JP3297456B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
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- JP3297456B2 JP3297456B2 JP33861091A JP33861091A JP3297456B2 JP 3297456 B2 JP3297456 B2 JP 3297456B2 JP 33861091 A JP33861091 A JP 33861091A JP 33861091 A JP33861091 A JP 33861091A JP 3297456 B2 JP3297456 B2 JP 3297456B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の吐出口が配設され
た記録手段を用いて、記録材にインク滴を吐出して記録
を行うインクジェット記録装置に関するものである。
た記録手段を用いて、記録材にインク滴を吐出して記録
を行うインクジェット記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写装置や、ワードプロセッサ、コンピ
ュータ等の情報処理機器、さらには通信機器の普及に伴
い、それらの機器の画像形成(記録)装置の一つとし
て、インクジェット方式による記録ヘッドを用いてデジ
タルが像記録を行うものが急速に普及している。このよ
うな記録装置においては、記録速度の向上のため、複数
の記録素子を集積配列してなる記録ヘッド(以下この項
においてマルチヘッドという)として、インク吐出口お
よび液路を集積したものを用い、さらにカラー対応とし
て複数個の上記マルチヘッドを備えたものが一般的であ
る。
ュータ等の情報処理機器、さらには通信機器の普及に伴
い、それらの機器の画像形成(記録)装置の一つとし
て、インクジェット方式による記録ヘッドを用いてデジ
タルが像記録を行うものが急速に普及している。このよ
うな記録装置においては、記録速度の向上のため、複数
の記録素子を集積配列してなる記録ヘッド(以下この項
においてマルチヘッドという)として、インク吐出口お
よび液路を集積したものを用い、さらにカラー対応とし
て複数個の上記マルチヘッドを備えたものが一般的であ
る。
【0003】この様なカラー記録を行う装置において
は、モノクロプリンタとして、キャラクタのみ印字する
ものと異なり、カラーイメージ画像を印字するに当たっ
ては、発色性、階調性、一様性など様々な要素が必要と
なる。特に一様性に関しては、マルチヘッド製作工程差
に生じるわずかなノズル単位のばらつきが、印字したと
きに、各ノズルのインクの吐出量や吐出方向の向きに影
響を及ぼし、最終的には印字画像の濃度ムラとして画像
品位を劣化させる原因となる。
は、モノクロプリンタとして、キャラクタのみ印字する
ものと異なり、カラーイメージ画像を印字するに当たっ
ては、発色性、階調性、一様性など様々な要素が必要と
なる。特に一様性に関しては、マルチヘッド製作工程差
に生じるわずかなノズル単位のばらつきが、印字したと
きに、各ノズルのインクの吐出量や吐出方向の向きに影
響を及ぼし、最終的には印字画像の濃度ムラとして画像
品位を劣化させる原因となる。
【0004】その具体例を図35、36を用いて説明す
る。図35(a)において、2001はマルチヘッドで
あり、簡単のため8個のマルチノズル2002によって
構成されているものとする。2003はマルチノズル2
002によって吐出されたインクドロップレットであ
り、通常はこの図のように揃った吐出量で、揃った方向
にインクが吐出されるのが理想である。もし、この様な
吐出が行われれば、図35の(b)に示したように紙面
上に揃った大きさのドットが着弾され、全体的にも濃度
ムラの無い一様な画像が得られるのである(図35
(c))。
る。図35(a)において、2001はマルチヘッドで
あり、簡単のため8個のマルチノズル2002によって
構成されているものとする。2003はマルチノズル2
002によって吐出されたインクドロップレットであ
り、通常はこの図のように揃った吐出量で、揃った方向
にインクが吐出されるのが理想である。もし、この様な
吐出が行われれば、図35の(b)に示したように紙面
上に揃った大きさのドットが着弾され、全体的にも濃度
ムラの無い一様な画像が得られるのである(図35
(c))。
【0005】しかし、実際には先にも述べたようにノズ
ル1つ1つにはそれぞれバラツキがあり、そのまま上記
と同じように印字を行ってしまうと、図36(a)に示
したようにそれぞれのノズルより吐出されるインクドロ
ップの大きさ及び向きにバラツキが生じ、紙面上に於て
は図36(b)に示すように着弾される。この図によれ
ば、ヘッド主走査方向に対し、周期的にエリアファクタ
ー100%を満たせない白紙の部分が存在したり、また
逆に必要以上にドットが重なり合ったり、あるいはこの
図中央に見られる様な白筋が発生したりしている。この
様な状態で着弾されたドットの集まりはノズル並び方向
に対し、図36(c)に示した濃度分布となり、結果的
には通常人間の目でみた限りで、これらの現象が濃度ム
ラとして感知される。
ル1つ1つにはそれぞれバラツキがあり、そのまま上記
と同じように印字を行ってしまうと、図36(a)に示
したようにそれぞれのノズルより吐出されるインクドロ
ップの大きさ及び向きにバラツキが生じ、紙面上に於て
は図36(b)に示すように着弾される。この図によれ
ば、ヘッド主走査方向に対し、周期的にエリアファクタ
ー100%を満たせない白紙の部分が存在したり、また
逆に必要以上にドットが重なり合ったり、あるいはこの
図中央に見られる様な白筋が発生したりしている。この
様な状態で着弾されたドットの集まりはノズル並び方向
に対し、図36(c)に示した濃度分布となり、結果的
には通常人間の目でみた限りで、これらの現象が濃度ム
ラとして感知される。
【0006】そこでこの濃度ムラ対策として次のような
方法が考案されている。図37及び図38によりその方
法を説明する。この方法によると図35及び図36で示
した印字領域を完成させるのにマルチヘッド2001を
3回スキャンしているが、その半分4画素単位の領域は
マルチヘッドの2回のスキャンで完成している。この場
合マルチヘッドの8ノズルは、上4ノズルと、下4ノズ
ルのグループに分けられ、1ノズルが1回のスキャンで
印字するドットは、規定の画像データを、ある所定の画
像データ配列に従い、約半分に間引いたものである。そ
して2回目のスキャン時に残りの半分の画像データドッ
トを埋め込み、4画素単位領域の印字を完成させる。以
上の様な記録法を以下マルチパス記録法と称す。
方法が考案されている。図37及び図38によりその方
法を説明する。この方法によると図35及び図36で示
した印字領域を完成させるのにマルチヘッド2001を
3回スキャンしているが、その半分4画素単位の領域は
マルチヘッドの2回のスキャンで完成している。この場
合マルチヘッドの8ノズルは、上4ノズルと、下4ノズ
ルのグループに分けられ、1ノズルが1回のスキャンで
印字するドットは、規定の画像データを、ある所定の画
像データ配列に従い、約半分に間引いたものである。そ
して2回目のスキャン時に残りの半分の画像データドッ
トを埋め込み、4画素単位領域の印字を完成させる。以
上の様な記録法を以下マルチパス記録法と称す。
【0007】この様な記録法を用いると、図36で示し
たマルチヘッドの如き吐出特性をもったヘッドを使用し
ても、各ノズル固有の印字画像への影響が半減されるの
で、印字された画像は図37(b)の様になり、図37
(b)に見るような黒筋や白筋が余り目立たなくなる。
従って濃度ムラも図37(c)に示す様に図36の場合
と比べ、かなり緩和される。
たマルチヘッドの如き吐出特性をもったヘッドを使用し
ても、各ノズル固有の印字画像への影響が半減されるの
で、印字された画像は図37(b)の様になり、図37
(b)に見るような黒筋や白筋が余り目立たなくなる。
従って濃度ムラも図37(c)に示す様に図36の場合
と比べ、かなり緩和される。
【0008】この様な記録を行う際、1スキャン目と2
スキャン目では、画像データをある決まった配列に従い
互いに埋め合わせる形で分割するが、通常この画像デー
タ配列(間引きパターン)とは図38に示すように、縦
横1画素毎に、丁度千鳥格子になるようなものを用いる
のが最も一般的である。尚、この様な記録方法を記載し
たものとして以下のものがある。 公開特許公報 昭60−214670号 公開特許公報 昭60−214671号 U.S.P.4622561 U.S.P.4963882 U.S.P.4967203
スキャン目では、画像データをある決まった配列に従い
互いに埋め合わせる形で分割するが、通常この画像デー
タ配列(間引きパターン)とは図38に示すように、縦
横1画素毎に、丁度千鳥格子になるようなものを用いる
のが最も一般的である。尚、この様な記録方法を記載し
たものとして以下のものがある。 公開特許公報 昭60−214670号 公開特許公報 昭60−214671号 U.S.P.4622561 U.S.P.4963882 U.S.P.4967203
【0009】従って単位印字領域(ここでは4画素単
位)に於ては千鳥格子を印字する1スキャン目と、逆千
鳥格子を印字する2スキャン目によって印字が完成され
るものである。
位)に於ては千鳥格子を印字する1スキャン目と、逆千
鳥格子を印字する2スキャン目によって印字が完成され
るものである。
【0010】図38の(a)、(b)、(c)はそれぞ
れこの千鳥、逆千鳥パターンを用いたときに一定領域の
記録がどのように完成されて行くかを図35〜37と同
様、8ノズルを持ったマルチヘッドを用いて説明したも
のである。まず1スキャン目では、下4ノズルを用いて
千鳥パターン(斜線丸印)の記録を行う(図38
(a))。次に2スキャン目には紙送りを4画素(ヘッ
ド長の1/2)だけ行い、逆千鳥パターン(白丸印)の
記録を行う(図38(b))。更に3スキャン目には再
び4画素(ヘッド長の1/2)だけの紙送りを行い、再
び千鳥パターンの記録を行う(図38(c))。この様
にして順次4画素単位の紙送りと、千鳥、逆千鳥パター
ンの記録を交互に行うことにより、4画素単位の記録領
域を1スキャン毎に完成させていく。
れこの千鳥、逆千鳥パターンを用いたときに一定領域の
記録がどのように完成されて行くかを図35〜37と同
様、8ノズルを持ったマルチヘッドを用いて説明したも
のである。まず1スキャン目では、下4ノズルを用いて
千鳥パターン(斜線丸印)の記録を行う(図38
(a))。次に2スキャン目には紙送りを4画素(ヘッ
ド長の1/2)だけ行い、逆千鳥パターン(白丸印)の
記録を行う(図38(b))。更に3スキャン目には再
び4画素(ヘッド長の1/2)だけの紙送りを行い、再
び千鳥パターンの記録を行う(図38(c))。この様
にして順次4画素単位の紙送りと、千鳥、逆千鳥パター
ンの記録を交互に行うことにより、4画素単位の記録領
域を1スキャン毎に完成させていく。
【0011】以上説明したように、同じ領域内に異なる
2種類のノズルにより印字が完成されていくことによ
り、濃度ムラの無い高画質な画像を得ることが可能であ
る。
2種類のノズルにより印字が完成されていくことによ
り、濃度ムラの無い高画質な画像を得ることが可能であ
る。
【0012】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、この様な
マルチパス記録を行った場合でも、印字デューティーに
よっては全く上記濃度ムラが解消されていなかったり、
また特に中間色、或いは混色部では新たな濃度ムラが確
認されていたりする。以下にその現象を説明する。
マルチパス記録を行った場合でも、印字デューティーに
よっては全く上記濃度ムラが解消されていなかったり、
また特に中間色、或いは混色部では新たな濃度ムラが確
認されていたりする。以下にその現象を説明する。
【0013】通常、プリンタが受けるある領域の記録す
るべき画像データとは、既に規則的に配列化されている
ものである。プリンタ側ではそれらデータを一定量バッ
ファにストックし、既に説明したような千鳥、或いは逆
千鳥という新たなマスク(画像配列パターン)をかけ、
双方がON状態になったとき初めてその画素の印字が行
われる様になっている。図39〜41はこの様子を説明
したものである。
るべき画像データとは、既に規則的に配列化されている
ものである。プリンタ側ではそれらデータを一定量バッ
ファにストックし、既に説明したような千鳥、或いは逆
千鳥という新たなマスク(画像配列パターン)をかけ、
双方がON状態になったとき初めてその画素の印字が行
われる様になっている。図39〜41はこの様子を説明
したものである。
【0014】図39に於て、2401はバッファにため
られた既に配列化されたデータ、2402は1パス目に
印字を許す画素を示す千鳥パターンのマスク、2403
は2パス目に印字を許す画素を示した逆千鳥パターンの
マスク、2404、および2405はそれぞれ1パス目
及び2パス目に印字される画素を表している。
られた既に配列化されたデータ、2402は1パス目に
印字を許す画素を示す千鳥パターンのマスク、2403
は2パス目に印字を許す画素を示した逆千鳥パターンの
マスク、2404、および2405はそれぞれ1パス目
及び2パス目に印字される画素を表している。
