JP3296519B2 - ハロゲン化芳香族化合物の製造法 - Google Patents
ハロゲン化芳香族化合物の製造法Info
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C17/00—Preparation of halogenated hydrocarbons
- C07C17/093—Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
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- C07C17/00—Preparation of halogenated hydrocarbons
- C07C17/361—Preparation of halogenated hydrocarbons by reactions involving a decrease in the number of carbon atoms
- C07C17/363—Preparation of halogenated hydrocarbons by reactions involving a decrease in the number of carbon atoms by elimination of carboxyl groups
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Description
【0001】本発明は芳香族フルオロまたはクロロ蟻酸
エステルからフッ素化および/または塩素化された芳香
族化合物を製造する液相法に関する。
エステルからフッ素化および/または塩素化された芳香
族化合物を製造する液相法に関する。
【0002】脂肪族のフルオロおよびクロロ蟻酸エステ
ルは液相でルイス酸の存在下において熱的に改質して対
応するフルオロおよびクロロアルカンにすることができ
ることは公知である(ドイツ特許公開明細書第2 93
1 777号、米国特許第4814 524号およびド
イツ特許第明細書第857 350号参照)。
ルは液相でルイス酸の存在下において熱的に改質して対
応するフルオロおよびクロロアルカンにすることができ
ることは公知である(ドイツ特許公開明細書第2 93
1 777号、米国特許第4814 524号およびド
イツ特許第明細書第857 350号参照)。
【0003】この反応を芳香族のハロゲン化した蟻酸エ
ステルに適用すると、芳香族のハロゲン化蟻酸エステル
は脂肪族のハロゲノ蟻酸エステルとは異なった反応をす
ることが示されている。芳香族化合物およびルイス酸の
存在下において加熱すると、芳香族のクロロ蟻酸エステ
ルは脱カルボキシル化を行って塩素化した芳香族化合物
を生じることはなく、フリーデル・クラフツ反応を行っ
て安息香酸フェニルを生じる[ジャーナル・オヴ・オー
ガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)誌
22巻325頁(1957年)]。従って芳香族溶媒を
存在させないでこの反応を行っても、脱カルボキシル化
反応で生じるクロロベンゼンは尚存在している芳香族ク
ロロ蟻酸エステルと直ちに反応して安息香酸フェニルを
生じ、クロロベンゼンを分離することはできないことが
期待される。
ステルに適用すると、芳香族のハロゲン化蟻酸エステル
は脂肪族のハロゲノ蟻酸エステルとは異なった反応をす
ることが示されている。芳香族化合物およびルイス酸の
存在下において加熱すると、芳香族のクロロ蟻酸エステ
ルは脱カルボキシル化を行って塩素化した芳香族化合物
を生じることはなく、フリーデル・クラフツ反応を行っ
て安息香酸フェニルを生じる[ジャーナル・オヴ・オー
ガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)誌
22巻325頁(1957年)]。従って芳香族溶媒を
存在させないでこの反応を行っても、脱カルボキシル化
反応で生じるクロロベンゼンは尚存在している芳香族ク
ロロ蟻酸エステルと直ちに反応して安息香酸フェニルを
生じ、クロロベンゼンを分離することはできないことが
期待される。
【0004】フッ素化した芳香族化合物をつくるために
は、1モルの芳香族ハロゲノ蟻酸エステルを液相中で5
0モルのフッ化水素および3モルのトリフルオロメタン
スルフォン酸を存在させて反応させる。この方法は2種
の異なった助剤を必要とする他に、フッ化芳香族化合物
は僅かに1〜14%の収率でしか得られないという欠点
をもっている。
は、1モルの芳香族ハロゲノ蟻酸エステルを液相中で5
0モルのフッ化水素および3モルのトリフルオロメタン
スルフォン酸を存在させて反応させる。この方法は2種
の異なった助剤を必要とする他に、フッ化芳香族化合物
は僅かに1〜14%の収率でしか得られないという欠点
をもっている。
【0005】置換基をもったハロゲン化芳香族化合物を
製造する他の方法も欠点をもっている。即ちアルキル化
した芳香族化合物を直接ハロゲン化すると容易には分離
できず且つ所望の異性体を少量しか含まない異性体混合
物が得られる[ジャーナル・オヴ・オーガニック・ケミ
ストリー誌55巻5260〜5269頁(1990年)
参照]。
製造する他の方法も欠点をもっている。即ちアルキル化
した芳香族化合物を直接ハロゲン化すると容易には分離
できず且つ所望の異性体を少量しか含まない異性体混合
物が得られる[ジャーナル・オヴ・オーガニック・ケミ
ストリー誌55巻5260〜5269頁(1990年)
参照]。
【0006】望ましくない置換位置をt−ブチル基でブ
ロッキングすると、ニトロ化して還元し、ジアゾ化した
後フッ素イオンの存在下で沸騰させ、t−ブチル基を除
去することによりフッ素を芳香環に選択的に導入するこ
とができる[ジャーナル・オヴ・ケミカル・ソサイアテ
ィー・パーキン・トランスアクション(J.Chem.
Soc.Perkin Trans.)誌I,1987
年1頁]。この場合の欠点は工程が多段に亙ることであ
る。
ロッキングすると、ニトロ化して還元し、ジアゾ化した
後フッ素イオンの存在下で沸騰させ、t−ブチル基を除
去することによりフッ素を芳香環に選択的に導入するこ
とができる[ジャーナル・オヴ・ケミカル・ソサイアテ
ィー・パーキン・トランスアクション(J.Chem.
