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JP3526709B2 - 液晶パネルのアライメント装置 - Google Patents

液晶パネルのアライメント装置

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Publication number
JP3526709B2
JP3526709B2 JP33307496A JP33307496A JP3526709B2 JP 3526709 B2 JP3526709 B2 JP 3526709B2 JP 33307496 A JP33307496 A JP 33307496A JP 33307496 A JP33307496 A JP 33307496A JP 3526709 B2 JP3526709 B2 JP 3526709B2
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JP
Japan
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liquid crystal
tray
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slider
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JP33307496A
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司 工藤
勝美 塩野
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Micronics Japan Co Ltd
Original Assignee
Micronics Japan Co Ltd
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Publication date
Application filed by Micronics Japan Co Ltd filed Critical Micronics Japan Co Ltd
Priority to JP33307496A priority Critical patent/JP3526709B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送用アームに対
する矩形の液晶パネルのアライメントをする装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネルすなわち液晶パネルの点
灯試験すなわち検査をする装置の1つとして、矩形の液
晶パネルを搬送用アームに対して受け渡す受渡しステー
ションと、液晶パネルの点灯試験をする検査ステーショ
ンとを筐体内に設け、液晶表示パネルを搬送用アームに
より受渡しステーションと検査ステーションとに搬送
し、アーム(ひいては、検査装置)に対する液晶パネル
の粗アライメントを受渡しステーションにおいて行い、
検査用プローブユニット(ひいては、検査装置)に対す
る液晶パネルの精密アライメントを受渡しステーション
において行う検査装置がある(特開平5−134227
号公報)。粗アライメントは、作業者が液晶パネルの隣
り合う縁部をアームに固定された2つのストッパに手作
業により当接させることにより、行われる。
【0003】しかし、この従来の検査装置では、アーム
に固定された2つのストッパを利用して粗アライメント
をするから、粗アライメントの精度が低い。また、検査
すべき液晶パネルの種類、特に大きさに応じたアームを
必要とし、しかも検査すべき液晶パネルの種類を変更す
るたびに搬送用アームを交換しなければならない。
【0004】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、搬送用アー
ムを変更することなく、異なる大きさの液晶パネルのア
ライメントに適用させることにある。
【0005】
【解決手段、作用、効果】本発明のアライメント装置
は、アライメントをすべき矩形の液晶パネルと平行な面
内で交差する方向へ移動可能の少なくとも2組の当接部
材と、該当接部材の組に対応されて対応する組の当接部
材を相寄り相離れる方向へ移動させる少なくとも2組の
移動手段とを含む。
【0006】各組の当接部材は、アライメントをすると
き相寄る方向へ移動され、アライメントを終了した後相
離れる方向へ移動される。搬送用アームに載置された液
晶パネルが当接部材の移動範囲内に搬送された状態で、
当接部材が相寄る方向へ移動されると、各当接部材は、
液晶パネルの外周縁部に当接し、液晶パネルをその配置
空間の中央に向けて押す。このとき、搬送用アームに対
する液晶パネルの姿勢および位置が不正確であると、そ
の液晶パネルは、当接部材の共同作用によりアームに対
して変位されて、アームに対する姿勢および位置を調整
される。
【0007】本発明によれば、液晶パネルと平行な面内
で交差する方向へ移動可能の少なくとも2組の当接部材
を相寄り相離れる方向へ移動させてアライメントをする
ようにしたから、当接部材の最大移動範囲より小さい液
晶パネルのアライメントをすることができ、搬送用アー
ムを変更することなく、各種大きさの液晶パネルのアラ
イメントに適用することができる。
【0008】各当接部材を、四角形の辺に対応する液晶
パネルの縁部に接触すべく前記支持手段に上下方向へ伸
びる軸線の周りに回転可能に支持されたローラとし、ま
た相寄る方向へ移動されることにより四角形の辺に対応
する液晶パネルの縁部に当接させることができる。この
ようにすれば、相寄る方向へのローラの移動により、液
晶パネルがローラに対して容易に変位するから、搬送用
アームに対する液晶パネルの姿勢および位置がより正確
に修正される。
【0009】さらに、当接部材の組に対応されて対応す
る組の当接部材を支持する2組の支持手段であって前記
移動手段により相寄り相離れる方向へ移動される2組の
支持手段を含むことができる。この場合、当接部材は、
相寄り相離れる方向へ支持手段とともに移動される。
【0010】各支持手段は、四角形の対向する辺に沿っ
て相寄り相離れる方向へ移動可能のスライダを備え、各