【0015】図39において、バッファにはある領域2
5%の印字を行う場合に既に配列化されたデータがスト
ックされている。このデータは、指定された一定領域に
おいて一様に濃度を保つため、印字データがなるべくば
らついた状態に配置されているのが一般である。これら
がどの様な画像配列になっているかは、プリンタ本体に
転送される以前の画像処理時にどの様な面積階調法が行
われているかに依るものである。2401に示したもの
は、25%データに対するある画像配列の一例である
が、この様なデータに対し、それぞれ2402、240
3のマスクをかけて印字を行えば1パス目及び2パス目
には、2404、2405に示す様に丁度データを等分
した状態で配分記録される。
5%の印字を行う場合に既に配列化されたデータがスト
ックされている。このデータは、指定された一定領域に
おいて一様に濃度を保つため、印字データがなるべくば
らついた状態に配置されているのが一般である。これら
がどの様な画像配列になっているかは、プリンタ本体に
転送される以前の画像処理時にどの様な面積階調法が行
われているかに依るものである。2401に示したもの
は、25%データに対するある画像配列の一例である
が、この様なデータに対し、それぞれ2402、240
3のマスクをかけて印字を行えば1パス目及び2パス目
には、2404、2405に示す様に丁度データを等分
した状態で配分記録される。
【0016】しかし、次に図40に示したように丁度5
0%のデータが来たときには、最もばらついた状態に画
像配列したデータ2501と千鳥パターンマスク(25
02)、或いは逆千鳥パターンマスク(2503)どち
らか一方が全く一致した配列状態になることは容易に想
像できる。
0%のデータが来たときには、最もばらついた状態に画
像配列したデータ2501と千鳥パターンマスク(25
02)、或いは逆千鳥パターンマスク(2503)どち
らか一方が全く一致した配列状態になることは容易に想
像できる。
【0017】この様なことが起こると1パス目(250
4)で全ての画像データの印字が終了してしまい、2パ
ス目(2505)では全く記録を行わないことになって
しまう。つまり、同一ライン上の全ての印字データ(2
501)を同一ノズルで印字してしまう。従って、ノズ
ルのバラツキの影響をそのまま濃度ムラに反映してしま
うこととなり、上記分割記録法の本来の目的が達成され
ない。
4)で全ての画像データの印字が終了してしまい、2パ
ス目(2505)では全く記録を行わないことになって
しまう。つまり、同一ライン上の全ての印字データ(2
501)を同一ノズルで印字してしまう。従って、ノズ
ルのバラツキの影響をそのまま濃度ムラに反映してしま
うこととなり、上記分割記録法の本来の目的が達成され
ない。
【0018】図41は図39、40より更にデューティ
ーを上げた状態の配列画像データが入力されたときの印
字状態を示したものであるが、これに於ても1パス目と
2パス目で、印字数にかなりの差が出ていることがわか
る。この様に100%近くの高デューティーでは改善さ
れていた濃度ムラも、低デューティーから50%付近の
データでは再び現われてしまうという弊害があった。
ーを上げた状態の配列画像データが入力されたときの印
字状態を示したものであるが、これに於ても1パス目と
2パス目で、印字数にかなりの差が出ていることがわか
る。この様に100%近くの高デューティーでは改善さ
れていた濃度ムラも、低デューティーから50%付近の
データでは再び現われてしまうという弊害があった。
【0019】また、図38において印字領域の内、上半
分の4画素は先に千鳥パターンを着弾されてから、逆千
鳥パターンが着弾されることになるが、下半分の4画素
に於ては、まず先に逆千鳥パターンが着弾されてから、
千鳥パターンが着弾される。つまりこれを上記の問題と
合わせると、1パス目で多くのドットが着弾されてか
ら、2パス目で少量のドットが着弾される印字領域と、
1パス目では殆ど印字されず2パス目で大量のドットが
印字される領域が、ヘッドの1/2の幅ずつ交互に現わ
れることになる。この様な現象から、特にインクジェッ
ト方式の混色部特有に次のような弊害もあった。
分の4画素は先に千鳥パターンを着弾されてから、逆千
鳥パターンが着弾されることになるが、下半分の4画素
に於ては、まず先に逆千鳥パターンが着弾されてから、
千鳥パターンが着弾される。つまりこれを上記の問題と
合わせると、1パス目で多くのドットが着弾されてか
ら、2パス目で少量のドットが着弾される印字領域と、
1パス目では殆ど印字されず2パス目で大量のドットが
印字される領域が、ヘッドの1/2の幅ずつ交互に現わ
れることになる。この様な現象から、特にインクジェッ
ト方式の混色部特有に次のような弊害もあった。
【0020】上記弊害について、上記同様8ノズルのマ
ルチヘッドを色毎に4本用いた場合で模式的に説明す
る。この場合の4色とはシアン(c)、マゼンタ
(m)、イエロー(y)、ブラック(k)の4色であ
る。ここでは記録画像データとして図42(A)に示し
たようなc62.5%、y100%の印字デューティー
で重ねられた中間色(黄緑色)の印字を行った場合で説
明する。図42(A)に示した中間色は千鳥格子のマス
クを用いて印字すると、1パス目でc、yを千鳥格子で
許されるマスク全てに、50%デューティーで印字する
(図42(B))。そして、2パス目で残りのデューテ
ィー分、即ちc50%、y12.5%の印字を行う。ま
た、これら(B)、(C)を記録ヘッド別(色別)にみ
ると、図42(D)、(E)及び図42(F)、(G)
のような画素にそれぞれのヘッドが吐出していることに
なる。
ルチヘッドを色毎に4本用いた場合で模式的に説明す
る。この場合の4色とはシアン(c)、マゼンタ
(m)、イエロー(y)、ブラック(k)の4色であ
る。ここでは記録画像データとして図42(A)に示し
たようなc62.5%、y100%の印字デューティー
で重ねられた中間色(黄緑色)の印字を行った場合で説
明する。図42(A)に示した中間色は千鳥格子のマス
クを用いて印字すると、1パス目でc、yを千鳥格子で
許されるマスク全てに、50%デューティーで印字する
(図42(B))。そして、2パス目で残りのデューテ
ィー分、即ちc50%、y12.5%の印字を行う。ま
た、これら(B)、(C)を記録ヘッド別(色別)にみ
ると、図42(D)、(E)及び図42(F)、(G)
のような画素にそれぞれのヘッドが吐出していることに
なる。
【0021】図43は、マルチパス印字法における第1
走査目でのc記録ヘッド、y記録ヘッドの吐出位置と結
果としての記録媒体上でのドット形成状態を模式的に示
したものであり、縦縞模様はcとyが同一画素に吐出し
ていることを表し、斜線模様はyのみが吐出を行ってい
ることを表している。第1走査目では各記録ヘッドでは
記録領域(1)の4ノズルを使用し、千鳥状に記録を
し、結果として記録媒体上ではcとyが重なったドット
を千鳥状に形成する。ここでL/2幅の紙送りがなさ
れ、第1走査で記録されたドットは記録領域(2)の方
へ移動する。
走査目でのc記録ヘッド、y記録ヘッドの吐出位置と結
果としての記録媒体上でのドット形成状態を模式的に示
したものであり、縦縞模様はcとyが同一画素に吐出し
ていることを表し、斜線模様はyのみが吐出を行ってい
ることを表している。第1走査目では各記録ヘッドでは
記録領域(1)の4ノズルを使用し、千鳥状に記録を
し、結果として記録媒体上ではcとyが重なったドット
を千鳥状に形成する。ここでL/2幅の紙送りがなさ
れ、第1走査で記録されたドットは記録領域(2)の方
へ移動する。
【0022】図44は第2走査目での吐出位置と結果と
しての記録媒体上でのドット形成状態を模式的に示した
ものである。このとき記録領域(1)、(2)の全領域
で逆千鳥で印字する。すると結果として記録領域(2)
では、第1走査目で千鳥で記録されたドットと重ねられ
記録が完了する。ここでL/2幅の紙送りがなされ、記
録領域(2)は記録領域外へ、そして記録領域(1)は
記録領域(2)の方へ移動する。
しての記録媒体上でのドット形成状態を模式的に示した
ものである。このとき記録領域(1)、(2)の全領域
で逆千鳥で印字する。すると結果として記録領域(2)
では、第1走査目で千鳥で記録されたドットと重ねられ
記録が完了する。ここでL/2幅の紙送りがなされ、記
録領域(2)は記録領域外へ、そして記録領域(1)は
記録領域(2)の方へ移動する。
【0023】ここで注意してもらいたいのは先に記録さ
れたドットに別のドットを重ねた場合、その重なり部分
においては先に記録されたドットよりも後に打たれたド
ットの方が紙面深さ方向に沈む傾向にあることである。
図46はそれを模式的に示した断面図である。これは、
吐出されたインク中の染料などの色素が記録媒体と物理
的かつ化学的に結合するわけであるが、この時記録媒体
と色素の結合は有限であるため、色素の種類によって結
合力に大きな差がないかぎりにおいては、先に吐出され
たインク色素と記録媒体の結合が優先されるために記録
媒体表面に多く残り、後から打たれたインク色素は記録
媒体表面では結合しにくく、紙面深さ方向に沈んで染着
するものと考えられる。
れたドットに別のドットを重ねた場合、その重なり部分
においては先に記録されたドットよりも後に打たれたド
ットの方が紙面深さ方向に沈む傾向にあることである。
図46はそれを模式的に示した断面図である。これは、
吐出されたインク中の染料などの色素が記録媒体と物理
的かつ化学的に結合するわけであるが、この時記録媒体
と色素の結合は有限であるため、色素の種類によって結
合力に大きな差がないかぎりにおいては、先に吐出され
たインク色素と記録媒体の結合が優先されるために記録
媒体表面に多く残り、後から打たれたインク色素は記録
媒体表面では結合しにくく、紙面深さ方向に沈んで染着
するものと考えられる。
【0024】従って、図44においても第2走査目に記
録されたドットは第1走査目に記録されたドットよりも
下に重なるように表現した。
録されたドットは第1走査目に記録されたドットよりも
下に重なるように表現した。
【0025】図45は、第3走査目での吐出位置と結果
としての記録媒体上でのドット形成状態を模式的に示し
たものである。
としての記録媒体上でのドット形成状態を模式的に示し
たものである。
【0026】このとき記録領域(1)、(2)の全領域
で第2走査とは反対の逆千鳥で印字する。すると結果と
して記録領域(2)では、第2走査目で逆千鳥で記録さ
れたドットと重ねられ記録が完了する。
で第2走査とは反対の逆千鳥で印字する。すると結果と
して記録領域(2)では、第2走査目で逆千鳥で記録さ
れたドットと重ねられ記録が完了する。
【0027】しかし、このとき記録領域(2)の部分と
その前の第2走査目で印字が完了した記録領域外の部分
とでは同じインク量が打ち込まれているにも関わらず、
色味が異なり色ムラを生じてしまう。
その前の第2走査目で印字が完了した記録領域外の部分
とでは同じインク量が打ち込まれているにも関わらず、
色味が異なり色ムラを生じてしまう。
【0028】これは、記録領域外の部分は先に千鳥で印
字されているため記録媒体表面にはcとyが同一画素に
吐出された部分が多く存在しており、それと比較して記
録領域(2)の部分はyのみで記録された部分が記録媒
体表面に多く存在しているため相対的に黄色みの強い黄
緑色となってしまったためと考えられる。
字されているため記録媒体表面にはcとyが同一画素に
吐出された部分が多く存在しており、それと比較して記
録領域(2)の部分はyのみで記録された部分が記録媒
体表面に多く存在しているため相対的に黄色みの強い黄
緑色となってしまったためと考えられる。
【0029】この様な現象を実測データとしてまとめた
ものを図47の表に示す。この表はy100%デューテ
ィーと、c或いはk50%デューティーのハーフトーン
を上記マルチパス印字法により行った場合に、1パス目
にはy50%とc(k)50%、2パス目にはy50%
とc(k)0%の記録を行う印字法(fine1とす
る)と、1パス目2パス目ともにy50%、k25%で
記録を行う印字法(fine2とする)とで、上記説明
した各走査の異なる記録領域(1)、(2)での(L*
a*b*)及び色差を2種類の紙に対して、測定した結
果である。これによるとfine1とfine2では同
じ印字デューティーであっても明らかに差が現われてい
る。
ものを図47の表に示す。この表はy100%デューテ
ィーと、c或いはk50%デューティーのハーフトーン
を上記マルチパス印字法により行った場合に、1パス目
にはy50%とc(k)50%、2パス目にはy50%
とc(k)0%の記録を行う印字法(fine1とす
る)と、1パス目2パス目ともにy50%、k25%で
記録を行う印字法(fine2とする)とで、上記説明
した各走査の異なる記録領域(1)、(2)での(L*
a*b*)及び色差を2種類の紙に対して、測定した結
果である。これによるとfine1とfine2では同
じ印字デューティーであっても明らかに差が現われてい
る。
【0030】以上説明して来たような2つの弊害項目に
より、ノズルのバラツキを補正するため行っていた、従
来よりのマルチパス印字は未だ濃度ムラに関して不十分
な画質しか得られていなかった。
より、ノズルのバラツキを補正するため行っていた、従
来よりのマルチパス印字は未だ濃度ムラに関して不十分
な画質しか得られていなかった。
