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JP3864066B2 - テープ印刷装置 - Google Patents

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JP3864066B2
JP3864066B2 JP2001245243A JP2001245243A JP3864066B2 JP 3864066 B2 JP3864066 B2 JP 3864066B2 JP 2001245243 A JP2001245243 A JP 2001245243A JP 2001245243 A JP2001245243 A JP 2001245243A JP 3864066 B2 JP3864066 B2 JP 3864066B2
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platen
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昌之 高山
健二 渡邊
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Seiko Epson Corp
King Jim Co Ltd
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Seiko Epson Corp
King Jim Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所望の文字列などの印字データをテープへ印字する印字装置に装着されるテープカートリッジ関し、特にインクリボンを内蔵したテープカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、裏面に接着剤が予め塗布された粘着性のテープ表面に所望の文字列を印字する印字装置が知られている。この種の印字装置によれば、テープ表面に表題やタイトル名を、その場でかつきれいに印字でき、その後簡単に書類ファイルの背表紙やビデオテープの背面等に貼着できるなどの使い勝手の良さから、業務用あるいは家庭用を問わず広く利用されている。
【0003】
また、その付加価値を更に向上させるために、文字列を複数行にわたって編集できる高機能の印字装置が開発され、これに伴ってテープカートリッジとしてもいろんな幅や色のテープを内蔵したものが供給されている。
【0004】
こうしたテープ印字装置では、テープの種類や印字スタイルの多様化は、反面、操作や制御の複雑化を招来し、簡便に印字テープが得られる利点が損なわれる結果を招くに至っている。すなわち、幅の狭いテープを収納したテープカートリッジを印字装置に装着しているにも拘らず大きなポイント数の印字を実行しようとした場合、また、通常フォントの文字列を幅の広い強調フォントに変更した場合などに、テープの幅や所望の長さに印字が納まらなど印字の失敗を招来することがある。このため使用者は、幅や色の異なる複数種類のテープカートリッジを管理し、印字の実行に際して、テープの装着のみならず、文字の大きさやバランスなど、各種の確認作業が必要となっていた。
【0005】
この他、複数行印字が可能となると、例えば2行印字を指定しておきながら、印字行数の指定を忘れ、印字データを1行にしか入れないで印字して、所望の印字結果が得られないといった場合も考えられる。こうした場合に、すべてを使用者の誤操作とするのは、広範な用途・場面で用いられるこうした印字装置の製品特性からみて無理があるというべきである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、こうした使い勝手を改善する様々な試みがなされ、テープの種類などが多様化し、テープカートリッジの中にインクリボン等が収納されるようになると、テープカートリッジの中が複雑になり、テープの搬送経路が折れ曲がって、搬送しにくくなったり、充分な長さのテープを収納することが困難になるといった問題が指摘されていた。また、テープカートリッジの種類が増えると、テープカートリッジの交換を頻繁に行なうことも予想されるが、従来の長方形状のテープカートリッジでは、上下左右の区別がつきにくく、装着方向を確認するのに煩瑣な手間を要した。
【0007】
本発明のテープカートリッジは、こうした問題点を解決し、交換可能なテープカートリッジとして、内部構成が簡易で、使い勝手の良いテープカートリッジを提供することを目的としてなされ、次の構成を採った。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明のテープ印刷装置は、
テープを走行路を通じてテープ排出口に搬送する搬送機構と、前記走行路に位置するテープに印刷を行なう印刷機構を有するテープ印刷装置であって、
前記テープの走行路に位置する印刷後のテープを、切断用ボタンを手動操作することによって移動刃を移動する操作により切断する切断機構と、
該切断機構の移動刃の移動によるテープの切断に先立って、前記切断用ボタンの操作により前記テープの走行路方向に移動し、該走行路に位置する印刷後のテープを抑えるテープ抑え部材と、
前記切断機構の使用状態を、前記テープ抑え部材の前記移動により検出する検出スイッチと、
該検出スイッチにより、前記切断機構が使用されている状態が検出されたとき、前記テープの搬送を停止する停止手段と
を備えたことを要旨とする。
【0009】
上記のテープ抑え部材を、前記テープを切断する所定の操作に伴って前記テープの走行路方向に移動する部材とすることも望ましい。また、切断機構を、所定の操作に基づいて移動刃を固定刃方向に移動し、該移動刃と前記固定刃とを重合わせることによりテープを切断する機構とし、テープ抑え部材を、移動刃の固定刃方向への移動に伴ってテープの走行路方向に移動する部材としてもよい。
【0010】
印刷機構が、印字ヘッドとプラテンとの間にテープを挟持した状態でテープに印刷を行なう機構である場合には、切断機構によるテープの切断地点を、テープが印字ヘッドとプラテンとの間に挟持される位置とテープがテープ抑え部材により抑えられる位置との間に設けることも好適である。
【0011】
切断機構の使用状態を検出する検出スイッチにより前記切断機構の使用が検出されたとき、テープの搬送およびテープへの印刷を停止する構成としても差し支えない。また、検出スイッチを備えた構成において、検出スイッチを、テープ抑え部材の移動に基づいて切断機構の使用状態を検出するスイッチとしてもよい。
【0012】
上記の発明以外にも以下のような他の発明を考えることもできる。
印字装置の装着部に装着され、該印字装置側に設けられた印字ヘッドにより印字がなされる印字テープを巻回したテープコアを収納したテープカートリッジであって、
前記印字テープを収納する印字テープ収納部と、
前記印字ヘッドが進入する開口と、
該開口に対して、前記印字テープが搬送される方向とは略逆方向の位置に、前記印字ヘッドによって前記印字テープに印字するためのインクリボンを巻回したインクリボンコアとインクリボンを巻き取るリボン巻取コアを収納するインクリボン収納部と
が形成され、
前記開口に対して、前記インクリボン収納部の前記印字テープが搬送される方向と略逆方向の外形は、前記印字テープ収納部の外形より突出した突出部を有し、
前記インクリボンコアの少なくともその一部が、前記突出部に配置されたこと
を特徴とする。
【0013】