移動手段は、各スライダに対応されて対応するスライダ
に連結されたラックであって前記スライダの移動方向へ
伸びるラックと、該ラックと噛合するピニオン歯車と、
前記両スライダが相寄り相離れる方向へ前記スライダ、
前記ラックおよび前記ピニオン歯車から選択される部材
を駆動させる駆動機構とを備え、前記ピニオン歯車を対
応する移動手段の両ラックに噛合させることができる。
【0011】さらに、前記支持手段および前記移動手段
が配置されたアライメントベースを含み、一方の支持手
段のスライダと一方の移動手段とを前記アライメントベ
ースの一方の側に配置し、他方の支持手段のスライダと
他方の支持手段とを前記アライメントベースの他方の側
に配置することができる。好ましい実施例においては、
アライメントベースは、矩形の開口を有する水平の板状
の枠部材を備え、またアライメントすべき液晶パネルと
平行である。
【0012】さらに、前記当接部材の組に対応されて対
応する組の当接部材が所定の位置まで接近したことを感
知する感知手段を含むことができる。このようにすれ
ば、感知手段の感知出力を用いて当接部材の移動を停止
させ、液晶パネルの損傷を防止することができる。
【0013】前記各感知手段は、前記アライメントベー
スに配置されて前記支持手段の移動方向へ伸びる取付レ
ールと、該取付レールにこれの長手方向における位置を
変更可能に組み付けられたセンサと、一方の支持手段に
連結されかつ該支持手段とともに移動されて前記センサ
に感知されるレバーとを備えることができる。このよう
にすれば、取付レールへのセンサの取付位置を液晶パネ
ルの大きさに応じて変更することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図5を参照するに、本発明
のアライメント装置を備える検査装置10は、矩形の平
面形状を有するトレー12に収容された矩形の液晶表示
パネルすなわち液晶パネル14の点灯試験をしてその良
否を検査する装置として用いられる。
【0015】トレー12は、図6〜図8に示すように、
浅い凹所を形成する箱状の主体部12aと、該主体部の
周りのフランジ部12bとにより浅い皿の形をしてい
る。主体部12aは凹所側に突出する複数の突出部16
を底面に有しており、液晶パネル14はこれらの突出部
16に当接することにより凹所内で移動することを防止
される。トレー12は、また、貫通穴18を矩形の各隅
角部に対応する箇所に有する。液晶パネル14は、位置
合せ用マークを間隔をおいた隣り合う2つの隅角部に有
するとともに、液晶パネル毎に付けられた識別コードを
他の隅角部に有する。
【0016】検査装置10は、複数のトレー貯留装置2
0と、液晶パネル14をトレー12から分離しかつトレ
ー内に収納する分離収納器22と、トレーをトレー貯留
装置20から分離収納器22におよびその逆に移すトレ
ー搬送機構24と、液晶パネルを受ける一対の検査ステ
ージ26と、液晶パネルを分離収納器22から検査ステ
ージ26におよびその逆に移すパネル搬送機構28と、
液晶パネルの検査に用いるプローブユニット30と、パ
ネル搬送機構28と各検査ステージ26との間のパネル
受渡し位置に配置されたアライメント装置32と、検査
位置に搬送された液晶パネルを撮像する撮像ユニット3
4と、液晶パネルの位置合せ用マークをパネル受渡し位
置において撮像する第1のカメラ36と、液晶パネルの
識別コードを各パネル受渡し位置において撮像する第2
のカメラ38と、液晶パネルの位置合せ用マークを検査
位置において撮像する2つの第3のカメラ40と、プロ
ーブユニット30を支持するユニット支持機構42とを
含む。これらは、検査装置10の筐体すなわち本体フレ
ーム44に配置されている。
【0017】図9〜図12に示すように、各トレー貯留
装置20は、複数のトレー12を重ねた状態で貯留する
トレーポートである。各トレー貯留装置20は、平板状
のベース部材50を水平に配置し、支柱52と複数のシ
ャフト54とをベース部材50に互いに水平方向へ間隔
をおいて上方へ平行に伸びる状態に取り付け、板状のト
ップ部材56を支柱52およびシャフト54の上端に水
平に取り付け、中間ベースすなわち板状部材58をベー
ス部材50とトップ部材56との間にあって本体フレー
ム44に水平に支持させている。
【0018】支柱52およびシャフト54は、板状部材
58を貫通して伸びる。トップ部材56は、トレー12
の貯留空間を回避するようにトレー12の貯留空間の前
方と側方とにL字状に伸びる。支柱52およびシャフト
54は、それぞれ、トレー12の貯留空間の側方および
前方に配置されている。板状部材58は、図示の例で
は、本体フレーム44と異なる部材であるが、本体フレ
ーム44の水平部分であってもよい。
【0019】シャフト54は板状部材58に昇降可能に
受られたリニアシャフトであり、また板状部材58はボ
ールブッシュ60によりシャフト54を受けている。こ
のため、板状部材58の昇降が円滑になりかつ安定す
る。
【0020】トレー受け62は、板状部材58の上に配
置された複数のボール座64により水平面内で二次元的
に移動可能に配置されており、また複数のトレーを重ね
た状態に受ける。このため、トレー受け62は、フロー
ティングテーブルとして作用する。図示の例では、トレ
ー12は、トレー受け62に直接載置される。しかし、
トレー12をフォークリフトのようなトレー用運搬機械
のアーム部(すなわち、フォーク部)に用いるパレット
を介してトレー受け62に載置してもよいし、トレー受
け自体をパレットとしてもよい。
【0021】板状部材58は、運搬機械のアーム部がト
レー12の受渡しのために通過することを許す切欠部6
6を有する。保護カバー68は、板状部材58より下側
の部材と運搬機械のアーム部とが衝突することを防止す
るように、板状部材58の下側に設けられている。トレ
ー受け62は、切欠部66に対応するコ字状の形状を呈
しており、また後側に開口するように設置されている。
【0022】板状部材58、トレー受け62およびボー
ル座64は、複数のトレー12を積み重ねた状態に受け
る受け手段として作用する。この受け手段に受けられた
複数のトレー12は、板状部材58に形成された貫通穴
58aを水平面内で二次元的に移動可能に貫通して上下
方向へ伸びる長尺の一対のトレー押え70により、対向
する隅角部を外側から解除可能に把持される。
