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JP3454286B2 - 双方向放送方式及び双方向放送の受信装置 - Google Patents

双方向放送方式及び双方向放送の受信装置

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JP3454286B2
JP3454286B2 JP05129294A JP5129294A JP3454286B2 JP 3454286 B2 JP3454286 B2 JP 3454286B2 JP 05129294 A JP05129294 A JP 05129294A JP 5129294 A JP5129294 A JP 5129294A JP 3454286 B2 JP3454286 B2 JP 3454286B2
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signal
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broadcast
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電話回線による応答
に好適な、双方向放送方式及び双方向放送の受信装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビショッピング、アンケート
調査や、視聴者参加型のクイズ番組などにおいて、テレ
ビジョン放送側で、その応答のための受付電話番号が、
適宜の時間だけ、スーパーインポーズで画面に表示さ
れ、視聴者からの応答は、電話やファクシミリによって
行なうようにした双方向テレビ放送がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、北米で実験
が行なわれている双方向テレビ放送では、応答に必要な
返信先電話番号などの情報を視聴者に提供する方法とし
て、その情報がビットマップデータなども含んで、量的
に膨大であることから、ほとんどの場合、文字多重方式
で、映像信号の垂直ブランキング期間の空き水平期間に
多重化して放送する方法が採用されている。しかし、返
信先電話番号等の返信先情報は、従来は、テレビ画面に
は表示されない。
【0004】このように放送局側から提供される、返信
先の電話番号が表示されないと、当然ながら、視聴者は
その電話番号を知ることはできない。また、その電話番
号がエラー無く受信されたか、あるいは正しい返信先電
話番号であるかを確認する手段もなかった。
【0005】応答先の電話番号が間違っていたり、正し
く受信されていない場合、それを知らずに、双方向番号
に対する応答情報の送信を行うと、誤った電話番号の相
手先を返信先として応答情報の送信が行われてしまう。
このため、間違い電話をかけられた相手方に多大の迷惑
をかけるだけでなく、応答を送信したユーザーも無駄な
電話回線使用料を支払うことになる。
【0006】応答先情報を多重放送するときに、CRC
コードやチェックサムを付加して、受信側で受信データ
チェックを行うことができるようにすることもできる
が、放送の受信状態が悪いことなどにより、それも完全
ではない。また、エラーがあってもそれをユーザーに知
らせなければ、無駄な応答情報の送信を行う欠点は回避
することはできない。
【0007】かかる点に鑑み、この発明の目的は、放送
局側から放送される返信先の電話番号等の確認ができ、
また、正しい返信先の電話番号等の受信の成否を視聴者
に知らせることができる双方向放送方式及び双方向放送
の受信装置を提供するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明による双方向放送方式は、放送局側から受
信者の応答を促す双方向番組を放送し、受信側からの応
答の情報を、電話回線を通じて所定の返信先に送信する
ようにした双方向放送方式において、上記双方向番組の
ときに、上記放送局側からは上記所定の返信先の情報を
主放送信号による番組映像に含めて放送すると共に、上
記所定の返信先の情報を主放送信号に多重して放送し、
上記受信側では、上記主放送信号に多重されている上記
返信先の情報を上記主放送信号から分離し、当該分離し
た上記返信先の情報を、上記番組映像に含まれる上記返
信先の情報と比較対照のために上記番組映像を表示する
表示手段に表示すると共に、比較対照結果の確認操作を
ユーザに促す表示を行い、上記ユーザからの確認操作入
力があったときには、上記主放送信号から分離された上
記返信先の情報を有効として記憶手段に保持することを
特徴とする。
【0009】また、この発明による双方向放送の受信装
置は、放送信号の受信手段と、受信した放送信号による
映像を表示する表示手段と、双方向番組のときに放送局
からの設問などに対する応答の情報を入力する入力手段
と、上記入力手段を通じて入力された上記応答の情報を
電話回線を通じて所定の返信先に送信する送信手段と、
上記受信した放送信号に多重されている上記返信先の情
報を分離し、再生する分離再生手段と、上記分離再生手
段からの上記返信先の情報を、上記番組映像に含まれる
上記返信先の情報と比較対照のために上記表示手段に表
示する手段と、上記比較対照結果の確認操作をユーザに
促す表示を行う手段と、上記ユーザからの確認操作入力
があったときに、上記分離再生手段からの上記返信先の
情報を有効として記憶手段に保持する手段と、を備える
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】かかる構成によれば、受信側では、双方向番組
のときに、放送局側から主放送信号に多重して放送され
