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JP3154401B2 - 車両用冷凍装置 - Google Patents

車両用冷凍装置

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JP3154401B2
JP3154401B2 JP18927097A JP18927097A JP3154401B2 JP 3154401 B2 JP3154401 B2 JP 3154401B2 JP 18927097 A JP18927097 A JP 18927097A JP 18927097 A JP18927097 A JP 18927097A JP 3154401 B2 JP3154401 B2 JP 3154401B2
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JP
Japan
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evaporator
refrigerator
edge
house
drain pan
Prior art date
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JP18927097A
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JPH1123139A (ja
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努 石川
邦夫 宮▲崎▼
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Valeo Thermal Systems Japan Corp
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Zexel Valeo Climate Control Corp
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Publication date
Application filed by Zexel Valeo Climate Control Corp filed Critical Zexel Valeo Climate Control Corp
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Priority to PCT/JP1998/002893 priority patent/WO1999000632A1/ja
Priority to CN98806634A priority patent/CN1261427A/zh
Priority to US09/446,872 priority patent/US6279334B1/en
Publication of JPH1123139A publication Critical patent/JPH1123139A/ja
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  • Defrosting Systems (AREA)
  • Removal Of Water From Condensation And Defrosting (AREA)
  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の冷蔵庫に架
装して冷蔵庫内を冷却する車両用冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の車両用冷凍装置として、
特開平9ー99773号公報には、車両の収納庫(冷蔵
庫)内に蒸発器(エバポレータ)を取付け、冷凍庫の外
側に凝縮器(コンデンサ)を取り付けて、蒸発器を収納
庫からキャビン側に突設した内壁に配置している。この
公報に開示の蒸発器では、その下端縁は収納庫内に向け
て略水平に形成されており、収納庫側に位置する角部の
みを切り欠いた形状が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た公報に開示の冷凍装置では、蒸発器の下端縁は、全体
として略水平方向に延出しており、室内側に位置する角
部のみを切り欠いた形状であるから、凝縮器に結露した
水は、フィンを伝わってその下端縁に案内されるが、蒸
発器の下端縁は略水平方向に延出しているため、水切れ
が悪く、結露が溜まり安いという不都合がある。そし
て、下端縁に溜まった水はフィン間で凍結すると、ブリ
ッジを形成し、通風を阻害するため、熱交換効率が低下