かかる構成のテープカートリッジは、その内部に印字テープを巻回したテープコア、インクリボンを巻回したインクリボンコアおよび印字に供されたインクリボンを巻き取るリボン巻取コアを、それぞれの収納部に収納するが、インクリボン収納部は、印字ヘッドが進入する開口に対して印字テープが搬送される方向と略逆方向の外形が、印字テープ収納部の外形より突出した突出部を有する。したがって、テープカートリッジの全体形状は、この突出部の存在により対称性を失い、テープカートリッジを印字装置に誤挿入することがない。更に、インクリボンコアの少なくとも一部が、この突出部に配置されていることから、インクリボンコアの大きさを、印字テープに対応した長さのインクリボンを巻回できる程度に大きくすることができ、印字テープとインクリボンとを、テープカートリッジに、スペースの無駄なく収納することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例であるテープカートリッジとこのテープカートリッジを着脱可能に内蔵しテープに印字を行なうテープライタについて説明する。図1はテープライタ1の外観を示す平面図、図2は同じくその右側面図である。また、図3は、このテープライタ1に装着されるテープカートリッジ10の組立状態を示す平面図であり、図4は、同じくその底面図である。本実施例では、インクリボンとこのインクリボンを用いて印字されるテープとを同一のカートリッジに収納しているので、印字シートカートリッジに相当するこのカートリッジを、以下、テープカートリッジと呼ぶ。
【0015】
テープライタ1は、図示するように、各種部品を収納する本体ケース50H、63個の入力用キーを備えた入力部50C、開閉自在な本体カバー50K、本体カバー50Kの下に視認可能に設けられ文字列やその他の情報を表示する表示部50D、本体カバー50Kを開いた本体左上部に設けられたテープカートリッジ10が着脱自在に装着されるカートリッジ装着部50A(図1には図示せず)、を備える。本体カバー50Kには、テープカートリッジ10の装着を確認する窓50Lと表示部50Dを直視可能な窓50Mとが設けられており、両窓50L,50Mには、透明なプラスチックの板材がはめ込まれている。
【0016】
このテープライタ1を使用する場合には、まず、本体カバー50Kを開いてカートリッジ装着部50Aにテープカートリッジ10を装着し、本体カバー50Kを閉じる。その上で、本体右側部に設けられた電源スイッチ50Jを操作して電源を投入し、入力部50Cから印字しようとする文字を入力する。必要に応じて入力した文字列を仮名漢字変換などし、所定のキーを操作して印刷を指示すると、テープカートリッジ10にて供給されるテープTに、熱転写方式のプリンタ部50Bにより印字が行なわれる。印字されたテープTは、テープライタ1の左側面に設けられたテープ排出口10Aから排出される。本実施例で用いたテープTは、印字面が熱転写によるインクの載りを良好にするために加工されたものであり、粘着性を備えた裏面には剥離可能な剥離テープが張り合わされている。従って、印字されたテープを内蔵のカッターにより切断し、裏面の剥離テープを剥がせは、文字や記号の印刷されたテープTを、好きな場所に貼付することができる。
【0017】
次に、図3,図4を中心に、テープカートリッジ10の構造と機能について説明する。なお、図5はそのA−A断面図である。このテープカートリッジ10は、同様の組立構成により、異なる幅のテープを収納可能となっている。実施例では、収納しているテープの幅が6mm、9mm、12mm、18mm、24mmの5種類のテープカートリッジを提供している。図6は、この5種類のテープカートリッジのうちテープ幅が6mmのものを、インクリボンコア22,リボン巻取コア24およびプラテン12の中心を通る位置で破断して示す断面図である。また、図7は、同様にテープ幅が24mmのものを示す断面図である。なお、図面を簡略化するため、図7における各部材の符号の表示は省略した。また、図6,図7において、テープライタ1への取り付け状態を説明するため、テープカートリッジ断面図に印字ヘッド60の一部を描いている。
【0018】
印字に際して用いられるプラテン12は中空円筒状の部材であり、5種類の幅の異なるそれぞれのテープTおよびインクリボンRと印字ヘッドとの密着性を良好なものとして良質な印字を可能とするため、その外周面にはテープ幅に応じたプラテンゴム14が巻装されている。本実施例では、6mm、9mm、12mmのテープ用として12mm幅のプラテンゴム(図6参照)、18mm、24mmのテープ用として18mm幅のプラテンゴム(図7参照)、計2種のプラテンゴムを用いる。
【0019】
また、プラテン12の上下両端部外周は、プラテン12の軸径に対して僅かに小径に形成され、この小径部分をテープカートリッジ10の天壁16および底壁18に形成された嵌合孔16A、18Aに回動可能に遊嵌することで、プラテン12は回動自在とされている。なお、この嵌合孔16A,18Aは、図3,図4に示すように、略長円形状をなしている。この様にしてテープカートリッジ10に立設されるプラテン12は、テープライタ1に設けられた後述するプラテン駆動軸に対して着脱自在であり、かつプラテン駆動軸に係合した状態では同駆動軸から回転駆動力が伝達可能でなければならない。このため、プラテン12の中空部内周面には、図4および図6に示すように、回転軸方向に6つの係合条12Aが等間隔に形成されている。
【0020】
テープカートリッジ10にはその他に、長尺状のテープTおよびインクリボンRをコンパクトに巻取り収納するためにテープコア20、インクリボンコア22およびリボン巻取コア24が立設されている。また、テープカートリッジ10には、後述する印字ヘッドが侵入する進入孔32が設けられている。この進入孔32の外周28、ガイド壁34が形成されている。
【0021】
テープコア20は大径の中空円筒状のリールで、長いテープTを肉薄に巻取収納できるように配慮される。従って、最外周に位置するテープT(図3中の符号イ)を引き出す際のテープコア20の回転角速度と最内周に位置するテープT(図3中の符号ロ)を同速度で引き出す際のテープコア20の回転角速度とはあまり相違しない構成となっている。また、巻取収納の際の曲率が小さく曲げ応力に弱い材質のテープTを用いたとしても、無理なく収納することができる。
【0022】
図5に示すように、テープコア20には、その中心に軸孔20Bが形成され、テープカートリッジ10の底壁18から立設された軸体18Bに回転自由に嵌め込まれている。テープコア20の軸方向上下端には、円形の薄いフィルム20Aが貼付されており、そのテープT側の面は接着剤層となっている。このフィルム20Aは、テープTに対してフランジ部として働くが、テープT側の面に接着剤層が設けられていることから、テープTの小口はこのフィルム20Aに軽く付着する。従って、プラテン12の回転によりテープTが引き出され、テープコア20が従動回転しても、テープTがばらけることはない。なお、テープカートリッジ10の天壁16を構成する蓋体とテープコア20の上面のフィルム20Aとの間には、湾曲された薄板状の座金23が介装されており、座金23の変形によってテープコア20を底壁18方向に押圧することにより、テープコア20の自由な回転を規制している。
【0023】
テープコア20に巻取収納されるテープTは、テープカートリッジ10の底壁18から立設されたテープガイドピン26を経由してプラテン12へ至り、テープカートリッジ10のテープ排出口10Aから外部に引き出されている。テープ排出口10Aの部分は、テープTの搬送方向に沿って、所定の長さにガイド部10Bが形成されている。テープカートリッジ10をテープカートリッジ装着部50Aに装着した状態では、進入孔32に印字ヘッド60が位置する。この状態で、印字ヘッド60とプラテン12とによりテープTは挟持され、プラテン12の回転により、テープTは搬送されるのである。
【0024】
長いテープTをテープコア20に巻取収納するために、長いテープTの終端は、弱い粘着力の両面テープによってテープコア20に固定されている。テープカートリッジ10が、テープカートリッジ装着部50Aに装着され、テープTが印字に供されて終了に近づくと、プラテン12と印字ヘッド60とによる搬送力により、テープTはテープコア20から引きはがされる。テープTは、そのままプラテン12まで搬送され、テープ排出口10Aから排出される。この結果、特にテープTの終了を検出する機構やエンドマークがなくとも、テープTがなくなったことが、使用者に認識可能となる。インクリボンRの長さは、テープTの全長より長くされているので、テープTが終了してもインクリボンRはまだ残っている。従って、テープTの終了後、印字が継続された場合でも、インクリボンRは走行しており、蓄熱による印字ヘッド60の破壊を防止している。
