JP3384377B2 - 熱転写記録媒体及び画像形成方法 - Google Patents
熱転写記録媒体及び画像形成方法Info
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Description
リンタで着色顔料を含有する熱転写記録層を受像シート
上に熱転写し、更に詳しくは、少なくとも2色以上の色
を重ねて面積階調による階調カラー画像などを形成する
ための熱転写記録媒体及び画像形成方法に関する。
階調画像を形成する熱転写記録方式としては、昇華転写
方式と溶融転写方式が知られている。昇華転写方式は、
昇華性(熱移行性)染料とバインダー樹脂とからなる熱
転写記録層を支持体上に設けた熱転写記録媒体を受像シ
ートと重ね、サーマルヘッドの熱量に応じて熱転写記録
層中の昇華型染料を受像シート上に移行させ階調画像を
形成するものである。
性)染料を用いて画像を形成した場合、形成された画像
は耐久性が劣り、耐熱性や耐光性を要求する分野への利
用が制限される。また、感熱記録感度が溶融転写方式と
比べ低いため、乾電池などのバッテリー駆動によるプリ
ンターの小型軽量化、将来実用が期待されている高解像
力サーマルヘッドを用いる高速記録材料としては適して
いない等の欠点を有している。
染料などの色材とワックスなどの結合剤からなる熱溶融
性のインキ転写層を設けた転写シートをを用いてサーマ
ルヘッド等の加熱デバイスに画像情報に応じたエネルギ
ーを印加し、受像シート上にインキ転写層を融着させて
画像を形成させる方式である。溶融転写方式によって形
成される画像は、高濃度で鮮鋭性に優れ、文字、線画等
の2値画像の記録に適している。また、イエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックよりなる熱転写シートを用い
て、受像シート上に重ねて画像を形成することにより、
カラー画像の形成も可能である。このようなカラー画像
形成用熱転写シートとして特公昭63−65029号公
報がある。
63−65029号公報に記載の熱転写シートの場合、
低融点の結晶性ワックスをインキ層の結合剤として用い
ているため、インキのニジミによって解像力の低下が発
生しやすい。また転写画像の定着強度が弱く、画像部を
手で強くこすると画像部がとれてしまう。このような現
象を解決する方法として種々の提案がなされてきた。
は、65%以上の非晶質ポリマーと離型性物質と着色剤
よりなる感熱インキ層を有する感熱転写シートが提案さ
れている。しかしながら、上記特開昭61―24459
2号公報に記載の熱転写シートも、結晶性ワックスを含
むため、各色の重ね印画を行った部分の定着強度は不十
分なものとなっている。
てなされたものであり、低融点の結晶性ワックスをイン
キ層の結合剤として使用したことに起因したインキの滲
みによる解像力の低下を防ぐ事、また、ワックスを使用
していると転写した画像を手で擦ったような場合の耐久
性が足りず、画像が取れて無くなり易いこと点を改善し
耐久性を増す事、そして特に、感熱転写の際の熱転写記
録層の箔切れ性が良く、且つ転写画像の光学濃度も高い
事、これらを同時に充分達成することのできる熱転写記
録媒体(感熱転写リボン)を提供することを目的とす
る。
重ねた結果、溶融転写方式を用い、上記課題を解決する
ことを可能とした。すなわち、請求項1に係わる発明
は、支持体上に、着色顔料と、エポキシ樹脂と、無色又
は淡色の微粒子であるシリカを主成分とし、膜厚が0.