するという問題点がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、熱交換効率の低
下を防止できる車両用冷凍装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、エバポレータハウスの内
側に、多数のフィンを積層してなるエバポレータとエバ
ポレータ用ファンとを収納してなり、車両の冷蔵庫内を
冷却する車両用冷凍装置において、前記エバポレータハ
ウスの内面は、下端部ほど冷蔵庫内に向けて傾斜した傾
斜面と、傾斜面の下端部に水を受けるドレンパンと、
レンパンの水を排出するドレン管とを備え、前記エバポ
レータの各フィンは、その下端縁を冷蔵庫の室内側から
前記エバポレータハウスの傾斜面近傍まで、下方に傾斜
した第1傾斜端縁を備えると共に、前記第1傾斜端縁の
下端部は、前記傾斜面上に配置されたホットガス配管上
に位置し、エバポレータ、ドレンパン、ドレン管及びホ
ットガス配管は、エバポレ ータハウスに一体の冷凍機ユ
ニットに組み込まれており、この冷凍機ユニットが車両
の冷蔵庫に架装されていることを特徴とするものであ
る。
【0006】この請求項1に記載の発明では、エバポレ
ータでは、各フィンの面に沿って落下した結露は、下端
縁に達し、下端縁では傾斜した第1傾斜端縁に沿って下
方のエバポレータハウス近傍に集められて、大きな水滴
に成長し、エバポレータから容易に落下する。落下した
水は、エバポレータハウスの傾斜面に沿ってドレンパン
に導かれて、排出される。従って、フィンの下端縁に水
が付着したまま凍結して通風を妨げることを防止でき、
熱交換効率の低下を防止する。更に、第1傾斜端縁の水
滴は、エバポレータの傾斜面近傍に案内されるので、フ
ィンから直接ドレンパンに落下して生じる跳ねによる水
飛沫を防止する。また、水が案内されるエバポレータハ
ウスの傾斜面にホットガス配管を備えているので、エバ
ポレータハウスの傾斜面における霜を除去し、霜による
冷凍運転時の通風抵抗を低減する。従って、熱交換効率
の低下を防止できる。更に、ドレンパン等の各要素を一
体の冷凍機ユニットとして組み込んでいるので、冷蔵庫
内における各要素の別途取り付け作業を必要とせず、架
装が容易である。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記各フィンの下端縁は、前記エバポ
レータハウス側の側縁部から第1傾斜端縁側に向けて下
方に傾斜した第2傾斜端縁を備え、前記第1傾斜端縁と
第2傾斜端縁とが交差する下角が形成されていることを
特徴とするものである。
【0008】この請求項2に記載の発明では、フィンの
下端縁では、第1傾斜端縁と第2傾斜端縁とに沿って流
れて下角に水が集められ、下角からエバポレータハウス
の傾斜面に水が案内される。フィンの下端部では、第1
傾斜端縁と第2傾斜端縁とが交差する下角を形成する構
成であるから、それぞれの傾斜角度を大きくとれるので
下端縁の水を容易に集めることができるとともに、フィ
ンの有効面積を稼ぐことができる。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、前記ドレン管は、エバポレータ
ハウスの下端部に設けられ、前記ドレンパンはエバポレ
ータハウスの下端部から室内側に向けて突設しており、
このドレンパンはドレン管側を下に向けて傾斜されてい
ることを特徴とするものである。
【0010】この請求項3に記載の発明では、ドレンパ
ンに溜まった水は、ドレンパンの傾斜に沿って案内さ
れ、ドレン管から排出される。従って、ドレンパン内の
水は容易に排出できるとともに、ドレンパン内に水が残
るのを防止する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面の図1乃至図1
7を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の実施の形態にかかる冷凍車
両1は冷蔵庫(本実施の形態では温蔵機能をも有する)
3を荷台7に備えており、冷凍機ユニット9はキャビン
11側に突設して配置されている。
【0012】ここで、冷凍機が構成する冷凍サイクルに
ついて説明する。図4に示すように、冷凍サイクルは、
コンプレッサ13、コンデンサ15、ドライヤ16、減
圧弁17、エバポレータ19、レシーバタンク20、ア
キュムレータ21とで冷凍サイクルを形成しており、冷
媒はこの順序で流れて、エバポレータを冷却するように
なっている。尚、コンプレッサ13の出口からエバポレ
ータ19にバイパスするホットガス配管65を備え、ソ
レノイドバルブ14の開閉によりエバポレータ19の霜
取りをおこなえるようになっている。更に、コンデンサ