Soc.Perkin Trans.)誌I,1987
年1頁]。この場合の欠点は工程が多段に亙ることであ
る。
【0007】2,3−ジメチルブタジエンから2,6−
ジアルキルハロゲノベンゼンを合成する多段法も存在し
ており、この場合にはジクロロカルベンとトリフェニル
錫水素化物の反応が含まれる[シンセシス(Synth
esis)誌6〜7巻、647〜649頁参照]。必要
とされる2,3−ジメチルブタジエンは容易に入手でき
ず、従って高価である。この場合も工程は面倒であり、
工業的規模では興味がない。
ジアルキルハロゲノベンゼンを合成する多段法も存在し
ており、この場合にはジクロロカルベンとトリフェニル
錫水素化物の反応が含まれる[シンセシス(Synth
esis)誌6〜7巻、647〜649頁参照]。必要
とされる2,3−ジメチルブタジエンは容易に入手でき
ず、従って高価である。この場合も工程は面倒であり、
工業的規模では興味がない。
【0008】最後に、随時貴金属で被覆した酸化アルミ
ニウムを存在させ、気相において芳香族ハロゲノ蟻酸エ
ステルをハロゲン化された芳香族化合物に変えることが
できる(ヨーロッパ特許願A−188 241号および
同A−427 603号参照]。
ニウムを存在させ、気相において芳香族ハロゲノ蟻酸エ
ステルをハロゲン化された芳香族化合物に変えることが
できる(ヨーロッパ特許願A−188 241号および
同A−427 603号参照]。
【0009】本発明においては式(I)
【0010】
【化3】
【0011】但し式中Halはフッ素または塩素、R1
はC1〜C6−アルキル、R2は水素またはC1〜C6−ア
ルキル、R3は水素またはC1〜C6−アルキル、フッ
素、塩素、または臭素である、のハロゲン化された芳香
族化合物を製造する方法において、フッ化水素または触
媒量のハロゲン化アルミニウム、ハロゲン化鉄、および
ハロゲン化アンチモンから成る群から選ばれる1種また
はそれ以上のルイス酸を存在させ、液相において式(I
I)
はC1〜C6−アルキル、R2は水素またはC1〜C6−ア
ルキル、R3は水素またはC1〜C6−アルキル、フッ
素、塩素、または臭素である、のハロゲン化された芳香
族化合物を製造する方法において、フッ化水素または触
媒量のハロゲン化アルミニウム、ハロゲン化鉄、および
ハロゲン化アンチモンから成る群から選ばれる1種また
はそれ以上のルイス酸を存在させ、液相において式(I
I)
【0012】
【化4】
【0013】但し式中すべての記号は式(I)と同じで
ある、のハロゲノ蟻酸エステルを80〜200℃に加熱
することを特徴とする方法が見出だされた。
ある、のハロゲノ蟻酸エステルを80〜200℃に加熱
することを特徴とする方法が見出だされた。
【0014】好ましくは式(I)および(II)におい
てR1は直鎖または分岐したC1〜C6−アルキル、また
は環式のC5−C6−アルキル、R2は水素、直鎖または
分岐したC1〜C6−アルキル、または環式のC5−C6−
アルキル、R3は水素、直鎖または分岐したC1〜C6−
アルキル、環式のC5−C6−アルキルである。
てR1は直鎖または分岐したC1〜C6−アルキル、また
は環式のC5−C6−アルキル、R2は水素、直鎖または
分岐したC1〜C6−アルキル、または環式のC5−C6−
アルキル、R3は水素、直鎖または分岐したC1〜C6−
アルキル、環式のC5−C6−アルキルである。
【0015】特に好ましくはR1およびR2は互いに独立
にメチル、エチル、n−ブチルまたはi−プロピルであ
り、R3は水素またはメチルである。
にメチル、エチル、n−ブチルまたはi−プロピルであ
り、R3は水素またはメチルである。
【0016】さらに置換基R2が水素でなく、且つ置換
基R1およびR2がHalに対して2−および6−位に位
置していることが好ましい。 この場合特に式(I)のハ
ロゲン化した芳香族化合物は高収率で得られる。
基R1およびR2がHalに対して2−および6−位に位
置していることが好ましい。 この場合特に式(I)のハ
ロゲン化した芳香族化合物は高収率で得られる。
【0017】本発明方法は2,6−ジメチルフェニルハ
ロゲノ蟻酸エステルを使用する場合に特に適しており、
クロロ蟻酸エステルをルイス酸と組み合わせて使用して
2,6−ジメチルクロロベンゼンをつくるか、またはフ
ッ化水素を使用して2,6−ジメチルフルオロベンゼン
をつくることが好ましい。本発明を実施するのに必要な
原料化合物である式(II)のハロゲノ蟻酸エステルは
公知であるか、または公知化合物と同様にして製造する
ことができる。
ロゲノ蟻酸エステルを使用する場合に特に適しており、
クロロ蟻酸エステルをルイス酸と組み合わせて使用して
2,6−ジメチルクロロベンゼンをつくるか、またはフ
ッ化水素を使用して2,6−ジメチルフルオロベンゼン
をつくることが好ましい。本発明を実施するのに必要な
原料化合物である式(II)のハロゲノ蟻酸エステルは
公知であるか、または公知化合物と同様にして製造する
ことができる。
【0018】フッ化水素を用いて本発明方法を行う場
合、市販の無水フッ化水素がこの目的に特に適してい
る。フッ化水素は例えば式(II)のハロゲノ蟻酸エス
テル1モル当たり1〜100モル、好ましくは2〜50
モルの量で使用することができる。フッ化水素を使用す
る場合、適当な圧力をかけ、反応温度において少なくと
も一部のフッ化水素が尚液相中に存在するようにしなけ
ればならない。フッ化水素を用いる方法は式(II)の
