JP3600379B2 - トンネル掘削機及び掘削方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下鉄道などのトンネルを掘削形成するトンネル掘削機及びトンネル掘削方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的なシールド掘削機は、円筒形の掘削機本体の前部に円形のカッタヘッドが回転自在に装着されると共に、この掘削機本体の後部にセグメントエレクタが装着されて構成されている。従って、このカッタヘッドを駆動モータによって旋回させながら掘削機本体を前進させることで、地盤を掘削してトンネルを掘削形成し、セグメントエレクタによってこの掘削形成されたトンネルの内壁面にセグメントを組付けることでトンネルを構築することができる。
【0003】
ところで、掘削形成するトンネルとして地下鉄道に利用されるものがある。この地下鉄道として利用されるトンネルは、通常、上り線と下り線の地下鉄が走行するための2本の平行な走行トンネルが必要である。また、地下鉄道には駅が必要であり、この駅を形成するためには、前述した所定の間隔を有して独立した2本のトンネルを連通させ、広い空間部を形成する必要がある。
【0004】
従来、地下鉄道に利用するトンネルの掘削方法において、上下線の地下鉄の走行部としての2本のトンネルは、前述したシールド掘削機を2台用い、この2台のシールド掘削機を順の稼働し、所定の間隔を有して独立した2本のトンネルを構築している。また、駅を形成する広い空間部は、シールド掘削機を3台用い、この3台のシールド掘削機を順の稼働し、例えば、第1のシールド掘削機によって中央部トンネルを形成し、次に、この中央部トンネルとトンネル断面が一部重なるように第2のシールド掘削機によって第2トンネルを形成し、更に、中央部トンネルとトンネル断面が一部重なるように第3のシールド掘削機によって側部トンネルを形成することでトンネルを構築している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来のトンネルの掘削方法にあっては、地下鉄道としてのトンネルを構築する場合、3台のシールド掘削機が必要となり、設備が大がかりで掘削機の搬入及び搬出作業も困難なものとなり、高コストなトンネル掘削作業となってしまうという問題がある。また、第1のシールド掘削機が中央部トンネルを形成し、第2及び第3のシールド掘削機がこの中央部トンネルと一部重なる部分を含むように作動することで各側部トンネルを形成することとなる。そのため、第2及び第3のシールド掘削機のカッタヘッドは中央部トンネルと重なる部分、即ち、掘削部分のない空間部を空回りすることとなり、掘削効率が良くないという問題があった。
【0006】
本発明はこのような問題点を解決するものであって、装置の小型軽量化及び低コスト化を図ると共に、掘削作業効率の向上を図ったトンネル掘削機及びトンネル掘削方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための本発明のトンネル掘削機は、前端部に回転自在な円形状の第1カッタヘッドが装着された第1掘削機本体と、該第1カッタヘッドを駆動回転する駆動手段と、前記第1掘削機本体を前進させる第1推進手段と、前記第1カッタヘッドの回転及び前記第1掘削機本体の前進によって掘削形成された第1トンネルの内壁面にセグメントをリング状に組付ける第1セグメントエレクタと、前端部に揺動自在な非円形状の第2カッタヘッドが装着されて前記第1トンネルのセグメント外周側面に形成されたガイド部に沿って移動自在な第2掘削機本体と、該第2カッタヘッドを往復揺動する揺動手段と、前記第2掘削機本体を前進させる第2推進手段と、前記第2カッタヘッドの揺動及び前記第2掘削機本体の前進によって掘削形成された第2トンネルの内壁面であって前記第1トンネルのセグメントと対向しない部分にセグメントをC字形状に組付ける第2セグメントエレクタと、該第2セグメントエレクタにより前記第1トンネルのセグメントと対向する部分に組付けられる型枠と前記第1トンネルのセグメントとに囲まれる前記C字形状のセグメントの間隙部で接合材を固化して、前記第1及び第2トンネルのセグメントを接合する接合材固化手段とを具えたことを特徴とするものである。
【0008】
従って、円形状の第1カッタヘッドを駆動回転しながら第1掘削機本体を前進することでトンネルを掘削し、このトンネル内壁面にセグメントをリング状に組付けることで第1トンネルを構築し、一方、非円形状の第2カッタヘッドを往復揺動しながら第2掘削機本体を前進することでトンネルを掘削し、このトンネル内壁面であってリング状のセグメントと接触しない部分にセグメントをC字形状に組付けることで第2トンネルを構築し、接合材固化手段によって該第2セグメントエレクタにより第1トンネルのセグメントと対向する部分に組付けられる型枠と第1トンネルのセグメントとに囲まれるC字形状のセグメントの間隙部で接合材を固化させ、セグメント同志を接合することで多連トンネルが掘削形成されることとなる。