15には、コンデンサ用ファン23、エバポレータ19
にはエバポレータ用ファン25が設けられており、それ
ぞれ送風して気体との熱交換をするようになっている。
【0013】冷凍機ユニット9は、上述の冷凍サイクル
を構成する冷凍機器のうちコンプレッサ13を除いた、
全てを一体のユニット化した構成とし冷蔵庫に架装する
ものである。尚、コンプレッサ13は、車両のエンジン
に連動して駆動するため、車両の荷台7又はキャビン1
1に取付けられる。
【0014】この冷凍機ユニット9は、図2及び図3に
示すように、冷蔵庫3におけるキャビン11側に架装さ
れており、冷蔵庫3の架装位置には予め開口部27が形
成されている。冷凍機ユニット9は、エバポレータハウ
ス29の凹状に形成した内側にエバポレータ19及びエ
バポレータ用ファン25を収納している。このように、
エバポレータハウス29の凹状部分にエバポレータ19
とそのファン25を収納しているので、冷凍機ユニット
19を架装した際に、これらが冷蔵庫3の内壁3aより
も外側に位置しており、冷蔵庫3内の収納容積を狭める
ことがない。
【0015】エバポレータハウス29は、断熱材ででき
ており、アルミ板間に発泡樹脂を封入して断熱性を付与
している。また、エバポレータ用ファン25はエバポレ
ータの上に配置しており、エバポレータ19を下方から
上方に向けて通過し熱交換した風を上方から冷蔵庫内に
吹き出すようになっている。
【0016】エバポレータハウス29の外側には、コン
デンサ15及びコンデンサ用ファン23が取付けられ
て、これらはキャビン側に突設されている。コンデンサ
15は、本実施の形態では、高効率コンデンサを用いて
おり、送風方向Aに対して略直角に配置し、突設スペー
スを小さくして、冷凍機ユニットの小型化が図られてい
る。
【0017】更に、エバポレータハウス29には、コン
デンサ15及びコンデンサ用ファン23を覆うカバ−3
1が取付けられている。このカバ−31には、図5及び
図15、図16に示すように、キャビン11側の正面部
と上部とに送風口33、35が形成されており、車両の
進行方向から受けた風をコンデンサ15に通過させた
後、上方に排出して熱交換を行っている。上部の送風口
35及び正面の送風口33には、網37が設けられてお
り、ごみや雪等がカバ−31内に浸入するのを防止す
る。更に、カバ−31の下部には、上部の送風口35の
真下に対応する位置に排出穴39が形成されており、雪
や雨が上部の送風口35から網を通って落下してきた場
合に、雪や雨をカバ−内に溜めずに排出する。尚、下部
の排出穴39には網が設けられておらず、雪等が引っ掛
からずに容易に排出できるようになている。
【0018】図6を参照して、冷凍機ユニット9の構成
を更に詳述する。本実施の形態では、2個のエバポレー
タ用ファン25が並列に配置されており、各ファン25
はそれぞれ1対のシロッコファン(クロスフローファ
ン)が取付けられている。一対のシロッコファンには1
個のモータ41の軸が共有されている。
【0019】一方、エバポレータハウス29の外側に取
付けられているコンデンサ15は、並列に2個配置され
ており、各コンデンサ15に対応して2個のファンがエ
バポレータハウス29に固定されている。コンデンサ1
5をエバポレータハウス29に取り付けることによっ
て、安定して固定できる。また、モータ等が通風の邪魔
にならず、熱交換効率が良い。
【0020】エバポレータハウスには、上述した冷凍サ
イクルの主要機器の他、アキュムレータ21、ドライヤ
16、レシーバタンク20、減圧弁17、リレーボック
ス43やヒューズボックス45等を取付けており、コン
プレッサ13を除く殆どの冷凍機器が冷凍機ユニット9
に纏められている。このようにコンプレッサ13を除く
殆どの冷凍機器を纏めてユニット化することで、一体ユ
ニット9をそのまま取付け固定するだけで容易に且つ短
時間で車両への架装ができる。また、各機器が纏められ
ているので、メンテナンスも容易である。
【0021】更に、本実施の形態では、図7乃至図9に
示すように、冷凍機ユニット9は、車両によって要求さ
れる容量や能力に応じて、コンデンサ15やエバポレー
タ用ファン25の取付け個数を変えられるようになって
いる。即ち、図7には、3個のエバポレータ用ファン2
5a、25b、25cと、3個のコンデンサ用ファン2
3a、23b、23cとが取付け固定されており、図8
には、2個のエバポレータ用ファン25a、25bと、
1個のコンデンサ15及び1個のコンデンサ用ファン2
3とが取付け固定されており、図9には、3個のエバポ
レータ用ファン25a、25b、25cと、2個のコン
デンサ用ファン23a、23bとが取付け固定されてい
る。これらの種々の仕様に対応させて、エバポレータハ
ウスには、それぞれの場合にエバポレータ用ファン25