る所定の返信先の情報を受信したことを、表示手段にお
ける表示により知ることができると共に、ユーザは、当
該返信先の情報を確認して、記憶保持させるようにする
ことができる。
【0011】
【実施例】以下に、この発明による双方向放送方式及び
その放送信号の受信装置の一実施例について説明する。
この例においては、放送局側では、双方向番組の放送の
際に、その副放送情報としての双方向番組関連情報を、
主放送テレビジョン信号に多重して放送する。一方、受
信側では、受信した映像信号から双方向番組関連情報を
分離、再生して、メモリに記憶しておき、双方向放送番
組に対する応答などに利用する。
【0012】この例においては、双方向番組の番組関連
情報は、主放送音声とは区別が容易であるオーディオ帯
域の信号、例えば電話のプッシュ回線などで使用されて
いるDTMF(Dual Tone Multi Frequency )信号によ
り主放送音声信号に重畳するようにする。
【0013】すなわち、放送局側では、副放送情報とし
ての番組関連情報をDTMF信号形式の信号の構成とし
て、主放送オーディオ信号に多重化(混声)して放送す
る。一方、受信側では、受信した放送オーディオ信号か
らDTMF信号を分離・デコードして、番組関連情報を
再生し、メモリに記憶して、サービス局などとの電話通
信や番組予約などに利用する。
【0014】[DTMF信号]まず、図2を参照しなが
ら、DTMF信号について説明する。DTMF信号方式
は、1つは低周波数のグループ(低群)、そしてもう1
つは高周波数のグループ(高群)の2つのトーンを同時
に送るオーディオ帯域信号方式である。これらの低周波
数及び高周波数のグループの各々は、どの2つも調音の
関係にない4つのオーディオ帯域周波数のトーンからな
っている。
【0015】DTMF信号では、低群の4周波数は、例
えば、697Hz、770Hz、852Hz、941H
zとされ、高群の4周波数は、例えば、1209Hz、
1336Hz、1477Hz、1633Hzとされてい
る。そして、これら低群と高群の中のそれぞれ1周波数
ずつを組み合わせ、その組み合わせからなる各DTMF
信号(この各DTMF信号のそれぞれを、以下機能信号
という)を、図2に示すように、4行4列に配設された
プッシュボタン「0」〜「D」にそれぞれ割り付けられ
る。
【0016】電話通信では、DTMF信号の16の組み
合わせの機能信号のうち、単に12個が一般に加入者ア
ドレス(電話番号)の信号に用いられている。つまり、
電話機でいわゆるテンキーとして使用されている「0」
〜「9」の数字と、「*」や「#」の記号に対して、前
記の12個の組み合わせの機能信号が対応される。図2
に破線で示した「A」、「B」、「C」、「D」の文字
に対応する機能信号は、日本国内では一般には利用して
おらず、プッシュボタン(PB)ダイアルを利用したデ
ータ伝送に利用されているのみである。
【0017】このようなDTMF信号を使って電話番号
による回線選択を行なう場合、信号の送出条件は、図3
に示すように規定されている。
【0018】上述のような2周波数の組み合わせと送出
条件とによって、DTMF信号は、自然界では滅多に発
生しないものとなり、人の声などのような自然音と明確
に区別することができるので、通常の放送オーディオ信
号に多重(混声)して放送することができて、受信側で
の分離も比較的容易である。
【0019】ちなみに、DTMF信号は、多機能電話に
おいても利用されており、外出先からプッシュボタン式
の電話のボタン操作によって、自宅の電話に留守番録音
されている用件を再生させたり、留守番録音の応答メッ
セージを録音、再生したり、用件を消去したりすること
ができる。
【0020】[複数の副放送情報の放送]この実施例の
送信側、つまり放送局側においては、副放送情報の送信
に当たって、上述のようにPB回線選択には使用されて
いない「A」、「B」、「C」、「D」を意味する機能
信号のうち、「A」、「B」、「C」の機能信号は、副
放送情報の送信開始情報として用い、「D」の機能信号
は送信終了情報として用いる。
【0021】送信開始情報が3種類あるので、この例で
は、3種類の副放送情報を区別して送信することができ
る。つまり、3種の副放送情報は、その種別ごとに、
「A」、「B」、「C」の機能信号のいずれかと、
「D」の機能信号とで区切られて放送される。
【0022】例えば、双方向番組への応答アクセスに関
する情報、例えばアクセス先の電話番号(受付電話番
号)、伝送レートなどの副放送情報は、「A」の機能信
号を送信開始情報とし、送信終了情報である「D」の機
能信号との間に送信される。また、同様に、例えば応答
側の電話番号の末尾制限や現在時刻設定などの環境設定
に関する副放送情報は、「B」の機能信号と「D」の機
能信号との間に、受信データのクリアに関する情報は
「C」の機能信号と「D」の機能信号との間に、それぞ
れ挟まれた状態の信号として多重化されて放送される。
【0023】そして、受信側においては、送信開始情報
としての「A」、「B」、「C」の機能信号のいずれか
と、送信終了情報としての「D」の機能信号とに挟まれ
た数値や記号データが副放送データ列(情報群)とみな
されて、後述のように、メモリの所定の格納域にそれぞ
れ区別されて保存される。
【0024】例えば、応答アクセスに関する情報とし
て、インタラクティブ(対話型)テレビジョン規格バー
ジョンが00の受信機に対して、応答の返信先として受
付電話番号0990−1234−1234に、伝送レー
ト300bpsでアクセスを許可する場合は、副放送情
