JP3674026B2 - 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の吸気バルブと排気バルブの少なくとも一方に、ロック機構付きの可変バルブタイミング装置を設けた内燃機関の可変バルブタイミング制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両に搭載される内燃機関においては、出力向上、燃費節減、排気エミッション低減を目的として、可変バルブタイミング装置を採用したものが増加しつつある。一般に、可変バルブタイミング装置は、エンジンで駆動されるオイルポンプの吐出油圧を駆動源としているため、エンジン始動後に油圧がある程度上昇するまでは、油圧でバルブタイミングを一定位相に保持することができない。このため、従来より、可変バルブタイミング装置にロック機構を設け、ロック機構によりバルブタイミングを一定位相に機械的にロックした状態でエンジンを始動し、始動後に油圧がある程度上昇した時点で、ロック機構に対して油圧をロック解除方向にかけてロック解除した後に、油圧制御によってバルブタイミングを可変制御するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ロック解除制御を行っても、何等かの原因で、ロック機構をロック解除できない場合があるため、ロック解除できない場合は、再度、ロック解除制御を行うことが考えられる。このようにすれば、ロック機構の異物噛み込み等による一時的なロック解除不良であれば、再度のロック解除制御によりロック解除できる場合があるが、ロック解除不良の原因としては、ロック機構の動作不良の他に、油圧制御弁の動作不良が考えられる。油圧制御弁の動作不良の場合は、ロック解除制御の信号を油圧制御弁に出力しても、油圧制御弁が正常に動作しないため、ロック機構自体が正常であっても、ロック解除することはできない。
【0004】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、可変バルブタイミング装置のロック機構のロック解除不良の発生率を少なくすることができ、可変バルブタイミング制御の信頼性を向上することができる内燃機関の可変バルブタイミング制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の内燃機関の可変バルブタイミング制御装置は、内燃機関の吸気バルブと排気バルブに、それぞれバルブタイミングを可変する可変バルブタイミング装置を設けると共に、少なくとも一方の可変バルブタイミング装置に、可変バルブタイミング制御を行わない時にバルブタイミングを所定位相でロックするロック機構を設けたものにおいて、ロック解除制御時にロック機構に対して油圧をロック解除方向にかけるように油圧制御弁をロック解除制御手段により制御した後、ロック機構のロック解除の有無をロック解除判定手段により判定する。その結果、ロック解除されていないと判定された時は、油圧制御弁を異常解除制御の駆動パターンで駆動した後に再度ロック解除制御を行うと共に、再度のロック解除制御により前記ロック機構のロック解除が検出されるまで、正常に動作する方の可変バルブタイミング装置の可変バルブタイミング制御を停止又は内燃機関の筒内の排気残留割合が少なくなるように制御する。
【0006】
このように、本発明では、再度のロック解除制御を行う前に、油圧制御弁を異常解除制御の駆動パターンで駆動するため、油圧制御弁の異物噛み込み等による一時的な動作不良であれば、異常解除制御により油圧制御弁を正常に動作できる状態に戻してから、再度のロック解除制御を行うことができる。このため、ロック機構が正常であれば、再度のロック解除制御によりロック解除することができて、ロック解除不良の発生率を従来より少なくすることができ、可変バルブタイミング制御の信頼性を向上することができる。
ところで、吸気バルブと排気バルブの両方に可変バルブタイミング装置を設けたシステムでは、ロック機構のロックが解除されない状態で可変バルブタイミング制御が行われた場合、正常に動作する可変バルブタイミング装置のみが通常通り動作するため、吸排気バルブのバルブオーバーラップ量等が異常になって、筒内の排気残留割合(内部EGR量)が過多となるおそれがあり、それによって、筒内の燃焼状態が悪化して失火が発生したり、ドライバビリティや排気エミッションが悪化し、最悪の場合は、エンジンストールに至るおそれがある。
