲内にあると判定された画素を用いて、上述した実施形態1と同様に、色相関に基づく補間処理を行い、補間後の信号を信号処理部20へ転送する。なお、本実施形態においては、色信号がC,M,Y,Gとなるために、第2補間部18は、上記数式46に示したような線形式を、C−M,C−Y,C−G,M−Y,M−G,Y−Gの信号間で求めることになる。
また、上記抽出部13,ノイズ推定部14,画素選択部26,第2補間部18の処理は、制御部22の制御により、所定領域単位で同期して行われるようになっている。
その後の信号処理部20や出力部21の処理は、上述した実施形態1と同様である。
次に、図31を参照して、本実施形態におけるノイズ推定部14の構成の一例について説明する。
このノイズ推定部14は、バッファ31と、信号分離部32と、平均算出部33と、ゲイン算出部34と、標準値付与部35と、ノイズ用テーブル39と、を有して構成されている。
すなわち、この図31に示すノイズ推定部14は、上述した実施形態1の図8に示したノイズ推定部14に対して、係数算出部36とパラメータ用ROM37と関数算出部38とを削除して、ノイズ用テーブル39を追加したものとなっている。
このノイズ用テーブル39は、ノイズ量算出手段でありルックアップテーブル手段であって、上記平均算出部33により算出された平均値が転送されるとともに、ゲイン算出部34により算出されたゲインが転送され、さらに、標準値付与部35から撮像素子たるCCD5の温度などが標準値として転送されるようになっている。また、ノイズ用テーブル39は、テーブル参照して得られた結果を上記画素選択部26へ出力するようになっている。
なお、上記制御部22は、このノイズ用テーブル39に対しても双方向に接続されており、これを制御するようになっている。
続いて、このようなノイズ推定部14の作用について説明する。
抽出部13は、制御部22の制御に基づいて画像用バッファ8から、所定位置における所定サイズの信号を抽出して、バッファ31へ転送する。本実施形態においては、図30に示すような6×6画素領域に関して、ノイズ量の推定を行う。
信号分離部32は、制御部22の制御に基づいて、上記バッファ31に記憶された所定領域内の信号を、色信号毎(本実施形態では、CMYGの4種類の色信号)に分離し、平均算出部33へ転送する。
平均算出部33は、制御部22の制御に基づいて、信号分離部32からの色信号を読み出して平均値を算出し、所定領域の信号レベルとしてノイズ用テーブル39へ転送する。
ゲイン算出部34は、制御部22から転送される、露光条件と、ホワイトバランス係数に関する情報と、に基づいて、増幅器6における増幅量(ゲイン)を求め、ノイズ用テーブル39へ転送する。
また、標準値付与部35は、撮像素子たるCCD4の平均的な温度に関する情報を、ノイズ用テーブル39へ転送する。
ノイズ用テーブル39は、温度,信号レベル,ゲインと、ノイズ量と、の間の関係を記録したルックアップテーブルであり、上述した実施形態1と同様の手段により構築されたものである。該ノイズ用テーブル39は、取得した温度,信号レベル,ゲインの各情報に基づき、ルックアップテーブルを参照することにより対応するノイズ量を取得し、取得したノイズ量を画素選択部26へ転送する。
また、標準値付与部35は、上述した実施形態1と同様に、上記CCD4の温度に限らず、その他の何れかのパラメータが省略された場合にも標準値を与える機能を備えたものとなっている。
次に、図32を参照して、画素選択部26の構成の一例について説明する。
この画素選択部26は、バッファ81と、画素ラベル付加部82と、許容範囲算出部83と、を有して構成されている。
上記バッファ81は、上記抽出部13により抽出された所定領域の映像信号を一時的に記憶するものである。
上記画素ラベル付加部82は、ラベル手段であって、上記バッファ81に記憶された映像信号を画素単位で読み出して、後述する許容範囲算出部83の出力と比較し、比較結果に応じてラベル付けして、その結果を上記第2補間部18へ転送するものである。
上記許容範囲算出部83は、許容範囲設定手段であって、上記ノイズ推定部14から転送されたノイズ量に基づいて、上記バッファ81に記憶された映像信号の許容範囲を設定するものである。
なお、上記制御部22は、上記画素ラベル付加部82、許容範囲算出部83に対して双方向に接続されており、これらを制御するようになっている。
続いて、このような画素選択部26の作用について説明する。
抽出部13は、制御部22の制御に基づいて、画像用バッファ8から所定位置における所定サイズの信号を抽出して、バッファ81へ転送する。本実施形態においては、図30に示すような6×6画素領域に関して、画素の選択を行う。