【0025】
プラテン12の上下の端部が嵌め込まれた嵌合孔16A,18Aは、既述したように、長円形状をしているので、テープカートリッジ10単体の状態では、プラテン12は、嵌合孔16A,18Aの長軸に沿って移動可能である。従って、テープカートリッジ10の外からテープTをテープカートリッジ10内部に押し込もうとすると、このテープTの動きによりプラテン12は、テープTの搬送路に沿って移動する。プラテン12が移動するとプラテン12のプラテンゴム14はテープガイドピン26の外周に当接し、テープガイドピン26との間でテープTを挟持する。この結果、テープTはそれ以上移動不能となり、テープTがテープカートリッジ10の内部に押し込まれることはない。
【0026】
インクリボンコア22は、図6,図7に示すように、小径の中空円筒状部材により構成されるが、その上下両端部の外周は僅かに小径に形成されている。この小径とされた下端部分の端面には、図3,図4に示すように、等間隔に6箇所の溝がその軸方向に形成され、係合部22Aをなしている。この下端側の小径部分は、テープカートリッジ10の底壁18に形成された円形の嵌合孔部18Cに遊嵌されている。また、インクリボンコア22の上端中空部分は、テープカートリッジ10の天壁16に突設された円筒状のガイド突部16Cに遊嵌されている。従って、この状態では、インクリボンコア22は、インクリボンRの引き出しに連れて従動回転自在に保持される。
【0027】
また、図3,図4に示すように、テープカートリッジ10の底壁18であって、インクリボンコア22と後述するリボン巻取コア24との底部近傍には、細い略L字状の係合片18Dが形成されている。係合片18Dは、テープカートリッジ10の底壁18の一部分(図3中のハッチ部分X)をくり抜くことで、形成されている。従ってこの係合片18Dの先端部は、底壁18を構成している部材の弾性により、底壁18に連続している基端部18Eを支点として、底壁18の平面方向に沿って移動自在となる。この係合片18Dに何等の力が作用していない状態にあっては、その移動自在の端部は嵌合孔部18Cの外周内側に位置するため、前述のごとく嵌合孔部18Cに遊嵌されたインクリボンコア22の端部に形成された6個の係合部22Aの何れかと係合し、インクリボンコア22の回転を阻止する。
【0028】
インクリボンコア22に巻取収納して供給されるインクリボンRは、リボンガイドローラ30にガイドされて前述したテープTと重合状態となってプラテン12にまで至り、更に印字ヘッドが進入する進入孔32の周面に形成されたガイド壁34を介してリボン巻取コア24に至る。テープカートリッジ10が未使用状態にあるとき、すなわちインクリボンRの始端のみがリボン巻取コア24に着設されている時のインクリボンRの引き回し状態を図3中の符号ハに、またインクリボンRの総てがリボン巻取コア24に巻取られたときの同状態を符号ニに示している。
【0029】
リボン巻取コア24は、図示するごとくインクリボンコア22と略同型の中空円筒状部材により構成される。そして、その上下両端部の外周もインクリボンコア22と同様に、僅かに小径に形成されている。その小径とされた下端部端面には、等間隔毎に6個の係合部24Aが凹設される。一方、このリボン巻取コア24は、プラテン12同様にテープライタ1に設けられる後述するリボン巻取コア駆動軸に係合して回転駆動可能とするため、その中空部内周面には軸方向に6つの係合条24Bが等間隔に形成されている。この様に構成されるリボン巻取コア24は、上下端に形成された小径部分をテープカートリッジ10の底壁18および天壁16に形成された円形の嵌合孔部16G、18Gに遊嵌され回動自在に立設される。
【0030】
また、リボン巻取コア24の不測の回転を防止するため、テープカートリッジ10の底壁18には、前述と同じく嵌合孔部18Gの外周内側にその端部を位置する細い略L字状の係合片18Hが形成されている。即ち、テープカートリッジ10の底壁18の一部分(図3中のハッチ部分Y)がくり抜かれて、係合片18Hとされている。カートリッジ10が単体の状態では、この係合片18Hの端部が、リボン巻取コア24の端部に形成された6個の係合部24Aの何れかと係合しており、リボン巻取コア24の回転は阻止されている。なお、係合片18D,18Hの先端が係合部22A,24Aに対して直角ではなく、斜めに対峙していることから、インクリボンコア22およびリボン巻取コア24は、反時計回り回転することは可能である。
【0031】
この様なインクリボンコア22の係合部22Aと係合片18Dとの係合およびリボン巻取コア24の係合部24Aと係合片18Hとの係合は、共に、カートリッジ10をカートリッジ装着部50Aに装着することにより解除されるが、その構成は、カートリッジ装着部50Aの構造と合わせて、後述する。
【0032】
この様なリボン巻取コア24に巻取られるインクリボンRは、熱転写型のリボンであり、その幅は印字される側のテープTの幅に応じて複数種用意される。本実施例では、図6に示したように、テープ幅6,9,12mm用として12mm幅のインクリボンと、図示しないがテープ幅18mm用として18mm幅のインクリボンと、図7に示したように、テープ幅24mm用として同幅の24mm幅のインクリボンと、計3種のインクリボンRを用意している。
【0033】
インクリボンRは、リボン幅がテープカートリッジ10の高さと等しいものの場合には(図7参照)、インクリボンRは天壁16およぴ底壁18にガイドされるので、リボン巻取コア24の外周にはフランジ部は形成されていないが、リボン幅が狭いテープカートリッジ10の場合には、インクリボンRを安定してプラテン12に供給できるように、リボン巻取コア24の外周には、巻取収納しているインクリボンRの幅に適合したフランジ部24Cが形成され、このフランジ部24CにてインクリボンRを案内している(図6参照)。
【0034】
本実施例のテープカートリッジ10は、上述のごとく、収納したテープTの幅により5種類が存在する。テープTの幅により、印字できる領域等も異なるから、テープカートリッジ10の種類を検出する必要が生じる。実施例のテープカートリッジ10では、図4に示したように、カートリッジの底壁18に3つの検出孔18Ka,18Kb,18Kcを設け、テープカートリッジ10の種類を判別可能としている。即ち、この検出孔18Ka,18Kb,18Kcを、巻取収納しているテープTの幅に応じて、異なる深さに形成しているのである。
【0035】
テープカートリッジ10の種類と検出孔18Ka,Kb,Kcとの関係を図8に示す。図示するように、テープ幅6mmを収納しているテープカートリッジ10の3つの検出孔18Ka,18Kb,18Kcは、総て浅く穿設されている。また、テープ幅9mmのテープカートリッジ10では検出孔18Ka、テープ幅12mmでは検出孔18Kb、テープ幅18mmでは検出孔18Kcの1つのみが深く穿設されている。そして、テープ幅24mmでは2つの検出孔18Ka,18Kbが深く穿設されている。
【0036】
以上詳細に説明したテープカートリッジ10は、テープライタ1のテープカートリッジ装着部50Aに装着される。このテープライタ1の内部には、図1におけるAA−AA端面図である図9に示すように、外部記憶素子としてオプション供給される各種パックを接続するための拡張部50E、入力部50C,表示部50Dやプリンタ部50B等の制御を司る制御回路部50Fを備える。
【0037】
テープライタ1の裏面には電池収納部50Iが設けられており、装置全体の電源となる6個の単三電池が装着可能となっている。本体右側面部には、電源スイッチ50Jが設けられている。なお、電源は、図示しないACアダプターから、本体右側部に設けられたプラグ50Nからも供給され可能である。