【0009】
また、本発明のトンネル掘削機において、前記第2掘削機本体には前記第1及び第2トンネルのセグメント外周面隣接部に空洞部を形成する補助掘削手段が設けられたことを特徴とするものである。
【0010】
従って、この第1及び第2トンネルのセグメント外周面隣接部が補助掘削手段によって掘削されて空洞部が形成されることとなり、第1トンネルと第2トンネルの連通が容易となる。
【0011】
また、本発明のトンネル掘削機において、前記第2掘削機本体には、前記補助掘削手段によって掘削された前記第1及び第2トンネルのセグメント外周面隣接部の空洞部に接合シール材を注入することで、前記間隙部に接合シール材を注入する注入手段が設けられたことを特徴とするものである。
【0012】
従って、第1トンネルと第2トンネルとのセグメント外周面隣接部の空洞部に注入手段によって接合シール材が注入されると、この接合シール材は空洞部から間隙部に流入されることとなり、両者は強固に接合されると共にトンネル内への浸水が防止される。
【0013】
また、本発明のトンネル掘削機において、前記接合シール材によって接合された前記第1及び第2トンネルの各セグメントの接触中央部を切断除去して両トンネル内を連通するセグメント切断除去手段が設けられたことを特徴とするものである。
【0014】
従って、第1トンネルと第2トンネルとは互いに接合されてから、セグメント切断除去手段によって接触中央部が切断除去されることで、両トンネル内は連通することとなり、容易に多連のトンネルが形成可能となる。
【0015】
また、本発明のトンネル掘削機において、前記第2カッタヘッドは中心部の支持軸が前記第2掘削機本体の前端部に回動自在に支持されると共に、該支持軸から揺動アームが径方向に延設され、本体が該第2掘削機本体に枢着された流体シリンダの駆動ロッドが該揺動アームに連結されたことを特徴とするものである。
【0016】
従って、流体シリンダを作動し、駆動ロッドを連続して伸縮駆動することで揺動アームが揺動し、支持軸を介して第2カッタヘッドを所定角度範囲内で連続して揺動させることで、この連続揺動する第2カッタヘッドによって容易に第2トンネルが掘削可能となる。
【0017】
また、本発明のトンネル掘削機において、前記第1及び第2トンネルの各セグメントの間隙部に取付けられる前記型枠は、内部の接合材が固化すると取り外されることを特徴とするものである。
【0018】
従って、接合材が固化すると、型枠は取り外されてトンネルの前方に搬送され、再び第1及び第2トンネルのセグメントの間隙部に取付けられて再利用が図られることとなる。
【0019】
また、本発明のトンネル掘削機において、前記第1トンネルは円形断面をなす中央部トンネルであって、前記第2トンネルは該中央部トンネルの両側に形成される左右一対の側部トンネルであることを特徴とするものである。
【0020】
従って、3連トンネルが容易に掘削形成されることとなる。
【0021】
また、本発明のトンネル掘削機において、前記第1トンネルは円形断面をなす左右一対の側部トンネルであって、前記第2トンネルは該側部トンネルの間に形成される中央部トンネルであることを特徴とするものである。
【0022】
従って、3連トンネルが容易に掘削形成されることとなる。
【0023】
また、本発明のトンネル掘削方法は、前端部に装着された円形状の第1カッタヘッドを駆動回転しながら第1掘削機本体を前進することで第1トンネルを掘削形成し、この掘削形成した第1トンネルの内壁面にセグメントをリング状に組付けて第1トンネルを構築し、その後、前端部に装着された非円形状の第2カッタヘッドを往復揺動しながら第2掘削機本体を前記第1トンネルのセグメント外周側面に形成されたガイド部に沿って前進することで第2トンネルを掘削形成し、この掘削形成した第2トンネルの内壁面であって前記第1トンネルのセグメントと接触しない部分にC字形状にセグメントを組付けて第2トンネルを構築し、前記第1トンネルのセグメントと対応する部分に型枠を設置し、該型枠と前記第1トンネルのセグメントとに囲まれた前記C字形状のセグメントの間隙部で接合材を固化させることで前記第1及び第2トンネルのセグメントを接合することを特徴とするものである。
【0024】
従って、第1カッタヘッドは円形断面の第1トンネルを掘削形成し、第2カッタヘッドはこの第1トンネルに沿った半円形断面の第2トンネルを掘削形成することで、それぞれ独立した部分のみを掘削することとなり、また、第1トンネルのセグメントと対応する部分に型枠を設置し、該型枠と第1トンネルのセグメントとに囲まれたC字形状のセグメントの間隙部で接合材を固化させることで、第1トンネルを構成するセグメントと第2トンネルを構成するセグメントとを容易に接合することが可能なる。