そこで、請求項1に係る発明では、ロック解除制御終了後にロック解除されていないと判定された時に、再度のロック解除制御によりロック機構のロック解除が検出されるまで、正常に動作する方の可変バルブタイミング装置の可変バルブタイミング制御を停止又は筒内の排気残留割合が少なくなるように制御するようにしている。このようにすれば、仮に、異常解除制御の時間が長くなったとしても、ロック解除が検出されるまでは、正常に動作する方の可変バルブタイミング装置の可変バルブタイミング制御を停止又は筒内の排気残留割合が少なくなるように制御するため、異常解除制御中の筒内の排気残留割合の増加を抑えることができ、異常解除制御中の燃焼状態の悪化を少なくして失火を防止することができ、ドライバビリティや排気エミッションを改善できると共に、エンジンストールを防止することができる。
【0007】
この場合、請求項4のように、異常解除制御では、油圧制御弁の弁体を所定ストロークで往復動させる動作を繰り返すようにすると良い。このようにすれば、油圧制御弁の異物噛み込み等による一時的な動作不良の場合には、異常解除制御により油圧制御弁の弁体を所定ストロークで往復動させる動作を繰り返すうちに動作不良の原因(異物等)が取り除かれて油圧制御弁が正常に動作できる状態に戻る。
【0008】
また、請求項5のように、油圧制御弁を異常解除制御の駆動パターンで駆動した時に該油圧制御弁の弁体が正常に動作すれば、ロック機構の動作不良によるロック解除不良と判定するようにしても良い。つまり、ロック解除不良の原因は、ロック機構の動作不良と油圧制御弁の動作不良のいずれかであるため、異常解除制御により油圧制御弁の弁体が正常に動作すれば、油圧制御弁が正常であることが確認され、ロック機構の動作不良によるロック解除不良と判定できる。
【0011】
また、排気環流装置を備えたシステムでは、請求項2,3のように、ロック解除制御終了後にロック解除されていないと判定された時に、再度のロック解除制御によりロック機構のロック解除が検出されるまで、排気環流装置による排気環流量(外部EGR量)を少なくするように制御しても良い。つまり、内部EGRも外部EGRも燃焼性に及ぼす影響は同じであり、内部EGR量と外部EGR量との合計が全EGR量となるため、異常解除制御中に内部EGR量が増加したとしても、外部EGR量を少なくすれば、全EGR量の増加を抑えることができ、異常解除制御中の燃焼状態の悪化を防ぐことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
[実施形態(1)]
以下、本発明を吸気バルブの可変バルブタイミング制御装置に適用した実施形態(1)を図1乃至図10に基づいて説明する。図1に示すように、内燃機関であるDOHCエンジン11は、クランク軸12からの動力がタイミングチェーン13により各スプロケット14,15を介して吸気側カム軸16と排気側カム軸17とに伝達されるようになっている。但し、吸気側カム軸16には、クランク軸12に対する吸気側カム軸16の進角量を調整する可変バルブタイミング装置18が設けられている。
【0013】
また、吸気側カム軸16の外周側には、気筒判別のために複数のカム角でカム角信号を出力するカム角センサ19が設置され、一方、クランク軸12の外周側には、所定のクランク角毎にクランク角信号を出力するクランク角センサ20が設置されている。これらカム角センサ19及びクランク角センサ20の出力信号は、エンジン制御回路21に入力され、このエンジン制御回路21によって吸気バルブの実バルブタイミングが演算されると共に、クランク角センサ20の出力パルスの周波数からエンジン回転速度が演算される。また、エンジン運転状態を検出する各種センサ(吸気圧センサ22、水温センサ23、スロットルセンサ24等)の出力信号がエンジン制御回路21に入力される。
【0014】
このエンジン制御回路21は、これら各種の入力信号に基づいて燃料噴射制御や点火制御を行うと共に、可変バルブタイミング制御を行い、吸気バルブの実バルブタイミング(吸気側カム軸16の実進角量)を目標バルブタイミング(目標進角量)に一致させるように可変バルブタイミング装置18をフィードバック制御する。この可変バルブタイミング装置18の油圧制御回路には、オイルパン27内のオイルがオイルポンプ28により油圧制御弁29を介して供給され、その油圧を油圧制御弁29によって制御することで、吸気バルブの実バルブタイミングが制御される。
【0015】
次に、図2乃至図7に基づいて中間ロック機構付きの可変バルブタイミング装置18の構成を説明する。可変バルブタイミング装置18のハウジング31は、吸気側カム軸16の外周に回動自在に支持されたスプロケット14にボルト32で締め付け固定されている。これにより、クランク軸12の回転がタイミングチェーン13を介してスプロケット14とハウジング31に伝達され、スプロケット14とハウジング31がクランク軸12と同期して回転する。
【0016】