【0038】
以下、テープライタ1の機械的な構成部の各々について、順次説明する。図10は、テープカートリッジ装着部50Aの構成を平面的に示す説明図、図11はステッピングモータ80の動力によりプラテン12等を駆動する駆動機構50Pの要部構成を示す斜視図、である。
【0039】
カートリッジ装着部50Aは、テープライタ1本体の左後側に配置され、図10に示すように、前述したテープカートリッジ10の形状に合致した装着空間として形成されている。この装着空間には、図11に示すように、リボン巻取コア24およびプラテン12の各中空部分に係合する軸および印字ヘッド60が立設されている。また、テープカートリッジ装着部50Aの下部には、ステッピングモータ80の回転をプラテン12等に伝達する駆動機構50Pが設けられているが、テープカートリッジ装着部50Aのケースに仕切られているので、本体カバー50Kを開いただけでは、駆動機構50Pを直接視認することはできない。図11は、このケースを外した状態を示すものである。なお、この装着空間は、テープカートリッジ10を装着した状態では、通常は本体カバー50Kにて覆われている。
【0040】
このカートリッジ装着部50Aへのテープカートリッジ10の装着あるいは交換は、本体カバー50Kを開けて行なわれる。カートリッジ装着部50Aの手前に設けられるスライドボタン52を右にスライドさせると本体カバー50Kと本体との係合が解除され、本体カバー50Kが本体後部のカバーヒンジ54を支点として回転し、これを開けることができる。なお、スライドボタン52は、一体に設けられたバネアーム52Aが本体側の係止部に係止されることにより、常時図示左向きの付勢力を受けている。
【0041】
スライドボタン52の操作により本体カバー50Kを開けると、テープカートリッジ10のテープTに印字を行なう印字ヘッド60がテープカートリッジ10を着脱することが可能となる。この動作について、説明する。印字ヘッド60は、図11に示すように、ベースボード61から立設されたヘッド回転軸64に回転自在にマウントされており、複数の発熱体を配列したヘッド本体65を絶縁体65aを介して装着する放熱板65bと、この放熱板65bを連結板67aにより支持する枠体67と、印字ヘッド60を初期位置に向けて付勢するコイルばね66と、ヘッド本体65への電気的な配線であるフレキシブルケーブル68とを備える。なお、枠体67と連結板67aとの連結は連結板67aの開口にピン67bを打ち込むことでなされており、ヘッド本体65を装着した放熱板65bは、このピン67bを中心に回転自在とされている。この結果、印字ヘッド60をプラテン12側に押しだしたとき、ヘッド本体65は、プラテン12との間に挟持されるテープTに均一に当たることになる。
【0042】
枠体67の下端部は、大きく延出されてリンク板62として形成されている。このリンク板62は、後述するギヤトレインの間を縫って配置され、その端部は、表示部50Dとの境界近傍に位置する(図10参照)。リンク板62の端部には、コイルばね69が引っかけられており、駆動部材63とリンク板62とを連結している。この駆動部材63は、略三角形状をしており、コイルばね69が結合された端部63aと反対側の端部63bは、図10に示すように、本体カバー50Kに対向した位置に配置される。本体カバー50Kの端部63bに対向する位置には、下方に向けて、操作アーム50Sが延出・形成されており、本体カバー50Kを閉める操作により、端部63bを押し下げる。
【0043】
この動きを模式的に示したのが、図10のB−B矢視端面図である図12である。図示するように、本体カバー50Kが押し下げられるに従って、操作アーム50Sが駆動部材63の端部63bを押し下げ、これにつれて、コイルばね69を介してリンク板62が、図12右方向に回転移動する。リンク板62のこの動きは、印字ヘッド60を、コイルばね66の付勢力に抗して回転させる。これにより、印字ヘッド60は、退避位置から、装着されていたテープカートリッジ10のプラテン12に対向した印字位置まで移動する。すなわち、本体カバー50Kを閉じるという操作を行なった場合、印字ヘッド60は印字可能な位置にセットされることになる。逆に、本体カバー50Kを開けるという操作を行なった場合には、その次に通常実行される行為であるテープカートリッジ10の取り外しあるいは装着に際して必要となる印字ヘッド60の退避位置への移動操作が同時に実現されることになる。一旦退避位置まで移動した印字ヘッド60は、コイルばね66により、本体カバー50Kを開いている間、その位置にとどまり、本体カバー50Kを閉じると、印字ヘッド60がプラテン12を押圧する位置に復帰する。
【0044】
この様にしてカートリッジ装着部50Aに装着されるテープカートリッジ10の底壁18には、インクリボンコア22およびリボン巻取コア24の回り止めのためにその係合部22A,24Aに係合する係合片18D,18Hが設けられていることは既述した。係合片18D,18Hは、底壁18の一部(図3,図4、ハッチ部XおよびY)をくり抜くことで形成されており、このハッチ部X,ハッチ部分Yの中ほどの位置に対応するカートリッジ装着部50Aの部位には、図10に示すように、円錐形の2つの当接突起70A、70Bが立設されている。従って、テープカートリッジ10をテープカートリッジ装着部50Aに装着すると、この当接突起70A,70Bがハッチ部分X,ハッチ部分Yに嵌まり、係合片18D,18Hをインクリボンコア22およびリボン巻取コア24の係合部22A,24Aから遠ざける方向に押し分ける。これにより、係合片18D,18Hによる係合は解除され、インクリボンコア22およびリボン巻取コア24は回転可能な状態となる。
【0045】
次に、ステッピングモータ80の回転をプラテン12のプラテン駆動軸72等に伝達する伝達機構について説明する。図11に示したように、ステッピングモータ80の回転軸80Aには、第1のギヤ81が取り付けられており、更に、クラッチアーム80Bが回転軸80Aに所定の摩擦を持って嵌合されている。このクラッチアーム80Bは、第2のギヤ82,第3のギヤ83と共に、ワンウェイクラッチを構成している。即ち、ステッピングモータ80が図示矢印C方向に回転すると、回転軸80Aとクラッチアーム80Bとの摩擦により、クラッチアーム80Bは、第2のギヤ82と共に矢印C方向に回転し、第3のギヤ83に係合する。この結果、ステッピングモータ80の回転は第3のギヤ83まで伝達される。ワンウェイクラッチの働きについては、後述する。
【0046】
第3のギヤ83の回転は、更にギヤダウンを繰り返しつつ、第4のギヤ84を介して、第5のギヤ85および第6のギヤ86に伝達される。第5のギヤ85は、その回転軸が巻取コア駆動軸74に結合されており、ステッピングモータ80の回転によりインクリボンRを巻き取ってゆく。なお、実際にリボン巻取コア24を駆動するリム74Aは、巻取コア駆動軸74に対して所定の摩擦を持って取り付けられており、通常の状態では、ステッピングモータ80による巻取コア駆動軸74の回転に従って回転するが、リボン巻取コア24がインクリボンRの終端に至った等の理由で回転不能となった場合には、巻取コア駆動軸74の回転に対してスリップするものとされている。
【0047】
第6のギヤ86の回転は、更に第7のギヤ87に伝達され、プラテン駆動軸72を回転する。プラテン駆動軸72の下部には、プラテン12の内周面の凹凸と嵌合してこれを駆動するリム72Aが設けられている。従って、ステッピングモータ80が回転し、ワンウェイクラッチによりその回転が第3のギヤ83に伝達されると、最終的には、プラテン駆動軸72と巻取コア駆動軸74とが回転し、プラテン12の外周に設けられたプラテンゴム14と印字ヘッド60のヘッド本体65との間に挟持されてたテープTを、印字に合わせて搬送すると共に、このテープTの搬送に同期してインクリボンRを巻き取ってゆく。
【0048】