【0025】
また、本発明のトンネル掘削方法において、前記第1トンネルのセグメントの側方に第2トンネルのセグメントが接合材によって接合された状態で、この接合された各セグメントの接合中央部を切断除去することで前記第1トンネルと前記第2トンネルとの内部を連通して異形断面のトンネルを構築することを特徴とするものである。
【0026】
従って、第1トンネルのリング状のセグメントと第2トンネルのセグメントの接触中央部を切断除去することで、この第1トンネルと第2トンネルとを容易に連通して異形断面のトンネルが構築可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき、実施例を挙げて詳細に説明する。
【0028】
図1に本発明の第1実施形態に係るトンネル掘削機としてのシールド掘削機の概略、図2にこのシールド掘削機の正面視、図3に図2のIII−III断面、図4に図2のIV−IV断面、図5乃至図9に本実施形態のシールド掘削機によるトンネルの形成方法を説明するための要部断面、図10に本実施形態のシールド掘削機によって構築されたトンネルの断面を示す。
【0029】
図1に示すように、本実施形態のシールド掘削機は、地下鉄道に利用されるトンネルを掘削形成するものであり、前端部に回転自在な円形状のカッタヘッド11が装着された第1掘削機本体12と、前端部に揺動自在な半円形状のカッタヘッド21が装着されて第1掘削機本体12によって掘削形成された中央部トンネルに沿って移動自在な第2掘削機本体22と、前端部に揺動自在な半円形状のカッタヘッド31が装着されて第1掘削機本体12によって掘削形成された中央部トンネルT1 のセグメント外周他側面に沿って移動自在な第3掘削機本体32とから構成されている。
【0030】
即ち、図2乃至図4に示すように、第1掘削機本体12の前部には多数のカッタビット13が固定された円形状の第1カッタヘッド11が回転軸14によって回転自在に取付けられている。そして、この回転軸14にはリングギア15が固定される一方、第1掘削機本体12側には駆動モータ16が取付けられており、この駆動モータ16の駆動ギア17がリングギア15に噛み合っている。従って、この駆動モータ16を駆動すると、駆動ギア17及びリングギア15を介して回転軸14と共にカッタヘッド11を回転駆動し、多数のカッタビット13によって前方の地盤を掘削することができる。
【0031】
また、第1掘削機本体12の後部には周方向に沿って複数のシールドジャッキ18が並設されると共に、セグメントS1 を組付けるセグメントエレクタ19が配設されている。従って、このシールドジャッキ18を作動して掘進方向後方に伸長させると、掘削したトンネル内周面に構築された既設のセグメントS1 からの反力により第1掘削機本体12が前進することができ、セグメントエレクタ19はシールドジャッキ18を縮小して形成された既設のセグメントS1 との間の空所に新しいセグメントS1 を装着し、このセグメントS1 をリング状に組み付けることができる。
【0032】
一方、第2掘削機本体22の前部には多数のカッタビット23が固定された半円形状の第2カッタヘッド21が回転軸24によって回転自在に取付けられている。そして、この回転軸24には一対の揺動アーム25が一体に固定される一方、第2掘削機本体22側には一対の油圧シリンダ26が取付けられており、この油圧シリンダ26の各駆動ロッド27が揺動アーム25の先端部に連結されている。従って、この各油圧シリンダ26を駆動すると、各駆動ロッド27及び揺動アーム25を介して回転軸24と共にカッタヘッド21を回転駆動し、多数のカッタビット23によって前方の地盤を掘削することができる。
【0033】
また、第2掘削機本体22の後部における既設セグメントS1 と接触しない部分には、周方向に沿って複数のシールドジャッキ28が並設されると共に、セグメントS2 及び内型枠U2 を組付ける図示しないセグメントエレクタが配設されている。従って、このシールドジャッキ28を作動して掘進方向後方に伸長させると、掘削したトンネル内周面に構築された既設のセグメントS2 からの反力により第2掘削機本体22が前進することができ、セグメントエレクタはシールドジャッキ28を縮小して形成された既設のセグメントS2 との間の空所に新しいセグメントS2 を装着し、このセグメントS2 をC字形状に組み付けることができ、また、C字形状のセグメントS2 の間隙部をリング状のセグメントS1 とで囲むように内型枠U2 を組付けることができる。
【0034】
