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JP3755659B2 - ミシン用自動送り機構 - Google Patents

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JP3755659B2 JP2002207026A JP2002207026A JP3755659B2 JP 3755659 B2 JP3755659 B2 JP 3755659B2 JP 2002207026 A JP2002207026 A JP 2002207026A JP 2002207026 A JP2002207026 A JP 2002207026A JP 3755659 B2 JP3755659 B2 JP 3755659B2
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用座席のトリムカバーを自動縫製する際に使用するミシン用送り機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動専用座席の外表面を構成するトリムカバーには、身頃の曲線状布端に沿ってまちを縫着し、このまちの布端に沿って剛性を有する樹脂製リテーナを縫着したものがある。
なお、リテーナは断面鉤形状の帯体で、シートを構成するフレームと一体のワイヤ等に掛止するものである。
【0003】
以上のリテーナをまちに縫着するには、まちの布端が曲線状で、しかも、まちは身頃に対して立体状に縫着され、更に、リテーナは剛性を有する合成樹脂(例えばナイロン)で成形されているため、作業者が手作業でリテーナの端縁とまちの布端を揃えながら、リテーナをまちの布端に沿ってミシン縫いしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そのため、リテーナのまちに対する縫着作業の作業性が悪いし、縫着作業に熟練を要する不具合があった。
【0005】
そこで、本発明は斯様な従来品の不具合を解消することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するための本発明は、身頃の円弧状布端に沿って接ぎ合わせたまち
における布端に沿って、剛性を有する樹脂製リテーナを縫着するミシンにおいて、前記身頃の外形形状と略同一の外形を有し回転方向をミシンの送り方向と同一方向に向けてミシン本体の手前のテーブル盤上方に起立状に取付けてなる回転板と、この回転板の片面の周囲に一体に固設して前記まちを支持する支持体と、この支持体を有する回転板の片面側に有し前記リテーナを挿し込むリテーナ収容空間部と、前記支持体の一部にまちの一部を仮止めするクランプと、ミシン本体の後方のテーブル盤上に起立固定して前記まちに縫着したリテーナをガイドする全体が弧状のガイド板とからなる構成である。
【0007】
以上の構成により、身頃に接ぎ合わせたまちを支持体に掛止すると共に身頃を回転板に沿わせ、リテーナ収容空間部内からミシン針方向にリテーナを挿し込み、ミシンを駆動すると回転板はまち、リテーナの送り方向に回転して、回転板と一体の支持体に掛止されているまちが自動的に送られて前記リテーナを一体に縫着する。
【0008】
また、前記テーブル盤上にはまちに縫着したリテーナをガイドするガイド板を起立固定することにより、縫着後のリテーナ付まちがガイド板に沿って送り出される。そのため、ミシン縫いが確実となる。
【0009】
更に、前記回転板の周速度をミシンの送り歯による送り速度と同一にしてなることにより、身頃の円弧状布端に縫着したまちの送りがスムーズになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1、図2は本発明に係る機構を有するミシンを示し、図中Mはミシン本体、M1はミシン針、M2は押さえ金、M3は突き当てガイド、Tはテーブル盤で、図1の右側から左側方向にまち、リテーナは送られて縫着される。
【0012】
ミシン本体Mの手前には、回転板1、後方にはガイド板が各々配設されており、回転板1は円弧状の布端を有する身頃の外形形状と同一の大きさで、起立状に且つモータによって回転可能に支柱15に取付けられている。
【0013】
そして、この回転板1は図2に示すように回転方向がミシンにより送り方向に向けて設けてあり、モータにより図1の状態より略180度順転(図1の時計方向であるX方向に回転)し、また、逆転(図1の反時計方向であるY方向に回転)して、図1の状態に戻るように構成されている。
【0014】
また、この回転板1の順転速度は、ミシンの送り歯により、被縫製物であるまちとリテーナとの送り速度と同一に規制されている。
【0015】
以上のまちと、このまちに縫着するリテーナは図5に示すように形状である。
即ち、まちAは円弧状の布端を有すると共に引込布Dをあらかじめ縫着した身頃Cにおける円弧状布端に接ぎ合わされているため、立体状でその布端(A1)は円弧状に形成されている。
一方、リテーナBはナイロンなどの一定の剛性を有する合成樹脂で断面鉤形状に形成される直線状の帯体で、このリテーナBの端縁B1とまちの布端A1とを揃えて、リテーナBはまちAに前記ミシン針M1によって一体に縫着する。図6はリテーナBを縫着した状態を示す。図6において、101は縫い目を示す。