【0031】本発明は、上記点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、濃度ムラ、色ムラのない
画像を記録することが可能なインクジェット記録装置を
提供することにある。
で、その目的とするところは、濃度ムラ、色ムラのない
画像を記録することが可能なインクジェット記録装置を
提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、複数
のインク吐出口を備えた記録手段を記録材の所定領域に
対して主走査方向に複数の所定回主走査し、各主走査で
印字画素と非印字画素の配列が互いに異なる間引きパタ
ーンに基づいてマスクされた画像データに応じた間引き
画像を記録材に記録することにより記録を完成させるイ
ンクジェット記録装置において、各々が印字画素と非印
字画素を含み主走査方向および副走査方向に各々2以上
の画素を有する領域から成り、印字画素と非印字画素の
配列が互いに異なる複数の基本パターンを少なくとも主
走査方向及び副走査方向の一方向に配列することにより
構成されるブロックパターンであって、その中に少なく
とも主走査方向及び副走査方向の一方向に印字画素と非
印字画素の配列からなる繰り返しパターンを含まないブ
ロックパターンを複数発生する発生手段を有し、前記記
録手段の主走査毎に前記発生手段から異なるブロックパ
ターンを順次発生させ、その繰返しパターンを前記間引
きパターンとして用いることを特徴とする。
のインク吐出口を備えた記録手段を記録材の所定領域に
対して主走査方向に複数の所定回主走査し、各主走査で
印字画素と非印字画素の配列が互いに異なる間引きパタ
ーンに基づいてマスクされた画像データに応じた間引き
画像を記録材に記録することにより記録を完成させるイ
ンクジェット記録装置において、各々が印字画素と非印
字画素を含み主走査方向および副走査方向に各々2以上
の画素を有する領域から成り、印字画素と非印字画素の
配列が互いに異なる複数の基本パターンを少なくとも主
走査方向及び副走査方向の一方向に配列することにより
構成されるブロックパターンであって、その中に少なく
とも主走査方向及び副走査方向の一方向に印字画素と非
印字画素の配列からなる繰り返しパターンを含まないブ
ロックパターンを複数発生する発生手段を有し、前記記
録手段の主走査毎に前記発生手段から異なるブロックパ
ターンを順次発生させ、その繰返しパターンを前記間引
きパターンとして用いることを特徴とする。
【0033】これにより、マルチパス印字に用いるマス
クパターンの周期が長くなるため、2値化パターンのマ
トリックスと同期しにくくなる。その結果、各パス間で
のインクの着弾数の差を少なくすることができ、従来弊
害となっていた濃度ムラや色ムラのない滑らかで高画質
な画像を得ることが可能となる。
クパターンの周期が長くなるため、2値化パターンのマ
トリックスと同期しにくくなる。その結果、各パス間で
のインクの着弾数の差を少なくすることができ、従来弊
害となっていた濃度ムラや色ムラのない滑らかで高画質
な画像を得ることが可能となる。
【0034】
【実施例】以下、実施例を挙げることにより本発明を説
明する。なお、これらの実施例は本発明をさらに具体的
に説明するものであり、実施の態様がこれにより限定さ
れるものではない。
明する。なお、これらの実施例は本発明をさらに具体的
に説明するものであり、実施の態様がこれにより限定さ
れるものではない。
【0035】図33(a)は本発明が適用できる、イン
クジェット記録装置の概略構成を示す斜視図である。こ
の図において、1801はインクカートリッジである。
これらは、4色のカラーインク、ブラック(BK)、シ
アン(Cy)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)がそれ
ぞれ詰め込まれたインクタンクと、各色に対応したマル
チヘッド1802より構成されている。このマルチヘッ
ド上に配列するマルチノズルの様子をz方向から示した
ものが図33(b)であり、1901はマルチヘッド1
802上に配列するマルチノズルである。再び図33
(a)に戻る。1803は紙送りローラで、1804の
補助ローラとともに印字紙Pを抑えながら図の矢印の方
向に回転し、印字紙Pをy方向に随時送っていく。また
1805は給紙ローラであり、印字紙の給紙を行うとと
もに、1803、1804と同様、印字紙Pを抑える役
割も果たす。1806は4つのインクカートリッジを支
持し、印字とともにこれらを移動させるキャリッジであ
る。これは印字を行っていないとき、あるいはマルチヘ
ッドの回復作業などを行うときには図の点線で示した位
置のホームポジションhに待機するようになっている。
尚、本実施例においては、各インクジェットカートリッ
ジの記録ヘッドは、熱エネルギーを用いてインクに状態
変化を生起させることにより、インク滴を吐出するもの
である。
クジェット記録装置の概略構成を示す斜視図である。こ
の図において、1801はインクカートリッジである。
これらは、4色のカラーインク、ブラック(BK)、シ
アン(Cy)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)がそれ
ぞれ詰め込まれたインクタンクと、各色に対応したマル
チヘッド1802より構成されている。このマルチヘッ
ド上に配列するマルチノズルの様子をz方向から示した
ものが図33(b)であり、1901はマルチヘッド1
802上に配列するマルチノズルである。再び図33
(a)に戻る。1803は紙送りローラで、1804の
補助ローラとともに印字紙Pを抑えながら図の矢印の方
向に回転し、印字紙Pをy方向に随時送っていく。また
1805は給紙ローラであり、印字紙の給紙を行うとと
もに、1803、1804と同様、印字紙Pを抑える役
割も果たす。1806は4つのインクカートリッジを支
持し、印字とともにこれらを移動させるキャリッジであ
る。これは印字を行っていないとき、あるいはマルチヘ
ッドの回復作業などを行うときには図の点線で示した位
置のホームポジションhに待機するようになっている。
尚、本実施例においては、各インクジェットカートリッ
ジの記録ヘッドは、熱エネルギーを用いてインクに状態
変化を生起させることにより、インク滴を吐出するもの
である。
【0036】ここで、キャリッジ1806に搭載された
4個のインクジェットカートリッジはブラックインク、
シアンインク、マゼンタインク、イエローインクの順に
インクを重ね合わせるように配列されている。カラー中
間色はCy、M、Yの各色のインクドットを適当に重ね
合わせることにより実現できる。すなわち赤はMとY、
青はCyとM、緑はCyとYを重ね合わせることにより
実現できる。
4個のインクジェットカートリッジはブラックインク、
シアンインク、マゼンタインク、イエローインクの順に
インクを重ね合わせるように配列されている。カラー中
間色はCy、M、Yの各色のインクドットを適当に重ね
合わせることにより実現できる。すなわち赤はMとY、
青はCyとM、緑はCyとYを重ね合わせることにより
実現できる。
【0037】一般に黒はCy、M、Yの3色を重ねるこ
とにより実現できるが、この時の黒の発色が悪いこと、
精度良く重ねることが困難なため有彩色の縁どりが生じ
ること及び単位時間当たりのインクの打ち込み密度が高
くなりすぎること等のために黒だけは別に打ち出すよう
にしている。
とにより実現できるが、この時の黒の発色が悪いこと、
精度良く重ねることが困難なため有彩色の縁どりが生じ
ること及び単位時間当たりのインクの打ち込み密度が高
くなりすぎること等のために黒だけは別に打ち出すよう
にしている。
【0038】図34は図33(a)に示すインクジェッ
ト記録装置の制御部を示すブロック図である。図中12
01はCPU、ROM、RAM等を中心に構成された制
御部であり、ROMに格納されたプログラムに従って装
置各部の制御を行う。1202は制御部1201からの
信号に基づいてキャリッジ1806をx方向に移動(主
走査)させるためのキャリッジモータ1205を駆動す
るドライバ、1203は制御部1201からの信号に基
づいて給紙ローラ1805及び給紙ローラ1803を駆
動し記録材をy方向に搬送(副走査)するための搬送モ
ータ1206を駆動するドライバ、1204は制御部1
201からの印字データに基づいて各色マルチヘッド1
207〜1210を駆動するドライバ、211は各種キ
ーの入力及び各種表示を行う操作表示部、1212は制
御部1201に対し印字データを供給するためのホスト
装置である。
ト記録装置の制御部を示すブロック図である。図中12
01はCPU、ROM、RAM等を中心に構成された制
御部であり、ROMに格納されたプログラムに従って装
置各部の制御を行う。1202は制御部1201からの
信号に基づいてキャリッジ1806をx方向に移動(主
走査)させるためのキャリッジモータ1205を駆動す
るドライバ、1203は制御部1201からの信号に基
づいて給紙ローラ1805及び給紙ローラ1803を駆
動し記録材をy方向に搬送(副走査)するための搬送モ
ータ1206を駆動するドライバ、1204は制御部1
201からの印字データに基づいて各色マルチヘッド1
207〜1210を駆動するドライバ、211は各種キ
ーの入力及び各種表示を行う操作表示部、1212は制
御部1201に対し印字データを供給するためのホスト
装置である。
【0039】印字開始前、図の位置(ホームポジショ
ン)にあるキャリッジ1806は、印字開始命令がくる
と、x方向に移動しながら、マルチヘッド1802上の
n個のマルチノズル1901により、紙面上に分割され
た記録領域毎の印字を行う。紙面端部までデータの印字
が終了するとキャリッジは元のホームポジションに戻
り、再びx方向への印字を行う。この最初の印字が終了
してから2回目の印字が始まる前までに、紙送りローラ
1803が矢印方向へ回転することにより分割された記
録領域の幅だけのy方向への紙送りを行う。この様にし
てキャリッジ1スキャン(主走査)ごとにマルチヘッド
による印字と紙送り(副走査)を繰返し行うことによ
り、一紙面上のデータ印字が完成する。
ン)にあるキャリッジ1806は、印字開始命令がくる
と、x方向に移動しながら、マルチヘッド1802上の
n個のマルチノズル1901により、紙面上に分割され
た記録領域毎の印字を行う。紙面端部までデータの印字
が終了するとキャリッジは元のホームポジションに戻
り、再びx方向への印字を行う。この最初の印字が終了
してから2回目の印字が始まる前までに、紙送りローラ
1803が矢印方向へ回転することにより分割された記
録領域の幅だけのy方向への紙送りを行う。この様にし
てキャリッジ1スキャン(主走査)ごとにマルチヘッド
による印字と紙送り(副走査)を繰返し行うことによ
り、一紙面上のデータ印字が完成する。
【0040】次に本実施例における2パス印字時の印字
パターンについて説明する。
パターンについて説明する。
【0041】本実施例では、既に2値化された画像デー
タ配列の面積階調法として、最も一般的なものの1つで
あるディザ法によるベイヤータイプと呼ばれるものを用
いる。ここでは4×4のマトリックス内での説明をす
る。
タ配列の面積階調法として、最も一般的なものの1つで
あるディザ法によるベイヤータイプと呼ばれるものを用
いる。ここでは4×4のマトリックス内での説明をす
る。
【0042】図5はこの様な配列データがバッファ内に
あるときに、従来より用いている千鳥、逆千鳥パターン
をかけたときにそれぞれ1パス目及び2パス目の印字が
各デューティー(1/16ピッチ)について、どの様に
なるかを表したものである。ここで、201は1パス目
の千鳥間引きパターン、202は2パス目の逆千鳥間引
きパターンである。そして、左にある数々のデューティ
ーの配列データがこれら201、202の間引きパター
ンを通ったとき、1パス目及び2パス目でそれぞれどの
様な印字になるかを右側に示してある。この様なパター
ンは一般に2×2の1つの基本マスク(図6 140
1)をマスクブロック(図6 1402)とし、このマ
スクブロックを縦横方向に印字領域全般に繰返すことに
よって得られている(図6 1403)。図5に置ける
間引きパターン201、202はこれらの領域から16
階調説明のため、4×4画素、基本マスク1401を縦
横2つづつの印字領域だけ示したものである。
あるときに、従来より用いている千鳥、逆千鳥パターン
をかけたときにそれぞれ1パス目及び2パス目の印字が
各デューティー(1/16ピッチ)について、どの様に
なるかを表したものである。ここで、201は1パス目
の千鳥間引きパターン、202は2パス目の逆千鳥間引
きパターンである。そして、左にある数々のデューティ
ーの配列データがこれら201、202の間引きパター
ンを通ったとき、1パス目及び2パス目でそれぞれどの
様な印字になるかを右側に示してある。この様なパター
ンは一般に2×2の1つの基本マスク(図6 140
1)をマスクブロック(図6 1402)とし、このマ
スクブロックを縦横方向に印字領域全般に繰返すことに
よって得られている(図6 1403)。図5に置ける
間引きパターン201、202はこれらの領域から16
階調説明のため、4×4画素、基本マスク1401を縦
横2つづつの印字領域だけ示したものである。
【0043】図7は図5に示す如き間引き印字を行うた
めの各ヘッドドライバ及び各ヘッドの電気的構成の要部
を示すブロック回路図、図8は図7に示す回路の各種信