報は、 00#0990*1234*1234 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「A」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれた状態で主放送オーディオ信号に多重化されて
送出される。ここで、データ列のうち、最初の00は、
インタラクティブ(対話型)テレビジョン規格バージョ
ンが00(伝送レート300bps)を示し、記号
「#」の後の数値データは返信先の受付電話番号であ
る。
【0025】また、インタラクティブテレビジョン規格
バージョンが01の受信機に対し、応答の返信先として
電話番号0990−1234−1235に、伝送レート
1200bpsでアクセスを許可する場合には、 01#0990*1234*1235 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「A」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれた状態で主放送オーディオ信号に多重化されて
送出される。ここで、データ列のうち、最初の01は、
インタラクティブ(対話型)テレビジョン規格バージョ
ンが01(伝送レート1200bps)を示し、記号
「#」の後の数値データは返信先の受付電話番号であ
る。
【0026】なお、上述のような応答アクセスに関する
データ列では、記号「#」がセパレータ(個々のデータ
の区切り)を表わし、記号「*」がポーズを表わす。
【0027】環境設定に関する情報として、特定の電話
番号(加入者番号)を持った視聴者のみにアクセスを制
限する場合、例えば、電話番号末尾が0の番号のみにア
クセスを許可するときは、 0#0 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、また、電話番号末尾が1の番号のみにアクセ
スを許可するときは、 0#1 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、それぞれ、「B」の機能信号と「D」の機能
信号との間に挟まれた状態で主放送オーディオ信号に多
重化されて送出される。この場合、記号「#」の前の数
字「0」は、記号「#」の次の数字を、末尾として有す
る電話番号からのアクセスを許可することを意味する。
【0028】また、電話番号末尾が偶数の番号のみにア
クセスを許可するときは、 0#0*0#2*0#4*0#6*0#8 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「B」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれた状態で主放送オーディオ信号に多重化されて
送出される。ここでは、記号「*」は論理和を意味して
いる。
【0029】さらに、放送番組の受信予約や録画予約な
どのための時刻情報として、例えば、現在時刻が199
3年12月15日火曜日7時00分の場合は、 1#1993121520700 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「B」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれた状態で主放送オーディオ信号に多重化されて
送出される。
【0030】また、ある放送番組が、現時点から見て、
次の日曜の7時00分から7時29分まで放送される場
合は、 10#07000729 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「B」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれて送出され、別の放送番組が次の月曜の12時
00分から14時15分まで放送される場合には、 11#12001415 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「B」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれて送出される。
【0031】なお、上述のような環境設定に関するデー
タ列では、記号「#」がセパレータを表わし、記号
「*」が「オア(論理和)」を表わす。
【0032】そして、受信データのクリアに関する情報
として、例えば、番号制限のクリアの場合は、 99#0 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「C」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれて送出され、また、受付電話番号のクリアの場
合には、 99#1 のようなDTMF信号の各機能信号により構成されるデ
ータ列が、「C」の機能信号と「D」の機能信号との間
に挟まれて送出される。
【0033】上述のように、電話回線の選択信号として
は使用されていない「A」、「B」、「C」;「D」の
機能信号を、副放送情報の送信開始情報及び送信終了情
報とすることによって、例えば、ドラマの電話をかける
シーンなどで、DTMF音が発信されても、番組関連情
報と混同されることはない。また、副放送情報を確実に
送受することができる。
【0034】[受信装置の構成]次に、図1、図4〜図
7を参照しながら、この発明による双方向放送の受信装
置を、双方向放送番組対応のテレビジョン受信機に適用
した場合の一実施例について説明する。
【0035】この例の双方向放送の受信装置の一実施例
の構成を図1に示す。図1において、10はテレビジョ
ン受信機の信号系であり、20はその制御系である。
【0036】アンテナ1で受信された放送電波はチュー
ナ11に供給される。チューナ11には制御系20から