5〜1.0μmの範囲にある熱転写記録層が設けてあ
り、前記エポキシ樹脂は軟化点が70〜150℃の範囲
にあり、前記着色顔料は前記熱転写記録層中に20〜3
0質量%の範囲で含まれていることを特徴とする熱転写
記録媒体である。
顔料は平均粒子径が50〜500nmの範囲にあること
を特徴とする請求項1に記載の熱転写記録媒体である。
録層を形成する組成物が、着色顔料とエポキシ樹脂と無
色又は淡色の微粒子であるシリカとの総量100質量%
に対して、着色顔料が20〜30質量%、エポキシ樹脂
が40〜70質量%、無色又は淡色の微粒子であるシリ
カが1〜30質量%という配合組成であることを特徴と
する請求項1又は2のいずれかに記載の熱転写記録媒体
である。
写記録層中の無色又は淡色であるシリカの微粒子は、平
均粒子径が100〜300nmの範囲にあることを特徴
とする請求項1乃至3のいずれかに記載の熱転写記録媒
体である。
写記録層として、シアン、マゼンタ及びイエローの3色
か、あるいは、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエロ
ーの4色が、支持体上に長手方向に沿って面順次に並べ
て繰り返し設けてあることを特徴とする請求項1乃至4
のいずれかに記載の熱転写記録媒体である。
ヘッドプリンタを用いて、請求項1乃至5記載の熱転写
記録媒体の熱転写記録層を受像シート上に熱転写し、面
積階調による画像形成を行う画像形成方法において、該
受像シート表面に、エポキシ樹脂がコーティングにより
形成されていることを特徴とする画像形成方法である。
理は、サーマルヘッド等の熱媒体によって熱転写記録材
に熱が加えられ、その際に熱転写記録層中のアクリル樹
脂が、熱的に溶融というよりは、むしろ軟化または半溶
融状態となり、受像層への粘着性が発現されると同時に
媒体基材への接着性が減少し、受像シート上に熱転写記
録層が接着することによって画像が記録される。この転
写原理は、熱転写記録層の膜の厚さが前記のように非常
に薄いこととも関係していると考えられ、伝統的ないわ
ゆる熱溶融転写というより、むしろ熱接着薄膜剥離方式
とでもいうべきタイプに属する転写であると考えられ
る。熱接着薄膜剥離方式の用語については特開平7−1
17359号公報を参照されたく。その結果、少なくと
も2色以上の色を重ねて印画を行う際、インキの滲みも
無く鮮明な印画が得られる。また転写された記録画像は
機械的強度に優れ、ドットの面積階調による中間調表現
力にも優れる、という特性が得られる。
細に説明する。図1は、支持体(2)上に熱転写記録層
(3)を設けた本発明に係わる熱転写記録媒体(1)を
示す。
としては、従来より昇華転写型や溶融転写型用として一
般に用いられるものを使用することができる。具体的に
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レート、ポリプロピレン、セロファン、ポリカーボネー
ト、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリイミド、ナイ
ロン、ポリ塩化ビニリデン等のプラスチックフィルム、
コンデンサーペーパー、パラフィン紙等の紙類を挙げる
ことができるが、特に好ましいのはポリエステルフィル
ムである。支持体(2)の厚みは2〜50μm、より好
ましくは2〜16μmである。熱転写記録層(3)は、
着色顔料とエポキシ樹脂と無色又は淡色の微粒子からな
る。
樹脂は、サーマルヘッド等の熱媒体に対する印画適正と
転写記録後の画像の耐久性を考慮して軟化点が70℃か
ら150℃の範囲のものを使用する。
の熱的条件は、通常300〜400℃で数ミリ秒であ
り、これを静的な条件に換算すると100〜150℃で
5秒となる。又、前述のように熱転写記録するためには
エポキシ樹脂が溶解となるまで加熱する必要がある。従
って、サーマルヘッドから供給される熱量と、エポキシ
樹脂を溶解状態を考慮すると、融点の上限は150℃と
なる。この上限以上の樹脂を使用すると、転写時により
多くのエネルギーを必要とし、サーマルヘッドの寿命が
極端に短くなる。又、下限を70℃としたのは、転写記
録後の画像の保有安定性を考慮したものであり、融点が
70℃以下のエポキシ樹脂を使用すると、手でこすると
尾引きが発生する等の現象が生じる。
て使用するエポキシ樹脂の特性として、特に好ましく
は、エポキシ当量(1グラムのエポキシ基を含む樹脂の