許容範囲算出部83は、制御部22の制御に基づいて、バッファ81に記憶されている所定領域の信号に対し、各色信号の平均値AV_S(S=C,M,Y,G)を算出する。さらに、許容範囲算出部83は、ノイズ推定部14から取得したノイズ量N_Sに基づき、許容範囲としての上限Aup_Sおよび下限Alow_Sを次の数式47に示すように設定する。
[数47]
Aup_S =AV_S+N_S/2
Alow_S=AV_S−N_S/2
このような許容範囲Aup_S,Alow_Sは、各色信号に対して設定され、画素ラベル付加部82へ転送される。
画素ラベル付加部82は、制御部22の制御に基づいて、バッファ81から転送される各色信号に対し、上限Aup_S以下でかつ下限Alow_S以上となる画素を平坦な領域に属する有効画素であると判断し、第2補間部18へそのまま転送する。
一方、画素ラベル付加部82は、信号が上限Aup_Sよりも大きい画素、または信号が下限Alow_Sよりも小さい画素を、エッジなどの構造を有する領域に属する無効画素であると判断して、特定のラベルを付加する。
このラベルは、例えば本来の信号値にマイナスをつけたものであり、必要に応じて、本来の信号値に戻すことができるようになっている。
第2補間部18は、上記画素選択部26から転送された有効画素を用いて、実施形態1と同様に色相関に基づく補間処理を行い、補間後の信号を信号処理部20へ転送する。
なお、上記画素選択部26によって所定領域内の画素が全て無効画素であると判断された場合には、所定領域内の全画素を有効画素として便宜的に補間処理を行う。
また、上述ではハードウェアによる処理を前提としていたが、このような構成に限定される必要はなく、例えば、CCD4からの信号を未処理のままのロー(Raw)データとして、制御部22からの撮影時のCCD4の温度や増幅器6のゲインなどをヘッダ情報として付加した後に出力し、外部のコンピュータ等において別途のソフトウェアである画像処理プログラムにより処理することも可能である。
図33を参照して、画像処理プログラムによる補間処理について説明する。
処理を開始すると、まず、Rawデータでなる原信号と、ヘッダ情報と、を読み込んで(ステップS51)、原信号を、基本ブロックを単位として、本実施形態においては図30に示したような6×6画素を単位として、抽出する(ステップS52)。
そして、抽出された基本ブロックにおけるノイズ量を推定する(ステップS53)。
次に、推定されたノイズ量を用いて、上記数式47に示したような許容範囲としての上限Aup_Sおよび下限Alow_Sを設定する(ステップS54)。
続いて、上記ステップS52において抽出された所定領域内の各色信号に関して、上記ステップS54において設定された許容範囲に基づき、有効画素であるか無効画素であるかを選択する(ステップS55)。
このステップS55において有効画素として選択された画素の信号を用いて、色相関に基づく補間処理を行い(ステップS56)、補間された信号を出力する(ステップS57)。
ここで、全信号に対して抽出される全ての局所領域について処理が終了したか否かを判断し(ステップS58)、まだ未処理の局所領域がある場合には上記ステップS52へ行って上述したような処理を行う。
一方、全ての局所領域について処理が完了したと判断された場合には、公知の強調処理や圧縮処理を行ってから(ステップS59)、処理後の信号を出力して(ステップS60)、この処理を完了する。
なお、上述では、所定領域として6×6画素の基本ブロックを用いていたが、これに限定されるものではない。例えば、上記外部I/F部23を介して、高精細な補間処理を必要としない高圧縮率の画質モードが選択された場合や、高速処理が必要とされる動画撮影などの撮影モードが選択された場合などには、4×4画素などのより小さい領域で処理を行うようにすることも可能である。このような制御は、上記外部I/F部23を介して手動で行うようにしても良いし、あるいは、撮影モードに応じて制御部22が自動的に制御するように構成することも可能である。このように構成すれば、処理時間を短縮したり、あるいは消費電力を低減したりすることが可能となる。
また、上述では補色の単板CCDを例に挙げて説明したが、これに限定されるものでもない。例えば、実施形態1で説明したような原色ベイヤー型のカラーフィルタを備えた単板撮像素子にも同様に適用することが可能であるし、二板式の撮像系や、三板式であっても画素ずらしを行っている撮像系についても、同様に適用することが可能である。
さらに、補間処理として、色相関に基づく第2補間処理を用いたが、このような構成に限定されるものでもない。例えば、実施形態1において説明したような第1補間処理と同様のエッジ方向に基づく補間処理などを用いることも可能であり、こうした第2補間処理とは異なる特性をもつ任意の補間処理と組み合わせることができる。