【0023】トレー押え70は、トレーの隅角部の平面
形状に対応したL字形の断面形状の凹溝を有するL型の
部材であり、またベース部材50上に相寄り相離れる方
向へ移動可能に配置された一対のスライドステージ72
に取り付けられている。
【0024】スライドステージ72は、スライドステー
ジ72に枢軸運動可能に連結された一対の連結リンク7
4と、両リンク74に枢軸運動可能に連結された中央リ
ンク76と、リンク74および76を屈伸させる駆動機
構78により、相寄り相離れる方向へ移動される。中央
リンク76は、ベース部材50に枢軸運動可能に取り付
けられている。
【0025】トレー押え70は、トレーを運搬機械から
トレー受け62に受けた後に、互いに接近する方向へ移
動される。これにより、トレー押え70は、トレー受け
62に転載されたトレー12の対向する隅角部の外側縁
部に当接し、トレー12を把持する。また、トレー押え
70は、トレーを運搬機械によりトレー受け62に受け
るときと、貯留しているトレーを運搬機械によりトレー
受け62から取り去るときとに、大きく離されて、トレ
ー12を解放する。
【0026】トレー押え70は、相寄る方向へ移動され
るとき、トレー12をその貯留空間の中央側へ押し、ト
レー12を変位させる。このため、トレー受け62に転
載されたトレー12の姿勢および位置が不正確であって
も、トレー12をトレー押え70により把持するだけ
で、トレーは正しい姿勢および位置に自動的に整列さ
れ、その状態に貯留される。これにより、運搬機械によ
るトレー12の転載が容易になる。
【0027】複数のトレー12を重ねた状態にトレー受
け62に転載したときのトレー12の姿勢および位置
は、トレー受け62がトレーの貯留空間内で変位するこ
とにより調整される。このとき、トレー受け62がボー
ル座64に受けられているから、トレー受け62の変位
が円滑になりかつ安定する。
【0028】トレー受け62上のトレー12の高さ位置
は、トレー受け62の上に重ねられたトレー12の数に
より異なる。このため、トレー押え70の高さ位置は、
少なくとも最上部のトレーの一部がトップ部材56より
上方となるように、昇降機構すなわち高さ調整機構によ
り調整される。
【0029】高さ調整機構は、既に述べた一対のシャフ
ト54のほかに、上端部および下端部をそれぞれトップ
部材56およびベース部材50に結合されて上下方向へ
伸びるラック80と、該ラックと噛合するピニオン歯車
82と、該ピニオン歯車を回転させる歯車駆動機構84
とを備える。ピニオン歯車82は歯車駆動機構84の出
力軸に取り付けられており、歯車駆動機構84は板状部
材58に回転可能に支持されている。
【0030】ピニオン歯車82がラック80と噛合した
状態で歯車駆動機構84により回転されると、ベース部
材50、支柱52、シャフト54、トップ部材56、ス
ライドステージ72、リンク74,76,駆動機構78
およびラック80が一体的に上昇または下降し、トレー
押え70が上昇または下降される。このときのこれらの
部材の上下移動および高さ調整機構の動作は、支柱52
およびシャフト54がベース部材50とトップ部材56
と連結されて堅固に構成されているから、円滑かつ安定
である。
【0031】各トレー貯留装置20は、切欠部66の開
口の側が後側となるように、本体フレーム44に配置さ
れる。このため、運搬機械によるトレー貯留装置20へ
のトレー12の受渡しは、検査装置10の後側において
行われる。
【0032】未検査の液晶パネルを収納しているトレー
12は、最上部のトレーからトレー搬送機構24に把持
されて、分離収納器22による分離収納位置へ搬送され
る。また、検査済の液晶パネルを収納したトレーは、最
上部のトレーの上側に重ねられる。少なくとも最上部の
トレーの高さ位置がトップ部材56より上方となるよう
に、トレー押え70の高さ位置がトレー搬送機構24に
よるトレーの受渡しのたびに調整される。これにより、
トレー貯留装置20に対するトレー搬送機構24による
トレーの受渡しが容易になる。
【0033】トレー貯留装置20によれば、転載された
トレー12の対向する隅角部をその隅角部の平面形状に
対応する断面形状の凹溝を有する一対のトレー押え70
により把持するから、少ないトレー押え70で複数のト
レー12を正しい位置に正しい姿勢で確実に貯留するこ
とができる。しかし、二対のトレー押えを設けてもよい
し、他の断面形状を有する複数のトレー押えまたは凹溝
を有さない複数のトレー押えを用いてもよい。
【0034】図示の例では、トレー押え70を板状部材
58およびトレー12に対して昇降させているが、板状
部材58およびトレー12をトレー押え70に対して昇
降させてもよいし、それらを上下方向へ相対的に変位さ
せてもよい。また、一対のトレー押えを用いる代わり
に、二対のトレー押えを用いてトレーの4つの辺部分を
中央側へ押すようにしてもよい。
【0035】図示の例では、図3および図5に示すよう
に、4つのトレー貯留装置20が検査装置10の後部に
左右方向に間隔をおいておよび分離収納器22に関して
左右の側に2つずつの群に分けて配置されている。2つ
1組のトレー貯留装置のうち、一方のトレー貯留装置
は、未検査の液晶パネルを収納したトレーのために用い
られ、他方のトレー貯留装置は検査済の液晶パネルを収
納したトレーのために用いられる。しかし、少なくとも
1つのトレー貯留装置を不良の液晶パネルを収納したト
レーのために用いてもよいし、そのようなトレーのため
のトレー貯留装置をさらに設けてもよい。
【0036】図3、図5〜図8に示すように、分離収納
器22は、互いに間隔をおいて平行に上下方向へ伸びる
複数の支柱86を含む。支柱86は、トレー12に挿通
される小径の上部86aと、大径の下部86bと、トレ
ー12の下面を受ける受け部86cとを有する。受け部
86cは、上部86aと下部86bとにより形成される
段部であるが、フランジ、凸部等、他の部位であっても
よい。
【0037】支柱86は、それらの上端が液晶パネル1
4より小さい四角形の隅角部に位置するように、本体フ
レーム44に配置されている。トレー12の貫通穴18
は、各支柱86の上部86aは受け入れるが、下部86
bは受け入れない。
【0038】液晶パネル14を収納しているトレー12
は、先ず図7に示すように各支柱86の上部86aを貫
通穴18に受け入れるようにトレー搬送機構24により