グラム数)は600〜5000であり、重量平均分子量
が800〜5000のものである。もしこのエポキシ樹
脂のエポキシ当量が、前記下限値よりも低い場合には
(600未満)、擦りに対する画像の耐久性が充分でな
く、手で擦ると転写画像に尾引きが発生し易いので好ま
しくない。逆に、もしこのエポキシ当量が、前記上限値
よりも高い場合には(5,000を超える)、感熱転写
の際に必要とする熱エネルギが多大過ぎてしまう為に、
サーマルヘッドの寿命を縮めてしまうとか、感熱転写の
感度も低いことから、画像を高速で感熱転写記録しよう
とする用途には不向きであるので好ましくない。
子量が、もし前記下限値よりも低い場合には(800未
満)、擦りに対する画像の耐久性が充分でなく、手で擦
ると転写画像に尾引きが発生し易いので好ましくない。
逆に、もしこの分子量が、前記上限値よりも高い場合に
は(5,000を超える)、感熱転写の際に必要とする
熱エネルギが多大過ぎてしまう為に、サーマルヘッドの
寿命を縮めてしまうとか、感熱転写の感度も低いことか
ら、画像を高速で感熱転写記録しようとする用途には不
向きであるので好ましくない。
化点、エポキシ当量、および分子量の全ての特性が同時
に前記それぞれの範囲内に在る場合である。
ポキシ当量が600〜5000、及び分子量が800〜
5000の範囲にあるエポキシ樹脂を選択する訳である
が、このようなエポキシ樹脂としては、ビスフェノール
Aジグリシジルエーテル、ビスフェノールFジグリシジ
ルエーテル、レゾルシノールジグリシジルエーテル、ク
レゾールノボラックポリグルシジルエーテル、テトラブ
ロムビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェ
ノールヘキサフロロアセトングリシジルエーテル等のグ
リシジルエーテル型エポキシ樹脂やフタル酸ジグリシジ
ルエステル、ダイマー酸ジグリシジルエステル等のグリ
シジルエステル型エポキシ樹脂や、トリグリシジルイソ
シアヌレート、テトラグリシジルアミノジフェニルメタ
ン、テトラグリシジルメタキシメンジアミン等のグリシ
ジルアミン型エポキシ樹脂、およびヘキサヒドロビスフ
ェノールAジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリ
コールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコール
ジグリシジルエーテル等の脂肪族エポキシ樹脂等を挙げ
ることができる。
は、公知の種々顔料を用いることができる。一例として
は、ブラック単色印字用としてはカーボンブラックが好
ましく、多色印字用としては、イエロー、マゼンタ、シ
アンを形成する顔料及びこの3色の顔料にブラックを加
えた4色の顔料を使用する。これら顔料は、1種類もし
くは2種類以上組み合わせて使用することも可能であ
る。
する前記着色顔料は、特に好ましくは、前記熱転写記録
層中に20〜30質量%の範囲で含まれている。さらに
好ましくは、前記着色顔料の平均粒子径が50〜500
nmの範囲にある。
れる割合が前記下限値(20質量%)未満であると、転
写画像が十分な光学濃度を得難いので好ましくない。逆
に、もしこの割合が前記上限値(30質量%)を超える
と、感熱転写の際に受像層側への付着力が弱すぎる為
に、特にカラーの重なり部分での定着性が低下するた
め、画像の耐久性が劣ってしまう。
着色顔料の平均粒子径が前記下限値未満であると(50
nm未満)、熱転写記録層の箔切れが悪くなり、詳しく
は転写画像の形成されるドット形状、また階調再現性等
が劣ることになる為に好ましくない。逆に、もしこの平
均粒子径が前記上限値を超えると(500nmを超え
る)、顔料の発色性が低下し、転写画像が十分な光学濃
度を得難いので好ましくない。
を形成させる塗液状態での測定であり、熱転写記録層を
形成後の粒子径もほぼ一致する為、塗液状態での平均粒
子径によって適宜設定することができる。その測定方法
は、光散乱方式によるMARVERUN製AUTOSI
ZER2Cによって容易に測定できる。
淡色の微粒子は、熱転写するときの転写性、詳しくは転
写画像の形成されるドット形状、また階調再現性等を向
上さるせ為に必要な成分であり、無色又は淡色のものを
使用するのは、感熱転写で形成された着色画像の発色を
極力損なわないようにする為である。このような無色又
は淡色の微粒子の例としては、シリカ、炭酸カルシウ
ム、カオリン、クレー、澱粉、酸化亜鉛、テフロンパウ
