JP3630626B2 - 作業機の伝動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインなど作業機の伝動装置で、詳しくは、左右の走行装置への各伝動系のそれぞれに、操向クラッチを介装してあるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来では、旋回内側の走行装置に対応する操向クラッチを切り作動させることにより、旋回内側の走行装置の駆動を断って、旋回内側の走行装置と旋回外側の走行装置との速度差で操向するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の技術によるときは、走行抵抗が大きい場合などでは、駆動が断たれた旋回内側の走行装置が急激に制動されて、大きなショックを発生していた。
【0004】
本発明の目的は、操向時におけるショックを軽減する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1及び請求項2に係る本発明による作業機の伝動装置の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0006】
〔特徴〕
請求項1に係る本発明は、左右の走行装置への各伝動系のそれぞれに、操向クラッチを介装してある作業機の伝動装置であって、ミッションケースに軸支された左右の走行装置の最終の伝動軸にミッションケース内において減速伝動用の最終ギヤを装着し、この最終ギヤの内部を設置空間に利用して左右の前記最終ギヤを装着した伝動軸同士を連動連結させるクラッチ入り状態と連動を断つクラッチ切り状態とに切り換え自在な多板式の旋回補助クラッチを設けてある点に特徴がある。
請求項2に係る本発明は、左右の走行装置への各伝動系のそれぞれに、操向クラッチを介装してある作業機の伝動装置であって、ミッションケースに軸支された左右の走行装置の車軸にミッションケース内において減速伝動用の最終ギヤを装着し、この最終ギヤの内部を設置空間に利用して左右の車軸同士を連動連結させるクラッチ入り状態と連動を断つクラッチ切り状態とに切り換え自在な多板式の旋回補助クラッチを設けてある点に特徴がある。
【0007】
〔作用〕
請求項1及び請求項2に係る本発明によれば、最終ギヤの内部に旋回補助クラッチを設けて、旋回時、旋回補助クラッチを連動状態から連動解除状態に徐々に切り換えることにより、旋回内側の走行装置を旋回外側の走行装置で駆動し、この駆動力を徐々に小さくするようにしてあるから、旋回時、旋回内側の走行装置が急激に走行抵抗で停止することを防止することができる。
【0008】
しかも、ミッションケースに軸支された左右の走行装置の最終の伝動軸(車軸)にミッションケース内において装着した減速伝動用の最終ギヤの内部を旋回補助クラッチの設置空間に利用してあるから、旋回補助クラッチを設けながらも、コンパクトに設置することができる。
【0009】
〔効果〕
従って、操向時におけるショックを軽減して旋回性能を向上でき、しかも、そのために全体が大型化することを抑制できるようになった。
【0010】
【発明の実施の形態】
作業機の一例であるコンバインは、図1に示すように、左右一対のクローラ式の走行装置1を備えた機体フレームに、搭乗運転部2と脱穀装置3と穀物タンク4とを搭載し、機体フレームの前部に、植立穀稈を刈り取って前記脱穀装置2に供給する刈取部5を揺動昇降自在に連結し、圧油供給に伴い刈取部5を上昇させるとともに排油に伴い刈取部5を自重で下降させるリフトシリンダ6を設けて構成されている。
【0011】
前記機体フレームに搭載したエンジン7から前記走行装置1への伝動系には、図2に示すように、伝動上手側から順に、ベルトテンション式の主クラッチ8と、高低2段変速の第1副変速機構9と、高低2段変速の第2副変速機構10と、前進3段・後進1段の変速装置11と、走行装置1の車軸1Aのそれぞれに格別に伝動する左右の操向クラッチ12と旋回補助クラッチCCとが介装されている。
【0012】
