JP3879826B2 - 枠状家具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーティション等にも適用でき、オフィスでの人の流れを遮るための枠状家具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の間仕切には天井まで届くタイプと天井まで届かない衝立式とに大別される。後者の衝立式の間仕切は、主として、骨組み(枠体)とこれに装着されるパネルとから成っており、骨組みは、左右に立設した縦フレーム(支柱)と、左右の縦フレームを繋ぐ横フレームとから成っており、通常、縦フレームと横フレームとで囲われた空間に1枚のパネルを装着したものや、表裏2枚のパネルを装着して両者の間を中空状に形成したものとがあった。
【0003】
また、パネルの材質は様々で、金属板に塗装を施しただけのもの、金属板に化粧布を貼ったもの、金属板の裏面に軽量断熱材を貼ったものなどがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、オフィス空間においては、机を並べただけのオープンフロアー方式や各ワーカーごとにブースで仕切っただけの伝統的なワークスタイルから、最近では、間仕切や机などの家具の機能やレイアウトを作業内容等に応じて異ならせるフレキシブルなワークスタイルに大きく変化している。
【0005】
その場合、ワーカーの作業領域と人の通路とを区画しつつ、ワーカーへの過干渉や過放任をなくして、各ワーカーが快適かつ能率的に執務できる環境を形成することの必要性の認識が高まっている一方、オフィス空間内での人の視線を阻止したい環境と、逆に人の視線が遠くまで届き、開放的な環境とを任意に設定したいとの要望が出てきた。
【0006】
本願発明は、この要望に応えることのできる枠状家具を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係る枠状家具は、左右に適宜隔てて配置した複数本の縦フレームと、該隣接する縦フレームの間を上下に適宜隔てて配置した複数本の横フレームとからなる枠状家具において、前記縦フレームの下端側の一側部に、アジャスタ体における支柱部を沿わせ、前記支柱部の下面に固定されたブラケットを前記縦フレームの下端面に当接し、前記縦フレームの内部におけるネジ取付け溝に前記ブラケットをネジにより締着し、前記ブラケットにアジャスタボルトを螺合する一方、床面に当接する安定板から上向きに立設する一対の連結棒を、前記ブラケットに穿設された連結孔を介して前記縦フレームの内径部に挿入させるように構成したことを特徴とするものである。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の枠状家具において、前記左右に隣合った2本の縦フレームと上下に隣合った2本の横フレームとで囲われた枠空間の少なくとも一部を、前記縦フレームと横フレームを含む平面と平行状にて遮るための遮断手段を備えたものである。
【0010】
【発明の実施形態】
次に、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。図1(a)は本発明に係る枠状家具の正面図、図1(b)は側面図、図2は枠状家具の連結状態の一例を示す斜視図、図3(a)は縦フレームと横フレームとの連結部を示す断面図、図3(b)は連結ブロックの斜視図、図4は隣接する2つの縦フレーム同士の上部連結構造を示す分解斜視図、図5は縦フレームと横フレームとの連結部平面図、図6(a)は縦フレームの下部のアジャスタ体と下部横フレームとの連結状態を示す断面図、図6(b)は下部連結ブロックの斜視図、図7はコーナー支柱と縦フレームとの下部連結状態を示す断面図である。
【0011】
図1に示すように、本発明に係る枠状家具1としての最小単位(1ユニット)は、左右に配置した縦フレーム4と、左右の縦フレーム4間を接続する複数の横フレーム5とで骨組みが構成されており、上下左右のフレーム4、5で囲われた枠空間6は基本的にはそのままとする。
【0012】
この枠状家具1は、後述するように、安定板81(図9参照)を介して床面に対して自立させることができる。また、図2に示すようにコーナー支柱72を介して複数の枠状家具1を平面視でL字状に接続したり、コ字状に接続することにより、自立させても良い。これらの場合、背の高さが高低異なるもの同士や背の高いもの同士の接続も可能である。さらに、図2に示すように、脚体2aで支持された机天板2aの後側に図示しない連結部材を介して連結させて自立させても良い。他方、寸法の長い縦フレーム4を、室(オフィス)の床面に固定した地レールと、天井面に設けた天レールとに突っ張るように立設させても良い。