一方、吸気側カム軸16は、シリンダヘッド33とベアリングキャップ34により回転可能に支持され、この吸気側カム軸16の一端部に、ロータ35がストッパ36を介してボルト37で締め付け固定されている。このロータ35は、ハウジング31内に相対回動自在に収納されている。
【0017】
図3及び図4に示すように、ハウジング31の内部には、複数の流体室40が形成され、各流体室40が、ロータ35の外周部に形成されたベーン41によって進角室42と遅角室43とに区画されている。そして、ロータ35の外周部とベーン41の外周部には、それぞれシール部材44が装着され、各シール部材44が板ばね45(図2参照)によって外周方向に付勢されている。これにより、ロータ35の外周面とハウジング31の内周面との隙間及びベーン41の外周面と流体室40の内周面との隙間がシール部材44でシールされている。
【0018】
図2に示すように、吸気側カム軸16の外周部に形成された環状の進角溝46と遅角溝47が、それぞれ油圧制御弁29の所定ポートに接続され、エンジン11の動力でオイルポンプ28が駆動されることにより、オイルパン27から汲み上げたオイルが油圧制御弁29を介して進角溝46や遅角溝47に供給される。進角溝46に接続された進角油路48は、吸気側カム軸16の内部を貫通してロータ35の左側面に形成された円弧状進角油路49(図3参照)に連通するように形成され、この円弧状進角油路49が各進角室42に連通している。一方、遅角溝47に接続された遅角油路50は、吸気側カム軸16の内部を貫通してロータ35の右側面に形成された円弧状遅角油路51(図4参照)に連通するように形成され、この円弧状遅角油路51が各遅角室43に連通している。
【0019】
油圧制御弁29は、ソレノイド53とスプリング54で弁体を駆動する4ポート3位置切換弁であり、弁体の位置を、進角室42に油圧を供給する位置と、遅角室43に油圧を供給する位置と、進角室42と遅角室43のいずれにも油圧を供給しない位置との間で切り換えるようになっている。ソレノイド53の通電停止時には、スプリング54によって弁体が進角室42に油圧を供給する位置に自動的に切り換えられ、カム軸位相を進角させる方向に油圧が働くようになっている。この油圧制御弁29の弁体のストロークを検出する弁ストロークセンサ25(図1参照)が設けられ、この弁ストロークセンサ25の出力信号がエンジン制御回路21に入力される。
【0020】
進角室42と遅角室43に所定圧以上の油圧が供給された状態では、進角室42と遅角室43の油圧でベーン41が固定されて、クランク軸12の回転によるハウジング31の回転がオイルを介してロータ35(ベーン41)に伝達され、ロータ35と一体的に吸気側カム軸16が回転駆動される。エンジン運転中は、進角室42と遅角室43の油圧を油圧制御弁29で制御してハウジング31とロータ35(ベーン41)とを相対回動させることで、クランク軸12に対する吸気側カム軸16の回転位相(以下「カム軸位相」という)を制御して吸気バルブのバルブタイミングを可変する。尚、スプロケット14には、進角制御時にロータ35を進角方向に相対回動させる油圧力をばね力で補助するねじりコイルばね55(図2参照)が収容されている。
【0021】
また、図3及び図4に示すように、いずれか1つのベーン41の両側部には、ハウジング31に対するロータ35(ベーン41)の相対回動範囲を規制するストッパ部56が形成され、このストッパ部56によってカム軸位相の最遅角位相と最進角位相が規制されている。更に、他のベーン41に形成されたロックピン収容孔57には、ハウジング31とロータ35(ベーン41)との相対回動をロックするためのロックピン58が収容され、このロックピン58がハウジング31に設けられたロック穴59(図2参照)に嵌り込むことで、カム軸位相がその調整可能範囲の略中間位置(中間ロック位置)でロックされる。この中間ロック位置は、始動に適した位置に設定されている。
【0022】
図6及び図7に示すように、ロックピン58は、ロックピン収容孔57の内周に嵌合された円筒部材61内に摺動可能に挿入され、スプリング62によってロック方向(突出方向)に付勢されている。また、ロックピン58の中央外周部に形成された弁部63によって、円筒部材61とロックピン58との隙間が、ロック油圧室64とロック解除保持用の油圧室65とに区画されている。そして、ロック油圧室64とロック解除保持用の油圧室65に進角室42から油圧を供給するために、ベーン41には、進角室42に連通するロック油路66とロック解除保持用の油路67が形成されている。また、ハウジング31には、ロック穴59と遅角室43とを連通するロック解除油路68が形成されている。
【0023】