フルオロまたはクロロ蟻酸エステルから式(I)のフッ
素化された芳香族化合物を製造するのに適している。
合、市販の無水フッ化水素がこの目的に特に適してい
る。フッ化水素は例えば式(II)のハロゲノ蟻酸エス
テル1モル当たり1〜100モル、好ましくは2〜50
モルの量で使用することができる。フッ化水素を使用す
る場合、適当な圧力をかけ、反応温度において少なくと
も一部のフッ化水素が尚液相中に存在するようにしなけ
ればならない。フッ化水素を用いる方法は式(II)の
フルオロまたはクロロ蟻酸エステルから式(I)のフッ
素化された芳香族化合物を製造するのに適している。
【0019】本発明方法をハロゲン化アルミニウム、ハ
ロゲン化鉄、およびハロゲン化アンチモンから成る群か
ら選ばれるルイス酸を用いて行う場合、ルイス酸の適当
な例としては三塩化アルミニウム、三塩化鉄、塩化水素
またはフッ素水素で予備処理された酸化アルミニウム、
および五塩化アンチモンがある。塩素を含んだルイス
酸、特に三塩化アルミニウムを用いるとクロロ蟻酸エス
テルから塩素化された芳香族化合物への変化は特に有利
に行われ、フッ素を含んだルイス酸、特に五塩化アンチ
モンまたはフッ化水素を用いるとフルオロ蟻酸エステル
からフッ素された芳香族化合物への変化は特に有利に行
われる。
ロゲン化鉄、およびハロゲン化アンチモンから成る群か
ら選ばれるルイス酸を用いて行う場合、ルイス酸の適当
な例としては三塩化アルミニウム、三塩化鉄、塩化水素
またはフッ素水素で予備処理された酸化アルミニウム、
および五塩化アンチモンがある。塩素を含んだルイス
酸、特に三塩化アルミニウムを用いるとクロロ蟻酸エス
テルから塩素化された芳香族化合物への変化は特に有利
に行われ、フッ素を含んだルイス酸、特に五塩化アンチ
モンまたはフッ化水素を用いるとフルオロ蟻酸エステル
からフッ素された芳香族化合物への変化は特に有利に行
われる。
【0020】フッ化水素以外のルイス酸は例えば式(I
I)のハロゲノ蟻酸エステルに関し0.1〜10モル
%、好ましくは1〜7モル%の量で使用することができ
る。
I)のハロゲノ蟻酸エステルに関し0.1〜10モル
%、好ましくは1〜7モル%の量で使用することができ
る。
【0021】ルイス酸を用いる場合、使用する式(I
I)のハロゲノ蟻酸エステルをしばしば常圧で還流させ
ることができる。また溶媒、例えばハロゲン化した炭化
水素を存在させて反応を行うこともできるが、この場合
には反応温度において全系を実質的に気相に保つため
に、高圧または閉じた容器を用いる必要がある。フッ化
水素を用いる場合にも、溶媒を使用して反応させること
ができるが、過剰のフッ化水素自身を溶媒として作用さ
せることができるので、他の溶媒を用いても何の利点も
得られない。
I)のハロゲノ蟻酸エステルをしばしば常圧で還流させ
ることができる。また溶媒、例えばハロゲン化した炭化
水素を存在させて反応を行うこともできるが、この場合
には反応温度において全系を実質的に気相に保つため
に、高圧または閉じた容器を用いる必要がある。フッ化
水素を用いる場合にも、溶媒を使用して反応させること
ができるが、過剰のフッ化水素自身を溶媒として作用さ
せることができるので、他の溶媒を用いても何の利点も
得られない。
【0022】好適な反応温度は90〜240℃である。
【0023】本発明方法はバッチ式で、例えば常圧用の
反応器または撹拌式オートクレーブ中で行うことがで
き、或いはまた連続的に、例えば充填物を詰めた加熱可
能な反応器の中に式(II)のハロゲノ蟻酸エステルお
よびフッ化水素を加圧下で充填物上に流下させて行うこ
とができる。本発明方法を実施するのに適した反応器の
材料は例えばステンレス鋼である。
反応器または撹拌式オートクレーブ中で行うことがで
き、或いはまた連続的に、例えば充填物を詰めた加熱可
能な反応器の中に式(II)のハロゲノ蟻酸エステルお
よびフッ化水素を加圧下で充填物上に流下させて行うこ
とができる。本発明方法を実施するのに適した反応器の
材料は例えばステンレス鋼である。
【0024】本発明方法は一般に1〜5時間で終了す
る。次いで反応混合物を例えば次のようにして回収す
る。反応混合物を冷却し、残圧を緩め、存在する過剰の
フッ化水素を蒸溜し去り、随時水と混合しない有機溶
媒、例えば塩化メチレンを加えた後、得られた混合物を
水または氷の上に取り出し、有機相を分離し、乾燥し、
随時真空下において、蒸溜する。
る。次いで反応混合物を例えば次のようにして回収す
る。反応混合物を冷却し、残圧を緩め、存在する過剰の
フッ化水素を蒸溜し去り、随時水と混合しない有機溶
媒、例えば塩化メチレンを加えた後、得られた混合物を
水または氷の上に取り出し、有機相を分離し、乾燥し、
随時真空下において、蒸溜する。
【0025】本発明方法は幾つかの利点をもっている。
本発明方法によれば簡単(一工程)且つ良好な収率で式
(I)のハロゲン化された芳香族化合物、特に2,6−
ジアルキルクロロおよびフルオロベンゼンを製造するこ
とができる。本発明方法は簡単な装置で比較的低い温度
で行うことができる。唯一の助剤(フッ化水素またはル
イス酸)しか必要としない。
本発明方法によれば簡単(一工程)且つ良好な収率で式
(I)のハロゲン化された芳香族化合物、特に2,6−
ジアルキルクロロおよびフルオロベンゼンを製造するこ
とができる。本発明方法は簡単な装置で比較的低い温度
で行うことができる。唯一の助剤(フッ化水素またはル
イス酸)しか必要としない。
