JP3549997B2 - リパーゼ阻害効果を有する食品組成物および医薬組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リパーゼ阻害効果を有する、安全性の高い食品組成物および医薬組成物に関する。更に詳しくは、シソ科植物(特にローズマリー(マンネンロウ)または延命草)またはシソ科植物抽出物を含有し、それによりリパーゼ阻害効果を有する、食品組成物および医薬組成物に関する。膵リパーゼは生体内での脂質の消化吸収に関与するため、本発明の食品組成物または医薬組成物を用いて膵リパーゼを阻害することにより、体内での脂質の蓄積が抑えられ、肥満を抑制および予防することができる。
【0002】
【従来の技術】
日本人の食事は、近年著しく欧米化し、高カロリー化が進んでいる。特に脂質の過剰摂取が、現代の文明病とも言われている肥満を引き起こしている。肥満は、高脂血症、動脈硬化、糖尿病などの種々の疾病と密接に関連しているために、社会問題のひとつとなっており、肥満の改善方法を提供することが望まれている。
【0003】
肥満を改善する方法としては、まず、食事療法および運動療法が挙げられる。しかし、食事療法および運動療法は、一過性の減量に終わることが多い。一過性の減量は、体重のリバウンドを引き起こし、各種成人病を誘発する引き金となる可能性があることが知られており、好ましくない。次に、中枢性の食欲抑制剤を用いる方法が挙げられるが、中枢性の食欲抑制剤は副作用を有することが知られており、安全性に問題がある。従って、より安全に肥満を改善する方法を提供することが依然として望まれている。
【0004】
ところで、種々の植物が種々の生理活性成分を含有することが知られている。例えば、特公平第1−44230号公報は、ハーブ系香辛料(特にローズマリーおよびセージ)が抗酸化効果を有していることを記載している。特開平第2−304009号公報は、シソ科植物(例えば、ローズマリーおよび延命草)をアルコール水溶液で抽出することにより、抗菌性物質を含む多くの成分が抽出されることを記載している。特開平第4−13630号公報は、ローズマリーおよびセージの抽出物が、う蝕および歯垢形成に関与する口腔内微生物であるStreptococcus mutansのプラーク形成に対して阻止効果を有することを記載している。しかし、これらの先行技術は、シソ科植物(特にローズマリー)およびその抽出物がリパーゼ阻害効果を有することを記載していない。
【0005】
また、延命草は、苦味健胃薬として古来より民間療法で使われている。特開平第1−172333号公報は、延命草(ヒキオコシまたはクロバナヒキオコシの乾燥物である生薬)またはその抽出物が、インビトロまたはインビボで溶連菌Streptococcusに対して特異的に静菌作用および殺菌作用を示すことを記載している。特開昭第59−5176号公報は、サンインヒキオコシの乾燥地上部抽出物の中に含まれる数種のジテルペノイド化合物が、抗腫瘍活性を有することを記載している。特開昭第48−5911号公報は、シソ科植物のヒキオコシ類からの医療有効成分の抽出方法を記載している。この方法により得られる有効物の医療効果については、胃液分泌抑制効果が記載されている。特開平第5−310537号公報は、ヒキオコシの抽出物が、脱毛防止、発毛および育毛作用を有することを記載している。しかし、これらの先行技術は、シソ科植物(特に延命草)およびその抽出物がリパーゼ阻害効果を有することを記載していない。
【0006】
上記のように、シソ科植物またはその抽出物がリパーゼ阻害効果を有することは、これまで知られていなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題の解決を課題とするものであり、特に、生体内での脂質の消化吸収を調節するため肥満症の鍵を握る膵リパーゼに対して極めて高い阻害作用を示し、この膵リパーゼ阻害作用により体内への脂質の蓄積を抑え、その結果肥満の抑制および予防に寄与し得る、安全性の高い食品組成物および医薬組成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために、ヒトにおいて、脂質の消化吸収の初発酵素である膵リパーゼを阻害して、体内への脂質の蓄積を抑えることによって、肥満を抑制および予防する成分を鋭意探索した。その結果、シソ科植物(特にローズマリーおよび延命草)ならびにそれらの抽出物が、優れたリパーゼ阻害効果を有することを見いだした。
【0009】
すなわち、本発明は、ローズマリー抽出物からなるリパーゼ阻害剤を提供する。前記ローズマリー抽出物は、水および/または極性有機溶媒で抽出されていることが好ましい。