号の波形を示す図である。
めの各ヘッドドライバ及び各ヘッドの電気的構成の要部
を示すブロック回路図、図8は図7に示す回路の各種信
号の波形を示す図である。
【0044】本例では記録ヘッドとして8ノズルのイン
ク吐出口を持つヘッドを用いたものである。
ク吐出口を持つヘッドを用いたものである。
【0045】ヘッドユニット部100は印字データSi
を印字データ同期クロックCLKiで8ビットのシフト
レジスタ101にセットし、BEil*,BEi2*,
BEi3*,BEi4*信号をそれぞれONすることで
ヘッドユニット部100のトランジスタアレイ103を
駆動し、ヒータ104を発熱させ印字を行う。LATC
H*信号は印字データをラッチ回路102にラッチする
制御信号、CARESi*信号はラッチをクリアするリ
セット信号である。1回のヒートはHeatTrigg
er信号で開始されパルス発生器106よりBEi1
*,BEi2*,BEi3*,BEi4*の信号を出力
する。この信号は時間的にずらして出力することもある
がここでは、簡単のために同時に出力することにする。
を印字データ同期クロックCLKiで8ビットのシフト
レジスタ101にセットし、BEil*,BEi2*,
BEi3*,BEi4*信号をそれぞれONすることで
ヘッドユニット部100のトランジスタアレイ103を
駆動し、ヒータ104を発熱させ印字を行う。LATC
H*信号は印字データをラッチ回路102にラッチする
制御信号、CARESi*信号はラッチをクリアするリ
セット信号である。1回のヒートはHeatTrigg
er信号で開始されパルス発生器106よりBEi1
*,BEi2*,BEi3*,BEi4*の信号を出力
する。この信号は時間的にずらして出力することもある
がここでは、簡単のために同時に出力することにする。
【0046】間引きを行うためには図中のフリップフロ
ップ105の出力をHeat Trigger信号の入
力タイミングで切替え、ヒートの度に交互にマスクする
信号(例えばBEi1*とBEi3*)を変化させる。
実際には図8に示すタイミングチャートの様にフリップ
フロップ105の出力信号DATA ENBのHigh
/Lowの切替えによる。Heat Trigger信
号がかかるとBEi1*,BEi2*,BEi3*,B
Ei4*信号のうちマスクされていない信号がLowに
なり、それぞれに対応したノズルに設けられたヒータが
ヒートされてインク滴が吐出される。図中破線で書かれ
ているのがマスクされたタイミングであり、DATAE
NB信号と対応している。EVEN信号とODD信号は
共にマスクパターンの初期設定用の信号であり、千鳥パ
ターンで印字したいときには1ラインの印字前にEVE
N信号を送るとフリップフロップ105がプリセットさ
れ千鳥印字が可能となる。また、逆千鳥印字を行いたい
ラインではODD信号を送るとフリップフロップ105
がリセットされ、BEi2*,BEi4*信号が先にオ
ンとなり逆千鳥印字が可能となる。
ップ105の出力をHeat Trigger信号の入
力タイミングで切替え、ヒートの度に交互にマスクする
信号(例えばBEi1*とBEi3*)を変化させる。
実際には図8に示すタイミングチャートの様にフリップ
フロップ105の出力信号DATA ENBのHigh
/Lowの切替えによる。Heat Trigger信
号がかかるとBEi1*,BEi2*,BEi3*,B
Ei4*信号のうちマスクされていない信号がLowに
なり、それぞれに対応したノズルに設けられたヒータが
ヒートされてインク滴が吐出される。図中破線で書かれ
ているのがマスクされたタイミングであり、DATAE
NB信号と対応している。EVEN信号とODD信号は
共にマスクパターンの初期設定用の信号であり、千鳥パ
ターンで印字したいときには1ラインの印字前にEVE
N信号を送るとフリップフロップ105がプリセットさ
れ千鳥印字が可能となる。また、逆千鳥印字を行いたい
ラインではODD信号を送るとフリップフロップ105
がリセットされ、BEi2*,BEi4*信号が先にオ
ンとなり逆千鳥印字が可能となる。
【0047】以上説明した様に、2画素を1周期として
マスク反転するフリップフロップを用いることにより、
結果的に図6に示す2×2の基本マスク1401を1ラ
イン繰返し配列させることが可能となる。
マスク反転するフリップフロップを用いることにより、
結果的に図6に示す2×2の基本マスク1401を1ラ
イン繰返し配列させることが可能となる。
【0048】しかしながら、この様な間引きパターンを
用いて2パス印字を行ったのでは図5からも明らかな様
に、印字デューティーに応じて1パス目と2パス目とで
印字される画素数にかなりの差が生じてくる。
用いて2パス印字を行ったのでは図5からも明らかな様
に、印字デューティーに応じて1パス目と2パス目とで
印字される画素数にかなりの差が生じてくる。
【0049】そこで以下に示す実施例では、印字画素と
非印字画素を含み、副走査方向にm画素(mはm≧2を
満たす整数)、主走査方向にk×2n-1画素(k,nは
k≧2,n≧1を満たす整数)の領域から成るパターン
と、このパターン内の印字画素と非印字画素の配列を反
転させた、パターンとを横方向(主走査方向)に並列に
配置することによって得られる、副走査方向にm画素、
主走査方向にk×2n画素の領域から成るブロックパタ
ーンを用いてマルチパス印字を行う。以下更に説明す
る。
非印字画素を含み、副走査方向にm画素(mはm≧2を
満たす整数)、主走査方向にk×2n-1画素(k,nは
k≧2,n≧1を満たす整数)の領域から成るパターン
と、このパターン内の印字画素と非印字画素の配列を反
転させた、パターンとを横方向(主走査方向)に並列に
配置することによって得られる、副走査方向にm画素、
主走査方向にk×2n画素の領域から成るブロックパタ
ーンを用いてマルチパス印字を行う。以下更に説明す
る。
【0050】(第1実施例)図1は本発明を最も良く表
した図であり、本実施例に特有の間引きパターン10
1、102によって間引き印字を行った時に、それぞれ
1パス目及び2パス目の印字が各デューティーについて
どの様になるかを表したものである。ここで用いた間引
き配列は2×2の画素領域に対角状に印字画素が配列し
た基本マスク(図2 1401)とこれを反転させた
基本マスク(1501)及び、これら横方向の配列
(、)を記憶したマスクブロック1502によって
構成されたものであり、この様な配列状態が縦横方向に
印字領域全般に渡って繰返し並んであるものである(1
503)。
した図であり、本実施例に特有の間引きパターン10
1、102によって間引き印字を行った時に、それぞれ
1パス目及び2パス目の印字が各デューティーについて
どの様になるかを表したものである。ここで用いた間引
き配列は2×2の画素領域に対角状に印字画素が配列し
た基本マスク(図2 1401)とこれを反転させた
基本マスク(1501)及び、これら横方向の配列
(、)を記憶したマスクブロック1502によって
構成されたものであり、この様な配列状態が縦横方向に
印字領域全般に渡って繰返し並んであるものである(1
503)。
【0051】図3は本実施例に置ける間引き印字を行う
ための各ヘッドドライバ及び各ヘッドの電気的構成の要
部を示すブロック回路図、図4は図11に示す回路の各
種信号の波形を示す図である。図3に於て図7と同じ番
号を付けたものは同一部材である。本回路ではマスク信
号を制御するためフリップフロップを2段使用してい
る。本回路の説明を図4のタイミングチャートを用いて
説明する。尚、図中の破線はマスクされ実際には出力し
ない信号である。
ための各ヘッドドライバ及び各ヘッドの電気的構成の要
部を示すブロック回路図、図4は図11に示す回路の各
種信号の波形を示す図である。図3に於て図7と同じ番
号を付けたものは同一部材である。本回路ではマスク信
号を制御するためフリップフロップを2段使用してい
る。本回路の説明を図4のタイミングチャートを用いて
説明する。尚、図中の破線はマスクされ実際には出力し
ない信号である。
【0052】まず1ラインの印字開始前に千鳥印字を設
定する信号ODD信号を送る。これにより先にBEi1
*,BEi3*信号が駆動される。Heat Trig
ger信号を1回送出するとパルス発生回路106から
それぞれヒータ104を駆動する信号が送出されるが、
フリップフロップ105の出力によりBEi2*とBE
i4*がマスクされ、印字されない。次にもう一度He
at Trigger信号を送出するとフップフロック
107の出力により、今度はフリップフロップ105の
出力が変化しBEi1*とBEi3*がマスクされる。
本回路ではフリップフロップを2段にして使っているの
で、図に示すようにDATAENB信号がHeat T
rigger信号2回につき1回変化し、その度に変化
したマスクパターンが得られる。その結果、図2に示す
基本マスク1401,1501とマスクブロック150
2を用いた画像領域のマスクパターン1503が実現可
能となる。
定する信号ODD信号を送る。これにより先にBEi1
*,BEi3*信号が駆動される。Heat Trig
ger信号を1回送出するとパルス発生回路106から
それぞれヒータ104を駆動する信号が送出されるが、
フリップフロップ105の出力によりBEi2*とBE
i4*がマスクされ、印字されない。次にもう一度He
at Trigger信号を送出するとフップフロック
107の出力により、今度はフリップフロップ105の
出力が変化しBEi1*とBEi3*がマスクされる。
本回路ではフリップフロップを2段にして使っているの
で、図に示すようにDATAENB信号がHeat T
rigger信号2回につき1回変化し、その度に変化
したマスクパターンが得られる。その結果、図2に示す
基本マスク1401,1501とマスクブロック150
2を用いた画像領域のマスクパターン1503が実現可
能となる。
【0053】図1に於ける間引きパターン101,10
2は説明の為、4×4画素、基本マスク1401,
1501を縦に2ブロックの領域分だけ示したものであ
る。これによると、図5では印字デューティー50%ま
では全て1パス目で印字が完成していて、50%を過ぎ
たとき初めて2パス目の印字が行われることになるのに
対し、本実施例では101,102に示したマスクを使
用することによって同じディザ法による配列パターンで
も低デューティーから高デューティーまで常に1パス目
と2パス目で印字ドット数が等分されている。
2は説明の為、4×4画素、基本マスク1401,
1501を縦に2ブロックの領域分だけ示したものであ
る。これによると、図5では印字デューティー50%ま
では全て1パス目で印字が完成していて、50%を過ぎ
たとき初めて2パス目の印字が行われることになるのに
対し、本実施例では101,102に示したマスクを使
用することによって同じディザ法による配列パターンで
も低デューティーから高デューティーまで常に1パス目
と2パス目で印字ドット数が等分されている。
【0054】上記従来例で示したノズルばらつきによる
濃度ムラの解決法は、1パス目と2パス目で印字するノ
ズルを変え、異なるノズルでほぼ同数ずつのドットを着
弾することで初めて効果が上がるものであった。また、
上記従来例で示した混色時特有の色ムラもこの様な1パ
ス目と2パス目のドット数の差が原因となっていた。し
たがって1パス目と2パス目では印字ドット数がほぼ等
分されている本実施例のマスクが、従来のマスク20
1,202よりも全てのデューティーに於いて効果的で
あることは明らかである。
濃度ムラの解決法は、1パス目と2パス目で印字するノ
ズルを変え、異なるノズルでほぼ同数ずつのドットを着
弾することで初めて効果が上がるものであった。また、
上記従来例で示した混色時特有の色ムラもこの様な1パ
ス目と2パス目のドット数の差が原因となっていた。し
たがって1パス目と2パス目では印字ドット数がほぼ等
分されている本実施例のマスクが、従来のマスク20
1,202よりも全てのデューティーに於いて効果的で
あることは明らかである。
【0055】更にここでは基本マスクとして2パス印字
では縦方向2画素が必要であること、また上記に示した
基本マスクが2×2の画素領域で考えられる印字画素配
列のうち、最も良好であることを説明する。まず、1パ
ス目と2パス目の印字ドットが等分になること、そして
ノズルばらつきによる弊害を取り除くために1パスと2
パスでは主走査方向に異なるノズルを用いなければなら
ないことを考慮するとき、2×2画素の基本マスクは図
9の基本マスクA(3201)と基本マスクB(320
2)が考えられる。しかし、基本マスク3202は上記
2つの条件を満たしノズルばらつきによる弊害は最大限
に免れ得るが、色ムラに関してはノズル並び方向(縦方
向)に同等な色味のドットが総ノズル数の半分画素だけ
整列した直線となり、主走査方向(横方向)に異なる色
味の直線が周期的に配列することになるので、縦方向の
色ムラが細かい筋になって現れるという現象が起こる。
従って、2パス印字に於いては縦方向にも2画素分の基
本マスクの領域が必要で、かつ、基本マスク内で印字画
素が縦方向に配列しない様にするためには、2×2の基
本マスクの内では本実施例で用いた3201の基本マス
クが最も良好であることが解る。
では縦方向2画素が必要であること、また上記に示した
基本マスクが2×2の画素領域で考えられる印字画素配
列のうち、最も良好であることを説明する。まず、1パ