【0013】
本発明に係る枠状家具1は、室(オフィス)内において机天板2a上で作業する作業区域と、その側方や後方で人が通る個所との間に立設させて人の動線(人の動きや人の流れ)を規制することや、キャビネットなどの家具の裏面、側面等に近接させた立設し、または、複数のキャビネットの列と平行状に並べて立設し、前記人の動線を遮るために使用するものである。
【0014】
次に、図3〜図6に基づいて、縦フレーム4の断面構造及び各枠状家具1を左右に連結したい場合に隣接する2つの縦フレーム4、4同士の連結構造や縦フレーム4と横フレーム5との連結構造について説明する。各縦フレーム4及び横フレーム5は金属の押し出し加工品であり、従って、基本的に全長にわたって同一断面形状であり、部分的に加工を施している。各縦フレーム4は、前後両面7aと内面(枠空間6に面した面)7bとが円弧状曲面7cを介して連続しており、全体として断面略台形状で中空状に形成されている。そして、その外面7dには、アウター係合溝9が形成されている。アウター係合溝9は、その開口部に2条のリップ9a,9aを備えて蟻溝に形成されている。
【0015】
縦フレーム4の内面7bには、当該内面7bの幅方向の前後両端には、縦フレーム4の長さ方向に沿って、幅が小さく且つ高さが低い一対の突条11、11が形成されており、この一対の突条11、11を挟んで内面7bに各横フレーム5の端部がきっちり嵌まるようになっている。また、内面7bの幅方向の中央部に、断面略矩形状のインナー係合溝12が形成されている。
【0016】
図5に示すように、横フレーム5の前後幅寸法L2が縦フレーム4の前後幅寸法L1よりも小さいため、机天板2aを縦フレーム4の前面7aにぴったり重ねた状態でも、横フレーム5と机天板2aの背面との間にはコード類やケーブル類を挿通できる配線可能空間(隙間)L3が空くことになる。
【0017】
縦フレーム4の前後両面7aには縦長の蟻溝18が形成されており、この蟻溝18の底面には、棚板73を支持したり、枠状家具の一側をキャビネットに連結するため等のブラケット74を係止するための係止孔19が縦フレーム4の長さ方向に一定間隔(適宜間隔)H1にて穿設されている(図4参照)。
【0018】
各縦フレーム4は同一断面形状であり、かつ、2本の縦フレーム4の前後逆向きにして重ねると互いに嵌合して前後ずれ不能に保持されるように、外面7dには断面凹凸状の縦溝20aと凸条20bとが形成されている。
【0019】
縦フレーム4の上面には合成樹脂製のキャップ21が着脱可能に装着される(図3 (a)参照)。
【0020】
次に、枠状家具1、1同士の連結構造について、図3、図4に基づいて説明すると、背中合わせに隣接させた2本の縦フレーム4、4の下端の相互間は下部連結体23で連結され、上部の相互間は上部連結体24で連結されている。まず、下部の連結構造について説明する。
【0021】
下部連結体23は、一方の縦フレーム4のアウター係合溝9に下方からきっちり嵌入する第1挿入部23aと、他方の縦フレーム4のアウター係合溝9に下方からきっちり嵌入する第2挿入部23bとを備えている。なお、下部連結体23は一対の縦フレーム4、4同士またはコーナー支柱72(図6(a)及び図7参照)と縦フレーム4との連結にも使用することができる。
【0022】
上部連結体24は、一方の縦フレーム4のアウター係合溝9に上方から嵌まる第1クランプ体25と、他方の縦フレーム4のアウター係合溝9に上方から嵌まる第2クランプ体26と、これらを締結するボルト(六角穴付きボルト)29とから成っている。
【0023】
両クランプ体25,26には、アウター係合溝9から横向きに抜けないようにひれ部25a,26aが形成されている。また、第2クランプ体26に設けた一対の凸部26b、26bが一方の縦フレーム4のアウター係合溝9にきっちり嵌まるようになっており、かつ、第2クランプ体26の凸部26b、26bの間に形成された凹所26cに、第1クランプ体25に設けた突起25bがきっちり嵌合している。
【0024】
更に、第2クランプ体26にはボルト挿入穴27が空いており、他方、第1クランプ体25の突起25bにはねじ穴28が空いている。
【0025】
このとき、第1クランプ体25の突起25bの上面を正面視で斜め下向きの傾斜面25cとなし、この傾斜面25cにねじ穴28を開口させる一方、第2クランプ体26における凹所26c内に、正面で前記第1クランプ体25の傾斜面に重なる平板状の傾斜板部26dを設け、この傾斜板部26dにボルト挿入穴27を設ける。