【0016】
以上の回転板1の片面である裏面側には複数の支棒11、12、13からなる支持体が一体に固設され、その支持体の一部である支棒11にはエアによって作動するクランプ3が取付けられており、このクランプ3でまちBの一部を挟持して回転板1が45度順転した際に、挟持状態を解除するように構成されている。
【0017】
図中14は回転板1を回転させる回転軸、30はクランプ3にエアを供給するチューブ、16は前記支柱15の下部に固定して前記まちを支棒11、12、13と共に支持する固定ガイド棒を示す。
【0018】
そして、回転板1における片面側における前記回転軸14のミシン本体M側における空間部をリテーナ収容空間部イとしている。
【0019】
ガイド板2はまちAの幅と略同一のプレートで、図1に示すように全体を弧状に形成してテーブル盤T上に起立状に固設しており、下部には、コ字状に形成して、リテーナB縫着後のまちAの幅方向の移動を規制する移動規制部20が形成されている。
【0020】
図3、図4は身頃Cと一体のまちAとリテーナBとを本発明に係るミシン用自動送り機構にセットして、リテーナBをまちAに縫着する状態を示す。
【0021】
回転板1に沿って身頃Cをその表面側が外面に位置するように、また、まちAをその裏面側が支持体11、12、13側に位置するように、回転板1と支持体11…に身頃C付のまちAを被せた後、まちAの一端をクランプ3で挟持する。一方、リテーナBはリテーナ収容空間部イ内からミシン針方向に挿し込む。
【0022】
そして、リテーナBの先端とまちAの一端を揃えて押さえ金M2で押さえてミシン本体Mを駆動させる。
【0023】
このミシン本体Mの駆動に連動して回転板1が回転してリテーナBがまちAの布端A1に沿ってミシン縫いされる。
【0024】
その際、支持体11、12、13でまちAが支持され、その支持体11にクランプ3で挟持されているため、まちAの全体は身頃Cに対して直角状に保持された状態で、リテーナBを縫着する。従って、ミシン針M1に対して全体が平面状にまちA、リテーナBを供給して縫着するため、リテーナBがまちAの布端A1に沿って的確に縫着される。
【0025】
また、回転板1を略45度順回転した後、クランプ3によるまちAの挟持状態を解除するため、まち部Aはミシン針M1にスムーズに送り込まれる。
そして、回転板1が略180度順転すると回転が停止し、まちAはミシン本体(M)の送り歯の送りによって送れてリテーナBを縫着する。然る後、回転板(1)は180度逆転して元の位置に戻る。
【0026】
リテーナBを縫着した身頃C付まちAは、図3鎖線に示すようにガイド板2の内面に沿って送り出されるため、ミシン針M1のリテーナB、まち部Aに対するミシン縫いが的確になり、常に一定の縫い代で、まちAにリテーナBを縫着できる。
【0027】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、身頃の円弧状布端に沿って接ぎ合わせたまちが、リテーナと共にテーブル盤上に平面状に重ね合わせてミシン針方向に送り込むことができる。
従って、まちの布端に沿ってリテーナを確実に、且つ作業者の手を煩わすことなく自動的に縫着できる。
【0028】
また、剛性を有するリテーナをまちの円弧状布端に沿って縫着後、ガイド板によって略円弧状に送り出すことができるため、リテーナの剛性等により影響を受けることなくミシン縫いができる。そのため、常に一定の縫い代でリテーナをまちに縫着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る機構を有するミシンの部分切欠正面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】身頃はまち、リテーナをセットした状態の部分切欠正面図である。
【図4】図3のIVーIV線断面図である。
【図5】身頃付まち、リテーナの斜視図である。
【図6】リテーナを縫着した状態の身頃付まちを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 回転板
2 ガイド板
3 クランプ
11 支持体
12 支持体
13 支持体
イ リテーナ収容空間部
A まち
B リテーナ
T テーブル盤

Claims (1)

  1. 身頃の円弧状布端に沿って接ぎ合わせたまちにおける布端に沿って、 剛性を有する樹脂製リテーナを縫着するミシンにおいて、
    前記身頃の外形形状と略同一の外形を有し回転方向をミシンの送り方向と同一方向に向けてミシン本体の手前のテーブル盤上方に起立状に取付けてなる回転板と、
    この回転板の片面の周囲に一体に固設して前記まちを支持する支持体と、
    この支持体を有する回転板の片面側に有し前記リテーナを挿し込むリテーナ収容空間部と、
    前記支持体の一部にまちの一部を仮止めするクランプと、
    ミシン本体の後方のテーブル盤上に起立固定して前記まちに縫着したリテーナをガイドする全体が弧状のガイド板と、
    からなるミシン用自動送り機構
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