【0026】驚くべきことには、ルイス酸またはフッ化
水素が存在するにもかかわらず、本発明方法においては
フリーデル・クラフツ反応は全く起こらないか、起こっ
たとしても極めてその程度は少ない。
水素が存在するにもかかわらず、本発明方法においては
フリーデル・クラフツ反応は全く起こらないか、起こっ
たとしても極めてその程度は少ない。
【0027】
実施例 1 50gのクロロ蟻酸2,6−ジメチルフェニルに0.8
gの無水塩化アルミニウムを加え、この混合物を常圧に
おいて200℃に加熱する。180℃を越えると二酸化
炭素が発生し始め、3.5時間後に停止した。反応混合
物を冷却し、水を加え、有機層を分離し、塩化メチレン
で水性相を抽出し、前に分離した有機相と一緒にし、一
緒にした相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で蒸溜
する。2,6ジメチルクロロベンゼンが64%の収率で
得られた。
gの無水塩化アルミニウムを加え、この混合物を常圧に
おいて200℃に加熱する。180℃を越えると二酸化
炭素が発生し始め、3.5時間後に停止した。反応混合
物を冷却し、水を加え、有機層を分離し、塩化メチレン
で水性相を抽出し、前に分離した有機相と一緒にし、一
緒にした相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で蒸溜
する。2,6ジメチルクロロベンゼンが64%の収率で
得られた。
【0028】実施例 2 50gのクロロ蟻酸2,6−ジメチルフェニルに0.3
gの無水塩化アルミニウムを加え、この混合物を常圧に
おいて200℃に加熱する。さらに150gのクロロ蟻
酸2,6−ジメチルフェニルとさらに1gの無水塩化ア
ルミニウムを2時間に亙って計量して加え、同時に生成
した2,6−ジメチルクロロベンゼンを蒸溜し去る。反
応を完結するまでには進行させず、クロロ蟻酸2,6−
ジメチルフェニルと2,6−ジメチルクロロベンゼンと
の混合物が得られた。蒸溜により分離すると収率74%
(変化率に関し)で2,6−ジメチルクロロベンゼンが
得られた。
gの無水塩化アルミニウムを加え、この混合物を常圧に
おいて200℃に加熱する。さらに150gのクロロ蟻
酸2,6−ジメチルフェニルとさらに1gの無水塩化ア
ルミニウムを2時間に亙って計量して加え、同時に生成
した2,6−ジメチルクロロベンゼンを蒸溜し去る。反
応を完結するまでには進行させず、クロロ蟻酸2,6−
ジメチルフェニルと2,6−ジメチルクロロベンゼンと
の混合物が得られた。蒸溜により分離すると収率74%
(変化率に関し)で2,6−ジメチルクロロベンゼンが
得られた。
【0029】実施例 3 50gのクロロ蟻酸2,6−ジメチルフェニルに2.1
gの無水臭化アルミニウムを加え、この混合物を常圧に
おいて200℃に加熱する。二酸化炭素の発生が止む
と、反応混合物を冷却し、ガスクロマトグラフ法で検査
した。2,6−ジメチルクロロベンゼンが含まれてい
た。
gの無水臭化アルミニウムを加え、この混合物を常圧に
おいて200℃に加熱する。二酸化炭素の発生が止む
と、反応混合物を冷却し、ガスクロマトグラフ法で検査
した。2,6−ジメチルクロロベンゼンが含まれてい
た。
【0030】実施例 4 50gのクロロ蟻酸2,6−ジメチルフェニルに1.3
gの無水塩化鉄(III)を加え、この混合物を常圧に
おいて200℃に加熱する。二酸化炭素の発生が止む
と、実施例1のようにして反応混合物を回収した。2,
6−ジメチルクロロベンゼンが40%の収率で得られ
た。
gの無水塩化鉄(III)を加え、この混合物を常圧に
おいて200℃に加熱する。二酸化炭素の発生が止む
と、実施例1のようにして反応混合物を回収した。2,
6−ジメチルクロロベンゼンが40%の収率で得られ
た。
【0031】実施例 5 50gのクロロ蟻酸2,4,6−トリメチルフェニルに
0.5gの無水塩化アルミニウムをを加え、この混合物
を常圧において180℃に1.5時間加熱する。二酸化
炭素の発生が止むと、実施例1のようにして反応混合物
を回収した。2,4,6−トリメチルクロロベンゼンが
72%の収率で得られた。
0.5gの無水塩化アルミニウムをを加え、この混合物
を常圧において180℃に1.5時間加熱する。二酸化
炭素の発生が止むと、実施例1のようにして反応混合物
を回収した。2,4,6−トリメチルクロロベンゼンが
72%の収率で得られた。
【0032】実施例 6 50gのクロロ蟻酸2,3−ジメチルフェニルに0.4
gの無水塩化アルミニウムをを加え、この混合物を常圧
において200℃に4.5時間加熱する。二酸化炭素の
発生が止むと、実施例1のようにして反応混合物を回収
した。2,3−ジメチルクロロベンゼンが18%の収率
で得られた。置換基の位置が不利なのにもかかわらずこ
の収率は高かった。
gの無水塩化アルミニウムをを加え、この混合物を常圧
において200℃に4.5時間加熱する。二酸化炭素の
発生が止むと、実施例1のようにして反応混合物を回収
した。2,3−ジメチルクロロベンゼンが18%の収率
で得られた。置換基の位置が不利なのにもかかわらずこ
の収率は高かった。
【0033】実施例 7 15gのクロロ蟻酸2,4−ジメチルフェニルに0.5
gの無水塩化アルミニウムをを加え、この混合物を常圧
において200℃に3時間加熱する。二酸化炭素の発生
が止むと、実施例1のようにして反応混合物を回収し
た。2,4−ジメチルクロロベンゼンが20%の収率で