また、第3掘削機本体32はこの第2掘削機本体22とほぼ同様の構成をなしており、前部に多数のカッタビット33が固定された半円形状の第3カッタヘッド31が回転軸34によって回転自在に取付けられている。そして、この回転軸34の各揺動アーム35に一対の油圧シリンダ36の各駆動ロッド37が連結されており、この各油圧シリンダ36を駆動することで、カッタヘッド31を回転駆動することができる。また、第3掘削機本体32の後部には複数のシールドジャッキ38及びセグメントエレクタ39が配設されている。
【0035】
従って、このシールドジャッキ38を伸長させると、トンネル内周面に構築された既設のセグメントS3 からの反力により第3掘削機本体32が前進することができ、セグメントエレクタ39は既設のセグメントS3 との間の空所に新しいセグメントS3 を装着し、このセグメントS3 をC字形状に組み付けることができ、また、C字形状のセグメントS3 の間隙部をリング状のセグメントS1 とで囲むように内型枠U3 を組付けることができる。
【0036】
そして、第1掘削機本体12のセグメントエレクタ19によってセグメントS1 が組付けらて形成される中央部トンネルT1 には、その両側部に掘進方向に沿ってそれぞれ一対のガイド溝G2 ,G3 が形成されている。一方、この各ガイド溝G2 ,G3 に対応した第2掘削機本体22及び第3掘削機本体32にはガイド突起22g,32gが形成されており、この第2掘削機本体のガイド突起22gは中央部トンネルT1 のガイド溝G2 に嵌合して摺動自在であり、第3掘削機本体32のガイド突起32gは中央部トンネルT1 のガイド溝G3 に嵌合して摺動自在となっている。なお、中央部トンネルT1 の各ガイド溝G2 ,G3 には発砲スチロール等の充填材が充填されている。
【0037】
また、第2掘削機本体22及び第3掘削機本体32には、中央部トンネルT1 の外周面との接触端部に小筒のハウジング41が一体に固定され、このハウジング41内にはスクリューコンベア42が装着されている。このスクリューコンベア42は、中央部トンネルT1 を形成するセグメントS1 と各側部トンネルT2 ,T3 を形成するセグメントS2 ,S3 との接合部近傍を掘削するものであり、ハウジング41内には掘削土砂排出後に接合シール材を注入する注入管43が設けられている。
【0038】
ここで、上述した本実施形態のシールド掘削機によって地下鉄道に利用される3連トンネルを掘削形成する作動について説明する。
【0039】
本実施例のシールド掘削機によって地盤を掘削するには、まず、図2及び図3に示すように、第1掘削機本体12において、駆動モータ16を駆動してカッタヘッド11を回転駆動しながら、シールドジャッキ18を伸長させると、第1掘削機本体12は既設のセグメントS1 からの反力により前進し、多数のカッタビット13が前方の地盤を掘削することでトンネルを掘削する。そして、シールドジャッキ18を縮小して形成された既設のセグメントS1 との間の空所にセグメントエレクタ19が新しいセグメントS1 を装着していくことで、図5に示すように、中央部トンネルT1 が構築される。
【0040】
次に、第2掘削機本体22は第1掘削機本体12によって形成された中央部トンネルT1 のガイド溝G2 にガイド突起22gが摺動自在に嵌合することで案内されている。従って、図2に示すように、この第2掘削機本体22において、油圧シリンダ26を連続駆動してカッタヘッド21を往復揺動しながら、シールドジャッキ28を伸長させると、第2掘削機本体22は既設のセグメントS2 からの反力により中央部トンネルT1 の長手方向に沿って前進し、多数のカッタビット23が前方の地盤を掘削することでトンネルを掘削する。そして、シールドジャッキ28を縮小して形成された既設のセグメントS2 との間の空所にセグメントエレクタが新しいセグメントS2 を装着していくことで、図6に示すように、円形断面の中央部トンネルT1 を構成するリング状のセグメントS1 の側方に近接して、ほぼ半円形断面の側部トンネルT2 を構成するC字形状のセグメントS2 が組付けられる。また、このC字形状のセグメントS2 の間隙部Bをリング状のセグメントS1 とで囲むように内型枠U2 を組付ける。
【0041】
一方、第3掘削機本体32は第1掘削機本体12によって形成された中央部トンネルT1 のガイド溝G3 にガイド突起32gが摺動自在に嵌合することで案内されている。従って、図2及び図4に示すように、第2掘削機本体22と同様に、カッタヘッド31を往復揺動しながら第3掘削機本体32を前進することで、多数のカッタビット33が前方の地盤を掘削してトンネルを掘削する。そして、図示しないセグメントエレクタによってセグメントS3 を装着していくことで、円形断面の中央部トンネルT1 を構成するリング状のセグメントS1 の側方に近接して、ほぼ半円形断面の側部トンネルT3 を構成するC字形状のセグメントS3 が組付けられる。また、このC字形状のセグメントS3 の間隙部Bをリング状のセグメントS1 とで囲むように内型枠U3 を組付ける。