図6に示すように、ロックピン58のロック時には、ロックピン58の弁部63がロック解除保持用の油路67を塞いで、ロック油路66をロック油圧室64に連通させた状態となる。これにより、進角室42からロック油圧室64に油圧が供給され、この油圧とスプリング62によってロックピン58がロック穴59に嵌まり込んだ状態に保持され、カム軸位相が中間ロック位置でロックされる。
【0024】
エンジン停止中は、ロック油圧室64の油圧(進角室42の油圧)が低下するが、スプリング62によってロックピン58がロック位置に保持される。従って、エンジン始動は、ロックピン58がロック位置に保持された状態(中間ロック位置)で行われ、エンジン始動後に、オイルポンプ28の吐出圧がある程度上昇した時点で、ロック解除制御が行われる。このロック解除制御により、ロック穴59の油圧(遅角室43の油圧)が高くなると、その油圧によって次のようにしてロックピン58のロックが解除される。エンジン始動後のロック解除制御により、遅角室43からロック解除油路68を通してロック穴59に供給される油圧(ロック解除方向の力)が、ロック油圧室64の油圧(進角室42の油圧)とスプリング62のばね力との合力(ロック方向の力)よりも大きくなると、ロック穴59の油圧によってロックピン58がロック穴59から押し出されて図7のロック解除位置に移動し、ロックピン58のロックが解除される。
【0025】
このロック解除状態では、図7に示すように、ロックピン58の弁部63がロック油路66を塞いで、ロック解除保持用の油路67をロック解除保持用の油圧室65に連通させた状態となる。これにより、進角室42からロック解除保持用の油圧室65に油圧が供給され、このロック解除保持用の油圧室65の油圧(進角室42の油圧)とロック穴59の油圧(遅角室43の油圧)とによってロックピン58がスプリング62に抗してロック解除位置に保持される。
【0026】
エンジン運転中は、進角室42と遅角室43のいずれかの油圧が高くなっているため、その油圧でロックピン58がロック解除位置に保持され、ハウジング31とロータ35とが相対回動可能な状態(つまりバルブタイミング制御が可能な状態)に保持される。
【0027】
エンジン運転中は、エンジン制御回路21は、クランク角センサ20及びカム角センサ19の出力信号に基づいて吸気バルブの実バルブタイミング(吸気側カム軸16の実進角位置)を演算すると共に、吸気圧センサ22、水温センサ23等のエンジン運転状態を検出する各種センサの出力に基づいて吸気バルブの目標バルブタイミング(吸気側カム軸17の目標進角位置)を演算する。そして、吸気バルブの実バルブタイミングを目標バルブタイミングに一致させるように可変バルブタイミング装置18の油圧制御弁29をフィードバック制御する。これにより、進角室42と遅角室43の油圧を制御してハウジング31とロータ35とを相対回動させることで、カム軸位相を変化させて吸気バルブの実バルブタイミングを目標バルブタイミングに一致させる。
【0028】
その後、エンジン11を停止させる際に、エンジン回転速度が低下すると、オイルポンプ28の吐出圧が低下するため、進角室42や遅角室43の油圧が低下してくる。これにより、ロック解除保持用の油圧室65の油圧(進角室42の油圧)とロック穴59の油圧(遅角室43の油圧)が低下して、スプリング62のばね力がこれらの油圧に打ち勝つようになると、スプリング62のばね力によってロックピン58が突出してロック穴59に嵌まり込むようになる。但し、ロックピン58がロック穴59に嵌まり込むには、両者の位置が一致していること、つまり、カム軸位相が中間ロック位置に一致していることが条件となる。
【0029】
エンジン11が停止する際には、エンジン回転速度(オイルポンプ28の回転速度)が低下して油圧が低下するため、カム軸16の負荷トルクによりカム軸位相が自然に遅角側に変化していき、その過程で、図6に示すように、ロックピン58をロック穴59に嵌まり込ませて、カム軸位相を中間ロック位置でロックする。
【0030】
前述したように、エンジン始動は、ロックピン58がロック位置に保持された状態(中間ロック位置)で行われ、エンジン始動後に、オイルポンプ28の吐出圧がある程度上昇した時点で、ロック解除制御が行われる。このロック解除制御により、ロック穴59の油圧(遅角室43の油圧)が高くなると、その油圧によってロックピン58のロックが解除され、このロック解除によって、吸気バルブのバルブタイミング(カム軸位相)のフィードバック制御が実行可能な状態となる。
【0031】