得られた。置換基の位置が不利なのにもかかわらずこの
収率は高かった。
gの無水塩化アルミニウムをを加え、この混合物を常圧
において200℃に3時間加熱する。二酸化炭素の発生
が止むと、実施例1のようにして反応混合物を回収し
た。2,4−ジメチルクロロベンゼンが20%の収率で
得られた。置換基の位置が不利なのにもかかわらずこの
収率は高かった。
【0034】実施例 8 25gのクロロ蟻酸2−イソプロピルフェニルに0.3
5gの無水塩化アルミニウムをを加え、この混合物を常
圧において200℃に3時間加熱する。二酸化炭素の発
生が止むと、実施例1のようにして反応混合物を回収し
た。2−イソプロピルクロロベンゼンが20%の収率で
得られた。置換基の位置が不利なのにもかかわらずこの
収率は高かった。
5gの無水塩化アルミニウムをを加え、この混合物を常
圧において200℃に3時間加熱する。二酸化炭素の発
生が止むと、実施例1のようにして反応混合物を回収し
た。2−イソプロピルクロロベンゼンが20%の収率で
得られた。置換基の位置が不利なのにもかかわらずこの
収率は高かった。
【0035】実施例 9 ステンレス鋼製の実験室用オートクレーブに0℃におい
て2000mlの無水フッ化水素を入れ、500gのク
ロロ蟻酸2,6−ジメチルフェニルを滴下する。オート
クレーブを密閉し、3時間の間最高130℃に加熱す
る。発生するガスの圧力を26バールにおいて緩める。
次いでオートクレーブを室温に冷却し、過剰のフッ化水
素を蒸溜し去る。残った反応混合物を氷の上に注ぎ、有
機相を分離し、真空下で蒸溜する。69%の収率でクロ
ロ蟻酸2,6−ジメチルフェニルを得た。
て2000mlの無水フッ化水素を入れ、500gのク
ロロ蟻酸2,6−ジメチルフェニルを滴下する。オート
クレーブを密閉し、3時間の間最高130℃に加熱す
る。発生するガスの圧力を26バールにおいて緩める。
次いでオートクレーブを室温に冷却し、過剰のフッ化水
素を蒸溜し去る。残った反応混合物を氷の上に注ぎ、有
機相を分離し、真空下で蒸溜する。69%の収率でクロ
ロ蟻酸2,6−ジメチルフェニルを得た。
【0036】実施例10 ステンレス鋼製の実験室用オートクレーブに0℃におい
て1000mlの無水フッ化水素を入れ、500gのク
ロロ蟻酸2,6−ジメチルフェニルを滴下する。実施例
9記載の方法で反応を行い、反応混合物を回収する。5
1%の収率でクロロ蟻酸2,6−ジメチルフェニルを得
た。
て1000mlの無水フッ化水素を入れ、500gのク
ロロ蟻酸2,6−ジメチルフェニルを滴下する。実施例
9記載の方法で反応を行い、反応混合物を回収する。5
1%の収率でクロロ蟻酸2,6−ジメチルフェニルを得
た。
【0037】実施例11 ステンレス鋼製の実験室用オートクレーブに0℃におい
て500mlの無水フッ化水素を入れ、1000gのク
ロロ蟻酸2,6−ジメチルフェニルを滴下する。オート
クレーブを密閉し、2時間の間最高110℃に加熱す
る。発生するガスの圧力を30バールにおいて緩める。
実施例9記載の方法で反応混合物を回収する。蒸溜する
と2,6−ジメチルフルオロベンゼンが11%の収率
で、またフルロロ蟻酸2,6−ジメチルフェニルが68
%の収率で得られた。(実施例15参照のこと)。
て500mlの無水フッ化水素を入れ、1000gのク
ロロ蟻酸2,6−ジメチルフェニルを滴下する。オート
クレーブを密閉し、2時間の間最高110℃に加熱す
る。発生するガスの圧力を30バールにおいて緩める。
実施例9記載の方法で反応混合物を回収する。蒸溜する
と2,6−ジメチルフルオロベンゼンが11%の収率
で、またフルロロ蟻酸2,6−ジメチルフェニルが68
%の収率で得られた。(実施例15参照のこと)。
【0038】実施例12 ステンレス鋼製の実験室用オートクレーブに0℃におい
て500mlの無水フッ化水素を入れ、150gのクロ
ロ蟻酸2,6−ジメチルフェニルを滴下する。オートク
レーブを密閉し、1.5時間の間最高140℃に加熱す
る。実施例9記載の方法で反応混合物を回収する。2,
6−ジメチルフルオロベンゼンが68.4%の収率で得
られた。
て500mlの無水フッ化水素を入れ、150gのクロ
ロ蟻酸2,6−ジメチルフェニルを滴下する。オートク
レーブを密閉し、1.5時間の間最高140℃に加熱す
る。実施例9記載の方法で反応混合物を回収する。2,
6−ジメチルフルオロベンゼンが68.4%の収率で得
られた。
【0039】実施例13 3リットルのオートクレーブに1.1kgの無水フッ化
水素を入れ、オートクレーブを密閉して130℃に加熱
する。この温度において1kgのクロロ蟻酸2,6−ジ
メチルフェニルを3時間に亙って圧入し、生成するガス
の圧力を40バールにおいて緩める。最後にこの混合物
を130℃で1時間撹拌する。次いで反応混合物を冷却
し、過剰のフッ化水素を100ミリバールで蒸溜し去
る。以下の回収は実施例9記載の方法で行う。2,6−
ジメチルフルオロベンゼンが58.3%の収率で得られ
た。
水素を入れ、オートクレーブを密閉して130℃に加熱
する。この温度において1kgのクロロ蟻酸2,6−ジ
メチルフェニルを3時間に亙って圧入し、生成するガス
の圧力を40バールにおいて緩める。最後にこの混合物
を130℃で1時間撹拌する。次いで反応混合物を冷却
し、過剰のフッ化水素を100ミリバールで蒸溜し去
る。以下の回収は実施例9記載の方法で行う。2,6−
ジメチルフルオロベンゼンが58.3%の収率で得られ
た。