分離収納位置に搬送され、次いで図8に示すように主体
部12aが各支柱の受け部86cに当接するまで下げら
れる。これにより、液晶パネル14が支柱86の上端に
載置された状態で、トレー12が下げられるから、液晶
パネル14はトレー12から分離され、パネル搬送機構
28により検査ステージ26へのパネル受渡し位置へ搬
送される。
【0039】これに対し、液晶パネル14が支柱86の
上部86aに載置された状態で、トレー12が図8に示
す位置からトレー搬送機構24により持ち上げられる
と、トレー12が液晶パネル14に対し上昇されるか
ら、支柱86の上部86aに載置されている液晶パネル
14は図7に示すようにトレー12内に収納される。こ
れにより、検査済の液晶パネル14を収納したトレー1
2は、トレー搬送機構24により所定のトレー貯留装置
20に戻される。
【0040】分離収納器22によれば、小径の上部86
aと、大径の下部86b、トレー12の下面を受ける受
け部86cとを有する複数の支柱86により形成される
から、構造が簡単であるにもかかわらず、トレーの上げ
下げをするだけで、液晶パネルの分離および収納をする
ことができる。
【0041】図4、図5および図7に示すように、トレ
ー搬送機構24は、トレー12の対応する縁部を解除可
能に把持する一対のトレーキャッチャ90と、トレーキ
ャッチャ90を相寄り相離れる方向へ移動させてトレー
12の把持および解除をさせる第1の移動機構92と、
トレーキャッチャ90を昇降させてトレー貯留装置20
に対するトレー12の受渡しをする第2の移動機構94
と、トレーキャッチャ90をトレー貯留装置20による
貯留位置と分離収納器22による分離収納位置とに移動
させてトレー12をトレー貯留装置20から分離収納器
22にまたはその逆に移す第3の移動機構96とを含
む。
【0042】第1の移動機構92は、トレーキャッチャ
90を左右方向(X方向)へ移動可能に支持する支持部
92aと、トレーキャッチャ90を左右方向へ移動させ
る駆動機構92bとを備える。第2の移動機構94は、
第1の移動機構92を支持する支持部94aと、支持部
94aを昇降させる駆動機構94bとを備える。第3の
移動機構96は、第2の移動機構94を支持する支持部
96aと、支持部96aを左右方向へ移動させる駆動機
構96bとを備える。
【0043】駆動機構92bとしては、エアーシリンダ
のような往復移動機構を用いることができる。駆動機構
94bとしては、モータにより回転されるリードスクリ
ューやタイミングベルトを利用した往復移動機構を用い
ることができる。駆動機構96bとしては、本体フレー
ム44に左右方向へ伸びる状態に取り付けられたガイド
レール、このガイドレールに左右方向へ移動可能にキャ
リア等を備える往復移動機構を用いることができる。し
かし、いずれの駆動機構も、他の往復移動機構であって
もよい。
【0044】トレー貯留装置20上のトレー12を把持
するとき、トレー搬送機構24は、トレーキャッチャ9
0を上げた状態で所定のトレー貯留装置20または分離
収納器22の上方へ移動させ、トレーキャッチャ90を
大きく離した状態で所定の高さ位置まで下げ、その状態
でトレーキャッチャ90を相寄る方向へ移動させる。こ
れにより、所定のトレー貯留装置20の最上部のトレー
12がトレーキャッチャ90に把持される。
【0045】これに対し、トレーキャッチャ90に把持
しているトレーを解放するとき、トレー搬送機構24
は、トレーキャッチャ90を上げた状態で所定のトレー
貯留装置20または分離収納器22の上方へ移動させ、
トレーキャッチャ90を所定の高さ位置まで下げ、その
状態でトレーキャッチャ90を大きく離す方向へ移動さ
せる。これにより、把持しているトレーを所定のトレー
貯留装置20または分離収納器22に移すことができ
る。
【0046】図2〜図4に示すように、検査ステージ2
6は、プローブユニット30を用いて検査をする共通の
検査位置と、検査ステージ26毎に設けられたパネル受
渡し位置とに移動可能である。パネル受渡し位置は、検
査ステージ26とパネル搬送機構28との間で液晶パネ
ル14の受渡しをする位置であり、また検査位置に対し
て左右の側に形成されている。各検査ステージ26は、
検査位置と、対応する受渡し位置とに移動可能である。
【0047】各検査ステージ26は、液晶パネルを把持
するワークテーブル100と、ワークテーブル100を
上下方向へ伸びる軸線の周りに角度的に回転させる第1
のθステージ102と、ワークテーブル100を上下方
向へ伸びる軸線の周りにほぼ180度回転させる第2の
θステージ104と、ワークテーブル100を昇降させ
るZステージ106と、ワークテーブル100を前後方
向(Y方向)へ移動させるYステージ108と、ワーク
テーブル100を左右方向(X方向)へ移動させるXス
テージ110とを備える。
【0048】ワークテーブル100、θステージ102
および104、Zステージ106ならびにYステージ1
08は、それぞれ、θステージ102および104、Z
ステージ106、Yステージ108ならびにXステージ
110に支持されている。図示の実施例では、各検査ス
テージ26は、Xステージ110により検査位置とパネ
ル受渡し位置とに移動される。しかし、検査ステージ2
6を他の機構により検査位置とパネル受渡し位置とに移
動させてもよい。
【0049】θステージ104は、検査ステージ26に
受けた液晶パネルの向きが逆の場合に、ワークテーブル
100を180度回転させて液晶パネルを正しい向きに
変更する。液晶パネルの向きが正しいか否かは、カメラ
36の出力信号を基に検査用回路において液晶パネルの
位置合せ用マークをカメラ36により撮像することがで
きたか否かを判定することにより確認することができ
る。
【0050】ワークテーブル100は、上方に開口する
箱の形を有しており、また液晶パネル14を解除可能に
吸着するチャック機能を備えており、さらに液晶パネル
14の背面から照明するバックライトユニット(図示せ
ず)を内部に収納している。ステージ102,104,
106,108および110は、ワークテーブル100
を変位させる駆動機構を備える。
【0051】図1〜図4に示すように、パネル搬送機構
28は、パネル搬送ロボット112と、液晶パネル14
の受渡しをすべくロボット112に支持された一対の搬
送用アーム114と、搬送ロボット112を左右方向
