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JP3747370B2 - 空気サイクル式冷却装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、要冷却室の空気を冷媒として冷却装置内に取り入れ、冷却装置で冷却された空気を要冷却室に直接吹き出すようにした空気サイクル式冷却装置に係り、特に、冷却系に滞留した氷片を効率良く除去する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気サイクル式冷却装置は、要冷却室の空気を冷媒として冷却装置内に取り入れ、この空気を圧縮した後に断熱膨張させたときの顕熱を利用して温度降下させ、この冷却空気を要冷却室に直接吹き出すようにしている。このような空気サイクル式冷却装置では、圧縮空気を断熱膨張させるときに空気に含まれる水分が微細な氷片に相変化(以下、このような生成物を「雪状物」、これの生成を「雪化」という)し、この雪状物が低温空気経路の管内で堆積成長して圧損を高め、場合によっては経路閉塞を起こして凍結トラブルに至るという問題がある。
【0003】
上記のような空気中の水分の雪化による弊害を軽減することができる空気サイクル式冷却装置として、例えば特開平11−132582号に開示された技術が知られている。この技術では、冷却空気が流通する経路の要冷却室の手前に、内部にメッシュフィルタとヒータを配置した着氷器を設け、断熱膨張により生成された雪化物をメッシュフィルタで捕捉するようにしている。
【0004】
また、上記のような着氷器を設けた場合であっても、熱交換器や管路の屈曲部などには雪状物が堆積し易い。このため、上記提案に係る技術では、冷凍室の上流側と下流側の空気経路にバイパス経路を設け、冷凍室を冷却系から切り離して冷却系に温風を循環させるデフロストを行うようにしている。このデフロストを効率良く行うために、上記公報によれば、圧縮機から出た空気を、熱交換器を介さずにバイパス経路によって膨張機へ送り、空気を冷却しないようにしている。また、同公報に記載された他の例では、圧縮機および熱交換器から出た空気をバイパス経路によって熱交換器の低温側の戻り空気経路に送るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に開示された技術のうち前者では、圧縮機から出た温風が膨張機や着氷器などを経て熱交換器に入るまでに冷却され、したがって、熱交換器内のデフロストが十分に行われないという欠点がある。また、上記公報に開示された技術のうち後者では、温風が膨張機よりも下流側へ送られないため、着氷器のデフロストが不充分になるという欠点がある。また、着氷器に設けたヒータが、着氷器以外の部分のデフロストに有効に利用できないという欠点もあった。
したがって、本発明は、圧縮機で生成された温風とヒータの熱エネルギーとをバランス良く利用することができ、デフロストを効率よく行うことができる空気サイクル式冷却装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の空気サイクル式冷却装置は、要冷却室内の空気を取り入れて圧縮する圧縮手段と、圧縮した空気を冷却する冷却手段と、冷却された空気を膨張させる膨張手段と、膨張により降温した冷却空気を要冷却室に流入させる空気サイクル式冷却装置において、要冷却室の上流側と下流側の空気経路に、両空気経路を互いに接続する第1バイパス経路を設けるとともに第1バイパス経路での空気の流れを開閉する弁を設け、膨張手段と要冷却室との間の空気経路に、内部にフィルタを配置した捕雪手段を介装し、冷却手段および膨張手段間の空気経路と捕雪手段とを第2バイパス経路を介して接続し、この第2バイパス経路での空気の流れを開閉する弁を設けたことを特徴としている。
【0007】
上記構成の空気サイクル式冷却装置にあっては、デフロスト時に第1、第2バイパス経路が開放される。これにより、圧縮手段で圧縮され昇温した温風は、膨張手段を経ないで捕雪手段に流入するから、温風はその温度を維持したまま捕雪手段のデフロストに用いられる。そして、捕雪手段を出た温風は、第1バイパス経路を経て冷却手段に流入し、冷却手段のデフロストも行う。したがって、温風により捕雪手段と冷却手段のデフロストが行われるので効率が良く、デフロスト時間を短縮して空気サイクル式冷却装置の冷却性能を向上させることができる。
【0008】