しかし、ロック解除制御を行っても、何等かの原因で、ロックピン58のロックを解除できない場合があるため、ロック解除できない場合は、再度、ロック解除制御を行うことが考えられる。このようにすれば、ロック機構の異物噛み込み等による一時的なロック解除不良であれば、再度のロック解除制御によりロック解除できる場合があるが、ロック解除不良の原因としては、ロック機構の動作不良の他に、油圧制御弁29の動作不良が考えられる。油圧制御弁29の動作不良の場合は、ロック解除制御の信号を油圧制御弁29に出力しても、油圧制御弁29が正常に動作しないため、ロック機構自体が正常であっても、ロック解除することはできない。
【0032】
そこで、本実施形態(1)では、エンジン制御回路21は、内蔵したROM(記憶媒体)に記憶した図8のロック解除プログラムを実行することで、ロック解除制御終了後にロック解除されていないと判定された時には、油圧制御弁29を異常解除制御の駆動パターン(図9参照)で駆動して動作不良の原因(異物等)を取り除いた後に再度ロック解除制御を行うようにしている。本プログラムは、イグニッションスイッチ(図示せず)のオン後に起動され、特許請求の範囲でいうロック解除制御手段としての役割を果たす。
【0033】
本プログラムが起動されると、まずステップ101で、エンジン始動後にロック解除制御が終了するまで待機する。その後、ロック解除制御が終了した時点で、ステップ102に進み、ロック解除されたか否か(つまりロックピン58がロック穴59から抜け出たか否か)を、次のようにして判定する。まず、現在の実進角位置(実バルブタイミング)VTが中間ロック位置付近の所定範囲内(VTA<VT<VTB)であるか否かを判定する。ここで、所定範囲(VTA<VT<VTB)は、中間ロック位置から所定値(例えば実進角位置VTの検出誤差、製造ばらつき、経時変化等の誤差要因を最大限見込んだ値)以内の範囲に設定されている。もし、現在の実進角位置VTが中間ロック位置付近の所定範囲内でなければ、検出誤差等の誤差要因を最大限考慮しても、カム軸位相が中間ロック位置から離れていることは明らかであるため、ロック解除と判定する。
【0034】
一方、現在の実進角位置VTが中間ロック位置付近の所定範囲内であれば、ロック解除したか否かをカム角信号の進角量のばらつき度合から判定する。つまり、ロック解除されると、カム軸位相が油圧で中間ロック位置付近に制御されていても、カム軸位相が微振動するため、カム角信号の進角量のばらつき度合が増大する。この特性を利用して、カム角信号の進角量のばらつき度合の大小からロック解除の有無を判定する。尚、このステップ102の処理は、特許請求の範囲でいうロック解除判定手段としての役割を果たす。
【0035】
このステップ102で、ロック解除されたと判定されれば、本プログラムを終了するが、ロック解除されていなければ、ステップ103に進み、油圧制御弁29の異常解除制御を実行する。この異常解除制御では、図9に示すように、油圧制御弁29の印加電流を例えば100mAと1000mAとに交互に一定周期で切り換えることで、油圧制御弁29の弁ストロークを0とフルストロークとの間で往復動させる動作を所定時間繰り返す。このようにすれば、油圧制御弁29の異物噛み込み等による一時的な動作不良の場合には、異常解除制御により油圧制御弁29の弁体をフルストロークで往復動させる動作を繰り返すうちに、動作不良の原因(異物等)が取り除かれて油圧制御弁29が正常に動作できる状態に戻る。
【0036】
異常解除制御中は、油圧制御弁29の弁体のストロークを検出する弁ストロークセンサ25の出力信号に基づいて、油圧制御弁29が正常に動作したか否かを判定し(ステップ104)、異常解除制御の終了時までに油圧制御弁29が正常に動作しなければ、油圧制御弁29の動作不良と判定する(ステップ105)。油圧制御弁29の動作不良の場合は、再度のロック解除制御を行っても、無駄であるので、本プログラムを終了する。尚、油圧制御弁29の動作不良と判定された場合は、その情報を不揮発性メモリ(バックアップRAM等)に記憶すると共に、警告ランプの点灯等によって運転者に異常を知らせ、更に、可変バルブタイミング装置18をロックした状態でエンジン11を運転できるように燃料噴射量や点火時期等を制御する。
【0037】
一方、異常解除制御の終了時までに油圧制御弁29が正常に動作すれば、ステップ106に進み、再度、ロック解除制御を実行する。このとき、ロック機構が正常であれば、再度のロック解除制御によりロック解除することができる。この後、ステップ107に進み、前記ステップ102と同様の方法で、ロック解除されたか否かを判定し、ロック解除されていれば、そのまま本プログラムを終了する。もし、ロック解除されていなければ、ステップ108に進み、ロックピン58のロック解除不良(ロック固着)と判定する。つまり、前記ステップ104で、油圧制御弁29が正常に動作することが確認されているため、再度のロック解除制御を行っても、ロック解除されなければ、ロックピン58のロック解除不良(ロック固着)と判定することができる。尚、ロックピン58のロック解除不良と判定された場合は、その情報を不揮発性メモリ(バックアップRAM等)に記憶すると共に、警告ランプの点灯等によって運転者に異常を知らせ、更に、可変バルブタイミング装置18をロックした状態でエンジン11を運転できるように燃料噴射量や点火時期等を制御する。