(X方向)へ移動させるXステージ116とを含む。搬
送ロボット112は、トレー貯留装置20および分離収
納位置と、パネル受渡し位置および検査位置との間を検
査装置10の左右方向のほぼ全長さ範囲にわたって移動
可能である。
【0052】ロボット112は、両アーム114を上下
方向へ伸びる軸線の周りに同時にまたはアーム毎に角度
的に回転させる回転機構と、両アーム114を同時にま
たはアーム毎に昇降させる昇降機構と、両アーム114
をアーム114毎に前後方向(Y方向)へ移動させるY
ステージとを備える。以下の説明では、回転機構および
昇降機構は、それぞれ、両アーム114を同時に回転お
よび昇降させるものとする。
【0053】アーム114は、二股状の板部材により形
成されており、またロボット112の回転機構に上下方
向に間隔をおいて水平に支持されている。各アーム11
4は、真空吸着用の溝を有しており、したがって液晶パ
ネル14を解除可能に吸着する。
【0054】Xステージ116は、ロボット112を左
右方向へ移動させる移動機構を備えており、また本体フ
レーム44に配置されている。ロボット112は、検査
済または未検査の液晶パネルをいずれか一方のアーム1
14に水平に載置し、他方のアーム114を空にした状
態で、Xステージ116により、トレー貯留装置20お
よび分離収納位置と、両パネル受渡し位置および検査位
置との間を左右方向へ移動される。
【0055】分離収納器22に対する液晶パネル14の
受渡しをするとき、ロボット112は、分離収納器22
からの未検査の液晶パネルの受け取りと、分離収納器2
2への検査済の液晶パネルの転載とを、その順でまたは
その逆の順で行う。
【0056】未検査の液晶パネルを分離収納器22から
受け取るとき、ロボット112は、先ずXステージ11
6により分離収納器22の手前に移動され、次いで両ア
ームを分離収納器22の側へ変位させ、次いで空のアー
ムを分離収納器22の側へ前進させて図8に示すように
空のアームを分離収納器22に載置されたトレー12と
液晶パネル14との間へ移動させ、次いで図8に示すよ
うに空のアームを上昇させる。
【0057】これにより、支柱86に載置されていた未
検査の液晶パネルは分離収納器22側からアームに渡さ
れ、そのアームは受けた液晶パネルを吸着した状態で後
退される。分離収納位置における未検査の液晶パネルの
受渡しの間、検査済の液晶パネルを載置しているアーム
は、分離収納器22から後退されている。両アーム11
4がアーム毎に回転されるときは、検査済の液晶パネル
を載置しているアームを分離収納器22の側と反対の側
へ変位させておいてもよい。
【0058】検査済の液晶パネルを分離収納器22に転
載するとき、ロボット112は、先ず検査済の液晶パネ
ルを載置しているアームを分離収納器22の上方へ移動
させ、次いでそのアームを支柱86の上端よりやや下側
に下降させて検査済の液晶パネルを支柱86に載置し、
次いでそのアームを分離収納器22から後退させる。こ
の間、他のアームは分離収納器22から後退されてい
る。両アーム114がアーム毎に回転されるときは、他
のアームを分離収納器22の側と反対の側へ変位させて
おいてもよい。
【0059】パネル搬送機構28は、検査ステージに対
する液晶パネル14の受渡しをするときも、分離収納器
22に対して液晶パネルの受渡しをするときと同様に動
作する。しかし、液晶パネル14を検査ステージ26に
渡すときにアライメント装置32によりアーム114に
対する液晶パネルの粗アライメントをされ、液晶パネル
の受渡し位置に移動している検査ステージ26に液晶パ
ネルを受け渡す。
【0060】パネル搬送機構28は、分離収納器22に
対する液晶パネルの受渡しを終了すると、検査済の液晶
パネルを載置している検査ステージ26に対するパネル
受渡し位置へ移動し、検査ステージ26に対する液晶パ
ネルの受渡しを終了すると、未検査の液晶パネルを載置
している分離収納器22の設置位置へ移動する。この
間、他の検査ステージ26に載置された液晶パネルの検
査が実行される。
【0061】図13および図14に示すように、アライ
メント装置32は、矩形のアライメントベース120
と、液晶パネル14の位置を調整すべく相寄り相離れる
方向へ移動される少なくとも2組の当接部材122と、
当接部材122の組毎に設けられた少なくとも2組の支
持機構124と、支持機構124の組毎に設けられた少
なくとも2組の移動機構126と、当接部材122の組
毎に設けられた感知手段128とを含む。
【0062】アライメントベース120は、液晶パネル
14より大きい矩形の開口を有する板状部材から形成さ
れており、またパネル受渡し位置へ搬送された液晶パネ
ル14と平行に本体フレームに取り付けられており、さ
らに四角形の辺に相当する4つの辺部分を有する。
【0063】当接部材122は、図示の例では、ローラ
であるが、他の部材であってもよい。各支持機構124
は、当接部材122を液晶パネル14と交差する軸線の
周りに回転可能に支持する。各移動機構126は、支持
機構124を相寄り相離れる方向へ変位させて、当接部
材122を同方向へ変位させる。各感知手段128は、
当接部材122が所定の位置まで接近したことを感知す
る。
【0064】各支持機構124は、長尺の一対のスライ
ダ130をアライメントベース120の対向する辺部分
に相寄り相離れる方向へ移動可能に配置し、L字状に曲
げられたブラケット132を各スライダ130の長手方
向中央部に取り付けている。各スライダ130の両端部
は、アライメントベース120の辺部分にスライダ13
0の移動方向へ伸びる状態にねじ止めされたガイド13
4に受けられている。各ブラケット132は、スライダ
130から下方へ伸び、次いで内側に向けて水平に伸び
る状態に、スライダ130にねじ止めされている。
【0065】1つのブラケット132は、図14に示す
ように、水平に伸びる部分の先端からそのブラケットの
移動方向と直交する方向へ伸びる2つの延長部136を
有しており、また各延長部136の先端に当接部材12
2を上下方向へ伸びる軸線の周りに回転可能に支持して
いる。他のブラケット132は、当接部材122を水平
に伸びる部分に上下方向へ伸びる軸線の周りに回転可能
に支持している。
【0066】当接部材122は、液晶パネル14の縁部
に当接する。図示の例では、一方の組の当接部材122