【0026】
他方の縦フレーム4におけるアウター係合溝9の底部は、前記第2クランプ体26が嵌まってボルト(ネジ)29の頭に干渉しないように若干の寸法だけ上向きに切り開き形成された切り開き部30が設けられている。
【0027】
両クランプ体25,26は、離反しないようにボルト29で仮止めしておく。そして、ユニット同士を連結するには、隣合った縦フレーム4を背中合わせて先に下部を下部連結体23及び底板で連結して後、両縦フレーム4のアウター係合溝9にそれぞぞれクランプ体25,26を挿入し、次いで、正面視で傾斜状の姿勢にした六角レンチをボルト(またはネジ)29の頭に嵌め入れて、ボルト(またはネジ)29をねじ込む。これにより、両縦フレーム4、4はその上部において強固に締結される。
【0028】
次に、図3(a)、図6(a)、図7及び図12(a)を参照して、横フレーム5の構造を説明する。横フレーム5の上下両面には、幅方向の中心に、断面コ字状のセンター係合溝31が設けられており、また、横フレーム5の四隅には円弧状に面取りされた面取り部32を有する。更に、横フレーム5の前後両面には、上下中心線を挟んだ対称形状の蟻溝状のフロント係合溝33が形成されている。
【0029】
横フレーム5の内部には、その中心線に沿って延びる断面円弧状のねじ込み用溝34が形成されている。上端の横フレーム5については、このねじ込み用溝34にねじ込んだねじ14により、縦フレーム4と横フレーム5とが締結されている(図3(a)参照)。縦フレーム4の上下中途高さ位置に連結する横フレーム5については、連結ブロック13(図3(b)参照)を介してねじ14で締結されている(図3(a)参照)。なお、縦フレーム4のアウター係合溝9の底面には、ねじ14とドライバーとを挿入するための穴15が空いている。
【0030】
連結ブロック13は、図3(b)に示すように、縦フレーム4におけるインナー係合溝12に上下方向摺動自在に嵌合する矩形状の本体部13aと該本体部13aから横向きに突出した上下一対の横係合突起13b,13bとが合成樹脂材にて一体的に形成されており、本体部13aには前記ねじ14のための取付け孔13cが横向きに穿設されて構成されている。予め横フレーム5の両端から内部空間に前記横係合突起13b,13bを押し込んでおき、インナー係合溝12に本体部13aを嵌め込み、ねじ14止めすれば良い(図5参照)。
【0031】
縦フレーム4の下端部と横フレーム5との連結構造は、図6(a)、図6(b)、図7に示し、下部連結ブロック75は、縦フレーム4におけるインナー係合溝12に上下方向摺動自在に嵌合する矩形状の本体部75aと、該本体部75aから横向きに突出した上下一対の横係合突起75b,75bと、本体部75aから下向きに延びる係合爪部76とが合成樹脂材にて一体的に形成されている。本体部75aには前記ねじ14のための取付け孔75cが横向きに穿設されている。従って、この下部連結ブロック75も前記上下中途部の連結ブロック13と同様に予め横フレーム5の両端から内部空間に前記横係合突起75b,75bを押し込んでおき、インナー係合溝12に本体部75aを嵌め込み、ねじ14止めすれば良い。なお、このとき、係合爪部76を下方に延びるように配置しておく。他方、図8に示すアジャスタ体77は、縦フレーム4の横断面形状に略等しい形状のブラケット77aと、略半円筒断面状の支柱部77bと、ブラケット77aに螺合させたアジャスタボルト78とから構成されている。そして、前記支柱部77bを、縦フレーム4の下端側の前記インナー係合溝12を適宜高さだけ除去した個所に上向きに延びるようにして配置し、ブラケット77aの下面側からのネジ79を縦フレーム4のインナー係合溝12の左右両側のネジ取付け溝7e、7e(図7参照)に締着する。前記支柱部77bの背面に凹み形成された係止溝80に対して前記下部連結ブロック75の係合爪部76を係止するものである。なお、ユニット1〜3を床面に対して安定して立設するための安定板81(図9参照)から上向きに立設する一対の連結棒82、82は、前記ブラケット77aに穿設された連結孔83に挿通し、連結棒82、82は縦フレーム4の内径部(縦フレーム4における前面7aの蟻溝18と、アウター係合溝9の側端と、円弧曲面7cと、外面7dとの各内面にて囲まれた空間内)に挿入することにより、きっちりと嵌まるようになっている(図5及び図7の二点鎖線参照)。
【0032】