前記第1副変速機構9と第2副変速機構10と変速装置11と操向クラッチ12とは、二つの割ケース13aを合わせてボルトで連結したミッションケース13に内装されており、前記車軸1Aはミッションケース13に軸支されている。
【0013】
前記主クラッチ8は、エンジン7の出力軸1aと前記ミッションケース13に軸支させた第1軸S1とのあいだに介装されている。
【0014】
前記第1副変速機構9は、ギヤ14,15を介して前記第1軸S1に連動する第2軸S2に、この第2軸S2に油圧操作式の高速クラッチ16Hを介して連動する大径の高速伝動ギヤ17Hと、第2軸S2に油圧操作式の低速クラッチ16Lを介して連動する小径の低速伝動ギヤ17Lとを装着することにより、圧油供給で高速クラッチ16Hを付勢に抗して入り作動させることで高速伝動ギヤ17Hを介して高速回転を出力し、圧油供給で低速クラッチ16Lを付勢に抗して入り作動させることで低速伝動ギヤ17Lを介して低速回転を出力するように構成されている。
【0015】
前記第2副変速機構10は、手動シフト式のものであって、前記第1軸S1に、前記高速伝動ギヤ17Hに常時噛み合い連動する小径の高速受動ギヤ18Hと前記低速伝動ギヤ17Lに常時噛み合い連動する大径の低速受動ギヤ18Lとを備えた筒状の中間伝動軸19を回転自在に嵌合させ、第3軸S3に、前記高速受動ギヤ18Hに常時噛み合う中間伝動ギヤ20aを回転のみ自在に装着するとともに、第1シフト位置に位置することにより爪クラッチ21を介して前記中間伝動ギヤ20aに連動する一方第2シフト位置に位置することによりギヤ20bを介して前記低速受動ギヤ18Lに噛み合い連動するシフタ22を一体回転状態に装着し、かつ、低速用の第1出力ギヤ23a及び高速用の第2出力ギヤ23bを一体回転状態に装着して、シフタ22を第1シフト位置に操作することにより第1出力ギヤ23aから低速回転を出力する一方第2出力ギヤ23bから高速回転を出力し、シフタ22を第2シフト位置に操作することにより第1出力ギヤ23aから低速回転を出力する一方第2出力ギヤ23bから高速回転を出力するように構成されている。
【0016】
前記変速装置11は、伝動比が互いに異なる複数の伝動径路のそれぞれに介装した油圧操作式のクラッチCを択一的に入り作動させることにより複数段の変速を行うものである。
具体的には、第4軸S4に、前記第1出力ギヤ23aに常時噛み合い連動する低速入力ギヤ24Lと、前記第2出力ギヤ23bに常時噛み合い連動する高速入力ギヤ24Hとを回転のみ自在に装着するとともに、主変速第1出力ギヤ25aを一体回転状態に装着し、第5軸S5に、前記低速入力ギヤ24Lに常時噛み合い連動する、つまり、第1出力ギヤ23aに逆転連動する後進入力ギヤ24Rと、前記第2出力ギヤ23bに常時噛み合い連動する中速入力ギヤ24Mとを回転のみ自在に装着するとともに、主変速第2出力ギヤ25bを一体回転状態に装着し、圧油供給に伴い付勢に抗して入り作動することにより前記低速入力ギヤ24Lを第4軸S4に連動させる1速クラッチC1と、圧油供給に伴い付勢に抗して入り作動することにより高速入力ギヤ24Hを第4軸S4に連動させる3速クラッチC3と、圧油供給に伴い付勢に抗して入り作動することにより後進入力ギヤ24Rを第5軸S5に連動させる後進クラッチCRと、圧油供給に伴い付勢に抗して入り作動することにより中速入力ギヤ24Mを第5軸S5に連動させる2速クラッチC2とを設けて構成されている。
すなわち、1速クラッチC1のみを入り作動させることにより、主変速第1出力ギヤ25aを介して1速回転を出力し、2速クラッチC2のみを入り作動させることにより、主変速第2出力ギヤ25bを介して2速回転を出力し、3速クラッチC3のみを入り作動させることにより、主変速第1出力ギヤ25aを介して3速回転を出力し、後進クラッチCRのみを入り作動させることにより、主変速第2出力ギヤ25bを介して後進回転を出力するようになっている。
【0017】