の移動方向と他方の組のローラ当接部材の移動方向とが
アーム114上の液晶パネル14と平行な面内で直交す
るが、それらの移動方向は90度以外の角度で交差して
もよい。
【0067】各移動機構126は、スライダ130に対
応されかつスライダ130に連結されたラック138を
ピニオン歯車140に噛合させ、一方のスライダ130
をエアーシリンダのような往復移動機構142により往
復移動させることにより、両ラック138を移動させ
て、他方のスライダ130を移動させる。
【0068】ピニオン歯車140は、アライメントベー
ス120に取り付けられた連結部材143に水平方向へ
伸びる軸線の周りに回転可能に支持されている。両ラッ
ク138は、ピニオン歯車140の反対の側に噛合する
ように、一端部においてスライダ130の端部に連結さ
れており、また中央に向けて伸びる。このため、両ラッ
ク138は、互いに反対の方向へ同期して移動され、そ
れにより両スライダ130は相寄り相離れる方向へ移動
される。
【0069】一方の支持機構124のスライダ130
と、一方の移動機構126とは、アライメントベース1
20の上側に配置されている。これに対し、他方の支持
機構124のスライダ130と、他方の移動機構126
とは、アライメントベース120の下側に配置されてい
る。一方のスライダ130を往復移動機構142により
移動させる代わりに、一方のラック138を往復移動機
構142により移動させてもよいし、ピニオン歯車14
0を回転機構により回転させてもよい。
【0070】各感知手段128は、一方の支持機構12
4の移動方向へ伸びる取付レール144をアライメント
ベース120に配置し、センサ146を取付レール14
4にこれの長手方向における位置を変更可能に組み付
け、レバーすなわちシャッタ148をこれが一方の支持
機構124とともに移動されてセンサ146に感知され
るように一方の支持機構124に連結している。
【0071】センサ146として、発光素子と受光素子
とを備えた光学的センサ、リードスイッチのような近接
センサ等、適宜なセンサを用いることができる。センサ
146は、当接部材122がアーム114上の液晶パネ
ル14の縁部に当接したとき、シャッタ148を感知す
るように、ねじ部材150により取付レール144に組
み付けられている。
【0072】アライメントをするとき、液晶パネルがア
ーム114から解放された状態で、両往復移動機構12
6が同時に動作する。これにより、先ず各支持機構12
4のスライダ130が、相寄る方向へ移動され、次いで
相離れる方向へ移動されるから、当接部材122および
シャッタ148が往復移動される。
【0073】当接部材122は、中央側へ移動されるこ
とにより、液晶パネル14の外側縁部に当接する。アー
ム114に対する液晶パネル14の姿勢および位置がず
れていると、いずれかの当接部材122が他の当接部材
より先に液晶パネル14の縁部に当接するから、液晶パ
ネル14がアーム114に対して変位され、全ての当接
部材122が液晶パネル14の縁部に当接することによ
り、アーム114に対する液晶パネル14の姿勢および
位置が修正される。
【0074】シャッタ148は、対応する組の全ての当
接部材122が液晶パネル14の縁部に当接したとき、
センサ146に感知され、それにより対応する往復移動
機構126が停止される。これにより、過剰の押圧力が
液晶パネルに作用するおそれがなく、液晶パネルの損傷
を防止することができる。
【0075】両センサ146がともにシャッタ148を
感知すると、液晶パネルは、受渡し位置の検査ステージ
に移された状態において位置合せ用マークがカメラ36
の視野に入るように、姿勢および位置を調整され、その
結果粗アライメントが終了する。その後、往復移動機構
126は逆に動作し、ローラ122およびスライダ13
0を後退させる。
【0076】アライメント装置32は、当接部材122
の最大移動範囲より小さい各種の大きさの液晶パネルの
アライメントに適用することができる。また、液晶パネ
ルの種類(大きさ)を変更したときは、センサ146を
取付レール144へのセンサ146の取付位置を変更す
ることにより、粗アライメントに起因する液晶パネルの
損傷を確実に防止することができる。さらに、当接部材
122がローラであると、ローラと液晶パネルとの相対
的移動により生じる両者間の摩擦抵抗が非常に小さいか
ら、アーム114に対する液晶パネルの変位が円滑にな
る。
【0077】図示の実施例では、両感知手段の取付レー
ル144およびセンサ146をアライメントベース12
0の上側に配置し、アライメントベース120の下側に
配置されたスライダ130に連結されたシャッタ148
を、アライメントベース120に形成された穴に通し
て、アライメントベース120の上側に配置されたセン
サ146に感知させるようにしたから、取付レール14
4へのセンサ146の取付位置の変更作業が容易にな
る。
【0078】図1〜図3、図15および図16に示すよ
うに、プローブユニット30は、長方形をした板状のプ
ローブベース160と、プローブベース160に1以上
のねじ部材により組み付けられたL字状の複数のプロー
ブブロック162とを備える。プローブベース160
は、液晶パネル14と相似の長方形の開口164を中央
に有する。各プローブブロック162は、開口164を
介して下側に達するように他端部においてプローブベー
ス160の上面に取り付けられている。各プローブブロ
ック162は、図示しない複数のプローブを一端部に有
する。各プローブは、図示しないケーブルにより検査用
電気回路に接続されている。
【0079】図2および図4に示すように、撮像ユニッ
ト34は、検査位置に移動された液晶パネル14を上方
から撮像するテレビカメラ170と、カメラ170を上
下方向へ移動させる第1のカメラ移動機構172と、液
晶パネルとプローブとの接触部を撮像するテレビカメラ
174と、カメラ174を前後および左右方向へ移動さ
せる第2のカメラ移動機構176とを備える。カメラ移
動機構172および176は、本体フレーム44に取り
付けられており、またそれぞれカメラ170および17
4を下向きに支持している。
【0080】カメラ170の出力信号は、液晶表示パネ
ルの良否の検査のために、図示しない検査用電気回路に
供給される。カメラ170の高さ位置は、作業者がカメ