【0040】実施例14 ステンレス鋼製のオートクレーブに0℃において70m
lの無水フッ化水素および200mlの1,1,2−ト
リフルオロ−1,2,2−トリクロロエタンを入れ、1
00gのクロロ蟻酸2,6−ジメチルフェニルを滴下す
る。オートクレーブを密閉し、5時間の間最高160℃
に加熱し、生成したガスを30バールにおいて緩める。
実施例9記載の方法で反応混合物を回収する。2,6−
ジメチルフルオロベンゼンが30%の収率で、またフル
オロ蟻酸2,6−ジメチルフェニルが40%の収率で得
られた。後者の化合物は2,6−ジメチルフルオロベン
ゼンを製造する新しいバッチに加えることができる(実
施例15参照)。
lの無水フッ化水素および200mlの1,1,2−ト
リフルオロ−1,2,2−トリクロロエタンを入れ、1
00gのクロロ蟻酸2,6−ジメチルフェニルを滴下す
る。オートクレーブを密閉し、5時間の間最高160℃
に加熱し、生成したガスを30バールにおいて緩める。
実施例9記載の方法で反応混合物を回収する。2,6−
ジメチルフルオロベンゼンが30%の収率で、またフル
オロ蟻酸2,6−ジメチルフェニルが40%の収率で得
られた。後者の化合物は2,6−ジメチルフルオロベン
ゼンを製造する新しいバッチに加えることができる(実
施例15参照)。
【0041】実施例15 ステンレス鋼製の実験室用オートクレーブに0℃におい
て200mlの無水フッ化水素を入れ、100gのフル
オロ蟻酸2,6−ジメチルフェニルを滴下する。オート
クレーブを密閉し、1.5時間の間最高140℃に加熱
する。実施例9記載の方法で反応混合物を回収する。
2,6−ジメチルフルオロベンゼンが75%の収率で得
られた。
て200mlの無水フッ化水素を入れ、100gのフル
オロ蟻酸2,6−ジメチルフェニルを滴下する。オート
クレーブを密閉し、1.5時間の間最高140℃に加熱
する。実施例9記載の方法で反応混合物を回収する。
2,6−ジメチルフルオロベンゼンが75%の収率で得
られた。
【0042】実施例16 3.9gの五塩化アンチモンを100gのフルオロ蟻酸
2,6−ジフェニルメチルに加え、この混合物を常圧で
200℃に5時間加熱する。次いで反応混合物を冷却
し、実施例1と同様にして回収する。2,6−ジメチル
フルオロベンゼンが40%の収率で得られた。
2,6−ジフェニルメチルに加え、この混合物を常圧で
200℃に5時間加熱する。次いで反応混合物を冷却
し、実施例1と同様にして回収する。2,6−ジメチル
フルオロベンゼンが40%の収率で得られた。
【0043】実施例17 ステンレス鋼製の実験室用オートクレーブに0℃におい
て600mlの無水フッ化水素を入れ、180gのクロ
ロ蟻酸2,3−ジメチルフェニルを滴下する。オートク
レーブを密閉し、4時間の間最高140℃に加熱する。
実施例9記載の方法で反応混合物を回収し、43%の
2,3−ジメチルフルオロベンゼン、3.8%のトリメ
チルフルオロベンゼンおよび2.8%の2,6−ジメチ
ルフルオロベンゼンから成る混合物が得られた。
て600mlの無水フッ化水素を入れ、180gのクロ
ロ蟻酸2,3−ジメチルフェニルを滴下する。オートク
レーブを密閉し、4時間の間最高140℃に加熱する。
実施例9記載の方法で反応混合物を回収し、43%の
2,3−ジメチルフルオロベンゼン、3.8%のトリメ
チルフルオロベンゼンおよび2.8%の2,6−ジメチ
ルフルオロベンゼンから成る混合物が得られた。
【0044】実施例18 ステンレス鋼製の実験室用オートクレーブに0℃におい
て600mlの無水フッ化水素を入れ、150gのクロ
ロ蟻酸2,4,6−トリメチルフェニルを滴下する。オ
ートクレーブを密閉し、3時間の間最高110℃に加熱
する。実施例9記載の方法で反応混合物を回収し、43
%の2,4,6−トリメチルフルオロベンゼン、23%
のトリメチルフルオロベンゼン(異性体)、15%のテ
トラメチルフルオロベンゼン、および9.8%のジメチ
ルフルオロベンゼンから成る混合物が得られた。
て600mlの無水フッ化水素を入れ、150gのクロ
ロ蟻酸2,4,6−トリメチルフェニルを滴下する。オ
ートクレーブを密閉し、3時間の間最高110℃に加熱
する。実施例9記載の方法で反応混合物を回収し、43
%の2,4,6−トリメチルフルオロベンゼン、23%
のトリメチルフルオロベンゼン(異性体)、15%のテ
トラメチルフルオロベンゼン、および9.8%のジメチ
ルフルオロベンゼンから成る混合物が得られた。
【0045】実施例19 0.7リットルの加熱可能な筒型ステンレス鋼反応器に
直径および高さが6mmで網目の密度が3600メッシ
ュ/cm2のステンレス鋼の網状充填物を充填する。反
応器を加熱し、反応空間の下方1/3の温度が120℃
になるようにする。毎時18.5gのクロロ蟻酸2,6
−ジフェニルメチルおよび200gの無水フッ化水素を
圧力23バールにおいて反応器の塔頂部に供給し、反応
器の中を流下させる。弁を用いて反応器の下部の取り出
し点における圧力を維持した。
直径および高さが6mmで網目の密度が3600メッシ
ュ/cm2のステンレス鋼の網状充填物を充填する。反
応器を加熱し、反応空間の下方1/3の温度が120℃
になるようにする。毎時18.5gのクロロ蟻酸2,6
−ジフェニルメチルおよび200gの無水フッ化水素を
圧力23バールにおいて反応器の塔頂部に供給し、反応
器の中を流下させる。弁を用いて反応器の下部の取り出
し点における圧力を維持した。