やコンデンサ用ファン23を取り付ける位置に予めナッ
トとボルト用穴が形成されており、いずれの取付け位置
でも取付けられるようになっている。従って、エバポレ
ータハウス29を種々の仕様に用いることができ、仕様
に応じた冷凍機器の取付けも容易にできる。
【0022】次に、冷凍機ユニット9と冷蔵庫3との架
装について説明する。図10に冷凍機ユニット9を架装
した冷蔵庫の内側を示すように、本実施の形態では、エ
バポレータハウス29の周縁部29bは矩形を形成して
おり、その左右の両側縁部のそれぞれに、3ヶ所の上中
下の部分に、合計6ヵ所で冷蔵庫の開口部27にボルト
47にて固定されている。このように、冷凍機ユニット
9は、左右の両側部において、ボルト47により庫内側
から固定するだけで、容易に架装することができる。ま
た、架装時には、左右の3ヵ所づつでボルト締めをおこ
なうだけであり、上下の縁部におけるボルト締めがない
から作業姿勢も楽であり、架装作業が容易である。
【0023】尚、図10において、符号49は庫内側カ
バ−であり、符号51は庫内空気の取り入れ口、符号5
3は庫内空気の吹き出し口である。また、ボルト47の
周囲はパテ55により庫内雰囲気の漏れを防止してい
る。
【0024】エバポレータハウス29と冷蔵庫の開口部
27の周囲27aとのボルト47による固定は、図11
に示すように、冷蔵庫の外側に設けたアングル57を介
して庫内側からボルト47を挿通してエバポレータハウ
ス29に連結固定している。連結固定はこれに限らず、
種々変形可能であり、例えば、図12に示すように、エ
バポレータハウス29が位置する冷蔵庫の外側からボル
ト47を挿通して庫内側をナット50にて締め付け固定
するものであってもよい。また、図13に示すように、
エバポレータハウス29の端面にボルト47の頭を固定
しておき、庫内側からナット50で締めつけ固定するも
のであってもよい。更に、図14に示す例では、エバポ
レータハウス29の端面にナット50を固定しておき、
庫内側からボルトの先を挿通して固定する構成を示した
ものである。
【0025】図17は、エバポレータハウス29の庫内
側に配置したエバポレータ19の配置状態を示してい
る。エバポレータハウス29の内側において、その下部
は下方ほど庫内側に傾斜しており、エバポレータ19の
下にはドレンパン61が設けられている。ドレンパン6
1はエバポレータ19の延出方向に沿って、冷蔵庫内の
左右に延出しており、その左右位置夫々にドレンパン6
1内の水を排出するドレン管63が設けられている。
【0026】ドレンパン61は、ドレン管63が設けら
れているエバポレータハウスの斜面29a側を低くする
ように、傾斜角度Sを持って傾斜されており、ドレンパ
ン61に溜まった水をドレン管63に案内するようにな
っている。これにより、ドレンパン内の水は容易に排出
できるとともに、ドレンパン内に水が残るのを防止して
いる。
【0027】ドレン管63は、本実施の形態では、熱伝
導率の低い樹脂材料で形成されており、冷蔵庫内と冷蔵
庫外との断熱が図れており、特に、冷蔵庫の内外で温度
差が高い場合に、外熱の導入を防止し、いわゆるヒート
ブリッジの発生による冷蔵効率の低下を防止している。
【0028】エバポレータ19は、多数の積層したフィ
ン62に冷媒管を挿通して構成しており、各フィン62
は、その下端縁62aが、エバポレータハウス29側か
ら室内側に傾斜されており、本実施の形態では、室内側
の第1傾斜端縁66と、エバポレータハウス29側の第
2傾斜端縁68とが交差して下角70を形成している。
第1傾斜端縁66は、室内側の側縁72からエバポレー
タハウス29側を下方に傾斜しており、第2傾斜端縁6
8は、エバポレータ側の側縁74から室内(庫内)側に
向けて下方に傾斜しており、第1傾斜端縁66と第2傾
斜端縁68との傾斜が交差して下角70を形成してい
る。この下角70は、フィン62の最下端の位置にあ
る。更に、第1傾斜端縁66は第2傾斜端縁68に比較
して長く、下角70はエバポレータハウスの傾斜面29
aに近接して位置されている。
【0029】第1傾斜端縁66と第2傾斜端縁68との
傾斜角度R、Tは、特に限定するものではないが、20
乃至40°が好ましく、本実施の形態では約30°であ
る。傾斜角度が20°より小さいと十分な排水作用が得
られず、40°より大きいとフィンの有効面積が少なく
なり過ぎるからである。
【0030】このように下端縁62aを傾斜させている
ので、フィン62の表面に結露した水あるいは氷が融解
した水は、フィン62の表面に沿って下方に流れ、下端
縁62aで集まって、大きな水滴となりやすい。しか
も、その最下端の下角70を傾斜面29a近傍に位置さ
せているので、水滴は傾斜面29aに落下し、直接ドレ
ンパン61に落下することがない。しかも、フィン62