プラテン駆動軸72および巻取コア駆動軸74の軸外周には、プラテン12やリボン巻取コア24の中空内周面に形成されている係合条12A,24Bと係合する突条72B,74Bが等間隔に3つ形成されている。このプラテン駆動軸72および巻取コア駆動軸74をステッピングモータ80により所定回転速度で回転駆動すれば、テープTおよびインクリボンRをテープコア20およびインクリボンコア22から所定量ずつ引き出して互いに重合状態とし、プラテンゴム14と印字ヘッド60との間を通過させる。この時、印字ヘッド60に通電してドット単位での発熱量を制御すれば、インクリボンRのインクをテープTに熱転写し、テープTへ印字することができる。印字の後、テープカートリッジ10からは印字の完了したテープTのみが排出され、印字に使用されたインクリボンRはリボン巻取コア24に巻取回収される。
【0049】
このように印字と共にテープTが搬送されると、テープTは、本体左側面のテープ排出口10Aから送り出されてくる。このテープTは、後述する切断機構により切断するのが本来であるが、使用者によっては、テープTを切断前に引き出そうとすることがある。本体カバー50Kを閉めた状態では、印字ヘッド60はプラテン12のプラテンゴム14にテープTを押圧しているから、テープTを無理に引き出そうとすると、プラテン駆動軸72も回転しようとする。しかし、ギヤダウンしていることとステッピングモータ80の保持トルクがある程度あることから、通常の駆動機構では、プラテン駆動軸72を回転することはできない。当然巻取コア駆動軸74も回転しない。従って、テープTを引き出すと、テープTと共にインクリボンRが引き出されてしまう。この状態で切断機構を使用してテープTを切断するとインクリボンRも切断してしまうから、こうした事態は起きてはならない。
【0050】
本実施例では、記述したクラッチアーム80Bと第2,第3のギヤ82,83とにより構成されたワンウェイクラッチにより、この問題を回避している。即ち、テープTを引き出そうとすると、プラテン12と共にプラテン駆動軸72が回転する。このプラテン駆動軸72の回転は、ギヤトレインを介して第3のギヤ83まで伝達され、これを時計回りに回転する。この時、第2のギヤ82を回転しようとするが、ステッピングモータ80の回転軸80Aが回転しないため、第3のギヤ83の回転力は第2のギヤ82を軸支するクラッチアーム80Bを押し退け、第2のギヤ82と第3のギヤ83との係合を解消する。この結果、第3のギヤ83から第7のギヤ87までは、ステッピングモータ80から切り放された形となり、テープTの引き出しに伴うプラテン駆動軸72の回転により、巻取コア駆動軸74も回転することになる。従って、テープTの引き出しに伴ってインクリボンRも巻き取られることになり、テープTと共に外部に引き出されてしまうということがない。なお、ステッピングモータ80が回転すれば、その回転によりクラッチアーム80Bは、再び第3のギヤ83側に移動し、第2のギヤ82と第3のギヤ83とは係合する。こうしたクラッチアーム80Bの動きは、ベース61に設けられ、クラッチアーム80Bの先端が嵌められた開口80Cにより、一応規制されている。
【0051】
上記印字動作によりテープカートリッジ10から左方へと排出される印字済みのテープTは、図10および図13に詳しい構成が示されている切断機構を用い、次のよう簡単に切り取ることができる。なお、図13は図10におけるC−C端面図である。カートリッジ装着部50Aの底部より突出されるカッター支持軸92には回動自在の略「L」字状をしたテープカッター90およびばね94が嵌合されており、そのばね94の弾発力によりテープカッター90は図13に実線で示す状態、すなわち図示時計方向への回転力が加えられた状態で維持される。この回転力により、テープカッター90の左端部90Aは、カッターボタン96をその裏面より押し上げている。テープカッター90の左端部90Aは、二股状に形成され、ここにカッターボタン96の裏面に設けられたピン96Aが挿入されている。従って、カッターボタン96を下方に押し込むと、テープカッター90の左端部90Aはこれに連れて、下方向に移動される。
【0052】
また、テープカッター90の右端部90Bには、テープTを切断するための移動刃98が形成されており、カートリッジ装着部50Aの側面に取り付けられた固定刃91に対して一定の角度で離隔している。この右端部90Bの背面には、テープ抑え93の肩部93Aが当接している(図10参照)。このテープ抑え93は、図10に示すように、ばね95により、テープTの走行路方向に付勢されており、テープカッター90が回転して移動刃98が固定刃91方向に移動すると、これにともなってテープTの走行路方向に移動する。テープTの走行路を挟んだ反対側には、固定壁97が設けられているので、テープ抑え93は、移動刃98と固定刃91によるテープTの切断に先だって、テープTを固定壁97との間で固定する。なお、このテープ抑え93の移動は、検出スイッチ99により検出される。この検出スイッチ99は、後述するように、テープTの切断中には、印字を行なわないようにするためのものである。
【0053】
テープTの切断は、カッターボタン96をばね94の弾発力に抗して押し下げることで達成される。カッターボタン96を押し下げてテープカッター90を、図13、反時計方向に回転させると、右端部90Bに形成されている移動刃98も同方向に回転する。この結果、まずテープ抑え93が固定壁97との間でテープTを抑え、続いて移動刃98が、その下部から次第に固定刃91と重なり合い、印字ヘッド60を通過して印字ヘッド60の外側に位置したテープTを切断するのである。
【0054】
次に、テープライタ1に組み込まれた入力部50C,表示部50D,プリンタ部50B等の詳細について説明するが、全体の理解の便を図って、先に制御回路部50Fを中心とする各部の電気的な構成について、その概略を説明する。本体カバー50Kの直下には、プリント基板に組み立てられた制御回路部50Fが、プリンタ部50B等と共に組み込まれている。全体の電気的な概略構成を、図14に示す。即ち、このテープライタ1の制御回路部50Fには、ROM,RAM,入出力ポートを一体に組み込んだ1チップマイクロコンピュータ(以下、CPUと呼ぶ)110およびマスクROM118の他、CPU110と入力部50C,表示部50D,プリンタ部50B等とのインタフェースを行なう各種回路が組み込まれている。CPU110は、インタフェース回路を介してあるいは直接に入力部50Cや表示部50D等に接続され、これらを制御する。
【0055】
入力部50Cは、図15に示すように、48個の文字入力キーおよび15個の機能キーの計63キーが備えられている。文字入力キーはJIS配列に基づいた、いわゆるフルキー構成であり、操作するキーの数の増加を抑えるために公知のシフトキーを備えるなど一般のワードプロセッサと同様である。機能キーとは、文字入力や編集、印刷など頻繁に使用される機能をワンタッチで実行可能にするためのもので、テープライタ1の機能性を高めている。
【0056】
これらの各キーは、8×8のマトリックスに割り当てられている。即ち、CPU110から見ると、図14に示すように、入力ポートPA1ないし8およびPC1ないし8の16ポートは、図示するごとくグループ化され、その各交点に入力部50Cの63種のキーが配置されている。電源スイッチ50Jは、このマトリックスキーとは独立に設けられ、CPU110のノンマスカブルインターラプトNMIに接続されている。CPU110は、電源スイッチ50Jが操作されると、マスクできない割込を起動し、電源の投入もしくは電源断の各処理を行なう。
【0057】
本体カバー50Kの開閉を検出する開閉検出スイッチ55からの検出出力はポートPB5に入力され、CPU110により本体カバー50Kの開閉状態が割り込みにより監視される。開閉検出スイッチ55は、本体カバー50Kの端部に設けられた開閉検出スイッチ係合突起55L(図12参照)の動きにより、本体カバー50Kの動作を検出する。印字ヘッド60の駆動中に本体カバー50Kの開状態が検出された場合には、主表示部50Daに所定のエラー表示を行なうと共に、プリンタ部50Bへの電源供給をオフする。
