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JP3233226U - アダプタとワークとの芯合わせ装置 - Google Patents

アダプタとワークとの芯合わせ装置 Download PDF

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JP3233226U
JP3233226U JP2021001915U JP2021001915U JP3233226U JP 3233226 U JP3233226 U JP 3233226U JP 2021001915 U JP2021001915 U JP 2021001915U JP 2021001915 U JP2021001915 U JP 2021001915U JP 3233226 U JP3233226 U JP 3233226U
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和幸 堀
和幸 堀
邦俊 河野
邦俊 河野
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株式会社カシフジ
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Abstract

【課題】ワークとアダプタとを簡単に芯合わせできるアダプタとワークとの芯合わせ装置を提供する。【解決手段】カムロッド39が下降されると、カムロッド及びコレット47の上部カム面41、48のカム作用によりコレットの上部側が広げられる。また、上部カム面の係合を介してコレットも下降される。コレットの下降により、下部カム面36、49が圧接されて、それらの下部カム面のカム作用によりコレットの下部側が広げられる。その結果、コレットがアダプタ12及びワーク11の内周面に圧接されて、ワークとアダプタとが相互に芯出しされる。この状態でネジ21を緊締させれば、ワークとアダプタとは芯出し状態で固定される。【選択図】図2

Description

本考案は、歯車ワークなどのワークとアダプタとの芯合わせを行うためのアダプタとワークとの芯合わせ装置に関するものである。
ワークを工作機械によって機械加工する場合、そのワークが外形各筒状などのクランプに適さない形状である場合には、機械加工に困難をともなうことが多い。このため、ワークをクランプしやすいように、ワークにクランプ用のアダプタを装着することが一般に行われている(例えば、特許文献1)。
特開2010−125537号公報
ワークにアダプタを装着する場合、ワークが例えば歯車ワークでは、そのワークが一軸線を中心に回転されるものであるため、ワークとアダプタとの芯合わせが正確に行われていないと、ワークの高精度加工が困難になる。
上記の目的を達成するために、本考案においては、アダプタを保持する保持手段と、カム作用により、前記アダプタに対してワークを芯合わせする芯合わせ手段とを備えたことを特徴とする。
以上の構成によれば、アダプタを保持した状態で、カム作用によって作動される芯合わせ手段によって、ワークがアダプタに対して芯合わせされる。従って、工作機械においてクランプに適さない形状のワークをクランプのためのアダプタに対して簡単に芯出し状態で装着できる。
本考案によれば、ワークの形状に関わらず、ワークに対してアダプタを簡単に芯出し状態で装着できる効果がある。
ワーク及びアダプタの斜視図。 第1実施形態の芯合わせ装置において芯合わせ状態を示す断面図。 図2の芯合わせ装置のコレットの斜視図。 図2の芯合わせ装置において図2とは異なるワーク及びアダプタの芯合わせ状態を示す断面図。 第2実施形態の芯合わせ装置において芯合わせ状態を示す断面図。 第2実施形態のコレットを示す斜視図。
[第1実施形態]
以下、本考案を具体化した実施形態のうち第1実施形態を説明する。
(ワーク及びアダプタ)
はじめに、本実施形態の芯合わせ装置によって芯合わせされるワーク11とアダプタ12とについて説明する。ワーク11は、加工機(図示しない)によってスカイビング加工などが施される。アダプタ12はワーク加工の際に加工機の加工治具にクランプされたり、ローディングの際にグリッパ(図示しない)にクランプされたりする。
図1及び図2に示すように、ワーク11は、全体として筒状をなすが、外形が四角筒形状に形成されるとともに、内周面が円形である。その内周面にはスカイビング加工によって内歯が歯切りされる被加工部13が形成されている。被加工部13の下側には低いフランジ14が形成されるとともに、そのフランジ14の下側には円形部15が形成されている。ワーク11の4箇所にはネジ挿通孔20が貫設されている。アダプタ12は円筒状をなすとともに、その軸線部には中心孔16が貫設されている。アダプタ12の一端面である上面はワーク11の設置面17になっている。その設置面17には複数のネジ孔18が形成されている。アダプタ12の外周にはフランジ19が形成されている。このフランジ19は、グリッパによってクランプされる部分である。また、フランジ19の下部側におけるアダプタ12の胴部が加工機の加工治具によってクランプされる部分である。アダプタ12の設置面17にワーク11が設置された状態で、ワーク11のネジ挿通孔20を挿通されたネジ21がネジ孔18に螺合されることにより、アダプタ12とワーク11とが芯合わせ状態で相互固定される。