ラ移動機構172を予め制御することにより、検査すべ
き液晶パネルの種類に応じて調整される。カメラ174
による撮影画像は、液晶パネルとプローブとの接触状態
の確認のために、検査用電気回路によりモニタに表示さ
れる。左右方向におけるカメラ174の位置は、液晶パ
ネルとプローブとの接触状態を確認すべく第2のカメラ
移動機構176により調整される。
【0081】第1および第2のカメラ36,38は、本
体フレーム44に取り付けられたブラケット180に支
持されており、第3のカメラ40はユニット支持機構4
2に支持されている。第1および第3のカメラ36,4
0の出力信号は、プローブユニット30に対する液晶パ
ネル14の姿勢および位置を調整するために、検査用電
気回路に供給される。液晶パネル14の姿勢および位置
の調整は、検査ステージ26を検査用電気回路により動
作させて、ワークテーブル100を変位させることによ
り、行われる。第2のカメラ38の出力信号は、検査す
る液晶パネルの識別番号を解読し、その識別番号に対応
する液晶パネルの検査結果をメモリに記憶させておくた
めに、検査用電気回路に供給される。
【0082】図15および図16に示すように、ユニッ
ト支持機構42は、本体フレーム44の検査位置に取り
付けられたベースプレート192と、該ベースプレート
に前後方向へ移動可能に水平に組み付けられた板状のス
ライドベース194とを備える。プローブユニット30
は複数のねじ部材196によりスライドベース194の
上に取り外し可能に水平に組み付けられており、アライ
メント用カメラ40はベースプレート192の上に取り
付けられている。
【0083】ベースプレート192は、スライドベース
194を前後方向へ移動可能に受ける一対のレール19
8を有する。スライドベース194は、これがベースプ
レート192に対して移動されたとき、図示しないロッ
ク手段により、プローブユニット30が検査位置となる
第1の位置と本体フレーム44の外となる第2の位置と
にスライドベース194を解除可能に維持される。しか
し、スライドベース194を、第1の位置に解除可能に
維持し、第2の位置には解除可能に維持しなくてもよ
い。
【0084】ベースプレート192およびスライドベー
ス194は、それぞれ、スライドベース194が第1の
位置に移動されているとき、カメラ40,170,17
4による液晶パネルの撮像を妨げない開口200および
202を有する。
【0085】スライドベース194は、検査の間第1の
位置に維持される。これに対し、スライドベース194
は、プローブユニット30を交換するときおよびプロー
ブユニット30の修理または調整をするときに第2の位
置に引き出され、交換後もしくは修理または調整後第1
の位置に押し込まれる。このため、プローブユニット3
0の交換、修理および調整が容易になる。
【0086】検査時、トレー12は、トレー搬送機構2
4によりトレー貯留装置20から分離収納位置へ搬送さ
れ、分離収納器22に移され、所定の高さ位置に下げら
れる。これにより、トレー12に収納されている未検査
の液晶パネル14は、図6に示すように、トレー12か
ら分離される。
【0087】分離された液晶パネル14は、パネル搬送
機構28の一方のアーム114に受けられる。この時点
において、検査済の液晶パネルが他方のアームに載置さ
れていると、その検査済の液晶パネルは、パネル搬送機
構28から分離収納器22に移され、分離収納器22に
残存する空のトレーに収納された後、そのトレーととも
にトレー搬送機構24により所定のトレー貯留装置20
に移される。
【0088】パネル搬送機構28に移された未検査の液
晶パネルは、パネル搬送機構28により分離収納位置か
らパネル受渡し位置へ搬送され、パネル受渡し位置にお
いてアーム114に対する粗アライメントをされる。こ
の時点において、検査済の液晶パネルがパネル受渡し位
置に移動されている検査ステージ26に載置されている
と、パネル搬送機構28は、検査済の液晶パネルを検査
ステージ26から他方のアーム114に受け取った後、
未検査の液晶パネルを空になった検査ステージ26に移
す。
【0089】粗アライメントは、液晶パネルがアーム1
14から解放された状態で、アライメント装置32によ
り行われる。粗アライメントは、検査済の液晶パネルの
受渡しの後に行ってもよい。未検査の液晶パネルおよび
検査済の液晶パネルの受渡しが終了すると、パネル搬送
機構28は次の液晶パネルの搬送および受渡しのため
に、分離収納位置へ移動される。
【0090】検査ステージ26に移された未検査の液晶
パネルは、それに形成された位置合せ用マークおよび識
別コードをそれぞれカメラ36および38により撮像さ
れ、カメラ36の出力信号を用いて精密アライメントを
される。精密アライメントは、検査ステージ26のワー
クテーブル100を適宜なステージによって移動させる
ことにより、行われる。このとき、液晶パネルの向きが
逆であると、検査ステージ26は、そのワークテーブル
100を180度回転させて、液晶パネルを正しい向き
に修正する。
【0091】他方の検査ステージ26に載置されている
液晶パネルの点灯検査は、上記の間に行われる。他方の
検査ステージは、他方のパネル受渡し位置に移動されて
待機する。このため、未検査の液晶パネルを載置してい
る検査ステージ26は、精密アライメントが終了した
後、検査位置に移動される。
【0092】未検査の液晶パネルは、検査位置におい
て、位置合せ用マークをカメラ40により撮像され、カ
メラ40の出力信号を用いて精密アライメントをされ、
検査ステージ26により上昇されてプローブユニット3
0に押圧される。プローブユニット30と液晶パネル1
4との接触状態は、カメラ174により撮像され、その
出力信号を基に検査用電気回路において接触の良否を判
定される。
【0093】接触状態が正しくないと、再アライメント
が行われる。アライメントのやり直しは、ワークテーブ
ル100を下げた後、カメラ40の出力信号を基に検査
ステージ26の適宜なステージによりワークテーブル1
00を変位させることにより行われる。変位量またはワ
ークテーブルの座標値は、その後の液晶パネルの姿勢お
よび位置の調整のために検査用電気回路のメモリに記憶
される。
【0094】カメラ174の出力信号を用いた前記の判
定、ワークテーブル100の調整は、最初の液晶パネル