ここで、デフロストの効率をさらに向上させるために、第1バイパス経路に加熱手段を設けることが望ましい。また、第2バイパス経路に加熱手段を設けるとさらに好適である。これらバイパス経路には、通常の運転時には空気が流通しないから、加熱手段が圧力損失の原因になることはない。したがって、加熱手段をその能力が最大限発揮されるように自由に設計することができる。また、デフロストから通常運転に切り替えるときも、それら加熱手段の余熱は直ちに遮蔽することができる。さらに、捕雪手段から出た空気を第1バイパス経路側または要冷却室側のいずれかの方向へ流通させる3方向切替弁を1つ設けるだけで良い。
【0009】
【発明の実施の形態】
A.実施形態の構成
以下、本発明の好適な実施の形態について図1〜図6を参照して説明する。
図1は第1実施形態の空気サイクル式冷却装置の冷却系統を示す図である。図1において符号1は圧縮機(圧縮手段)である。圧縮機1には、その内部の翼車を回転させるためのモータ10が接続されている。また、圧縮機1には、モータ10を介して膨張機(膨張手段)2が接続されている。膨張機2には翼車が内蔵されている。圧縮機1の翼車の回転によって圧縮された空気は、膨張機2内に流入し、その際に翼車を回転させて断熱膨張する。また、その際の翼車の回転は、圧縮機1内の翼車の回転を補助する。圧縮機1(後述する低段圧縮機1aも含む)および膨張機2の構成は、上記のものに限らず任意である。圧縮機1としては、往復圧縮機、ロータリー圧縮機、スクロール圧縮機、スクリュー圧縮機、遠心圧縮機など各種圧縮機を用いることができ、膨張機2も軸流タービン、遠心タービンその他任意のものを用いることができる。
【0010】
図中符号3は冷却器(冷却手段)である。冷却器3は、圧縮機1により圧縮されて昇温した空気等を冷却するもので、第1冷却部3aおよび第2冷却部3bおよび冷熱源3cとからなっている。冷却器3は、この実施形態では、冷熱源3cにファン30を備え冷媒として空気を用いた空冷式のものを用いているが、冷媒として水を用いた水冷式のものや、冷媒にエチレングリコールなどの不凍液を用いたもの、あるいは、クーリングタワーなどを用いることができる。冷却器3で冷却された空気は、熱交換器(冷却手段)4に流入し、そこでさらに冷却されて膨張機2内に流入する。
【0011】
膨張機2の下流側には捕雪器(捕雪手段)5が接続されている。捕雪器5の下流側には3方向切替弁Vを介して冷凍室(要冷却室)7が接続され、膨張機2によって膨張し降温した冷却空気が冷凍室7内に噴出するようになっている。なお、本発明は、冷却空気を冷凍室7内に直接供給する態様に限定されるものではなく、冷凍室7の内部に設けた配管内に冷却空気を流通させるような構成や、エチレングリコールなどのブラインを介して冷凍室7内を冷却する構成を用いることができる。冷凍室7と熱交換器4との間には捕雪器5が接続されている。冷凍室7および捕雪器5間の空気経路と、3方向切替弁Vとの間は第1バイパス経路8aで接続され、第1バイパス経路8aには、内部にダクトヒータ80を備えた加熱器8が介装されている。加熱器8は、デフロスト時に循環する空気を昇温して温風にする。
【0012】
熱交換器4と膨張機2とを接続する空気経路は、第2バイパス経路9aによって捕雪器5に接続され、第2バイパス経路9aには、開閉弁V1と、ダクトヒータ90を備えた加熱器9がそれぞれ介装されている。この加熱器9は、デフロスト時に循環する空気を昇温して温風にする際に加熱器8の補助となるものである。なお、第2バイパス経路9aは、膨張機2と捕雪器5とを接続する空気経路に接続することも可能である。
【0013】
熱交換器4の下流側には低段圧縮機1aが接続されている。低段圧縮機1aは、モータ10で駆動される翼車を備え、上記圧縮機1の吐出圧力よりも低い圧力まで空気を圧縮するようになっている。また、低段圧縮機1aの下流側の空気経路は、冷却器3の第2冷却部3bに通され、低段圧縮機1aにより圧縮されて昇温した空気を冷却するようになっている。第2冷却部3bで冷却された空気は、圧縮機1内に流入する。
【0014】