【0042】
一方、この第2及び第3掘削機本体22,32による側部トンネルT2 ,T3 の構築に伴って各スクリューコンベア42が前方の地盤を掘削することで、中央部トンネルT1 と各側部トンネルT2 ,T3 との接触部近傍に空洞部Aをそれぞれ形成する。そして、この各空洞部Aに注入管43から接合シール材を注入すると、図7に示すように、接合シール材は各空洞部Aから中央部トンネルT1 の各ガイド溝G2 ,G3 を含む両者のセグメントS2 ,S3 の間の隙間、セグメントS1 とセグメントS3 ,S3 の間各間隙部B、各トンネルT1 ,T2 ,T3 (セグメントS1 ,S2 ,S3 )と地盤との隙間に流動し、硬化することで接合部Cを形成し、各トンネルT1 ,T2 ,T3 が強固に接合される。また、中央部トンネルT1 の両側には中間梁51を立設する。
【0043】
そして、図8に示すように、トンネルの掘削に伴ってセグメントS1 とセグメントS3 ,S3 の間各間隙部Bの接合部Cが硬化すると、内型枠U2 ,U3 を取り外し、図9に示すように、中央部トンネルT1 と各側部トンネルT2 ,T3 との各接触部分を切断除去することで、中央部トンネルT1 と各側部トンネルT2 ,T3 とが連通することとなり、3連のトンネルを形成することができる。
【0044】
なお、このように掘削形成された地下鉄道用のトンネルは、駅部分では、図10(a)に示す形状となり、留置部分では、図10(b)に示す形状となる。
【0045】
図11に本発明の第2実施形態に係るトンネル掘削機としてのシールド掘削機の正面視、図12にこのシールド掘削機のカッタヘッドの駆動機構を表す断面、図13に本実施形態のシールド掘削機によって構築されたトンネルの断面を示す。
【0046】
本実施形態のシールド掘削機は、図11及び図12に示すように、前端部に回転自在な円形状のカッタヘッドが装着された第1掘削機本体及び第2掘削機本体と、この第1掘削機本体及び第2掘削機本体によって掘削形成された一対の側部トンネルの間に沿って移動自在であって前端部に揺動自在なカッタヘッドが装着された鼓筒状の第3掘削機本体とから構成されている。なお、第1掘削機本体及び第2掘削機本体は、前述の第1実施形態の第1掘削機本体と同様であるため、説明は省略する。
【0047】
本実施形態のシールド掘削機において、図11及び図12に示すように、第3掘削機本体61は鼓形の筒状をなし、前部には多数のカッタビット62が固定された第3カッタヘッド63が回動軸64によって回動自在に取付けられている。そして、この回動軸64には一対の揺動アーム65が一体に固定される一方、掘削機本体61側にはそれぞれ一対の油圧シリンダ66が取付けられており、この油圧シリンダ66の各駆動ロッド67が揺動アーム65の先端部に連結されている。従って、この各油圧シリンダ66を駆動すると、各駆動ロッド67及び揺動アーム65を介して回動軸64と共に第3カッタヘッド63を回動し、多数のカッタビット62によって前方の地盤を掘削することができる。
【0048】
また、掘削機本体61の後部には周方向に沿って複数のシールドジャッキ68が並設されると共に、セグメントS3 及び内型枠U3 を組付ける図示しないセグメントエレクタが配設されている。従って、このシールドジャッキ68を作動して掘進方向後方に伸長させると、掘削したトンネル内周面に構築された既設のセグメントS3 からの反力により掘削機本体61が前進することができ、セグメントエレクタはシールドジャッキ68を縮小して形成された既設のセグメントS3 との間の空所に新しいセグメントS3 を装着し、このセグメントS3 をC字形状に組み付けることができ、また、C字形状のセグメントS3 の間隙部をリング状のセグメントS1 とで囲むように内型枠U3 を組付けることができる。
【0049】
そして、第3掘削機本体61のセグメントエレクタによってセグメントS3 が組付けらて形成される中央部トンネルT3 には、その両側部に掘進方向に沿ってそれぞれ一対のガイド溝G3 が形成されている。一方、この各ガイド溝G3 に対応した第3掘削機本体61にはガイド突起61gがそれぞれ形成されており、この第3掘削機本体のガイド突起61gは側部トンネルT2 ,T3 の各ガイド溝G3 に嵌合して摺動自在となっている。なお、側部トンネルT2 ,T3 の各ガイド溝G3 には発砲スチロール等の充填材が充填されている。
【0050】
また、第3掘削機本体61の両側部には、側部トンネルT2 ,T3 の外周面との接触端部に小筒のハウジング71が一体に固定され、このハウジング71内にはスクリューコンベア72が装着されている。このスクリューコンベア72は、側部トンネルT2 ,T3 を形成するセグメントS2 ,S3 と中央部トンネルT3 を形成するセグメントS3 との接合部近傍を掘削するものであり、ハウジング71内には掘削土砂排出後に接合シール材を注入する図死しない注入管が設けられている。