前記左右位置の縦フレーム4、4と、上下位置の横フレーム5、5とで囲まれた任意の個所の枠空間6の少なくとも一部を、縦フレーム4と横フレーム5とを含む平面と平行状にて遮るための遮断手段について説明する。遮断手段の一例としてのパネル装置10は、前記上下の横フレーム5、5に対して着脱自在に装着することができるものである。
【0033】
次に、図10〜図12を参照して、パネル装置10の態様を説明する。パネル装置10は、任意の枠空間6に張設できるクロス張り金属板製のパネル板36とその左右両側に被嵌する左右一対の縦枠体37、37とからなる。パネル板36として化粧鋼板製、パンチングメタル、白色ボード(水性インクフェルトペンで書けるもの)製等の薄板のものを使用することができる。
【0034】
パネル板36は、その外面が横フレーム5と略同一面をなすように配置されるものである。パネル板36は、板厚が略0.3mm程度であってその上下両端縁を裏面側に屈曲(折り返し)させたリブ部38、38が備えられており、パネル板36の左右両側端には、合成樹脂製の縦枠体37、37を被嵌させる。その場合、各縦枠体37は、縦フレーム4の内面7bに沿って延びる端板37aと、該端板37aからパネル板36の平板部36aの裏面に沿って延びて当該平板部36aの裏面を支持する支持板部37bと、該支持板部37bと平行な裏板部37cとからなり、支持板部37bと裏板部37cとは、適宜間隔にて、補強リブ39に連結されている(図10、図11(a)及び図12(b)参照)。従って、縦枠体37の少なくとも上下中途部では端板37aと支持板部37bと裏板部37cとにより筒状になっている。前記端板37aの前端には、支持板部37bとの間に、パネル板36の平板部36aの厚さに相当する凹溝40を備えた縁条部37dがパネル板36の上下寸法に相当する長さにわたって一体的に形成されている(図11(a)参照)。
【0035】
また、各縦枠体37における支持板部37aの表面には、前記縁条部37dに接近する方向に直線状の突条部41が支持板部37aの長手方向(パネル板36の縦辺に沿う方向)に適宜間隔で形成されており、支持板部37aの長手方向両端部位は、段付き状に凹んだ平坦部45に形成されている。前記支持板部37bの上端から裏板部37cの方向(縦枠体37の厚さ方向)に突出する弾性的なバネ板43の先端に係合爪44を設ける一方、支持板部37bの下端から下向きに突出する板状の突起部42を設ける(図10及び図12(b)参照)。この係合爪44と突起部42は、横フレーム5のセンター係合溝31に対して弾性的に着脱自在に係止できる係合手段となる。その場合、前記係合手段は、縦枠体37の厚さ方向に突出させないように前記嵌合部と一体的に形成したものである。
【0036】
図11(a)に示すように、パネル板36の平板部36aの直線状の左右両側端縁部を縦枠体37にて被嵌するように差し込むと、平板部36aの裏面は支持板部37bの表面側の差し込み方向に長い突条部41にて支持される一方、平板部36aの直線状の側端縁は、前記凹溝40に嵌まる。従って、平板部36aの直線状の側端縁の前面が縁条部37dにて隠された状態にて、前記側端縁が直線状に保持されながら凹溝40に支持できる。
【0037】
また、パネル板36の上下リブ部38、38の一部(一端部)内面が裏板部37cにおける平坦部45と支持板部37bの表面との間に被嵌する。そして、前記平坦部45に突設した略矩形状の係合突起46が、前記上下リブ部38、38の一端部に穿設した係止孔47に係止できる嵌合部となり、左右両側の縦枠体37、37はパネル板36と離れないように連結される図10及び図11(a)〜(c)参照)。
【0038】
このように構成すると、パネル装置10の左右両側の縦枠体37、37の下端の突起42を枠空間6のうち下側の横フレーム5における上向き開放状のセンター係合溝31に嵌め入れた後、前記上端側の係合爪44を横フレーム5のセンター係合溝31に押し込むと、前記バネ板43の付勢力に抗して、係合爪44がセンター係合溝31に弾性的に係止できるのである。従って、パネル装置10の着脱作業に際して横フレーム5、5を外す等、枠状家具1を分解する必要がなく、組み立て作業が至極容易にできる。
【0039】
さらに、前記左右一対の縦枠体37、37における裏板部37cには、その長手方向(パネル板36の平板部36aの直線状の左右両側端縁部に沿う方向)に適宜隔てて位置ずれ防止用の凸部49と凹部50との組が設けられている。この凸部40及び凹部50は同じ平面形状であって後述するように凸部49と凹部50とを重ねると互いに嵌まり合い、且つ横ずれしないように形成されている。