ダー、ポリエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレー
ト樹脂ビーズ、ポリウレタン樹脂ビーズ、ベンゾグアナ
ミン及びメラミン樹脂ビーズなどを挙げることができ
る。上記の中では、特に、シリカの微粒子が好ましい。
粒子の大きさは平均粒子径が100〜300nmの範囲
にあることが好ましい。もし、この微粒子の平均粒子径
が100nm未満であると熱転写記録層の箔切れが悪く
なり、詳しくは転写画像の形成されるドット形状、また
階調再現性等が劣ることになる為に好ましくない。逆に
もしこの平均粒子径が300nmを超える大きさである
場合には、感熱転写で形成された着色画像の発色を損な
ってしまうという点で好ましくない。
子径分布が、着色顔料のそれと比較して、広がりの幅が
狭い場合である。微粒子と着色顔料との間の粒子径分布
にこの関係がある場合には、顔料の発色性を損なわず、
熱転写記録層の箔切れが良好であり、詳しくは転写画像
の形成されるドット形状、また階調再現性等が非常に良
好である。この原因は未だ不明確だが、その効果は高
い。前記広がりの幅を捉える代表例としては、半値幅に
よる評価の仕方などが挙げられる。
の配合組成は、着色顔料とエポキシ樹脂との総量100
質量%に対して、着色顔料が20〜30質量%、エポキ
シ樹脂が40〜70質量%、無色又は淡色の微粒子が1
〜30質量%である。もし、エポキシ樹脂が上記範囲よ
り少ない場合は、膜強度が低下する点で好ましくなく、
逆に多い場合には転写性、詳しくは転写画像の形成され
るドット形状、また階調再現性等が悪くなる点で好まし
くない。
り少ない場合は転写性が、詳しくは転写画像の形成され
るドット形状が、また階調再現性等が悪くなる点で好ま
しくなく、逆に、多い場合には良好なインキの流動性が
得られないので、好ましくなく。尚、これに必要に応じ
て各種添加剤を配合することもできる。そしてその添加
量は、前記熱転写記録層を形成する為の組成物100質
量%に対して10質量%以下とするのが好ましい。
は、コート紙またはプラスチック等の基体上に着色剤と
エポキシ樹脂と無色の微粒子とを溶剤に、分散または溶
解した組成物を、バーコート、ブレードコート、エアナ
イフコート、グラビアコート、ロールコート等のソルベ
ントコート法によって塗布し、乾燥して熱転写記録層を
形成することにより成る。
1.0μmが望ましい。膜厚が0.5μmを下回ると十
分な濃度を出すことが難しく、また1.0μmを上回る
とサーマルヘッドの発熱部分に応じた転写が困難とな
り、詳しくは転写画像の形成されるドット形状、また階
調再現性等が劣ることになる。また、支持体(2)の熱
転写記録層(3)を設けていない側よりサーマルヘッド
を用いて熱を加え、受像シート上に熱転写記録層(3)
を転写する際に、サーマルヘッドが支持体(2)に付着
して熱転写記録媒体(1)のスムーズな走行性を妨害す
るのを防ぐために、支持体(2)の熱転写記録層(3)
が設けられていない側に、バックコート層(4)を設け
ることが望ましい。
れる材料としては、ニトロセルロース、ポリエステル樹
脂、アクリル樹脂、ビニル樹脂等にシリコンオイルを含
有させたもの、または、シリコン変性樹脂等を挙げるこ
とができる。また、耐熱性を向上させる目的で、架橋剤
を併用しても良い。バックコート層(4)を設ける際の
塗布厚は、0.1〜4μm程度が好ましい。
て、画像を形成する為に使用する受像シートとしては、
上質紙、コート紙等の紙類、ポリエステルフィルム、ポ
リ塩化ビニルフィルム、ポリプロピレンフィルム等のプ
ラスチックフィルム、あるいは紙、プラスチックフィル
ム上に受像層をコーティングしたもの等が挙げられる。
ここで使用する受像層は、エポキシ樹脂であることが好
適である。即ち、エポキシ樹脂を受像層として使用する
ことによって、熱転写時に熱転写記録媒体の熱転写記録
層が十分に溶融しなくても熱転写時の熱によって熱転写
記録層と受像層とが良好に接着し、十分な箔切れを以て
印画が成されるため転写性、詳しくは転写画像の形成さ
れるドット形状、また階調再現性等が向上する。更には
形成された画像は、耐摩耗性、耐擦過性等の画像耐性に
優れたものとなる。
画像形成を行うことが困難な場合は、上記受像シート上
に一度画像を形成した後、転写画像を最終シート上に再
転写させても良い。このような間接転写方式は、最終シ
ートの選択性が広がるだけでなく、受像シートに保護層