の形状を、下端縁に下角70を形成するように、下方に
突設させた形状としているのでフィンの有効面積を稼ぐ
ことができる。
【0031】エバポレータ19では、各フィン62の下
端62aは、上述のように、その下端部側に面積を稼い
だ形状としているので、エバポレータ19の上端部で
は、下側に延出する分だけ凹んだ凹部64を形成してい
る。この凹部64には、ヒータコア90が設置されてお
り、庫内を加温する場合には、このヒータコア90に温
水を通水させる構成になっている。
【0032】ヒータコア90は、送風方向に交差させて
配置して所定の熱交換面積を必要とするため、所定のス
ペースを必要とするが、本実施の形態では、エバポレー
タ19の凹部に配置しているので、別途スペースを必要
とせず、装置の小型化を図ることができる。
【0033】更に、本実施の形態では、エバポレータハ
ウスの傾斜面29a及びドレンパン61にはデフロスト
時のホットガス配管65が配置されており、霜取り時
に、高温冷媒を通過させて、エバポレータハウスの傾斜
面における結露水の凍結やドレンパン内の凍結を解かす
ようになっている。このホットガス配管65は、傾斜面
19a全体に渡って蛇行して配置している。尚、ホット
ガス配管65は高温冷媒に限らず、電熱線により発熱さ
せるものであってよい。
【0034】次に、本実施の形態における作用を説明す
る。冷凍機ユニットの製造は、冷凍サイクルを形成する
主要機器のうち、コンデンサを除く、エバポレータ、エ
バポレータ用ファン、コンデンサ、コンデンサ用ファン
等の冷凍機器をエバポレータハウスに取り付け、一体の
ユニットを構成する。かかるユニットは工場の出荷段階
で容易に製造することができる。
【0035】次に、冷蔵庫への架装は、冷凍機ユニット
9のカバ−31を外した状態で、エバポレータハウス2
9を冷蔵庫の開口部27にボルト止めする。この架装時
には、上述したように、エバポレータハウス29の両側
をボルト固定するだけで容易に装着できる。
【0036】エバポレータ29の冷凍運転時または、霜
取り運転時に、フィン62に結露した水または溶解した
水は、フィン62の面に沿って、下方に流れ、フィン6
2の下端縁62aに集められる。下端縁62aに集めら
れた水滴は、下端縁62aにおいて、冷蔵庫の内側に位
置する第1傾斜端66では、その傾斜に沿って、下角7
0に向かって移動し、更に、水滴が大きくなって下角7
0に達する。一方、第2傾斜端縁68においても同様に
下端縁に集められた水滴は、傾斜に沿って移動して下角
70に達する。このように、下方に向けた尖った下角7
0にフィン62の水滴が集められるので、下角70では
更に水滴を大きく成長させて、落下しやすくなる。
【0037】このように、本実施の形態では、フィン6
2の下端縁が水切り性が良いから、残った水滴が冷凍運
転時に凍ってブリッジを形成して通風抵抗になることを
防止し、熱交換効率の低減を防止するものである。
【0038】下角70から、落下した水は、エバポレー
タハウス29の傾斜面29aに受け止められ、傾斜面に
沿って落下して、ドレンパン61に到達する。ドレンパ
ン61に溜められた水は、その一側に設けられたドレン
管63に案内されて、冷蔵庫3の外に排出される。ドレ
ンパン61では、ドレン管63が配置されているエバポ
レータハウス側を下にしてその底面が傾斜されているの
で、容易にドレン管63に水を案内するとともに、ドレ
ンパン内に水が残るのを防止する。
【0039】このように、水滴は下角70から直接ドレ
ンパン61に落下させることなく、エバポレータ29の
傾斜面が受けて、これに案内させる構成なので、落下に
よる水飛沫を防止する。
【0040】発明は上述した実施例に限定されず、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0041】例えば、図17に示すように、ドレン管6
3内にも発熱ヒータ78を配置して、ドレン管63内の
凍結による詰まりを防止する構成であってもよい。
【0042】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、エバポ
レータのフィンの下端縁が傾斜した構成であるから、排
水性が良く、送風通路におけるブリッジを防止できるの
で、熱交換効率の低下を防止する。更に、第1傾斜端縁
の下端はエバポレータの傾斜面近傍に位置しているの
で、フィンから水滴が直接ドレンパンに落下しないの
で、跳ねによる水飛沫を防止できる。また、エバポレー
タハウスの傾斜面にホットガス配管を備えているので、
霜による冷凍運転時の通風抵抗を低減し、熱交換効率の
低下を防止できる。更に、エバポレータやドレンパン等
の各要素を一体の冷凍機ユニットとして組み込んでいる
ので、冷蔵庫内における各要素の別途取り付け作業を必