ス目と2パス目の印字ドットが等分になること、そして
ノズルばらつきによる弊害を取り除くために1パスと2
パスでは主走査方向に異なるノズルを用いなければなら
ないことを考慮するとき、2×2画素の基本マスクは図
9の基本マスクA(3201)と基本マスクB(320
2)が考えられる。しかし、基本マスク3202は上記
2つの条件を満たしノズルばらつきによる弊害は最大限
に免れ得るが、色ムラに関してはノズル並び方向(縦方
向)に同等な色味のドットが総ノズル数の半分画素だけ
整列した直線となり、主走査方向(横方向)に異なる色
味の直線が周期的に配列することになるので、縦方向の
色ムラが細かい筋になって現れるという現象が起こる。
従って、2パス印字に於いては縦方向にも2画素分の基
本マスクの領域が必要で、かつ、基本マスク内で印字画
素が縦方向に配列しない様にするためには、2×2の基
本マスクの内では本実施例で用いた3201の基本マス
クが最も良好であることが解る。
【0056】(第2実施例)次に第2実施例として、第
1実施例で用いた基本マスクはそのままに、マスクブロ
ックの大きさ(記憶量)を倍にした間引きパターンを用
いた2パス印字法を説明する。図10は、本実施例で用
いた間引き配列を表すものである。本実施例では、2×
2の画素領域に対角状に印字画素が配列した第1実施例
の基本マスク(1401)とこれを反転させた基本マ
スク(1501)及び、これら横方向の配列(,
)を更に反転した配列(,)を並列させた状態
(,,,)で記憶したマスクブロック(160
1)によって構成されたものであり、この様な配列状態
が縦横方向に印字領域全般に渡って繰り返し並んでいる
ものである(1602)。
1実施例で用いた基本マスクはそのままに、マスクブロ
ックの大きさ(記憶量)を倍にした間引きパターンを用
いた2パス印字法を説明する。図10は、本実施例で用
いた間引き配列を表すものである。本実施例では、2×
2の画素領域に対角状に印字画素が配列した第1実施例
の基本マスク(1401)とこれを反転させた基本マ
スク(1501)及び、これら横方向の配列(,
)を更に反転した配列(,)を並列させた状態
(,,,)で記憶したマスクブロック(160
1)によって構成されたものであり、この様な配列状態
が縦横方向に印字領域全般に渡って繰り返し並んでいる
ものである(1602)。
【0057】本実施例を可能にする電気回路を図17に
示す。図中図3,7と同じ番号を付けたものは同一部材
である。本回路では信号BEi1*〜BEi4*をマス
クするための構成としてフリップフロップに替えてマス
クデータレジスタ108を設け、Heat Trigg
er信号の合図で発生したヒートパルスとマスクデータ
レジスタ108にセットしたマスクパターンデータとの
アンドをとることにより任意のデータをマスクすること
が出来る構成となっている。図18に本回路を用いて実
際にマスクを行った場合のヒートのタイミングチャート
を示す。図中破線はマスクされ実際には印字しなかった
信号である。本図ではまず初めにマスクデータレジスタ
に1010のデータを書き込むことにより、BEi2*
とBEi4*信号にマスクをかける。この後ヒート開始
信号であるHeat TriggerをLowにするこ
とにより印字を行うがBEi2*とBEi4信号にはマ
スクがかけられているので実際にはBEi1*信号とB
Ei3*信号しか送出されず千鳥時の印字を行う。
示す。図中図3,7と同じ番号を付けたものは同一部材
である。本回路では信号BEi1*〜BEi4*をマス
クするための構成としてフリップフロップに替えてマス
クデータレジスタ108を設け、Heat Trigg
er信号の合図で発生したヒートパルスとマスクデータ
レジスタ108にセットしたマスクパターンデータとの
アンドをとることにより任意のデータをマスクすること
が出来る構成となっている。図18に本回路を用いて実
際にマスクを行った場合のヒートのタイミングチャート
を示す。図中破線はマスクされ実際には印字しなかった
信号である。本図ではまず初めにマスクデータレジスタ
に1010のデータを書き込むことにより、BEi2*
とBEi4*信号にマスクをかける。この後ヒート開始
信号であるHeat TriggerをLowにするこ
とにより印字を行うがBEi2*とBEi4信号にはマ
スクがかけられているので実際にはBEi1*信号とB
Ei3*信号しか送出されず千鳥時の印字を行う。
【0058】このようにHeat Trigger信号
を送る前にマスクデータレジスタ108にマスクデータ
を周期的に書き込むことにより、図10に示す基本マス
クと、マスクブロックを実現させたこととなる。
を送る前にマスクデータレジスタ108にマスクデータ
を周期的に書き込むことにより、図10に示す基本マス
クと、マスクブロックを実現させたこととなる。
【0059】この様な間引きパターンを用いたとき第1
実施例で述べた4×4のディザパターンのベイヤータイ
プに関しては効果が変わらないが、従来例や第1実施例
では解決出来なかった範囲の低デューティー領域でも先
に述べた諸問題を解決し、更に細かいデューティー刻み
で画像ムラを無くすことができる。また、第1実施例の
間引きパターンでは多少弊害となり得るディザパターン
のファットニングタイプにも良好な方向に転換できる。
実施例で述べた4×4のディザパターンのベイヤータイ
プに関しては効果が変わらないが、従来例や第1実施例
では解決出来なかった範囲の低デューティー領域でも先
に述べた諸問題を解決し、更に細かいデューティー刻み
で画像ムラを無くすことができる。また、第1実施例の
間引きパターンでは多少弊害となり得るディザパターン
のファットニングタイプにも良好な方向に転換できる。
【0060】これらの効果を以下に図面を用いて説明す
る。まずは、第1実施例と同様にディザ法によるベイヤ
ータイプでの効果を述べる。しかし、ここでは更に広い
領域の8×8のマトリックス内での説明をする。
る。まずは、第1実施例と同様にディザ法によるベイヤ
ータイプでの効果を述べる。しかし、ここでは更に広い
領域の8×8のマトリックス内での説明をする。
【0061】図11は、図の左側の様な配列データがバ
ッファ内にある場合、第1実施例で用いた間引きパター
ンで印字したときにそれぞれ1パス目及び2パス目の印
字が各デューティーについて、どの様になるかを表した
ものである。また、図12も同様にして、本実施例の間
引きパターンを用いた場合を表したものである。ここに
示す2つの図は、1/(8×8)デューティーから、1
6/(8×8)デューティーまでのみ表したものであ
る。
ッファ内にある場合、第1実施例で用いた間引きパター
ンで印字したときにそれぞれ1パス目及び2パス目の印
字が各デューティーについて、どの様になるかを表した
ものである。また、図12も同様にして、本実施例の間
引きパターンを用いた場合を表したものである。ここに
示す2つの図は、1/(8×8)デューティーから、1
6/(8×8)デューティーまでのみ表したものであ
る。
【0062】第1実施例で説明した図2に見るように、
ベイヤータイプでも第1実施例の様に横方向4画素で1
周期を取ってしまう間引きパターンを用いると、2値化
法のマスクパターンの1周期で間引きパターン2周期が
同期してしまい、図11で示すように、1/16以下の
低デューティーでは先に説明した弊害に対する効果が得
られない。例えば1/16デューティーでは全ての主走
査方向のドット列が同じノズルで着弾され、ヘッドの同
スキャン内で印字が行われてしまうのである。これに対
し、本実施例では図12で示した通り、マスクブロック
に倍の配列(,,,)を記憶させたことで周期
が倍になり、図12において、1/16デューティーで
も2つのノズルで2回のスキャンに等分されて印字され
る。この様に本実施例によれば1/16以下の刻み値に
対しても、上記弊害を取り除き、第1実施例よりも更に
良好な画像を得られることとなる。
ベイヤータイプでも第1実施例の様に横方向4画素で1
周期を取ってしまう間引きパターンを用いると、2値化
法のマスクパターンの1周期で間引きパターン2周期が
同期してしまい、図11で示すように、1/16以下の
低デューティーでは先に説明した弊害に対する効果が得
られない。例えば1/16デューティーでは全ての主走
査方向のドット列が同じノズルで着弾され、ヘッドの同
スキャン内で印字が行われてしまうのである。これに対
し、本実施例では図12で示した通り、マスクブロック
に倍の配列(,,,)を記憶させたことで周期
が倍になり、図12において、1/16デューティーで
も2つのノズルで2回のスキャンに等分されて印字され
る。この様に本実施例によれば1/16以下の刻み値に
対しても、上記弊害を取り除き、第1実施例よりも更に
良好な画像を得られることとなる。
【0063】図13及び図14は4×4マトリックス、
また図15及び図16は8×8マトリックスのディザ法
ファットニングタイプによる2値化法でのそれぞれ第1
実施例と本実施例を16階調に於いて比較したものであ
る。これに於いても本実施例の間引きパターンの方が対
策が細かく広範囲にデューティーに及んでいることが解
る。
また図15及び図16は8×8マトリックスのディザ法
ファットニングタイプによる2値化法でのそれぞれ第1
実施例と本実施例を16階調に於いて比較したものであ
る。これに於いても本実施例の間引きパターンの方が対
策が細かく広範囲にデューティーに及んでいることが解
る。
【0064】これらの結果からも解るように、本実施例
の様になるべく周期の長いものを用いれば、2値化パタ
ーンのマトリックスと同期しなくなり、それだけ低デュ
ーティーまで上記弊害の対策が有効となる可能性が高
い。通常、2値化パターンのマトリックスは8×8が最
高であるとされている。従って、8で割り切れない画素
数、或いは8以上の画素数を横方向に持った間引きパタ
ーンであれば周期が全く同期しないか、或いは同期する
までに多くの画素数を必要とするかのどちらかとなり、
上記弊害対策は有効となる。前者例については第3実施
例として示す。しかし、どの様なデューティーでも常に
均等にノズル割り振りができる間引きパターンは、特に
ベイヤータイプに有効な手段として8の倍数の画素を横
方向にもつものと考えられる。例えば図19において、
本実施例で用いた図10のマスクブロック(,,
,)を更に反転し(,,,)これらを並列
させたマスクブロック(,,,,,,,
)(1701)を新しいマスクブロックとして記憶さ
せておけば、これまでに説明したどの様な2値化法のパ
ターンでも8×8において、上記弊害対策が有効とな
り、0の次に最も低いデューティーである1/(8×
8)においても、異なる2種類のノズルで主走査方向の
印字が可能である。従って、本実施例に於いてもコスト
的にも問題がなく、特に画質向上を必要とする場合など
はこの様なマスクブロックを用いても良い。
の様になるべく周期の長いものを用いれば、2値化パタ
ーンのマトリックスと同期しなくなり、それだけ低デュ
ーティーまで上記弊害の対策が有効となる可能性が高
い。通常、2値化パターンのマトリックスは8×8が最
高であるとされている。従って、8で割り切れない画素
数、或いは8以上の画素数を横方向に持った間引きパタ
ーンであれば周期が全く同期しないか、或いは同期する
までに多くの画素数を必要とするかのどちらかとなり、
上記弊害対策は有効となる。前者例については第3実施
例として示す。しかし、どの様なデューティーでも常に
均等にノズル割り振りができる間引きパターンは、特に
ベイヤータイプに有効な手段として8の倍数の画素を横
方向にもつものと考えられる。例えば図19において、
本実施例で用いた図10のマスクブロック(,,
,)を更に反転し(,,,)これらを並列
させたマスクブロック(,,,,,,,
)(1701)を新しいマスクブロックとして記憶さ
せておけば、これまでに説明したどの様な2値化法のパ
ターンでも8×8において、上記弊害対策が有効とな
り、0の次に最も低いデューティーである1/(8×
8)においても、異なる2種類のノズルで主走査方向の
印字が可能である。従って、本実施例に於いてもコスト
的にも問題がなく、特に画質向上を必要とする場合など
はこの様なマスクブロックを用いても良い。
【0065】(第3実施例)次に第3実施例を示す。本
実施例では、図20の縦2×横3の画素エリアを持つマ
スク1801,1802をそれぞれ基本マスク,と
して用い、マスクブロック(,)を1803とす
る。
実施例では、図20の縦2×横3の画素エリアを持つマ
スク1801,1802をそれぞれ基本マスク,と
して用い、マスクブロック(,)を1803とす
る。
【0066】本実施例を実現するための各ヘッドドライ
バ及び各ヘッドの電気的構成は図17と同様の構成で実
現できるのでここでは述べない。図21は本回路を用い
て図20に示したごとき間引き印字を可能にするための
タイミングチャートである。マスクデータレジスタ10
8にセットする値を図21に示すごとく変化させるだけ
で図20のマスクパターンが得られる。
バ及び各ヘッドの電気的構成は図17と同様の構成で実
現できるのでここでは述べない。図21は本回路を用い
て図20に示したごとき間引き印字を可能にするための
タイミングチャートである。マスクデータレジスタ10
8にセットする値を図21に示すごとく変化させるだけ
で図20のマスクパターンが得られる。
【0067】この様にすれば、第1実施例では解決でき
なかった1/16以下のデューティーに於いても第2実