選局信号が供給されて、このチューナ11において所望
のチャンネルの放送信号が選択されて中間周波信号に変
換される。この中間周波信号は中間周波回路12に供給
される。この中間周波回路12には、映像復調器13と
音声復調器14とが含まれ、映像信号及びオーディオ信
号が復調される。
【0037】映像復調器13からの映像信号S13は、映
像信号処理回路15を経て、受像管16に供給される。
音声復調器14からのオーディオ信号S14は、音声多重
デコーダ17に供給されて、2か国語信号またはステレ
オ信号SL、SRがデコードされる。そして、これら信
号SL、SRがそれぞれアンプ18L、18Rを通じて
左右のスピーカ19L、19Rに供給される。
【0038】音声復調器14からのオーディオ信号S14
は、また、前処理回路31を介してDTMFデコーダ3
2に供給される。このDTMFデコーダ32は、その入
力信号中のDTMF信号を常時サーチし、DTMF信号
を検知すると、そのDTMF信号がいずれの機能信号で
あるかのデコードを行なう。つまり、「0」〜「9」の
番号、「#」、「*」、「A」〜「D」がデコードされ
る。そして、そのデコードしたデータを制御系20に供
給する。
【0039】この例の場合には、このDTMFデコーダ
32としては、広く普及している市販のDTMFデコー
ダを用いる。前処理回路31は、このようにDTMFデ
コーダ32として市販のDTMFデコーダを使用して
も、より精度の高いDTMF信号のデコードを行なうこ
とができるようにするための前処理を行なうために設け
られる。すなわち、前処理回路31は、オーディオ信号
S14について、DTMF信号以外の周波数成分を除去し
て、DTMFデコーダ32の入力信号が、市販のDTM
Fデコーダが許容する信号となるようにするもので、フ
ィルタ回路からなる。
【0040】また、この実施例では、視聴者参加型番組
への応答など、双方向放送番組に対応するために、デー
タ通信用のモデム(変復調装置)33が設けられる。こ
のモデム33の回線接続端子Lineには電話回線2が接続
され、電話端子Tel には電話機3が接続される。このモ
デム33が、制御系20のシステムバス200に接続さ
れる。また、モデム33からのデータが、DTMFデコ
ーダ32に供給されており、電話回線2を介して送られ
てくるDTMF信号をこのDTMFデコーダ32でデコ
ードして、制御系20に取り込むことができるようにさ
れている。
【0041】制御系20は、CPU21と、ROM22
と、DRAM23と、SRAM24と、ビデオRAM2
5とを備え、それぞれがシステムバス200に接続され
る。ROM22には、後述するDTMFデータの受信取
り込み処理プログラムのほか、各種の制御プログラムが
格納されると共に、表示に用いるフォントやグラフィッ
クのデータも格納される。DRAM23は主に演算のた
めの作業領域として利用され、SRAM24には受信装
置自身の設定情報や、自テレビ識別情報などが保存され
る。
【0042】ここで、自テレビ識別情報は、例えば「S
ONY−00−00000001」のように、双方向放
送番組対応のテレビジョン受信機の生産時に設定されて
いる個々の機器で固有の識別情報である。ユーザーは、
双方向放送番組対応のテレビジョン受信機の購入後、こ
の自テレビ識別情報及び当該ユーザーの氏名、住所、電
話番号などを双方向テレビの視聴者の応答の返信先であ
るデータベースセンタのデータベースに登録する。デー
タベースセンタでは、この自テレビ識別情報に対応する
個人情報がデータベースで管理される。
【0043】ビデオRAM25は表示に用いられる。ビ
デオRAM25に対してはディスプレイコントローラ2
5Cが設けられている。このディスプレイコントローラ
25Cは、ビデオRAM25へのビデオデータの読み出
し及び書き込みを制御するとともに、読み出したビデオ
データをアナログ映像信号に変換する。そして、このデ
ィスプレイコントローラ25Cから得られるアナログ映
像信号は、映像信号処理部15に供給され、制御部20
からの映像信号処理部15の制御と相俟って、中間周波
回路12からの映像信号に重畳され、あるいは切り換え
られて合成される。
【0044】制御系20は、また、I/Oポート26
1、262、263、264及びVTRのコントロール
ポート27を備える。I/Oポート261を通じて制御
信号が映像信号処理回路15及び音声多重デコーダ17
に供給される。また、リモコン送信機34からの、例え
ば赤外線リモコン信号がリモコン受信機35で受信さ
れ、その受信されたリモコン信号がリモコンデコード回
路36でデコードされ、そのデコードされたリモコン信
号が、I/Oポート261より制御系20に取り込まれ
る。
【0045】そして、リモコン送信機34でのユーザー
の操作に応じた制御が、ROM22のプログラムにした
がってCPU21により行なわれる。例えば、選局や音
量制御などのリモコン操作の場合、チューナ選局や音量
制御が実行されると同時に、必要な文字や記号の表示の
ためのフォントデータが、ROM22から読み出されて
ビデオRAM25へ転送される。そして、このビデオR
AM25のデータが映像信号処理回路15に供給され、
映像信号S13と合成(例えばスーパーインポーズ)さ
れることにより、受像管16の画面に適宜の時間、表示
される。
【0046】そして、選局や音量制御などのデータは、
それぞれの操作の都度、不揮発性のSRAM24に書き
込まれて、電源を一旦オフとした後に再度オンとした場
合、電源オフ直前と同音量で同じチャンネルを視聴す
る、いわゆる、ラストメモリ機能が実現される。
【0047】I/Oポート263を通じては、選局信号
がチューナ11に供給される。また、この実施例では、