そして、第1副変速機構9との組み合わせにより、前進6段、後進2段の変速を行うのであって、低速クラッチ16Lを入り作動させるとともに1速クラッチC1を入り作動させることにより前進1速状態を現出し、低速クラッチ16Lを入り作動させるとともに2速クラッチC2を入り作動させることにより前進2速状態を現出し、低速クラッチ16Lを入り作動させるとともに3速クラッチC3を入り作動させることにより前進3速状態を現出し、高速クラッチ16Hを入り作動させるとともに1速クラッチC1を入り作動させることにより前進4速状態を現出し、高速クラッチ16Hを入り作動させるとともに2速クラッチC2を入り作動させることにより前進5速状態を現出し、高速クラッチ16Hを入り作動させるとともに3速クラッチC3を入り作動させることにより前進6速状態を現出し、低速クラッチ16Lを入り作動させるとともに後進クラッチCRを入り作動させることにより後進1速状態を現出し、高速クラッチ16Hを入り作動させるとともに後進クラッチCRを入り作動させることにより後進2速状態を現出するようになっている。
【0018】
前記操向クラッチ12は、伝動を断続する爪クラッチ利用のクラッチ部12Cとその伝動下手側に位置して走行装置1を制動する多板式のブレーキ部12Bとを備えた油圧操作式の操向クラッチ・ブレーキであって、前記ミッションケース13をシリンダチューブとしてミッションケース13内にピストン26を組み込んで構成した油圧シリンダをアクチュエータとして作動するものである。
具体的には、図3にも示すように、前記変速装置11の主変速第1出力ギヤ25a及び主変速第2出力ギヤ25bに常時噛み合い連動するセンターギヤ27を一体回転状態に装着した第6軸S6から、前記車軸1Aそれぞれにスプラインを介して一体回転状態で軸心方向位置決め状態に装着した最終ギヤ28に連動する筒状ギヤ29への伝動を断続するとともに、クラッチ切り状態で筒状ギヤ29を制動するものであって、シリンダ室30への圧油供給に伴い筒状ギヤ29をシフトすることにより、クラッチ部12Cを入り状態から切り状態に切り換えて第6軸S6から筒状ギヤ29への伝動を断ち、引き続く圧油供給に伴い伝動を断った状態でブレーキ部12Bを制動作動させて筒状ギヤ29を制動するように構成されている。そして、シリンダ室30からの排油に伴い復帰バネ31による弾性力でクラッチ入り状態に復帰するように構成されている。
【0019】
前記旋回補助クラッチCCは、前記両車軸1A同士を連動させるクラッチ入り状態と連動を解除したクラッチ切り状態とに切り換え自在な油圧操作式の多板クラッチであって、一方の最終ギヤ28をシリンダ室形成用のクラッチハウジングとし、他方の車軸1Aに装着したクラッチ体cとクラッチハウジング28とのあいだに多板摩擦連動部35を介装し、この多板摩擦連動部35を連動解除状態に付勢するスプリング32を設け、シリンダ室33への圧油供給に伴いシフトして付勢に抗して多板摩擦連動部35を摩擦伝動状態に切り換えるピストン34を設けて構成されている。
つまり、この旋回補助クラッチCCは、前記最終ギヤ、つまり、減速伝動用のギヤ28内に組み込まれており、かつ、一方の操向クラッチ・ブレーキ12の外側に軸心方向で一部は入り込む状態に配置されている。
また、旋回補助クラッチCCは、図4に示すように、一方の割ケース13aを外すことで形成される他方の割ケース13aの開口からその他方の割ケース13aに構成部材を順に組み付け可能なものであり、一方の割ケース13aに軸支される車軸1Aは、前記旋回補助クラッチCCのクラッチ体cに回転伝動状態に差込嵌合されている。
【0020】
油圧操作系のうち変速操作系は、図5に示すように、油圧ポンプ36から低速クラッチ16L・高速クラッチ16H・1速クラッチC1・2速クラッチC2・3速クラッチC3・後進クラッチCRへの圧油供給路に、前記搭乗運転部2に配置した変速レバー37で操作されるローターリーバルブ利用の変速バルブ38を介装して構成されている。