を設けておくことにより、最終転写画像上に保護層を設
けられ画像耐性の向上が図れたり、受像シート上にホロ
グラム形成層等のセキュリティ層を設けておくことによ
り、最終転写画像のセキュリティの向上を図ることが可
能となる。
記の如き受像シートを使用して面積階調による階調画像
表現を得る際に使用する熱エネルギーの付与手段は、従
来公知の付与手段がいずれも使用することが出来、熱エ
ネルギーをコントロールすることにより、階調画像を得
ることが可能となる。
明する。なお、文中で「部」又は「%」とあるのは特に
断りのない限り質量基準である。
層用インキ組成物を調製した。
に耐熱処理を施した厚さ5.4μmのポリエチレンテレ
フタレートフイルムに、乾燥膜厚が0.7μmになるよ
うに塗布及び乾燥して本発明の熱転写記録媒体を得た。
ィルムの易接着面に下記の受像層インキを用いて、乾燥
膜厚が5μmになるように塗布及び乾燥して、受像シー
トを得た。
記録層面と受像シートとを重ね、サーマルヘッドを用い
て、サーマルヘッドの発熱部に応じた面積階調によるシ
アン画像を得た。次にマゼンタの熱転写記録媒体を用い
て、シアン画像が形成されている受像シート上にシアン
と同様にして面積階調によるマゼンタ画像を形成した。
同様にしてイエロー画像を形成し、受像シート上に面積
階調のみからなるカラー画像を形成させることができ
た。
以下の昇華転写型インキ組成物を調整した。 (シアンインキ) C.I.ソルベントブルー63 … 5部 ブチラール樹脂(積水化学工業製BX−1) … 5部 メチルエチルケトン …60部 トルエン …30部
に耐熱処理を施した厚さ5.4μmのポリエチレンテレ
フタレートフイルムに、乾燥膜厚が1.0μmになるよ
うに塗布及び乾燥して比較例1の熱転写記録媒体を得
た。
ィルムの易接着面に下記の染料受容層用インキを乾燥膜
厚が4μmとなるように塗布、乾燥を行い、その後45
℃1週間エージング行い、受像シートを得た。
と受像シートの染料受容層面とを重ね、サーマルヘッド
を用いてイエロー、マゼンタ、シアンの順に画像形成を
行い、カラー画像を得た。
録層用インキの乾燥膜厚を、シアン、マゼンタ、イエロ
ーとも1.2μmとした以外は実施例1と同様にして熱
転写記録媒体を作製しカラー画像を形成した。
録層用インキを以下の処方に変更した以外は、実施例1
と同様にして熱転写記録媒体を作製しカラー画像を形成
した。
録層用インキを以下の処方に変更した以外は、実施例1
と同様にして熱転写記録媒体を作製しカラー画像を形成
した。
録層用インキを以下の処方に変更した以外は、実施例1
と同様にして熱転写記録媒体を作製しカラー画像を形成
した。
録層用インキを以下の処方に変更した以外は、実施例1
と同様にして熱転写記録媒体を作製しカラー画像を形成
した。
録層用インキを以下の処方に変更した以外は、実施例1
と同様にして熱転写記録媒体を作製しカラー画像を形成
した。
得られた画像に対して、画像階調性、耐光性及び定着性
の評価を行った。
(実施例1)は、階調再現性において作製したカラー画
像がハイライト部からシャドウ部まで忠実に再現され、
記録後の画像の耐久性を具備した優れた熱転写記録媒体
を得ることができ、そして特に、感熱転写の際の熱転写
記録層の箔切れ性が良く、且つ転写画像の光学濃度も高
い事、これらを同時に本発明の目的が達成された。
録層用インキ組成物としてシアン、マゼンタ、イエロー
の3色に以下のブラックインキを加え、4原色からなる
カラー画像を作成した。
することが確認された。
像をシアン、マゼンタ、イエローの3色より作成し、文
字及びバーコードの2値化画像をブラックで作成を行っ
た。得られた画像は、実施例1の性能に加え文字及びバ
ーコード部分にも耐性の優れた性能を有することが確認
された。
録媒体を用い、以下に示す受像シート上に画像形成を行
った。
ルフィルム上に以下の各処方インキを順次塗布、乾燥し
て剥離層、受像層が順次積層された受像シートを得た。
ートと重ね合わせ受像シート裏面よりヒートローラーに
て熱転写を行い、ポリエステルフィルムのみを剥がした
ところ、表面に保護層が設けられた良好な転写体を得る
ことができた。
録媒体を用い、以下に示す受像シート上に画像形成を行
った。
ルフィルム上に以下の剥離層用インキ、ホログラム形成
層用インキを順次塗布、乾燥して剥離層、ホログラム形
成層を得た後、熱エンボスによりホログラム形成層の表
面に凹凸形状によるホログラム形成を行った。