このような実施形態2によれば、上述した実施形態1とほぼ同様の効果を奏するとともに、注目画素近傍の原信号からノイズ量を推定して、推定したノイズ量に基づいて画素を選択するようにしたために、有効なエッジ構造に属する画素と、平坦領域に属する画素と、の分離能が向上する。これにより、ノイズの影響を受けることのない最適な補間処理を行って、高品位な映像信号を得ることができる。
また、ノイズ量を推定する際に、信号レベルやゲインなどの動的に変化するパラメータを撮影毎に求めて用いるようにしたために、撮影毎に異なる条件に動的に適応して、ノイズ量を高精度に推定することが可能となる。このとき、ノイズ量を求めるのにテーブルを用いることにより、処理を高速に行うことが可能となる。
さらに、ノイズ量を推定するためのパラメータが得られない場合でも、標準値を用いることができるようにしたために、ノイズ量の推定を安定して行うことができる。
そして、一部のパラメータ算出を意図的に省略することにより、低コスト化や省電力化を図ることができる。
加えて、所定領域内の色信号間の相関関係を線形式として求めて、この線形式から補間信号を求める補間処理を行っているために、単一の色相からなる領域において、高精度な補間処理を行うことが可能となる。
また、所定領域のノイズ量と色信号の平均値とに基づく許容範囲から、画素が補間処理に適しているか否か(有効であるか無効であるか)を判断するようにしたために、有効なエッジ構造に属する画素と、平坦領域に属する画素と、の分離能が向上して、ノイズの影響を除去した最適な補間処理を行うことが可能となる。
さらに、補間処理に用いる画素の選択を手動で所望に行うことができるようにしたために、補間処理に関する使用者の意図により高い自由度で沿うことが可能であるとともに、処理時間を短縮して消費電力を低減することができる。
[実施形態3]
図34、図35は本発明の実施形態3を示したものであり、図34は撮像システムの構成を示すブロック図、図35は画像処理プログラムによる処理を示すフローチャートである。
この実施形態3において、上述の実施形態1,2と同様である部分については同一の符号を付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
この実施形態3における撮像システムの構成は、上述した実施形態1の図1に示した構成と基本的にはほぼ同様であって、該図1の構成から第3補間部19を削除して、画素選択部26を追加したものとなっている。
すなわち、補間選択部16は、上記第1補間部17、または画素選択部26を介した第2補間部18の何れかを選択するようになっている。画素選択部26は、ノイズ推定部14により推定されたノイズ量を取得して、画素が有効であるか否かを選択するものである。この画素選択部26による選択結果は、上記第2補間部18へ転送されるようになっている。
なお、上記制御部22は、上記画素選択部26に対しても双方向に接続されており、これを制御するようになっている。
続いて、図34に示したような撮像システムの作用における、主として上記実施形態1と異なる部分について、信号の流れに沿って説明する。
抽出部13は、制御部22の制御に基づいて、上記画像用バッファ8内の映像信号を所定領域単位で抽出し、ノイズ推定部14とエッジ抽出部15と補間選択部16とへそれぞれ転送する。
ノイズ推定部14は、制御部22の制御に基づいて、抽出部13から転送される領域に対してノイズ量を色信号毎に推定し、推定した結果を補間選択部16と画素選択部26とへ転送する。
一方、エッジ抽出部15は、制御部22の制御に基づいて、抽出部13から転送される所定領域に対して所定方向のエッジ強度を算出し、算出した結果を補間選択部16と第1補間部17とへ転送する。
補間選択部16は、制御部22の制御に基づいて、上記ノイズ推定部14からのノイズ量と、上記エッジ抽出部15からのエッジ強度と、内部で算出した各色信号の分散と、に基づき、所定領域が補間処理において有効であるかまたは無効であるかを判断して、第1補間部17、または画素選択部26を介した第2補間部18、の何れかを選択する。
ここで第1補間部17を選択した場合には、補間選択部16は、抽出部13からの所定領域の映像信号を、第1補間部17へ転送する。
第1補間部17は、転送された所定領域の映像信号に対して、エッジ方向に基づく補間処理を行い、補間後の映像信号を信号処理部20へ転送する。
また、補間選択部16が第2補間部18を選択した場合には、抽出部13からの所定領域の映像信号を、画素選択部26へ転送する。
画素選択部26は、上述した実施形態2と同様に、ノイズ量と各色信号の平均値とに基づいて例えば上記数式47に示したように許容範囲を設定し、この許容範囲内にある画素を有効画素、該許容範囲外の画素を無効画素、としてそれぞれラベル付けする。画素選択部26は、こうしてラベル付けした信号を、第2補間部18へ転送する。