前記変速バルブ38は、いずれのクラッチにも圧油を供給しない中立位置Nと、低速クラッチ16Lと1速クラッチC1とに圧油を供給して前進1速状態を現出する前進1速位置F1と、低速クラッチ16Lと2速クラッチC2とに圧油を供給して前進2速状態を現出する前進2速位置F2と、低速クラッチ16Lと3速クラッチC3とに圧油を供給して前進3速状態を現出する前進3速位置F3と、低速クラッチ16Lと後進クラッチCRとに圧油を供給して後進1速状態を現出する後進1速位置R1と、高速クラッチ16Hと1速クラッチC1とに圧油を供給して前進4速状態を現出する前進4速位置F4と、高速クラッチ16Hと2速クラッチC2とに圧油を供給して前進5速状態を現出する前進5速位置F5と、高速クラッチ16Hと3速クラッチC3とに圧油を供給して前進6速状態を現出する前進6速位置F6と、高速クラッチ16Hと後進クラッチCRとに圧油を供給して後進2速状態を現出する後進2速位置R2とを備えている。
【0021】
油圧操作系のうち操向操作系は、図5に示すように、前記搭乗運転部2に配置した操向操作具39の直進(中立)位置Nから左旋回第1位置L1への操作に基づいて左側の操向クラッチ・ブレーキ12を切り作動させ、より左の左旋回第2位置L2への操作に基づいて左側の操向クラッチ・ブレーキ12を徐々に制動力が増大するように作動させるとともに補助旋回クラッチCCを徐々にクラッチ圧が減少するように作動させ、より左の左旋回第3位置L3への操作に基づいて左側の操向クラッチ・ブレーキ12を最大制動状態に作動させるとともに補助旋回クラッチCCを切り作動させる一方、操向操作具39の直進(中立)位置Nから右旋回第1位置R1への操作に基づいて右側の操向クラッチ・ブレーキ12を切り作動させ、より右の右旋回第2位置R2への操作に基づいて右側の操向クラッチ・ブレーキ12を徐々に制動力が増大するように作動させるとともに補助旋回クラッチCCを徐々にクラッチ圧が減少するように作動させ、より右の右旋回第3位置R3への操作に基づいて右側の操向クラッチ・ブレーキ12を最大制動状態に作動させるとともに補助旋回クラッチCCを切り作動させるように構成されている。
【0022】
具体的には、前記低速クラッチ16L・高速クラッチ16H・1速クラッチC1・2速クラッチC2・3速クラッチC3のクラッチ圧を設定するために前記油圧ポンプ36から変速バルブ38への油路に分岐接続させたクラッチ圧設定用のリリーフ弁40からの圧油を操向クラッチ・ブレーキ12に供給する油路に、前記操向操作具39に連動して圧油供給を制御するように作動する操向弁41を介装し、前記操向操作具39の操作に基づいてクラッチ切り後の操向クラッチ・ブレーキ12からのリリーフ圧を調整することにより操向クラッチ・ブレーキ12を前記のように、つまり、制動力が徐々に増大するように作動させる可変リリーフ弁42を設け、前記リリーフ圧の増大に伴い前記旋回補助クラッチCCへの供給圧を減少させて旋回補助クラッチCCを前記のように作動させる減圧弁43を設けて構成されている。つまり、操向弁41と可変リリーフ弁42とから操向弁機構が構成されている。
【0023】
従って、この操向操作系によれば、操向操作具39を直進位置Nに操作することにより、左右の操向クラッチ・ブレーキ12がクラッチ入り状態にあって、機体は直進する。そして、操向操作具39を左旋回第1位置L1に操作すると、左側の操向クラッチ・ブレーキ12がクラッチ切り作動し、この場合、走行負荷が旋回補助クラッチCCのクラッチ圧よりも小さいと、旋回補助クラッチCCを介して右側の車軸1Aから左側の車軸1Aに動力がスリップせずに伝達されて、左側の走行装置1が右側の走行装置1と同様に駆動されて直進するが、走行負荷が旋回補助クラッチCCのクラッチ圧よりも大きいと、旋回補助クラッチCCがスリップして右側の車軸1Aから左側への走行装置1への伝達駆動力が減少することで左側の走行装置1の走行速度が遅くなって左側に旋回する。次に、操向操作具39を左旋回第2位置L2に操作すると、操向クラッチ・ブレーキ12が制動を開始し、この場合、操向クラッチ・ブレーキ12の制動力も含めた走行負荷が旋回補助クラッチCCのクラッチ圧よりも小さいと、旋回補助クラッチCCを介して右側の車軸1Aから左側の車軸1Aに動力がスリップせずに伝達されて左側の走行装置1が右側の走行装置1と同様に駆動されて直進するが、走行負荷が旋回補助クラッチCCのクラッチ圧よりも大きいと、旋回補助クラッチCCがスリップして右側の車軸1Aから左側への走行装置1への伝達駆動力が減少することで左側の走行装置1の走行速度が遅くなって左側に旋回する。更に、操向操作具39を左旋回第3位置L3に操作すると、左側の操向クラッチ・ブレーキ12が最大制動状態となる一方、旋回補助クラッチCCが切り作動して、左側の走行装置1が停止し、今までよりも急な左側への旋回が行われる。
