JP3793251B2 - 内視鏡用処置具 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、内視鏡挿入部の処置具挿通チャンネル内に進退自在に挿通される可撓軸を有する内視鏡用処置具に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡用処置具は一般に、内視鏡の処置具挿通チャンネル内に進退自在に挿通して使用され、処置具挿通チャンネル内に挿通される部分が可撓性のある可撓軸によって形成されていて、その可撓軸の先端部分に先端処置片が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そのような従来の処置具で患部を狙撃すると、図16に示されるように、処置具の可撓軸91の先端部分が内視鏡92の処置具挿通チャンネル93から患部に対して真っ直ぐに突き出される。したがって、内視鏡92の正面に位置させることのできない患部A等に対しては、正確な処置を行うことができない。
【0004】
そこで、可撓軸の湾曲部内に位置する部分に予め曲がり癖を形成して、その曲がり癖が湾曲部の曲がりに沿うことによって可撓軸の方向性が規制されるようにすると共に、その可撓軸の先端部分を曲がり癖部の延長方向とは異なる方向に曲げて、先端処置片が所望の方向に向くようにしたものもある(実公平1−15362号)。
【0005】
しかし、内視鏡と患部との間の距離が標準的な場合より遠くなるような条件下では、処置具を内視鏡から余分に突出させる必要がある。すると、可撓軸の曲がり癖のついた部分が内視鏡から突出されて、処置具の先端処置片が予定しない方向に進んでいってしまい、目標とする患部を正しく狙撃することができない場合がある。
【0006】
そこで本発明は、簡単な構造で患部を容易に正面から狙撃することができる内視鏡用処置具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡用処置具は、遠隔操作によって屈曲自在な湾曲部内を通るように配置された処置具挿通チャンネル内に進退自在に挿通して使用され、上記処置具挿通チャンネル内に挿通される部分が可撓性のある可撓軸によって形成されてその可撓軸の先端部分に先端処置片が設けられた内視鏡用処置具において、上記可撓軸の上記湾曲部内に位置する部分を、所定方向に曲がり易い特性を有する指向性曲がり容易部に形成すると共に、上記先端処置片を、上記指向性曲がり容易部の曲がり易い方向と所定の関係を有する方向に曲げて上記可撓軸の先端に取りつけたことを特徴とする。
【0008】
【実施例】
図面を参照して実施例を説明する。
図1は、本発明の第1の実施例の内視鏡用処置具10の先端部分を示しているが、内視鏡用処置具10は、図2に示されるように、内視鏡1の処置具挿通チャンネル2内に進退自在に挿通されて使用される。
【0009】
内視鏡用処置具10は、先端処置片11と手元側の操作部12との間を可撓軸13によって連結して構成されていて、先端処置片11の開閉等の動作を、操作部12側からの遠隔操作によって行わせることができる。
【0010】
可撓軸13は、ほぼ全長にわたって、細いステンレス鋼線を同一径に密着巻きしたいわゆる密着巻きコイルによって形成されており、内視鏡挿入部1内に挿通配置された処置具挿通チャンネル2内に進退自在に挿通して使用される。
【0011】
内視鏡挿入部3の先端部分には、操作部8からの遠隔操作によって屈曲自在な湾曲部4が形成されている。そして、処置具挿通チャンネル2の先端部分は湾曲部4内を通って、その出口は、湾曲部4の先端に連結された先端部本体5に形成されている。6は、操作部8に設けられた処置具挿通チャンネル2の入口である処置具挿入口、7は湾曲操作ノブである。
【0012】
この実施例においては内視鏡用処置具10は生検鉗子であり、図1に示されるように、先端処置片11部分には、リンク機構11aによって開閉される一対の鉗子カップ11bが設けられている。そして、可撓軸13内には、リンク機構11aを動作させるために操作部12側から進退操作される処置片操作ワイヤ16が、全長にわたって進退自在に挿通されている。
【0013】
可撓軸13の全長は30〜200cm程度であるが、使用時に内視鏡の湾曲部4内に位置する先端側の部分には、所定方向に曲がり易い特性を有する指向性曲がり容易部14が形成されている。その長さは例えば5〜20cmである。
【0014】
この実施例においては、例えば図3又は図4に示されるように、可撓軸13を形成するステンレスコイルの一側面が肉薄に切削されていて、指向性曲がり容易部14が、他の方向に比べてその肉薄方向にのみ容易に曲がることができる。
【0015】
その結果、図2に示されるように、内視鏡の湾曲部4が曲げられている状態で処置具挿通チャンネル2内に処置具10を通したり、処置具挿通チャンネル2内に処置具10が通された状態で湾曲部4を曲げると、可撓軸13の湾曲部4内に位置する部分が湾曲部4の曲がりに沿って曲がるが、その際に、指向性曲がり部14が所定の曲がり易い方向に曲がるように可撓軸13が軸回りに回転をする。
【0016】
したがって、処置具10が処置具挿通チャンネル2内にどのような向きに挿入されていても、湾曲部4内を通過することによって、処置具10は予め予定された所定の向きになって先端部本体5から突出される。
【0017】
そして、指向性曲がり容易部14は自然状態では真っ直ぐなので、その先端側の部分が湾曲部4を通過して先端部本体5から突出されても、その部分は真っ直ぐな状態を維持する。
【0018】
また、図1に示されるように、指向性曲がり容易部14の先端と先端処置片11との間の短い部分15のコイルには、予め所定方向に曲がり癖が付けられていて、先端処置片11がその方向に曲げられている。ただし、その部分もコイルなので処置具挿通チャンネル2内を通過する際には処置具挿通チャンネル2に沿う方向に変形する。