以上は、図1の冷却系統に沿った説明であり、図1は冷却系統を各機能毎にブロック化して記載したものである。より具体的な実施形態では、加熱器8,9は、その下流側に配置された捕雪器5にそれぞれ内蔵されている。以下、図2〜6を参照して捕雪器5の詳細を説明する。なお、冷凍室7に供給する冷却空気が流通する往路に配置した捕雪器5と、冷凍室7内の空気が冷却系に戻る復路に配置した捕雪器5とでは構成が若干異なる。そこで、両者を区別して説明する必要がある場合には、捕雪器5に「往路」または「復路」を付すこととする。図2において符号50はフィルタ組立体であり、フィルタ組立体50は、捕雪器5の外郭を構成するチャンバ51内に、図中右側へ15度以上傾けて配置されている。チャンバ51の壁部は断熱材料で構成されている。また、チャンバ51の壁部には、入側開口51a,51bおよび出側開口51eが設けられている。図2に示すように、フィルタ組立体50の下側には、入側開口51bとダクト51cによって接続された加熱器8(または9)が配置されている。往路捕雪器5では、一方の入側開口51aは膨張機2に接続され、他方の入側開口51bは第2バイパス経路9aに接続されている。そして、往路捕雪器5では、通常運転時には入側開口51aから、デフロスト時には入側開口51bからチャンバ51内に空気が流入し、フィルタ組立体50を通って上側の出側開口51eからチャンバ51外に流出する。一方、復路捕雪器5では、一方の入側開口51aは冷凍室7に接続され、他方の入側開口51bは第1バイパス経路8aに接続されている。そして、復路捕雪器5においても、通常運転時には入側開口51aから、デフロスト時には入側開口51bからチャンバ51内に空気が流入し、フィルタ組立体50を通って上側の出側開口51eからチャンバ51外に流出する。
【0015】
フィルタ組立体50は、上下2段に構成されている。ただし、フィルタ組立体50は、単体であってもよく、また、縦および/または横に何段何列連設したものであっても良い。図3は、フィルタ組立体50の上側の部分50aを示す図である。図3において、符号52はフレームであり、フレーム52は、図4に示すように前後方向が開放されている。なお、フィルタ組立体50の下側の部分50bは上側の部分50aと同等に構成されている。このようなフィルタ組立体50には、フィルタ積層体53が取り付けられている。
【0016】
図4に示すように、フィルタ積層体53は、上から見てジグザグに折り曲げられている。図中の矢印は空気の流れる方向を示す。フィルタ積層体53の折り曲げられた部分のうち下流側のものには、補強用のロッド54が固定されている。また、フィルタ積層体53の左右の縁部は、金具55に固定されている。そして、フィルタ積層体53は、ロッド54および金具55の両端部がフレーム52に固定されることによりフレーム52内に保持されている。
【0017】
図5はフィルタ積層体53の詳細を示す図である。フィルタ積層体53は、上流側のメッシュフィルタ53aと、下流側の補強用メッシュ53bとを重ね合わせたものである。メッシュフィルタ53aは、例えば#249メッシュで目開き寸法が70μmのものが用いられている。このメッシュフィルタ53aの表面には、撥水性樹脂がコーティングされている。補強用メッシュ53bは、メッシュフィルタ53aを補強するためのもので、メッシュフィルタ53aよりも遙かに目の粗い#2.5メッシュ程度のものが用いられている。
【0018】
上記構成のフィルタ組立体50は、図2に示すように、上流側へ向け前傾した状態で枠体56によってチャンバ51内に支持されている。チャンバ51の底部には、ドレインパン57が配置され、フィルタ組立体50から落下した雪状物を堆積するようになっている。また、後述するデフロスト時には、雪状物が融けた水がドレイン58から排出される。
【0019】
図6に示すように、チャンバ51の開口51a,51eには、チャンバ51の内側向けて拡開するブッシュ59が取り付けられている。このブッシュ51により、空気がチャンバ51の内外にスムーズに出入りすることができ、圧力損失が軽減される。なお、このようなテーパ状のブッシュに代えて、端部がベルの開口部のように断面弧状に拡開するブッシュを用いることができる。この場合には、ブッシュの端部はチャンバ51の内部に突出させる。
【0020】
図2において符号60はデフロスト時にメッシュフィルタ53aを再生するための補助ヒータである。補助ヒータ60は、矩形状をなす枠体61の左右両側を貫通する防水棒状ヒータ62を複数架設して構成されている。また、上記のようなフィルタ組立体50は、冷凍室7に設けられた排気口7aを塞ぐようにして配置され、その下側にはトレイ(図示略)が配置されている。なお、図2に示すように、ドレインパン57の下面にヒータ63を取り付け、ドレインパン57に堆積した雪状物を融かすように構成することもできる。この場合には、ドレインパン57に排水口を形成し、ドレインパン57の下側に容器を設けてそこに水が溜まるように構成することができる。
【0021】
B.実施形態の動作