実時間の通知や所定の時間の割り込み発生のためのタイ
マ回路37からの時間データがI/Oポート264を通
じて制御系20に入力される。
【0048】また、VTRのコントロールポート27
は、この例では3台のVTR1、VTR2、VTR3に
対してのコントロールが可能に構成されている。制御系
20は、このコントロールポート27を通じてVTRに
コントロール信号を供給すると共に、VTRからのステ
ータス信号を取り込み、VTRに対して所望の制御を行
なうことができる。
【0049】なお、各VTRは、チューナと中間周波数
回路を内蔵しており、例えば分配器を介してアンテナ1
に接続されて、後述のように、制御系20の制御の下
に、予約録画をすることができる。
【0050】[返信先情報の受信処理]次に、図4〜図
6をも参照しながら、図1の実施例の返信先情報の受信
処理について説明する。
【0051】この実施例では、前述のようなDTMF信
号形式で、“A”の機能信号に続いて、返信先の電話番
号などを表わす、“0”〜“9”の数字や“*”、
“#”の記号のデータ列が放送局側から送信される。ま
た、この実施例では、上述のような返信先情報の送信と
同じタイミングで、返信先の電話番号が、双方向放送番
組の主放送信号による画像の所定の位置、例えば、中央
部左側にスーパーインポーズされ、映像信号として、適
宜の時間だけ放送される。
【0052】テレビジョン受信機の電源がオンの状態で
は、前処理回路31及びDTMFデコーダ32を使用し
て、現在選択されているチャンネルの番組のオーディオ
信号に混声されているDTMF信号を、常時、監視す
る。すなわち、CPU21は、I/Oポート262を通
じてDTMFデコーダ32の出力を、常時、あるいは所
定の周期でサーチし(ステップ101)、現に受信中の
放送番組のオーディオ信号S14にDTMF信号が混声さ
れていることを検知したときは(ステップ102)、そ
のDTMF信号のデコード出力D32を、前述したような
番号や記号として取り込む。
【0053】このとき、前述のような送出条件、すなわ
ち、DTMF信号の続く長さが50ミリ秒以上か、DT
MF信号がなくなってから次の信号の立上がりまでのポ
ーズ時間は30ミリ秒以上か、DTMF信号の長さとポ
ーズ時間との合計が規定値の120ミリ秒以上かなどの
チェックを行なう。これにより、放送電波の受信状態の
悪いときのエラーデータの受信を防ぐことができると共
に、通常の音声に、偶然、DTMF信号と同じ周波数成
分が含まれていた場合の誤受信を防ぐことができる。
【0054】ステップ102において、受信データがD
TMF信号でない場合は、ステップ101に戻って、D
TMFデコーダ32の出力チェックを継続する。また、
受信データがDTMF信号である場合は、ステップ10
3に進んで、“A”の機能信号であるかどうかをチェッ
クする。
【0055】そして、受信データが“A”の機能信号で
ある場合は、ステップ104に進んで、受信中フラグを
オンすることにより、前述のような双方向番組への応答
アクセスに関する、返信先情報の受信モードとする。次
のステップ105では、受像管16の画面に番号を表示
するための表示ポインタや、番号を保存するメモリ、例
えば、DRAM23の保存ポインタを初期化した後、ス
テップ101に戻って、DTMFデコーダ32の出力チ
ェックを継続する。
【0056】また、次のDTMF信号の受信データが
“A”の機能信号でない場合(ステップ102、10
3)、ステップ106に進んで、受信中フラグがオンで
あるかどうかがチェックされる。このフラグがオンでな
い、つまり、返信先情報の受信モードでない場合は、そ
の受信データが無効とされ、ステップ101に戻って、
後続の受信データのチェックをする。
【0057】返信先情報の受信中フラグがオンであり、
次の受信データが“0”〜“9”の数字や“*”、
“#”の記号である場合は(ステップ107)、受信し
た数字のフォントを表示ポインタの示すビデオRAM2
5にセットすることにより、図6Aに示すように、受像
管16の画面16sの所定位置、例えば下部に、受信し
た番号が1桁ずつ表示される(ステップ108)。そし
て、表示ポインタは次の場所に更新される。また、受信
した番号は保存ポインタの示すDRAM23上の格納域
に保存され(ステップ109)。そして、保存ポインタ
は次の場所に更新される。
【0058】なお、応答先の電話番号のデータ列に、
「*」に区切られてチェックサム用のデータ列が付加さ
れる場合、画面16sには表示されないが、「*」とチ
ェックサム用のデータ列もDRAM23に保存される。
【0059】上述のようなステップ101〜109の処
理が繰り返されて、DTMF信号形式の、応答先の電話
番号のデータ列が受信され、図6Bに示すように、順
次、画面16sに表示された後、ステップ111に進ん
で、次の受信データが“D”の機能信号であるかどうか
をチェックする。
【0060】この受信データが“D”の機能信号である
場合は、図5に示すルーチン120の受信番号確認処理
が行なわれる。このルーチン120の処理については後
述する。
【0061】また、この受信データが“A”、“0”〜
“9”、“*”、“#”、“D”のいずれでもない場合
は、放送の受信状態が悪いことなどによる、エラーデー
タであるから、受信中フラグをオフにして、受信モード
を終了する(ステップ112)。そして、受信エラーの
メッセージを一定時間表示した後、画面16sに表示さ
れた番号が消去されて(ステップ113、114)、返
信先情報の受信が一旦終了する。
【0062】なお、放送の受信状態が良好で、受信され
る返信先情報の信頼性が保証される場合は、ステップ1
11では、単に“D”の機能信号の受信を待つようにし
てもよい。
【0063】図5に示すように、受信番号確認処理のル