【0024】
他方、右側への旋回も、左が右に代わるだけで前記と同様に行われる。
【0025】
44は、一方の操向クラッチ・ブレーキ12に作用してこれを駐車ブレーキとして機能させるアクチュエータであって、変速バルブ38が中立位置に操作されているとき排油してスプリング44aで操向クラッチ・ブレーキ12を制動作動させ、変速バルブ38が中立以外の位置に操作されているとき圧油が供給されて制動を解除するものである。100は、前記刈取部5への動力取出し軸であり、2段変速機構101を介して第1副変速機構9に連動している。
【0026】
そして、前記割ケース13aの一方には、図6に示すように、変速装置11のクラッチC、つまり、低速クラッチ16L・高速クラッチ16H・1速クラッチC1・2速クラッチC2・3速クラッチC3・後進クラッチCR及び、一方の操向クラッチ・ブレーキ12に対する油路45が形成されるとともに、図8、図9に示すように、前記操向弁41と可変リリーフ弁42とが組み込まれ、それらに対する蓋49には、図8にも示すように、前記リリーフ弁40と減圧弁43とが組み込まれている。また、他方の割ケース13aには、図7に示すように、他方の操向クラッチ・ブレーキ12及び旋回補助クラッチCCに対する油路46が形成され、前記ミッションケース13の合わせ面47には、図7、図8に示すように、前記油路45,46同士を連通させる連通油路48が形成されている。
【0027】
前記操向操作具39に可変リリーフ弁42を連動させる手段は、回転することにより可変リリーフ弁42のリリーフ圧を変更するカム50を設け、前記操向操作具39に連動して揺動する揺動アーム51を設け、前記カム50のカム軸52に板バネ製のアーム53を一体揺動する状態に取り付け、このアーム53と前記揺動アーム51とをロッド54で連動させて構成されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図
【図2】伝動系統図
【図3】伝動装置要部の縦断面図
【図4】伝動装置要部の分解断面図
【図5】油圧回路図
【図6】ミッションケースの側面図
【図7】ミッションケースの側面図
【図8】ミッションケース要部の切り欠き正面図
【図9】ミッションケース要部の断面図
【符号の説明】
1 走行装置
12 操向クラッチ
1A 車軸
28 ギヤ
CC 旋回補助クラッチ
Claims (2)
- 左右の走行装置(1)への各伝動系のそれぞれに、操向クラッチ(12)を介装してある作業機の伝動装置であって、ミッションケース(13)に軸支された左右の走行装置(1)の最終の伝動軸(1A)にミッションケース(13)内において減速伝動用の最終ギヤ(28)を装着し、この最終ギヤ(28)の内部を設置空間に利用して左右の前記最終ギヤ(28)を装着した伝動軸(1A)(1A)同士を連動連結させるクラッチ入り状態と連動を断つクラッチ切り状態とに切り換え自在な多板式の旋回補助クラッチ(CC)を設けてある作業機の伝動装置。
- 左右の走行装置(1)への各伝動系のそれぞれに、操向クラッチ(12)を介装してある作業機の伝動装置であって、ミッションケース(13)に軸支された左右の走行装置(1)の車軸(1A)にミッションケース(13)内において減速伝動用の最終ギヤ(28)を装着し、この最終ギヤ(28)の内部を設置空間に利用して左右の車軸(1A)(1A)同士を連動連結させるクラッチ入り状態と連動を断つクラッチ切り状態とに切り換え自在な多板式の旋回補助クラッチ(CC)を設けてある作業機の伝動装置。
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