【0051】
ここで、上述した本実施形態のシールド掘削機によって地下鉄道に利用される3連トンネルを掘削形成する作動について説明する。
【0052】
本実施例のシールド掘削機によって地盤を掘削するには、まず、図13に示すように、図示しない第1掘削機本体及び第2掘削機本体によって円形断面のトンネルT1 ,T2 (セグメントS1 ,S2 )を掘削形成する。次に、図11及び図12に示すように、第3掘削機本体61は各側部トンネルT,T2 (セグメントS1 ,S2 )のガイド溝G1 にガイド突起61gが摺動自在に嵌合することで案内されている。従って、カッタヘッド63を往復揺動しながら第3掘削機本体61を前進することで、多数のカッタビット62が前方の地盤を掘削してトンネルを掘削する。そして、図示しないセグメントエレクタによってセグメントS3 を装着していくことで、円形断面の各側部トンネルT1 ,T2 を構成するリング状のセグメントS1 ,S2 の間に位置して、ほぼ鼓形断面の中央部トンネルT3 を構成するセグメントS3 が組付けられる。また、このセグメントS3 の間隙部Bをリング状のセグメントS1 ,S2 とで囲むように内型枠U3 を組付ける。
【0053】
一方、この第3掘削機本体61による中央部トンネルT3 の構築に伴って各スクリューコンベア72が前方の地盤を掘削することで、と各側部トンネルT1 ,T2 と中央部トンネルT3 の接触部近傍に空洞部Aをそれぞれ形成する。そして、この各空洞部Aに注入管から接合シール材を注入すると、図13に示すように、接合シール材は各空洞部Aから中央部トンネルT3 の各ガイド溝G1 を含む両者のセグメントS1 ,S2 の間の隙間、セグメントS3 とセグメントS1 ,S2 の間各間隙部B、各トンネルT1 ,T2 ,T3 (セグメントS1 ,S3 ,S3 )と地盤との隙間に流動し、硬化することで接合部Cを形成し、各トンネルT1 ,T2 ,T3 が強固に接合される。そして、前述の実施形態と同様に、地下鉄道用のトンネルに適応する形状となる。
【0054】
【発明の効果】
以上、実施例を挙げて詳細に説明したように本発明のトンネル掘削機によれば、前端部に回転自在な円形状の第1カッタヘッドが装着されて推進可能な第1掘削機本体に掘削形成された第1トンネルの内壁面にセグメントを組付ける第1セグメントエレクタを設ける一方、前端部に揺動自在な非円形状の第2カッタヘッドが装着されて第1トンネルのセグメント外周側面に形成されたガイド部に沿って推進自在な第2掘削機本体に掘削形成された第2トンネルの内壁面であって第1トンネルのセグメントと対向しない部分にセグメントをC字形状に組付ける第2セグメントエレクタを設けると共に、該第2セグメントエレクタにより第1トンネルのセグメントと対向する部分に組付けられる型枠と第1トンネルのセグメントとに囲まれるC字形状のセグメントの間隙部で接合材を固化させることでこの第1及び第2トンネルのセグメントを接合する接合材固化手段を設けたので、第1掘削機本体によって円形断面の第1トンネルを形成し、第2掘削機本体がこの第1トンネルに沿って移動しながら必要部分のみを掘削して半円形状の第2トンネルを第1トンネルと平行に形成し、接合材固化手段によって第1トンネルのセグメントと第2トンネルのセグメントとの間隙部に型枠を用いて接合材を固化させ、各セグメントを接合することで、第2掘削機本体の構造を簡素化して装置の小型軽量化及び低コスト化を図ることができると共に、多連トンネルを容易に掘削形成することで、掘削作業効率の向上を図ることができる。
【0055】
また、本発明のトンネル掘削機によれば、第2掘削機本体に第1及び第2トンネルのセグメント外周面隣接部に空洞部を形成する補助掘削手段を設けたので、この第1及び第2トンネルのセグメント外周面隣接部が補助掘削手段によって掘削されてに空洞部が形成されることとなり、中央部トンネルと側部トンネルの連通を容易に行うことができる。
【0056】
また、本発明のトンネル掘削機によれば、補助掘削手段によって掘削された第1及び第2トンネルのセグメント外周面隣接部の空洞部に接合シール材を注入することで間隙部に接合シール材を注入する注入手段が設けたので、第1トンネルと第2トンネルとのセグメント外周面隣接部の空洞部に注入手段によって接合シール材が注入されると、この接合シール材は空洞部から間隙部に流入されることとなり、両者は強固に接合されると共にトンネル内への浸水を防止することができる。
【0057】
また、本発明のトンネル掘削機によれば、接合シール材によって接合された第1及び第2トンネルの各セグメントの接触中央部を切断除去して両トンネル内を連通するセグメント切断除去手段を設けたので、セグメント切断除去手段によって第1トンネルと第2トンネルとは互いに接合された接触中央部を切断除去することで、両トンネル内が連通することとなり、容易に多連のトンネルが形成することができる。