【0010】
本発明は、また、上記リパーゼ阻害剤と食品原料とを含有する食品、及び上記リパーゼ阻害剤と薬学的に許容され得る担体とを含有する医薬組成物を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】
本明細書中において「シソ科植物」とは、シソ科に属す植物をいう。シソ科植物は、マンネンロウ属(Rosmarius属)およびヤマハッカ属(Isodon属)を含む。マンネンロウ属に属す植物の例としては、ローズマリー(Rosmarius officinalis)が挙げられる。また、本明細書中において「延命草」とは、ヤマハッカ属のうち、一般に延命草と呼ばれる1群の植物を意味する。延命草の例としては、ヒキオコシ(Isodon japonica)、クロバナヒキオコシ(Isodon trichocarpus)、タカクマヒキオコシ(Isodon sikokianus var.intermodius)などが挙げられる。
【0016】
シソ科植物は、植物体のどの部分を用いてもよい。シソ科植物がローズマリーである場合、地上部が好ましく、茎葉部がさらにより好ましい。シソ科植物が延命草である場合、植物体全体が好ましく、茎葉部がより好ましい。シソ科植物は、採取後そのまま用いてもよいし、天日乾燥、陰干乾燥などの乾燥処理をしてから用いてもよい。シソ科植物が延命草である場合、延命草の乾燥品である、市販の生薬「延命草」を用いることもできる。
【0017】
シソ科植物抽出物は、シソ科植物を溶媒抽出することにより得られる。抽出に供するシソ科植物は、どのような形態であってもよいが、裁断または粉砕されている細片または粉末であることが抽出効率上好ましい。溶媒抽出の方法および手段は制限されない。シソ科植物抽出物は、溶媒抽出により得られた抽出液自体であってもよいし、抽出液を濃縮もしくは希釈して、または抽出液中の溶媒を留去して得た、濃縮液、希釈液、乾燥物または顆粒物などであってもよい。
【0018】
シソ科植物抽出物の抽出に用いる溶媒は、水、有機溶媒、または水と有機溶媒との混合物である。抽出に用いる有機溶媒の例としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、アセトン、酢酸エチル、エーテル、塩化メチレン、クロロホルム、べンゼン、四塩化炭素、石油エーテルなどが挙げられるが、特にメターノルまたはエタノールが好ましい。
【0019】
抽出温度は、特に限定されず、室温でもよいが、加熱還流下が好ましい。抽出時間は抽出温度によって変化するが、通常は2〜48時間である。抽出後、濾過または遠心分離することにより粗抽出液を得てから、所望により、濃縮、希釈または乾燥などの後処理を行って抽出物を得る。
【0020】
(食品組成物)
本発明の食品組成物は、シソ科植物およびシソ科植物抽出物の少なくとも一方を含有し、好ましくは、マンネンロウ属もしくはヤマハッカ属に属す植物、またはそれらの抽出物を含有し、より好ましくは、ローズマリーもしくは延命草またはそれらの抽出物を含有する。シソ科植物またはシソ科植物抽出物としては、単独種または複数種のものが含有され得る。
【0021】
本発明の食品組成物においては、シソ科植物の場合は乾燥重量で、シソ科植物抽出物の場合は固形分重量で、代表的には約0.001重量%〜約99重量%、好ましくは約0.01重量%〜約50重量%、より好ましくは約0.05重量%〜約20重量%が含有される。
【0022】
本発明の食品組成物は、当該分野で通常使用される食品原料をさらに含む。食品原料の例としては、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、リンゴファイバー、大豆ファイバー、肉エキス、黒酢エキス、ゼラチン、コーンスターチ、蜂蜜、動植物油脂、多糖類などが挙げられる。本発明の食品組成物は、これらの食品原料を単独種または複数種含み得る。
【0023】
本発明の食品組成物は、上記の食品原料に加えて、潤沢剤、乳化剤、懸濁化剤、酸化防止剤、防腐剤、甘味剤および香味剤などの成分の1種以上をさらに含み得る。また、水溶性ビタミン類および油溶性ビタミン類などを含む他の有効成分をさらに含んでいてもよい。当業者は、シソ科植物またはシソ科植物抽出物のリパーゼ阻害効果を妨げることのない適切な成分を容易に選択し得る。
【0024】
本発明の食品組成物は、当該分野で周知の方法によって製造される。本発明の食品組成物の形態は特に限定されない。本発明の食品組成物の形態の例としては、顆粒、錠菓、ゼリー、飴、飲料などが挙げられる。
【0025】
本発明の食品組成物は、必要に応じて摂取される。