ーチン120では、ステップ121において、まず、受
信中フラグをオフにして、受信モードを終了し、次のス
テップ122では、“A”、“D”の機能信号に挟まれ
る受信データ列が、長すぎないか、有り得ない番号では
ないか、また、前述のような「*」以降に付加されたチ
ェックサム用のデータと異ならないかなど、整合性があ
るかどうかチェックされる。
【0064】“A”、“D”の機能信号に挟まれた受信
データ列に整合性がない、つまり正しくないデータ列で
あると判断された場合は、DRAM23に保存された番
号がクリアされると共に、ポインタが初期化され(ステ
ップ123)、受信エラーのメッセージが一定時間表示
される(ステップ124)。
【0065】また、“A”、“D”の機能信号に挟まれ
た受信データ列に整合性がある、つまり正しいデータ列
であると判断された場合は、ステップ125において、
図6Cに示すような、確認を要求するメッセージを受像
管16の画面16sに表示して、受信データが返信先の
正しい電話番号であることを確認するよう視聴者に促
す。
【0066】この実施例では、図6に示すように、受像
管16の画面16sの所定位置、例えば中央部左側に、
双方向放送番組の画像にスーパーインポーズされて、映
像信号として放送された返信先電話番号が、DTMF信
号として受信した電話番号に隣接して表示される。視聴
者は、目視により、両方の電話番号を照合して、DTM
F信号として受信した受信データが、放送側で送信し
た、返信先の正しい電話番号であることを確認すること
ができる。
【0067】視聴者がコマンダ34により確認操作をす
ると、その確認操作のリモコン信号が受信され(ステッ
プ126)、コマンダ34からのリモコン信号が番号の
確認操作に対応するかどうかチェックされ(ステップ1
27)、確認操作が行なわれた場合は、DRAM23に
保存された番号を有効にする(ステップ128)。
【0068】もし、取消や時間切れなどにより、確認操
作が行なわれなかった場合は、DRAM23に保存され
た番号がクリアされる(ステップ129)。
【0069】このようにして、ルーチン120の受信番
号確認処理が終わると、ステップ124、128、12
9から、図4のステップ115に移行し、画面16sに
表示された番号が消去されて、返信先情報の受信処理が
一旦終了する。
【0070】上述の実施例では、双方向番組のときに、
DTMF信号形式で伝送された返信先情報を受像管16
の画面16sに表示すると同時に、照合のために、映像
信号として放送された返信先情報をも画面16sに表示
することにより、視聴者は、DTMF信号形式による返
信先情報の正否を、目視により、容易に確認することが
できる。
【0071】また、視聴者の確認操作を待って、DRA
M23に記憶された返信先情報が有効とされるので、こ
の返信先情報を自動応答に利用する場合にも、間違った
番号に電話がかかることがない。
【0072】すなわち、ルーチン120の受信番号確認
処理のステップ127において、受信した番号が確認さ
れた場合のみDRAM23の返信先電話番号が有効とさ
れて記憶が保持されるので、視聴者が、コマンダ34を
操作して、双方向放送番組の設問に応答すると、自動応
答処理により、DRAM23に保存されている正しい返
信先の電話番号に宛てて、視聴者のID番号が付加され
た応答情報が、モデム33を通じて送信されるものであ
る。
【0073】なお、応答時に、返信先電話番号を視聴者
が確認して、応答情報の送信を行うようにしても勿論よ
い。図7は、その場合の応答処理の動作の一例である。
【0074】[応答時の返信先確認]図7において、視
聴者がリモコン送信機34を操作することにより、この
リモコン送信機34から送信されたリモコン信号(コマ
ンド)が、リモコン受信機35に受信される(ステップ
131)。そして、受信したコマンドが、例えば、視聴
者参加型のクイズ番組のような、双方向放送の番組に対
する応答コマンドであるか否かが判断される(ステップ
132)。
【0075】受信したコマンドが、例えば、チャンネル
切り換えのような一般のコマンドである場合、そのコマ
ンドに対応する処理がなされる(ステップ140)。
【0076】双方向放送の番組に対する応答コマンドの
場合は、ステップ133において、DRAM23に記憶
されている返信先電話番号が画面に順次表示される。視
聴者は、この電話番号を画面で確認し、正しいときに
は、確認入力操作をリモコンコマンダ34により行う。
この確認入力を受信したか否かがステップ134で判別
される。
【0077】確認入力を受信したときには、ステップ1
35に進んで、放送番組に対する応答としての情報に、
視聴者のID番号(自テレビID)と、既にDRAM2
3上に保存されている番組識別情報や、設問識別情報と
が付加されて、応答情報が作成される。そして、前述の
ような応答先情報に従って通信速度が設定され、DRA
M23上に保存されている所定の返信先としてのデータ
ベースセンタの電話番号に宛てて、モデム33を通じ
て、送信される(ステップ135)。
【0078】次のステップ136では、この送信が成功
したか否かが判断され、正常に終了した場合は回線が切
断されて(ステップ137)、送信が成功した旨のメッ
セージが一定時間だけ受像管16の画面に表示される
(ステップ138)。また、送信が不首尾に終わった場
合は、その旨のメッセージが一定時間だけ画面に表示さ
れる(ステップ139)。
【0079】また、ステップ134で返信先電話番号の
視聴者による確認入力を受信しなかったとき(例えば一
定時間以上、確認入力を受信しなかったとき、あるいは
非確認入力を受信したとき)は、ステップ141に進ん
で、応答情報の送信は中止される。