次に、上記構成の空気サイクル式冷却装置の動作について説明する。通常の運転時には、圧縮機1および低段圧縮機1aを駆動することにより、冷凍室7内の空気がフィルタ組立体50および捕雪器5を通って熱交換器4に流入する。その際、冷凍室7内に浮遊する雪状物は、フィルタ組立体50と捕雪器5のフィルタ組立体50によって捕捉されるから、熱交換器4およびそれに至る空気経路に堆積する雪状物が低減される。
【0022】
熱交換器4から流出した空気は、低段圧縮機1aに流入して圧縮され、冷却器3の第2冷却部3bで冷却されて圧縮機1に流入する。圧縮機1で圧縮された空気は、冷却器3の第1冷却部3aで冷却され、さらに熱交換器4で冷却されて膨張機2に流入する。膨張機2で膨張した空気は降温し、その際に雪状物を生成するが、この雪状物は捕雪器5のフィルタ組立体50に捕捉される。このため、捕雪器5の下流側の空気経路に堆積する雪状物が低減される。また、冷凍室7内に侵入した外気に含まれる水分は雪化して雪状物となり、冷凍庫7内の空気に随伴して排気口7aへ向かうが、その雪状物は、排気口7aを覆うように設けられたフィルタ組立体50によって捕捉される。
【0023】
ここで、メッシュフィルタ53aの目開き寸法は70μmであるのに対して、雪状物の大きさは10〜20μmである。このため、運転を開始した最初の段階ではある程度の雪状物はメッシュフィルタ53aを通過するが、メッシュフィルタ53aに雪状物が付着して徐々に成長すると、実質的な目開き寸法が小さくなり、ある段階から空気のみがメッシュフィルタ53aを通過するようになる。そして、雪状物が成長してある程度の厚さになると、雪状物は塊となって自重で自然落下し、ドレインパン57上または冷凍室7に配置されたトレイに堆積する。この場合において、目の粗い補強用メッシュ53bは下流側のみに設けられているので、雪状物の落下が妨げられるようなことがない。また、補強用のロッド54が上流側に配置されているので、堆積した雪状物の重みでメッシュフィルタ53aが垂れ下がるようなことがなく、さらに、雪状物がロッドに沿って滑り易く、その自然落下を促進する。
【0024】
次に、デフロストの運転について説明する。デフロスト時には、3方向切替弁Vが切り替えられ、これを通過した空気は冷凍室7ではなくて第1バイパス経路8a、復路捕雪器5の入側開口51bを経て加熱器8に流入する。加熱器8のヒータ80には電流が供給され、通過する空気が加熱される。また、捕雪器5のヒータ60にも電流が供給され、フィルタ組立体50に堆積した雪状物が融かされるとともに、通過する空気が加熱される。そして、この温風が冷却系を循環することにより、熱交換器4や捕雪器5のメッシュフィルタ53aおよび空気経路に堆積ないし固着した雪状物が融かされる。なお、デフロスト時には、冷却器3は停止させられる。
【0025】
デフロスト時には開閉弁V1は開けられており、熱交換器4を通過した圧縮空気は、抵抗の大きい膨張機2を通らずに第2バイパス経路9a、往路捕雪器5の入側開口51bを経て加熱器9に流入し、そこで加熱されて捕雪器5に流入する。一方、捕雪器5の補助ヒータ60にも電流が供給され、フィルタ組立体50のメッシュフィルタ53aに堆積した雪状物を融かす補助となる。こうして、冷凍室7を除く冷却系を加熱された空気が循環し、捕雪器5のドレインパン57、熱交換器4、空気経路に堆積ないし固着した雪状物が融かされる。このようにして、メッシュフィルタ53aの融雪と乾燥が行われて再生される。なお、捕雪器5内で雪状物が融けて生じた水はドレイン58で系外に排出され、その他の箇所で生じた水も適所に設けられたドレインで系外に排出される。また、デフロスト時には、冷却器3は停止させられる。
【0026】
上記構成の空気サイクル式冷却装置にあっては、デフロスト時に第1、第2バイパス経路8a,9aが開放される。これにより、圧縮機1で圧縮され昇温した温風は、膨張機2を経ないで捕雪器5に流入するから、温風はその温度を維持したまま捕雪器5のデフロストに用いられる。そして、捕雪器5を出た温風は、第1バイパス経路8aを経て熱交換器4に流入し、熱交換器4のデフロストも行う。したがって、温風により捕雪器5と熱交換器4のデフロストが行われるので効率が良く、デフロスト時間を短縮して空気サイクル式冷却装置の冷却性能を向上させることができる。
【0027】