第2補間部18は、画素選択部26により選択された有効画素を用いて、色相関に基づく補間処理を行い、補間後の信号を信号処理部20へ転送する。
その後の信号処理部20や出力部21の処理は、上述した実施形態1と同様である。
また、上述ではハードウェアによる処理を前提としていたが、このような構成に限定される必要はなく、例えば、CCD4からの信号を未処理のままのロー(Raw)データとして、制御部22からの撮影時のCCD4の温度や増幅器6のゲインなどをヘッダ情報として付加した後に出力し、外部のコンピュータ等において別途のソフトウェアである画像処理プログラムにより処理することも可能である。
図35を参照して、画像処理プログラムによる補間処理について説明する。
処理を開始すると、まず、Rawデータでなる原信号と、ヘッダ情報と、を読み込んで(ステップS71)、原信号を所定の局所領域を単位として抽出する(ステップS72)。
そして、抽出された所定領域に関してノイズ量を推定する(ステップS73)。このステップS73において推定されたノイズ量は、後述するステップS75の処理へ転送される。
一方で、上記ステップS72において抽出された所定領域に関して、エッジ強度を算出する(ステップS74)。上述した実施形態1とほぼ同様に、上記数式1に示すように算出されたエッジ強度は後述するステップS75の処理へ、上記数式2,数式3に示すように算出されたエッジ強度は後述するステップS79の処理へ、それぞれ転送される。
上記ステップS73において算出された局所領域のノイズ量と、上記ステップS74において算出された複数のエッジ強度の内の最大値と、各色信号の分散と、を比較する(ステップS75)。このステップS75において、全ての色信号で、「分散>ノイズ量」かつ「エッジ強度の最大値>ノイズ量」となる場合は、有効なエッジ構造がある領域であるとして、後述するステップS79へ分岐し、それ以外の場合には平坦部であるとして、後述するステップS76の第2補間処理へ分岐する。
上記ステップS75において分岐されたときには、上記ステップS73の処理により推定されたノイズ量を用いて、上記数式47に示したような許容範囲としての上限Aup_Sおよび下限Alow_Sを設定する(ステップS76)。
続いて、上記ステップS72において抽出された所定領域内の各色信号に関して、上記ステップS76において設定された許容範囲に基づき、有効画素であるか無効画素であるかを選択する(ステップS77)。
このステップS77において有効画素として選択された画素の信号を用いて、色相関に基づく補間処理を行う(ステップS78)。
一方、上記ステップS75において、有効なエッジ構造がある領域であると判断された場合には、上記ステップS74により抽出されたエッジ強度を用いて、エッジ方向に基づく第1補間処理を行う(ステップS79)。
そして、上記ステップS78の第2補間処理により補間された信号、または上記ステップS79の第1補間処理により補間された信号を出力する(ステップS80)。
その後、全ての原信号に対する局所領域の抽出処理が完了したか否かを判断し(ステップS81)、完了していない場合は上記ステップS72へ行って上述したような処理を繰り返して行う。
また、ステップS81において全ての原信号に対する局所領域の処理が完了していると判断された場合には、公知の強調処理や圧縮処理を行ってから(ステップS82)、処理後の信号を出力して(ステップS83)、この処理を完了する。
このような実施形態3によれば、上述した実施形態1,2とほぼ同様の効果を奏するとともに、注目画素近傍の原信号からノイズ量を推定して、推定したノイズ量に基づき複数の補間方法を切り換えるようにし、さらに少なくとも1つの補間方法においては推定したノイズ量に基づき画素を選択するようにしたために、ノイズの影響を考慮し、かつノイズの影響を受けることのない最適な補間処理を行って、高品位な映像信号を得ることができる。
また、ノイズ量を推定する際に、信号レベルやゲインなどの動的に変化するパラメータを撮影毎に求めて用いるようにしているために、撮影毎に異なる条件に動的に適応して、ノイズ量を高精度に推定することが可能となる。
さらに、複数方向のエッジ強度に基づいてエッジ強度に反比例する重み係数を求め、複数方向の補間信号と乗算して、その総和値を注目画素の補間信号とする補間処理を行っているために、特定方向に構造を有する領域において、高精度な補間処理を行うことが可能となる。
そして、所定領域内の色信号間の相関関係を線形式として求めて、この線形式から補間信号を求める補間処理を行っているために、単一の色相からなる領域において、高精度な補間処理を行うことが可能となる。
加えて、所定領域の統計量とノイズ量とに基づいて、所定領域が補間処理に適しているか否か(有効であるか無効であるか)を判断するようにしたために、有効なエッジ構造がある領域と平坦領域との分離能が向上し、ノイズの影響を受け難い最適な補間方法を選択することが可能となる。