の検査時のみ行われる。このため、検査時間が短縮す
る。しかし、それらを1以上の液晶パネル毎に行っても
よい。
【0095】接触状態が正しいと、点灯検査は、液晶パ
ネルを所定のパターンに点灯させ、その状態をカメラ1
70で撮像し、カメラ170の出力信号を検査用電気回
路において処理することにより、行われる。検査結果
は、その液晶パネルの識別コードとともに、検査用電気
回路のメモリに記憶される。
【0096】検査が終了すると、検査ステージ26は、
基のパネル受渡し位置へ戻される。未検査の液晶パネル
の検査の間、次の液晶パネルが他方の検査ステージ26
に準備される。検査用電気回路は、たとえば、コンピュ
ータのような信号処理装置と通電装置で構成することが
できる。
【0097】上記のように、トレーに対する液晶パネル
の分離および収納、ならびに、検査ステージに対する液
晶パネルの受渡しが自動的に行われ、トレーに収納され
た液晶パネルの検査が効率よく行われる。
【0098】本発明は、上記実施例に限定されることな
く、種々改良することができる。たとえば、全ての移動
機構をアライメントベースの同じ側に配置してもよい。
また、アライメントベースを本体フレームの一部分とし
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアライメント装置を備えた検査装置の
一実施例を示す平面図であって本体フレームの上部カバ
ーを取り外した平面図である。
【図2】図1の検査装置の正面図である。
【図3】図2の2−線に沿って得た断面図である。
【図4】図2の検査装置の左側面図である。
【図5】図2の検査装置の背面図である。
【図6】トレーと分離収納器の一実施例を示す斜視図で
ある。
【図7】図6の分離収納器によるトレーに対する液晶パ
ネルの分離・収納状態を説明するための図である。
【図8】分離収納器とパネル搬送機構との間における液
晶パネルの受渡を説明するための図である。
【図9】トレー貯留装置の一実施例を示す平面図であ
る。
【図10】図9のトレー貯留装置の正面図である。
【図11】図9のトレー貯留装置の左側面図である。
【図12】図9のトレー貯留装置の底面図である。
【図13】本発明のアライメント装置の一実施例を示す
斜視図である。
【図14】図13のアライメント装置の底面図である。
【図15】ユニット支持機構の一実施例を示す平面図で
ある。
【図16】図15における16−16線に沿って得た断
面図である。
【符号の説明】
10 検査装置 12 トレー 14 液晶パネル 20 トレー貯留装置(トレーポート) 22 分離収納器 24 トレー搬送機構 26 検査ステージ 28 パネル搬送機構 30 プローブユニット 32 アライメント装置 120 アライメントベース 122 当接部材(ローラ) 124 支持機構 126 移動機構 128 感知手段 130 スライダ 138 ラック 140 ピニオン歯車 142 往復移動機構 144 取付レール 146 センサ 148 レバー 150 ねじ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−259719(JP,A) 特開 平7−83794(JP,A) 特開 平5−109871(JP,A) 特開 平6−79678(JP,A) 特開 平5−251304(JP,A) 特開 昭58−63916(JP,A) 実開 平5−36421(JP,U) 実開 平7−27147(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 11/00 - 11/08 G02F 1/13

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アライメントをすべき矩形の液晶パネル
    と平行な面内で交差する方向へ移動可能の少なくとも2
    組の当接部材と、 該当接部材の組に対応されて対応する組の当接部材を相
    寄り相離れる方向へ移動させる少なくとも2組の移動手
    段と、 前記当接部材の組に対応されて対応する組の当接部材を
    支持する2組の支持手段であって前記移動手段により相
    寄り相離れる方向へ移動される2組の支持手段と、 前記支持手段および前記移動手段が配置されたアライメ
    ントベースと、 前記当接部材の組に対応されて対応する組の当接部材が
    所定の位置まで接近したことを感知する2組の感知手段
    とを含み、 各感知手段は、前記アライメントベースに配置されて前
    記支持手段の移動方向へ伸びる取付レールと、該取付レ
    ールにこれの長手方向における位置を変更可能に組み付
    けられたセンサと、一方の支持手段に連結されかつ該支
    持手段とともに移動されて前記センサに感知されるレバ
    ーとを備える、液晶パネルのアライメント装置。
  2. 【請求項2】 各当接部材は、四角形の辺に対応する液
    晶パネルの縁部に接触すべく前記支持手段に上下方向へ
    伸びる軸線の周りに回転可能に支持されたローラであ
    り、また相寄る方向へ移動されることにより四角形の辺
    に対応する液晶パネルの縁部に当接する、請求項1に記
    載のアライメント装置。
  3. 【請求項3】 各支持手段は、四角形の対向する辺に沿
    って相寄り相離れる方向へ移動可能のスライダを備え、
    各移動手段は、各スライダに対応されて対応するスライ
    ダに連結されたラックであって前記スライダの移動方向
    へ伸びるラックと、該ラックと噛合するピニオン歯車
    と、前記両スライダが相寄り相離れる方向へ前記スライ
    ダ、前記ラックおよび前記ピニオン歯車から選択される
    部材を駆動させる駆動機構とを備え、前記ピニオン歯車
    は、対応する移動手段の両ラックと噛合している、請求
    項1または2に記載のアライメント装置。
  4. 【請求項4】 さらに、一方の支持手段のスライダと一
    方の移動手段とは前記アライメントベースの一方の側に
    配置され、他方の支持手段のスライダと他方の支持手段
    とは前記アライメントベースの他方の側に配置されてい
    る、請求項1から3のいずれか1項に記載のアライメン
    ト装置。
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