【0026】
(医薬組成物)
本発明の医薬組成物は、シソ科植物およびシソ科植物抽出物の少なくとも一方を含有し、好ましくは、マンネンロウ属もしくはヤマハッカ属に属す植物、またはそれらの抽出物を含有し、より好ましくは、ローズマリーもしくは延命草またはそれらの抽出物を含有する。シソ科植物またはシソ科植物抽出物としては、単独種または複数種のものが含有され得る。
【0027】
本発明の医薬組成物においては、シソ科植物の場合は乾燥重量で、シソ科植物抽出物の場合は固形分重量で、代表的には約0.001重量%〜約99重量%、好ましくは約0.01重量%〜約50重量%、より好ましくは約0.01重量%〜約20重量%が含有される。
【0028】
本発明の医薬組成物は、薬学的に許容され得る担体をさらに含む。担体の例としては、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アカシアゴム、リン酸カルシウム、アルギン酸塩、珪酸カルシウム、微結晶性セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース誘導体、トラガカント、ゼラチン、シロップ、ヒドロキシ安息香酸メチル、タルク、ステアリン酸マグネシウム、水、鉱油などが挙げられる。本発明の医薬組成物は、これらの担体を単独種または複数種含み得る。
【0029】
本発明の医薬組成物は、上記の食品組成物の場合と同様に、潤沢剤、乳化剤、懸濁化剤、酸化防止剤、防腐剤、甘味剤および香味剤など、ならびに水溶性ビタミン類および油溶性ビタミン類などを含む他の有効成分の1種以上を含み得る。
【0030】
本発明の医薬組成物は、当該分野で周知の方法によって製造される。
【0031】
本発明の医薬組成物の形態は、特に限定されない。本発明の医薬組成物の形態の例としては、外用剤として、軟膏、貼付剤などの形態;内用剤として、錠剤、丸剤、粉剤、シロップ剤、乳濁剤、液剤、懸濁剤、ゼラチンカプセル剤などの形態;および注射剤、スプレー剤などの形態を挙げることができる。注射剤、スプレー剤などの形態の医薬組成物は、経皮、注射、鼻内などの経路によって投与し得る。
【0032】
本発明の医薬組成物に用いられるシソ科植物またはシソ科植物抽出物は、広い用量範囲にわたって有効である。従って、シソ科植物またはシソ科植物抽出物の一日あたりの用量は、シソ科植物抽出物の固形分に換算して、体重1Kgに対して、代表的には約0.01mg〜約1000mg、好ましくは約0.1mg〜約500mg、さらに好ましくは約1mg〜約200mgの範囲である。この用量を、1回または数回に分けて投与する。実際の用量は、処置を受ける対象の年齢、体重および症状の重篤度、ならびに選択した投与経路などを配慮した上で決定される。
【0033】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
【0034】
実施例1 ローズマリー抽出物の製造
乾燥し、細断したローズマリーの茎葉320kgに、10倍量の常水(水道水)を加えて、95℃以上で1時間温浸した。65℃まで放冷した後、遠心分離し、抽出液を得た。残渣に再び8倍量の常水を加え、同様に温浸および遠心分離し、抽出液を得た。この抽出液を前の抽出液と合わせ、40℃にて減圧濃縮し、濃縮抽出液130リットルを得た。この抽出液を噴霧乾燥して、ローズマリー抽出物35kgを得た。
【0035】
実施例2 延命草抽出物の製造
生薬として販売されている延命草(全草・粗切;高砂薬業社製)320kgに10倍量の常水を加えて、95℃以上で1時間温浸した。65℃まで放冷した後、遠心分離し、抽出液を得た。残渣に再び8倍量の常水を加え、同様に温浸および遠心分離し、抽出液を得た。この抽出液を前の抽出液と合わせ、40℃にて減圧濃縮し、濃縮抽出液130リットルを得た。この抽出液を噴霧乾燥して、延命草抽出物38kgを得た。
【0036】
実施例3 ローズマリー抽出物および延命草抽出物のリパーゼ阻害率の測定
上記実施例1および2で得られた、ローズマリー抽出物および延命草抽出物のリパーゼ阻害率を測定した。リパーゼ阻害率は、リパーゼ(Sigma社製、ブタ膵臓由来、50μg/ml)および大日本製薬製の「リパーゼキットS」を用いて測定した。測定方法は、製造者の説明書に従った。
【0037】