また、所定領域のノイズ量と閾値とに基づいて、所定領域が補間処理に適しているか否か(有効であるか無効であるか)を判断するようにしたために、有効なエッジ構造がある領域と平坦領域との分離能が向上し、ノイズの影響を受け難い最適な補間方法を選択することが可能となる。また、閾値との比較を行う場合には、処理速度を高速に行うことができる利点がある。
さらに、所定領域のノイズ量と色信号の平均値とに基づく許容範囲から、画素が補間処理に適しているか否か(有効であるか無効であるか)を判断するようにしたために、有効なエッジ構造に属する画素と、平坦領域に属する画素と、の分離能が向上して、ノイズの影響を除去した最適な補間処理を行うことが可能となる。
そして、補間処理に用いる画素の選択を手動で所望に行うことができるようにしたために、補間処理に関する使用者の意図により高い自由度で沿うことが可能であるとともに、処理時間を短縮して消費電力を低減することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。

Claims (25)

  1. 各画素の映像信号を構成するべき複数である所定数の色信号が、画素位置に応じて1つ以上欠落している映像信号、を処理する撮像システムであって、
    上記映像信号から注目画素を包含する局所領域を複数抽出する抽出手段と、
    上記抽出手段により抽出された局所領域毎にノイズ量を推定するノイズ推定手段と、
    上記注目画素において欠落する色信号を互いに異なる補間処理により求める複数の補間手段と、
    上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量に基づいて、上記複数の補間手段の何れを用いるかを選択する補間選択手段と、
    を具備したことを特徴とする撮像システム。
  2. 各画素の映像信号を構成するべき複数である所定数の色信号が、画素位置に応じて1つ以上欠落している映像信号、を処理する撮像システムであって、
    上記映像信号から注目画素を包含する局所領域を1つ以上抽出する抽出手段と、
    上記抽出手段により抽出された局所領域毎にノイズ量を推定するノイズ推定手段と、
    上記注目画素において欠落する色信号を補間処理により求める補間手段と、
    上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量に基づいて、上記補間手段における補間処理に使用する画素を選択する画素選択手段と、
    を具備したことを特徴とする撮像システム。
  3. 各画素の映像信号を構成するべき複数である所定数の色信号が、画素位置に応じて1つ以上欠落している映像信号、を処理する撮像システムであって、
    上記映像信号から注目画素を包含する局所領域を複数抽出する抽出手段と、
    上記抽出手段により抽出された局所領域毎にノイズ量を推定するノイズ推定手段と、
    上記注目画素において欠落する色信号を互いに異なる補間処理により求める複数の補間手段と、
    上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量に基づいて、上記複数の補間手段の何れを用いるかを選択するとともに、該複数の補間手段の少なくとも1つにおける補間処理に使用する画素を選択する補間画素選択手段と、
    を具備したことを特徴とする撮像システム。
  4. 上記映像信号を生成して必要に応じて増幅する撮像素子系をさらに具備し、
    上記ノイズ推定手段は、
    上記局所領域の映像信号を上記所定数の色信号毎に分離する分離手段と、
    上記分離手段により分離された各色信号の平均値と、上記撮像素子系の温度と、該撮像素子系による上記映像信号の増幅におけるゲインと、の内の少なくとも1つをパラメータとして求めるパラメータ算出手段と、
    上記パラメータ算出手段により算出されたパラメータに基づいて、色信号のノイズ量を上記所定数の色信号毎に求めるノイズ量算出手段と、
    を有して構成されたものであることを特徴とする請求項1、請求項2、または請求項3に記載の撮像システム。
  5. 上記ノイズ量算出手段は、上記各色信号の平均値Lと、上記撮像素子系の温度Tと、該撮像素子系による上記映像信号の増幅におけるゲインGと、をパラメータとして用いて、色信号のノイズ量Nを上記所定数の色信号毎に算出するものであって、
    上記平均値Lと上記温度Tと上記ゲインGとの内の、上記パラメータ算出手段により得られなかったパラメータに対して、標準のパラメータ値を付与する付与手段と、