【0046】反応器を出る反応混合物を2時間に亙り5
00gの氷と200mlの塩化メチレンとの混合物中に
捕獲する。有機相を分離し、水性相を200mlの塩化
メチレンで洗滌し、塩化メチレン相を一緒にし、フッ化
ナトリウムを加えて残存フッ化水素を除去し、次いで硫
酸ナトリウム/フッ化ナトリウム上で乾燥し、ガスクロ
マトグラフで検査する。変化率100%において2,6
−ジメチルフルオロベンゼンが選択率88%で得られ
た。
00gの氷と200mlの塩化メチレンとの混合物中に
捕獲する。有機相を分離し、水性相を200mlの塩化
メチレンで洗滌し、塩化メチレン相を一緒にし、フッ化
ナトリウムを加えて残存フッ化水素を除去し、次いで硫
酸ナトリウム/フッ化ナトリウム上で乾燥し、ガスクロ
マトグラフで検査する。変化率100%において2,6
−ジメチルフルオロベンゼンが選択率88%で得られ
た。
【0047】本発明の主な特徴及び態様は次の通りであ
る。 1.式(I)
る。 1.式(I)
【0048】
【化5】
【0049】但し式中Halはフッ素または塩素、R1
はC1〜C6−アルキル、R2は水素またはC1〜C6−ア
ルキル、R3は水素またはC1〜C6−アルキル、フッ
素、塩素、または臭素である、のハロゲン化された芳香
族化合物を製造する方法において、フッ化水素または触
媒量のハロゲン化アルミニウム、ハロゲン化鉄、および
ハロゲン化アンチモンから成る群から選ばれる1種また
はそれ以上のルイス酸を存在させ、液相において式(I
I)
はC1〜C6−アルキル、R2は水素またはC1〜C6−ア
ルキル、R3は水素またはC1〜C6−アルキル、フッ
素、塩素、または臭素である、のハロゲン化された芳香
族化合物を製造する方法において、フッ化水素または触
媒量のハロゲン化アルミニウム、ハロゲン化鉄、および
ハロゲン化アンチモンから成る群から選ばれる1種また
はそれ以上のルイス酸を存在させ、液相において式(I
I)
【0050】
【化6】
【0051】但し式中すべての記号は式(I)と同じで
ある、のハロゲノ蟻酸エステルを80〜200℃に加熱
する方法。
ある、のハロゲノ蟻酸エステルを80〜200℃に加熱
する方法。
【0052】2.式(I)および(II)においてR1
は直鎖または分岐したC1〜C6−アルキル、または環式
のC5−C6−アルキル、R2は水素、直鎖または分岐し
たC1〜C6−アルキル、または環式のC5−C6−アルキ
ル、R3は水素、直鎖または分岐したC1〜C6−アルキ
ル、環式のC5−C6−アルキル、フッ素または塩素であ
る上記第1項記載の方法。
は直鎖または分岐したC1〜C6−アルキル、または環式
のC5−C6−アルキル、R2は水素、直鎖または分岐し
たC1〜C6−アルキル、または環式のC5−C6−アルキ
ル、R3は水素、直鎖または分岐したC1〜C6−アルキ
ル、環式のC5−C6−アルキル、フッ素または塩素であ
る上記第1項記載の方法。
【0053】3.式(I)および(II)において置換
基R2は水素でなく、置換基R1およびR2はHalに関
し2−および6位にある上記第1および2項記載の方
法。
基R2は水素でなく、置換基R1およびR2はHalに関
し2−および6位にある上記第1および2項記載の方
法。
【0054】4.式(II)のハロゲノ蟻酸エステル1
モル当たり1〜100モルのフッ化水素、或いは0.1
〜10モル%のハロゲン化アルミニウム、ハロゲン化
鉄、およびハロゲン化アンチモンから成る群から選ばれ
る1種またはそれ以上のルイス酸を使用する上記第1〜
3項記載の方法。
モル当たり1〜100モルのフッ化水素、或いは0.1
〜10モル%のハロゲン化アルミニウム、ハロゲン化
鉄、およびハロゲン化アンチモンから成る群から選ばれ
る1種またはそれ以上のルイス酸を使用する上記第1〜
3項記載の方法。
【0055】5.ルイス酸を用いる場合、使用する式
(II)のハロゲノ蟻酸エステルを常圧で還流させる上
記第1〜4項記載の方法。
(II)のハロゲノ蟻酸エステルを常圧で還流させる上
記第1〜4項記載の方法。
【0056】6.90〜240℃において反応を行う上
記第1〜5項記載の方法。
記第1〜5項記載の方法。
【0057】7.反応終了後、反応混合物を冷却し、残
留圧力を緩め、存在する過剰のフッ化水素を蒸溜し去
り、得られた混合物を水または氷の上に取り出し、随時
水と混合しない有機溶媒を加えた後、有機相を分離し、
乾燥し、随時真空下において蒸溜を行う上記第1〜6項
記載の方法。
留圧力を緩め、存在する過剰のフッ化水素を蒸溜し去
り、得られた混合物を水または氷の上に取り出し、随時
水と混合しない有機溶媒を加えた後、有機相を分離し、
乾燥し、随時真空下において蒸溜を行う上記第1〜6項
記載の方法。
【0058】8.ハロゲノ蟻酸2,6−ジメチルフェニ
ルを使用する上記第1〜7項記載の方法。
ルを使用する上記第1〜7項記載の方法。
【0059】9.ハロゲノ蟻酸2,6−ジメチルフェニ
ルを使用し、ルイス酸を用いて2,6−ジメチルクロロ
ベンゼンを製造する上記第8項記載の方法。
ルを使用し、ルイス酸を用いて2,6−ジメチルクロロ
ベンゼンを製造する上記第8項記載の方法。
【0060】10.ハロゲノ蟻酸2,6−ジメチルフェ
ニルを使用し、フッ化水素を用いて2,6−ジメチルフ
ルオロベンゼンを製造する上記第8項記載の方法。
ニルを使用し、フッ化水素を用いて2,6−ジメチルフ