【0058】
また、本発明のトンネル掘削機によれば、第2カッタヘッドは支持軸が本体に回動自在に支持されてこの支持軸と一体の揺動アームに流体シリンダの駆動ロッドが連結されたので、流体シリンダの伸縮駆動により揺動アームを介して第2カッタヘッドを所定角度範囲内で連続して揺動させることができ、この連続揺動する第2カッタヘッドによって容易に側部トンネルを掘削することができる。
【0059】
また、本発明のトンネル掘削機によれば、第1及び第2トンネルの各セグメントの間隙部に取付けられる型枠を、内部の接合材が固化すると取り外し可能としとしたので、取り外してトンネルの前方に搬送した型枠を再び第1及び第2トンネルのセグメントの間隙部に取付けて再利用を図ることで、コストを低減することができる。
【0060】
また、本発明のトンネル掘削機によれば、第1トンネルを円形断面をなす中央部トンネルとし、第2トンネルを中央部トンネルの両側に形成される左右一対の側部トンネルとしたので、3連トンネルを容易に掘削形成することができる。
【0061】
また、本発明のトンネル掘削機によれば、第1トンネルを円形断面をなす左右一対の側部トンネルとし、第2トンネルを側部トンネルの間に形成される中央部トンネルとしたので、3連トンネルを容易に掘削形成することができる。
【0062】
また、本発明のトンネル掘削方法によれば、円形状の第1カッタヘッドを駆動回転しながら第1掘削機本体を前進することで第1トンネルを掘削形成し、この第1トンネルの内壁面にセグメントをリング状に組付けて第1トンネルを構築し、その後、非円形状の第2カッタヘッドを往復揺動しながら第2掘削機本体を第1トンネルのセグメント外周側面に形成されたガイド部に沿って前進することで第2トンネルを掘削形成し、この掘削形成した第2トンネルの内壁面であって第1トンネルのセグメントと接触しない部分にセグメントをC字形状に組付けて第2トンネルを構築し、第1トンネルのセグメントと対応する部分に型枠を設置し、該型枠と第1トンネルのセグメントとに囲まれたC字形状のセグメントの間隙部で接合材を固化させることで第1及び第2トンネルのセグメントを接合して異形断面のトンネルを構築するようにしたので、第1カッタヘッドは円形断面の中央部トンネルを掘削形成し、第2カッタヘッドはこの第1トンネルに沿った半円形断面の第2トンネルを掘削形成することとなり、それぞれ独立した部分のみを掘削することで、掘削効率の向上を図ることができる。
【0063】
また、本発明のトンネル掘削方法によれば、第1トンネルのセグメントの側方に第2トンネルのセグメントが接合材によって接合された状態で、この接合された各セグメントの接合中央部を切断除去して第1トンネルと第2トンネルとの内部を連通して異形断面のトンネルを構築するようにしたので、この第1トンネルと第2トンネルとを連通することで、異形断面のトンネルを容易に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るトンネル掘削機としてのシールド掘削機の概略図である。
【図2】シールド掘削機の正面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】図2のIV−IV断面図である。
【図5】本実施形態のシールド掘削機によるトンネルの形成方法を説明するための要部断面図である。
【図6】本実施形態のシールド掘削機によるトンネルの形成方法を説明するための要部断面図である。
【図7】本実施形態のシールド掘削機によるトンネルの形成方法を説明するための要部断面図である。
【図8】本実施形態のシールド掘削機によるトンネルの形成方法を説明するための要部断面図である。
【図9】本実施形態のシールド掘削機によるトンネルの形成方法を説明するための要部断面図である。
【図10】本実施形態のシールド掘削機によって構築されたトンネルの断面図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係るトンネル掘削機としてのシールド掘削機の正面図である。
【図12】シールド掘削機のカッタヘッドの駆動機構を表す断面図である。
【図13】本実施形態のシールド掘削機によって構築されたトンネルの断面図である。
【符号の説明】
11 第1カッタヘッド
12 第1掘削機本体
16 駆動モータ(駆動手段)
18 推進ジャッキ(第1推進手段)
19 第1セグメントエレクタ
21 第2カッタヘッド
22 第2掘削機本体
26 油圧シリンダ(揺動手段)
28 シールドジャッキ(第2推進手段)
29 第2セグメントエレクタ
31 第3カッタヘッド
32 第3掘削機本体
36 油圧シリンダ(揺動手段)
38 シールドジャッキ(第3推進手段)
41 ハウジング