【0040】
図13及び図14(a)〜図14(d)、図15に示すのはパネル装置10の第2実施形態であって、透明または半透明などのガラス板や合成樹脂板等からなるパネル板51と、該パネル板51の上下辺に被嵌する横枠52、53と、パネル板51の左右両側辺に被嵌する一対の縦枠54a,54bとからなる。左右縦枠54a,54bは左右対称形状である。前記縦枠及び横枠は合成樹脂材にて形成されており、夫々に形成された凹溝55、56に対してパネル板51の上下左右縁を嵌合した後、横枠52、53における筒状部57の左右両側端に対して縦枠54a,54bからビス58にて締結して連結する。上横枠52に裏面側に横向きに突出する弾性係合爪59は横枠52の全長にわたって延びており、下横枠53の下端にも下向き突条60が横枠53の全長にわたって延びている。
【0041】
そして、図15に示すように、枠状家具1における枠空間6に対して前記パネル装置10を表面側もしくは裏面側から嵌め込むと、前記下向き突条60が下位置の横フレーム5におけるセンター係合溝30に係止する一方、弾性係合爪59が上位置の横フレーム5におけるセンター係合溝30に弾性的に係止するのである。従って、パネル装置10の着脱作業に際して横フレーム5、5を外す等、枠状家具1を分解する必要がなく、組み立て作業が至極容易にできる。
【0042】
また、前記弾性係合爪59が横枠52の厚み方向の外側に突出していないから、多数組の積み重ね時に互いに干渉して破損したり永久変形するなどの不都合がない。
【0043】
図16は、前記枠空間6の内部を平面的に覆う遮断手段の第3実施形態であって、樹脂フィルム製や織布製等からなる可撓性を有するスクリーン体61の上下端縁を横長の筒状連結片62、62に固着する。そして、この各筒状連結片62に回動可能に被嵌させた上下の吊支体63、63の各鉤部63a,63aを上下横フレーム5におけるフロント係合溝33、33に係止するのである。吊支体63は筒状連結片62と同じ長さであっても良いし、それより短いものを、筒状連結片62に沿って複数個所に被嵌させて良い。
【0044】
図17(a)及び図18に示す遮断手段の第4実施形態では、上下の横フレーム5、5と一対の縦フレーム4、4とで囲まれた枠空間6内に配置する装飾体64の一例であり、この装飾枠体64は、縦フレーム4と横フレーム5とのコーナー部には、図18に示すように連結金具65をビス66にて縦フレーム4等に固定し、金属棒等の直線体67の一端を連結金具65に対して回動可能に連結する。各直線体67の中途部には緊張緩和調節可能なターンバックル68が介挿されている。各直線体67の他端は環状体69に回動可能に連結する。しかして、この装飾体64は前記枠空間6の平面の一部のみを遮断したことになり、人の動線を効果的に遮断できるものでありながら、人の視線はほとんど遮断しないという特性を有することになる。なお、このような装飾体64と前記スクリーン体61とを前記枠空間に平行状に配置(装着)しても良い。
【0045】
本発明に係る枠状家具1における横フレーム5の縦フレーム4に対する取付け高さ位置は、図17(b)に示すように、任意に変更可能であることはいうまでもない。
【0046】
図19及び図20は、枠状家具1における左右一対の縦フレーム4、4に対する上部の横フレーム5より上方の空間をアッパーパネル70にて遮断するものであって、縦フレーム4、4と横フレーム5とを含む平面と平行状に遮断するために、ガラス板または樹脂板等の透明または半透明のアッパーパネル70を、ゴム製の目地材71を介して縦フレーム4、4のインナー係合溝12及び横フレーム5の上側のセンター係合溝31に嵌め込み係合するものである。
【0047】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は更に様々に具体化できる。例えば縦フレームや横フレームの断面形状は図示のものに限定はされず、様々の形状に変更できる。
【0048】
【発明の効果】
以上に詳述したように、請求項1の発明に係る枠状家具は、左右に適宜隔てて配置した複数本の縦フレームと、該隣接する縦フレームの間を上下に適宜隔てて配置した複数本の横フレームとからなる枠状家具において、前記縦フレームの下端側の一側部に、アジャスタ体における支柱部を沿わせ、前記支柱部の下面に固定されたブラケットを前記縦フレームの下端面に当接し、前記縦フレームの内部におけるネジ取付け溝に前記ブラケットをネジにより締着し、前記ブラケットにアジャスタボルトを螺合する一方、床面に当接する安定板から上向きに立設する一対の連結棒を、前記ブラケットに穿設された連結孔を介して前記縦フレームの内径部に挿入させるように構成したことを特徴とするものである。