特に、上記実施形態では、加熱器8に加えて加熱器9および捕雪器5の補助ヒータ60により、デフロスト時に冷却系で循環する空気を加熱するので、冷却系内に堆積ないし固着した雪状物が温風で融かされ、それらはドレインから排出される。したがって、熱交換器4の内部等のように雪状物が固着し易い箇所のものも確実に除去することができる。また、メッシュフィルタ53aの目に詰まった雪状物が、近接した補助ヒータ60によって速やかに融かされるので、デフロストの効率が高く、冷却運転の稼働率を高めることができる。また、上記実施形態では、捕雪器5の内部に加熱器8(9)を配置しているので、加熱した空気が直ぐに雪状物に接触するので熱効率が良く、しかも、加熱器8(9)の輻射熱も融雪に利用できるという利点がある。さらに、通常運転時には、捕雪器5の開口51a(ヒータなし)が使用されるので、圧力損出の低下が防止される。加えて、図2の二点鎖線で示すように、ドレインパン57をヒータ63で加熱するように構成すれば、デフロストの効率をさらに向上させることができる。なお、本実施形態では要冷却室を冷凍室7として構成したが、冷凍を目的としない室であっても良い。
【0028】
なお、上記実施形態では、加熱器8(9)を捕雪器5に内蔵したものであるが、図7に示すように、加熱器8(9)を内蔵しない構成とすることもできる。この場合には、加熱器8(9)は、図1の系統図のとおり外部の空気経路に介装される。また、図7に示すように、2つの出側開口51eを互いの軸線が直交するように配置し、これら出側開口51eのいずれかをダンパ弁51で選択的に閉塞するようにして3方向切替弁Vを構成している。なお、図中符号51bは、ダンパ弁51dを回動させるモータである。このような構成では、捕雪器5の壁部を利用して3方向切替弁Vを構成しているので、部材が有効利用されて材料費や加工費を低減することができるという利点がある。
【0029】
なお、図7に示す捕雪器5は、下流側に3方向切替弁Vを設けているため往路用に構成されているが、3方向切替弁Vを上流側に設ければ、つまり、入側開口51aを2つ設けていずれかを閉塞するように構成すれば、復路捕雪器5として用いることができる。もちろん、この場合には、往路捕雪器5には3方向切替弁Vは不要となる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、圧縮機で生成された温風とヒータの熱エネルギーとをバランス良く利用することができ、デフロストを効率よく行うことができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の空気サイクル式冷却装置の概略を示す図である。
【図2】 実施形態における捕雪器を示す側断面図である。
【図3】 実施形態におけるフィルタ組立体の上側部分を示す斜視図であ
【図4】 実施形態におけるフィルタ積層体を示す上面図である。
【図5】 実施形態におけるフィルタ積層体を示す上面図である。
【図6】 実施形態における捕雪器の開口を示す断面図である。
【図7】 実施形態の変更例における捕雪器を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 圧縮機(圧縮手段)
2 膨張機(膨張手段)
3 冷却器(冷却手段)
4 熱交換器(冷却手段)
5 捕雪器(捕雪手段)
7 冷凍室(要冷却室)
8a 第1バイパス経路
8 加熱器(加熱手段)
9 加熱器(加熱手段)
9a 第2バイパス経路
50 フィルタ組立体(フィルタ)
V 3方向切替弁(弁)
V1 開閉弁(弁)

Claims (3)

  1. 要冷却室内の空気を取り入れて圧縮する圧縮手段と、圧縮した上記空気を冷却する冷却手段と、冷却された上記空気を膨張させる膨張手段と、膨張により降温した冷却空気を上記要冷却室に流入させる空気サイクル式冷却装置において、
    上記要冷却室の上流側と下流側の空気経路に、両空気経路を互いに接続する第1バイパス経路を設けるとともに第1バイパス経路での空気の流れを開閉する弁を設け、上記膨張手段と上記要冷却室との間の空気経路に、内部にフィルタを配置した捕雪手段を介装し、上記冷却手段および上記膨張手段間の空気経路と上記捕雪手段とを第2バイパス経路を介して接続し、この第2バイパス経路での空気の流れを開閉する弁を設けたことを特徴とする空気サイクル式冷却装置。
  2. 前記第1バイパス経路に、加熱手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の空気サイクル式冷却装置。
  3. 前記第2バイパス経路に、加熱手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の空気サイクル式冷却装置。
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