【0038】
以上説明した図8のロック解除プログラムの実行例を図10のタイムチャートを用いて説明する。図10はロックピン58のロック解除不良(ロック固着)が発生している場合の制御例である。この場合は、ロック解除制御を行っても、ロック解除できないため、油圧制御弁29の異常解除制御が行われた後、再度、ロック解除制御が行われる。再度のロック解除制御を行っても、ロック解除されなければ、ロックピン58のロック解除不良(ロック固着)と判定される。
【0039】
以上説明した本実施形態(1)では、再度のロック解除制御を行う前に、油圧制御弁29を異常解除制御の駆動パターンで駆動するため、油圧制御弁29の異物噛み込み等による一時的な動作不良であれば、異常解除制御により油圧制御弁29を正常に動作できる状態に戻してから、再度のロック解除制御を行うことができる。このため、ロック機構が正常であれば、再度のロック解除制御によりロック解除することができて、ロック解除不良の発生率を従来より少なくすることができ、可変バルブタイミング制御の信頼性を向上することができる。
【0040】
しかも、本実施形態(1)では、異常解除制御中に、油圧制御弁29の弁体のストロークを弁ストロークセンサ25により検出し、油圧制御弁29が正常に動作したか否かを判定するようにしたので、ロック解除不良の原因が、ロック機構の動作不良(ロック固着)と油圧制御弁29の動作不良のいずれかであるかを特定することができ、この情報を不揮発性メモリ(バックアップRAM等)に記憶することで、故障修理時の故障診断を容易に行うことができる。
【0041】
尚、本実施形態(1)では、再度のロック解除制御を行う前に、油圧制御弁29の動作不良であるか否かを判定するようにしたが、再度のロック解除制御の終了後にロック解除不良と判定された場合に、エンジン停止後の電源メインリレーのオン中(電源オン中)に、油圧制御弁29の異常解除制御を行って油圧制御弁29の動作不良であるか否かを判定するようにしても良い。
【0042】
尚、油圧制御弁29の弁体の動作状態を検出するセンサは、1個の弁ストロークセンサ25に限定されず、例えば、油圧制御弁29の弁ストロークが0の位置とフルストロークの位置にそれぞれ弁体を検出するセンサを設置して、2個のセンサで油圧制御弁29の弁体の動作状態を検出するようにしても良い。
【0043】
また、本発明は、弁ストロークセンサ25を省いて油圧制御弁29の動作不良を検出しない構成としても良く、この場合でも、本発明の所期の目的を十分に達成することができる。
【0044】
また、本実施形態(1)では、異常解除制御中に油圧制御弁29をフルストロークで駆動するようにしたが、フルストロークよりも小さいストロークで駆動するようにしても良い。また、本実施形態(1)では、異常解除制御中に油圧制御弁29を一定のストロークで駆動するようにしたが、異常解除制御中に油圧制御弁29の駆動ストロークを徐々に大きくする等、駆動ストロークを徐々に変化させるようにしても良い。
【0045】
尚、異常解除制御の終了後に油圧制御弁29の動作不良と判定された場合に、再度、異常解除制御を繰り返すようにしても良い。また、油圧制御弁29の動作が正常と判定された場合は、再度のロック解除制御でロック解除できなければ、更にロック解除制御を1回又は2回以上繰り返すようにしても良い。
【0046】
[実施形態(2)]
上記実施形態(1)は、吸気バルブのみに可変バルブタイミング装置18を設けた実施形態であるが、図11及び図12に示す本発明の実施形態(2)は、吸気バルブと排気バルブの両方に可変バルブタイミング装置を設けた実施形態である。本実施形態(2)においても、吸気側の可変バルブタイミング装置は、前記実施形態(1)の中間ロック機構付きの可変バルブタイミング装置18と同じ構成であり、排気側の可変バルブタイミング装置は、中間ロック機構の無い従来の可変バルブタイミング装置と同じ構成である。エンジン始動時の排気バルブタイミングは、最進角位相であるため、可変バルブタイミング制御が開始されると、排気バルブタイミングは遅角側に制御される(図12参照)。
【0047】