    上記温度Tおよび上記ゲインGをパラメータとする3つの関数a(T,G),b(T,G),c(T,G)を用いて、これら3つの関数に各々対応する係数A,B,Cを求める係数算出手段と、
    上記係数算出手段により求められた3つの係数A,B,Cを用いて、第1の関数式、
    N=ALB+C
    または第2の関数式、
    N=AL2+BL+C
    に基づき、ノイズ量Nを求める関数演算手段と、
    を有して構成されたものであることを特徴とする請求項4に記載の撮像システム。
  6. 上記ノイズ量算出手段は、上記各色信号の平均値と、上記撮像素子系の温度と、該撮像素子系による上記映像信号の増幅におけるゲインと、をパラメータとして用いて、色信号のノイズ量Nを上記所定数の色信号毎に算出するものであって、
    上記平均値と上記温度と上記ゲインとの内の、上記パラメータ算出手段により得られなかったパラメータに対して、標準のパラメータ値を付与する付与手段と、
    上記パラメータ算出手段または上記付与手段から得られる、上記平均値と上記温度と上記ゲインとに基づき、ノイズ量を求めるルックアップテーブル手段と、
    を有して構成されたものであることを特徴とする請求項4に記載の撮像システム。
  7. 上記局所領域内で、注目画素を中心とした複数の所定方向に関するエッジ強度をそれぞれ抽出するエッジ抽出手段をさらに具備し、
    上記補間手段は、
    上記エッジ抽出手段により抽出された複数の所定方向に関するエッジ強度を用いて、正規化された重み係数を各所定方向に関して算出する重み算出手段と、
    上記局所領域内で、上記注目画素を中心とした複数の所定方向に関する補間信号をそれぞれ算出する補間信号算出手段と、
    上記所定方向に関する複数の重み係数と、上記所定方向に関する補間信号と、に基づいて、上記注目画素において欠落する色信号を算出する演算手段と、
    を有して構成されたものであることを特徴とする請求項1、請求項2、または請求項3に記載の撮像システム。
  8. 上記補間手段は、
    上記局所領域内における各色信号間の相関関係を線形式として求める相関算出手段と、
    上記相関算出手段により算出された相関関係に基づいて、上記映像信号から、上記注目画素において欠落する色信号を算出する演算手段と、
    を有して構成されたものであることを特徴とする請求項1、請求項2、または請求項3に記載の撮像システム。
  9. 上記補間手段は、
    上記局所領域内で、線形補間またはキュービック補間を行うことによって、上記注目画素において欠落する色信号を算出する演算手段、
    を有して構成されたものであることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の撮像システム。
  10. 上記補間選択手段は、
    上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量と、上記局所領域の各色信号から得られる所定の統計量と、を比較する比較手段と、
    上記比較手段による比較結果に基づいて、上記局所領域が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするラベル手段と、
    を有して構成され、
    上記ラベル手段により付けられたラベルに応じて、上記複数の補間手段の何れを用いるかを選択するものであることを特徴とする請求項1に記載の撮像システム。
  11. 上記補間選択手段は、
    上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量と、所定の閾値と、を比較する比較手段と、
    上記比較手段による比較結果に基づいて、上記局所領域が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするラベル手段と、
    を有して構成され、
    上記ラベル手段により付けられたラベルに応じて、上記複数の補間手段の何れを用いるかを選択するものであることを特徴とする請求項1に記載の撮像システム。
  12. 上記画素選択手段は、
    上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量と、上記各色信号の平均値と、に基づいて許容範囲を設定する許容範囲設定手段と、
    上記許容範囲に基づいて上記局所領域内の各画素が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするラベル手段と、
    を有して構成され、
    上記ラベル手段により付けられたラベルに応じて、上記補間手段における補間処理に使用する画素を選択するものであることを特徴とする請求項2に記載の撮像システム。
  13. 上記補間画素選択手段は、