【0080】このように、応答時にも返信先電話番号の
確認を行うようにすれば、返信先ではない相手方に応答
を送信する事態をより確実に防止することができる。
【0081】[他の実施例]前述の実施例では、双方向
放送番組の応答のための返信先情報を、DTMF信号を
用いて構成し、主放送オーディオ信号と多重して放送す
るようにしたが、返信先情報を、文字多重放送と同様
に、テレビジョン放送の垂直ブランキング期間に多重す
るようにしてもよい。
【0082】この場合、放送局側では、図8に示すよう
な番組関連情報を、文字多重信号形式に構成し、副放送
情報として、映像信号の垂直帰線期間に多重して放送す
る。一方、受信装置では、図1の実施例の前処理回路3
1およびDTMFデコーダ32に替えて、文字多重デコ
ーダが搭載されると共に、このデコーダに映像復調回路
13の出力信号S13が供給される。そして、そのデコー
ド出力を制御系20に取り込み、デコードして、番組関
連情報を再生し、DRAMなどのメモリに記憶すると共
に、受信した番組関連情報に対応して、図9に示すよう
な返信情報を作成し、電話回線を通じて伝送する。
【0083】図8において、時間情報は、現在時刻の情
報であり、この実施例では、フィールドごとに更新され
て、NTSC方式の場合、1/60秒の精度となる。な
お、従来の文字多重放送では、フレームごとに更新され
て、NTSC方式の場合、1/30秒の精度となる。こ
の時間情報は、常時放送してもよく、視聴者参加番組中
で、視聴者の反応が期待される期間のみの放送でもよ
い。
【0084】選択手順情報は、例えば、クイズ番組など
の問題ごとに、放送局側で作成されて、番組の放送に備
えられる。3択の問題であれば、3つの回答をメニュー
表示して視聴者に選択させるという選択手順となる。例
えばクイズ番組の場合、返信先は、例えば放送局側の受
信システムとなり、このシステムへの通信プロトコルと
受信用の電話番号が、返信先情報として設定される。
【0085】そして、クイズ番組などの放送中、視聴者
に解答を委ねる場面になる前に、選択手順情報及び返信
先情報が、文字多重放送形式で放送される。
【0086】選択手順情報は、通信用プロトコルのよう
な、いわば、プログラムの塊であって、選択手順識別情
報、選択手順、表示データ、時間制限情報などから構成
され、かなりの情報量となり得るため、複数のフィール
ドにわたって多重されることもある。
【0087】選択手順識別情報は、どの選択手順、つま
り、どの質問、アンケート、クイズ問題に対する答であ
るかを示す識別子であって、視聴者の選択結果に付加し
て返信先に送信され、返信先では、この情報に基づい
て、選択手順ごとに答が区分される。選択手順は、中間
言語的な記述による、メニュー選択のプログラムであっ
て、ここに記載された流れに従って、イメージ、文字
列、動画などにより、画面への表示が行なわれる。ま
た、視聴者からの操作の受付や、この操作に対しての画
面の切り換えなどの応答処理も行なわれる。
【0088】表示データは、上述のような、イメージ、
文字列、動画などの表示に用いる、フォント、グラフィ
ック、アニメーション、動画などのデータである。
【0089】時間制限情報は、上述のような識別子によ
り示される、選択内容への返信の有効時間と、メニュー
表示に何らの操作がない場合、受信側で自動的に表示を
中止するまでの時間とである。受信側で表示を中止する
場合には、正解を放送するまでの予定時間が設定され
る。また、選択内容への返信の有効時間は、正解を放送
するまでの予定時間に、前述のような電話回線の混雑を
見込んで、若干の余裕時間が加算される。
【0090】返信先情報は、返信の際の通信速度、パリ
ティの有無、NMPの使用の有無、Xモデム方式などの
通信環境設定情報と、返信先の電話番号などで構成さ
れ、この電話番号に対して、設定された環境に従って、
図9に示すような返信情報が視聴者から返信される。
【0091】図9において、先頭の返信データ識別情報
は、放送局側で受信したデータが、返信データであるの
か、その他のアクセスによるものかを区別するための識
別子である。
【0092】次のチェックデータは、送信時のビット落
ち、ノイズなどによりデータが変化していないかどう
か、チェックサムなどにより整合をとるためのものであ
る。
【0093】返信データのうち、選択手順識別情報は、
前出図8で示される値であって、これにより、視聴者か
らの解答が、どのメニュー、どの質問に対する答である
かが判断される。放送局からは、質問1、質問2‥‥の
順序で放送されても、電話回線の状況によっては、視聴
者からの回答が放送と同じ順序で返信されるとは限らな
いので、このような識別情報が必要となる。
【0094】また、選択結果情報としては、最終的に選
ばれたメニュー項目を示す情報などが返信される。
【0095】返信データの次の、返信元識別情報として
は、視聴者に固有の番号、例えば、電話番号や受信装置
の製造番号などが用いられる。
【0096】上述のように、図8に示すような番組関連
情報を、文字多重信号形式に構成した場合、情報の伝送
速度が格段に早くなるので、返信先の電話番号は、DT
MF信号により伝送する場合のように、1桁ごとに画面
に表示する必要はなく、返信先情報の受信が終了した時
点で、一括して、受像管の画面に表示される。
【0097】この返信先情報の正否は、前述の実施例の
ように、映像信号として放送された返信先情報をも画面
に表示することにより、視聴者が容易に確認することが
できる。
【0098】
【0099】
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、電話回線を通じて、受信側の応答を放送側に送信す
るようにした双方向放送において、放送局側からは所定