施例の様に大きな間引きパターンエリア(2×8)を持
たなくとも、図22と図23に比較して示した様に、1
パス目と2パス目に分離されての印字が可能である。こ
こで図22は第1実施例に示したごとき、間引きパター
ン901,902を用いて印字を行った場合の印字例、
図23は本実施例による間引きパターン1001,10
02を用いて印字を行った場合の印字例を示す。ただ
し、この場合常に1種類のノズルでの印字はないが、2
つのパスでの2種のノズルのドット数に差が生じてしま
っている。
なかった1/16以下のデューティーに於いても第2実
施例の様に大きな間引きパターンエリア(2×8)を持
たなくとも、図22と図23に比較して示した様に、1
パス目と2パス目に分離されての印字が可能である。こ
こで図22は第1実施例に示したごとき、間引きパター
ン901,902を用いて印字を行った場合の印字例、
図23は本実施例による間引きパターン1001,10
02を用いて印字を行った場合の印字例を示す。ただ
し、この場合常に1種類のノズルでの印字はないが、2
つのパスでの2種のノズルのドット数に差が生じてしま
っている。
【0068】従って、図22及び図23においても、4
/16や8/16デューティーでは第1実施例の方が多
少良好である。しかし本実施例では、1/16以下のピ
ッチで刻まれるデューティーに於いてのみ有効であるわ
けではない。先にも述べた様に本実施例の間引きエリア
の横方向の画素数(3画素)は、通常2値化で用いるマ
スクの横方向の画素数(8画素)の約数ではない。従っ
て、本実施例のマスクを用いた場合では、図23に示し
たディザ法ベイヤータイプ以外の2値化方法でも、同期
する恐れがなく、様々な2値化法、広い範囲のアプリケ
ーションによって特に画質が低下することもなく、有効
なのである。
/16や8/16デューティーでは第1実施例の方が多
少良好である。しかし本実施例では、1/16以下のピ
ッチで刻まれるデューティーに於いてのみ有効であるわ
けではない。先にも述べた様に本実施例の間引きエリア
の横方向の画素数(3画素)は、通常2値化で用いるマ
スクの横方向の画素数(8画素)の約数ではない。従っ
て、本実施例のマスクを用いた場合では、図23に示し
たディザ法ベイヤータイプ以外の2値化方法でも、同期
する恐れがなく、様々な2値化法、広い範囲のアプリケ
ーションによって特に画質が低下することもなく、有効
なのである。
【0069】(第4実施例)次に第4実施例として、4
×4の基本マスク4種をもつ4パス印字法を説明する。
本実施例では図24に示すごとき基本マスク(190
1),(1902),(1903),(190
4)とマスクブロック(1906〜1909)を用いて
同一領域4回のヘッド走査で印字を完成させるもので、
即ち、1ドット当たりの主走査方向に並ぶドットは4種
のノズルによって記録されるものである。従って、上記
2パスの実施例によるものよりも、更にノズルバラツキ
が緩和され、滑らかで高画質な画像が得られることとな
る。
×4の基本マスク4種をもつ4パス印字法を説明する。
本実施例では図24に示すごとき基本マスク(190
1),(1902),(1903),(190
4)とマスクブロック(1906〜1909)を用いて
同一領域4回のヘッド走査で印字を完成させるもので、
即ち、1ドット当たりの主走査方向に並ぶドットは4種
のノズルによって記録されるものである。従って、上記
2パスの実施例によるものよりも、更にノズルバラツキ
が緩和され、滑らかで高画質な画像が得られることとな
る。
【0070】本実施例を実現するための各ヘッドドライ
バ及び各ヘッドの電気的構成の要部を示すブロック回路
を図25に示す。本回路ではヘッドユニットとして4行
2列のダイオードマトリックス駆動で制御される8ノズ
ル構成のユニットを用いて説明する。本ヘッドユニット
110は2つのRow信号と4つのColumn信号の
組み合わせで制御され、それぞれの組み合わせにより1
10−1から110−8のヒータを発熱させることによ
りインクに状態変化を生起させ、インク液を吐出した印
字を行う。例えば8ノズル全てをヒートさせるには印字
データレジスタ114とマスクデータレジスタ113に
印字データ(1111)をセットしRow1信号を送
る。ヒータ110−1〜110−7の4ノズル分のヒー
トが終わったら印字データレジスタ114のデータを書
き直すことなしにRow2信号を送る。これで110−
5から110−8までのヒータが印字される。このとき
マスクデータレジスタ113に任意のマスクデータを設
定することが出来る。図26のタイミングチャートを用
いてこのときのマスク状態を説明する。まずマスクデー
タレジスタ113に(1000)を書き込む。この場合
1が印字したいデータで0がマスクしたいデータであ
る。印字レジスタ114にデータ書き込んた後に時間を
ずらしてRow1,Row2信号を送出する。Row1
とRow2で異なるマスクパターンをかけたい場合には
Row2信号を送出する前にマスクデータを設定し直す
必要がある。この後マスクしたいデータ通りにマスクデ
ータレジスタに書き込みを行わない、順次ヒートを行う
ことによって図中矢印下のような印字結果が得られる。
即ち、図24に示す基本マスク〜と4種類のマスク
ブロック1906〜1909を実現させたこととなる。
バ及び各ヘッドの電気的構成の要部を示すブロック回路
を図25に示す。本回路ではヘッドユニットとして4行
2列のダイオードマトリックス駆動で制御される8ノズ
ル構成のユニットを用いて説明する。本ヘッドユニット
110は2つのRow信号と4つのColumn信号の
組み合わせで制御され、それぞれの組み合わせにより1
10−1から110−8のヒータを発熱させることによ
りインクに状態変化を生起させ、インク液を吐出した印
字を行う。例えば8ノズル全てをヒートさせるには印字
データレジスタ114とマスクデータレジスタ113に
印字データ(1111)をセットしRow1信号を送
る。ヒータ110−1〜110−7の4ノズル分のヒー
トが終わったら印字データレジスタ114のデータを書
き直すことなしにRow2信号を送る。これで110−
5から110−8までのヒータが印字される。このとき
マスクデータレジスタ113に任意のマスクデータを設
定することが出来る。図26のタイミングチャートを用
いてこのときのマスク状態を説明する。まずマスクデー
タレジスタ113に(1000)を書き込む。この場合
1が印字したいデータで0がマスクしたいデータであ
る。印字レジスタ114にデータ書き込んた後に時間を
ずらしてRow1,Row2信号を送出する。Row1
とRow2で異なるマスクパターンをかけたい場合には
Row2信号を送出する前にマスクデータを設定し直す
必要がある。この後マスクしたいデータ通りにマスクデ
ータレジスタに書き込みを行わない、順次ヒートを行う
ことによって図中矢印下のような印字結果が得られる。
即ち、図24に示す基本マスク〜と4種類のマスク
ブロック1906〜1909を実現させたこととなる。
【0071】図27はディザ法ベイヤータイプによる8
×8の2値化階調パターンを本実施例の間引き法により
4パスで印字したときの各デューティー毎の各パスの印
字状態を表したものである。ここでは、64階調の内、
0の次に最も低デューティーな1/8×8デューティー
から16/8×8デューティー迄を示してある。また、
この領域では上記第1実施例や第2実施例では、対応で
きなかった更なる低デューティーでも、上記弊害を克服
し、この効果は64階調全てに及んでいる。
×8の2値化階調パターンを本実施例の間引き法により
4パスで印字したときの各デューティー毎の各パスの印
字状態を表したものである。ここでは、64階調の内、
0の次に最も低デューティーな1/8×8デューティー
から16/8×8デューティー迄を示してある。また、
この領域では上記第1実施例や第2実施例では、対応で
きなかった更なる低デューティーでも、上記弊害を克服
し、この効果は64階調全てに及んでいる。
【0072】(第5実施例)次に本実施例の第5実施例
について説明する。本実施例では、後述する如きマスク
ブロックの間引きパターンを複数記憶しており、記録装
置側に設けられたキー等により、或いはホスト側から送
られてくるコマンドに応じて、階調パターンに合った間
引きパターンを選択し、マルチパス印字を行う構成とな
っている。
について説明する。本実施例では、後述する如きマスク
ブロックの間引きパターンを複数記憶しており、記録装
置側に設けられたキー等により、或いはホスト側から送
られてくるコマンドに応じて、階調パターンに合った間
引きパターンを選択し、マルチパス印字を行う構成とな
っている。
【0073】本実施例では、画像データの画素密度と記
録装置の記録密度が同一である場合の例を示す。図32
は本実施例のインクジェット記録装置の画像データのフ
ローを中心としたブロック図である。本実施例のインク
ジェット記録装置300はホスト装置301から階調デ
ータを数値sとして受け取り、記録装置300において
ディザ法、誤差拡散法等の所定の面積階調方法に従って
指定の領域を中間調記録するものである。図32に示す
様に操作部のキー等により階調パターン選択回路303
で選択された階調パターンに従って、2値化回路303
で所定の中間調画像領域を2値データに展開して印字デ
ータレジスタ304に格納するとともに、階調パターン
に応じてマスクデータレジスタ305から階調パターン
に合った間引きパターン(マスクデータ)を選択してヘ
ッドドライバ306を介して記録ヘッド307を駆動す
る。
録装置の記録密度が同一である場合の例を示す。図32
は本実施例のインクジェット記録装置の画像データのフ
ローを中心としたブロック図である。本実施例のインク
ジェット記録装置300はホスト装置301から階調デ
ータを数値sとして受け取り、記録装置300において
ディザ法、誤差拡散法等の所定の面積階調方法に従って
指定の領域を中間調記録するものである。図32に示す
様に操作部のキー等により階調パターン選択回路303
で選択された階調パターンに従って、2値化回路303
で所定の中間調画像領域を2値データに展開して印字デ
ータレジスタ304に格納するとともに、階調パターン
に応じてマスクデータレジスタ305から階調パターン
に合った間引きパターン(マスクデータ)を選択してヘ
ッドドライバ306を介して記録ヘッド307を駆動す
る。
【0074】図28〜図31は面積階調パターンと間引
きパターンとの組み合わせを示したもので、8×8の6
4個の画素マトリックスで64階調を表現する様に構成
しており、階調数の指定に応じて1〜64の数字順にド
ットを発生させている。例えば、階調レベル12の場合
は1〜12の画素でドットを発生させ、階調レベル48
の場合は1〜48の画素ドットを発生する。また、同図
では2回の走査でのそれぞれの記録画素を示した。図2
8と図29は画素が比較的分散する階調パターン1に対
して2つの異なる間引きパターン(1と2)を用いた記
録方法を示している。同図における記録方法は記録ヘッ
ドを2分割して各画像領域を記録ヘッドの記録幅の1/
2幅で紙送りしつつ2回の走査で記録する第1実施例と
同様の記録方法である。図28では階調レベルが変わっ
ても各走査間での記録ドット数の差は最大でも1つであ
り、前述の説明の様に色味の差は非常に小さい。それに
対して、図29では特定の階調レベルでは記録ドット数
の差が2個以上となり若干の色味の差が生ずる場合があ
る。すなわち、階調パターン1には間引きパターン1の
方が好ましい。図30と図31は階調数が上がるごとに
ある画素を中心としてドットが増えて行く様な階調パタ
ーン2に対して前述の間引きパターン1と2を用いた記
録方法を示している。同図から明らかな様に階調パター
ン2の場合は逆に間引きパターン2の方が各走査間での
ドット数の差が小さく好ましい。
きパターンとの組み合わせを示したもので、8×8の6
4個の画素マトリックスで64階調を表現する様に構成
しており、階調数の指定に応じて1〜64の数字順にド
ットを発生させている。例えば、階調レベル12の場合
は1〜12の画素でドットを発生させ、階調レベル48
の場合は1〜48の画素ドットを発生する。また、同図
では2回の走査でのそれぞれの記録画素を示した。図2
8と図29は画素が比較的分散する階調パターン1に対
して2つの異なる間引きパターン(1と2)を用いた記
録方法を示している。同図における記録方法は記録ヘッ
ドを2分割して各画像領域を記録ヘッドの記録幅の1/
2幅で紙送りしつつ2回の走査で記録する第1実施例と
同様の記録方法である。図28では階調レベルが変わっ
ても各走査間での記録ドット数の差は最大でも1つであ
り、前述の説明の様に色味の差は非常に小さい。それに
対して、図29では特定の階調レベルでは記録ドット数
の差が2個以上となり若干の色味の差が生ずる場合があ
る。すなわち、階調パターン1には間引きパターン1の
方が好ましい。図30と図31は階調数が上がるごとに
ある画素を中心としてドットが増えて行く様な階調パタ
ーン2に対して前述の間引きパターン1と2を用いた記
録方法を示している。同図から明らかな様に階調パター
ン2の場合は逆に間引きパターン2の方が各走査間での
ドット数の差が小さく好ましい。
【0075】以上説明した様に階調パターンと間引きパ
ターンとの組み合わせ方で画像色ムラの発生に差がある
ので、本実施例ではキー等の階調パターンの選択に応じ
て間引きパターンを切り替え可能にしている。