【0058】
CPU110のポートPH,PM,PLは、ヘッドランク判別部112に接続さている。ヘッドランク判別部112とは、製造工程によるばらつきの大きい印字ヘッド60の抵抗値の測定結果からこれを幾つかのランクに分け、その測定結果に応じてヘッドランク判別部112の3つのジャンパー部112A,112B,112Cを設定するものである。従ってCPU110は、このヘッドランク判別部112の状態を読み取り、その入力結果に応じて印字ヘッド60の駆動時間、即ち発熱量を補正し、印字の濃さのバラツキを防止している。
【0059】
プリンタ部50Bによる印字は熱転写により行なわれるから、印字の濃さは、サーマルヘッドである印字ヘッド60の通電時間のみならず、外気温,駆動電圧によっても変動する。これらを検出するのが、温度検出回路60A,電圧検出回路60Bである。これらの回路60A,60Bは、印字ヘッド60に一体に組み込まれており、その出力は、CPU110の2チャンネルのアナログ−ディジタル変換入力ポートAD1,AD2に接続されている。CPU110は、このポートAD1,2の電圧をディジタル信号に変換して読み取ることにより、印字ヘッド60の通電時間を補正している。
【0060】
CPU110のポートPB1ないし3には、判別スイッチ102が接続されている。判別スイッチ102は、図10に図示するように、カートリッジ装着部50A右下隅に設けられている。この判別スイッチ102は、テープカートリッジ10に穿設された3つの検出孔18Kにそれぞれ入り込む3つのカートリッジ判別スイッチ102A,102B,102Cを一体形成したものである。このカートリッジ判別スイッチ102A,102B,102Cの突出長は、前述したテープカートリッジ10に穿設される検出孔18Kの深さに合わせて設計されており、浅い検出孔18Kに入り込んだカートリッジ判別スイッチ102はその検出孔18Kに当接して押圧され、スイッチがオン状態となる。また、深く穿設された検出孔18Kに入り込んだカートリッジ判別スイッチ102は、検出孔18Kにそのまま緩やかに嵌合し、スイッチはオフ状態となる。従って、この判別スイッチ102の3つのカートリッジ判別スイッチ102A,102B,102Cの状態を検出することで、現在カートリッジ装着部50Aに装着されているテープカートリッジ10の種類、すなわちテープカートリッジ10に収納されているテープTの幅を判別することができる。テープTの幅の情報は、印字する文字の大きさの制御等の他、後述するプリンタ部50Bの制御にも用いられている。
【0061】
CPU110のポートPB7には、プラグ50Nの接点からの信号が入力されている。プラグ50Nは、ACアダプタ113からの直流電源をジャック115が差し込まれることにより受け入れるが、この時、ブレイク接点の働きによりバッテリBTから電源部114への電源供給は遮断され、バッテリBTの電力消費は回避される構成となっている。同時に、プラグ50Nに設けられたいま一つの接点の信号は、CPU110のポートPB7に入力される。従って、CPU110は、この信号を判別することにより、テープライタ1の主電源がACアダプタ113によるものかバッテリBTによるものかを判断して、異なる制御を行なうことが可能である。本実施例では、ACアダプタ113から電源供給を受けている場合には、プリンタ部50Bによる印字速度を最大としており、一方バッテリBTから電源供給を受けている場合には、プリンタ部50Bによる印字速度を低下させ、印字ヘッド60に通電する電流のピークを抑え、バッテリBTの電力消費を低減している。
【0062】
CPU110のアドレスバス,データバスに接続されるマスクROM118は、明朝体で16×15、24×24、32×32、48×48の4種類の書体の仮名、漢字、特殊文字のセットを記憶する16メガビットのマスクROMである。その24ビットのアドレスバスAD、8ビットのデータバスDA、チップセレクト信号CS、出力イネーブル信号OEは、CPU110のポートPD0ないしPD33に接続されている。これらの信号は、そのまま外部入出力コネクタ50Eaにも接続されているから、外部入出力コネクタ50Eaに装着された拡張部50Eも、マスクROM118と同様アクセスすることができる。
【0063】
制御回路部50Fに直接接続可能に設けられた拡張部50Eは、外部記憶素子としてオプション供給されるROMパックあるいはRAMパックの挿入部位となる。この挿入口にROMパックあるいはRAMパックを挿入することで、制御回路部50Fの外部入出力コネクタ50Eaとの電気的接続が完了し、CPU110との情報の授受が可能となる。この構成により、各種製図、地図、化学、数学のための特殊文字や記号あるいは日本語以外の言語フォント、ゴシック、明朝、活字体等の文字フォントを記憶するROMパックを拡張部に装着し、所望の文字列を編集することが可能となる。同様に、情報の書き込みが自由なRAMパックを拡張部に装着し、テープライタ本体内部のRAMエリアに記憶可能な情報量以上の情報を記憶させ、印字文字列のライブラリーを作成したり、他のテープライタ1との情報交換に利用できる。
【0064】
マスクROM118もしくは拡張部50Eから読み出された文字のドットデータは、CPU110と共に表示部制御回路116のLCDコントローラ116Aにも入力されている。
【0065】
表示部制御回路116を介してCPU110により制御される表示部50Dは、対応する部分が透明である本体カバー50Kの下に配置されており、使用者は、本体カバー50K越しにこれを視認することになる。表示部50Dは、液晶パネル上に2種類の電極パターンが形成されており、図16に示すように、そのひとつは、高さ32×幅96のドットマトリックスパターンであり、もうひとつは、このドットマトリクスの領域の周りを囲むように配置された28個の五角形の電極パターンである。ドットマトリクスパターンの電極が形成された領域は、印字イメージを表示する主表示部50Daと呼び、五角形の電極パターンが形成された領域は、インジケータ部50Dbと呼ぶ。
【0066】
主表示部50Daは、高さ32ドット×幅96ドットの表示が可能な液晶表示パネルとして用いられる。本実施例においては、文字入力および編集に際しての各文字を幅16×高さ15ドットのキャラクターフォントを使用して主表示部に表示するため、6文字×2行の表示が可能である。また、各キャラクターの表示に際しては、編集状態に応じてポジ表示、ネガ表示あるいは点滅表示などを使い分けることでテープライタ1の処理状態を視覚的に表示することができる。
【0067】
更に、主表示部50Daをドットマトリックス形式としその表示内容を自由に制御できることから、所定のキー入力がなされた際には現在の印字イメージのレイアウトを表示することも可能である。レイアウト表示が指示されると、図17に示すように、印字の際の4×4ドットが主表示部の1ドットに対応され、テープ幅がネガ表示され、その中に白抜きで印字文字列が表示される。その際には、印字イメージを補助する情報として、テープの全長が数値表示される。また、印字イメージのレイアウトが主表示部50Daに一度に表示できない大きさであるときは、カーソルキーにより上下左右にスクロールすることで、印字レイアウト全体を確認することができる。
【0068】
インジケータ部50Dbは、現段階においてテープライタ1にて実行されている機能を表示するためのものであり、主表示部50Daの周囲に配置される。このインジケータ部50Dbにおける五角形の電極パターンに対応して得られる各表示体tは、表示部50Dの周囲に印刷された機能を表わす文字に対応して設けられている。「ローマ字入力」や「小文字入力」などの文字入力モード状態、印字編集する「行数」や「囲み罫」などのスタイル指定状態、「均等割付」や「前寄せ」などの書式指定状態など、状態設定が実行されたときあるいは選択されたとき、その状態を示す文字の箇所の表示体tが視認可能な状態とされる。