ルオロベンゼンを製造する上記第8項記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 591063187 D−51368 Leverkusen,G ermany (72)発明者 アルブレヒト・マルホルト ドイツ連邦共和国デー51373レーフエル クーゼン・カール−ドウイスベルク−シ ユトラーセ329 (56)参考文献 特開 平3−218326(JP,A) 特開 昭59−172430(JP,A) 米国特許3283018(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 17/363 C07C 25/02 - 25/13
Claims (1)
- 【請求項1】 式(I) 【化1】 但し式中Halはフッ素または塩素、 R1はC1〜C6−アルキル、 R2は水素またはC1〜C6−アルキル、 R3は水素またはC1〜C6−アルキル、フッ素、塩素、
または臭素である、のハロゲン化された芳香族化合物を
製造する方法において、フッ化水素または触媒量のハロ
ゲン化アルミニウム、ハロゲン化鉄、およびハロゲン化
アンチモンから成る群から選ばれる1種またはそれ以上
のルイス酸を存在させ、液相において式(II) 【化2】 但し式中すべての記号は式(I)と同じである、のハロ
ゲノ蟻酸エステルを80〜200℃に加熱することを特
徴とする方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4225763A DE4225763A1 (de) | 1992-08-04 | 1992-08-04 | Verfahren zur Herstellung von Halogenaromaten |
DE4225763.8 | 1992-08-04 |
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Publication Number | Publication Date |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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US5734667A (en) * | 1995-04-28 | 1998-03-31 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy | Polarization-stable laser |
DE19642868A1 (de) * | 1996-10-17 | 1998-04-23 | Bayer Ag | Verfahren zur Herstellung von o-Alkylfluorbenzolen |
JP5572421B2 (ja) * | 2010-03-09 | 2014-08-13 | マナック株式会社 | 3,5−ジ−tert−ブチルハロゲノベンゼンの製造方法 |
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US3328453A (en) * | 1963-08-07 | 1967-06-27 | Stauffer Chemical Co | Fluoroformal and fluorthioformal compounds and production thereof |
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FR2585353B1 (fr) * | 1985-07-26 | 1988-08-12 | Rhone Poulenc Spec Chim | Procede de preparation de composes aromatiques hydroxyles |
US4814524A (en) * | 1986-07-31 | 1989-03-21 | Ppg Industries, Inc. | Method for converting organic chloroformate to the corresponding organic chloride |
FR2647107B1 (fr) * | 1989-05-19 | 1991-10-25 | Rhone Poulenc Chimie | Procede de preparation de derives aromatiques fluores |
FR2647106B1 (fr) * | 1989-05-19 | 1991-07-05 | Rhone Poulenc Chimie | Procede de synthese de derives aromatiques fluores |
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DE4222517A1 (de) * | 1992-07-09 | 1994-01-13 | Bayer Ag | Verfahren zur Herstellung von Halogenaromaten |
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- 1992-08-04 DE DE4225763A patent/DE4225763A1/de not_active Withdrawn
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