    上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量と、上記局所領域の各色信号から得られる所定の統計量と、を比較する比較手段と、
    上記ノイズ量と、上記各色信号の平均値と、に基づいて許容範囲を設定する許容範囲設定手段と、
    上記比較手段による比較結果と、上記許容範囲設定手段により設定された許容範囲と、に基づいて、上記局所領域が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするとともに、該局所領域内の各画素が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするラベル手段と、
    を有して構成され、
    上記ラベル手段により付けられたラベルに応じて、上記複数の補間手段の何れを用いるかを選択するとともに、該複数の補間手段の少なくとも1つにおける補間処理に使用する画素を選択するものであることを特徴とする請求項3に記載の撮像システム。
  14. 上記補間画素選択手段は、
    上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量と、所定の閾値と、を比較する比較手段と、
    上記ノイズ量と、上記各色信号の平均値と、に基づいて許容範囲を設定する許容範囲設定手段と、
    上記比較手段による比較結果と、上記許容範囲設定手段により設定された許容範囲と、に基づいて、上記局所領域が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするとともに、該局所領域内の各画素が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするラベル手段と、
    を有して構成され、
    上記ラベル手段により付けられたラベルに応じて、上記複数の補間手段の何れを用いるかを選択するとともに、該複数の補間手段の少なくとも1つにおける補間処理に使用する画素を選択するものであることを特徴とする請求項3に記載の撮像システム。
  15. 上記複数の補間手段を所望に選択可能とし、選択された補間手段により欠落する色信号を補間させるように制御する制御手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の撮像システム。
  16. 上記制御手段は、映像に係る、画質情報と、撮影モード情報と、の少なくとも一方を取得する情報取得手段を有して構成されたものであることを特徴とする請求項15に記載の撮像システム。
  17. 上記補間手段における補間処理に使用する画素を所望に選択可能とし、選択された画素により欠落する色信号を補間させるように該補間手段を制御する制御手段をさらに具備したことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の撮像システム。
  18. コンピュータに、各画素の映像信号を構成するべき複数である所定数の色信号が、画素位置に応じて1つ以上欠落している映像信号、を処理させるための画像処理プログラムであって、コンピュータを、
    上記映像信号から注目画素を包含する局所領域を複数抽出する抽出手段、
    上記抽出手段により抽出された局所領域毎にノイズ量を推定するノイズ推定手段、
    上記注目画素において欠落する色信号を互いに異なる補間処理により求める複数の補間手段、
    上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量に基づいて、上記複数の補間手段の何れを用いるかを選択する補間選択手段、
    として機能させるための画像処理プログラム。
  19. コンピュータに、各画素の映像信号を構成するべき複数である所定数の色信号が、画素位置に応じて1つ以上欠落している映像信号、を処理させるための画像処理プログラムであって、コンピュータを、
    上記映像信号から注目画素を包含する局所領域を1つ以上抽出する抽出手段、
    上記抽出手段により抽出された局所領域毎にノイズ量を推定するノイズ推定手段、
    上記注目画素において欠落する色信号を補間処理により求める補間手段、
    上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量に基づいて、上記補間手段における補間処理に使用する画素を選択する画素選択手段、
    として機能させるための画像処理プログラム。
  20. コンピュータに、各画素の映像信号を構成するべき複数である所定数の色信号が、画素位置に応じて1つ以上欠落している映像信号、を処理させるための画像処理プログラムであって、コンピュータを、