この構成では、吸気側の可変バルブタイミング装置のロックが解除されない状態で可変バルブタイミング制御が行われた場合、排気側可変バルブタイミング装置のみが通常通り動作するため、吸排気バルブのバルブオーバーラップ量等が異常になって、筒内の排気残留割合(内部EGR量)が過多となるおそれがあり、それによって、筒内の燃焼状態が悪化して失火が発生したり、ドライバビリティや排気エミッションが悪化し、最悪の場合は、エンジンストールに至るおそれがある。
【0048】
そこで、本実施形態(2)では、図11のロック解除プログラムによって、ロック解除が検出されるまでは、筒内の排気残留割合(内部EGR量)の増加を抑えるように排気バルブタイミングを制御する。図1のプログラムは、前記実施形態(1)で説明した図8のプログラムにステップ102a,109の処理を追加したものである。
【0049】
本プログラムでは、ロック解除制御終了後にロック解除されていないと判定されると、ステップ102aに進み、排気バルブタイミングを進角補正して、吸排気バルブのバルブオーバーラップ量を少なくすることで、異常解除制御中のエンジンの内部EGR量を少なくして燃焼状態の悪化を抑える。尚、排気バルブタイミングの進角補正は、最進角位相となるように制御したり、或は、排気バルブタイミングを通常よりも所定の補正量αだけ進角させるようにしても良い。この補正量αは、エンジン運転状態に応じてマップ等により変化させても良く、勿論、固定値としても良い。
【0050】
その後、異常解除制御と再度のロック解除制御を行って、ロック解除されれば、ステップ109に進み、排気バルブタイミング制御を通常の制御に戻すが、再度のロック解除制御を行っても、ロック解除されなければ、その後も、排気バルブタイミングの進角補正が継続され、内部EGR量を少なくした状態でエンジンが運転される。これにより、ロック解除不良時のエンジンの燃焼状態の悪化を少なくして失火を防止することができ、ドライバビリティや排気エミッションを改善できると共に、エンジンストールを防止できる。
【0051】
尚、本実施形態(2)では、異常解除制御中に排気バルブタイミングの進角補正するようにしたが、異常解除制御中に排気バルブタイミングの制御を停止して排気バルブタイミングを固定するようにしても良い。このようにしても、異常解除制御中の内部EGR量を増加を抑えることができ、燃焼状態の悪化を少なくすることができる。
【0052】
[その他の実施形態]
上記実施形態(2)の構成に排気環流装置(EGR装置)を追加したシステムに本発明を適用する場合は、ロック解除制御終了後にロック解除されていないと判定された時に、排気バルブタイミングを進角補正して内部EGR量を減量補正し、且つ排気環流装置による外部EGR量を減量補正するようにしたり、或は、排気バルブタイミングの進角補正を行わずに、外部EGR量の減量補正のみを行うようにしても良い。つまり、内部EGRも外部EGRも燃焼性に及ぼす影響は同じであり、内部EGR量と外部EGR量との合計が全EGR量となるため、異常解除制御中に内部EGR量が増加したとしても、外部EGR量を少なくすれば、全EGR量の増加を抑えることができ、エンジンの燃焼状態の悪化を防ぐことができる。
【0053】
尚、本発明は、排気側可変バルブタイミング装置にロック機構を設けても良く、勿論、吸気側及び排気側の両可変バルブタイミング装置にそれぞれロック機構を設けても良い。この場合、排気側可変バルブタイミング装置のロック機構のロック解除制御終了後にロック解除されていないと判定された時に、吸気バルブタイミングを内部EGR量が少なくなるように遅角補正したり、或は、外部EGR量を少なくするようにEGR弁の開度を制御すれば良い。
【0054】
また、可変バルブタイミング装置のロック機構は、中間ロック位置でロックするものに限定されず、中間ロック位置以外の位置(例えば最遅角位置又は最進角位置)でロックする構成のものにも本発明を適用して実施することができる。
【0055】
その他、本発明は、可変バルブタイミング装置の構成やロック機構の構成を適宜変更しても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で、種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)を示す制御システム全体の概略構成図
【図2】可変バルブタイミング装置の縦断面図
【図3】図2のA−A線に沿って示す断面図
【図4】図2のB−B線に沿って示す断面図
【図5】図4のC−C線に沿って示す断面図
【図6】ロックピンのロック状態を示す部分拡大断面図
【図7】ロックピンのロック解除状態を示す部分拡大断面図