りホログラム形成層表面に設けたのち、以下の受像層用
インキを塗布、乾燥して受像層を積層し、受像シートを
得た。
発光蛍光剤が印刷された最終製品用シートと重ね合わせ
受像シート裏面よりヒートローラーにて熱転写を行い、
ポリエステルフィルムのみを剥がしたところ、表面に保
護層が設けられた良好な転写体を得ることができた。得
られた転写体はセキュリティ機能としてホログラム画像
を有しており、セキュリティ性の高いものであった。
バインダー樹脂と無色の微粒子とを含有させ、サーマル
ヘッドプリンタで熱転写記録層を受像シート上に熱転写
し、面積階調による階調再現性の優れた画像を形成する
ことのできる熱転写記録媒体を提供することができるも
のであって、しかも、転写後の画像の保存性、特に耐光
性や機械的強度に優れている熱転写記録媒体を提供する
ものである。
横軸は粒子径(nm)、縦軸は各粒径の粒子が存在する
割合(%)を表す。
す。横軸は粒子径(nm)、縦軸は各粒径の粒子が存在
する割合(%)を表す。
す。横軸は粒子径(nm)、縦軸は各粒径の粒子が存在
する割合(%)を表す。
を表す。横軸は粒子径(nm)、縦軸は各粒径の粒子が
存在する割合(%)を表す。
Claims (6)
- 【請求項1】支持体上に、着色顔料と、エポキシ樹脂
と、無色又は淡色の微粒子であるシリカを主成分とし、
膜厚が0.5〜1.0μmの範囲にある熱転写記録層が
設けてあり、 前記エポキシ樹脂は軟化点が70〜150℃の範囲にあ
り、前記着色顔料は前記熱転写記録層中に20〜30質
量%の範囲で含まれていることを特徴とする熱転写記録
媒体。 - 【請求項2】前記着色顔料は、平均粒子径が50〜50
0nmの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の
熱転写記録媒体。 - 【請求項3】熱転写記録層を形成する組成物が、着色顔
料とエポキシ樹脂と無色又は淡色の微粒子であるシリカ
との総量100質量%に対して、着色顔料が20〜30
質量%、エポキシ樹脂が40〜70質量%、無色又は淡
色の微粒子であるシリカが1〜30質量%という配合組
成であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに
記載の熱転写記録媒体。 - 【請求項4】前記熱転写記録層中の無色又は淡色である
シリカの微粒子は、平均粒子径が100〜300nmの
範囲にあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
に記載の熱転写記録媒体。 - 【請求項5】前記熱転写記録層として、シアン、マゼン
タ及びイエローの3色か、あるいは、ブラック、シア
ン、マゼンタ及びイエローの4色が、支持体上に長手方
向に沿って面順次に並べて繰り返し設けてあることを特
徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の熱転写記録
媒体。 - 【請求項6】サーマルヘッドプリンタを用いて、請求項
1乃至5記載の熱転写記録媒体の熱転写記録層を受像シ
ート上に熱転写し、面積階調による画像形成を行う画像
形成方法において、 該受像シート表面に、エポキシ樹脂がコーティングによ
り形成されていることを特徴とする画像形成方法。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000024252A JP3384377B2 (ja) | 2000-02-01 | 2000-02-01 | 熱転写記録媒体及び画像形成方法 |
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CA2321806A CA2321806C (en) | 1999-09-30 | 2000-09-28 | Thermal transfer recording medium, image-forming method and image-bearing body |
EP00121105A EP1088675B1 (en) | 1999-09-30 | 2000-09-28 | Thermal transfer recording medium, image-forming method and image-bearing body |
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