    上記映像信号から注目画素を包含する局所領域を複数抽出する抽出手段、
    上記抽出手段により抽出された局所領域毎にノイズ量を推定するノイズ推定手段、
    上記注目画素において欠落する色信号を互いに異なる補間処理により求める複数の補間手段、
    上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量に基づいて、上記複数の補間手段の何れを用いるかを選択するとともに、該複数の補間手段の少なくとも1つにおける補間処理に使用する画素を選択する補間画素選択手段、
    として機能させるための画像処理プログラム。
  21. 上記補間選択手段は、
    上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量と、上記局所領域の各色信号から得られる所定の統計量と、を比較する比較手段と、
    上記比較手段による比較結果に基づいて、上記局所領域が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするラベル手段と、
    を含み、
    コンピュータに、上記ラベル手段により付けられたラベルに応じて、上記複数の補間手段の何れを用いるかを選択させるための請求項18に記載の画像処理プログラム。
  22. 上記補間選択手段は、
    上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量と、所定の閾値と、を比較する比較手段と、
    上記比較手段による比較結果に基づいて、上記局所領域が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするラベル手段と、
    を含み、
    コンピュータに、上記ラベル手段により付けられたラベルに応じて、上記複数の補間手段の何れを用いるかを選択させるための請求項18に記載の画像処理プログラム。
  23. 上記画素選択手段は、
    上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量と、上記各色信号の平均値と、に基づいて許容範囲を設定する許容範囲設定手段と、
    上記許容範囲に基づいて上記局所領域内の各画素が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするラベル手段と、
    を含み、
    コンピュータに、上記ラベル手段により付けられたラベルに応じて、上記補間手段における補間処理に使用する画素を選択させるための請求項19に記載の画像処理プログラム。
  24. 上記補間画素選択手段は、
    上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量と、上記局所領域の各色信号から得られる所定の統計量と、を比較する比較手段と、
    上記ノイズ量と、上記各色信号の平均値と、に基づいて許容範囲を設定する許容範囲設定手段と、
    上記比較手段による比較結果と、上記許容範囲設定手段により設定された許容範囲と、に基づいて、上記局所領域が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするとともに、該局所領域内の各画素が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするラベル手段と、
    を含み、
    コンピュータに、上記ラベル手段により付けられたラベルに応じて、上記複数の補間手段の何れを用いるかを選択させるとともに、該複数の補間手段の少なくとも1つにおける補間処理に使用する画素を選択させるための請求項20に記載の画像処理プログラム。
  25. 上記補間画素選択手段は、
    上記ノイズ推定手段により推定されたノイズ量と、所定の閾値と、を比較する比較手段と、
    上記ノイズ量と、上記各色信号の平均値と、に基づいて許容範囲を設定する許容範囲設定手段と、
    上記比較手段による比較結果と、上記許容範囲設定手段により設定された許容範囲と、に基づいて、上記局所領域が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするとともに、該局所領域内の各画素が有効であるかまたは無効であるかをラベル付けするラベル手段と、
    を含み、
    コンピュータに、上記ラベル手段により付けられたラベルに応じて、上記複数の補間手段の何れを用いるかを選択させるとともに、該複数の補間手段の少なくとも1つにおける補間処理に使用する画素を選択させるための請求項20に記載の画像処理プログラム。
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