(第1実施形態の構成)
そこで、以下に、本実施形態の芯合わせ装置31の構成について説明する。
図2に示すように、芯合わせ装置31のフレーム32には円筒状のガイド部材33が固定されている。このガイド部材33には同じく円筒状の支持部材34が外嵌固定されている。この支持部材34の上端が保持手段としての支持面35になっており、この支持面35においてアダプタ12を設置可能である。ガイド部材33の先端外周には傾斜状態の下部カム面36が形成されている。ガイド部材33の上端面には円筒状の保護部材37が載置されている。
ガイド部材33の中心軸線上のガイド孔38には保持手段及び芯合わせ手段としてのカムロッド39が軸線に沿う上下方向に移動可能に支持されており、その上端には大径部40が形成されている。大径部40の外周面には傾斜状態の上部カム面41が形成されている。上部カム面41は下部カム面36と同一軸線上に位置している。カムロッド39はエアシリンダなどのアクチュエータ42によって軸線方向に往復移動される。
下部カム面36の下側において、ガイド部材33の外周にはスリーブ45が昇降可能に外嵌されている。このスリーブ45はスプリング46によって上方に付勢されている。
図2及び図3に示すように、スリーブ45と上部カム面41との間には円筒状の保持手段及び芯合わせ手段としてのコレット47が配置されている。このコレット47の内周面の上下位置には前記上部カム面41及び下部カム面36とそれぞれ対応するとともに、同一軸線上に位置する上部カム面48及び下部カム面49がそれぞれ形成されている。コレット47の外周面は上部カム面48及び下部カム面49と同一軸線上に位置する。コレット47の上下位置にはそれぞれ複数のスリット50が形成されていて、コレット47が自身の弾性に抗して拡径されるようになっている。
(第1実施形態の作用)
次に、本実施形態の芯合わせ装置31の作用を説明する。
ワーク11とアダプタ12との芯合わせに際しては、はじめに、アクチュエータ42により、カムロッド39が上昇位置に配置される。この状態においては、カムロッド39及びコレット47の下部カム面36,49の係合に介して、しかも、スプリング46のバネ力も作用して、コレット47も上昇位置に配置される。この状態において、アダプタ12が支持部材34の支持面35上に載置される。そして、この状態で、アダプタ12の中心孔16内にコレット47が挿通される。また、アダプタ12の上面にワーク11が載置されて、ネジ21がワーク11のネジ挿通孔20を挿通されて、アダプタ12のネジ孔18内に螺合される。ただし、この場合は、ネジ21は緊締されることなく、アダプタ12に対してワーク11が移動できる程度の締め付け度合いである。
この状態で、アクチュエータ42によりカムロッド39が下降される。このため、カムロッド39及びコレット47の上部カム面41,48どうしが圧接されて、それらの上部カム面41,48のカム作用によりコレット47の上部側が広げられる。また、上部カム面41,48の係合を介してコレット47もスプリング46のバネ力に抗して下降される。コレット47の下降により、下部カム面36,49どうしが圧接されて、それらの下部カム面36,49のカム作用によりコレット47の下部側が広げられる。その結果、コレット47の外周面全体が同一軸線を中心にして均等に広げられる。このため、コレット47などによるカム作用がアダプタ12及びワーク11に付与されて、コレット47がアダプタ12及びワーク11の内周面に圧接される。これによって、ワーク11とアダプタ12とが設置面17上において保持されるとともに、相互に芯出しされる。従って、この状態でネジ21を緊締させれば、ワーク11とアダプタ12とは芯出し状態で固定される。
その後、カムロッド39を再度上昇させれば、上部カム面41,48及び下部カム面36,49のカム作用が解除されて、コレット47が自身の弾性によって縮径される。従って、ワーク11とアダプタ12とのユニットを芯合わせ装置31から取り外すことができる。ワーク11とアダプタ12とのユニットは、別工程の工作機械において、アダプタ12をクランプした状態で、ワーク11の被加工部13の内周面に対してスカイビング加工などの加工が行われる。
なお、図4に示すように、アダプタ12は支持面35上に載置されるだけであるから、アダプタ12やワーク11の形状が相違しても、その相違に対応できる。
(第1実施形態の効果)
本実施形態においては、以下の効果がある。
(1−1)アダプタ12及びワーク11をガイド部材33の上面の支持面35に載置して、カムロッド39を下降させるのみで、カム作用によってワーク11とアダプタ12とを芯合わせ状態で固定できる。従って、工作機械において、アダプタ12をクランプすればワーク11の形状に左右されることなく、ワーク11を適切に加工できる。
(1−2)ワーク11とアダプタ12との芯合わせに際して、アダプタ12を支持面35上に載置するだけであるから、アダプタ12を支持面35に対して載置可能にした形状であればよい。
(1−3)ワーク11及びアダプタ12が支持面35上に存在しない状態で、カムロッド39が下降された場合、カムロッド39が下降し過ぎて、カム作用によってコレット47の拡径量が大きくなりすぎることがある。このような場合、コレット47が塑性変形するおそれもある。これに対し、本実施形態では、支持部材34の上端に保護部材37が載置されているため、保護部材37とカムロッド39の大径部40との係合により、カムロッド39の下降し過ぎが阻止される。従って、このようなおそれは生じない。