【図8】実施形態(1)のロック解除プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図9】異常解除制御の駆動パターンを示すタイムチャート
【図10】実施形態(1)のロック解除制御の一例を示すタイムチャート
【図11】実施形態(2)のロック解除プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図12】吸気バルブと排気バルブの開閉タイミング特性を示す図
【符号の説明】
11…エンジン(内燃機関)、12…クランク軸、13…タイミングチェーン、14,15…スプロケット、16…吸気カム軸、17…排気カム軸、18…可変バルブタイミング装置、19…カム角センサ、20…クランク角センサ、21…エンジン制御回路(ロック解除判定手段,ロック解除制御手段)、25…弁ストロークセンサ、28…オイルポンプ、29…油圧制御弁、31…ハウジング、35…ロータ、40…流体室、41…ベーン、42…進角室、43…遅角室、53…ソレノイド、54…スプリング、58…ロックピン(ロック機構)、59…ロック穴(ロック機構)、62…スプリング(ロック機構)。
Claims (5)
- 内燃機関の吸気バルブと排気バルブに、それぞれバルブタイミングを可変する可変バルブタイミング装置を設けると共に、少なくとも一方の可変バルブタイミング装置に、可変バルブタイミング制御を行わない時にバルブタイミングを所定位相でロックするロック機構を設け、このロック機構及び前記可変バルブタイミング装置を油圧制御回路で駆動する内燃機関の可変バルブタイミング制御装置において、
前記ロック機構のロック解除制御時に該ロック機構に対して油圧をロック解除方向にかけるように前記油圧制御回路の油圧制御弁を制御するロック解除制御手段と、
前記ロック機構のロック解除の有無を判定するロック解除判定手段とを備え、
前記ロック解除制御手段は、ロック解除制御終了後にロック解除されていないと判定された時に前記油圧制御弁を異常解除制御の駆動パターンで駆動した後に再度ロック解除制御を行うと共に、再度のロック解除制御により前記ロック機構のロック解除が検出されるまで、正常に動作する方の可変バルブタイミング装置の可変バルブタイミング制御を停止又は内燃機関の筒内の排気残留割合が少なくなるように制御することを特徴とする内燃機関の可変バルブタイミング制御装置。 - 内燃機関の排気の一部を吸気系に環流させる排気環流装置を備え、
前記ロック解除制御手段は、ロック解除制御終了後にロック解除されていないと判定された時には、再度のロック解除制御により前記ロック機構のロック解除が検出されるまで、前記排気環流装置による排気環流量を少なくするように制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変バルブタイミング制御装置。 - 内燃機関の吸気バルブと排気バルブの少なくとも一方に、バルブタイミングを可変する可変バルブタイミング装置を設けると共に、この可変バルブタイミング装置に、可変バルブタイミング制御を行わない時にバルブタイミングを所定位相でロックするロック機構を設け、このロック機構及び前記可変バルブタイミング装置を油圧制御回路で駆動する内燃機関の可変バルブタイミング制御装置において、
内燃機関の排気の一部を吸気系に環流させる排気環流装置と、
前記ロック機構のロック解除制御時に該ロック機構に対して油圧をロック解除方向にかけるように前記油圧制御回路の油圧制御弁を制御するロック解除制御手段と、
前記ロック機構のロック解除の有無を判定するロック解除判定手段とを備え、
前記ロック解除制御手段は、ロック解除制御終了後にロック解除されていないと判定された時に前記油圧制御弁を異常解除制御の駆動パターンで駆動した後に再度ロック解除制御を行うと共に、再度のロック解除制御により前記ロック機構のロック解除が検出されるまで、前記排気環流装置による排気環流量を少なくするように制御することを特徴とする内燃機関の可変バルブタイミング制御装置。 - 前記異常解除制御では、前記油圧制御弁の弁体を所定ストロークで往復動させる動作を繰り返すことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の内燃機関の可変バルブタイミング制御装置。
- 前記ロック解除制御手段は、前記油圧制御弁を前記異常解除制御の駆動パターンで駆動した時に該油圧制御弁の弁体が正常に動作すれば前記ロック機構の動作不良によるロック解除不良と判定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の内燃機関の可変バルブタイミング制御装置。
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