【0050】
このように、請求項1の発明では、枠状家具を縦フレームと横フレームのみで構成したことにより、極めて簡単な構成要素のみで、オフィスの室内での、作業領域と人の通路とを区画するというように人の流れ(人の動線)を規制しつつ、ワーカーへの過干渉や過放任をなくして、各ワーカーが快適かつ能率的に執務できる環境を形成することができる。そして、枠空間が大きく開口しているから、オフィス空間内での人の視線を阻止せず人の視線が遠くまで届き、開放的な環境が設定できるという効果を奏する。
【0052】
請求項2の発明は、請求項1に記載の枠状家具において、前記左右に隣合った2本の縦フレームと上下に隣合った2本の横フレームとで囲われた枠空間の少なくとも一部を、前記縦フレームと横フレームを含む平面と平行状にて遮るための遮断手段を備えたものであるから、遮断手段で枠空間の一部または全部を塞ぐことにより、オフィスの室内での、作業領域と人の通路とを区画して人の流れ(人の動線)を規制しつつ、他の領域からの人の視線も遮ってワーカーへの過干渉を無くすることが簡単にできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は枠状家具の正面図、(b)は側面図である。
【図2】枠状家具の配置例を示す斜視図である。
【図3】(a)は枠ユニットの縦フレームと横フレームとの連結部の断面図、(b)は連結ブロックの斜視図である。
【図4】縦フレームの連結構造を示す分離斜視図である。
【図5】縦フレームと横フレームとの連結状態を示す拡大断面図である。
【図6】(a)は縦フレームの下部の連結状態を示す側断面図、(b)は下部連結ブロックの斜視図である。
【図7】コーナー支柱に対する連結部を示す断面図である。
【図8】はアジャスタ体の斜視図である。
【図9】は安定板の斜視図である。
【図10】パネル装置の裏面図である。
【図11】(a)は図10のXIa −XIa 線矢視で示す縦枠体とパネル板との分離断面図、(b)は図10のXIb −XIb 線矢視図、(c)は縦枠体の裏面要部拡大図である。
【図12】(a)は横フレームに対するパネル装置の取付けを示す断面図、(b)は縦枠体の一部切欠き側面図である。
【図13】パネル装置の第2実施形態の正面図である。
【図14】(a)は図13のXIIIa −XIIIa 線矢視で示す拡大断面図、(b)は図13のXIIIb −XIIIb 線矢視図、(c)は上横枠と縦枠との連結部を示す一部切欠き要部拡大図である。
【図15】パネル装置の第2実施形態の装着状態を示す要部断面図である。
【図16】パネル装置の第3実施形態(スクリーン体)の装着状態を示す要部断面図である。
【図17】(a)は装飾体を枠空間に装着した形態の正面図、(b)は枠状家具の変形例を示す正面図である。
【図18】装飾体の連結部を示すXVIII −XVIII 線矢視拡大断面図である。
【図19】アッパーパネルの取付け状態を示す正面図である。
【図20】図19のXX−XX線矢視拡大断面図である。
【符号の簡単な説明】
4 縦フレーム
5 横フレーム
6 枠空間
10 パネル装置
12 インナー係合溝
31 センター係合溝
36 パネル板
36a 平板部
37 縦枠体
38 リブ部
44 係合爪
46 嵌合部としての係合突起
Claims (2)
- 左右に適宜隔てて配置した複数本の縦フレームと、該隣接する縦フレームの間を上下に適宜隔てて配置した複数本の横フレームとからなる枠状家具において、
前記縦フレームの下端側の一側部に、アジャスタ体における支柱部を沿わせ、前記支柱部の下面に固定されたブラケットを前記縦フレームの下端面に当接し、前記縦フレームの内部におけるネジ取付け溝に前記ブラケットをネジにより締着し、前記ブラケットにアジャスタボルトを螺合する一方、
床面に当接する安定板から上向きに立設する一対の連結棒を、前記ブラケットに穿設された連結孔を介して前記縦フレームの内径部に挿入させるように構成したことを特徴とする枠状家具。 - 前記左右に隣合った2本の縦フレームと上下に隣合った2本の横フレームとで囲われた枠空間の少なくとも一部を、前記縦フレームと横フレームを含む平面と平行状にて遮るための遮断手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の枠状家具。
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