42 スクリューコンベヤ(掘削補助手段)
43 注入管(注入手段)
61 第3掘削機本体
63 第3カッタヘッド
66 油圧シリンダ(揺動手段)
68 シールドジャッキ(第3推進手段)
71 ハウジング
72 スクリューコンベヤ(掘削補助手段)
G1 ,G2 ,G3 ガイド溝
S1 ,S2 ,S3 セグメント
T1 ,T2 ,T3 トンネル
U1 ,U2 ,U3 内型枠
Claims (10)
- 前端部に回転自在な円形状の第1カッタヘッドが装着された第1掘削機本体と、該第1カッタヘッドを駆動回転する駆動手段と、前記第1掘削機本体を前進させる第1推進手段と、前記第1カッタヘッドの回転及び前記第1掘削機本体の前進によって掘削形成された第1トンネルの内壁面にセグメントをリング状に組付ける第1セグメントエレクタと、前端部に揺動自在な非円形状の第2カッタヘッドが装着されて前記第1トンネルのセグメント外周側面に形成されたガイド部に沿って移動自在な第2掘削機本体と、該第2カッタヘッドを往復揺動する揺動手段と、前記第2掘削機本体を前進させる第2推進手段と、前記第2カッタヘッドの揺動及び前記第2掘削機本体の前進によって掘削形成された第2トンネルの内壁面であって前記第1トンネルのセグメントと対向しない部分にセグメントをC字形状に組付ける第2セグメントエレクタと、該第2セグメントエレクタにより前記第1トンネルのセグメントと対向する部分に組付けられる型枠と前記第1トンネルのセグメントとに囲まれた前記C字形状のセグメントの間隙部で接合材を固化して、前記第1及び第2トンネルのセグメントを接合する接合材固化手段とを具えたことを特徴とするトンネル掘削機。
- 請求項1記載のトンネル掘削機において、前記第2掘削機本体には前記第1及び第2トンネルのセグメント外周面隣接部に空洞部を形成する補助掘削手段が設けられたことを特徴とするトンネル掘削機。
- 請求項2記載のトンネル掘削機において、前記第2掘削機本体には、前記補助掘削手段によって掘削された前記第1及び第2トンネルのセグメント外周面隣接部の空洞部に接合シール材を注入することで、前記間隙部に接合シール材を注入する注入手段が設けられたことを特徴とするトンネル掘削機。
- 請求項3記載のトンネル掘削機において、前記接合シール材によって接合された前記第1及び第2トンネルの各セグメントの接触中央部を切断除去して両トンネル内を連通するセグメント切断除去手段が設けられたことを特徴とするトンネル掘削機。
- 請求項1記載のトンネル掘削機において、前記第2カッタヘッドは中心部の支持軸が前記第2掘削機本体の前端部に回動自在に支持されると共に、該支持軸から揺動アームが径方向に延設され、本体が該第2掘削機本体に枢着された流体シリンダの駆動ロッドが該揺動アームに連結されたことを特徴とするトンネル掘削機。
- 請求項1記載のトンネル掘削機において、前記第1及び第2トンネルの各セグメントの間隙部に取付けられる前記型枠は、内部の接合材が固化すると取り外されることを特徴とするトンネル掘削機。
- 請求項1記載のトンネル掘削機において、前記第1トンネルは円形断面をなす中央部トンネルであって、前記第2トンネルは該中央部トンネルの両側に形成される左右一対の側部トンネルであることを特徴とするトンネル掘削機。
- 請求項1記載のトンネル掘削機において、前記第1トンネルは円形断面をなす左右一対の側部トンネルであって、前記第2トンネルは該側部トンネルの間に形成される中央部トンネルであることを特徴とするトンネル掘削機。
- 前端部に装着された円形状の第1カッタヘッドを駆動回転しながら第1掘削機本体を前進することで第1トンネルを掘削形成し、この掘削形成した第1トンネルの内壁面にセグメントをリング状に組付けて第1トンネルを構築し、その後、前端部に装着された非円形状の第2カッタヘッドを往復揺動しながら第2掘削機本体を前記第1トンネルのセグメント外周側面に形成されたガイド部に沿って前進することで第2トンネルを掘削形成し、この掘削形成した第2トンネルの内壁面であって前記第1トンネルのセグメントと接触しない部分にC字形状にセグメントを組付けて第2トンネルを構築し、前記第1トンネルのセグメントと対応する部分に型枠を設置し、該型枠と前記第1トンネルのセグメントとに囲まれた前記C字形状のセグメントの間隙部で接合材を固化させることで前記第1及び第2トンネルのセグメントを接合することを特徴とするトンネル掘削方法。
- 請求項9記載のトンネル掘削方法において、前記第1トンネルのセグメントの側方に第2トンネルのセグメントが接合材によって接合された状態で、この接合された各セグメントの接合中央部を切断除去することで前記第1トンネルと前記第2トンネルとの内部を連通して異形断面のトンネルを構築することを特徴とするトンネル掘削方法。
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