の返信先情報を主放送信号に多重して放送し、受信側で
は、主放送信号から分離した返信先情報の受信の成否を
表示素子に表示するようにしたので、返信先情報の正否
をユーザーが目視により確認することができる。
【0101】この際、主放送信号による画像で返信先情
報を映出し、この画面に副放送情報として多重化された
返信先情報を表示するようにすることにより、ユーザー
は、返信先情報の正否を容易にチェックすることができ
る。
【0102】そして、正否をチェックして正しいとして
確認した返信先情報のみをメモリに記憶させるようにす
ることができるので、双方向番組の応答時に、誤った相
手方を返信先として電話を掛けてしまうことを防止する
ことができる。特に、応答の送信時に返信先情報を表示
してユーザーに確認を行わせ、確認されたときにのみ応
答の送信を行うようにすることにより、より確実に間違
い電話を防止することができる。
【0103】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による双方向放送の受信装置の一実施
例の構成を示すブロック図である。
【図2】DTMF信号を説明するための図である。
【図3】DTMF信号の送出条件を説明するための図で
ある。
【図4】図1の実施例のDTMF信号による返信先情報
の受信動作の全体を説明するための流れ図である。
【図5】図4の流れ図の要部の流れ図である。
【図6】図1の実施例の返信先情報の受信動作を説明す
るための概念図である。
【図7】図1の実施例の応答時の処理動作を説明するた
めの流れ図である。
【図8】この発明による双方向放送方式の他の実施例の
要部の構成を説明するための概念図である。
【図9】この発明による双方向放送方式の他の実施例の
他の要部の構成を説明するための概念図である。
【符号の説明】
10 信号系 14 オーディオ復調器 20 制御系 21 CPU 23 DRAM 24 SRAM 31 前処理回路 32 DTMFデコーダ 33 モデム
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−176306(JP,A) 特開 昭55−156485(JP,A) 特開 平7−123395(JP,A) 特開 平4−128799(JP,A) 特開 平3−222565(JP,A) 米国特許5262860(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04H 1/00 - 3/00 H04H 7/00 - 9/00 H04N 7/10 H04N 7/14 - 7/173 H04N 7/20 - 7/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放送局側から受信者の応答を促す双方向番
    組を放送し、受信側からの応答の情報を、電話回線を通
    じて所定の返信先に送信するようにした双方向放送方式
    において、 上記双方向番組のときに、上記放送局側からは上記所定
    の返信先の情報を主放送信号による番組映像に含めて放
    送すると共に、上記所定の返信先の情報を主放送信号に
    多重して放送し、 上記受信側では、上記主放送信号に多重されている上記
    返信先の情報を上記主放送信号から分離し、当該分離し
    た上記返信先の情報を、上記番組映像に含まれる上記返
    信先の情報と比較対照のために上記番組映像を表示する
    表示手段に表示すると共に、比較対照結果の確認操作を
    ユーザに促す表示を行い、上記ユーザからの確認操作入
    力があったときには、上記主放送信号から分離された上
    記返信先の情報を有効として記憶手段に保持することを
    特徴とする双方向放送方式。
  2. 【請求項2】放送信号の受信手段と、 受信した放送信号による番組映像を表示する表示手段
    と、 双方向番組のときに放送局からの設問などに対する応答
    の情報を入力する入力手段と、 上記入力手段を通じて入力された上記応答の情報を電話
    回線を通じて所定の返信先に送信する送信手段と、 上記受信した放送信号に多重されている上記返信先の情
    報を分離し、再生する分離再生手段と、 上記分離再生手段からの上記返信先の情報を、上記番組
    映像に含まれる上記返信先の情報と比較対照のために上
    記表示手段に表示する手段と、 上記比較対照結果の確認操作をユーザに促す表示を行う
    手段と、 上記ユーザからの確認操作入力があったときに、上記分
    離再生手段からの上記返信先の情報を有効として記憶手
    段に保持する手段と、 を備えることを特徴とする双方向放送の受信装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の双方向放送の受信装置に
    おいて、 上記入力手段による応答操作があったときに、上記記憶
    手段の上記返信先の情報を上記表示手段に表示し、当該
    返信先の情報の表示に対する上記入力手段による確認操
    作入力があったときに、上記応答操作に応じた応答の情
    報を、上記記憶手段の上記返信先情報を用いて、上記送
    信手段により上記返信先に送信するようにしたことを特
    徴とする双方向放送の受信装置。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の双方向放送の受信装置に
    おいて、 上記返信先の情報の受信エラーを報知する手段を備える
    ことを特徴とする双方向放送の受信装置。
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