ターンとの組み合わせ方で画像色ムラの発生に差がある
ので、本実施例ではキー等の階調パターンの選択に応じ
て間引きパターンを切り替え可能にしている。
【0076】即ち、階調パターン1の選択により、間引
きパターン1を又階調パターン2の選択により間引きパ
ターン2を選択する。
きパターン1を又階調パターン2の選択により間引きパ
ターン2を選択する。
【0077】尚、上記実施例では階調パターンのドット
展開をインクジェット記録装置側で行っているが、図3
2の破線のようにホスト側で行ってもよく、その場合は
階調パターンの選択情報をホスト側から記録装置側に送
信して自動的に間引きパターンを選択する様にしても良
い。
展開をインクジェット記録装置側で行っているが、図3
2の破線のようにホスト側で行ってもよく、その場合は
階調パターンの選択情報をホスト側から記録装置側に送
信して自動的に間引きパターンを選択する様にしても良
い。
【0078】以上説明した様に本実施例によれば、互い
に異なる複数種の基本マスクを配列することにより形成
されるマスクブロックを用いてマルチパス記録を行うこ
とにより、各パス間での印字ドットの差を減少させるこ
とができ、濃度ムラ、色ムラのない高画質の画像を得る
ことが可能となる。
に異なる複数種の基本マスクを配列することにより形成
されるマスクブロックを用いてマルチパス記録を行うこ
とにより、各パス間での印字ドットの差を減少させるこ
とができ、濃度ムラ、色ムラのない高画質の画像を得る
ことが可能となる。
【0079】尚、本実施例では、特にインクジェット記
録方式の中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形
成し、記録を行うインクジェット方式の記録装置を例に
とり説明したが、その代表的な構成や原理については、
例えば、米国特許第4723129号明細書、同第47
40796号明細書に開示されている基本的な原理を用
いて行うものが好ましい。こり方式はいわゆるオンデマ
ンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であ
るが、特に、オンドマンド型の場合には、液体(イン
ク)が保持されているシートや液路に対応して配置され
ている電気熱変換体に、記録情報に対応して各沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
録方式の中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形
成し、記録を行うインクジェット方式の記録装置を例に
とり説明したが、その代表的な構成や原理については、
例えば、米国特許第4723129号明細書、同第47
40796号明細書に開示されている基本的な原理を用
いて行うものが好ましい。こり方式はいわゆるオンデマ
ンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であ
るが、特に、オンドマンド型の場合には、液体(イン
ク)が保持されているシートや液路に対応して配置され
ている電気熱変換体に、記録情報に対応して各沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0080】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。尚、
上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4
313124号明細書に記載されている条件を採用する
と、さらに優れた記録を行うことができる。
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。尚、
上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4
313124号明細書に記載されている条件を採用する
と、さらに優れた記録を行うことができる。
【0081】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換対
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成としてもよい。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換対
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成としてもよい。
【0082】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としても良い。
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としても良い。
【0083】更に、記録装置が記録できる最大記録媒体
の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘ
ッドとしては、上述した明細書に開示されているような
複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす
構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての
構成のいずれでも良い。
の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘ
ッドとしては、上述した明細書に開示されているような
複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす
構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての
構成のいずれでも良い。
【0084】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも
本発明は有効である。
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも
本発明は有効である。
【0085】また、記録ヘッドに対しての回復手段、予
備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層
安定できるので好ましいものである。これらを具体的に
挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、ク
リーニング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体
あるいはこれとは別に加熱素子あるいはこれらの組み合
わせによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備
吐出モードを行うことも安定した記録を行う為に有効で
ある。
備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層
安定できるので好ましいものである。これらを具体的に
挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、ク
リーニング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体
あるいはこれとは別に加熱素子あるいはこれらの組み合
わせによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備
吐出モードを行うことも安定した記録を行う為に有効で
ある。
【0086】更に、記録装置の記録モードとしては黒色
等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッド
を一体的に構成するか複数個の組み合わせによってでも
よいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフル
カラーの少なくとも一つを備えた装置としても良い。
等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッド
を一体的に構成するか複数個の組み合わせによってでも
よいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフル
カラーの少なくとも一つを備えた装置としても良い。
【0087】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与
時にインクが液状をなすものであれば良い。
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与
時にインクが液状をなすものであれば良い。
【0088】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクとしても良い。このような場
合、インクは特開昭54−56847号公報あるいは特
開昭60−71260号公報に記載されているような、
多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物とし
て保持された状態で、電気熱変換体に対して対抗する様
な形態としても良い。本発明においては、上述した各イ
ンクに対しても最も有効なものは、上述した膜沸騰方式
を実行するものである。
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクとしても良い。このような場
合、インクは特開昭54−56847号公報あるいは特
開昭60−71260号公報に記載されているような、
多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物とし
て保持された状態で、電気熱変換体に対して対抗する様
な形態としても良い。本発明においては、上述した各イ
ンクに対しても最も有効なものは、上述した膜沸騰方式
を実行するものである。
【0089】更に加えて、本発明に係る記録装置の形態
としては、上述のようなワードプロセッサやコンピュー
タ等の情報処理機器の画像出力端末として一体または別
体に設けられるものの他、リーダ等と組み合わせた複写
装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の
形態を採るものであっても良い。
としては、上述のようなワードプロセッサやコンピュー
タ等の情報処理機器の画像出力端末として一体または別
体に設けられるものの他、リーダ等と組み合わせた複写
装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の
形態を採るものであっても良い。
【0090】また、熱エネルギーを利用したインクジェ
ット方式に限らず、ピエゾ素子等を利用したインクジェ
ット方式にも本発明は適用可能である。
ット方式に限らず、ピエゾ素子等を利用したインクジェ
ット方式にも本発明は適用可能である。
【0091】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、マルチパ
ス印字に用いるマスクパターンの周期が長くなるため、
2値化パターンのマトリックスと同期しにくくなる。そ
の結果、各パス間でのインクの着弾数の差を少なくする
ことができ、従来弊害となっていた濃度ムラや色ムラの
ない滑らかで高画質な画像を得ることが可能となる。
ス印字に用いるマスクパターンの周期が長くなるため、
2値化パターンのマトリックスと同期しにくくなる。そ
の結果、各パス間でのインクの着弾数の差を少なくする
ことができ、従来弊害となっていた濃度ムラや色ムラの
ない滑らかで高画質な画像を得ることが可能となる。
【図1】本発明の第1実施例によるマルチパス印字を説
明する図である。
明する図である。
【図2】第1実施例による基本マスクパターンとマスク
ブロックパターンを示す図である。
ブロックパターンを示す図である。
【図3】第1実施例による間引き印字を行う為の電気的
構成を示すブロック回路図である。
構成を示すブロック回路図である。
【図4】図3に示すブロック回路図の各信号波形を示す
タイミングチャートである。
タイミングチャートである。
【図5】千鳥パターンを用いたマルチパス印字を説明す
る図である。
る図である。
【図6】千鳥パターンの基本マスクパターンとマスクブ
ロックパターンを示す図である。
ロックパターンを示す図である。
【図7】千鳥パターンの間引き印字を行う為の電気的構
成を示すブロック回路図である。
成を示すブロック回路図である。
【図8】図7に示すブロック回路図の各信号波形を示す
タイミングチャートである。
タイミングチャートである。
【図9】基本マスクを示す図である。
【図10】本発明の第2実施例による基本マスクパター
ンとマスクブロックパターンを示す図である。
ンとマスクブロックパターンを示す図である。
【図11】第1実施例によるマルチパス印字を説明する
図である。
図である。
【図12】第2実施例によるマルチパス印字を説明する
図である。
図である。
【図13】第1実施例によるマルチパス印字を説明する
図である。
図である。
【図14】第2実施例によるマルチパス印字を説明する
図である。
図である。
【図15】第1実施例によるマルチパス印字を説明する
図である。
図である。
【図16】第2実施例によるマルチパス印字を説明する