【0019】
先端処置片11の曲がり方向は、この実施例においては指向性曲がり容易部14が曲がり易い方向と一致しており、処置具挿通チャンネル2内を通過して先端部本体5から突出される先端処置片11部分は、必ず所定方向に所定の角度だけ曲がった状態になる。
【0020】
なお、指向性曲がり容易部14の曲がり易い方向に対する先端処置片11の曲がり方向は、使用目的等に合わせて設定すればよく、例えば図5に示されるように、先端処置片11の曲がり方向を指向性曲がり容易部14の曲がり易い方向に対して180°反転させて、逆方向にしてもよい。
【0021】
また、指向性曲がり容易部14は具体的にはどのような構造を採用してもよく、例えば図6に示されるように、コイルの線径を方向によって変えてもよい。その製法は例えば特公昭48−28751号などに記載されている。
【0022】
図7ないし図10は、先端処置片11の曲がり方向が指向性曲がり容易部14の曲がり易い方向と同方向に形成された内視鏡用処置具10の使用状態を例示している。
【0023】
図7は、内視鏡用処置具10である生検鉗子で十二指腸内の患部Aを狙撃する状態、図8は、内視鏡用処置具10である高周波スネアーで大腸内の患部Aを狙撃する状態、図9は、内視鏡用処置具10である注射具で食道内の患部Aを狙撃する状態、図10は、内視鏡用処置具10である細胞診ブラシで気管支内の患部Aを狙撃する状態を示している。
【0024】
また、図11ないし図14は、先端処置片11の曲がり方向が指向性曲がり容易部14の曲がり易い方向と逆方向に形成された内視鏡用処置具10の使用状態を例示している。
【0025】
図11は、内視鏡用処置具10である生検鉗子で十二指腸内の患部Aを狙撃する状態、図12は、内視鏡用処置具10である生検鉗子で大腸内の患部Aを狙撃する状態、図13は、内視鏡用処置具10である生検鉗子で食道内の患部Aを狙撃する状態、図14は、内視鏡用処置具10である生検鉗子で気管支内の患部Aを狙撃する状態を示している。
【0026】
このように、内視鏡用処置具10の指向性曲がり容易部14の長さと、それに対する先端処置片11の曲がり方向と角度等を、使用目的等に応じて設定しておくことにより、各種臓器において、先端処置片11で患部を正面から狙撃したり、気管支内の分岐などに先端処置片11を挿入することを容易に行うことができる。
【0027】
したがって、図15に示されるような内視鏡用処置具10の可撓軸13、指向性曲がり容易部14及び先端曲がり部15の各部の長さは、使用目的によって異なるが、概ね、可撓軸13の長さL1は30〜200cm、指向性曲がり容易部14の長さL2は5〜20cm、曲がり部15の長さL3は1〜5cm程度にすればよい。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、可撓軸の湾曲部内に位置する部分を、所定方向に曲がり易い特性を有する指向性曲がり容易部に形成すると共に、先端処置片を、指向性曲がり容易部の曲がり易い方向と所定の関係を有する方向に曲げて可撓軸の先端に取りつけたことにより、簡単な構造で、体腔内の各種臓器における各部の患部を正面から容易に狙撃することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の内視鏡用処置具の先端部分の側面断面図である。
【図2】内視鏡の処置具挿通チャンネル内に挿通された状態の内視鏡用処置具の側面図である。
【図3】第1の実施例の内視鏡用処置具の先端部分の正面断面図である。
【図4】第1の実施例の内視鏡用処置具の先端部分の変形例の正面断面図である。
【図5】第2の実施例の内視鏡用処置具の先端部分の側面断面図である。
【図6】第3の実施例の内視鏡用処置具の先端部分の側面断面図である。
【図7】本発明の内視鏡用処置具の使用状態例を示す略示図である。
【図8】本発明の内視鏡用処置具の使用状態例を示す略示図である。
【図9】本発明の内視鏡用処置具の使用状態例を示す略示図である。
【図10】本発明の内視鏡用処置具の使用状態例を示す略示図である。
【図11】本発明の内視鏡用処置具の使用状態例を示す略示図である。
【図12】本発明の内視鏡用処置具の使用状態例を示す略示図である。
【図13】本発明の内視鏡用処置具の使用状態例を示す略示図である。
【図14】本発明の内視鏡用処置具の使用状態例を示す略示図である。
【図15】本発明の内視鏡用処置具の寸法を説明するための側面図である。
【図16】従来例の内視鏡用処置具の使用状態例を示す側面図である。
【符号の説明】
2 処置具挿通チャンネル
4 湾曲部
10 内視鏡用処置具
11 先端処置片
13 可撓軸
14 指向性曲がり容易部
Claims (1)
- 遠隔操作によって屈曲自在な湾曲部内を通るように配置された処置具挿通チャンネル内に進退自在に挿通して使用され、上記処置具挿通チャンネル内に挿通される部分が可撓性のある可撓軸によって形成されてその可撓軸の先端部分に先端処置片が設けられた内視鏡用処置具において、
上記可撓軸の上記湾曲部内に位置する部分を、一側面が肉薄に形成された密着巻きコイルで構成することにより、通常は真っ直ぐであるが外力が加わった時に肉薄の方向に曲がり易い特性を有する指向性曲がり容易部に形成すると共に、上記先端処置片を、上記指向性曲がり容易部の曲がり易い方向と所定の関係を有する方向に曲げて上記可撓軸の先端に取りつけたことを特徴とする内視鏡用処置具。
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- 1995-06-14 JP JP14697895A patent/JP3793251B2/ja not_active Expired - Fee Related
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