(1−4)下部カム面36,49どうしの圧接により、カムロッド39が上昇しても、コレット47が上方位置に復帰しないおそれがある。このような場合、コレット47が拡径状態を維持するため、アダプタ12及びワーク11の装着が困難になる。本実施形態においては、コレット47がスプリング46によってスリーブ45を介して上方に押し上げられるため、このような困難性の問題は生じない。
(1−5)アダプタ12のフランジ19の外径を統一することにより、ローディング用のグリッパの共通化が可能になる。
(1−6)アダプタ12の胴部の外径を統一することにより、歯切り用の加工治具の共通化が可能になる。
[第2実施形態]
次に、本考案の第2実施形態について説明する。
(第2実施形態の構成)
はじめに、第2実施形態の構成について説明する。
図5に示すように、芯合わせ装置61のフレーム62の上面には円筒状の支持部材63が固定されている。この支持部材63の上端が支持面64になっており、この支持面64においてアダプタ12を載置可能である。
図5及び図6に示すように、保持手段及び芯合わせ手段としての円筒状のコレット65はフレーム62に固定されている。コレット65の上端内周面にはカム面66が形成されている。コレット65の外周面はカム面66と同一軸線上に位置している。コレット65の上下位置にそれぞれ複数のスリット67が形成されていて、コレット65が自身の弾性に抗して拡径されるようになっている。
コレット65の軸線上の中心孔68には保持手段及び芯合わせ手段としてのカムロッド69が前記軸線に沿って上下方向に移動可能に支持されており、その上端の大径部70の外周面には傾斜状態のカム面71が形成されている。このカム面71とコレット65のカム面66とは同一軸線上に位置する。カムロッド69はエアシリンダなどのアクチュエータ72によって軸線方向に往復移動される。
フレーム62の上面外周部には短円筒状のピストン75が昇降可能に支持されている。このピストン75はエア室76に供給されるエアの圧力によって上昇される。フレーム62の外周には保持手段及び芯合わせ手段としてのダイヤフラムチャック77がその外周において固定されている。ダイヤフラムチャック77にはスプリング部78のバネ力によって支持面64上のアダプタ12をチャックするチャック部79が形成されている。チャック部79の内周面は、前記コレット65のカム面66と同一軸線上に位置している。そして、ピストン75が上昇されると、そのピストン75とダイヤフラムチャック77との係合を介して、ダイヤフラムチャック77がスプリング78のバネ力に抗して開放される。
(第2実施形態の作用)
本実施形態の作用を説明する。
ワーク11とアダプタ12とを芯合わせする場合には、はじめに、ピストン75を上昇させる。このようにすると、ダイヤフラムチャック77のチャック部79がスプリング部78のバネ力に抗して開放状態となる。この開放状態において、支持部材63の支持面64にアダプタ12及びワーク11が前記第1実施形態と同様にして載置される。このとき、ネジ21がワーク11のネジ挿通孔20に挿通されるとともに、ネジ孔18に軽く螺合される。そして、ピストン75を下降させれば、スプリング部78のバネ力によって、アダプタ12の外周面が把持される。そして、カムロッド69を下降させれば、カム面66,71のカム作用によってコレット65が拡径されて、ワーク11がアダプタ12に対して芯合わせされる。そして、ネジ21を緊締すれば、ワーク11とアダプタ12とを芯合わせ状態で固定できる。
(第2実施形態の効果)
本実施形態においては、以下の効果がある。
(2−1)コレット65及びカムロッド69のカム面66,71がそれらの上端部の1箇所に設けられているだけであるから、コレット65及びカムロッド69の加工が容易である。
(2−2)コレット65を昇降させる必要がないため、芯合わせ装置61の構成を簡素化できる。
(変更例)
本考案は、以下のような態様で具体化することも可能である。
・第1実施形態において、スリーブ45を省略して、コレット47をスプリング46によって直接支持すること。
・第2実施形態において、アダプタ12を把持するために、ダイヤフラムチャック77以外の他の構成のチャックを用いること。
11…ワーク
12…アダプタ
16…中心孔
31…芯合わせ装置
47…コレット
61…芯合わせ装置
65…コレット
68…中心孔
77…ダイヤフラムチャック

Claims (5)

  1. アダプタを保持する保持手段と、カム作用により、前記アダプタに対してワークを芯合わせする芯合わせ手段とを備えたアダプタとワークとの芯合わせ装置。
  2. 前記保持手段は、カム作用により、前記アダプタを所定位置に保持する請求項1に記載のアダプタとワークとの芯合わせ装置。
  3. 前記保持手段は、前記アダプタの中心孔に対してカム作用を付与する請求項2に記載のアダプタとワークとの芯合わせ装置。
  4. 前記保持手段は、前記アダプタの外周に作用するダイヤフラムチャックである請求項1に記載のアダプタとワークとの芯合わせ装置。
  5. 前記芯合わせ手段は、カム作用によって拡径されるコレットによって前記ワークを前記アダプタに対して芯合わせする請求項3または4に記載のアダプタとワークとの芯合わせ装置。
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