【0069】
本テープライタ1のプリンタ部50Bは、機械的な構成要素としては、印字ヘッド60およびステッピングモータ80を備え、電気的な構成要素としては、これを制御するプリンタコントローラ120,モータドライバ122を備える。印字ヘッド60は、96個の加熱点を1/180インチのピッチで縦1列に配列したサーマルヘッドであり、先に説明した外気温を検出する温度検出回路60Aおよび供給電圧を検出する電圧検出回路60Bを内蔵している。ステッピングモータ80は、4相の駆動信号の位相を適宜制御することで回転角度を制御する公知の構成である。ステッピングモータ80の1ステップのテープ送り量は、減速機構であるギヤトレインの構成により1/360インチに設計されている。また、印字ヘッド60が実行する1ドット毎の印字に同期してステッピングモータ80へは2ステップの回転信号が出力される。この結果、プリンタ部50Bは、テープの幅方向のみならず、その長さ方向にも180ドット/インチの印字を実行する。
【0070】
なお、既述した検出スイッチ99は、プリンタコントローラ120とモータドライバ122にCPU110から接続されたコモンラインに介装されている。この検出スイッチ99は、切断機構の使用状態を検出するものであることから、印字の実行中に切断機構が使用されそうになった場合には、この検出スイッチ99が作動し、直ちにプリンタ部50Bの動作は停止される。この場合、CPU110からプリンタコントローラ120,モータドライバ122への信号は送られ続けるので、切断機構の使用を中止すれば、印字は継続される。
【0071】
本実施例では、印字中の切断機構の使用は、テープTの搬送を妨害することから、印字動作(特にテープ送りの動作)を直ちに停止するため、検出スイッチ99を直接モータドライバ122のコモンラインに入れて、強制的に電源をカットているが、検出スイッチ99の出力を一旦CPU110に取り込み、本体カバー50Kを開いた場合と同様の処理を行なっても差し支えない。また、検出スイッチ99に代えて、機械的な構成として、移動刃98の動きにより、クラッチアーム80Bを押しやり、ステッピングモータ80の回転をプラテン駆動軸72に伝達しない構成とすることも可能である。
【0072】
以上説明した各構成部材の他、テープライタ1には、電源部114が組み込まれており、ICおよびトランスを使用したRCC方式により、バッテリBTから、安定したバックアップ用およびロジック回路用の5V電源を得ている。CPU110には、その電圧制御のためにポートPVが当てられる。
【0073】
なお、本実施例のテープライタ1は、図18に示すように、印字する文字列の前後に指定された距離だけテープ余白を確保する余白機能を有している。この余白機能は、上記のような96ビットのシリアル印字データを送信する以前に出力される前余白分のテープ送り位相制御信号と、総てのシリアル印字データを送信した後に出力される後余白分のテープ送り位相制御信号とによって実現される。一方、そのような余白の指定距離が印刷位置とテープカット位置との離間距離より小さい場合(本実施例では8mm未満)、指定された前余白が実現できないことになる。この場合には、印字完了後に後余白分だけテープTを送り出すと共に、印字ヘッド60が次回の印字位置よりも指定された前余白分だけ前のテープ位置にあるときに一筋のカットマークPCMを印字することで対応する。排出されるテープTを、このカットマークPCMの位置で切断すれば、必要とする分だけの前余白が得られた印字テープを簡単に得ることができる。
【0074】
以上のような周辺回路を制御するCPU110の内部ROMには、上記した動作を実行するための各種プログラムが記憶されている。また、その内部RAMは、その一部が、内部ROMに記憶された各種プログラムを実行する際に使用するシステム予約領域としてされ、その他は文字編集を行うためのテキストエリアやそのテキストの内容を保存するファイルエリアなどのユーザー使用領域として解放されている。
【0075】
テキストエリアは、最大125文字の確定入力を受け付ける領域が割り当てられており、文字コードの他にその文字を編集するためのスタイルデータやモードデータ等を格納する。従って、入力部からの文字入力や編集操作により、その記憶内容は適宜追加あるいは更新される。
【0076】
ファイルエリアは、内部RAM内に1500文字、オプション供給されるRAMパックに2000文字が登録できる領域が割り当てられる。また、内部ROMに記憶されるファイル管理プログラムにより、このファイルエリアには1ないし99の可変長ファイルを記憶、管理することができ、ファイルの登録や呼び出し消去などの基本操作環境が提供される。
【0077】
次に、以上のように構成される制御回路部にて達成される機能の中で、特に特徴的な複数行印字の制御につき説明する。
本実施例のテープライタ1は、図19に示すように16×16から48×48ドットまでの4つのフォントデータを基本フォントとしてマスクROM118に用意しており、各フォントのうち重複するドット数とならないものについては、縦を2倍まで、横を4倍まで拡大可能である。従って、最大フォントは96×192ドットであり、印字可能なドット数の組み合わせは、図19に示すように、10種類となっている。従って、複数行にわたって印字文字列を編集する場合、各行に印字する文字列を入力する通常の文字入力操作に加えて、各行に印字する文字列の印字フォントを指定する必要がある。
【0078】
そこで、本実施例では、この文字フォントの指定に代えて各行に印字したい文字列の相対的な大小関係(例えば、3行印字の場合は、1行目は大、2行目は大、3行目は小)を入力部のキー操作により入力するものとしている。更に、このキー操作を一層簡便なものとするため、図20に3行印字の場合を例示するように予め選択肢を用意し(本実施例では、同×3、小・小・大、小・大・大、大・小・小、大・大・小の5つ)、これを選択することでその入力に代えている。なお、これは簡易な設定モードとして実現されており、各行毎にドット数を設定するモードも用意されている。この場合には、複数行での縦方向のドット数の総和が96を越えないように設定しなければならない。
【0079】
総ての入力を完了した後に、入力部50Cの機能キーのうち、「印刷」を指示するキーを操作すると、図21にそのフローチャートを示す複数行印字処理プログラムが起動され、CPU110は、以下の処理を行なう。
複数行印字処理プログラムの処理が開始されるとまず、CPU110は、この印字指令に先立って選択されている各行文字列の大小関係およびカートリッジ判別スイッチ102の検出信号を読み込み(ステップ100、110)、印字に関する情報を確認する。そして、カートリッジ判別スイッチ102の検出結果から現在装着されているテープTの幅を判断し、その判断結果と各行文字列の大小関係とから、内部ROMに予め記憶されるフォントマップを参照して各行の文字フォントを決定する(ステップ120)。
【0080】
このフォントマップの一例として、3行印字に際して用いられるフォントマップを図20に示している。図示するようにフォントマップは、各行文字列の大小関係およびテープ幅が決定されると、各行の印字に使用する印字フォントが一義的に決定されるように作成されたものであり、例えばテープ幅が12mmで各行文字列の大小関係が「大小小」であるとき、各行の印字に使用する印字フォントは1行目がフォントS字、2行目がフォントP字、3行目がフォントP字に決定される。なお、印字行が2行の場合も、同様に決定されるが、ここでは説明を省略する。
【0081】
こうして、各行の印字に使用する印字フォントが決定されると、印字すべき文字列の文字コードに対応す印字フォントをマスクROM118から順次読みだし(ステップ130)、印字すべきドットパターンに展開し(ステップ140)、そのドットパターンを縦1列毎に切り出して96ビットのシリアルデータを作成し、前述したようにプリンタ部へ転送する印字制御(ステップ150)を実行する。