要とせず、 架装が容易である。
【0043】請求項2に記載の発明によれば、フィンの
下端縁では、第1傾斜端縁と第2傾斜端縁とに沿って両
者が交差する下角に水滴が集められるので、フィンの有
効面積を稼ぎつつ傾斜角度を大きくとれ、排水性が向上
する。
【0044】請求項3に記載の発明によれば、ドレンパ
ンはドレン管側に傾斜されているので、排水性が良く且
つドレンパン内に水が残るのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる車両用冷凍装置の
架装状態を示す概略図である。
【図2】架装状態における冷凍機ユニットの概略的構成
を示す断面図である。
【図3】図2に示す冷凍機ユニットの概略的構成を示す
断面図である。
【図4】冷凍機サイクルの回路図である。
【図5】図2における冷凍機ユニットの詳しい構成を示
した縦断面図である。
【図6】図2における冷凍機ユニットの詳しい構成を示
した横断面図である。
【図7】冷凍機ユニットの他の仕様状態を示す断面図で
ある。
【図8】冷凍機ユニットの他の仕様状態を示す断面図で
ある。
【図9】冷凍機ユニットの他の仕様状態を示す断面図で
ある。
【図10】冷凍機ユニットの架装状態を示す庫内側から
見た平面図である。
【図11】冷凍機ユニットと冷蔵庫との固定部を示す断
面図である。
【図12】冷凍機ユニットと冷蔵庫との固定部の変形例
を示す断面図である。
【図13】冷凍機ユニットと冷蔵庫との固定部の他の変
形例を示す断面図である。
【図14】冷凍機ユニットと冷蔵庫との固定部の他の変
形例を示す断面図である。
【図15】カバ−の断面図である。
【図16】カバ−の平面図である。
【図17】冷凍機ユニットの庫内側を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
9 冷凍機ユニット 19 エバポレータ 29 エバポレータハウス 61 ドレンパン 63 ドレン管 62 フィン 62a 下端縁 66 第1傾斜端縁 65 ホットガス配管 68 第2傾斜端縁 70 下角 90 ヒータコア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−151480(JP,A) 特開 昭58−99667(JP,A) 実開 昭52−52161(JP,U) 実開 平1−82475(JP,U) 実開 平4−131539(JP,U) 実開 昭61−170978(JP,U) 実開 昭61−49269(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 11/00 101 F25D 19/02 F25D 21/08 F25D 21/14 F25D 39/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エバポレータハウスの内側に、多数のフ
    ィンを積層してなるエバポレータとエバポレータ用ファ
    ンとを収納してなり、車両の冷蔵庫内を冷却する車両用
    冷凍装置において、 前記エバポレータハウスの内面は、下端部ほど冷蔵庫内
    に向けて傾斜した傾斜面と、傾斜面の下端部に水を受け
    るドレンパンと、ドレンパンの水を排出するドレン管と
    を備え、前記エバポレータの各フィンは、その下端縁を
    冷蔵庫の室内側から前記エバポレータハウスの傾斜面近
    傍まで、下方に傾斜した第1傾斜端縁を備えると共に、
    前記第1傾斜端縁の下端部は、前記傾斜面上に配置され
    たホットガス配管上に位置し、エバポレータ、ドレンパ
    ン、ドレン管及びホットガス配管は、エバポレータハウ
    スに一体の冷凍機ユニットに組み込まれており、この冷
    凍機ユニットが車両の冷蔵庫に架装されていることを特
    徴とする車両用冷凍装置。
  2. 【請求項2】 前記各フィンの下端縁は、前記エバポレ
    ータハウス側の側縁部から第1傾斜端縁側に向けて下方
    に傾斜した第2傾斜端縁を備え、前記第1傾斜端縁と第
    2傾斜端縁とが交差する下角が形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載の車両用冷凍装置。
  3. 【請求項3】 前記ドレン管は、エバポレータハウスの
    下端部に設けられ、前記ドレンパンはエバポレータハウ
    スの下端部から室内側に向けて突設しており、このドレ
    ンパンはドレン管側を下に向けて傾斜されていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の車両用冷凍装置。
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