測定方法を簡略に述べると、以下の通りである。ローズマリー抽出物または延命草抽出物をそれぞれ0.025重量%または0.01重量%を含むサンプル水溶液300μl(対照は、水300μl)、0.05mg/mlのリパーゼ80μl、発色液(0.1mg/mlの5,5−’ジチオビス(2−ニトロ安息香酸)を含む緩衝液)1mlを混和し、次いでエステラーゼ阻害液(3.48mg/mlのフェニルメチルスルホニルフルオリド)20μlを添加する。これらの反応液を30℃にて5分間加温後、基質液(6.69mg/ml三酪酸メチルカプノール+5.73mg/mlドデシル硫酸ナトリウム)100μlを添加し、30℃にて30分間、暗条件で反応させる。この後、反応停止液2mlを添加し、酵素反応を停止させる。盲検用のサンプルは、サンプル水溶液、リパーゼ、発色液およびエステラーゼ阻害剤を添加し、30℃にて5分間、および30℃にて30分間加温し、反応停止液を加えた後に基質液100μlを添加する。吸光度計でそれぞれのサンプルの412nmの吸光度を測定する。リパーゼ活性値は、試験サンプルの吸光度と、対応する盲検サンプルの吸光度との吸光度差から計算する(吸光度差0.001=0.147国際単位IU/リットル)。
【0038】
得られるリパーゼ活性値を用いて、リパーゼ阻害率を、下記の式によって計算した。
【0039】
【数1】
【0040】
ローズマリー抽出物および延命草抽出物のリパーゼ阻害率を、図1に示す。点描された棒はローズマリー抽出物を、白棒は延命草抽出物を示す。横軸は濃度(重量%=(W/V)%)を、縦軸はリパーゼ阻害率(%)を示す。ローズマリー抽出物は、0.025重量%および0.1重量%の時、それぞれ72%および86%のリパーゼ阻害率を示した。一方、延命草抽出物は、0.025重量%および0.1重量%の時、それぞれ54%および79%のリパーゼ阻害率を示した。
【0041】
以上の結果より、ローズマリー抽出物および延命草抽出物が、高いリパーゼ阻害効果を有することが認められた。
【0042】
従って、本発明において「リパーゼ阻害効果を有する植物または植物抽出物」とは、上記の条件(0.025重量%)で、少なくとも約30%、好ましくは約50%、より好ましくは約70%以上の阻害率を示す植物抽出物、およびかかる抽出物を与える植物をいう。
【0043】
実施例4 食品Aの調製
ローズマリー抽出物および延命草抽出物を有効成分として、以下の表1の組成を有する食品Aを調製した。
【0044】
【表1】
【0045】
各成分を流動造粒装置中で混合した後、水を噴霧して造粒を行い、入風温度80℃で乾燥し、食品Aを得た。
【0046】
実施例5 食品Bの調製
延命草抽出物を有効成分として、以下の表2の組成を有する食品Bを調製した。
【0047】
【表2】
【0048】
上記の成分を水10Kgと十分に混合した後、60℃に加温してペースト状とした。これを、予め70℃に加温しておいた大豆油50Kgの中に投入し、イカリ型攪拌羽(2枚)を装着した攪拌機で十分に混合した。大豆油中にペーストが分散されたのを確認した後、混合物を5℃まで冷却した後、濾過を行い、生成した粒子を分離した。得られた粒子をn−ヘキサンで洗浄、乾燥した後、常法に従い、上記成分を含有するマイクロカプセル(食品B)を得た。
【0049】
実施例6 錠剤の調製
ローズマリー抽出物を有効成分として、以下の表3の成分を用いて錠剤を調製した。
【0050】
【表3】
【0051】
実施例7 静脈内用製剤の調製
延命草抽出物を有効成分として、以下の表4の成分を用いて静脈内用製剤を調製した。
【0052】
【表4】
【0053】
実施例8 食品組成物および医薬組成物の投与およびその結果
上記実施例3〜7で得られた食品または医薬組成物をラット、マウスなどの実験動物に与えたところ、いずれの食品および医薬組成物についても良好な結果が得られた。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、ローズマリー抽出物または延命草抽出物などを有効成分として含有する、肥満症を抑制または予防し得る安全性の高い食品組成物および医薬組成物が提供される。更に、シソ科植物またはその抽出物は、リパーゼに起因する食品の劣化、悪臭を防止するためにも利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ローズマリー抽出物および延命草抽出物のリパーゼ阻害率を示すグラフである。
Claims (4)
- ローズマリー抽出物からなるリパーゼ阻害剤。
- 前記ローズマリー抽出物が水および/または極性有機溶媒で抽出されたものである、請求項1記載のリパーゼ阻害剤。
- 請求項1又は2に記載のリパーゼ阻害剤と食品原料とを含有する食品。
- 請求項1又は2に記載のリパーゼ阻害剤と薬学的に許容され得る担体とを含有する医薬組成物。
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