図である。
図である。
【図17】第2実施例及び第3実施例による間引き印字
を行う為の電気的構成を示すブロック回路図である。
を行う為の電気的構成を示すブロック回路図である。
【図18】図17に示すブロック回路図で第2実施例に
示す間引き印字を行う為の各信号波形を示すタイミング
チャートである。
示す間引き印字を行う為の各信号波形を示すタイミング
チャートである。
【図19】第2実施例による基本マスクパターンとマス
クブロックパターンを示す図である。
クブロックパターンを示す図である。
【図20】本発明の第3実施例による基本マスクパター
ンとマスクブロックパターンを示す図である。
ンとマスクブロックパターンを示す図である。
【図21】図17に示すブロック回路図で第3実施例に
示す間引き印字を行う為の各信号波形を示すタイミング
チャートである。
示す間引き印字を行う為の各信号波形を示すタイミング
チャートである。
【図22】第1実施例によるマルチパス印字を説明する
図である。
図である。
【図23】第3実施例によるマルチパス印字を説明する
図である。
図である。
【図24】本発明の第4実施例による基本マスクパター
ンとマスクブロックパターンを説明する図である。
ンとマスクブロックパターンを説明する図である。
【図25】第4実施例による間引き印字を行う為の電気
的構成を示すブロック回路図である。
的構成を示すブロック回路図である。
【図26】図25に示すブロック回路図の各信号波形を
示すタイミングチャートである。
示すタイミングチャートである。
【図27】第4実施例によるマルチパス印字を説明する
図である。
図である。
【図28】階調パターン1に対して間引きパターン1を
用いたマルチパス印字を説明する図である。
用いたマルチパス印字を説明する図である。
【図29】階調パターン1に対して間引きパターン2を
用いたマルチパス印字を説明する図である。
用いたマルチパス印字を説明する図である。
【図30】階調パターン2に対して間引きパターン1を
用いたマルチパス印字を説明する図である。
用いたマルチパス印字を説明する図である。
【図31】階調パターン2に対して間引きパターン2を
用いたマルチパス印字を説明する図である。
用いたマルチパス印字を説明する図である。
【図32】本発明の第5実施例によるインクジェット記
録装置の画像データの流れを示すブロック図である。
録装置の画像データの流れを示すブロック図である。
【図33】本発明が適用可能なインクジェット記録装置
の概略構成を示す図である。
の概略構成を示す図である。
【図34】インクジェット記録装置の制御部を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図35】インクジェットプリンタの理想的な印字状態
の図である。
の図である。
【図36】濃度ムラのあるインクジェットプリンタの印
字状態を表す図である。
字状態を表す図である。
【図37】L/n紙送り印字法による濃度ムラ軽減の説
明図である。
明図である。
【図38】L/n紙送り印字法による濃度ムラ軽減の説
明図である。
明図である。
【図39】従来の分割印字時の25%データと印字ドッ
トを表す図である。
トを表す図である。
【図40】従来の分割印字時の50%データと印字ドッ
トを表す図である。
トを表す図である。
【図41】従来の分割印字時の63%データと印字ドッ
トを表す図である。
トを表す図である。
【図42】中間色画像データ例の図である。
【図43】従来例における1パス目ドット形成の図であ
る。
る。
【図44】従来例における2パス目ドット形成の図であ
る。
る。
【図45】従来例における3パス目ドト形成の図であ
る。
る。
【図46】記録媒体上でのドットの重なり方を説明する
図である。
図である。
【図47】従来の印字方法で印字を行った場合の色差を
示す図である。
示す図である。
1801 インクカートリッジ 1802 マルチノズル 1803 紙送りローラ 1805 給紙ローラ 1806 キャリッジ P 印字紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 名越 重泰 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 新井 篤 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 秋山 勇治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 杉本 仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−67348(JP,A) 特開 平2−127048(JP,A) 特開 平2−198856(JP,A) 特開 平2−198869(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/21 B41J 2/485 H04N 1/23 101
Claims (10)
- 【請求項1】 複数のインク吐出口を備えた記録手段を
記録材の所定領域に対して主走査方向に複数の所定回主
走査し、各主走査で印字画素と非印字画素の配列が互い
に異なる間引きパターンに基づいてマスクされた画像デ
ータに応じた間引き画像を記録材に記録することにより
記録を完成させるインクジェット記録装置において、 各々が印字画素と非印字画素を含み主走査方向および副
走査方向に各々2以上の画素を有する領域から成り、印
字画素と非印字画素の配列が互いに異なる複数の基本パ
ターンを少なくとも主走査方向及び副走査方向の一方向
に配列することにより構成されるブロックパターンであ
って、その中に少なくとも主走査方向及び副走査方向の
一方向に印字画素と非印字画素の配列からなる繰り返し
パターンを含まないブロックパターンを複数発生する発
生手段を有し、 前記記録手段の主走査毎に前記発生手段から異なるブロ
ックパターンを順次発生させ、その繰返しパターンを前
記間引きパターンとして用いることを特徴とするインク
ジェット記録装置。 - 【請求項2】 各ブロックパターン内の印字画素数は、
前記ブロックパターン内の総画素数を前記所定回で等分
した数に等しいことを特徴とする請求項1に記載のイン
クジェット記録装置。 - 【請求項3】 前記主走査毎に前記記録手段の記録幅よ
りも小さい幅の副走査を行うことを特徴とする請求項1
に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項4】 前記記録手段の記録幅を前記所定回で等
分した幅の副走査を行うことを特徴とする請求項3に記
載のインクジェット記録装置。 - 【請求項5】 前記基本パターンは前記主走査方向及び
副走査方向に前記所定数以上の画素数を有する領域から
成ることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット
記録装置。 - 【請求項6】 前記発生手段は、印字画素と非印字画素
を含み、副走査方向にm画素(m≧2)、主走査方向に
2画素の領域からなり、印字画素が主走査方向及び副走
査方向に互いに隣接しない様に印字画素と非印字画素が
配列された第1基本パターン及び前記第1基本パターン
の印字画素と非印字画素の配列を反転した第2基本パタ
ーンを主走査方向に並列に配置することにより得られる
第1ブロックパターンと、前記第1ブロックパターンの
印字画素と非印字画素の配列を反転した第一反転ブロッ
クパターンとを発生可能であって、前記記録手段の第1
の主走査時に前記第1ブロックパターンの繰返しによる
間引きパターンに応じて記録材上に間引き画像を記録
し、前記第1の主走査終了後前記記録手段の記録幅の半
分の副走査を行い、更に前記記録手段の第2の主走査時
に前記第1反転ブロックパターンの繰返しによる間引き
パターンに応じて記録材上に間引き画像を記録すること
を特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装
置。 - 【請求項7】 前記第1基本パターンは主走査方向及び
副走査方向に各々2画素の領域から成り、印字画素が対
角位置にある2画素から構成されていることを特徴とす
る請求項6に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項8】 前記発生手段は、印字画素と非印字画素
を含み、副走査方向にm画素(m≧2)、主走査方向に
k×2n(k≧2、n≧1)画素の領域から成る第1ブ
ロックパターンと、前記第1ブロックパターンの印字画
素と非印字画素の配列を反転した第1反転ブロックパタ
ーンとを発生可能であって、前記記録手段の第1の主走
査時に前記第1ブロックパターンの繰返しによる間引き
パターンに応じて間引き画像を記録し、前記第1の主走
査終了後の前記記録手段の第2の主走査時に前記第1反
転ブロックパターンの繰返しによる間引きパターンに応
じて間引き画像を記録するものであることを特徴とする
請求項1に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項9】 前記第nブロックパターンは、印字画素
と非印字画素を含み副走査方向にm画素、主走査方向に
k×2n-1画素の領域から成る第(n−1)ブロックパ
ターンと、前記第(n−1)ブロックパターンの印字画
素と非印字画素の配列を反転した第(n−1)反転ブロ
ックパターンとを主走査方向に並列に配置することによ
り得られるブロックパターンであることを特徴とする請
求項8に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項10】 前記記録手段は熱エネルギーを用いて
インクに状態変化を生起させることによりインク吐出口
よりインク滴を吐出するものであることを特徴とする請
求項1乃至9のいずれか1項に記載のインクジェット記
録装置。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33861091A JP3297456B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | インクジェット記録装置 |
DE69228030T DE69228030T2 (de) | 1991-08-02 | 1992-07-29 | Tintenstrahlaufzeichnungsverfahren |
EP92306929A EP0526186B1 (en) | 1991-08-02 | 1992-07-29 | Ink jet recording method |
DE69233216T DE69233216T2 (de) | 1991-08-02 | 1992-07-29 | Tintenstrahlaufzeichnungsverfahren |
EP97202709A EP0817113B1 (en) | 1991-08-02 | 1992-07-29 | Ink jet recording method |
CA002074875A CA2074875C (en) | 1991-08-02 | 1992-07-29 | Ink jet recording method |
US08/450,679 US5604520A (en) | 1991-08-02 | 1995-05-24 | Ink jet recording method using different mask patterns |
US08/474,905 US5594478A (en) | 1991-08-02 | 1995-06-07 | Ink jet recording apparatus for divisionally driving a recording head with a plurality of ink jet orifices grouped into blocks |
US08/824,837 US5831642A (en) | 1991-08-02 | 1997-03-26 | Ink jet recording method and apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33861091A JP3297456B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | インクジェット記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05169681A JPH05169681A (ja) | 1993-07-09 |
JP3297456B2 true JP3297456B2 (ja) | 2002-07-02 |
Family
ID=18319799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33861091A Expired - Fee Related JP3297456B2 (ja) | 1991-08-02 | 1991-12-20 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3297456B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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