【0082】
以上、本発明の一実施例であるテープカートリッジ10とこれに内蔵されたテープTに印字を行なうテープライタ1とについて詳しく説明したが、本実施例のテープカートリッジ10は、テープコア20の収納位置の外側の一方向(図3では下右側)に、インクリボンコア22とリボン巻取コア24とが配置されており、インクリボンコア22を配置するため、図3に示したように、テープカートリッジ10の下部右側が突出した形状となっている。したがって、このテープカートリッジは、上下左右方向が明確に区別でき、テープカートリッジ10をテープライタ1に、上下や左右を間違って挿入しようとすると言うことがない。こうしたテープカートリッジ10の挿入方向は、外形形状に加えて、ヘッド進入用の開口である進入孔32の存在によっても、認識しやすいものとなっている。しかも、この突出部を利用してインクリボンRを巻回したインクリボンコア22を配置しているから、インクリボンコア22にインクリボンRが巻回された状態での厚みに対応した収納スペースを充分にとることができる。
【0083】
また、本願実施例のテープカートリッジ10によれば、大径のテープコア20に巻回された印字テープTと、この印字テープTに印字ヘッド60と共に印字を行なうプラテン12と、インクを印字テープTに転写するためのインクリボンRを巻回したインクリボンコア22と、使用済みのインクリボンRを巻き取るリボン巻取コア24とを、無理なく配置することができ、特に印字テープTの搬送路が簡略となり、その搬送が容易になると言う利点がある。
【0084】
なお、本発明のテープカートリッジは、上記実施例に何等限定されるものではなく、種々なる態様により具現化されることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるテープライタ1の平面図である。
【図2】同じくテープライタ1の右の側面図である。
【図3】実施例におけるテープカートリッジ10の組立構成を示す平面図である。
【図4】同じくその底面図である。
【図5】テープカートリッジ10における図3、A−A矢視端面図である。
【図6】5種類のテープカートリッジのうち、テープ幅6ミリのものの内部構成を示す端面図である。
【図7】同じく、テープ幅24ミリのものの内部構成を示す端面図である。
【図8】テープカートリッジ10に収納されたテープTの幅と3つの検出孔18Kの深さとの関係を示す説明図である。
【図9】テープライタ1における図1、AA−AA矢視端面図である。
【図10】テープカートリッジ装着部50Aの構成を示す平面図である。
【図11】ギヤトレインの構成と、印字ヘッド60を退避位置および印字位置の間で移動する機構とを説明する斜視図である。
【図12】印字ヘッド60を移動する機構を説明する図10、B−B端面図である。
【図13】切断機構を説明する図10、C−C端面図である。
【図14】CPU110を中心とした構成を示すブロック図である。
【図15】入力部50Cのキー配列の説明図である。
【図16】表示部50Dの構成を説明する説明図である。
【図17】表示部50Dにて行われるレイアウト表示の説明図である。
【図18】余白への印刷状況を説明する説明図である。
【図19】マスクROM118にて用意している印字フォントの説明図である。
【図20】3行印字に際して用いられるフォントマップの説明図である。
【図21】複数行印字処理プログラムのフローチャートである。
【図22】テープコア20の回り止めの他の構成例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…テープライタ
10…テープカートリッジ
10A…テープ排出口
10B…ガイド部
12…プラテン
12A,24B…係合条
14…プラテンゴム
16…天壁
16A,18A…嵌合孔
16C…ガイド突部
16D…突起
16G…嵌合孔部
18…底壁
18B…軸体
18C…嵌合孔部
18D…係合片
18E…基端部
18G…嵌合孔部
18H…係合片
18K…検出孔
18Ka,18Kb,18Kc…検出孔
20…テープコア
20A…フィルム
20B…軸孔
20C…係合部
22…インクリボンコア
22A…係合部
23…座金
24…リボン巻取コア
24A…係合部
24B…係合条
24C…フランジ部
26…テープガイドピン
28…外周
30…リボンガイドローラ
32…進入孔
34…ガイド壁
50A…テープカートリッジ装着部
50B…プリンタ部
50C…入力部
50D…表示部
50Da…主表示部
50Db…インジケータ部
50E…拡張部
50Ea…外部入出力コネクタ
50F…制御回路部
50H…本体ケース
50I…電池収納部
50J…電源スイッチ
50K…本体カバー
50L…窓
50M…窓
50N…プラグ
50P…駆動機構
50S…操作アーム
52…スライドボタン
52A…バネアーム
54…カバーヒンジ
55…開閉検出スイッチ
60…印字ヘッド
60A…温度検出回路
60B…電圧検出回路
61…ベースボード
62…リンク板
63…駆動部材
63a…端部
63b…端部
64…ヘッド回転軸
65…ヘッド本体
65a…絶縁体
65b…放熱板
66…コイルばね
67…枠体
67a…連結板
67b…ピン
68…フレキシブルケーブル
69…コイルばね
70A,70B…当接突起
72…プラテン駆動軸
72A…リム
72B,74B…突条
74…巻取コア駆動軸
74A…リム
80…ステッピングモータ
80A…回転軸
80B…クラッチアーム
80C…開口
81…第1のギヤ
82,83…第3のギヤ
82…第2のギヤ
83…第3のギヤ
84…第4のギヤ
85…第5のギヤ
86…第6のギヤ
87…第7のギヤ
90…テープカッター
90A…左端部
90B…右端部
91…固定刃
92…カッター支持軸
93A…肩部
94…ばね
95…ばね
96…カッターボタン
96A…ピン
97…固定壁
98…移動刃
99…検出スイッチ
102…カートリッジ判別スイッチ
102A,102B,102C…カートリッジ判別スイッチ
110…CPU
112…ヘッドランク判別部
112A,112B,112C…ジャンパー部
113…ACアダプタ
114…電源部
115…ジャック
116…表示部制御回路
116A…LCDコントローラ
118…マスクROM
120…プリンタコントローラ
122…モータドライバ
R…インクリボン

Claims (3)

  1. テープを走行路を通じてテープ排出口に搬送する搬送機構と、前記走行路に位置するテープに印刷を行なう印刷機構を有するテープ印刷装置であって、
    前記テープの走行路に位置する印刷後のテープを、切断用ボタンを手動操作することによって移動刃を移動する操作により切断する切断機構と、
    該切断機構の移動刃の移動によるテープの切断に先立って、前記切断用ボタンの操作により前記テープの走行路方向に移動し、該走行路に位置する印刷後のテープを抑えるテープ抑え部材と、
    前記切断機構の使用状態を、前記テープ抑え部材の前記移動により検出する検出スイッチと、
    該検出スイッチにより、前記切断機構が使用されている状態が検出されたとき、前記テープの搬送を停止する停止手段と
    を備えたテープ印刷装置。
  2. 請求項1に記載のテープ印刷装置であって、
    前記切断機構は、前記所定の操作に基づいて移動刃を固定刃方向に移動し、該移動刃と前記固定刃とを重ね合わせることにより前記テープを切断する機構である
    テープ印刷装置。
  3. 請求項1または2記載のテープ印刷装置であって、
    前記印刷機構は、印字ヘッドとプラテンとの間にテープを挟持した状態でテープに印刷を行なう機構であり、
    前記切断機構によるテープの切断地点を、前記テープが印字ヘッドとプラテンとの間に挟持される位置と前記テープがテープ抑え部材により抑えられる位置との間に設けた
    テープ印刷装置。
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